JP2005291938A - 受光中心検出方法、距離測定装置、角度測定装置及び光学測定装置 - Google Patents

受光中心検出方法、距離測定装置、角度測定装置及び光学測定装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 受光スポットのぶれ・揺らぎが生じる場合であっても、より正確な測定結果を得ることが可能な受光中心検出方法等を提供する。
【解決手段】 第1〜3の各閾値Th1,Th2,Th3に基づき面積重心位置P1,P2,P3(P1’,P2’,P3’)をそれぞれ算出し、これらを平均化した中心位置を受光中心位置N(N’)として決定する構成になっている。従って、受光スポットにぶれ・揺らぎによる受光中心位置Nの位置ずれを極力抑えることができ、正確な距離測定を行うことが可能となる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、受光中心検出方法、距離測定装置、角度測定装置及び光学測定装置に関する。
従来から知られている光学測定装置として三角測距の原理を用いて被測定物体の距離及び傾き角度を測定するものであり、距離測定用光学系と角度測定用光学系とを備えている。距離測定用光学系では、レンズにより収束された投光素子からの光を被測定物体に対して斜めから投射し、その反射光をレンズにより収束して撮像手段の撮像面に結像する構成とされている。そして、その撮像手段から出力される各画素毎の受光量に応じた撮像信号に基づき撮像面における反射光のスポットの受光中心位置を求め、当該受光中心位置の位置変位に基づいて被測定物体の距離を測定するようになっている。
また、角度測定用光学系は、レンズにより平行光とされた投光素子からの光を被測定物体に対して斜めから投射し、その反射光をレンズにより収束して撮像手段の撮像面に結像する構成とされている。そして、やはり、その撮像手段から出力される各画素毎の受光量に応じた撮像信号に基づき撮像面における反射光のスポットの受光中心位置を検出し、当該受光中心位置の位置変位に基づいて被測定物体の傾き角度を測定するようになっている。
特開平8−240408号公報
ここで、従来の光学測定装置における受光中心位置検出方法には、いわゆるサブピクセル法や、重心法(体積重心法、面積重心法)などがある。サブピクセル法は、撮像手段からの撮像信号に基づき最も受光量レベルが高い画素を特定し、その画素の位置を受光中心位置として決定する方法である。体積重心法は、撮像手段からの撮像信号のうち所定の一閾値以上の受光量レベルを示す撮像信号について次の式を適用して算出された体積重心位置を受光中心位置として決定する方法である。
<式1>
体積重心位置={Σ(mI)/Σm}
I:上記面積重心位置の場合と同じ
m:上記各画素の受光量レベルに応じた係数
ところで、光学測定装置では、例えば、外部からの振動により投光素子からの投光光軸がぶれたり、投光素子に対するAPC(Auto Power Control)制御の動作により投光状態が変動したり、被測定物体の位置変位により反射状態が変動したりすることがある。そして、これらの要因によって撮像手段の撮像面上に撮像される反射光のスポット(以下、「受光スポット」)にぶれ・揺らぎ(例えば受光スポットの形状や受光量分布が変動)が生じることがある。従って、従来の構成のように、サブピクセル法や、1つの閾値に基づく重心法では、受光スポットの形状等が変動に応じて、同じ距離や傾き角度の被測定物体に対して測定結果が異なってしまうおそれがあった。特に、光学測定装置は、微小な距離変位や傾き角度変位を測定するために用いられるため、スポットの形状等の変動は測定に大きく影響してしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、受光スポットのぶれ・揺らぎが生じる場合であっても、より正確な測定結果を得ることが可能な受光中心検出方法、距離測定装置、角度測定装置及び光学測定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る受光中心検出方法は、投光手段から出射された光を撮像手段の撮像面に受光させ、その撮像手段から出力され前記撮像面上の各画素毎の受光量に応じた撮像信号に基づいて前記撮像面上での受光中心位置を検出する受光中心検出方法であって、前記撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出処理と、前記抽出処理において前記各閾値によって抽出された各画素群の受光量レベルに基づいて重心位置(面積重心位置または体積重心位置)をそれぞれ検出する重心位置検出処理と、前記重心位置検出処理によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定処理と、を行うことを特徴とする。
請求項2の発明に係る距離測定装置は、被測定物体に光を投光する距離測定用投光手段と、その距離測定用投光手段から投光され前記被測定物体で拡散反射または正反射した反射光を収束させる収束レンズと、前記収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する距離測定用撮像手段と、前記距離測定用撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、前記撮像面上における前記反射光の受光中心位置を検出する受光中心検出手段とを備えるとともに、前記距離測定用投光手段から被測定物体までの投光光路と、前記被測定物体から前記距離測定用撮像手段までの反射光路とが所定の角度をなすよう構成され、前記受光中心検出手段で検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体の距離を測定する距離測定装置において、前記受光中心検出手段は、前記距離測定用撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出手段と、前記抽出手段において前記各閾値によって抽出された各画素群の受光量レベルに基づいて重心位置(面積重心位置または体積重心位置)をそれぞれ検出する重心位置検出手段と、前記重心位置検出手段によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定手段と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の距離測定装置において、前記複数の閾値が、前記撮像手段にて検知可能な最低受光量レベル以上であって、前記撮像手段の撮像面上における最大受光量レベルより低いレベル以下の範囲で設定される閾値設定手段が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る角度測定装置は、被測定物体に光を投光する角度測定用投光手段と、その角度測定用投光手段から投光され前記被測定物体で正反射した反射光を収束させる収束レンズと、前記収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する角度測定用撮像手段と、前記角度測定用撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、前記撮像面上における前記反射光の受光中心位置を検出する受光中心検出手段とを備え、前記受光中心検出手段で検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体の傾き角度を測定する角度測定装置において、前記受光中心検出手段は、前記角度測定用撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出手段と、前記抽出手段において前記各閾値によって抽出された各画素の受光量レベルに基づいて重心位置(面積重心位置または体積重心位置)をそれぞれ検出する重心位置検出手段と、前記重心位置検出手段によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定手段と、を備えて構成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の角度測定装置において、前記複数の閾値が、前記撮像手段にて検知可能な最低受光量レベル以上であって、前記撮像手段の撮像面上における最大受光量レベルより低いレベル以下の範囲で設定される閾値設定手段が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明に係る光学測定装置は、被測定物体に光を照射しその反射光に基づいて前記被測定物体の傾き角度及び距離を測定する光学測定装置であって、前記被測定物体に向けて略平行光としての光を照射する角度測定用投光手段と、その角度測定用投光手段から投光され前記被測定物体で正反射した角度測定用反射光を収束させる収束レンズと、その収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する撮像手段と、前記角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から略平行光としての光を前記被測定物体に照射するよう配された距離測定用投光手段と、その距離測定用投光手段から投光され前記被測定物体で拡散反射または正反射した距離測定用反射光を収束させる収束レンズと、その収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、前記撮像面上における前記角度測定用反射光及び前記距離測定用反射光それぞれの受光中心位置を検出する受光中心検出手段と、を備え、前記受光中心検出手段で検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体の傾き角度及び距離を測定する光学測定装置において、前記受光中心検出手段は、前記角度測定用反射光及び前記距離測定用反射光それぞれについて、前記撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出手段と、前記抽出手段において前記各閾値によって抽出された各画素群の受光量レベルに基づいて重心位置(面積重心位置または体積重心位置)をそれぞれ検出する重心位置検出手段と、前記重心位置検出手段によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定手段と、を備えて構成されていることを特徴とする。
なお、請求項6の構成において上記「収束レンズ」「撮像手段」「受光中心検出手段」は、角度測定用と距離測定用とで別であっても共通であってもよい。
また、請求項6の構成には次のものが含まれる。
<構成A>「被測定物体に光を照射しその反射光に基づいてこの被測定物体の傾き及び距離を測定する光学測定装置であって、
角度測定に用いる角度測定用投光手段と、
距離測定に用いる距離測定用投光手段と、
前記角度測定用投光手段及び前記距離測定用投光手段からの光を略平行光に変えるコリメータレンズと、
前記コリメータレンズよりも前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側、又は、前記被測定物体側に配され、前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段からの光を前記被測定物体の方向に導くとともに、前記被測定物体からの正反射光を前記角度測定用投光手段及び距離測定用投光手段側とは異なる方向に分岐させる分岐手段と、
前記正反射光を収束させる収束レンズと、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記角度測定用投光手段からの光による正反射光(角度測定用正反射光)を撮像面で受光し、その撮像面上の各画素毎の受光量に応じた撮像信号を出力する角度測定用撮像手段と、
前記収束レンズにより収束された前記正反射光のうち前記距離測定用投光手段からの光による正反射光(距離測定用正反射光)を撮像面で受光し、その撮像面上の各画素毎の受光量に応じた撮像信号を出力する距離測定用正反射光を照射させる距離測定用撮像手段と、
前記角度測定用撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、その撮像面上における前記角度測定用反射光の受光中心位置を検出する角度測定用受光中心検出手段と、
前記距離測定用撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、その撮像面上における前記距離測定用反射光の受光中心位置を検出する距離測定用受光中心検出手段と、
前記角度測定用受光中心検出手段で検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体の傾き角度を測定するとともに、前記角度測定用受光中心検出手段及び前記距離測定用受光中心検出手段によってそれぞれ検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体までの距離を測定する測定手段と、を備え、
前記距離測定用投光手段から前記被測定物体までの光路が基線軸に対して所定の角度を有するように配された光学測定装置であって、
前記角度測定用受光中心検出手段及び前記距離測定用受光中心検出手段は、それに対応する前記反射光(角度測定用反射光、前記距離測定用反射光)について、前記撮像手段(角度測定用撮像手段、距離測定用撮像手段)からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段において前記各閾値によって抽出された各画素群の受光量レベルに基づいて重心位置(面積重心位置または体積重心位置)をそれぞれ検出する重心位置検出手段と、
前記重心位置検出手段によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定手段と、を備えて構成されていることを特徴とする光学測定装置。」
請求項7の発明は、請求項6に記載の光学測定装置において、前記複数の閾値が、前記撮像手段にて検知可能な最低受光量レベル以上であって、前記撮像手段の撮像面上における最大受光量レベルよりレベル以下の範囲で設定される閾値設定手段が設けられていることを特徴とする。
<請求項1,2,4,6の発明>
本構成によれば、撮像素子の撮像面上の各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出し、各画素群について重心位置(面積重心位置または体積重心位置)をそれぞれ検出し、これら複数の重心位置を平均化した中心位置を撮像面上における受光スポットの受光中心位置として決定する。
このように、互いにレベルの異なる複数の閾値に基づく複数の重心位置から平均化した中心位置を求めることで、受光スポットにぶれ・揺らぎによる測定誤差を抑えて、正確な測定結果を得ることができる。
<請求項3,5,7の発明>
本構成によれば、閾値設定手段によって、複数の閾値を、撮像手段にて検知可能な最低受光量レベル以上であって、撮像手段の撮像面上における最大受光量レベルよりレベル以下の範囲で自由に変更することができ、受光スポットのぶれ・揺らぎの特性に対して適切な閾値を設定することが可能となる。
<実施形態1>
本発明の請求項1〜3に対応する実施形態1について図1ないし図4を参照して説明する。
1.本実施形態の構成
(1)全体構成
符号20は距離測定用レーザ光源であって、これにはレーザ駆動回路21が接続されている。このレーザ駆動回路21は、CPU11からの制御信号Saに基づいて距離測定用レーザ光源20に駆動電流Ibを供給し点灯動作を行わせる。なお、距離測定用レーザ光源20は間欠的または連続的に駆動することができる。
距離測定用レーザ光源20から出射された距離測定用レーザ光Lは、コリメータレンズ22を介して平行光とされる(距離測定用レーザ光源20及びコリメータレンズ22が本発明の「投光手段」、「距離測定用投光手段」を構成している。)。そして、当該平行光が基準姿勢にある被測定物体Wの表面に斜めから入光するよう距離測定用レーザ光源20及びコリメータレンズ22の配置位置が調整されている。つまり、距離測定用レーザ光Lは入射角θ度(>0度)で入光する(これによって、「距離測定用投光手段から被測定対象物までの投光光路と、前記被測定対象物から距離測定用受光手段までの反射光路とは所定角度をなす」構成とされる)。
ワークW(被測定物体)の表面における距離測定用レーザ光Lの正反射光L’は、コリメータレンズ22と線対称の位置に配された収束レンズ23によって収束され、撮像素子24(撮像手段、距離測定用撮像手段)の撮像面上に照射される。以下、この正反射光L’の照射像を、「受光スポット」という。
また、収束レンズ23は、これを透過した正反射光L’の焦点位置Fが撮像素子24の撮像面の前方に位置するように配置されている。ここで、正反射光L’の集光位置を撮像素子24の撮像面上に一致させなかった理由は、ワークWの距離に応じて正反射光L’の撮像面上における受光スポットの位置を変化させて、後述するように、この受光スポットの受光中心位置からワークWの距離を算出するためである。従って、正反射光L’の集光位置Fが撮像素子24の撮像面の後方に位置するように構成してもよい。
なお、収束レンズ23を正反射光L’の光路に沿って移動させるか、或いは収束レンズ23を特性が異なる他の収束レンズに交換することで正反射光L’の集光位置を調整することができる。
(2)距離測定のCPUにおける処理
撮像素子24は撮像面上に形成される正反射光L’の受光スポットに応じたデジタル信号列からなる撮像信号SbをCPU11に送信する。CPU11は、前述したレーザ駆動回路21に制御信号Saを与えて距離測定用レーザ光源20をパルス点灯させる。また、CPU11は、制御信号Saの送信に同期して撮像素子24からの撮像信号Sbを取り込んでこれに基づき距離測定用正反射光L’の撮像面上における受光スポットの受光中心位置Nを検出し例えば収束レンズ23からワークWまでの距離測定を行う。この受光中心検出処理については後で詳説する。
(3)距離測定
本実施形態では、三角測距の原理を利用してワークWの距離を測定する。
まず、距離測定用レーザ光源20の点灯動作に同期して撮像素子24から送信された撮像信号Sbに基づき、後述する受光中心検出処理によって受光中心位置Nを検出する。そして受光中心位置Nと撮像素子24における基準位置Oとの離間間隔からワークWの距離を測定する。
以下、より具体的に説明する。
例えば、被測定物体Wが図1中のAの位置(距離d1)にある場合には(詳しくは図2参照)、距離測定用レーザ光源20の点灯動作時に撮像素子24の撮像面上に形成される受光中心位置N1は基準位置Oからd1’(図中では受光中心位置N1と基準位置Oとが一致しているため図示せず)離れていることから、これに基づいて距離d1が測定される。
被測定物体Wが図1中のBの位置(距離d2)にある場合には(詳しくは図3参照)、距離測定用レーザ光源20の点灯動作時に撮像素子24の撮像面上に形成される受光中心位置Nは基準位置Oからd2’離れていることから、これにより、距離d2と測定される。
ワークWが図1中のCの位置(距離d3、傾き角度θ1度)にある場合には(詳しくは図4参照)、距離測定用レーザ光源20の点灯動作時に撮像素子24の撮像面上に形成される受光中心位置Nは基準位置Oからd3’離れていることから、これにより、距離d3と測定される。
2.受光中心検出処理
さて、前述したように、外部からの振動により投光素子からの投光光軸がぶれたり、投光素子に対するAPC(Auto Power Control)制御の動作により投光状態が変動したり、被測定物体の位置変位により反射状態が変動したりすることがある。そして、これらの要因によって撮像手段の撮像面上の受光スポットにぶれ・揺らぎ(例えば受光スポットの形状や受光量分布が変動)が生じることがある(図5の左図参照)。本実施形態は、このような問題に対処するために、CPう11は、図6のフローチャートに示す受光中心検出処理を実行する。
CPU11は、撮像素子24からの撮像信号Sbを取り込むと、図6に示す制御を実行する。まず、ステップS1で、第1閾値Th1以上の受光量レベルを示す画素群(以下、「第1画素群G1」)を抽出する。次いで、ステップS2で、第1閾値よりも小さい第2閾値Th2以上の受光量レベルを示す画素群(以下、「第2画素群G2」)を抽出する。更に、ステップS3で、第2閾値よりも更に小さい第3閾値Th3以上の受光量レベルを示す画素群(以下、「第3画素群G3」)を抽出する。従って、このときCPU11は本発明の「抽出手段」として機能する。
次に、ステップS4で、第1画素群G1、第2画素群G2、第3画素群G3それぞれについて、次に示す式2を適用して面積重心位置P1,P2,P3を算出する。従って、このときCPU11は本発明の「重心位置検出手段」として機能する。
<式2>
面積重心位置={Σ(MI)/ΣM}
I:第K(閾値の数K=1,2,3)画素群の各画素の位置ベクトル
M:第K画素群の数
そして、ステップS5で、面積重心位置P1(x1,y1),P2(x2,y2),P3(x3,y3)を次に示す式3を適用して平均化した中心位置(X,Y)を算出し、この中心位置(X,Y)を受光スポットの受光中心位置Nと決定する。従って、このときCPU11は本発明の「決定手段」として機能する。
<式3>
中心位置(X,Y)
X=(x1+x2+x3+・・・)/K
Y=(y1+y2+y3+・・・)/K
なお、第1画素群G1、第2画素群G2、第3画素群G3それぞれについて、次に示す式4を適用して体積重心位置P1,P2,P3を算出する構成であってもよい。
<式4>
体積重心位置={Σ(mI)/Σm}
I:式2と同じ
m:上記各画素の受光量レベルに応じた係数
式4による体積重心法の法がより正確に各画素群での重心位置を算出することができるが、例えばワークWが鏡面反射体である場合には、受光スポット内の画素の受光量レベルにはほぼ均一であり、式3による面積重心法であっても式4による体積重心法と同等の精度で重心位置を算出することができる。従って、このような場合には、式3による面積重心法を採用することで受光中心検出処理の処理負担を軽減し高速を処理を図ることができる。
また、上記第1〜3の各閾値Th1,Th2,Th3は、CPU11に連なる閾値設定部12(図1のみ図示)において、撮像素子24にて検知可能な最低受光量レベル(ダークカットレベル)以上であって、撮像素子24の撮像面上における最大受光量レベルより低いレベル以下の範囲で変更可能に設定することができるようになっている。なお、この最大受光量レベルより低いレベルは、本実施形態では、最大受光量レベルに対して予め定められた割合(%)分だけ低いレベルとなっている。従って、閾値設定前に距離測定装置を起動させて撮像素子24からの撮像信号Sbに基づき最大受光量レベルを取得することで、上記最大受光量レベルより低いレベルを設定することができる。また、閾値設定部12において、閾値の数も変えることもできる。
3.本実施形態の効果
(1)図5の左図に、受光スポットにぶれ・揺らぎにより2パターンの受光量レベル分布U1,U2が示されている。ここで、従来のように1つの閾値、例えば第1閾値Th1によって面積重心位置を算出し、これを受光スポットの受光中心位置とした場合には、図5の右図に示すように、上記2パターンにおいて受光中心位置がP1(x1,y1),P1’(x1’,y1’)と大きくずれてしまうことがある。また、上述したサブピクセル法によっても同様に大きくずれてしまうことがある。
これに対して、本実施形態では、第1〜3の各閾値Th1,Th2,Th3に基づき面積重心位置P1,P2,P3(P1’,P2’,P3’)をそれぞれ算出し、これらを平均化した中心位置を受光中心位置N(N’)として決定する構成になっている。従って、受光スポットにぶれ・揺らぎによる受光中心位置Nの位置ずれを極力抑えることができ、正確な距離測定を行うことが可能となる。
(2)更に、本実施形態では、閾値設定部12によって、撮像素子24にて検知可能な最低受光量レベル(ダークカットレベル)以上であって、撮像素子24の撮像面上における最大受光量レベルより低いレベル以下の範囲で自由に変更することができる。従って、受光スポットのぶれ・揺らぎの特性に対して適切な閾値を設定することが可能となる。
<実施形態2>
距離測定装置の実施形態2について図8ないし図11を参照して説明する。尚、実施形態1と同一の部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態は、距離測定用レーザ光源20からの光をコリメータレンズ22により平行光に変換した後、当該平行光をワークWに照射し、ワークWの表面における拡散反射光LDを収束レンズ23にて集光して撮像素子24の撮像面に照射させる構成となっている。
また、上記撮像素子24は収束レンズ23を通過して収束光に変換された拡散反射光の集光位置Pよりも後側に配されており、収束レンズ23を透過し、発散した光を当該撮像素子24の撮像面に照射させるようになっている。
図8から図11に示すように、撮像素子24の撮像面における拡散反射光LDの照射位置は、撮像素子24を反射光LDの光路において反射光LDの集光位置と一致する位置に配した場合と比べて、反射光路と交差する方向においてずれた位置となっている。また、そのずれ方向は反射光路を中心として、この光軸から離れる方向とされている。要するに、撮像素子24を拡散反射光LDの集光位置よりも反射光路に沿って後方に配置することで、照射位置のずれ量を増幅させている。このように構成することで、距離測定における分解能(測定精度)を向上させることができるのである。
このような構成においても、受光中心検出について実施形態1の受光中心検出処理(図6)を適用することで実施形態1と同様の効果を得ることができる。
<実施形態3>
請求項1,4,5に係る角度測定装置の実施形態を図12を参照して説明する。
本実施形態の角度測定装置50は、オートコリメータ法を用いてワークWの傾き角度を測定するものである。
投光素子51(角度測定用投光手段)からの光をコリメータレンズ52により平行光に変換し、この平行光をハーフミラー53で反射させて、光軸LC上に位置するワークWの方向へ導く。ワークWに照射された平行光は正反射してハーフミラー53を透過し、収束レンズ54によって撮像素子55(角度測定用撮像手段)の撮像面55A上に集光されるように構成されている。そして、撮像素子55からの撮像信号SaはCPU56に出力されるようになっている。
CPU56は、投光素子51に制御信号Sbを与えて発光させるとともに、それに同期したタイミングで撮像素子55に制御信号Scを与えて駆動させて上記撮像信号Saを受ける。そして、CPU56は、受けた撮像信号Saに基づき、ワークW上で正反射した正反射光Lの、撮像面55A上における照射像(受光スポット)の受光中心位置Nを検出する。この受光中心位置NはワークWの傾き角度変化に応じて変位するから、当該受光中心位置Nと、例えば撮像面55Aの中央の原点Oとの位置偏差からワークWの傾き角度を測定することが可能となるのである。なお、本実施形態も、実施形態1の閾値設定部12と同様の閾値設定部57が設けられている。
ここで、本実施形態についても受光中心位置の検出にあたり、上記実施形態1で説明した受光中心検出処理(図6参照)を適用することにより実施形態1と同様の効果を得ることができる。
<実施形態4>
本発明の請求項1,6(前述した構成A),7に係る光学測定装置の実施形態4を図13ないし図17を参照して説明する。
1.光学測定装置の構成
本実施形態は、ワークWの傾斜角度及び距離を測定するものであり、その構成は、図13に示す通りである。角度測定用レーザ光源111及び距離測定用レーザ光源121から出射された光をダイクロイックミラー131(光合流手段)、ビームスプリッタ132及びコリメータレンズ133(コリメータレンズ及び収束レンズに相当)を介してワークW(被測定物体)に両者の光を照射し、正反射光をコリメータレンズ133、ビームスプリッタ132及びダイクロイックミラー134(光分岐用ダイクロイックミラー)を介して例えば2次元CCDからなる角度測定用撮像素子112(角度測定用撮像手段)及び同じく2次元CCDからなる距離測定用撮像素子122(距離測定用撮像手段)の撮像面に照射し、その照射位置(受光中心位置)に基づいてCPU104によりワークWの傾き及び距離が算出されるようになっている。尚、ワークWの表面は鏡面であっても非鏡面であってもよい。
両レーザ光源111,121はそれぞれ波長の異なる光を照射するようになっており、例えば、角度測定用レーザ光源111は波長λ1のレーザ光を出射するものとされており、一方、距離測定用レーザ光源121は波長λ2のレーザ光を出射するものとされている。また、両レーザ光源111,121にはそれぞれレーザ駆動回路113,123が接続されており,CPU104からの制御信号Sa,Sbに基づいてそれぞれのレーザ光源111,121に駆動電流Ia,Ibを供給する(角度測定用レーザ光源111及びレーザ駆動回路113により角度測定用投光手段を構成し、距離測定用レーザ光源121及びレーザ駆動回路123により距離測定用投光手段を構成している)。なお、レーザ光源111,121は間欠的又は連続的に駆動することができる。
ダイクロイックミラー131は、波長λ1の光を透過させ、波長λ2の光を反射させるように構成されており、これによって、角度測定用レーザ光源111のレーザ光はこのダイクロイックミラー131を透過してビームスプリッタ132に向かうとともに、距離測定用レーザ光源121からの光はこのダイクロイックミラー131を反射してビームスプリッタ132に向かう。
また、角度測定用レーザ光源111からのレーザ光はダイクロイックミラー131の入射面に垂直に入射させており、距離測定用レーザ光源121からのレーザ光はダイクロイックミラー131の入射面に対して斜めに入射させるように構成している(前記距離測定用投光手段からの光が前記被測定物体に対して斜めに照射されるように前記距離測定用投光手段が配する構成に相当)。これによって、角度測定用レーザ光源111の光線軸は光学系の光軸(基線軸)LC(L´C´)と平行とされるとともに、距離測定用レーザ光源121の光線軸は光学系の光軸LC(L´C´)に対して傾いた状態とされる。
ビームスプリッタ132を反射したレーザ光はコリメータレンズ133により平行光とされて、ワークWに照射される。このとき、角度測定用レーザ光源111からのレーザ光はワークWが傾きのない姿勢とされているときには、ワークWの表面に対して垂直に光が照射されているのに対して、距離測定用レーザ光源121からのレーザ光は光学系の光軸LC(L´C´)に対して傾いているので、ワークWの表面に対して斜めから光が照射されている。また、ワークWに照射されたレーザ光のスポット径はレーザ光源111のレーザ光よりもレーザ光源121のレーザ光のほうが小さくされており、かつ、レーザ光源121のレーザ光はレーザ光源111のレーザ光の照射範囲内に照射されるようになっている。
ワークWからの正反射光はそれぞれ、コリメータレンズ133により集光され、上記ダイクロイックミラー131と同様の特性を有するダイクロイックミラー134により、角度測定用レーザ光源111による正反射光(角度測定用正反射光)は角度測定用撮像素子112の撮像面に結像して受光スポットが形成される。また、距離測定用レーザ光源121による正反射光(距離測定用正反射光)はダイクロイックミラー134を反射して距離測定用撮像素子122の撮像面に照射される。この距離測定用撮像素子122の撮像面は正反射光の焦点位置Fよりも後方に配置されているため、撮像面上には所定の大きさの光像が形成される。ここで、距離測定用撮像素子122の撮像面を焦点位置Fに一致させなかったのは、ワークWの距離に応じて焦点位置Fに至るまでの光路が変化するので、その光像の位置からワークWの距離が算出できるからである。
角度測定用撮像素子112及び距離測定用撮像素子122は撮像面上に形成されている各受光スポットの位置に応じたディジタル信号列からなる撮像信号Sc,SdをCPU104に送信する。
CPU104は、前述したレーザ駆動回路13,23に制御信号Sa,Sbを送信するとともに、制御信号Saの送信に同期して角度測定用撮像素子112からの撮像信号Scを取り込み、制御信号Sbの送信に同期して距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdを取り込む。そして、撮像信号Sc,Sdに基づいてワークWの傾きとコリメータレンズ133からワークWまでの距離とを測定する。なお、本実施形態も、実施形態1の閾値設定部12と同様の閾値設定部136が設けられている。
2.本実施形態の動作
本実施形態の構成は以上であり、続いてその動作について説明する。
(1)傾き検出
本実施形態では周知のオートコリメーション法を用いて傾き測定を行なう構成とされており、ここでは、上記実施形態1で説明した図6の受光中心検出処理を実行し、受光中心位置を検出し、この受光中心位置によってワークWの傾きの方向と傾き角とを算出する。
(2)距離測定
距離測定では、まず上記の傾き測定により、ワークWの角度を検出する。そして、距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdに基づいて実施形態1で説明した図6に示す処理を実行して受光中心位置(重心位置)を検出する。そして、傾き測定で算出された傾きに基づいて補正を行ない、上記重心位置と基準位置との距離及び方向からワークWの距離を算出する。
例えば、ワークWが図13中の(1)の位置(距離d1、傾き角0)にある場合には(詳しくは図14参照)、角度測定用撮像素子112の撮像面に形成される受光スポットの位置S1は基準位置Raと一致するから、傾き角は0°と測定される。また、距離測定用撮像素子122の撮像面における光像L1は基準位置Rbからd1’離れていることから、これに基づいて距離d1が測定される。
ワークWが図13中の(2)の位置(距離d2、傾き角0)にある場合には(詳しくは図15参照)、角度測定用撮像素子112の撮像面に形成される集光スポット(受光スポット)の位置S2は基準位置Raと一致するから、傾き角は0°と測定される。また、距離測定用撮像素子122の撮像面における光像L2は基準位置Rbからd2’離れていることから、これにより、距離d2と測定される。
ワークWが図13中の(3)の位置(距離d2、傾き角θ1)にある場合には(詳しくは図16参照)、角度測定用撮像素子112の撮像面に形成される受光スポットの位置S3は基準位置Raから距離dだけ離れているから、これに基づいて、傾き角θ1が測定される。また、距離測定用撮像素子122の撮像面における光像L3は基準位置Rbからd3’だけ離れている。ここで、(3)の位置ではワークWが傾いているために距離測定用撮像素子122の撮像面に形成される光像L3が(2)の位置の場合の光像L2と異なる位置に形成される。従って、CPU104では、傾き角θ1の基づいて補正を行うことで距離を算出するから、結局、距離はd2と測定される。
本実施形態によれば、ワークWからの正反射光に基づいて、距離及び傾きの測定を行なうように構成しているから、鏡面体または非鏡面体に拘わらずワークWの傾きおよび距離の測定を行うことができる。また、両レーザ光源111,121でそれぞれ異なる波長の光を出射するように構成し、ダイクロイックミラー131,134によりレーザ光を分離してそれぞれの撮像素子112,122の撮像面に照射されるように構成しているから、レーザ光が誤照射されることがない。
なお、本実施形態では、ワークWに照射されたレーザ光のスポット径はレーザ光源111のレーザ光よりもレーザ光源121のレーザ光121のレーザ光のほうを小さくし、かつ、レーザ光源121のレーザ光はレーザ光源111のレーザ光の照射範囲内に照射されるように構成したことで、ワークWの距離及び傾きに拘わらず実質的にワークWに対するレーザ光の照射位置(測定位置)を一定にすることができる。
また、上記構成において、両レーザ光源111,121から同一波長のレーザ光を出射する構成とすることもできる。この場合には、それぞれのレーザ光源111,121交互にパルス点灯させるようにCPU104から制御信号Sa,Sbをレーザ駆動回路113,123に供給し、ダイクロイックミラー131,134に代わって例えばビームスプリッタを配置するようにすればよい。また、CPU104は前述したようにレーザ駆動回路113,123に制御信号Sa,Sbを送信するとともに、制御信号Saの送信に同期して角度測定用撮像素子112からの撮像信号Scを取り込み、制御信号Sbの送信に同期して距離測定用撮像素子122からの撮像信号Sdを取り込む。そして、撮像信号Sc,Sdに基づいてワークWの傾き及びコリメータレンズ133からワークWまでの距離を測定する構成とする。このようにすると、例えばレーザ光は交互に出射されることとなり、光の干渉が抑制され、測定精度が向上するという効果が得られる。
さらに、図17に示すように、距離測定用撮像素子122の手前に発散レンズ135を配し、一旦集光したワークWからの正反射光を発散させるような構成としても良い。このようにすれば、撮像面に形成される光像がより大きくされるから、ワークWが変位したときの光像の移動量が大きくなり、結果として分解能が向上して高精度な測定を行うことができる。また、正反射光は発散レンズ135の周縁部に照射させることがより望ましい。これは、レンズ135の中心部分よりも周縁部分の方が収差が大きいために、正反射光がより一層発散されることで極めて高精度に測定することができる。
このような構成においても、受光中心検出について実施形態1の受光中心検出処理(図6)を適用することで実施形態1と同様の効果を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
実施形態1に係る距離測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 受光量レベル分布と面積重心法による重心位置の関係を示した模式図 受光中心検出処理を示すフローチャート 受光量レベル分布と体積重心法による重心位置の関係を示した模式図 実施形態2に係る距離測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 実施形態3に係る角度測定装置の全体構成を示した模式図 実施形態4に係る光学測定装置の全体構成を示した模式図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 ワークの位置と反射光の光路を示した概略図 実施形態4の変形例を示した模式図
符号の説明
12,57,136…閾値設定部(閾値設定手段
13,23…レーザ駆動回路
20,121…距離測定用レーザ光源
21…レーザ駆動回路
23,54…収束レンズ
24…撮像素子(撮像手段、距離測定用撮像手段)
50…角度測定装置
51,111…投光素子(角度測定用投光手段)
53…ハーフミラー(分岐手段)
55…撮像素子(撮像手段、角度測定用撮像手段)
55A…撮像面
112…角度測定用撮像素子(角度測定用撮像手段)
113,123…レーザ駆動回路
131,134…ダイクロイックミラー(分岐手段)
122…距離測定用撮像素子(距離測定用撮像手段)
132…ビームスプリッタ(分岐手段)
133…コリメータレンズ
134…ダイクロイックミラー
104…CPU(受光中心検出手段、抽出手段、重心位置検出手段、決定手段)
G1〜G3…画素群
N…受光中心位置
W…ワーク(被測定物体)

Claims (7)

  1. 投光手段から出射された光を撮像手段の撮像面に受光させ、その撮像手段から出力され前記撮像面上の各画素毎の受光量に応じた撮像信号に基づいて前記撮像面上での受光中心位置を検出する受光中心検出方法であって、
    前記撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理において前記各閾値によって抽出された各画素群の受光量レベルに基づいて重心位置をそれぞれ検出する重心位置検出処理と、
    前記重心位置検出処理によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定処理と、を行うことを特徴とする受光中心検出方法。
  2. 被測定物体に光を投光する距離測定用投光手段と、
    その距離測定用投光手段から投光され前記被測定物体で拡散反射または正反射した反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する距離測定用撮像手段と、
    前記距離測定用撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、前記撮像面上における前記反射光の受光中心位置を検出する受光中心検出手段とを備えるとともに、前記距離測定用投光手段から被測定物体までの投光光路と、前記被測定物体から前記距離測定用撮像手段までの反射光路とが所定の角度をなすよう構成され、
    前記受光中心検出手段で検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体の距離を測定する距離測定装置において、
    前記受光中心検出手段は、前記距離測定用撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段において前記各閾値によって抽出された各画素群の受光量レベルに基づいて重心位置をそれぞれ検出する重心位置検出手段と、
    前記重心位置検出手段によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定手段と、を備えて構成されていることを特徴とする距離測定装置。
  3. 前記複数の閾値が、前記撮像手段にて検知可能な最低受光量レベル以上であって、前記撮像手段の撮像面上における最大受光量レベルより低いレベル以下の範囲で設定される閾値設定手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
  4. 被測定物体に光を投光する角度測定用投光手段と、
    その角度測定用投光手段から投光され前記被測定物体で正反射した反射光を収束させる収束レンズと、
    前記収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する角度測定用撮像手段と、
    前記角度測定用撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、前記撮像面上における前記反射光の受光中心位置を検出する受光中心検出手段とを備え、
    前記受光中心検出手段で検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体の傾き角度を測定する角度測定装置において、
    前記受光中心検出手段は、前記角度測定用撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段において前記各閾値によって抽出された各画素の受光量レベルに基づいて重心位置をそれぞれ検出する重心位置検出手段と、
    前記重心位置検出手段によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定手段と、を備えて構成されていることを特徴とする角度測定装置。
  5. 前記複数の閾値が、前記撮像手段にて検知可能な最低受光量レベル以上であって、前記撮像手段の撮像面上における最大受光量レベルより低いレベル以下の範囲で設定される閾値設定手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の角度測定装置。
  6. 被測定物体に光を照射しその反射光に基づいて前記被測定物体の傾き角度及び距離を測定する光学測定装置であって、
    前記被測定物体に向けて略平行光としての光を照射する角度測定用投光手段と、
    その角度測定用投光手段から投光され前記被測定物体で正反射した角度測定用反射光を収束させる収束レンズと、
    その収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する撮像手段と、
    前記角度測定用投光手段からの光の照射方向に対して所定角度傾いた方向から略平行光としての光を前記被測定物体に照射するよう配された距離測定用投光手段と、
    その距離測定用投光手段から投光され前記被測定物体で拡散反射または正反射した距離測定用反射光を収束させる収束レンズと、
    その収束レンズを通過した光を撮像面で受光し、その撮像面上の各画像毎の受光量に応じた撮像信号を出力する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された撮像信号に基づいて、前記撮像面上における前記角度測定用反射光及び前記距離測定用反射光それぞれの受光中心位置を検出する受光中心検出手段と、を備え、
    前記受光中心検出手段で検出された受光中心位置に基づいて前記被測定物体の傾き角度及び距離を測定する光学測定装置において、
    前記受光中心検出手段は、前記角度測定用反射光及び前記距離測定用反射光それぞれについて、前記撮像手段からの撮像信号に基づき前記各画素での受光量レベルを、互いにレベルの異なる複数の閾値それぞれと比較し、それらの各閾値毎に、当該閾値以上の受光量レベルであった画素群を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段において前記各閾値によって抽出された各画素群の受光量レベルに基づいて重心位置をそれぞれ検出する重心位置検出手段と、
    前記重心位置検出手段によって検出された複数の前記重心位置を平均化した中心位置を前記受光中心位置として決定する決定手段と、を備えて構成されていることを特徴とする光学測定装置。
  7. 前記複数の閾値が、前記撮像手段にて検知可能な最低受光量レベル以上であって、前記撮像手段の撮像面上における最大受光量レベルよりレベル以下の範囲で設定される閾値設定手段が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の光学測定装置。
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