JP2005295800A - 誘導モータの制御方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バッテリから供給される電力によってトルクを発生する誘導モータのモータ効率を上げる。
【解決手段】 制御部1は、バッテリ状態検出部10から通知されるバッテリ残量に基づいて、アクセル2の踏み角に応じたトルクを誘導モータ7に発生させるための指令値を求めて出力する。この指令値は、誘導モータ7に供給される交流電流の振幅および周波数を指示する情報である。パワー部5は、その指令値に基づいたモータ電流IM をバッテリ6から誘導モータ7に供給する。誘導モータ7は、モータ電流IM によりトルクを発生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バッテリから電力が供給される誘導モータの制御方式に係わる。
電力を供給することによってトルクを発生する電動機の1つとして誘導型のモータが知られている。誘導モータは、固定子と回転子とから構成され、固定子が発生する回転磁界によって回転子の導体(コイル)に電磁誘導による起電力を発生させる。このことにより、回転子にコイル電流が流れる。そして、このコイル電流と回転磁界との間の電磁力により回転子が回転する。なお、回転磁界は、通常、固定子を構成する巻線に三相交流電源を接続することにより発生させる。
図7は、誘導モータを制御する従来の方式の一例を示す図である。ここでは、誘導モータを電動車両の走行用モータとして使用し、バッテリ(直流電源)から供給される電力をインバータで交流に変換してその交流電流で走行用モータを駆動する例を示す。
図7において、CPU101は、アクセル102の踏み角を検出すると、その踏み角に応じたトルクを誘導モータ106に発生させるように誘導モータ106に供給する電流を制御する。誘導モータ106に供給する電流は、バッテリ105から供給される電力をドライバ104で交流に変換したものである。また、メモリ103は、検出したアクセル踏み角に従ってその踏み角に応じたモータトルクを発生させるための制御パラメータを格納する。制御パラメータとしては、誘導モータ106に供給するモータ電流およびすべりs等を格納する。そして、CPU101は、アクセル踏み角に応じてメモリ103から取り出した制御パラメータに従って誘導モータ106を駆動する。
特開平7−222309号公報 特開昭62−250802号公報
上述の構成では、誘導モータ106の電源としてバッテリ105を使用しているが、一般にバッテリは、図8に示すように、その放電量が増加するにつれて出力電圧が低下する。ところが、その一方で、コントローラ100は、バッテリ電圧が低下した場合であっても、検出したアクセル踏み角に対して所定のトルクを発生させることが要求される。この要求を満たすためには、バッテリ105の残量が減少した場合、すなわちバッテリ電圧が低下した場合を想定し、その低下したバッテリ電圧においても最大アクセル踏み角に対応するトルクを発生させられるようにしなければならない。
このため、従来の制御方式では、バッテリ105の出力電圧が低下した場合においても最大アクセル踏み角に対応するトルクを発生させられるような制御パラメータを設定しておき、その制御パラメータに従って誘導モータ106を駆動していた。すなわち、たとえば、バッテリ電圧としてバッテリ105が80パーセント放電した状態となったときの電圧V1 を想定し、その状態で最大アクセル踏み角に対応するトルクを発生させられるようなモータ電流およびすべりsをメモリ103に設定していた。
ところが、バッテリ105が満充電に近いときには、バッテリ電圧V0 は、図8に示すように、制御パラメータの設定の基準となった電圧(電圧V1 )よりも高い。このため、メモリ103に格納されている制御パラメータに従って誘導モータ105を駆動すると、モータ効率が悪く、消費電力が必要以上に大きくなっていた。そして、この結果、バッテリの稼働時間が短くなっていた。
このように、従来の制御方式では、ある1つのバッテリ状態を基準として誘導モータを駆動するための制御パラメータを設定しておき、バッテリ状態が変化する場合であってもその制御パラメータに従って誘導モータを駆動していたので、モータ効率が低下することがあった。
本発明の課題は、バッテリから供給される電力によってトルクを発生する誘導モータの効率を上げることである。
本発明の誘導モータの制御方式は、バッテリから供給される電力によってトルクを発生する誘導モータを制御する方式を前提とし、上記誘導モータに所定のトルクを発生させるためのパラメータを上記バッテリの残量に従って変化させながらそのパラメータに基づいて上記誘導モータを駆動する際に、上記パラメータとして、上記誘導モータに供給されるモータ電流および上記誘導モータのすべりを使用する。
モータ効率は、上記パラメータの設定に依存する。上記本発明の構成では、モータ効率が高くなるようにバッテリ残量に応じて上記パラメータを制御する。
本発明は、誘導モータに発生させるトルクを指示するトルク指示信号を検出するトルク指示検出手段と、上記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段と、上記トルク指示検出手段によって検出されたトルク指示信号および上記バッテリ残量検出手段によって検出されたバッテリ残量に基づいて上記誘導モータに上記トルク指示信号が指示するトルクを発生させるための制御信号を生成する制御手段と、該制御手段によって生成される制御信号に従って上記誘導モータを駆動する駆動手段と、上記誘導モータの回転数を検出する回転数検出手段を、有する構成であってもよい。この場合、上記制御手段は、上記誘導モータに供給するモータ電流および上記誘導モータのすべりをパラメータとして上記制御信号を生成する構成であり、上記回転数検出手段によって検出された上記誘導モータの回転数および上記パラメータとしてのすべりから上記誘導モータに供給する交流電流の周波数を決定し、上記パラメータとしてのモータ電流から上記交流電流の振幅を決定する。
上記バッテリの残量は、例えば、バッテリの出力電圧から求められる。また、上記バッテリ残量は、容量計を用いて求めるようにしてもよいし、上記バッテリから放出される電流を積分することにより求めるようにしてもよい。
少なくとも2以上のバッテリ残量値に対して、トルク指示に対応するモータ電流およびすべり値を格納する格納手段をさらに有する構成であってもよい。この場合、上記制御手段は、上記バッテリ残量検出手段により検出されたバッテリ残量を利用して上記格納手段から対応するモータ電流およびすべり値を取得し、それらに基づいて上記制御信号を生成する。
バッテリから電力が供給される誘導モータの駆動制御において、そのバッテリの残量に応じて誘導モータの制御パラメータを変化させるので、常に効率良くモータを駆動でき、消費電力が低下する。この結果、バッテリの稼働時間を長くすることができる。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では、誘導モータを電動車両の走行用モータとして使用し、バッテリ(直流電源)から供給される電力をインバータで交流に変換してその交流電流で走行用モータを駆動する例を示す。また、一実施形態としてベクトル制御方式で誘導モータを制御する構成を示す。
図1は、本実施形態のシステムの構成図である。同図に示すシステムでは、トルク指示検出手段および制御手段としての制御部1が、トルク指示信号としてのアクセル2の踏み角に応じたトルクを誘導モータ7に発生させるための指令値を求めて出力し、パワー部5がその指令値に基づいた電流をバッテリ6から誘導モータ7に供給することにより、誘導モータ7を駆動する。上記モータ駆動制御において、制御部1は、バッテリ状態検出部10から通知されるバッテリ状態に基づいて上記指令値を求める。以下、各ブロックの説明をする。
制御部1は、アクセル2の踏み角を検出するとともに、回転センサ9の出力に基づいて誘導モータ7の回転数を検出する。そして、これらの検出値に基づいてアクセル2の踏み角に応じたトルクを誘導モータ7に発生させるためのトルク指示信号としての電流指令値を求めて電流制御回路3に出力する。電流指令値は、誘導モータ7に供給する交流電流(モータ電流IM )の周波数と振幅を指示する信号である。なお、制御部1は、バッテリ状態検出部10によって検出されるバッテリ6の状態(たとえば、バッテリ電圧、バッテリ残量など)に基づいて上記電流指令値を求める。電流指令値の求め方については後述する。
アクセル2は、運転者の指示、すなわち誘導モータ7に要求するトルクを制御部1に入力する。アクセル2は、例えばその踏み角に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器を含んだセンサを備え、制御部1は、そのセンサの出力を受信する。
電流制御回路3は、電流センサ8の出力をフィードバック信号として受信し、誘導モータ7に供給するモータ電流IM を制御部1から受信した電流指令値によって指示される電流に一致させるようなパルス指令信号を出力する。PWM(パルス幅変調)信号発生回路4は、パルス指令信号に基づいてパルス信号を出力する。
パワー部5は、PWM信号発生回路4から受信したパルス信号に基づいてバッテリ6から誘導モータ7にモータ電流IM を供給する。モータ電流IM は、たとえば、三相交流である。バッテリ6は、繰り返し充電可能な二次電池であり、例えば、鉛系、ニッケル水素系、あるいはリチウム系の蓄電池である。バッテリ状態検出部10は、バッテリ6の出力電圧、または電池残量などのバッテリ状態を検出して制御部1に知らせる。電池残量を検出する方法は、公知の技術であり、たとえばバッテリ電圧から推測する手法や、放出された電流を積分して求める手法などが知られている。あるいは、既存の容量計を用いてもよい。
誘導モータ7は、ここでは走行用モータとして使われており、モータ電流IMによって駆動されてトルクを発生する。電流センサ8は、直接的あるいは間接的にモータ電流IM を検出してその検出値を電流制御回路3に出力する。回転数検出手段としての回転センサ9は、誘導モータ7の回転数を検出して制御部1に出力する。
図2(a)は、誘導モータの等価回路である。また、図2(b)は、誘導モータのベクトル図である。誘導モータを駆動する際には、モータ電流IM (一次電流)を供給する。モータ電流IM を供給すると、固定子側に励磁電流If が流れるとともに、回転子には電磁誘導によってトルク電流It が流れる。すなわち、モータ電流IM は、励磁電流If とトルク電流It とに分配される。励磁電流If とトルク電流It との分配比は、誘導モータのすべりsによって決まる。すべりsは、回転磁界の回転速度をN0 、回転子の回転速度をNとすると、
s=(N0 −N)/N0
で表される。なお、図1のシステムにおいては、回転磁界の回転速度N0 は、電流指令値で指定される周波数の逆数であり、回転子の回転速度Nは、回転センサ9によって検出される誘導モータ7の実際の回転数である。
ところで、誘導モータのトルクは、発生する磁束とトルク電流It との積に比例するが、この磁束は励磁電流If に比例する。したがって、誘導モータのトルクは、励磁電流If とトルク電流It との積に比例する。すなわち、誘導モータのトルクは、図2(b)に示す長方形の面積に比例する。
長方形の面積は、その対角線の長さ(モータ電流IM の大きさ)と長方形を構成する2つの辺の長さの比(励磁電流If とトルク電流It との分配比)を用いて定義できる。ここで、長方形を構成する2つの辺の長さの比、すなわち励磁電流If とトルク電流It との分配比は、上述したように、すべりsを変えることにより制御できる。したがって、モータ電流IM およびすべりsを決めれば、図2(b)に示す長方形の面積が決まる。すなわち、モータ電流IM およびすべりsをパラメータとして誘導モータのトルクを制御することができる。
このように、モータ電流IM およびすべりs(周波数および位相)を制御することにより、モータ電流IM を誘導モータの内部で設定値どおりの励磁電流Ifとトルク電流It とに分配して所望のトルクを得るようにしている。
図3は、制御部1の構成図である。制御部1は、CPU11およびメモリ12から構成される。メモリ12は、RAM領域およびROM領域を含み、制御ソフト13およびテーブル14を格納している。制御ソフト13は、本実施形態の制御処理を記述したソフトウェアプログラムであり、CPU11によって実行される。テーブル14は、バッテリ6が満充電状態であったときに高いモータ効率が得られる制御パラメータ、およびバッテリ6が80パーセント放電状態であったときに高いモータ効率が得られる制御パラメータを格納している。各バッテリ状態ごとに格納するデータは、アクセル踏み角に対応するトルクを発生させる際にモータ効率(モータに入力する電力に対するモータの機械的出力の割合)が出来るだけ高くなるように選んだモータ電流IM およびすべりsである。これらの値は、例えば、実験あるいはシミュレーション等により求める。また、モータ電流IM およびすべりsは、アクセル踏み角をキーとして格納されており、CPU11は、アクセル踏み角をキーとしてテーブル14にアクセスしてモータ電流IMおよびすべりsを取り出す。
図4は、テーブル14に格納されているデータに従ってモータを駆動したときの動作例を示す図である。同図は、バッテリ状態が異なると、最適なモータ効率を得るための動作状態が異なることを示している。
図5は、制御部1の処理を説明するフローチャートである。このフローチャートの各機能は、制御ソフト13としてメモリ12に格納されるソフトウェアプログラムに記述されており、CPU11がそのプログラムを実行する。また、このフローチャートの処理は、所定間隔(たとえば、10ms)毎に実行される。
ステップS1では、アクセル2の踏み角を検出する。ステップS2では、バッテリ状態検出部10の出力によりバッテリ状態を検出する。ここでは、バッテリ残量を検出する。ステップS3では、ステップS1で検出したアクセル踏み角をキーとしてテーブル14にアクセスして制御パラメータを取り出す。すなわち、検出したアクセル踏み角に対応するモータ電流IM およびすべりsを取り出す。このとき、満充電時のデータと80パーセント放電時のデータを両方とも取り出す。
ステップS4では、ステップS2で検出したバッテリ状態に対応したモータ電流IM およびすべりsを算出する。ここでは、ステップS3で取り出した2つのバッテリ状態における各モータ電流IM およびすべりsに基づいて現在のバッテリ残量における最適なモータ電流IM およびすべりsを算出する。たとえば、バッテリ残量の変化に対して最適なモータ電流IM およびすべりsが直線的に変化するものとして近似する。この場合、たとえば、バッテリ6が40パーセント放電状態であれば、満充電状態のモータ電流IM およびすべりsと80パーセント放電状態のモータ電流IM およびすべりsとの平均値を算出することになる。
ステップS5では、回転センサ9の出力から誘導モータ7の回転速度Nを検出する。続いて、ステップS6では、ステップS4で算出したすべりsおよびステップS5で検出した回転速度Nから回転磁界の回転速度N0 を算出する。すなわち、すべりsの定義が、
s=(N0 −N)/N0
なので、回転磁界の回転速度N0 は、
N0 =N/(1−s)
を算出することにより求める。
ステップS7では、誘導モータ7に供給する交流電流を指定する電流指令値を出力する。すなわち、ステップS4で算出したモータ電流IM に相当する振幅を表す信号、およびステップS6で算出した回転磁界の回転速度N0 に相当する周波数を表す信号を出力する。
上記ステップS1〜S7により、アクセル踏み角に応じたトルクを発生させるための電流指令値をその瞬間のバッテリ状態に応じてモータ効率が最適になるように補正して出力される。
図6は、本実施形態の方式による誘導モータ制御のベクトル図の一例である。(a) 〜(c) は、バッテリ6が満充電のときのベクトル図であり、(d) 〜(f) は、バッテリ6が80パーセント放電状態のときのベクトル図である。また、(a) および(d) は、アクセル踏み角が30パーセントのときのベクトル図、(b) および(e) は、アクセル踏み角が60パーセントのときのベクトル図、(c) および(f)は、アクセル踏み角が最大のときのベクトル図である。
ところで、電動車両の運転操作性を考えると、バッテリ6の残量の変化に伴ってアクセル踏み角とモータトルクとの関係が変化することは望ましくない。すなわち、電動車両は、バッテリ6の残量が変化したとしても、ある所定のアクセル踏み角に対して常に同じモータトルクを出力するように設計すべきである。したがって、本実施形態では、上記条件を満たすために、(a) と(d) 、(b) と(e) 、および(c) と(f) の各長方形の面積がそれぞれ互いに等しくなるようにモータ電流IM およびすべりsを決定する。
なお、あるバッテリ状態においてアクセル踏み角が変化すると、(a) 〜(c) または(d) 〜(f) に示すように、励磁電流If を固定したままトルク電流It を変化させることにより長方形の面積、すなわち誘導モータ7のトルクを変化させている。
図6を参照しながら本実施形態と従来方式とを比較する。本実施形態では、制御パラメータ(モータ電流IM およびすべりs)をバッテリ状態に応じて変化させているのに対し、従来方式では、ある1つのバッテリ状態において設定した制御パラメータを全バッテリ状態に渡って使っていた。
従来方式では、例えば上述したように、バッテリが80パーセント放電した状態となったときのバッテリ電圧を想定し、その状態で最大アクセル踏み角に対応するトルクを発生させられるような制御パラメータを設定していた。すなわち、従来方式では、バッテリ状態に係わらず、常に図6(d) 〜(f) の状態で誘導モータが駆動されていた。このため、バッテリが満充電に近い状態では、80パーセント放電時における電圧(図8のV1 )よりも高い電圧(図8のV0 )が出力されるにも係わらず、その高い電圧を有効に利用できておらず、電力を無駄にしていた。
これに対して、本実施形態では、バッテリ残量が高いときには励磁電流If を大きくしてモータ効率を向上させている。ここで、モータ効率は、誘導モータ7への入力電力に対する誘導モータ7の機械的出力(トルク)の割合であるので、図6に示すベクトル図では、同じ面積の長方形を形成する際にその対角線の長さに対応するモータ電流IM を小さくできればモータ効率が高くなる。たとえば、図6においてアクセル踏み角が最大のときを比較すると、(c) および(f) に示す各長方形の面積は互いに同じであるが、(c) におけるモータ電流IM は、(f) におけるモータ電流IM よりも小さくなっていることがわかる。このため、誘導モータの消費電力が低下し、バッテリの可動時間が長くなる。
なお、上述した実施形態では、2つのバッテリ状態において制御パラメータを設定しておき、それらのパラメータから任意のバッテリ状態におけるパラメータを算出する方式を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、たとえば、多数のバッテリ状態のそれぞれに対して最適な制御パラメータを設定しておき、上記多数のバッテリ状態の中から現在のバッテリ状態に近いものを選択し、その選択された状態に対して設定された制御パラメータ使って誘導モータを駆動するようにしてもよい。また、上記実施例では、回転数検出手段として回転センサを用いているが、回転数検出手段はこれに限定はされず、例えばセンサを用いずに電圧等の他のパラメータから回転数を推定して検出する構成であってもよい。
また、本発明は、誘導モータを電動車両の走行モータとして使用する場合に限定されず、誘導モータに発生させるトルクを指示するトルク指示信号に基づいて誘導モータを駆動するすべての構成に適用される。
本実施形態のシステムの構成図である。 (a)は、誘導モータの等価回路を示す図であり、(b)は、そのベクトル図である。 制御部の構成図である。 テーブルに格納されているデータに従ってモータを駆動したときの動作を示す図である。 制御部の処理を説明するフローチャートである。 本実施形態の方式による誘導モータ制御のベクトル図の一例である。 誘導モータを制御する従来の方式の一例を示す図である。 バッテリ放電量とバッテリ電圧の関係を示す図である。
符号の説明
1 制御部
2 アクセル
3 電流制御回路
4 PWM信号発生回路
5 パワー部
6 バッテリ
7 誘導モータ(走行用モータ)
8 電流センサ
9 回転センサ
10 バッテリ状態検出部
11 CPU
12 メモリ
13 制御ソフト
14 テーブル

Claims (5)

  1. バッテリから供給される電力によってトルクを発生する誘導モータを制御する方式であって、
    上記誘導モータに所定のトルクを発生させるためのパラメータを上記バッテリの残量に従って変化させながらそのパラメータに基づいて上記誘導モータを駆動する際に、上記パラメータとして、上記誘導モータに供給されるモータ電流および上記誘導モータのすべりを使用することを特徴とする誘導モータの制御方式。
  2. バッテリから供給される電力によってトルクを発生する誘導モータを制御する方式であって、
    上記誘導モータに発生させるトルクを指示するトルク指示信号を検出するトルク指示検出手段と、
    上記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段と、
    上記トルク指示検出手段によって検出されたトルク指示信号および上記バッテリ残量検出手段によって検出されたバッテリ残量に基づいて上記誘導モータに上記トルク指示信号が指示するトルクを発生させるための制御信号を生成する制御手段と、
    該制御手段によって生成される制御信号に従って上記誘導モータを駆動する駆動手段と、
    上記誘導モータの回転数を検出する回転数検出手段を、有し、
    上記制御手段は、上記誘導モータに供給するモータ電流および上記誘導モータのすべりをパラメータとして上記制御信号を生成する構成であり、上記回転数検出手段によって検出された上記誘導モータの回転数および上記パラメータとしてのすべりから上記誘導モータに供給する交流電流の周波数を決定し、上記パラメータとしてのモータ電流から上記交流電流の振幅を決定することを特徴とする誘導モータの制御方式。
  3. 上記バッテリの残量は、上記バッテリの出力電圧から求められる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導モータの制御方式。
  4. 上記バッテリの残量は、容量計を用いて、または上記バッテリから放出される電流を積分することにより求められる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の誘導モータの制御方式。
  5. 少なくとも2以上のバッテリ残量値に対して、トルク指示に対応するモータ電流およびすべり値を格納する格納手段をさらに有し、
    上記制御手段は、上記バッテリ残量検出手段により検出されたバッテリ残量を利用して上記格納手段から対応するモータ電流およびすべり値を取得し、それらに基づいて上記制御信号を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の誘導モータの制御方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017072873A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 日産自動車株式会社 交通システム
CN111352386A (zh) * 2018-12-21 2020-06-30 大隈株式会社 功率计算装置

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