JP2005289020A - マグネットホルダーおよびリムーバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 実質的に希土類磁石製の本体のみより構成されている小型で経済的なマグネットホルダーとそれを簡単に取り外すためのリムーバーを提供することを課題とする。
【解決手段】 上記課題を達成するため、マグネットホルダーは希土類磁石のみで構成し、ディスク形状あるいはリング形状の面方向に磁場配向させ、かつ面方向に片側半分づつ着磁方向を変えた希土類磁石を用いる。あるいは直径方向に磁場配向着磁した希土類磁石を用いる。リムーバーとして、マグネットホルダーを構成する希土類磁石と同等以上の磁気吸着力でかつ同じ磁場配向着磁形式の希土類磁石を、把持部の先端に回転自在に取り付けた。このように構成することで、リムーバーをマグネットホルダーに近づけると、リムーバー先端の磁石は、適宜位置を回転調整し、マグネットホルダーと磁気吸着しあうため、簡単に被掲示体からマグネットホルダーを外すことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、希土類磁石を用いたマグネットホルダーと該マグネットホルダーを磁気吸着させた対象物から取り外すためのリムーバーに関するものである。
ホワイトボードやスチールキャビネット等のスチール製の事務機器あるいは冷蔵庫等の家電機器の側面や扉等、スチール製の機器(以下、被掲示体と呼ぶ)にメモやポスター等の用紙(以下、掲示物と呼ぶ)を固定する目的で、磁気吸着力を利用したマグネットホルダーが広く用いられている。このようなマグネットホルダーに用いられている磁石の多くはフェライト磁石である。フェライト磁石は安価である反面、磁力が弱く、被掲示体に固定保持できる掲示物の大きさや枚数が限定され、一方、保持力を大きくしようとすると、大きな磁石が必要となり、覆い隠す面積が増えてしまうといった問題点が存在した。
このような問題を解決し極めて小型のマグネットホルダーを実現する方法として、ネオジウム系焼結磁石等の磁気エネルギー積の大きな希土類磁石を用いる方法を挙げることができる。しかしながら、希土類磁石は磁気吸着力が強過ぎ、取り外しが極めて難しく、使い勝手が悪いといった問題点が存在した。
吸着面積を小さくして厚さの大きな磁石すなわち軸方向に着磁した棒状の磁石を用いればそのような問題は解決できるが、磁石体積が増加する割に磁気吸着力は大きくならず、コストパフォーマンスが低下し現実的な解決方法とはなり得なかった。
最近、上記問題点を解決する方法としてネオジウム系焼結磁石をプラスチック製の本体部に組み込んだマグネットホルダーが開発され市販されている。これらのマグネットホルダーの多くは、例えば一例を示せば、図9(a)に吸着面側から見た平面図を、(b)に中心線を通る断面図で示すようにディスク状のプラスチック本体61の片面に小型のディスク状ネオジウム系焼結磁石34を埋め込んで接着してある(例えば特許文献1を参照)。あるいは、図10に斜視図を示すようにバー状のプラスチック本体62に小型の円柱状ネオジウム系焼結磁石35を2個両側に填め込んである(例えば特許文献2を参照)。
その他、図11に斜視図で示すように、掴みやすい形状に成形したプラスチック本体63に小型円柱状のネオジウム系焼結磁石36が埋め込まれているものも市販されている。
しかしながら、プラスチックと組み合わせているため製作費が高く、また全体として大きくなり強力な希土類磁石を用いて小型化できるにもかかわらずその特徴を発揮できていない。
特開平11−11072号公報 実用新案登録 第3059484号公報
前記のネオジウム系焼結磁石を用いたマグネットホルダーはプラスチックと組み合わせて製作されているため、その分製作時に工数がかかり磁石本体の価格に比して高価である。また、廃棄処分する場合、プラスチックと磁石といった全く異質の材料で構成されているため、その分離が難しいといった問題があった。
本発明のマグネットホルダーは上述の問題点に着眼して案出されたものであり、その目的は、プラスチック等の他の材料と組み合わせることなく磁石本体のみで構成され、小型で磁気吸着力が大きくかつ同時に被掲示体からの取り外しを容易にする方法を工夫することにある。
上記課題を達成するため、本発明のマグネットホルダーおよびリムーバーを以下に説明するような構成とした。
本発明のマグネットホルダーは、ディスク形状あるいはリング形状の厚さ方向に磁場配向され、片側半分を表面がN極で裏面がS極になるように、残りの半分をその反対に表面がS極で裏面がN極になるように着磁した希土類磁石からなることを特徴とする。マグネットホルダーは実質的に磁石本体のみから構成されているため小型でかつ安価とすることができる。
本発明のリムーバーは前記マグネットホルダーを構成する磁石と同じ希土類磁石を、あるいは当該希土類磁石と同じ外径寸法で厚さがより大きな希土類磁石を、片側半分を表面がN極で裏面がS極になるように、残りの半分をその反対に表面がS極で裏面がN極になるように着磁した状態で、ディスク形状あるいはリング形状の磁石の回転対称軸を中心に回転自在に把持部の先端に取り付けたことを特徴とする。
そのように構成したリムーバーを前記マグネットホルダーに中心軸が合うように近づけることにより、リムーバーの先端の磁石は適宜回転して、マグネットホルダーのN極とリムーバーのS極が向き合い、同時にマグネットホルダーのS極とリムーバーのN極が向き合い、互いに強固に磁気吸着するため、容易にリムバーと一緒に被掲示体から引き離すことができる。
本発明のマグネットホルダーの他の一つは、ディスク形状あるいはリング形状の直径方向に着磁された希土類磁石からなることを特徴とする。マグネットホルダーは実質的に磁石本体のみから構成されているため小型でかつ安価とすることができる。また、磁石全体にわたって着磁方向が一方向であり、専用の着磁コイルを用いる必要がなくなり着磁が容易となる。
本発明のリムーバーの他の一つは前記マグネットホルダーを構成する磁石と同じ希土類磁石を、あるいは当該希土類磁石と同じ外径寸法で厚さがより大きな希土類磁石を、直径方向に着磁した状態で、ディスク形状あるいはリング形状の磁石の回転対称軸を中心に回転自在に把持部の先端に取り付けたことを特徴とする。
そのように構成したリムーバーを前記マグネットホルダーに中心軸が合うように近づけることにより、リムーバーの先端の磁石は適宜回転して、マグネットホルダーのN極とリムーバーのS極が向き合い、同時にマグネットホルダーのS極とリムーバーのN極が向き合い、互いに強固に磁気吸着する。そのため、特に、マグネットホルダーとリムーバーの先端の磁石との間に磁気回路が形成され、マグネットホルダーと被掲示体との磁気吸着力が弱まるため容易にマグネットホルダーをリムバーと一緒に被掲示体から引き離すことができる。
本発明のマグネットホルダーは、特に前記のマグネットホルダーの中で厚さが0.5〜3mmであり、直径が5〜15mmのディスク形状あるいは外径が5〜15mmのリング形状であることを特徴とする。このような形状に規定することにより、掲示物の十分な保持力と取り外し易さを兼ね備えさせることができる。
さらに、前記のリムーバーの中で把持部の先端に取り付けた希土類磁石の厚さが1〜4mmであり、直径が5〜15mmのディスク形状あるいは外径が5〜15mmのリング形状であることを特徴とするリムーバーである。マグネットホルダーの形状寸法に合わせこのように規定することにより、マグネットホルダーと同等かより磁気吸着力の強いリムーバーとすることができ、確実にマグネットホルダーをリムーバー側に吸着させることができる。
さらに、本発明のマグネットホルダーは円周コーナー部に0.1mm以上の面取りが施してあることを特徴とする。
コーナー部を面取り加工してあるため扱いやすく、マグネットホルダーを取り外すことなく、掲示物の上面とその外側の間でマグネットホルダーを滑らすことにより、掲示物を固定したり外したりすることも可能となる。
特に、前記マグネットホルダーを構成する希土類磁石および把持部の先端に回転自在に取り付けられる希土類磁石が、ネオジウム系焼結磁石、ネオジウム系ボンド磁石、サマリウム鉄窒素系ボンド磁石のいずれかであることを特徴とするマグネットホルダーあるいはリムーバーである。これらの磁石は量産され、入手性、コストパーフォーマンスに優れている。
本発明のマグネットホルダーは実質的に希土類磁石本体のみで構成されており、製作費が安く、かつ極めて小型化することが可能となる。例えば、画鋲の押さえ部の大きさ、具体的には直径約10mm厚さ約1mm程度の寸法形状の磁石でも、十分な保持力を有する。このような、小型薄型の希土類磁石本体のみで構成された磁石は、そのままでは希土類磁石の磁気吸着力が大きいことと相俟って、取り外しが極めて難しくなる。このようなマグネットホルダーに対しても本発明のリムーバーを用いることにより、極めて簡単に取り外しが可能となる。なぜならば、本発明のリムーバーを、マグネットホルダーに近づければ、リムーバー先端の磁石はマグネットホルダーの磁極に合わせて回転し、互いに強力に磁気吸着しあうため、リムーバーとマグネットホルダーを一体化させて、被掲示体から引き離すことができるからである。
以下に、図を用いてさらに詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すマグネットホルダー11は通常のニッケルメッキ処理仕上げし、かつ面に垂直方向に磁場配向させて製造されたディスク状のネオジウム系焼結磁石31を素材として、面方向の片側半分を表面がN極で裏面がS極になるように、残りの半分をその反対に表面がS極で裏面がN極になるように着磁して作製したものである。図1(a)は斜視図であり、図1(b)には回転対称軸を通る断面図で示し、N極から出てS極に向かう磁力線の様子を点線と矢印で表示した(以下の図についても同様にして、断面図には磁力線の概念図を示した)。
このように本発明のマグネットホルダーは実質的に希土類磁石のみから構成されているため極めて小型とすることができる。また、プラスチック等の本体と組み合わせていないため、製作費を安くできる。
図2に図1に示したマグネットホルダー11を取り外す際に用いる専用のリムーバー21の構成を示す。図2(a)は斜視図であり、図2(b)には回転対称軸を通る断面図を示す。
リムーバー21は把持部41の上部に、マグネットホルダー11を構成するネオジウム系焼結磁石と同じ磁石31が回転台座51に接着固定されている。回転台座51は回転軸51aと一体構成されており、回転軸51aは把持部41の中心部の貫通孔に、適度のクリアランスを保って差し込まれている。そのため、把持部41の回転軸51aを中心に自由に回転できるように構成されている。なお、回転軸51aの下部にワッシャー51bとネジ51cを用いて、回転台座51が外れないように工夫してある。なお、回転台座52の素材としては、磁性を有するフェライト系ステンレス鋼のSUS430の丸棒を用いた。
図3に、リムーバー21を用いて、マグネットホルダー11を2個(11a、11b)磁気吸着させ被掲示体(未表示)から引き離した状態を断面図で示す。リムーバー21をマグネットホルダー11に中心軸がほぼ合うように近づけると、互いに反対の磁極の面同志は磁気吸着しあい、同じ磁極の面同志は反発しあう。そのため、リムーバーの先端に取り付けられた磁石は、両側の相対する面の磁極が引き合うような位置関係でない場合回転して、向きが調整され、互いに強力に磁気吸着する。
そして、被掲示体(非表示)とマグネットホルダーとの磁気吸着力より、リムーバーの先端に取り付けた磁石とマグネットホルダーとの磁気吸着力の方が強いため、リムーバーを引っ張ることにより、マグネットホルダーをリムーバーと一体化した状態で被掲示体から外すことができる。あるいは、マグネットホルダーをリムーバーに磁気吸着させた状態で倒すようにして、被掲示体とマグネットホルダー間の磁気吸着力を弱めればさらに容易にマグネットホルダーを外すことができるようになる。
さらに、マグネットホルダーをリムーバーから外すことなくそのままの状態で、別のマグネットホルダーについても同じ操作を繰り返すことにより、マグネットホルダーを磁気吸着し、被掲示体から取り外すことができる。図3にはそのようにして、マグネットホルダー11を2個、リムーバー21に磁気吸着させた状態を示した。
特に数多くのマグネットホルダーを外そうとする場合、このように複数個のマグネットホルダーを重ねるようにして次々に外すことが可能であり使い勝手が極めて良い。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の別の方式のマグネットホルダー12を示す。マグネットホルダー12を構成するディスク状のネオジウム系焼結磁石32は磁場成型時に直径方向に磁場配向するように概略円柱状の成形体を製造し(厳密には成形体の段階では断面形状は磁場配向方向に長い楕円形状)、さらに焼結、熱処理、外周研磨、切断、メッキ処理等の工程を経て、最終的に配向方向に合わせ着磁処理することにより製作したものである。
図5にはこのような直径方向に着磁したマグネットホルダー12専用のリムーバー22の斜視図(a)と断面図(b)を示す。回転台座52に接着固定する磁石として、マグネットホルダー12を構成する磁石と同じ、直径方向に着磁した磁石32を用いる。また、回転台座の素材としては非磁性のアルミニウム合金を用いた。その他については、リムーバー11と同じように構成されており、リムーバー22の先端に取り付けられた磁石32は把持部42に対して、自由に回転できるように構成されている。
図6には、このようにして製作したリムーバー22を用いて、マグネットホルダー12を磁気吸着させ、被掲示体(非表示)から引き離した状態を断面図で示してある。図6に示すように、リムーバー22の先端に取り付けられた磁石32はその磁極のN極とS極が、それぞれ互いにマグネットホルダー12のS極とN極の位置に合うように回転調整され、磁気吸着しあう。磁気吸着した状態では、磁束はリムーバー22に取り付けられた磁石32のN極から出て、マグネットホルダー12のS極に入って通過しN極から出て、次に、磁石32のS極から入り、その中を通過する。このように、閉回路を形成するため、被掲示体側に伸びる磁束が減り、被掲示体とマグネットホルダーとの磁気吸着力は著しく低下する。
このような現象により、リムーバー22に磁気吸着させたマグネットホルダー12を被掲示体から引き離すのは極めて容易となる。
(第3の実施形態)
図7には第2の実施形態のマグネットホルダー用のリムーバーの別の実施形態を示す。図7(a)に斜視図を、図7(b)には把持部43の中心線を通る切断面を示した。把持部はプラスチック製の薄板を2枚合わせて製作した。その際、片面の薄板43aには先端部に凹部を成形し、他の平らなプラスチック製薄板1枚43bとの間の空洞部に、直径方向に磁場配向着磁されたディスク形状の磁石32が回転自在に納められている。
図8に、このようにして製作されたリムーバー23を用いて、マグネットホルダー12を磁気吸着させた状態を断面図で示す。
マグネットホルダー12とリムーバー23を構成する磁石32との間には、リムーバー23の把持部43を構成するプラスチック薄板43aが介在する。その分、お互いの磁気吸着力は減少する。しかしながら、第2の実施形態のマグネットホルダー12と本実施形態のリムーバー23の組み合わせの場合、マグネットホルダー12とリムーバー23を構成する磁石との間には磁束の閉回路が形成され、被掲示体に伸びる磁束が減少するため、相対的に十分な磁気吸着力で、リムーバー23側にマグネットホルダー12を引き着けることが可能となる。
以上述べてきたように、本発明のマグネットホルダーは、それぞれ専用のリムーバーを組み合わせて用いることにより使い勝手が著しく向上する。
なお、第1の実施形態のマグネットホルダーの場合、着磁のために専用のコイルを準備する必要があるが、第2の実施形態のマグネットホルダーの場合、そのような特別仕様の着磁コイルは必要とせず、汎用の着磁コイルを用いることができる利点がある。
一方、同じ形状寸法の磁石で比較した場合、第1の実施形態のマグネットホルダーの方が、第2の実施形態のマグネットホルダーより、磁気吸着力は強い。
しかしながら、希土類磁石としてネオジウム系焼結磁石を用いた場合、例えば、直径10mm厚さ1.5mm程度の小型薄型の磁石を用いて作製した第2の実施形態のマグネットホルダーでも、A4用紙を6枚程度保持する能力があり十分な磁気吸着力を有する。また、掲示物としてメモ程度の用紙を被掲示体に固定保持しようとする場合、第2の実施形態のマグネットホルダーは被掲示体に対して磁場配向着磁方向に立てて用いることも可能である。その場合、掴みやすくリムーバーを用いることなく、簡単に、マグネットホルダーの脱着が可能となる。
なお、第2の実施形態のマグネットホルダーとリムーバーの組み合わせの場合、あるいは第2の実施形態のマグネットホルダーと第3の実施形態のリムーバーの組み合わせの場合、マグネットホルダーをリムーバーに磁気吸着させた状態では、マグネットホルダーには他のマグネットホルダーを磁気吸着させる力は減少する。そのため、リムーバーで磁気吸着させたマグネットホルダーはその都度取り外すのが望ましい。
次に、マグネットホルダーの形状寸法を規定した理由について詳細に述べる。
外径が円形のディスク状あるいはリング状の磁石は、回転対称であり、マグネットホルダーを重ねた時に出っ張りが無くなり、リムーバーに磁気吸着させた状態から外してペーパーを固定保持しようとする時、指に角が当たらず感触を柔らげる効果がある。特に、本発明のリムーバーは、把持部先端に回転自在に取り付けられるため、その点からも回転対称形状が望ましい。
また、通常希土類磁石は金型成型法で製造され、金型の製作から焼結後の研削等の機械加工まで含めて、ディスク状形状は量産に適しており、経済性の観点からも好ましい形状として選択される。
厚さを0.5mm以上としたのはそれ以下では機械的強度が不足するからである。希土類磁石は概して脆く、0.5mm以下では例えばリムーバーをマグネットホルダーに近づけたとき、磁気吸引力で互いに衝突しあい、割れてしまう可能性がある。また、薄い磁石ほど、製造時の切断や研磨ロスが相対的に増し、磁石のグラム当たり単価が高くなり、磁気吸着力の割に高価となりコストパフォーマンスが低下するからである。さらに、0.5mm以下では、リムーバーに吸着したマグネットホルダーを外すとき、指をかけにくく外すのが難しくなるからである。これらの点を考慮すると、厚さはより望ましくは0.7mm以上、さらに望ましくは1.0mm以上とする。
マグネットホルダーの直径を5mm以上、15mm以下としたのは5mm未満では、小さすぎて掴みにくく、15mmを越えると大きすぎて磁気吸着力が必要以上に強くなり、高価となるだけでなく、掲示物を覆う面積が増え強力な希土類磁石を用いる利点が失われるからである。
なお、本発明のマグネットホルダーは、以上述べてきたようなディスク形状以外に、リング形状のものを用いることもできる。リング形状の場合、十分な磁気吸着を保持させるため、内径は外径の2/3以下、さらに望ましくは1/2以下とする。
さらに、本発明はディスクあるいはリング形状の円周コーナー部に0.1mm以上の面取りが施してあることを特徴とするマグネットホルダーもしくはリムーバーを包含する。
コーナー部を面取り加工してあるため、マグネットホルダーを取り外すことなく、掲示物を固定したり外したりすることも可能となり使い勝手が向上する。
なぜならば、最も多く用いられているコピー用紙の厚さは0.1mm以下であり、それ以上の面取りを施すことにより、被掲示体より取り外すことなく、面方向に滑らすことにより、掲示物の上面から外したり載せることが可能となるからである。
特に、このような効果を発揮させるためには面取りは0.15mm以上さらに望ましくは0.2mm以上とする。
なお、面取りすることにより、リムーバーに磁気吸着させたマグネットホルダーを外す時も指に当たる感触が和らげられ、扱いやすくなる利点がある。
このような面取りは片側だけでも効果があるが、両面に面取りをする方が両面を区別して用いる必要がなくなり使いやすい。面取りは直線的なカット方法でも良いが、丸味を帯びた面取りすなわちアールを着けるのが望ましい。特に、希土類磁石の製造工程で用いられているバレル研磨の手法により、通常より時間をかけて角を丸める方法が量産に適し望ましい。
次に、リムーバーについてさらに詳しく説明する。
リムーバー本体部に取り付ける磁石は、これら磁石とマグネットホルダー間の磁気吸着力の方がマグネットホルダーと被掲示体との磁気吸着力より確実に大きくするため、マグネットホルダーに用いる磁石と同等以上の磁気吸着力を有する磁石を用いるのが望ましい。例えば、既に述べた例のように、マグネットホルダーと同じ形状寸法で同じグレードすなわち磁気エネルギー積を有する磁石を用いることができる。
あるいは、同じ外径寸法でマグネットホルダーを構成する磁石より厚い磁石を用いることもできる。
第1の実施形態の図2および第2の実施形態の図5に示した方式のリムーバーの把持部および回転台座の外径は、先端に取り付ける磁石の外径と同じにするのが望ましい。そのようにすることで、先端に取り付ける磁石と回転台座および把持部との間に段差がなくなり、使い勝手が向上する。なお把持部は掴みやすいように、磁石と反対側は径を小さくしたり、あるいは断面を扁平にすることもできる。先端に取り付ける磁石も含めた全長は、磁石外径の1倍以上、さらに望ましくは1.2倍以上とすることにより、掴み安さが向上する。
リムーバーの把持部を構成する材料としては、アクリル等のプラスチック、木材、アルミニウムや黄銅等の非磁性材料を用いることができる。
第1の実施形態に係わる図2に例示したマグネットホルダー、すなわち厚さ方向に垂直方向に磁場配向し半分に分けて着磁方向を変えたマグネットホルダー用のリムーバーに用いられる回転台座としては、プラスチック等の非磁性材料を用いても良いし、軟鋼やフェライト系ステンレス等の磁性材料を用いることもできる。特に後者の磁性材料を用いることにより、回転台座と磁石は互いに磁気吸着するため、接着剤を補い回転台座への磁石の固定をより強固にすることができる。また、マグネットホルダーとリムーバー先端の磁石との磁気吸着力も強まるメリットがある。
一方、図4に例示した第2の実施形態に係わる直径方向に磁場配向着磁したマグネットホルダー用のリムーバーの回転台座としてはプラスチックあるいはアルミニウムや黄銅等の非磁性材料を用いる必要がある。なぜならば磁性材料を用いると、磁束の一部が回転台座の中をバイパスしてマグネットホルダーとの磁気吸着力が弱まるためである。
第3の実施形態に係わる図7に示した形式のリムーバーの場合も、特に磁石を収納する空洞部周辺に磁性材料の薄板を用いると、磁気シールド効果により、リムーバーの先端に格納した磁石の磁気吸着力が弱まるため、例えばプラスチックやSUS304の非磁性材料の薄板材を用いる必要がある。これらの薄板材の厚さは、強度を確保できる範囲内で薄い方が望ましく、0.8mm以下、さらに望ましくは0.6mm以下とする。
これらのマグネットホルダーの本体となる希土類磁石およびリムーバーの先端に取り付けられる希土類磁石としてはネオジウム系焼結磁石、ネオジウム系ボンド磁石、サマリウム鉄窒素系ボンド磁石から選択することができる。これらの磁石は、量産されており、経済的な価格で入手ができるからである。特に、これらの磁石の中で、磁石の強さを表す磁気エネルギー積((B H)max)が大きく、その割に経済的なネオジウム系焼結磁石が最適な希土類磁石として選択される。
ところで、従来のマグネットホルダーに用いられてきた磁石は、全て、面に垂直方向にかつ一方向に着磁された状態で用いられてきた。マグネットホルダーをネオジウム系焼結磁石で構成する場合、小型薄型のマグネットホルダーとすることができる。しかしながら、従来と同様に厚さ方向にかつ一方向に着磁した磁石をそのままマグネットホルダーとした場合、磁気吸着力が強すぎ、一方で掴みにくいため、取り外しができない。
もし、例えばより強力なかつ掴みやすい形状の磁石があれば、それをリムーバー替わりに用いて、そのマグネットを磁気吸着させ、その状態で、被掲示体から引き離すことは可能である。しかしながら、仮に、そのような適当な形状の磁石があったとしても、その磁石をマグネットホルダーに近づけないと吸引しあうか、反発しあうか分からない。そのため、確率的に2回の1回の頻度で、磁石を持ち変える必要が生じる。そのため、特に外す必要のあるマグネットホルダーの数が多い場合、使い勝手が極めて悪い。
本発明のマグネットホルダーは、専用のリムーバーを組み合わせて用いることにより、リムーバーの先端をマグネットホルダーに近づけ重ねれば、確実に互いに磁気吸着しあう。その後、マグネットホルダーをリムーバーに一体化させた状態で、倒すようにして簡単にマグネットホルダーを引き離すことができる。このようにマグネットホルダーの磁極の向きを意識する必要がなく、使い勝手が極めて良い。
また、リムーバー自体も磁気吸着力があるため、例えば被掲示体の隅に磁気吸着させておけば良く、探したりする手間が省ける。また、リムーバー自体もマグネットホルダーと同様に、掲示物の固定保持用に用いることもできる。
リムーバーに磁気吸着したマグネットホルダーは、横方向に滑らし、互いに磁気吸着している面積を減らすことにより磁気吸着力を小さくして、簡単に取り外すことが可能である。なぜなら、ずらすのに必要な力は磁気吸着力に1より十分小さなマグネットホルダー表面間の摩擦係数を乗じた数値となり、かつ力も加えやすく、さらにずらした状態では磁気吸着力が弱まると同時に、掴みやすくなるからである。
なお、マグネットホルダーは通常1個づつ切り離して使用する。第1の実施形態に示したマグネットホルダーの場合、特に一箇所で大きな保持力を必要とする時は、2個あるいは3個以上重ねて使用することもできる。厚さは、薄くした方がマグネットホルダーの単価を下げることができ、高保持力を必要とする時に重ねて用いることにより、全体として経済的なマグネットホルダーとすることが可能となる。
本発明のマグネットホルダーは2個1組にして用いれば、掲示物を非磁性のガラスに固定することも可能である。すなわち、窓やドアのガラスや食器戸棚や本箱等のガラス窓にも裏面と表面にマグネットホルダーを配置し、掲示物を保持することができる。
特に、通常の面に垂直な1方向に磁場配向着磁された磁石を用いてガラスにマグネットホルダーを用いて掲示物を保持しようとする場合、互いに反発しあう向きで固定しようとすると、反対側の磁石ははじき飛ばされ、反対側に落ちてしまい、それを探して拾うのは極めて煩わしい。本発明のマグネットホルダーは、両面の区別がなく、互いに吸引しあう方向に回転し向きが変わるため使い勝手が良い。
従来ガラスに掲示物を保持する場合、一般的に粘着テープを用いていた。そのような方法に比べて本発明のマグネットホルダーあるいはマグネットホルダーとリムーバーを組み合わせて用いた方が着脱ともに簡単となり、しかも粘着テープを用いた場合のように、接着剤がガラス面に残留し汚すといった問題も起こらない。
なお、マグネットホルダー2個を1組として、掲示物をガラスに固定する場合、リムーバーを用いて外す場合も、裏面のマグネットホルダーは落ちないように支えておく必要があり、両手を用いて、しかもガラスの裏側に手を伸ばす必要が生じる。
コーナー部を面取りをしたマグネットホルダーを用いる場合、リムーバーを用いなくても、ガラスの上を面方向に滑らすことにより、ガラス面から取り外すことなく、しかも手前側の片側のみでの操作により掲示物の脱着が可能となり使い勝手がさらに向上する。
本発明のマグネットホルダーは強力な希土類磁石を用いているため、例えば通常の鉄製の画鋲の円形押さえ部程度の小さな部材(直径:約10mm、厚さ:約1mm)に対してさえ、例えばほぼ同じ面積のかつ画鋲の頭部と同じ厚さ程度の小さなマグネットホルダーを用いた場合でも、十分な保持力を確保できる。したがって、木製の家具や石膏ボード製の壁等の被掲示体に画鋲を留めておき、その上から本発明のマグネットホルダーを用いて、掲示物を十分な保持力で固定することができる。取り外しはリムーバーを用いて簡単に行うことができる。あるいはマグネットホルダーを面方向にずらすことによっても取り外せる。
画鋲は特に強く差し込んだ場合は取り外しにくく、また、刺し変える毎に、被掲示体に疵を付けることになる。本発明のマグネットホルダーを用いることにより、そのような問題点を解消できる。
以上述べてきたような利用方法により、本発明のマグネットホルダーは磁性材料製の被掲示体だけでなく、ガラスならびに木製や石膏ボード等の非磁性材料製の建材等にも利用範囲を拡大することができる。
次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、マグネットホルダーの保持力は厚さ1.2mmの鋼板を用いて製作されたスチールキャビネットの側面(塗装面)にA4サイズの用紙を重ねてその上に1個のマグネットホルダーを置き用紙を何枚保持できるかで評価した。試験に用いたA4サイズの用紙の1枚あたりの重さは4.2g、厚さは0.083mmであった。
(実施例1)
ニッケルメッキ仕上げした直径12mm厚さ1.6mmのディスク形状の面に垂直方向に磁場配向した42MGOe級のネオジウム系焼結磁石を素材として、専用のコイルを準備し、直径方向に半分づつ着磁方向を変えて着磁処理した。このようにして製作した図1に示すマグネットホルダー11を用いて前述の方法で保持力を調べた。
保持力を評価した結果、A4サイズの用紙の保持力は14枚であり、極めて小型であるにもかかわらず十分な保持力を有していた。
(実施例2)
実施例1に示したマグネットフォルダー11用のリムーバーとして、図2に示すようなリムーバー21を作製した。把持部はマグネットホルダーの外径に合わせ、直径12φのアクリル樹脂丸棒を素材として作製した。回転台座と回転軸の部分は、直径12mmφの丸棒を素材として切削加工で作製した。アクリル樹脂の中心部に開けた貫通孔は直径4.0mmとし、回転軸の外径は3.95mmとして、台座が自由に回転するようにした。把持部に回転軸を差込ワッシャーとネジで留めて、回転台座が外れないようにした。次に、実施例1のマグネットホルダーに用いたのと同じ、形状寸法でかつ同じように着磁処理した磁石を回転台座にエポキシ系接着剤を用いて固定した。
このようにして作製したリムーバー21を用いて、被掲示体上に留めてある実施例1に示したマグネットホルダー11に中心軸が合うように近づけた。リムーバーの先端の磁石は回転し、マグネットホルダーと互いに磁気吸着しあった。その状態で、倒すようにして、簡単にマグネットホルダー11を被掲示体から引き離すことができた。リムーバーに磁気吸着したマグネットホルダーは横方向に滑らすことにより、簡単に取り外すことができた。
リムーバー21を用いて、複数のマグネットホルダー11を被掲示体から引き離す場合は、マグネットホルダーをリムーバーの先端に残したまま、次々に重ねるようにして被掲示体から取り外すことができ、極めて使い勝手が良かった。
(実施例3)
ニッケルメッキ仕上げした直径12mm厚さ1.6mmの直径方向に磁場配向着磁したディスク形状の42MGOe級のネオジウム系焼結磁石を素材として、さらに表面をアクリル系の粉末塗装処理をしてマグネットホルダーとした。このようにして製作した図2に示すマグネットホルダー12を用いて前述の方法で保持力を調べた。
保持力を評価した結果、A4サイズの用紙の保持力は10枚であり、極めて小型であるにもかかわらず十分な保持力を有していた。
(実施例4)
実施例2に示したマグネットフォルダー12用のリムーバーとして、図5に示すようなリムーバー22を作製した。回転台座部と回転中心軸の加工素材としてアルミニウム合金丸棒を用いた以外は実施例3と全く同様にして作製した。次に、実施例2のマグネットホルダーに用いたのと同じ形状寸法でかつ同じように着磁処理した磁石を回転台座にエポキシ系接着剤を用いて固定した。
このようにして作製したリムーバー32を用いて、被掲示体上に留めてある実施例2に示したマグネットホルダー12に中心軸が合うように近づけた。リムーバーの先端の磁石は回転し、マグネットホルダーと互いに磁気吸着しあった。その状態で、簡単にマグネットホルダー12を被掲示体から引き離すことができた。特に、リムーバーをマグネットホルダーに磁気吸着することにより、マグネットホルダーと被掲示体間の磁気吸着力は減じるため、倒すことなくまっすぐ引いても確実にマグネットホルダーを外すことができ、使い勝手が良かった。
(実施例5)
ニッケルメッキ仕上げした外径12mm、内径3mm、厚さ1.4mmの直径方向に磁場配向着磁したリング形状の42MGOe級のネオジウム系焼結磁石をマグネットホルダーを素材として用いた。なお、磁石の製造工程でニッケルメッキ仕上げの前のバレル研磨を強めた。そのため、磁石のコーナー部のアールは約0.2mmであった。このようにして作製した磁石の表面をアクリル系の粉末塗装処理をしてマグネットホルダー13とした。
マグネットホルダー13の保持力を評価した結果、A4サイズの用紙の保持力は7枚であり、極めて小型薄型であるにもかかわらず十分な保持力を有していた。
なお、通常よりコーナー部のアールを大きくしたため、被掲示体上のマグネットホルダーを掲示物の用紙の端部を乗り越えて、滑らすことができた。すなわち、マグネットホルダーを被掲示体から外すことなく、掲示物の脱着が可能であった。
(実施例6)
実施例5に示したマグネットフォルダー用のリムーバーとして、図7に示すようなリムーバー23を作製した。把持部を形成するための非磁性薄板材としては、0.5mm厚さの熱可塑性プラスチックを用いて成形製作した。把持部先端の空洞部に回転自在に格納する磁石として、マグネットホルダー13と外径が同じで、厚さが厚い実施例2のマグネットホルダーに用いたのと同じ磁石32を用いた。
このようにして作製したリムーバー23を用いて、被掲示体上に留めてある実施例3に示したマグネットホルダー13の中心軸にリムーバーの先端の磁石の中心軸がほぼ合うように近づけた。リムーバーの先端の空洞部に納めた磁石32は回転し、マグネットホルダーと互いに磁気吸着しあった。その状態で、簡単にマグネットホルダー13を被掲示体から引き離すことができた。特に、リムーバーをマグネットホルダーに磁気吸着することにより、マグネットホルダーと被掲示体間の磁気吸着力は減じるため、リムーバー先端の磁石とマグネットホルダー間には、0.5mmtのプラスチック薄板が介在しているにもかかわらず、簡単にリムーバー側にマグネットホルダー磁気吸着させた状態で外すことができた。
(比較例1)
実施例1で示したマグネットホルダー11の作製時に用いた磁石と同じ、直径12mm厚さ1.6mmのディスク状の面に垂直方向に磁場配向したネオジウム焼結磁石を素材として用いた。ただし、全面同一方向に着磁してそのままマグネットホルダーとして用いた。
実施例1と同様な方法で保持力を調べた結果、A4用紙を15枚保持することができた。このように、実施例1より僅かではあるが保持力は大きかった。しかしながら、マグネットホルダーは用紙を1枚程度保持した状態では被掲示体に強固に磁気吸着しており、手で外すことはできず、ペンチを用いてやっと外すことができた。
リムーバーの替わりに、同じ磁石を6個以上重ねた状態にしたものを使用して、磁気吸着させれば手でも一緒に引き離すことができた。しかしながら、マグネットホルダーの磁極は外観では識別できないため、重ねた状態の磁石をマグネットホルダーに近づけないと磁気吸着するかしないか分からない。そのため、2回に1回の割合で、持ち変える必要が生じ、使い勝手は極めて悪かった。
本発明のマグネットホルダーはプラスチック等の他の材料と組み合わせることなく実質的に強力な希土類磁石本体で構成されている。そのため、小型かつ薄型で、掲示物の上での専有面積が極めて少ない上に、製作費も安く経済的なマグネットホルダーとすることができる。また、本発明の専用のリムーバーと組み合わせて用いることにより、簡単に被掲示体から脱着することが可能となり、使い勝手が良い。また、本発明のマグネットホルダーを2個用いることによりガラスに掲示物を保持することが可能となり、あるいは画鋲と組み合わせて用いることにより、石膏ボードや木製の壁や家具等にも用いることが可能となり、このように磁性材料に限らず非磁性材料まで利用範囲を広げることができ産業上の利用可能性は高い。
第1の実施形態に係わるマグネットホルダーの(a)斜視図と(b)断面図である。 第1の実施形態に係わるリムーバーの(a)斜視図と(b)断面図である。 第1の実施形態に係わるマグネットホルダを2個リムーバーで磁気吸着させた状態を示す断面図である。 第2の実施形態に係わるマグネットホルダーの(a)斜視図と(b)断面図である。 第2の実施形態に係わるリムーバーの(a)斜視図と(b)断面図である。 第2の実施形態に係わるマグネットホルダをリムーバーで磁気吸着させた状態を示す断面図である。 第3の実施形態に係わるリムーバーの(a)斜視図と(b)断面図である。 第3の実施形態に係わるリムーバーでマグネットホルダーを磁気吸着させた状態を示す断面図である。 従来の希土類磁石を用いたマグネットホルダーの一例を示す(a)平面図と(b)断面図である。 従来の希土類磁石を用いた長尺型のマグネットホルダーの一例を示す斜視図である。 従来の希土類磁石を用いた他のマグネットホルダーの一例を示す斜視図である。
符号の説明
11、12、14、15、16 マグネットホルダー
21、22、23 リムーバー
31、32、34、35、36 磁石
41、42、43 把持部
51、52 回転台座
51a、52a 回転軸
61、62、63 プラスチック本体

Claims (9)

  1. ディスク形状あるいはリング形状の厚さ方向に磁場配向され、片側半分を表面がN極で裏面がS極になるように、残りの半分をその反対に表面がS極で裏面がN極になるように着磁した実質的に希土類磁石本体のみからなることを特徴とするマグネットホルダー。
  2. ディスク形状あるいはリング形状の直径方向に磁場配向着磁された実質的に希土類磁石本体のみからなることを特徴とするマグネットホルダー。
  3. 請求項1に記載の希土類磁石と同じ希土類磁石を、あるいは当該希土類磁石と同じ外径寸法で厚さがより大きな希土類磁石を片側半分を表面がN極で裏面がS極になるように、残りの半分をその反対に表面がS極で裏面がN極になるように着磁した状態で、ディスク形状あるいはリング形状の磁石の回転対称軸を中心に回転自在に把持部の先端に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のマグネットホルダー用のリムーバー。
  4. 請求項2に記載の希土類磁石と同じ希土類磁石を、あるいは当該希土類磁石と同じ外径寸法で厚さがより大きな希土類磁石を着磁処理した状態で、ディスク形状あるいはリング形状の磁石の回転対称軸を中心に回転自在に把持部の先端に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載のマグネットホルダー用のリムーバー。
  5. 厚さが0.5〜3mmであり、直径が5〜15mmのディスク形状あるいは外径が5〜15mmのリング形状であることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のマグネットホルダー。
  6. 把持部の先端に取り付けた希土類磁石の厚さが1〜4mmであり、直径が5〜15mmのディスク形状あるいは外径が5〜15mmのリング形状であることを特徴とする請求項3および請求項4に記載のリムーバー。
  7. マグネットホルダーの円周コーナー部に0.1mm以上の面取りが施してあることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のマグネットホルダー。
  8. 希土類磁石がネオジウム系焼結磁石、ネオジウム系ボンド磁石、サマリウム鉄窒素系ボンド磁石のいずれかであることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のマグネットホルダー。
  9. 先端に回転自在に取り付けた希土類磁石がネオジウム系焼結磁石、ネオジウム系ボンド磁石、サマリウム鉄窒素系ボンド磁石のいずれかであることを特徴とする請求項3および請求項4に記載のリムーバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012217578A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Seberu Piko:Kk 吸着磁石の解除補助方法および解除補助具
JP2018134851A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 広瀬 洋一 マグネットホルダーおよびリムーバー

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