JP2005292610A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベルト速度の変動を簡単な構成により防止し、色ズレ等の画像不良が発生しない高画質な画像を形成するカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】 各色のトナー像を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dを含む画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが搬送ベルト8の上流側(図の右側)から順に配設された画像形成装置において、搬送ベルト8を駆動する駆動ローラ11を各感光体ドラム1a〜1dの下流側(図の左側)に配置し、各感光体ドラム1a〜1dの表面速度VDが搬送ベルト8の表面速度VTよりも大きく、且つVTに対するVDの割合が102%を超えないように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に搬送ベルト上若しくは中間転写ベルト上にトナー画像が順次形成されるカラー画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置の画像形成過程を図6を用いて説明する。図6はカラー画像形成装置の構成を示す概略図であり、カラー画像形成装置本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送ベルト8の上流側(図6では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各画像形成部に隣接して移動する搬送ベルト8によって担持・搬送される転写紙6上に転写され、さらに、定着部7において転写紙6上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図6において時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び上方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光するLEDヘッド17a、17b、17c及び17dと、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像器3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いでLEDヘッド17a〜17dによって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像器3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像器3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、LEDヘッド17a〜17dからの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
トナー像が転写される転写紙6は、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ13a及びレジストローラ13bを介して搬送ベルト8上へ供給され、各感光体ドラム1a〜1dの位置へと搬送される。搬送ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。
搬送ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の駆動ローラ11とに掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い搬送ベルト8が反時計回りに回転を開始すると、転写紙6がレジストローラ13bから搬送ベルトの最上流側に設けられた吸着ローラ14を介して搬送ベルト8上へ搬送される。吸着ローラ14には所定の電圧が印加されており、転写紙6を静電吸着力により搬送ベルト8上に保持する。このとき画像書き出し信号がONとなり、所定のタイミングにより最上流の感光体ドラム1a上に画像形成を行う。そして、感光体ドラム1aの下部において、所定の転写電圧が印加された転写ローラ4aで電界付与することにより、感光体ドラム1a上のシアンのトナー像が転写紙6上に転写される。その後、この転写紙6は次の画像形成部Pbに搬送され、上記と同様に、今度は感光体ドラム1bによってマゼンタのトナー像が転写される。
以下、上述と同様の方法により、感光体ドラム1c及び1dによってそれぞれイエロー及びブラックのトナー像が転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために転写紙6に対し予め定められた所定の位置関係をもって形成される。4b、4c及び4dは感光体ドラム1b〜1dの下部に位置する転写ローラである。4色のトナー像が転写された転写紙6は、搬送ベルト8から離脱し、定着部7へと搬送される。また、トナー像が転写された後の感光体ドラム1a〜1dは、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、その表面に残留したトナーが各クリーニング部5a〜5dにより除去される。
搬送ベルト8から定着部7に搬送された転写紙6は、定着ローラ18により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙6の表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙6は、その後排出ローラ19によって装置本体外に排出される。
近年、画像形成装置における処理の高速化の要求が高まりつつあるが、上述したようなタンデム型のカラー画像形成装置においては、複数の画像形成部によって一つの画像を形成する方式であるため、画像形成の高速化を図ると各画像形成部で形成される各色の画像の位置合わせ具合が悪化し、各色のトナー像の色ずれが発生し易くなる。さらに、画像の輪郭部に対して中央部のトナーが欠落する中抜けが発生することもある。このような画像不良は、感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を一旦中間転写体上に重ね合わせて転写し、転写紙上に一度に転写する方式の画像形成装置においても生じる。
そこで、搬送ベルトの表面速度の変動を抑制して各色のトナー像の色重ね精度を確保するとともに、中抜け等の画像不良を防止する方法が種々提案されており、例えば特許文献1、2には、感光体ドラムの表面速度をベルト速度に対して遅くすることにより、感光体ドラムの慣性モーメントを搬送ベルトに付加してベルト速度の変動を抑制する方法が開示されている。さらに、この方法によれば、感光体ドラムと駆動モータとの接続部の遊びを用いて感光体ドラムの表面速度をベルト速度と等しくする効果や、感光体ドラムに連結された駆動モータを電磁ブレーキとして利用することにより、ベルト速度の変動を抑制する効果も知られている。
また、特許文献3には、各感光体ドラムを搬送ベルトの駆動ローラに対し弛み側(下流側)に配置するとともに、各感光体ドラムの表面速度をベルト速度よりも速くすることにより、感光体ドラムと搬送ベルトとの接触状態を安定化し、搬送ベルトの変形や蛇行を防止するカラー画像形成装置が開示されている。
特許文献1、2の方法のように、感光体ドラムの表面速度をベルト速度よりも遅くした場合、ベルト表面上での摩擦力が感光体ドラムに駆動力として伝達されることとなる。しかし、感光体ドラム表面にはクリーニング部のブレードやトナー封止スポンジ等が圧着されており、これらの抵抗力と搬送ベルトからの駆動力とが逆方向に作用する。そのため、駆動力と抵抗力の大小関係により、感光体ドラムの位相が駆動モータとの接続部の遊び量の範囲で変動する。
例えば、搬送ベルトからの駆動力の方が大きい場合は、感光体ドラムは駆動モータからブレーキ力を受けることとなり、駆動モータとの接続部の遊び量の範囲だけ位相が遅れる。一方、搬送ベルトからの駆動力の方が小さい場合は、感光体ドラムは駆動モータから駆動力を得る方向に変化するため、駆動モータとの接続部の遊び量の範囲だけ位相が速くなる。
即ち、搬送ベルトからの駆動力と抵抗力の変動によって、感光体ドラムの位相ずれ分だけ色ずれが発生することとなる。また、感光体ドラムと駆動モータとが減速機構を介して連結されている場合も、減速ギヤのバックラッシュ等の機械的な遊びが必然的に存在するため同様の問題が発生する。更に、感光体ドラムの直径が40mm以下の場合は感光体ドラムの慣性モーメントが小さく、感光体ドラムの速度制御によりベルト速度の変動を抑制することは困難であった。
また、感光体ドラムの表面速度をベルト速度よりも速くした場合は、感光体ドラムの駆動力は常に駆動モータから得ることとなるため、上記のような搬送ベルトからの駆動力と抵抗力の変動による感光体ドラムの位相変化は発生せず、感光体ドラムの表面速度は常に駆動系の速度に依存して維持される。そのため、各色のトナー像の色重ね精度はベルト速度によって決まることとなる。
しかしながら、ベルト速度の変動は、駆動ローラの偏心やベルト駆動モータの減速機構の遊びによる回転ムラが主な原因となるため、特許文献3のように、搬送ベルトの駆動ローラを感光体ドラムに対し上流側に配置した場合、感光体ドラムの表面速度はベルト速度より速いため、駆動ローラに対し搬送ベルトを引っ張ることとなり、駆動ローラからの回転ムラがそのままベルト速度やベルト張力の変動につながるという問題点があった。
特開2002−268316号公報 特開2003−29489号公報 特開2002−268323号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、ベルト速度の変動を簡単な構成により防止し、色ズレ等の画像不良の発生しない高画質な画像を形成するカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、感光体ドラムと現像装置とを含む複数の画像形成部と、前記感光体ドラム上に現像されたトナー像を転写紙上に転写する転写手段と、転写紙を各画像形成部に順次搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動ローラと、を備え、前記搬送手段に保持された転写紙に対して、前記各画像形成部により形成されたトナー像を順次転写する画像形成装置において、前記駆動ローラは、前記各画像形成部の感光体ドラムに対し前記搬送手段の搬送方向下流側に配置されており、前記各感光体ドラムの表面速度をVDi、前記搬送手段の表面速度をVTとしたとき、以下の条件式(1)を満たすことを特徴としている。
VT<VDi<1.02VT ・・・(1)
また本発明は、感光体ドラムと現像装置とを含む複数の画像形成部と、前記各画像形成部に順次搬送される中間転写体と、前記中間転写体を駆動する駆動ローラと、前記感光体ドラム上に現像されたトナー像を前記中間転写体上に転写する第1の転写手段と、前記中間転写体上に形成されたトナー像を転写紙上に転写する第2の転写手段と、を備え、前記各画像形成部により前記中間転写体上に順次積層されたトナー像を、転写紙上に一度に転写する画像形成装置において、前記駆動ローラは、前記各画像形成部の感光体ドラムに対し前記中間転写体の搬送方向下流側に配置されており、前記各感光体ドラムの表面速度をVDi、前記中間転写体の表面速度をVT′としたとき、以下の条件式(2)を満たすことを特徴としている。
VT′<VDi<1.02VT′ ・・・(2)
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記各感光体ドラムの表面速度VDiは、前記搬送手段若しくは前記中間転写体の搬送方向下流側に配置されるものほど大きくなることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、搬送手段を駆動する駆動ローラが各画像形成部の感光体ドラムに対して搬送手段の搬送方向下流側に配置されており、各感光体ドラムの表面速度VDiと搬送手段の表面速度VTとが条件式(1)を満たすことにより、搬送ベルトの表面速度は感光体ドラム速度に依存して一定に保持され、且つ搬送ベルト速度の変動も抑制できるので、各画像形成部で形成される各色のトナー像の色重ね精度を確保して色ずれを防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、中間転写体を駆動する駆動ローラが各画像形成部の感光体ドラムに対して中間転写体の搬送方向下流側に配置されており、各感光体ドラムの表面速度VDiと中間転写体の表面速度VT′とが条件式(2)を満たすことにより、各色のトナー像を中間転写ベルト上に順次積層してカラー画像を形成した後、転写紙上に一度に転写する方式の画像形成装置においても同様の色ずれ防止効果を得ることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の画像形成装置において、搬送手段若しくは中間転写体の搬送方向下流側に配置される感光体ドラムほど表面速度VDiを大きくすることにより、各感光体ドラム間においても搬送ベルト若しくは中間転写ベルトの張り状態が安定し、ひいては感光体ドラムから転写紙若しくは中間転写ベルトへのトナー像の転写も安定化するため、トナーの欠落による中抜け等の画像不良を防止する。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部周辺の構成を示す概略図である。従来例の図6と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、ここでは説明の便宜のため、帯電器2a〜2d、LEDヘッド17a〜17d、クリーニング部5a〜5dは記載を省略している。本実施形態においては、搬送ベルト8を駆動する駆動ローラ11を、各感光体ドラム1a〜1dに対して搬送方向(矢印A方向)の下流側(図の左側)に配置し、各感光体ドラム1a〜1dの表面速度VDが、搬送ベルト8の表面速度VTよりも大きくなるように構成されている。
この構成とすることにより、感光体ドラム1a〜1dの表面速度VDは常に駆動系の速度に依存して一定に維持されるため、搬送ベルト8の表面速度VTが変動しても感光体ドラム1a〜1dの位相が変化しない。さらに、感光体ドラム1a〜1dにより搬送ベルト8の張り方向に駆動力が伝達されるので、搬送ベルト8の張り具合が安定化する。
また、駆動ローラ11を感光体ドラム1a〜1dに対し下流側に配置しているので、感光体ドラム1a〜1dは駆動ローラ11に対し搬送ベルト8を引っ張ることとならず、駆動ローラ11の回転ムラによる搬送ベルト8の速度の変動を抑制することができる。即ち、駆動ローラ11の回転が僅かに速く、若しくは遅くなった場合でも、感光体ドラム1dから駆動ローラ11までの間で搬送ベルト8の張り具合が僅かに変化するのみで、各感光体ドラム1a〜1d間の搬送ベルト8の張り具合はほとんど変化しないため、各画像形成部Pa〜Pdにおける色重ね精度に影響を及ぼすおそれがない。
図2は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の画像形成部周辺の構成を示す概略図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、ここでは説明の便宜のため、現像器3a〜3d、画像形成部Pa〜Pdは記載を省略している。本実施形態においては、第1実施形態の構成に加え、各感光体ドラム1a〜1dの表面速度VDa〜VDdが、搬送方向(矢印A方向)の下流側(図の左側)に配置されるほど大きくなるように構成されている。
この構成とすることにより、搬送ベルト8には各感光体ドラム1a〜1d間においても常に下流側の感光体ドラムにより張り方向に駆動力が伝達される。そのため、搬送ベルト8の張り状態が安定し、感光体ドラム1a〜1dから搬送ベルト8上の転写紙6(図6参照)へのトナー像の転写も第1実施形態に比べて一層安定化され、トナーの欠落による中抜けの発生を確実に防止する。
第1又は第2実施形態の画像形成装置を用いて画像形成を行う場合の、感光体ドラム及び搬送ベルトの表面速度と画像倍率との関係を図3に示す。なお、ここでは説明の便宜のため、図1の感光体ドラム1a部分についてのみ示したが、感光体ドラム1b〜1dについても全く同様に説明される。今、LEDヘッド17aによる静電潜像dの書き込みが時間間隔tで行われるとする。感光体ドラム1aの表面速度をVDとすると、感光体ドラム1a上の静電線像dの書き込み間隔LDは、VD×tで表される。次に、現像器3aよりシアンのトナーが感光体ドラム表面に供給され、静電潜像に対応するシアンのトナー像pが形成される。このトナー像pの書き込み間隔も静電潜像dと同じVD×t(=LD)である。
感光体ドラム1aの表面速度VDと搬送ベルト8の表面速度VTが等しい場合、搬送ベルト8上におけるトナー像pの書き込み間隔LTは、VT×t(=VD×t)となり、感光体ドラム1a上のトナー像pの書き込み間隔LDと一致するが、本実施形態の場合、VT<VDであるため、VT×t<VD×tとなり、感光体ドラム1a上の書き込み間隔LDは搬送ベルト8上の書き込み間隔LTよりも広くなってしまう。
しかし、感光体ドラム1a上のトナー像pが搬送ベルト8上の転写紙6に転写される際の時間間隔は、LD/VD=VD×t/VD=tとなり、転写紙6上のトナー像pの書き込み間隔LTはVT×tで表されることとなる。即ち、転写紙6上における書き込み間隔LTは、感光体ドラム1aの表面速度VDに係わらず搬送ベルト8の表面速度VTによって決まる。従って、本実施形態のように感光体ドラム1aの表面速度VDを搬送ベルト8の表面速度VTより速くした場合でも、転写紙6上のトナー像pの画像倍率が変動するおそれはない。
図4は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の画像形成部周辺の構成を示す概略図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、各色のトナー像を中間転写体上に順次積層してカラー画像を形成した後、転写紙上に一度に転写する方式の画像形成装置について示しており、搬送ベルト8に代えて中間転写ベルト20が搬送ローラ10及び駆動ローラ11に掛け渡されている。4つの画像形成部Pa〜Pdで形成されたトナー像は、感光体ドラム1a〜1dの下部に位置する第1の転写手段である転写ローラ4a〜4dにより中間転写ベルト20上に順次転写された後、第2の転写手段である用紙転写ローラ対21により搬送ベルト8上の転写紙6に一度に転写される。
本実施形態の画像形成装置においても、第1実施形態と同様に中間転写ベルト20を駆動する駆動ローラ11を、各感光体ドラム1a〜1dに対して中間転写ベルト20の搬送方向(矢印A方向)の下流側(図の左側)に配置し、各感光体ドラム1a〜1dの表面速度VDが、中間転写ベルト20の表面速度VT′よりも大きくなるように構成されている。感光体ドラム1a〜1dの表面速度VDは中間転写ベルト20の表面速度VT′が変動しても常に一定に維持されるため、感光体ドラム1a〜1dの位相が変化せず、中間転写ベルト20の張り具合が安定化するとともに、駆動ローラ11の回転ムラによる中間転写ベルト20の表面速度VT′の変動を抑制する。これにより、中間転写ベルト20上に形成されるトナー像の色ずれを防止して転写紙6上へ高画質な画像形成が可能となる。
なお、本実施形態においても、第2実施形態のように各感光体ドラム1a〜1dの表面速度VDa〜VDdが、進行方向の下流側(図の左側)に配置されるほど大きくなるように構成しておくことにより、各感光体ドラム1a〜1d間においても常に下流側の感光体ドラムにより中間転写ベルト20の張り方向に駆動力が伝達される。そのため、中間転写ベルト20の張り状態が安定し、感光体ドラム1a〜1dから中間転写ベルト20上へのトナー像の転写も安定するためより好ましい。また、第1及び第2実施形態と同様の理由(図3参照)により、中間転写ベルト20上でのトナー像の画像倍率も変動しない。
本発明の画像形成装置を用いて画像形成を行った場合の、搬送ベルトの表面速度に対する感光体ドラムの表面速度の割合と画像の乱れとの関係を調査した。なお、ここでは各感光体ドラム1a〜1dの表面速度が全て同一である第1実施形態の画像形成装置を用いて試験を行った。試験方法としては、搬送ベルト8の表面速度VTを97.0mm/sに固定し、各感光体ドラムの表面速度VDを98.0mm/sとした場合(本発明1)、98.9mm/sとした場合(本発明2)、95.1mm/sとした場合(比較例1)、及び99.9mm/sとした場合(比較例2)について、それぞれ形成されたテスト画像を目視により観察し、さらに一定間隔の横線を書かせた時の色ずれを画像測定器により測定して画像乱れの有無を評価した。結果を図5に示す。
図5から明らかなように、搬送ベルトの表面速度に対する感光体ドラムの表面速度の割合VD/VTが1.01である本発明1、及びVD/VTが1.02である本発明2では目視による観察で画像乱れは発生しなかった。また、画像測定器による色ずれ測定においても、測定値はそれぞれ60μm、90μmと色ずれは僅かであった。一方、VD/VTが0.98である比較例1、及び1.03である比較例2では目視により画像乱れが観察され、さらに画像測定器による測定では、それぞれ150μm、220μmと大きな色ずれが測定された。この結果より、感光体ドラムの表面速度VDをVT<VD<1.02VTの範囲とすることにより、画像乱れを抑えながら各色のトナー像の色ずれを効果的に防止できることが確認された。なお、ここには記載しないが、第2及び第3実施形態の画像形成装置を用いた場合も同様の結果となることが確認されている。
本発明は、感光体ドラムと現像装置とを含む複数の画像形成部と、感光体ドラム上に現像されたトナー像を転写紙上に転写する転写手段と、転写紙を各画像形成部に順次搬送する搬送手段と、搬送手段を駆動する駆動ローラと、を備え、搬送手段に保持された転写紙に対して、各画像形成部により形成されたトナー像を順次転写する画像形成装置において、前記駆動ローラは、各画像形成部の感光体ドラムに対し搬送手段の搬送方向下流側に配置されており、各感光体ドラムの表面速度は搬送手段の表面速度よりも大きく、且つ感光体ドラムの表面速度が搬送手段の表面速度の102%を超えないこととする。
これにより、搬送手段の表面速度が変動しても感光体ドラムの表面速度は常に駆動系の速度に依存して一定に維持され、且つ、感光体ドラムは駆動ローラに対し搬送手段を引っ張ることとならず、駆動ローラからの回転ムラによる搬送手段の速度の変動を抑制することができるため、各画像形成部で形成される各色のトナー像の色ずれを防止して高画質な画像を形成する画像形成装置の提供が可能となる。
また、感光体ドラムと現像装置とを含む複数の画像形成部と、各画像形成部に順次搬送される中間転写体と、中間転写体を駆動する駆動ローラと、感光体ドラム上に現像されたトナー像を中間転写体上に転写する第1の転写手段と、中間転写体上に形成されたトナー像を転写紙上に転写する第2の転写手段と、を備え、各画像形成部により中間転写体上に順次積層されたトナー像を、転写紙上に一度に転写する画像形成装置において、駆動ローラは、各画像形成部の感光体ドラムに対し中間転写体の搬送方向下流側に配置されており、各感光体ドラムの表面速度は中間転写体の表面速度よりも大きく、且つ感光体ドラムの表面速度が中間転写体の表面速度の102%を超えないこととする。
これにより、中間転写ベルト上に順次積層されたカラー画像を一度に転写する方式の画像形成装置においても、各画像形成部で形成されるトナー像の色重ね精度を確保して色ずれを防止することができ、且つ転写紙への円滑な転写が可能となる。
また、各感光体ドラムの表面速度が、搬送手段若しくは中間転写体の搬送方向下流側に配置されるものほど大きくなることとしたので、各感光体ドラム間において搬送ベルト若しくは中間転写ベルトの張り状態が安定し、感光体ドラムから転写紙上若しくは中間転写ベルト上へのトナー像の安定した転写が可能となる。
は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部周辺の構成を示す部分概略図である。 は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の画像形成部周辺の構成を示す部分概略図である。 は、感光体ドラム及び搬送ベルトの表面速度と画像倍率との関係を示す模式図である。 は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の画像形成部周辺の構成を示す部分概略図である。 は、搬送ベルトの表面速度に対する感光体ドラムの表面速度の割合と画像乱れとの関係を示す表である。 は、従来の画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
符号の説明
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム
2a〜2d 帯電器
3a〜3d 現像器
4a〜4d 転写ローラ
5a〜5d クリーニング部
6 転写紙
7 定着部
8 搬送ベルト(搬送手段)
10 搬送ローラ
11 駆動ローラ
17a〜17d LEDヘッド
18 定着ローラ
19 排出ローラ
20 中間転写ベルト(中間転写体)
21 用紙転写ローラ対

Claims (3)

  1. 感光体ドラムと現像装置とを含む複数の画像形成部と、前記感光体ドラム上に現像されたトナー像を転写紙上に転写する転写手段と、転写紙を前記各画像形成部に順次搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動ローラと、を備え、
    前記搬送手段に保持された転写紙に対して、前記各画像形成部により形成されたトナー像を順次転写する画像形成装置において、
    前記駆動ローラは、前記各画像形成部の感光体ドラムに対し前記搬送手段の搬送方向下流側に配置されており、前記各感光体ドラムの表面速度をVDi、前記搬送手段の表面速度をVTとしたとき、以下の条件式(1)を満たすことを特徴とする画像形成装置。
    VT<VDi<1.02VT ・・・(1)
  2. 感光体ドラムと現像装置とを含む複数の画像形成部と、前記各画像形成部に順次搬送される中間転写体と、前記中間転写体を駆動する駆動ローラと、前記感光体ドラム上に現像されたトナー像を前記中間転写体上に転写する第1の転写手段と、前記中間転写体上に形成されたトナー像を転写紙上に転写する第2の転写手段と、を備え、
    前記各画像形成部により前記中間転写体上に順次積層されたトナー像を、転写紙上に一度に転写する画像形成装置において、
    前記駆動ローラは、前記各画像形成部の感光体ドラムに対し前記中間転写体の搬送方向下流側に配置されており、前記各感光体ドラムの表面速度をVDi、前記中間転写体の表面速度をVT′としたとき、以下の条件式(2)を満たすことを特徴とする画像形成装置。
    VT′<VDi<1.02VT′ ・・・(2)
  3. 前記各感光体ドラムの表面速度VDiは、前記搬送手段若しくは前記中間転写体の搬送方向下流側に配置されるものほど大きくなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007271859A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置に用いられる駆動装置及び駆動方法。

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