JP2005289795A - フロート板ガラス製造方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、溶融ガラスリボンのエッジを安定して保持できる板ガラス製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
【解決手段】フロート板ガラス製造装置10の樋状体12によれば、樋12の水平流路34の出口32から浴槽縁部14Aに流出した溶融錫16のうちの一部の溶融錫16を、循環用流路30及び貫通孔36を介して浴槽中央側部14Bに導くことができる。これにより、浴槽縁部14Aから鉛直流路30の入口28に流入する溶融錫16の流量q1と、浴槽中央側部14Bから鉛直流路30の入口28に流入する溶融錫16の流量q2との、溶融ガラスリボン20の進行方向に沿う流量が略均一となり、浴面24にエッジ保持に好適な形状の凹部26が溶融ガラスリボン20の進行方向に沿って略均一に形成されるので、エッジ22の全長が凹部26に安定して保持され、安定したガラス品質が得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は、フロート法によって板ガラスを製造する製造方法及びその装置において、溶融金属浴面に供給された溶融ガラスリボンのエッジを保持するフロート板ガラス製造方法及びその装置に関する。
フロート法による板ガラスの製造装置は、浴槽に収容された溶融金属、例えば溶融錫上に溶融ガラスを連続供給して溶融錫上を浮遊進行させ、この時に平衡厚さに達した或いは平衡厚さに向かっているガラスリボンを、溶融錫浴の出口方向、すなわち溶融錫浴の出口に隣接して設けられているレヤー(下流徐冷部)の方向に引っ張ることにより一定幅の帯状板ガラスを製造する装置である。このようなフロート法による板ガラスの製造装置では、下流への引っ張りに加えて、溶融錫上で平衡厚さに達した或いは平衡厚さに向かっている溶融ガラスリボンの両エッジ部上面を溶融錫の上流側において所定長さに渡り、回転するトップロールによって幅方向に引き伸ばすことにより、平衡厚さよりも薄い板ガラスを製造する。
トップロールを使用した板ガラスの製造装置では、トップロールによる延伸成形時にガラス表面にうねりが生じる問題がある。そこで、このようなトップロールを用いずに溶融ガラスリボンの幅方向のエッジ近傍における溶融錫の浴面レベルを、その周囲における溶融錫の浴面レベルより低く又は高くして、溶融ガラスリボンが幅方向に狭まり又は広がることを防止し、エッジの保持を行うフロート板ガラス製造装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
図5、図6には、前記エッジ保持を行うフロート板ガラス製造装置の従来例が示されている。
図5に示す平面図において、浴槽1に収容された溶融錫2上に、溶融ガラスリボン3がレヤーの方向(図5の右方向)に引っ張られながら流されている。溶融ガラスリボン3は、溶融錫浴の高温域において、そのエッジ4、4が溶融ガラスリボン3の幅方向に狭まり又は広がることにより平衡厚さに達しようとする。ここでは、溶融ガラスリボン3のエッジ4が幅方向に狭まろうとする場合のエッジ保持について説明する。
図6は、図5のC−C断面図であり、同図において浴槽1の溶融錫2中には、断面L字状の樋状体6が溶融ガラスリボン3のエッジ4、4に沿って配設されている。この樋状体6は、入口6Aが形成された縦方向流路6Bと、出口6Cが形成された横方向流路6Dとからなる。また、浴槽1の底部で樋状体6の横方向流路6Dの下方にはリニアモータ7が設置され、このリニアモータ7によって樋状体6中の溶融錫2に駆動力(磁界)が与えられ、溶融錫2が矢印Aで示す方向に流動されている。これにより、浴面5に対して略垂直な方向(略鉛直方向)であって、浴槽1の底に向かう方向の溶融錫2の流れが発生するので、溶融ガラスリボン3のエッジ4の下方に負圧が発生し、この負圧によって、エッジ4近傍の溶融錫2の浴面レベルがその周囲の浴面レベルよりも低くなる。そして、この低くなった浴面5の凹部5Aに溶融ガラスリボン3のエッジ4が流入し、エッジ4の厚さが溶融ガラスリボン3の中央部よりも厚くなる。このエッジ4の厚み偏差により、表面張力に基づいて溶融ガラスリボン3が幅方向に狭まろうとする矢印Eの力が発生しないので、溶融ガラスリボン3のエッジ4が凹部5Aに保持され、平衡厚さよりも薄い帯状板ガラスが製造される。
特開平10−236832号公報
ここで、図6を参照し、溶融ガラスリボン3のエッジ4の外側に位置する浴槽(浴槽縁部)1Aから樋状体6の縦方向流路6Bの入口6Aに流入する溶融錫2の流量をq1とし、エッジ4の内側に位置する浴槽(浴槽中央側部)1Bから樋状体6の縦方向流路6Bの入口6Aに流入する溶融錫2の流量をq2とする。特許文献1のフロート板ガラス製造装置では、樋状体6を流れる溶融錫2の循環経路は、図6の矢印Bの如く、樋状体6の出口6Cから入口6Aに向かう経路が主である。また、1Bの溶融錫は、1Aから樋状体の上流側42、下流側44(図5)をまわって流れてくる。このため、溶融ガラスリボン3の進行方向に沿う前記q1と前記q2との流量が不均一になるので、溶融ガラスリボン3の進行方向に沿った浴面5の凹部5Aの形状が不均一となり、温度分布も不安定となる。この現象によって、エッジ4を安定して保持することができなくなるという問題があり、その結果、板ガラスの安定した板厚や平坦度を得ることが難しかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、溶融ガラスリボンのエッジを安定して保持できるフロート板ガラス製造方法及びその装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、溶融金属の浴面に溶融ガラスを連続的に供給して溶融ガラスリボンを形成し、溶融ガラスリボンを前進させて目標厚さの板ガラスに成形するフロート板ガラス製造方法であって、前記溶融ガラスリボンのエッジに沿って溶融金属を略鉛直方向に吸引することにより浴面に凹部を形成し、凹部に前記エッジを流入させて保持しながら板ガラスに成形するフロート板ガラス製造方法において、前記略鉛直方向に吸引された溶融金属を前記溶融ガラスリボンのエッジの外側方向及び内側方向に流出しながら板ガラスを成形することを特徴とするフロート板ガラス製造方法を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、溶融ガラスリボンのエッジの外側及び内側から吸引される溶融金属の流量が溶融ガラスリボンの進行方向に沿って略均一となり、溶融金属を略鉛直方向に吸引しながら板ガラスに成形する。これにより、溶融金属の浴面に溶融ガラスリボンのエッジ保持に適した形状の凹部が、溶融ガラスリボンの進行方向に沿って略均一に形成され、溶融ガラスリボンのエッジの全長が溶融金属の凹部に安定して保持されるので、板ガラスの安定した板厚や平坦度を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記溶融ガラスリボンのエッジに沿って前記浴面に形成される溶融金属の凹部において、前記溶融ガラスリボンのエッジの外側及び内側から吸引される前記溶融金属の流量が略均一になるように、前記溶融ガラスリボンのエッジの外側方向及び内側方向への溶融金属の流出を制御することを特徴としている。これにより、溶融金属の浴面にエッジ保持に適した形状の凹部が、溶融ガラスリボンの進行方向に沿って略均一に安定して形成されるので、エッジを安定して保持することができる。
更に、請求項3に記載の発明は、前記目的を達成するために、浴槽に収容した溶融金属の浴面に溶融ガラスを連続的に供給して溶融ガラスリボンを形成し、溶融ガラスリボンを前進させて目標厚さの板ガラスに成形するフロート板ガラス製造装置であって、前記浴槽に設置されるとともに前記溶融ガラスリボンのエッジに沿って溶融金属を略鉛直方向に吸引する縦方向流路と該縦方向流路から吸引された溶融金属を溶融ガラスリボンのエッジの外側方向且つ水平方向に流出させる横方向流路とからなる樋状体を備えたフロート板ガラス製造装置において、前記樋状体には、前記横方向流路の出口から流出した溶融金属を、前記縦方向流路の前記横方向流路側とは反対側の溶融ガラスリボンのエッジの内側方向に案内する循環用流路が形成されていることを特徴とするフロート板ガラス製造装置を提供する。
請求項3に記載の発明によれば、樋状体の横方向流路の出口から横方向流路側の浴槽に流出した溶融金属のうちの一部の溶融金属は、循環用流路を介して横方向流路側とは反対側にある浴槽に導かれる。これにより、縦方向流路を境にして横方向流路側の浴槽から縦方向流路の入口に流入する溶融金属の流量と、縦方向流路を境にして横方向流路側とは反対側にある浴槽から縦方向流路の入口に流入する溶融金属の流量とがバランスが取れ、溶融ガラスリボンの進行方向に沿う双方の流量が略均一になるので、浴面にエッジ保持に適した形状の凹部が、溶融ガラスリボンの進行方向に沿って略均一に形成され、溶融ガラスリボンのエッジの全長が溶融金属の凹部に安定して保持される。この結果、板ガラスの安定した板厚や平坦度を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記樋状体に形成された前記循環用流路は、少なくとも浴槽の上流側における前記溶融ガラスリボンの前進方向に所定の間隔をもって複数形成されていることを特徴としている。このように循環用流路を形成することにより、縦方向流路の入口に流入する前記流量のバランスを、入口の全長にわたって略均一に且つ最適に維持することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、前記樋状体と前記浴槽の側壁との間、又は循環流路内部の少なくとも一方に、前記横方向流路の出口から前記浴槽の縁部に導かれる溶融金属の流量及び循環流路に導入される溶融金属の流量を制御する制御壁が設けられていることを特徴としている。このように制御壁を設けることによって、溶融ガラスリボンのエッジの外側方向及び内側方向への溶融金属の流出を制御することができる。
本発明に係るフロート板ガラス製造方法によれば、溶融ガラスリボンのエッジの外側及び内側から吸引される溶融金属の流量が溶融ガラスリボンの進行方向に沿って略均一になるように、溶融金属を略鉛直方向に吸引するので、溶融金属の浴面に溶融ガラスリボンのエッジ保持に適した形状の凹部が、溶融ガラスリボンの進行方向に沿って略均一に形成され、これにより、溶融ガラスリボンのエッジが溶融金属の凹部に安定して保持される。よって、板ガラスの安定した板厚や平坦度を得ることができる。
また、本発明に係るフロート板ガラス製造装置によれば、樋状体の横方向流路の出口から横方向流路側の浴槽に流出した溶融金属のうちの一部の溶融金属は、樋状体に形成した循環用流路を介して横方向流路側とは反対側にある浴槽に導かれるので、縦方向流路を境にして横方向流路側の浴槽から縦方向流路の入口に流入する溶融金属の流量と、縦方向流路を境にして横方向流路側とは反対側にある浴槽から縦方向流路の入口に流入する溶融金属の流量とが略等しくなり、これによって、溶融金属の浴面にエッジ保持に適した形状の凹部が、溶融ガラスリボンの進行方向に沿って略均一に形成されるので、エッジを安定して保持することができる。この結果、板ガラスの安定した板厚や平坦度を得ることができる。
以下添付図面に従って、本発明に係るフロート板ガラス製造方法及びその装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、特に液晶用等のFPD(Flat Panel Display)用の板ガラスを製造するフロート板ガラス製造装置10の平面図が示されている。液晶用等のFPDの板ガラスは、一般に約0.3〜1.0mmの板厚が要求され、また、平坦度も高精度に要求される。FPD用のフロート板ガラス製造装置は、樋状体12を利用したフロート板ガラス製造装置10が適用され、このフロート板ガラス製造装置10によれば、FPD用板ガラスとして要求される板厚と平坦度とを満足した板ガラスを製造することができる。
フロート板ガラス製造装置10の樋状体12は、浴槽14の少なくとも上流側の高温域及び成形域(ソーダライムガラスの場合はそれぞれ約930〜1300℃、約800〜930℃)における内部に配設され、浴槽14に収容した溶融錫(溶融金属)16に浸漬配置されるとともに、溶融ガラス炉から浴槽14の供給口18へ連続供給された溶融ガラスリボン20のエッジ22、22に沿って配置されている。また、溶融ガラスリボン20は、溶融錫16の浴面上をレヤーの方向(図1の右方向)に引っ張られながら進行し、浴槽14の高温域及び成形域においてエッジ22、22が浴面24の凹部26に保持されている。また、凹部26によってエッジ22が保持された溶融ガラスリボン20は、板厚、幅が調整され、その後、安定した状態で浴槽後段に送られ、冷却されて前記レヤーへ送られる。なお、実施の形態のガラスは、無アルカリガラス又はソーダライムガラス等であり、高温域における溶融錫16は、電気ヒータ(不図示)によって1000〜1500°C(無アルカリガラス)、又は930〜1300°C(ソーダライムガラス)等に加熱されている。
図2は、図1のF−F断面図であり、図3は図1のG−G断面図である。これらの図に示すように、樋状体12は断面略L字状に形成されるとともに、入口28が形成された縦方向流路30及び、出口32が形成された横方向流路34(図2)と、縦方向流路30に相当する位置に貫通孔36が形成された循環用流路38(図3)とからなる。
また、浴槽14の底部で樋状体12の横方向流路34の下方にはリニアモータ40が設置され、このリニアモータ40によって横方向流路34内の溶融錫16に駆動力が与えられ、溶融錫16が樋状体12の縦方向流路30と横方向流路34とにおいて矢印Hで示す方向に流動されている。
この動作により、浴面24に対して略垂直な方向であって、浴槽14の底に向かう溶融錫16の流れが発生するので、溶融ガラスリボン20のエッジ22の下方に負圧が発生し、この負圧によって、エッジ22近傍の溶融錫16の浴面レベルがその周囲の浴面レベルよりも低くなる。そして、この低くなった浴面24の凹部26に溶融ガラスリボン20のエッジ22が流入する。これにより、溶融ガラスリボン20のエッジ22が凹部26に保持されるので、溶融ガラスリボン20の幅広化ができ、その幅広状態を継続することができ、平衡厚さよりも薄いFPD用の板ガラスが製造される。
樋状体12の材質は、溶融錫16に対して反応性の低いもの、又は反応がないもの、及び高温耐性のあるものであればよく、アルミナ、シリマナイト(珪線石)、粘土質などの煉瓦並びにカーボンを例示できる。実施の形態ではリニアモータ40を用い、樋状体12に磁界を作用させるため、樋状体12の材質は非磁性体であることを要し、また、大型である故に加工性がよいことを要するので、カーボンが適用されている。
リニアモータ40は、溶融錫16を非接触で直接駆動でき、流量制御が容易である利点がある。リニアモータ40は、櫛歯状の一次鉄心にコイルを形成し、このコイルに三相交流電圧を印加し、コイルを順次磁化することにより、一定の方向に移動する磁界を発生する。このリニアモータ40は、樋状体12の浴槽底面の下方に設置され、樋状体12の横方向流路34内にある溶融錫16に対して駆動力(付勢力)が作用するような位置に配置されている。これにより、縦方向流路30及び横方向流路34内の溶融錫16は、リニアモータ40の駆動力によって、矢印Hの如く溶融ガラスリボン20のエッジ22の直下から浴槽14の側壁15に向かって流動する。
ところで、実施の形態の樋状体12は、縦方向流路30及び横方向流路34の他、循環用流路38を有している。この循環用流路38は、縦方向流路30に相当する位置に形成された貫通孔36を介して溶融ガラスリボン20のエッジ22の浴槽中央側部14Bに連通されているため、浴槽縁部14Aと浴槽中央側部14Bとが、循環用流路38及び貫通孔36を介して連通されている。したがって、図2、図3の如く横方向流路34の出口32から流出し、浴槽14の側壁15によって流動方向が変えられた溶融錫16は、その一部が矢印Iの如く循環用流路38に導入され、貫通孔36を介して浴槽中央側部14Bに導かれる。また、残り溶融錫16は矢印Jの如く浴槽縁部14Aに流出し、縦方向流路30の入口28に吸引される。
また、循環用流路38は、図1の破線で示すように溶融ガラスリボン20の流動方向に所定の間隔をもって複数形成されている。循環用流路38の形成間隔は、縦方向流路30の入口28において、吸引される溶融錫に乱れを発生させない間隔、凹部26の凹形状に影響を与えない間隔に設定されているとともに、浴槽縁部14Aと浴槽中央側部14Bとから縦方向流路30の入口28に流入する双方の流量のバランスが、入口の全長にわたって略均一で且つエッジ保持に関して最適になる間隔に設定されている。循環流路は例えば、0.3〜1mごとに設けることができる。
また、図4に示すように樋状体12と浴槽14の側壁15との間、又は循環用流路38内部の少なくとも一方に、横方向流路34の出口32から浴槽14の浴槽縁部14Aに導かれる溶融錫16の流量及び循環用流路38に導入される溶融錫16の流量を制御する制御壁41、42を設けることもできる。
このように制御壁41、42を設けたり、循環用流路38を前述の如く所定の間隔で複数形成したりすることによって溶融錫16の流出制御が可能となり、これによって、溶融ガラスリボン20のエッジ22の外側方向及び内側方向への溶融錫16の流出を制御することができる。
なお、制御壁41、42は、邪魔板、整流板等、浴槽縁部14Aに導かれる溶融錫16の流量を制御し溶融錫16が循環用流路38に導入されるもの、又は循環用流路38に導入される溶融錫16の流量を制御し浴槽縁部14Aに導かれるものであればよい。
溶融錫16の流出の制御は、フロート板ガラス製造装置の稼働前に、予め制御し設定しておいてもよし、フロート板ガラス製造装置の稼働後に、ガラス生産を行いながら制御し設定してもよい。
このように構成された樋状体12によれば、樋状体12の横方向流路34の出口32から浴槽縁部14Aに流出した溶融錫16のうちの一部の溶融錫16は、入口28にて発生している吸引力により、循環用流路38及び貫通孔36を介して浴槽中央側部14Bに導かれ、入口28に吸引される。これにより、浴槽縁部14Aから入口28に流入する溶融錫16の流量q1と、浴槽中央側部14Bから入口28に流入する溶融錫16の流量q2とがバランスが取れ(図4)、溶融ガラスリボン20の進行方向に沿う双方の流量q1、q2の流量が略均一となり、浴面24にエッジ保持に好適な形状の凹部26が樋状体12の全長にわたって且つ溶融ガラスリボン20の進行方向に沿って略均一に形成されるので、エッジ22の全長が凹部26に安定して保持される。したがって、FPD用板ガラスとして要求される板厚と平坦度とを満足した板ガラスを製造できる。
また、溶融ガラスリボン20の流動方向に所定のブロック毎に温度が設定されている場合には、前記ブロックに相当する位置に循環用流路38が少なくとも一つ設けられていれば、前記ブロック毎の温度分布を一定に保つことができ、安定したガラス品質が得られる。
なお、実施の形態の樋状体12では、横方向流路34の上部に循環用流路38を形成したが、循環流路38の形成位置は、これに限定されるものではなく、浴槽縁部14Aに戻された溶融錫16を浴槽中央側部14Bに導入することができる位置であればよい。
実施の形態の板ガラスの製造装置を示した平面図 図1のF−F線上から見た樋状体の断面図 図1のG−G線上から見た樋状体の断面図 図2、図3に示した樋状体の拡大断面図 従来のフロート板ガラス製造装置の平面図 図5のC−C線から見た拡大断面図
符号の説明
10…フロート板ガラス製造装置、12…樋状体、14…浴槽、16…溶融錫、18…供給口、20…溶融ガラスリボン、22…エッジ、24…浴面、26…凹部、28…入口、30…縦方向流路、32…出口、34…横方向流路、36…貫通孔、38…循環用流路、40…リニアモータ、41、42…制御壁

Claims (5)

  1. 溶融金属の浴面に溶融ガラスを連続的に供給して溶融ガラスリボンを形成し、溶融ガラスリボンを前進させて目標厚さの板ガラスに成形するフロート板ガラス製造方法であって、前記溶融ガラスリボンのエッジに沿って溶融金属を略鉛直方向に吸引することにより浴面に凹部を形成し、凹部に前記エッジを流入させて保持しながら板ガラスに成形するフロート板ガラス製造方法において、
    前記略鉛直方向に吸引された溶融金属を前記溶融ガラスリボンのエッジの外側方向および内側方向に流出しながら板ガラスを成形することを特徴とするフロート板ガラス製造方法。
  2. 前記溶融ガラスリボンのエッジに沿って前記浴面に形成される溶融金属の凹部において、前記溶融ガラスリボンのエッジの外側及び内側から吸引される前記溶融金属の流量が略均一になるように、前記溶融ガラスリボンのエッジの外側方向および内側方向への溶融金属の流出を制御することを特徴とする請求項1に記載のフロート板ガラス製造方法。
  3. 浴槽に収容した溶融金属の浴面に溶融ガラスを連続的に供給して溶融ガラスリボンを形成し、溶融ガラスリボンを前進させて目標厚さの板ガラスに成形するフロート板ガラス製造装置であって、前記浴槽に設置されるとともに前記溶融ガラスリボンのエッジに沿って溶融金属を略鉛直方向に吸引する縦方向流路と該縦方向流路から吸引された溶融金属を溶融ガラスリボンのエッジの外側方向且つ水平方向に流出させる横方向流路とからなる樋状体を備えたフロート板ガラス製造装置において、
    前記樋状体には、前記横方向流路の出口から流出した溶融金属を、前記縦方向流路の前記横方向流路側とは反対側の溶融ガラスリボンのエッジの内側方向に案内する循環用流路が形成されていることを特徴とするフロート板ガラス製造装置。
  4. 前記樋状体に形成された前記循環用流路は、少なくとも浴槽の上流側における前記溶融ガラスリボンの前進方向に所定の間隔をもって複数形成されていることを特徴とする請求項3に記載のフロート板ガラス製造装置。
  5. 前記樋状体と前記浴槽の側壁との間、又は循環流路内部の少なくとも一方に、前記横方向流路の出口から前記浴槽の縁部に導かれる溶融金属の流量及び循環流路に導入される溶融金属の流量を制御する制御壁が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のフロート板ガラス製造装置。
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