JP2005295200A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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【課題】通信路符号化後の誤り訂正能力を詳細に制御できるようにして伝送効率を向上すること
【解決手段】複数のサブキャリアを用いて通信を行う通信装置において、各サブキャリアまたはサブキャリアグループの伝送路状態に依存したパラメータを指定する指定手段と、送信データを前記パラメータに従って前記各サブキャリアに対応する部分データに分割する分割手段と、前記部分データに対して各々のビット数を対応するサブキャリアのマッピングビット数に一致させるマッチング処理を施すマッチング手段と、前記マッチング処理が施された部分データを前記複数のサブキャリアにより送信する送信手段とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信路符号化がなされた送信フレームのデータにレートマッチング処理を行う通信装置および通信方法に関する。
従来、サブキャリアごとのチャネル情報から各サブキャリアの特性を求め、特性の悪いサブキャリアの誤り耐性を強くすること、あるいは特性の良いサブキャリアに多くのデータを割り当てることで伝送効率を向上することが行われている。
下記特許文献1には、マルチキャリア通信における周波数選択性フェージング対策として、サブキャリア毎に符号化方法、符号化率、および変調方式を適応的に変更することが記載されている。この従来技術では、サブキャリア毎の周波数選択性フェージングプロファイル情報を測定し、該プロファイル情報に基づいて各サブキャリアごとに符号化方法、符号化率、および変調方式を決定するようにしている。
受信側で復号する際の誤り訂正能力を付与するために、送信データに畳み込み符号化やターボ(Turbo)符号化など、冗長性を持たせる符号化を施すことも一般的である。このような符号化が施された送信データに対し、パンクチャ(削除)処理あるいはリピテーション(繰り返し)処理を施すことにより、送信データのビット数の調整を行う目的でレートマッチング処理が施される。従来のレートマッチング処理では、フレーム内においてパンクチャあるいはリピテーションの間隔がなるべく均等になるようにしている(例えば下記特許文献2)。
特開2002−16577公報(図2) 特開2000−201084公報(第10頁、図3)
最適な伝送効率は、符号化方法、符号化率、および変調方式を可変にするだけで必ずしも達成できるわけではなく、最適な伝送効率のために誤り訂正能力を詳細に制御できることが必要とされる。
また上記特許文献2に記載の従来技術では、パンクチャあるいはリピテーションの間隔をなるべく均等にしており、フレーム内における誤り訂正能力は一定である。すると、フレーム内において誤り率がビット位置によって変化するような通信路の場合、誤り率の低いビット位置に誤り訂正能力が余分に付与され、誤り率の高いビット位置における誤り訂正能力が不足する可能性があり、いずれも伝送効率の低下の原因となり得る。
したがって、本発明は通信路符号化後の誤り訂正能力を詳細に制御でき、これにより伝送効率を向上できる通信装置および通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る通信装置は、複数のサブキャリアを用いて通信を行う通信装置において、各サブキャリアまたはサブキャリアグループの伝送路状態に依存したパラメータを指定する指定手段と、送信データを前記パラメータに従って前記各サブキャリアに対応する部分データに分割する分割手段と、前記部分データに対して各々のビット数を対応するサブキャリアのマッピングビット数に一致させるマッチング処理を施すマッチング手段と、前記マッチング処理が施された部分データを前記複数のサブキャリアにより送信する送信手段とを具備する通信装置である。
本発明によれば、伝送効率向上のために通信路符号化後の誤り訂正能力を詳細に制御できる通信装置および通信方法を提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態は、通信路符号化後の誤り訂正能力を詳細に制御できるマルチキャリア通信システムに関する。本システムは周波数選択性フェージングの影響によるサブキャリアの特性変動に対してロバストであり、伝送効率を向上できる。
図1は本実施形態のマルチキャリア通信システムにおける送信系のブロック図である。送信データを表す信号S101が入力されると、この信号S101に対して誤り訂正符号化部101により誤り訂正符号化が施される。誤り訂正符号化においては、符号化率を変えるために一定のデータをパンクチャ(削除)してもよい。誤り訂正符号化後の信号S102はインタリーブ部102によりインタリーブ処理が施される。これらの処理と並行して、制御部109は、受信したプリアンブルやパイロット信号から各サブキャリアまたは各サブキャリアグループの伝送路状態S110を求める。また、伝送路状態S110に基づく制御信号を生成し、サブキャリア分割部103、レートマッチング部104、シンボルマッピング部105のそれぞれに対して出力する。
インタリーブ処理後の信号S103は、制御部109からの指示によりサブキャリア分割部103によってサブキャリア毎に分割され、部分データS104が得られる。この場合、後述する式(1)に従いサブキャリア毎に割り当てるビット数が決定される。なお、図1はサブキャリアのグループ化を行う場合を示している。サブキャリアのグループ化を行う場合、インタリーブ後の信号S103は、サブキャリア分割部103によりN個のサブキャリアグループに振り分けられる。ここで、Nはサブキャリアグループの数であり、1個以上のM個以下のサブキャリアに割り当て可能なデータのグループ数に相当する。また、Mはサブキャリアの数である。このサブキャリア分割において、伝送路状態が悪く、誤り率が高いと推測されるサブキャリアには、少ないビット数のデータが割り当てられる。逆に伝送路状態がよく、誤り率が低いと推測されるサブキャリアには、多くのビット数のデータが割り当てられる。
サブキャリアまたはサブキャリアグループ毎に分割された部分データS104はレートマッチング部104によりパンクチャおよびリピテーションが施される。これにより、サブキャリアnまたはサブキャリアグループnに割り当てられたデータ量(ビット数)がDからDmap,nに変換される。レートマッチング処理により得られた信号S105はシンボルマッピング部105により、制御部109から指示されたサブキャリアグループnの変調方式に従ってシンボルマッピングされる。
シンボルマッピングされた信号S106はシリアル・パラレル変換部(S/P)106でM本のパラレル信号に変換される。M本のパラレル信号S107は逆FFT部(IFFT)107で周波数信号S108に変換される。周波数信号S108はパラレル・シリアル変換部(P/S)108で実数および虚数信号(I/Q Data)S109に転換されて出力される。
また、このとき制御部109はサブキャリア分割部103、レートマッチング部104、シンボルマッピング部105に対し出力した制御情報(またはそのインジケータ)S111を出力し、これにデータ信号よりも強力な誤り訂正能力を持たせて送信する。
図2は本実施形態のマルチキャリア通信システムにおける受信系のブロック図である。受信系に入力された実数信号および虚数信号(I/Q Data)S209はシリアル・パラレル変換部(S/P)208により並列信号S208に変換される。FFT回路207は時間軸の並列信号S208を周波数軸上の信号S207に変換する。制御部209では、送信側から送られてきた制御信号S210を受けて各処理部に命令を出す。パラレル・シリアル変換部(P/S)206は制御部209からの命令を受けて、周波数軸上の信号S207を各サブキャリア毎または各サブキャリアグループ毎のシリアル信号S206に変換する。シンボルデマッピング部205は、制御部209から指示されたサブキャリアごと又はサブキャリアグループごとの変調方式情報を用いて、シリアル信号S206に対してシンボルデマッピング処理を行う。レートデマッチング部204は、送信側で用いられたパラメータを制御部209から受け取り、デパンクチャおよびデリピテーションを行うビット数を計算し、レートマッチング処理の逆演算を行う。レートデマッチングされた信号S204はサブキャリア統合部203において、一つのデータ列S203に統合される。続いて、デインタリーブ部202はデータ列S203に対してインタリーブの逆演算を行う。これにより、データ列の順番が当初の順番に戻され、誤り訂正復号化器201による誤り訂正復号処理を経て復号信号S201が出力される。
[サブキャリア分割とレートマッチング]
図3はサブキャリアのグループ化を行わない場合のサブキャリア分割とレートマッチングを説明するための図である。ここでは、入力された120ビットを3つのサブキャリアに分割することとする。また、サブキャリア#1は40ビット、サブキャリア#2およびサブキャリア#3は20ビットを、それぞれマッピングできるものとする。これらのビット数をマッピングビット数という。
ここで、入力された120ビットのデータをそれぞれのサブキャリアに分割するにあたり、以下の式(1)に従って各サブキャリアに割り当てるビット数を決定する。
Figure 2005295200
ただし、Pはサブキャリアiの優先度をあらわすパラメータ、Nはサブキャリアの数、Dinはセグメンテーションを行う前のデータS103のデータ量(ビット数)、Dmap,nはサブキャリアnにおいて選択されている変調方式において送信できる総データ量(ビット数)、Dはサブキャリアnが最終的にマッピングを行う事のできるデータ量(ビット数)、i、Zは中間変数である。なお、式(1)については参考文献「3GPP TS25.211 4.2.7 Rate matching」の記載を参考にすることができる。
このDin=120ビットのデータを3つのサブキャリアに分割する場合を考える。上記のように、サブキャリア#1のマッピングビット数はDmap,1=40ビットであり、サブキャリア#2、#3のマッピングビット数はそれぞれDmap,2=Dmap,3=20ビットであり、これらの情報を1フレームでマッピングできる。また、ここではパラメータP=20,P=10,P=15とする。これらの値を小さくすることは、そのサブキャリアの優先度を高くすることであり、リピテーション率を高くする、もしくは、パンクチャ率を低くすることに相当する。
式(1)にこれらの値を代入すると、D=73ビット、D=19ビット、D=28ビットの部分データが得られる。レートマッチングでは、部分データのそれぞれに対して各々のビット数を対応するサブキャリアのマッピングビット数に一致させるマッチング処理を施す。すなわち、サブキャリア#1について、D=73ビットをパンクチャしてDmap,1=40ビットにする。また、サブキャリア#2について、D=19ビットをリピテーションしてDmap,2=20ビットにする。さらに、サブキャリア#3について、D=28ビットをパンクチャしてDmap,3=20ビットにする。
上記サブキャリアの優先度をあらわすパラメータPは、伝送路状態に基づいて指定される。伝送路状態としては種々想定されるが、具体的な例の一つとして、SNR(信号対雑音比)が挙げられる。例えば、サブキャリアが周波数軸上で分割されるFDMAやOFDMの場合、周波数選択性フェージングの影響で、SNRが高くなるサブキャリアと低くなるサブキャリアがある。また、サブキャリアが時間軸上で分割されるTDMAの場合、周囲に何らかの周期的な干渉源が存在した場合、ある一定のサブキャリアのみ干渉信号が大きく、SNRが低くなる可能性もある。SNRが高くなると、誤り率は低くなるため、伝送路状態は良いといえる。また、SNRが低くなると、誤り率が上がるため、伝送路状態は悪いといえる。その他、伝送路状態の指標としては、各サブキャリアにおけるRSSI(受信信号強度指標)や、BER(ビットエラーレート)、BLER(ブロックエラーレート:誤り訂正復号結果の誤り率)などが挙げられる。
例えば伝送路状態をSNRであらわしたとき、例えば、テーブルを参照することによってパラメータPiを決定するようシステムを構成してもよい。この場合、サブキャリアiのSNRが高い(伝送路状態の良い)場合には、Piの値を小さな値に設定し、また、サブキャリアiのSNRが低い(伝送路状態が悪い)場合にはPiを大きな値に設定するようなテーブルがあらかじめ準備される。
また、伝送路状態をBLERであらわしたとき、例えば、サブキャリアiのデータが誤ったと判断されたら、サブキャリアiにおけるPiの値をインクリメントする。また、逆に、サブキャリアiのデータが正しいと判断されたら、サブキャリアiにおけるPiの値をデクリメントする。このようにしてBLERの高い(伝送路状態の悪い)サブキャリアに関して、Piを大きな値に設定し、BLERの低い(伝送路状態の良い)サブキャリアに関して、Piを小さな値に設定することができる。
以上のように、パラメータPiの値を変化させることにより、簡単な構成によりサブキャリア毎のレートマッチング率を詳細に決定することができる。
[サブキャリア分割におけるグループ化]
図4はサブキャリアをグループ化する場合のサブキャリア分割とレートマッチングを説明するための図である。ここでは、入力された120ビットを4つのサブキャリアに分割することとする。また、サブキャリア#1、サブキャリア#2、サブキャリア#3、およびサブキャリア#4にはそれぞれ20ビットをマッピングできるものとする。また、サブキャリア#1およびサブキャリア#2はサブキャリアグループ#1に属し、サブキャリア#3はサブキャリアグループ#2に単独で属し、サブキャリア#4はサブキャリアグループ#3に単独で属しているものとする。
ここで、入力された120ビットのデータをそれぞれのサブキャリアに分割するにあたり、以下の式(2)を適用して各サブキャリアグループに割り当てるビット数を決定する。
Figure 2005295200
ただし、P’はサブキャリアiの優先度をあらわすパラメータ、Nはサブキャリアグループの数、Dinはセグメンテーションを行う前のデータS103のデータ量(ビット数)、D’map,nはサブキャリアグループnにおいて選択されている変調方式において送信できる総データ量(ビット数)、D’はサブキャリアグループnが最終的にマッピングを行う事のできるデータ量(ビット数)、i、Zは中間変数である。なお、式(2)は式(1)と同様に参考文献「3GPP TS25.211 4.2.7 Rate matching」の記載を参考にすることができる。
このDin=120ビットのデータを3つのサブキャリアグループに分割する場合を考える。ここで、サブキャリアグループ#1のマッピングビット数はD’map,1=40ビットであり、サブキャリアグループ#2、#3のマッピングビット数はそれぞれD’map,2=20ビット、D’map,3=20ビットである。また、ここではパラメータP’=20,P’=10,P’=15とする。これらパラメータP’の値を小さくすることは、そのサブキャリアの優先度を高くすることであり、リピテーション率を高くする、もしくは、パンクチャ率を低くすることに相当する。
式(2)にこれらの値を代入すると、D’=73ビット、D’=19ビット、D’=28ビットの部分データが得られる。
レートマッチング処理では、サブキャリアグループ#1についてはD=73ビットをパンクチャしてDmap,1=40ビットにする。また、サブキャリアグループ#2についてはD=19ビットをリピテーションしてDmap,2=20ビットにする。さらに、サブキャリアグループ#3について、D=28ビットをパンクチャしてDmap,3=20ビットにする。続いて、サブキャリアのグループの各々をさらにサブキャリアに分割する必要がある。このサブキャリア分割では、それぞれのサブキャリアにマッピング可能な最大のビット数となるように分割を行い、結果として、部分データの各々のビット数は、対応するサブキャリアのマッピングビット数に一致する。
以上のようなサブキャリアのグループ化は、多数のサブキャリアを扱う場合に好適であり、パラメータの数および処理演算量を減らすことができる点で好ましい。
[誤り訂正符号化後のサブキャリア分割]
図5は、誤り訂正符号化後にサブキャリア分割を行う場合を示す図である。ここでは、入力された40ビットに符号化率1/3の誤り訂正符号処理を施して3つのサブキャリアに分割することとする。また、サブキャリア#1は40ビットをマッピングでき、サブキャリア#2およびサブキャリア#3はそれぞれ20ビットをマッピングできるものとする。
入力された40ビットのデータは、符号化率1/3の誤り訂正符号を行うと120ビットのデータになる。この誤り訂正符号の後に、得られた符号化データに対しP=20,P=10,P=15として式(1)を適用して各サブキャリアに割り当てられるビット数を計算すると、D=73ビット、D=19ビット、D=28ビットとなる。
レートマッチングでは、サブキャリア#1では、D=73ビットをパンクチャしてDmap,1=40ビットにする。また、サブキャリア#2ではD=19ビットをリピテーションしてDmap,2=20ビットにする。さらに、サブキャリア#3ではD=28ビットをパンクチャしてDmap,3=20ビットにする。
このとき、誤り訂正符号も含めたサブキャリアグループ#1の符号化率はR=73/120、サブキャリアグループ#2の符号化率はR=38/120、サブキャリアグループ#3の符号化率はR=56/120と表すことができる。このように、パラメータPを変化させることで容易に細かい符号化率を設定することができる。また、誤り訂正符号化処理を行う前にサブキャリア分割処理を行う時に比べて、サブキャリア分割処理のタイミングをより遅くすることができる。
[インタリーブ処理後のサブキャリア分割]
図6はインタリーブ処理後にサブキャリア分割を行う場合を示している。ここでは、入力された40ビットに符号化率1/3の誤り訂正符号を施して3つのサブキャリアに分割することとする。また、サブキャリア#1は40ビット、サブキャリア#2およびサブキャリア#3は20ビットを、それぞれマッピングできるものとする。
入力された40ビットのデータに符号化率1/3の誤り訂正符号を行うと120ビットのデータになる。さらに、この120ビットのデータに対してインタリーブ処理を行う。インタリーブ処理を行ったデータに対して、P=20,P=10,P=15として式(1)を適用して各サブキャリアに割り当てられるビット数を計算すると、D=73ビット、D=19ビット、D=28ビットとなる。
レートマッチングでは、サブキャリア#1について、D=73ビットをパンクチャしてDmap,1=40ビットにする。また、サブキャリア#2について、D=19ビットをリピテーションしてDmap,2=20ビットにする。さらに、サブキャリア#3について、D=28ビットをパンクチャしてDmap,3=20ビットにする。
このように、インタリーブ処理の後にサブキャリア分割処理が行われるようにすることによって、時間および周波数方向におけるダイバーシチゲインを一回のインタリーブ処理で得ることができる。また、インタリーブ処理をサブキャリア分割処理後に先行して行う場合に比べて、サブキャリア分割処理のタイミングをより遅くすることができる。
各サブキャリアにデータを分割してから、符号化およびインタリーブを行うこと、すなわち早い段階でデータ分割を行う従来では、データ分割後にインタリーブが行われることから、周波数方向のダイバーシチゲインを得ることができない。また、データ分割にはサブキャリア毎の特性情報が必要になるために、早い段階でこの特性情報を得なくてはならない。従来、サブキャリア毎の特性情報を得てから実際にアンテナから電波を送信するまでに時間を要しており、サブキャリア毎の特性が変化してしまっている可能性があった。
これに対し上述した実施形態によれば、時間方向および周波数方向のダイバーシチゲインを同時に得ることができ、さらに、測定したサブチャネルごとの特性情報を迅速に反映することができる。
[伝送路状態の変動に伴うパラメータPの変更]
図7は伝送路状態の変動に伴ってパラメータPの変更を行う場合を説明するための図である。ここでは、入力された40ビットに符号化率1/3の誤り訂正符号を施して3つのサブキャリアに分割することとする。また、サブキャリア#1は40ビット、サブキャリア#2およびサブキャリア#3は20ビットをそれぞれマッピングできるものとする。
入力された40ビットのデータは、符号化率1/3の誤り訂正符号を行うと120ビットのデータになる。さらに、この120ビットのデータに対して、インタリーブ処理を行う。インタリーブ処理を行ったデータに対して、式(1)を適用して各サブキャリアに割り当てられるビット数を計算する。
このとき、P,P,Pの値を伝送路状態の変動に応じて変更する。上述したように、伝送路状態はパイロット信号や周波数特性測定用信号を受信し、その特性から誤り率を推定した値や、自局に向けられた信号以外の信号の電力を干渉波とし、その干渉波の電力の値などとする。これらの値が他のサブキャリアと比較して相対的に大きく、誤り率が高いと推測されるサブキャリアに対しはPの値を小さくする。逆に、誤り率が低いと推測されるサブキャリアに対してはPの値を大きくする。ここではサブキャリア#2の誤り率が大きく、また、サブキャリア#1の誤り率が小さいと推測されたとして、P=20,P=10,P=15とそれぞれの値を設定したとする。この値を用いて各サブキャリアに割り当てられるビット数を計算すると、D=73ビット、D=19ビット、D=28ビットとなる。
レートマッチングでは、サブキャリア#1について、D=73ビットをパンクチャしてDmap,1=40ビットにする。また、サブキャリア#2についてD=19ビットをリピテーションしてDmap,2=20ビットにする。さらに、サブキャリア#3についてD=28ビットをパンクチャしてDmap,3=20ビットにする。
このように、伝送路状態が悪く、誤り率が高いと推測されるサブキャリアにおいて、割り当てるデータ量を小さくし、パンクチャ率を下げる、もしくはリピテーション率を上げることによって、誤り訂正能力を向上し、確実にデータを送信することができる。また、伝送路状態が良く、誤り率が低いと推測されるサブキャリアにおいて、割り当てるデータ量を大きくし、パンクチャ率を上げるもしくはリピテーション率を下げることによって、余分な誤り訂正能力を抑えることもデータの伝送効率の向上に寄与する。
[具体的なシステム構成例;変復調パラメータ信号送信]
図8は本発明の第1実施形態に係るマルチキャリア通信システムを示すブロック図である。同図にはマルチキャリアを用いて互いに通信を行う2つの送受信機810、820が示されている。
送受信機810は干渉信号S801や、送受信機820からのパイロット信号およびプリアンブル信号等S802を受信部811で受信し、その受信情報S805を制御部812に転送する。制御部812は受信情報805からサブキャリア毎に伝送路状態を求め、これによりサブキャリア毎に受信信号の誤り率の比を推定する。
推定された誤り率の比は制御信号S806として送信部813に転送される。送信部813では制御信号S806の値を元に、式(2)のPの値やサブキャリアグループ、変調方式などを決定する。この決定をもとに送信部813は誤り訂正符号化および変調処理を施してデータS804を送受信機820に送信する。同時に、制御信号S806についても変復調パラメータ信号S803として送受信機820に送信する。このとき、変復調パラメータ信号S803はデータ信号S804よりも強力な誤り訂正能力を持たせて送信することが好ましい。
送受信機820は、データ信号S804および変復調パラメータS803を受信部823において受信する。変復調パラメータS803はデータ信号S804に先行して復調され、制御部822に転送される。制御部822は変復調パラメータS803の内容から復調に必要なパラメータを計算し、制御信号S807として受信部823に返す。受信部823は、制御信号S807により表されるパラメータを適用してデータ信号S804に対する復調および誤り訂正復号を行う。
このようなシステム構成によれば、従来のシステムと比べて誤り耐性が強く、かつ伝送効率の良いシステムを容易に構築することができる。
[インジケータ送受信]
図9は本発明の第1実施形態に係るマルチキャリア通信システムの他の例を示すブロック図である。
送受信機910は、干渉信号S901や、送受信機920からのパイロット信号、プリアンブル信号等の信号S902を受信部911で受信し、その受信情報S905を制御部912に転送する。制御部912は受信情報905からサブキャリア毎の伝送路状態を求め、これによりサブキャリア毎に受信信号の誤り率の比を推定する。
推定された誤り率の比は制御信号S906として送信部913に転送される。送信部913では制御信号S906の値を元に、いくつかの候補の中から、式(2)のPの値やサブキャリアグループ、変調方式などを決定する。この決定をもとに送信部913では誤り訂正符号化および変調処理を施してデータS904を送信する。同時に、Pの値やサブキャリアグループ、変調方式などを選択した候補番号をインジケータS903として送受信機920に対して送信する。このとき、インジケータS903はデータ信号S904よりも強力な誤り訂正能力を持たせて送信することが好ましい。
送受信機920は、データ信号S904およびインジケータS903を受信部923において受信する。インジケータS903はデータ信号S904に先行して復調され、制御部922に転送される。制御部922では復調されたインジケータS907の内容から復調に必要なパラメータを選択し、受信部923に制御信号S908を返す。受信部923は制御信号S907で表されるパラメータを適用して復調および誤り訂正復号が行われる。
一般的に、パラメータを選択するようにしてインジケータのみを転送する方がデータ量は少ない。変復調に用いるパラメータのデータをそのまま送信せずに、インジケータを送信することによって、伝送容量に対する制御信号の割合が減ることから、図8に示した構成よりもさらに伝送効率を向上することができる。
(第2実施形態)
フレーム内における誤り訂正能力が一定であり、かつフレーム内において誤り率がビット位置によって変化する場合、誤り率の低いビット位置に誤り訂正能力が余計に付与され、誤り率の高いビット位置における誤り訂正能力が不足する可能性がある。このような状態は伝送効率の低下の原因となる。そこで本発明の第2実施形態では、フレーム内のビット位置により誤り率が変化する通信システムにおいて、誤り訂正能力をビット位置により変化させることにより、誤り率の変化に追従できるようにし、これにより伝送効率の向上を図る。このような第2実施形態は上述した第1実施形態と組み合わせて実施可能であり、マルチキャリア通信システム以外の通信システムにも適用可能である。
図10は本発明の第2実施形態に係るマルチキャリア通信システムの送信系を示すブロック図である。送信系に入力されたデータは誤り訂正符号部1301で誤り訂正符号化される。その後、インタリーブ部1302によりビット列の順番が並べ替えられ、レートマッチング部1303によりパンクチャおよびリピテーション処理が施され、送信フレームのビット数に合わせられる。さらに、変調部1305により変調が行われ、パイロット付加部1304によりフレームにパイロット信号が付加され、データが送信される。
図11は本発明に係わる第2実施形態に係るマルチキャリア通信システムの受信系を示すブロック図である。受信系に入力された受信データはパイロット部とデータ部に分けられる。パイロット信号は伝送路推定部1404において伝送路推定に用いられる。伝送路推定部1404により推定された伝送路推定情報に基づいて、復調部1405によりデータ部の復調が行われる。復調されたデータは、レートデマッチング部1403によりデパンクチャおよびデリピテーション処理が施され、デインタリーブ部1402によりビット列の順番が元に戻される。さらに、誤り訂正復号部1401で誤り訂正が行われ、データが出力される。
[フレーム内レートマッチング例1]
図12はフレーム内レートマッチング例1に係る通信フレームの形式を示す図である。先頭に送信側、受信側共に既知となるパイロット(Pilot)300が配置され、パイロット300に続いてデータ301が配置される。無線通信では一般に、パイロットを用いて同期や伝送路推定が行われる。本実施形態でもフレーム先頭のパイロット300を用いて伝送路推定を行う。ここで、時間的にパイロット300に近いフレーム先頭付近のデータ部分は、伝送路の状態がパイロット300を受信したときと比べて大きく変化していないことから精度が高く、したがって信頼性の高い伝送路推定結果に基づいて復調を行う事ができる。
しかし、フレーム終端付近のデータ部分については、データビット列を受信する時刻がフレーム先頭を受信した時刻と時間的に離れており、伝送路状態が変化してしまっていることが考えられる。したがって、伝送路状態によっては、精度が低く信頼性の低い伝送路推定結果を用いて復調を行わなければならない。本発明の第2実施形態はこの問題を解決すべく構成されている。
図13は通信フレームのビット列とともにパンクチャ率の変化を示す図であって、同図(a)はフレーム内レートマッチング例1に係る本発明の場合を示し、同図(b)は従来例の場合を示している。1フレーム48ビットのビット列を10ビットパンクチャして38ビットのビット列に変換することを考える。グラフは、縦軸にパンクチャ率、横軸にビットの位置を示している。パンクチャ率は、その値が大きい程、パンクチャされるビットの頻度が高くなるものとする。
フレーム内レートマッチング例1に係る本発明の場合、図13(a)に示すようにパイロット300に近い先頭付近は、パイロット300から遠い末端付近に比べて、相対的にパンクチャ率を高くする。つまり、パイロットに近い先頭付近のビットに関しては、図12に示したように伝送路推定値の信頼性が高いことから、パンクチャ率を高くしてビットを多くパンクチャしても、受信側の誤り訂正復号で復号できる可能性が高い。一方、パイロットから遠い、フレームの終端付近のビットに関しては、伝送路推定値の信頼性が低いため、パンクチャ率を低くしてビットをなるべくパンクチャしないようにすることで、受信側の誤り訂正復号において、正しく復号することができる。
図14はフレーム内レートマッチング例1に係るパンクチャ処理手順の一例を示すフローチャートである。まずステップS401において、削減するビット量ΔN、パンクチャ率を決定する指数E_plusおよびE_minusを決定する。ここで、N_iは入力するビット数、N_oは出力するビット数である。次に、ステップS402ではパンクチャ率のオフセットと傾きを決定する指数E_offsetとE_slopeを決定する。ここで、cは傾き係数であり、0より大きく1未満の値である。cが1に近いほど、パンクチャ率のグラフの傾きは大きくなり、フレームの先頭付近のビットがパンクチャされやすく、フレーム終端付近のビットがパンクチャされにくくなる。ステップS403ではパンクチャ判断指数Eと入力ビットの配列Mに初期値が代入される。配列Mには1が代入されているため、フレームの先頭ビットから順番にパンクチャされるビットかどうかが判断されていく。
ステップS404ではE_mが更新される。E_mはフレーム先頭付近では大きな値で、フレーム終端付近に近づくと小さな値になっていく。ステップS405ではパンクチャ判断指数Eが更新される。ステップS406では、Eの正負が判断され、Eが正ならばM番目のビットはパンクチャされない。一方、Eが負ならばステップS407でM番目のビットはパンクチャされ、ステップS408においてEが更新される。ステップS410では、入力ビット数の処理が終了したかどうかを調べ、まだ終了していなければ、ステップS409でMをインクリメントし、ステップS404に戻り、次のビットに対してパンクチャするか否かを判断する。
このように、パイロットがフレームの先頭にある場合、フレーム内において、先頭付近のデータはパンクチャ率を上げることにより、効率よくデータを送信することができる。また、パイロットから遠い終端付近データはパンクチャ率を下げることにより、誤り訂正能力を高く維持し、受信側での誤り率を削減することが可能になる。これらのことから、伝送効率の良い通信システムを提供することができる。
なお、上記フレーム内レートマッチング例1は、フレーム内において、パイロット300に近い先頭付近のデータはリピテーション率を下げ、パイロット300から遠い終端付近データはリピテーション率を上げるリピテーション処理と等価的である。この場合においても、次のように受信側での誤り率を削減して伝送効率を向上できる。
すなわち、図15はフレーム内レートマッチング例1に係るリピテーション処理手順の一例を示すフローチャートである。ステップS1201では、出力するビットが入力するビットのR(Rは正の整数)倍以上あるかどうかを確認している。R倍の出力がある場合、全ての入力ビットをR回ずつ繰り返し、新たに、N_i×Rを新しいN_iとして考える。ここで、N_iは入力するビット数、N_oは出力するビット数である。ステップS1202において、削減するビット量ΔNとリピテーション率を決定する指数E_plusとE_minusを決定する。また、ステップS1203では、リピテーション率のオフセットと傾きを決定する指数E_offsetとE_slopeを決定する。ここで、cは傾き係数であり、0より大きく1未満の値である。cが1に近いほど、リピテーション率のグラフの傾きは大きくなり、フレームの先頭付近のビットがリピテーションされにくく、フレーム終端付近のビットがリピテーションされやすくなる。ステップS1204ではリピテーション判断指数Eと入力ビットの配列Mに初期値が代入される。配列Mには1が代入されているため、フレームの先頭ビットから順番にリピテーションされるビットかどうかを判断していく。
ステップS1205ではE_mが更新される。E_mはフレーム先頭付近では小さな値で、フレーム終端付近に近づくと大きな値になっていく。ステップS1206ではパンクチャ判断指数Eが更新される。ステップS1207は、Eの正負が判断されて、Eが正ならばM番目のビットはリピテーションされない。一方、Eが負ならばステップS1208でM番目のビットはリピテーションされ、ステップS1209で、Eが更新され、再び1207へ戻ってもう一度リピテーションされるかどうかを判定する。ステップS1211では、入力ビット数の処理が終了したかどうかを調べ、まだ終了していなければ、ステップS1210でMをインクリメントし、ステップS1205に戻り、次のビットに対してリピテーションするか否かを判断する。
[フレーム内レートマッチング例2]
図16はフレーム内レートマッチング例2に係る通信フレームのビット列とともにパンクチャ率およびリピテーション率の変化を示す図である。パイロット300に近く伝送路推定値の信頼性が高いフレームの先頭付近のビットはパンクチャする率を高くすることで、上記フレーム内レートマッチング例1よりも頻繁にビットのパンクチャを行っている。またフレーム内レートマッチング例2では、伝送路推定値の信頼性が低いフレームの終端付近のビットについて、受信側の誤り訂正能力を向上させるためのリピテーションを併用している。
このように、パイロット300がフレームの先頭にある場合、フレームの先頭付近ではパンクチャを行い、効率よくデータ301を送信すると同時に、フレーム終端付近ではリピテーションを行い、受信側での誤り訂正能力をさらに向上させることができる。したがって、より伝送効率の良い通信システムを提供することができる。
[フレーム内レートマッチング例3]
図17はフレーム内レートマッチング例3に係る通信フレームの形式を示す図である。この図17の通信フレームにおいては、フレームの先頭と終端にパイロット信号400、402がそれぞれ付加されている。このようなフレーム形式の場合、時間的にパイロットに近いフレームの先端付近のデータと、フレームの終端付近のデータが、伝送路推定値の信頼性が高く、フレーム中央付近の伝送路推定値の信頼性が相対的に低くなる。
図18はフレーム内レートマッチング例3に係る通信フレームのビット列とともにパンクチャ率の変化を示す図である。図17のようにフレームの前後にパイロット信号400,402が付加されている本例の場合、パンクチャ率は図18のように変化させることが好ましい。この場合、フレーム先端付近および終端付近のビットはパンクチャされやすく、フレーム中央付近のビットはパンクチャされにくい。
このように、パイロットがフレームの前後に付加されている場合、フレームの先頭および終端付近のビットのパンクチャによって伝送効率を向上することができる。また、フレームの中央付近をパンクチャされにくくすることで受信側の誤り訂正能力を向上できる。したがって、伝送効率の良い通信システムを提供することができる。
[フレーム内レートマッチング例4]
図19はフレーム内レートマッチング例4に係る通信フレームの形式を示す図である。図19の通信フレームにおいては、フレームの中央にパイロット信号501が付加されている。このようなフレーム形式の場合、時間的にパイロット501に遠いフレームの先端付近のデータおよびフレームの終端付近のデータは伝送路推定値の信頼性が低く、逆に、フレーム中央付近の伝送路推定値の信頼性が高くなる。
図20はフレーム内レートマッチング例4に係る通信フレームのビット列とともにパンクチャ率の変化を示す図である。フレーム中央にパイロット信号501が付加されている場合は、パンクチャ率を図20のように変化させることにより、フレーム先端付近および終端付近のビットはパンクチャされにくく、フレーム中央付近のビットはパンクチャされやすい。
このように、パイロット501がフレームの中央に付加されている本例の場合、フレームの中央付近のパンクチャにより伝送効率を向上することができる。また、フレームの先頭および終端付近においてパンクチャを抑制することで受信側の誤り訂正能力を向上できる。したがって、より伝送効率の良い通信システムを提供することができる。
[フレーム内レートマッチング例5]
フレーム内レートマッチング例5は通信システムに係り、同通信システムにおけるデータ再送処理に関する。図21はフレーム内レートマッチング例5に係るデータ再送処理手順の一例を示すシーケンス図である。データ送信側600では、誤り訂正符号化、インタリーブを行い、通常のレートマッチング処理(S600)を行ってデータを先ず送信する(S601)。
データの受信側601では、受信したデータに対してデレートマッチング、デインタリーブ、誤り訂正復号を行う(S602)。このとき、誤り訂正復号の結果、フレーム内データに誤りが存在すると判明した場合、誤りが発生したデータの位置の推定を行う(S603)。その後、データ送信側に再送要求を出すと共に推定誤り位置情報も送信側600に知らせる(S604)。送信側600では再度、データを送信する際、データが誤ったと推定されるデータの位置に対して、パンクチャ率を低く(もしくはリピテーション率を高く)するレートマッチングを行う。一方、データが正しく伝達されたと推定されるデータの位置に対しては、パンクチャ率を高く(もしくはリピテーション率を低く)するレートマッチングを行う(S605)。このデータを受信側601に送信する(S606)。これにより再送されたデータは受信側601により受信され、誤り訂正復号化が再度行われる(S607)。このステップS607における誤り訂正復号化は成功することが期待され、したがって平均再送回数を低減することが可能になる。
図22はフレーム内レートマッチング例5に係るデータ再送処理の具体例を示す図である。ここでは、送信側600が符号化された12ビットのデータSD1を従来の方法でパンクチャし、9ビットのデータSD2として受信側601に送信する場合を例に挙げる。
図22のように、受信側601ではデータRD1を受信するが、伝送路の状態によってはそれぞれの電力が異なって受信されることが考えられる。この受信データRD1に対し、誤り訂正復号を行ったときに、正しいデータではない受信データRD2が得られたとする。すると受信側601では、この受信データRD2から誤り位置を推定する。受信データRD1(RD2)では、ビット列の中央付近において受信電力が小さくなっているため、フレームの中央付近でデータの誤りが発生していると推測する。その後、受信側601は、送信側600にデータの再送要求を出すと共に、推定したデータの誤り位置を送信側600に伝える。この場合、フレームの中央付近でデータの誤りが発生していることを送信側600に伝える。
送信側600は、受信側601からの再送要求を受けて、符号化されたデータSD1に対して再びレートマッチングを行う。このとき、受信側601から伝えられた推定誤り位置情報を参照し、データが誤ったと推定されるデータの位置に対して、パンクチャ率を低くする(もしくは、リピテーション率を高くする)レートマッチングを行う。反対に、データが正しく伝達されたと推定されるデータの位置に対しては、パンクチャ率を高くする(もしくは、リピテーション率を低くする)レートマッチングを行う。これにより得られたデータSD3を再び受信側601に送信する。
受信側601では、例えば、受信したデータRD3と前回受信したデータRD1の信頼度を加算するH−ARQ方式を用いて誤り訂正を行うこととし、より信頼性の高い受信データRD4を用いて復号を行う。
このように、データが誤った位置を推定し、その位置のパンクチャ率を低くする(もしくは、リピテーション率を高くする)レートマッチングを行うことで、再送の回数を削減することができる。したがって、システムの伝送効率を向上することができる。このようなフレーム内レートマッチング例5は、フレーム内の誤り率がビット位置によって異なり、その誤り率の比が既知である通信システムに有効である。
以上説明した第1、第2の実施形態ではレートマッチングの最小処理単位としてビットを用いたが、最小処理単位としてはビットに限定されない。例えば、1ビットに相当するシンボルあるいは数ビットを纏めたシンボルを最小処理単位としてもよい。逆に、1ビットよりもさらに小さい単位(例えばチップ)を用いてもよい。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1実施形態に係るマルチキャリア通信システムにおける送信系のブロック図 本発明の第1実施形態に係るマルチキャリア通信システムにおける受信系のブロック図 第1実施形態に係り、サブキャリアのグループ化を行わない場合のサブキャリア分割とレートマッチングを説明するための図 第1実施形態に係り、サブキャリアをグループ化する場合のサブキャリア分割とレートマッチングを説明するための図 第1実施形態に係り、誤り訂正符号化後にサブキャリア分割を行う場合を示す図 第1実施形態に係り、インタリーブ処理後にサブキャリア分割を行う場合を示す図 第1実施形態に係り、伝送路状態の変動に伴ってパラメータPの変更を行う場合を説明するための図 本発明の第1実施形態に係るマルチキャリア通信システムを示すブロック図 本発明の第1実施形態に係るマルチキャリア通信システムの他の例を示すブロック図 本発明の第2実施形態に係るマルチキャリア通信システムの送信系を示すブロック図 本発明の第2実施形態に係るマルチキャリア通信システムの受信系を示すブロック図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例1に係る通信フレームの形式を示す図 第2実施形態に係り、通信フレームのビット列とともにパンクチャ率の変化を示す図であって、同図(a)はフレーム内レートマッチング例1に係る本発明の場合を示す図、同図(b)は従来例の場合を示す図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例1に係るパンクチャ処理手順の一例を示すフローチャート 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例1に係るリピテーション処理手順の一例を示すフローチャート 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例2に係る通信フレームのビット列とともにパンクチャ率およびリピテーション率の変化を示す図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例3に係る通信フレームの形式を示す図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例3に係る通信フレームのビット列とともにパンクチャ率の変化を示す図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例4に係る通信フレームの形式を示す図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例4に係る通信フレームのビット列とともにパンクチャ率の変化を示す図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例5に係るデータ再送処理手順の一例を示すシーケンス図 第2実施形態のフレーム内レートマッチング例5に係るデータ再送処理の具体例を示す図
符号の説明
101…誤り訂正符号化部、102…インタリーブ部、103…サブキャリア分割部、104…レートマッチング部、105…シンボルマッピング部、106…シリアル・パラレル変換部(S/P)、107…逆FFT部(IFFT)、108…パラレル・シリアル変換部(P/S)、109…制御部

Claims (11)

  1. 複数のサブキャリアを用いて通信を行う通信装置において、
    各サブキャリアまたはサブキャリアグループの伝送路状態に依存したパラメータを指定する指定手段と、
    送信データを前記パラメータに従って前記各サブキャリアに対応する部分データに分割する分割手段と、
    前記部分データに対して各々のビット数を対応するサブキャリアのマッピングビット数に一致させるマッチング処理を施すマッチング手段と、
    前記マッチング処理が施された部分データを前記複数のサブキャリアにより送信する送信手段とを具備する通信装置。
  2. 前記送信データに対して誤り訂正符号化を施す符号化手段をさらに具備し、
    前記分割手段は、前記符号化手段により誤り訂正符号化が施された送信データを前記パラメータに従って前記部分データに分割する請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記送信データに対してインタリーブ処理を施すインタリーブ手段をさらに具備し、
    前記分割手段は、前記インタリーブ手段によりインタリーブ処理が施された送信データを前記パラメータに従って前記部分データに分割する請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記伝送路状態の変化に応じて前記パラメータを変更する変更手段をさらに具備し、前記分割手段は前記指定手段により指定されたパラメータ及び前記変更手段により変更されたパラメータのいずれかにより、前記送信データを前記部分データに分割する請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記パラメータに対して前記送信データに比して高い誤り耐性を付与し、該パラメータを送信する送信手段をさらに具備する請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信装置から送信されるパラメータを受信する受信手段と、受信したパラメータを用いて前記通信装置から送信されるデータを復号する復号手段とを具備する通信装置。
  7. 前記パラメータと該パラメータを識別可能なインジゲータとを対応付けて記憶した記憶手段をさらに具備し、
    前記送信手段は、前記パラメータに代えて前記インジゲータを送信する請求項6に記載の通信装置。
  8. 複数のサブキャリアを用いて通信を行う通信方法において、
    各サブキャリアまたはサブキャリアグループの伝送路状態に依存したパラメータを指定する指定ステップと、
    送信データを前記パラメータに従って前記各サブキャリアに対応する部分データに分割する分割ステップと、
    前記部分データに対して各々のビット数を対応するサブキャリアのマッピングビット数に一致させるマッチング処理を施すマッチングステップと、
    前記マッチング処理が施された部分データを前記複数のサブキャリアにより送信する送信ステップとを含む通信方法。
  9. ビット列からなるフレームについて、該フレーム内の少なくとも1つのビットを基準ビットとし、該基準ビットのビット位置からの距離に応じて誤り訂正能力が変化するように前記ビット列にマッチング処理を施すレートマッチング方法。
  10. 前記基準ビットはパイロット信号であり、該パイロット信号から近いビット位置の誤り訂正能力が前記フレーム内において相対的に高くなるように、前記ビット列にパンクチャ処理およびリピテーション処理の少なくともいずれかを行う請求項10に記載のレートマッチング方法。
  11. 送信データを符号化することによりビット列からなるフレームを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成されたフレームを送信する送信手段と、
    前記フレームに生じた推定誤り位置を示す情報および該フレームの再送要求を受信する受信手段と、
    前記推定誤り位置に近いビット位置の誤り訂正能力が前記フレーム内において相対的に高くなるように、前記ビット列にパンクチャ処理およびリピテーション処理の少なくともいずれかを行うマッチング処理手段と、
    前記マッチング処理手段による処理結果のフレームを前記再送要求に応じて再送する再送手段とを具備する通信装置。
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