JP2005295235A - 双方向光同軸伝送システム、及び光ノード装置 - Google Patents

双方向光同軸伝送システム、及び光ノード装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を防止することができる双方向光同軸伝送システム及びそれに用いられる光ノード装置を提供する。
【解決手段】 光ノード装置200は、受信した下り信号を分波部230によって電気系インタフェース部240及びレベル調整部250に分波する。レベル調整部250及び位相調整部260は、電気系インタフェース部240を介して上り経路に回り込んでくる下り信号と同レベル及び逆位相となる信号を生成する。合波部270は、レベル調整部250及び位相調整部260によって生成された信号と、上り経路に回り込んでくる下り信号とを合波して、上り経路に回り込んでくる下り信号を相殺する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、双方向光同軸伝送システム及び光ノード装置に関し、より特定的には、上り下りの周波数帯域を制限することなく、下り信号の回り込みによる上り信号の伝送に与える影響を防止する双方向光同軸伝送システム、及び双方向光同軸伝送システムに用いられる光ノード装置に関する。
従来から、CATV局のヘッドエンドから加入者の端末へ映像信号等の下り信号を伝送すると共に、加入者の端末からも各種データをCATV局へ伝送することができる双方向CATVシステムが知られている。このような双方向CATVシステムでは、下り信号として例えば90〜770MHzの周波数帯域を使用し、上り信号として下り信号より低い周波数帯域(例えば10〜55MHz)を使用したものが一般的である。
双方向CATVシステムにおいて、CATV局と加入者の端末との間で上り下りの各信号を伝送するための伝送媒体は、従来から主に同軸ケーブルが使用されている。しかし、同軸ケーブルを使用した場合、伝送する信号の周波数が高いほど伝送ロスが大きくなりやすいことや、減衰した信号を増幅するために例えば数百mごとに増幅器等の中継器を設置する必要がある。そのため、近年、伝送媒体として、光ファイバケーブルが使用されるケースが多くなってきている。
しかし、CATV局から加入者宅(加入者端末)までの全ての経路を光ファイバケーブルで接続しようとすると、光ファイバケーブルの施設費用が甚大となる。また、各加入者は、光・電気変換装置等の機器を個別に用意する必要がある。このため、経済的負担が大きくなるという欠点がある。この欠点を補うために、所謂HFC(Hybrid Fiber coax)伝送方式が考えられている。HFC伝送方式では、CATV局からの下り信号を、加入者宅の近辺までは光ファイバケーブル(下り用)で伝送し、光・電気変換装置によって電気信号に変換した後、同軸ケーブルで各加入者宅まで伝送する。また、加入者宅からの上り信号も同じ同軸ケーブルで伝送し、光・電気変換装置によって光信号に変換した後、光ファイバケーブル(上り用)でCATV局まで伝送する。HFC伝送方式による双方向CATVシステムは、同軸ケーブルのみによる場合に比べ、伝送信号の高品質化や広帯域化が可能になる。また、システムの信頼性の向上やサービスエリアの拡大も実現できる。
近年の双方向CATVシステムは、その双方向性や高速性を活かし、多チャンネル化や各種通信サービス(例えば、高速大容量伝送が可能なCATVインターネット、IP電話、個人間で直接情報をやり取りするP−to−P)などへの展開・拡大が進んでいる。このため、加入者の端末側から伝送される上り信号の伝送量も増加する傾向にある。
HFC伝送方式で構成される双方向CATVシステムにおいても、上記のような上り信号の周波数帯域(10〜55MHz)だけでは、端末側からの各種データをCATV局へ十分に伝送することができなくなる恐れがある。そこで、双方向CATVシステムにおいて、上り信号の広帯域化を図る方式が考えられている。
従来の双方向CATVシステムには、上り信号の広帯域化を図るために、空いている下り信号帯域を上り信号帯域として利用することで、上り信号の広帯域化を図っているものがある(例えば、特許文献1)。図3は、従来の双方向CATVシステムの構成例を示すブロック図である。図3において、従来の双方向CATVシステムは、CATV局20、光ノード装置30、及び加入者40から構成される。CATV局20は、中央装置22を備える。光ノード装置30は、光電気変換器(O/E)31、32、受信機(Rx)33、送信機(Tx)34、分波器35、イーサネット(R)通信装置36、及び混合機37を備える。加入者40は、分岐/分配機41、端末装置42、及びTV受信機43を備える。
中央装置22と光電気変換器31とは、第1の光ファイバケーブル23で接続される。従来の双方向CATVシステムは、第1の光ファイバケーブル23を介して、中央装置22と加入者40との間で上り下りの各信号を送受信する。また、双方向CATVシステムは、中央装置22と光ノード装置30との間に、第2の光ファイバケーブル21を備えることで、中央装置22と加入者40との間にデータ信号専用のバイパス経路を形成する。このバイパス経路により、双方向CATVシステムは、上り下りの両方向とも任意の空き帯域において周波数多重を利用した伝送が可能となる。特に、加入者40は、上り信号を下り信号帯域(TV帯域)の任意の空き帯域で伝送することができる。
具体的には、従来の双方向CATVシステムは、下り帯域において空いているチャンネルを上り帯域として利用する周波数配置を用いることで、上り帯域を拡大している(図4−A参照)。また、上り帯域を拡大するために、ガードバンド帯域を高周波側にシフトさせ、上り下りの帯域を分ける周波数配置なども考えられる(図4−B参照)。すなわち、従来の双方向CATVシステムにおいて、狭帯域であった上り信号帯域を拡大させることで、上り方向のデータ効率を向上させている。
特開2003−69494号公報
しかしながら、従来の双方向CATVシステムでは、中央装置22(CATVヘッドエンド)と光ノード装置30との間に第2の光ファイバケーブル21を敷設する必要があり、経済的に付加が生じていた。また、従来の双方向CATVシステムでは、図4−A及び図4−Bに示されるような周波数配置が実現されていなかった。その理由は、光ノード装置30の伝送路上に、上り帯域と下り帯域とを分離する高域通過フィルタや低域通過フィルタを設置する必要があったからである。
図5は、一般的な光ノード装置の伝送路上に設置されるフィルタを説明する図である。図5において、一般的な光ノード装置は、光電気変換器31、受信機33、フィルタ38、分波部35、フィルタ39、及び送信機34を備える。
光電気変換器31及び受信機33は、下り信号として、光ファイバケーブル23を介して光り信号を受信する。光電気変換器31及び受信機33は、受信した光信号を電気信号に変換しフィルタ38に出力する。フィルタ38は、入力された電気信号の通過を周波数帯域によって制限し分波部35に出力する。分波部35は、入力された電気信号を同軸ケーブル25によって送信する。
また、分波部35は、上り信号として、同軸ケーブル25を介して電気信号を受信する。分波部35は、受信した電気信号をフィルタ39に出力する。フィルタ39は、入力された電気信号の通過を周波数帯域によって制限し送信機34に出力する。送信機34及び光電気変換器31は、入力された電気信号を光信号に変換して、光ファイバケーブル23によって送信する。
ここで、フィルタ38及びフィルタ39は、下り経路に上り信号、及び上り経路に下り信号が回り込むのを避けるために設置されている。特に、同軸ケーブル25を介して送出されるレベルの大きな下り信号は、レベルの小さな上り信号の経路に回り込んだ場合、上り経路の伝送に大きな影響を与える可能性がある。そのため、下り信号の回り込みを防止するフィルタ39は重要となる。なお、フィルタ38は、下り信号の信号レベルが上り信号の信号レベルに比べて十分に大きければ、省略することができる。下り経路に回り込む上り信号による影響を無視できるからである。
このように、一般的な光ノード装置(図5)は、フィルタ38及びフィルタ39を用いることによって、下り経路及び上り経路に回り込む信号による影響を防止することができる。しかしながら、図3に示した光ノード装置30には、フィルタ38及びフィルタ39を用いることができない。なぜなら、光ノード装置30は、上り信号の帯域を拡大させるため上り下りの周波数帯域を柔軟に変更する必要があるが、通過させる信号の周波数帯域を制限するフィルタ38及びフィルタ39を使用してしまうと、この柔軟に変更された信号を通過させることができないからである。
そのため、上述した従来の双方向CATVシステム(図3)においては、特に下り信号が上り系伝送路に回り込んだ場合、送信機34及び光電気変換器31に想定以上の信号が入力されることになり、光電気変換器31に用いられている光源においてクリッピングが生じ、伝送特性が劣化することになる。このように、従来の双方向CATVシステムでは、上り下りの周波数帯域を柔軟に変更できるが、下り信号の回り込み対策を施していないため上り伝送特性が劣化することにより、品質の良いサービスを提供できないという課題を有していた。
それ故に、本発明の目的は、上り下りの周波数帯域を制限することなく、下り信号の回り込みによる上り信号の伝送に与える影響を防止することができる双方向光同軸伝送システム、及び双方向光同軸伝送システムに用いられる光ノード装置を提供することである。
本発明は、CATV局と加入者との間で映像及び通信などのデータ伝送を行う双方向光同軸伝送システムに向けられている。そして上記目的を達成させるために、本発明の双方向光同軸伝送システムは、CATVヘッドエンド、加入者端末、及び光ノード装置を備える。
CATVヘッドエンドは、光ファイバケーブルを介して光信号を送受信する。加入者端末は、同軸ケーブルを介して電気信号を送受信する。光ノード装置は、CATVヘッドエンドと光ファイバケーブルで、かつ加入者端末と同軸ケーブルでそれぞれ接続され、CATVヘッドエンドと加入者端末との間で送受信される信号を中継する。
なお、光ノード装置は、光受信部、分波部、レベル調整部、位相調整部、電気系インタフェース部、合波部、及び光送信部を備える。光受信部は、CATVヘッドエンドから下り信号として受信する光信号を電気信号に変換する。分波部は、光受信部によって変換された下り電気信号を所定の分波比で2つに分波する。レベル調整部は、分波部によって分波された一方の下り電気信号のレベルを調整する。位相調整部は、レベル調整部によってレベル調整された下り電気信号の位相を調整する。電気系インタフェース部は、分波部によって分波された他方の下り電気信号を、同軸ケーブルを介して加入者端末に送信し、また同軸ケーブルを介して加入者端末から上り電気信号を受信し、受信した上り電気信号を上り経路へ出力する。合波部は、電気系インタフェース部によって出力された電気信号と位相調整部によって位相調整された電気信号とを合波する。光送信部は、合波部によって合波された電気信号を光信号に変換し、前記CATVヘッドエンドへ送信する。
好ましくは、レベル調整部は、一方の下り電気信号のレベルを、他方の下り電気信号が電気系インタフェース部を介して合波部に回り込む電気信号と同レベルに調整する。
好ましくは、位相調整部は、レベル調整された下り電気信号の位相を、他方の下り電気信号が電気系インタフェース部を介して合波部に回り込む電気信号の位相に対して逆位相に調整する。
また、位相調整部は、レベル調整された下り電気信号の位相を、他方の下り電気信号が電気系インタフェース部を介して合波部に回り込む電気信号の内、特にアナログ映像信号に合わせて調整することもできる。
また、位相調整部は、レベル調整された電気信号を複数の周波数帯域に分割し、複数の周波数帯毎に、レベル調整された下り電気信号の位相を調整することもできる。このとき、位相調整部が分割する周波数帯域は、1オクターブ以内であることが望ましい。
また、分波部は、光受信部によって変換された下り電気信号を分波する所定の分波比を不均等にすることができる。また、分波部は、レベル調整部に分波する一方の電気信号の位相を反転させることもできる。
また、本発明は、CATV局と加入者端末との間で映像及び通信などのデータ伝送を中継する光ノード装置にも向けられている。そして上記目的を達成させるために、本発明の光ノード装置は、光受信部、分波部、レベル調整部、位相調整部、電気系インタフェース部、合波部、及び光送信部を備える。
光受信部は、光ファイバケーブルを介して下り信号として受信する光信号を電気信号に変換する。分波部は、光受信部によって変換された下り電気信号を所定の分波比で2つに分波する。レベル調整部は、分波部によって分波された一方の下り電気信号のレベルを調整する。位相調整部は、レベル調整部によってレベル調整された下り電気信号の位相を調整する。電気系インタフェース部は、分波部によって分波された他方の下り電気信号を同軸ケーブルによって送信し、また同軸ケーブルを介して上り電気信号を受信し、受信した上り電気信号を上り経路へ出力する。合波部は、電気系インタフェース部によって出力された電気信号と位相調整部によって位相調整された電気信号とを合波する。光送信部は、合波部によって合波された電気信号を光信号に変換し、光ファイバケーブルを介して送信する。
好ましくは、レベル調整部は、一方の下り電気信号のレベルを、他方の下り電気信号が電気系インタフェース部を介して合波部に回り込む電気信号と同レベルに調整する。
好ましくは、位相調整部は、レベル調整された下り電気信号の位相を、他方の下り電気信号が電気系インタフェース部を介して合波部に回り込む電気信号の位相に対して逆位相に調整する。
また、位相調整部は、レベル調整された下り電気信号の位相を、他方の下り電気信号が電気系インタフェース部を介して合波部に回り込む電気信号の内、特にアナログ映像信号に合わせて調整することもできる。
また、位相調整部は、レベル調整された電気信号を複数の周波数帯域に分割し、複数の周波数帯毎に、レベル調整された下り電気信号の位相を調整することもできる。このとき、位相調整部が分割する周波数帯域は、1オクターブ以内であることが望ましい。
また、分波部は、光受信部によって変換された下り電気信号を分波する所定の分波比を不均等にすることができる。また、分波部は、レベル調整部に分波する一方の電気信号の位相を反転させることもできる。
以上のように、本発明においては、上り下り信号の周波数帯域を制限することなく、下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を防止することができる。そのため、双方向光同軸伝送システムは、上り下り信号の周波数配置を柔軟に変更することが可能となり、特に上り信号の帯域を拡大させることができる。
また、下り信号であるデジタル信号及びアナログ映像信号の回り込みが与える影響を防止するとき、より高い周波数帯域に配置されているデジタル信号よりもアナログ映像信号に合わせて位相調整を行うことで、より効率的に下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を防止することができる。
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る双方向光同軸伝送システムの構成を示すブロック図である。図1において、双方向光同軸伝送システムは、CATVヘッドエンド100、光ノード装置200、及び加入者400を備える。CATVヘッドエンド100は、光ファイバケーブル110及び120によって光ノード装置200と接続される。また、加入者400は、同軸ケーブル300によって光ノード装置200と接続される。
最初に、本発明の一実施形態に係る双方向光同軸伝送システムの各構成の概要を説明する。
図1において、CATVヘッドエンド100は、CATV局側に設置され、加入者400との間で信号を送受信する。加入者400は、CATV局が提供するサービスを利用する加入者である。光ノード装置200は、CATVヘッドエンド100と加入者400との間で送受信される光信号及び電気信号を中継する。光ノード装置200は、光受信部210、増幅部220、分波部230、電気系インタフェース部240、レベル調整部250、位相調整部260、合波部270、増幅部280、及び光送信部290を備える。
(光ノード装置200の各構成の概要)
光受信部210は、CATVヘッドエンド100から出力される光信号を受信し電気信号に変換する。光送信部290は、入力される電気信号を光信号に変換してCATVヘッドエンド100に送信する。増幅部220及び増幅部280は、入力信号を所望のレベルまで増幅する。分波部230は、入力信号を電気系インタフェース部230及びレベル調整部250に分波する。電気系インタフェース部240は、分波部230から入力される下り信号を同軸ケーブル300に出力し、同軸ケーブル300から入力される上り信号を合波部270に出力する。なお、電気系インタフェース部240は、分波器やサーキュレータなどで構成される。レベル調整部250は、入力信号の信号レベルを調整する。位相調整部260は、入力信号の位相を調整する。合波部270は、位相調整部260及び電気系インタフェース240から入力される信号を合波する。
次に、上記構成による本実施形態の双方向光同軸伝送システムにおける信号の流れについて説明する。
(下り信号の基本的な流れ)
CATVヘッドエンド100から下り信号として出力された光信号は、光ファイバケーブル110を介して、光受信部210で受信される。光受信部210は、受信した光信号を電気信号に変換して増幅部220に出力する。増幅部220は、入力された下りの電気信号を所望のレベルまで増幅し、分波部230を介して電気系インタフェース部240に出力する。電気系インタフェース部240は、入力された下りの電気信号を、同軸ケーブル300を介して、加入者400に向けて出力する。このように、CATVヘッドエンド100から出力された下り信号は、光ノード装置200を介して、加入者400まで伝送される。
(上り信号の基本的な流れ)
加入者400から上り信号として出力された電気信号は、同軸ケーブル300を介して、電気系インタフェース部240に入力される。電気系インタフェース部240は、入力された上りの電気信号を、合波部270を介して増幅部280に出力する。増幅部280は、入力された上りの電気信号を所望のレベルまで増幅して光送信部290に出力する。光送信部290は、入力された上りの電気信号を光信号に変換し、光ファイバーケーブル120を介して、CATVヘッドエンド100に向けて出力する。このように、加入者400から出力された上り信号は、光ノード装置200を介して、CATVヘッドエンド100まで伝送される。
(上り信号経路への下り信号の回り込み)
上り信号経路には、上り信号の基本的な流れに加え、電気系インタフェース部240を介して下り信号が回り込んでくる。この上り信号経路への下り信号の回り込みについて説明する。
電気系インタフェース部240は、増幅部220及び分波部230を介して入力された下り信号を、同軸ケーブル300を利用して各加入者400に向けて伝送するとき、上り信号経路(合波部270側)へ一部の下り信号の回り込みを発生させてしまう。電気系インタフェース部240において、下り信号は、加入者400に向けて伝送される信号であるため、同軸ケーブル300での伝送損失や加入者400への分配損失を考慮して信号レベルとしては大きなレベルである。一方、電気系インタフェース部240において、上り信号は、加入者400から同軸ケーブル300を介して伝送されてくるため、伝送損出などにより信号レベルとしては小さなレベルである。このため、上り経路に回り込む下り信号は、電気系インタフェース部240でのアイソレーション等により信号レベルが減衰しても上り信号の伝送に大きな影響を与える可能性がある。すなわち、双方向光同軸伝送システムにおいては、上り経路に下り信号の回り込みが発生した場合、光送信部290に想定以上の信号が入力されることになり、光送信部290に用いられている光源においてクリッピングが生じ、伝送特性が劣化することになる。
次に、上述した下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を効率的に防止する方法について説明する。本実施形態に係る光ノード装置200は、分波部230、レベル調整部250、位相調整部260、及び合波部270を用いて、以下のようにして、下り信号の回り込みが与える影響を防止する。
増幅部220から出力された下り信号は、分波部230に入力される。分波部230は、入力された信号を所定の分波比で分波して、レベル調整部250及び電気系インタフェース部240に出力する。レベル調整部250は、上り信号経路(合波部270)に回り込む下り信号のレベルと同一になるように、入力された信号の信号レベルを調整し、レベル調整した信号を位相調整部260に出力する。
位相調整部260は、上り信号経路(合波部270)に回り込む下り信号の位相と逆位相になるように、入力された下り信号の位相を調整し、位相調整した信号を合波部270に出力する。すなわち、合波部270には、電気系インタフェース部240を介して回り込む下り信号の信号レベルと同一、かつ逆位相の信号が入力されることになる。合波部270は、レベル調整部250及び位相調整部260を介して入力された信号を、上り信号経路を流れる信号と合波することで、電気系インタフェース部240を介して回り込む下り信号を相殺する。なお、下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を防止する各構成は、周波数帯域を制限するような部品を利用するものではない。
さらに、本実施形態に係る光ノード装置200は、複数の周波数からなる下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を効率的に防止することができる。
光ノード装置200は、複数の周波数からなる下り信号の回り込みが与える影響を防止する場合、基本的に最も高い周波数を有する信号に合わせて位相調整を行えばよい。最も高い周波数を有する信号が、一般的には位相調整に関して最も精度が要求されるからである。すなわち、位相調整部260は、最も高い周波数を有する信号に合わせて位相調整を行うことで、複数の周波数からなる下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を効率的に防止することができる。
一方、光ノード装置200は、複数の周波数からなる下り信号として、アナログ映像信号に加えデジタル信号が伝送されている場合、高い周波数帯域に配置されているデジタル信号よりも、低い周波数帯域に配置されているアナログ映像信号に合わせて位相調整を行うことで効率的となる。
CATVの下り信号であり、低い周波数帯域に配置されているアナログ映像信号は、高い周波数帯域に配置されているデジタル信号に比べて、信号レベルが10dB以上大きく設定される。図2は、アナログ映像信号及びデジタル信号の信号レベルの違いを説明する図である。図2において、アナログ映像信号は、デジタル信号よりも低い周波数帯域によって伝送されるが、信号レベルが10dB以上大きくなっている。故に、光ノード装置200(図1)において、上り信号経路へ回り込んでくる信号レベルもアナログ映像信号の方が大きくなる。このため、位相調整部260は、アナログ映像信号の回り込みが最小となるように位相調整を行えば、より効率的に複数の下り信号の回り込みが与える影響を防止することができる。
なお、光ノード装置200は、複数の位相調整部260を設置してもよい。光ノード装置200は、複数の位相調整部260を用いることで、下り信号を複数の周波数帯域に分けて、それぞれの周波数帯域毎に位相調整を行うことができる。光ノード装置200は、位相調整部260を複数設置することによって、詳細な位相調整が可能となり、より効率的に複数の周波数からなる下り信号の回り込みが与える影響を防止することができる。
また、光ノード装置200は、複数の位相調整部260を設置する場合、各位相調整部260の調整周波数帯域を1オクターブ以内にすることが望ましい。
例えば、位相調整部260が1オクターブを超える調整周波数帯域を用いて位相調整を行う場合、1オクターブを超える周波数間においては、ある周波数において位相が1周期ずれていても検知できないため他の周波数帯では周期のずれが発生する可能性がある。調整周波数帯域が1オクターブ以内であればこのような周期のずれが発生しないため、位相調整を容易に行うことができる。
また、分波部230は、入力された信号を分波する所定の分波比を均等又は不均等のいずれかにすることが可能である。例えば、分波部230は、レベル調整部250へ分波する信号が小さくなるように分波比を不均等にした場合、電気系インタフェース部240方向へ分波する下り信号のレベルの落ち込みを小さくすることができる。そのため、増幅部220の負担も軽減することができる。
また、分波部230は、電気系インタフェース部240のアイソレーション量を考慮して分波比を決定することで、レベル調整部250におけるレベル調整量を軽減することや、レベル調整部250を省略することができる。
また、光ノード装置200は、分波部230として位相反転機能を有する分波部を用いることによって、位相調整部260における位相の調整量を軽減することや位相調整部260を省略することができる。
また、光ノード装置200は、分波部230として位相反転機能及びレベル調整機能を有する分波部を用いることによって、レベル調整部250における調整量、及び位相調整部260における調整量を軽減することや、レベル調整部250及び位相調整部260を省略することができる。
またさらに、光ノード装置200は、合波部270として位相反転機能を有する合波部を用いることによって、位相調整部260における位相の調整量を軽減することや位相調整部260を省略することができる。
以上のように、本発明の一実施形態に係る双方向光同軸伝送システムによれば、光ノード装置において、上り下り信号の周波数帯域を制限することなく、下り信号の回り込みを抑制することができるため上り信号の伝送に与える影響を防止することができる。そのため、双方向光同軸伝送システムは、上り下り信号の周波数配置を柔軟に変更することが可能となり、特に上り信号の帯域を拡大させることができる。
また、光ノード装置は、下り信号であるアナログ映像信号及びデジタル信号の回り込みが与える影響を防止するとき、より高い周波数帯域に配置されているデジタル信号よりもアナログ映像信号に合わせて位相調整を行うことで、より効率的に下り信号の回り込みが上り信号の伝送に与える影響を防止することができる。
本発明の双方向光同軸伝送システムは、下り信号の回り込みによる上り信号の伝送に与える影響等を防止することができ、特に上り信号の帯域を拡大しCATVインターネットの高速化を行う場合等に有用である。
本発明の一実施形態に係る双方向光同軸伝送システムの概要構成を示すブロック図 アナログ映像信号及びデジタル信号の信号レベルの違いを説明する図 従来の双方向CATVシステムの構成例を示すブロック図 下り帯域において空いているチャンネルを上り帯域として利用する周波数配置の一例を示す図 カードバンド帯域を高周波側にシフトさせることで上り帯域を拡大する周波数配置の一例を示す図 光ノード装置の伝送路上に設置されるフィルタを説明する図
符号の説明
20 CATV局
21、23、110、120 光ファイバケーブル
24 分岐ケーブル
25、300 同軸ケーブル
26 分岐器
30、200 光ノード装置
31、32 光電気変換器
33 受信器
34 送信器
35 分波器
36 イーサネット(R)通信装置
37 混合器
40、400 加入者
41 分岐/分配器
42 端末装置
43 TV受信器
100 CATVヘッドエンド
210 光受信部
220、280 増幅部
230 分波部
240 電気系インタフェース部
250 レベル調整部
260 位相調整部
270 合波部
290 光送信部
300 同軸ケーブル

Claims (16)

  1. CATV局と加入者との間で映像及び通信などのデータ伝送を行う双方向光同軸伝送システムであって、
    光ファイバケーブルを介して光信号を送受信するCATVヘッドエンドと、
    同軸ケーブルを介して電気信号を送受信する加入者端末と、
    前記CATVヘッドエンドと前記光ファイバケーブルで、かつ前記加入者端末と前記同軸ケーブルでそれぞれ接続され、前記CATVヘッドエンドと前記加入者端末との間で送受信される信号を中継する光ノード装置とを備え、
    前記光ノード装置は、
    前記CATVヘッドエンドから下り信号として受信する光信号を電気信号に変換する光受信部と、
    前記光受信部によって変換された下り電気信号を所定の分波比で2つに分波する分波部と、
    前記分波部によって分波された一方の下り電気信号のレベルを調整するレベル調整部と、
    前記レベル調整部によってレベル調整された下り電気信号の位相を調整する位相調整部と、
    前記分波部によって分波された他方の下り電気信号を、前記同軸ケーブルを介して前記加入者端末に送信し、また前記同軸ケーブルを介して前記加入者端末から上り電気信号を受信し、受信した上り電気信号を上り経路へ出力する電気系インタフェース部と、
    前記電気系インタフェース部によって出力された電気信号と前記位相調整部によって位相調整された電気信号とを合波する合波部と、
    前記合波部によって合波された電気信号を光信号に変換し、前記CATVヘッドエンドへ送信する光送信部とを備える、双方向光同軸伝送システム。
  2. 前記レベル調整部は、前記一方の下り電気信号のレベルを、前記他方の下り電気信号が前記電気系インタフェース部を介して前記合波部に回り込む電気信号と同レベルに調整することを特徴とする、請求項1に記載の双方向光同軸伝送システム。
  3. 前記位相調整部は、前記レベル調整された下り電気信号の位相を、前記他方の下り電気信号が前記電気系インタフェース部を介して前記合波部に回り込む電気信号の位相に対して逆位相に調整することを特徴とする、請求項1に記載の双方向光同軸伝送システム。
  4. 前記位相調整部は、前記レベル調整された下り電気信号の位相を、前記他方の下り電気信号が前記電気系インタフェース部を介して前記合波部に回り込む電気信号の内、特にアナログ映像信号に合わせて調整することを特徴とする、請求項1に記載の双方向光同軸伝送システム。
  5. 前記位相調整部は、前記レベル調整された電気信号を複数の周波数帯域に分割し、複数の周波数帯毎に、前記レベル調整された下り電気信号の位相を調整することを特徴とする、請求項1に記載の双方向光同軸伝送システム。
  6. 前記位相調整部が分割する周波数帯域は、1オクターブ以内であることを特徴とする、請求項5に記載の双方向光同軸伝送システム。
  7. 前記分波部の分波比が不均等であることを特徴とする、請求項1に記載の双方向光同軸伝送システム。
  8. 前記分波部は、前記レベル調整部に分波する一方の電気信号の位相を反転させることを特徴とする、請求項1に記載の双方向光同軸伝送システム。
  9. CATV局と加入者端末との間で映像及び通信などのデータ伝送を中継する光ノード装置であって、
    光ファイバケーブルを介して下り信号として受信する光信号を電気信号に変換する光受信部と、
    前記光受信部によって変換された下り電気信号を所定の分波比で2つに分波する分波部と、
    前記分波部によって分波された一方の下り電気信号のレベルを調整するレベル調整部と、
    前記レベル調整部によってレベル調整された下り電気信号の位相を調整する位相調整部と、
    前記分波部によって分波された他方の下り電気信号を同軸ケーブルによって送信し、また前記同軸ケーブルを介して上り電気信号を受信し、受信した上り電気信号を上り経路へ出力する電気系インタフェース部と、
    前記電気系インタフェース部によって出力された電気信号と前記位相調整部によって位相調整された電気信号とを合波する合波部と、
    前記合波部によって合波された電気信号を光信号に変換し、前記光ファイバケーブルを 介して送信する光送信部とを備える、光ノード装置。
  10. 前記レベル調整部は、前記一方の下り電気信号のレベルを、前記他方の下り電気信号が前記電気系インタフェース部を介して前記合波部に回り込む電気信号と同レベルに調整することを特徴とする、請求項9に記載の光ノード装置。
  11. 前記位相調整部は、前記レベル調整された下り電気信号の位相を、前記他方の下り電気信号が前記電気系インタフェース部を介して前記合波部に回り込む電気信号の位相に対して逆位相に調整することを特徴とする、請求項9に記載の光ノード装置。
  12. 前記位相調整部は、前記電気系インタフェース部を介して前記合波部に回り込む他方の下り電気信号の内、特にアナログ映像信号に合わせて、前記レベル調整された下り電気信号の位相を調整することを特徴とする、請求項9に記載の光ノード装置。
  13. 前記位相調整部は、前記レベル調整された電気信号を複数の周波数帯域に分割し、複数の周波数帯毎に、前記レベル調整された下り電気信号の位相を調整することを特徴とする、請求項9に記載の光ノード装置。
  14. 前記位相調整部が分割する周波数帯域は、1オクターブ以内であることを特徴とする、請求項13に記載の光ノード装置。
  15. 前記分波部の分波比が不均等であることを特徴とする、請求項9に記載の光ノード装置。
  16. 前記分波部は、前記レベル調整部に分波する一方の電気信号の位相を反転させることを特徴とする、請求項9に記載の光ノード装置。
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