JP2005288071A - 貴石の取付構造並びに取付方法 - Google Patents

貴石の取付構造並びに取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 時計ケ−ス、時計バンド等に貴石を安定且つ強固に装着するための貴石の取付構造の提供。
【解決手段】 中間部に縮径部2を有し、上部にラッパ状に開いた口縁部3を、下部に拡径部4を一体的に形成してなる短筒部材1を設け、この短筒部材1内の前記縮径部2位置に貴石5を強制嵌入により固定すると共に時計ケ−ス、時計ハンド等の被装着部材6に穿設した取付孔7に前記短筒部材1を強制嵌入により埋着固定するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、時計ケ−ス、時計バンド、指輪等に貴石を安定且つ強固に装着するための貴石の取付構造並びにその取付方法に関するものである。
従来アクセサリ−等における石留構造は、指輪に限らず時計ケ−ス、時計バンドにおいても爪留め、覆輪留め或いは接着剤等を使用するのが主流であるが、これらの方法によると、加工に時間がかかる、爪が引っ掛かり衣服の損傷や怪我をする事がある、接客剤の劣化により貴石の脱落する事がある、等の大きな欠点がある。
本発明は、従来の爪留め、覆輪留め、接着剤等の使用を一切排除して全く異なる手法によって貴石を装着固定しようとするものであって、時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材に取付孔を穿設し、この取付孔に貴石を安定且つ強固に装着固定するようになる新規の取付構造と取付方法の提供を目的としたものである。
本発明は、前記の目的を達成する手段として、その一つは、特殊な形状をした短筒部材を形成し、即ち上部が若干開拡した口縁部を有し、この口縁部の下側に設けた縮径部位置に貴石を圧入固定し、該貴石を含む前記短筒部材を時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材に穿設した取付孔に強制嵌入により埋着固定するようにした構造と、他の一つは、短筒部材の上部に大きく開拡したテ−パ状の口縁部を形成し、短筒部材内に圧入した貴石の上部の面位置を前記口縁部の面位置と略同一位置に設定した構造と、更に他の一つは、短筒部材の上部に若干開拡した内周面がテ−パ状をなす口縁部を有し、該口縁部の内側位置に環状の取付片を内側に傾斜した状態で突設し、この取付片に貴石を圧入固定して貴石の面位置を前記口縁部の面位置と略同一位置に設定し、時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材に穿設した取付孔に前記貴石を含む短筒部材を強制嵌入により埋着固定するようにした構造と、前記各短筒部材の底部に顔料を含む蓄光剤を注入固定した構造と、更に前記短筒部材の装着手段として、下治具上に短筒部材を倒立状態に載置し、この倒立状態にある短筒部材の底部側から貴石を上治具によって短筒部材の所定位置まで圧入し、つぎに、時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材に穿設した取付孔に貴石を含む前記短筒部材を上治具によって圧入固定するようにした。
本発明に係る取付構造に於いて、請求項1の構造では、貴石5が短筒部材1の縮径部2位置でしっかり挟持され且つこの短筒部材1を被装着部材6に強制嵌入して固定してあるので、前記貴石5を含む短筒部材1は被装着部材6に安定強固に固定され、永年の使用に対しても貴石5が脱落する等の心配が全くなく、従来品の持つ欠点を完全に一掃し得るばかりでなく、石留め作業の効率化及び品質と安全性の向上に寄与し得る利点を有し、又、量産化に適し廉価に製造し得る効果がある。
次に、請求項2の構造に於いては、前記の効果に加えて短筒部材12の上縁部に大きく開拡したテ−パ状の口縁部15に形成してあるため、貴石5が大きく見えアクセサリ−効果を一段と引立て得る利点があり、又、絞代を短筒部材12の上部に設定し、即ち短筒部材12の中間部外周面に周凹溝13を設け該部分を肉薄部14としてあるため、被装着部材6の取付孔7に容易に圧入セットすることが可能となった。
更に、請求項3の構造は、短筒部材18の上部に設けた口縁部19の内側に環状の取付片20を内側に傾斜した状態で突設し、この取付片20に貴石5を装着して該貴石5の面位置と前記口縁部19の面位置を略同一位置に設定してあるため、貴石5を目立たせることが可能となり、一段と顕著なアクセサリ−効果を得ることができるものである。
又、貴石5を短筒部材1,12,18ようなパイプ(中空)で留めるため光が貴石5通過するとき貴石5の輝きが増幅され貴石5本来の輝きが得られ且つ、貴石5の底部に顔料を混合してなる蓄光剤11を注入することにより貴石5の意匠性が一段と増大する。
本発明は、短筒部材を下治具上に倒立状態に載置し、この倒立状態にある短筒部材の底部から貴石5を入れ、該貴石5を上治具によって圧入するもので貴石5は前記短筒部材の所定位置に容易に嵌入し、そして、貴石5を含む短筒部材を被装着部材に穿設した取付孔(取付孔は短筒部材より若干縮径なっている。)に強制嵌入するようになり、この嵌入時に短筒部材の口縁部の凸縁部及びその下部にある凸縁部が圧迫を受けた状態で圧入され、貴石5の嵌入時に若干拡開した短筒部材は圧縮されて貴石5を強固に固持し、貴石を含む短筒部材が取付孔に安定且つ強固に装着し得るようになる。
本発明の具体的な構成について図に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図3は、請求項1記載の構造の実施例を示すものであって、短筒部材1はパイプ状をなし中間部に縮径部2を有し、この縮径部2の上部に開拡した口縁部3を、下部に拡径部4を連設してあり、前記口縁部3の外周面に凸縁部3aを、ぜいき拡径部4の上部外周面に凸縁部4aを一体適に形成した構造からなり、この短筒部材1の前記縮径部2位置に逆三角形状の貴石5を圧入固定し、そして、時計バンド、時計ケ−ス等の被装着部材6に穿設した取付孔7に貴石5を含む短筒部材1を強制嵌入によって嵌着固定す。
次に、前記製品の製造工程について説明すると、下治具8上に前記短筒部材1を倒立状態に載置し、この倒立状態の短筒部材1の底部側から貴石5を入れ、該貴石5を上治具9によって短筒部材1の縮径部2位置まで圧入する。縮径部2は貴石5よりその径が若干縮径となっており、圧入によって貴石5は縮径部2に強制的に嵌入され、該縮径部2を含む短筒部材1の肉薄部分が締代より若干広がる。そして、時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材6に穿設した取付孔7は前記短筒部材1に比し若干縮径となっており、この取付孔7に前記貴石5を含む短筒部材1を上治具10を以て強制嵌入するものであるが、短筒部材1の凸縁部3a及び凸縁部4aの存在によって嵌入時に短筒部材1は圧縮されて取付孔7内に強固に固定ものであって、前記製品を確実に製造し得るようになる。
図4.図5及び図8は請求項2記載の実施例を示すものであって、短筒部材12は中間部外周面に周凹溝13を有し該部分を肉薄ぶ14とし、この肉薄部14の上部に大きく開拡したテ−パ状の口縁部15を有し且つ該口縁部15の外周に凸縁部15aを、前記肉薄部14の下部外周面に凸縁部16を一体的に形成してあり、この短筒部材12の前記口縁部15の下部内周面に設けた固定段部17位置に貴石5を嵌入固定し、時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材6に穿設した取付孔7に前記貴石5を含む短筒部材12を強制嵌入により埋着固定する。
短筒部材12の口縁部15は、テ−パ状に大きく開拡し、そして貴石5は短筒部材12の上方位置にセットされるようになり、貴石5の露出度が大きく意匠性の向上に顕著な効果発揮する。
次に、前記製品の製造工程について説明すると、短筒部材12を正常の状態にしておき、口縁部15側から貴石5を挿入し、上治具23により圧入すると貴石5は口縁部15の下部を押拡げるようにして固定段部17位置に嵌入固定され、この貴石5を含む短筒部材12を被装着部材6に穿設した取付孔7に上治具23を以て圧入し、この短筒部材12の圧入時に口縁部15の外周面にある凸縁部15aが圧迫を受けながら取付孔7に強制嵌入し強固に固定さけるようになる。
図6.図7及び図9は、請求項3記載の構造を示すものであって、短筒部材18は、上部に内周面がテ−パ状に若干開拡した口縁部19を有し該口縁部19の内側に環状の取付片20を内側に傾斜した状態で突設してあり、この短筒部材18の前記取付片20に設けた環状溝21に貴石5を嵌入固定すると共に貴石5の面位置を前記口縁部19の面位置と略同一位置に設定し、そして、時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材6に穿設した取付孔7に前記貴石5を含む短筒部材18を強制嵌入によって埋着固定する。
貴石5の面位置を口縁部19の面位置と略同一位置に設定して貴石5を短筒部材18の最上位置に設置したことにより記石5の露出度が大きくなり、意匠性の向上に有意義となる。
次に、前記製品を組立るための製造工程について説明すると、前記短筒部材18を下治具24上に倒立した状態で載置し、この倒立状態の短筒部材18の上(短筒部材の底側)から貴石5を入れ、上治具25で貴石5を圧入すると該貴石5は前記取付片20を押拡げながら環状溝21に嵌入固定され、この貴石5を含む短筒部材18を被装着部材6に穿った取付孔7に上治具26によって圧入すると口縁部19が取付孔7に絞り込むようになって該取付孔7に強固に埋着固定されるようになる。
而して、短筒部材に組み込んだ貴石5の底部には、顔料を混合してなる蓄光剤11を注入固定することにより貴石5の輝きが一段と増大し、商品の付加価値の向上に寄与し得る利点がある。
本発明は、時計ケ−ス、時計バンド等に貴石を装着する手段としては、従来の手法に比し遥かに優れており、従来品の欠点を完全に一掃し得るばかりでなく量産化に適し廉価な製造コストが約束され、又、時計ケ−ス、時計バンドに限らず指輪に対する宝石の装着手段としても有益である。
被装着部材に貴石を含む短筒部材を装着した状態の要部断面図。 被装着部材に貴石を含む短筒部材を嵌入する状況を示す断面図。 短筒部材に貴石を嵌入する工程をを示す図。 第2の実施例における被装着部材に貴石を含む短筒部材の装着状態を示す要部断面図。 被装着部材に貴石を含む短部材を嵌入する状況を示す断面図。 第3の実施例における被装着部材に貴石を含む短筒部材の装着状態を示す要部断面図。 被装着部材に貴石を含む短筒部材を嵌入する状況を示す断面図。 第2の実施例における貴石の嵌入工程を示す図。 第3の実施例における貴石の嵌入工程を示す図。
符号の説明
1 短筒部材
2 縮径部
3 口縁部
4 拡径部
5 貴石
6 被装着部材
7 取付孔
11 蓄光剤
12 短筒部材
13 周凹溝
14 肉薄部
15 口縁部
16 凸縁部
17 固定段部
18 短筒部材
19 口縁部
20 取付片
21 環状溝

Claims (5)

  1. 中間の縮径部2の上部に若干開拡した口縁部3を、下部に拡径部4を有し、且つ前記口縁部3の外周に凸縁部3aを、前記拡径部4の上部外周面に凸縁部4aを一体的に形成してなる短筒部材1を設け、この短筒部材1内の前記縮径部2位置に貴石5を嵌入固定すると共に時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材6に穿設した取付孔7に前記貴石5を含む短筒部材1を強制嵌入により埋着固定してなる貴石の取付構造。
  2. 中間部外周面に周凹溝13を有し該部分を肉薄部14とし、この肉薄部14の上部に大きく開拡したテ−パ状の口縁部15を有し、且つ該口縁部15の外周に凸縁部15a、前記肉薄部14の下部外周面に凸縁部16を一体的に形成してなる短筒部材12を設けこの短筒部材12の前記口縁部15の下部内周面に設けた固定段部17位置に貴石5を嵌入固定すると共に時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材6に穿設した取付孔7に前記貴石5を含む短筒部材12を強制嵌入により埋着固定してなる貴石の取付構造。
  3. 上部に若干開拡した内周面がテ−パ状をなす口縁部19を有し、且つ該口縁部19の内側に環状の取付片20を内側に傾斜した状態で突設してなる短筒部材18を設け、この短筒部材18の前記取付片20に設けた環状溝21に貴石5を嵌入固定して貴石5の面位置を前記口縁部19の面位置と略同−位置に設定し、時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材6に穿設した取付孔7に前記貴石5を含む短筒部材18を強制嵌入により埋着固定してなる貴石の取付構造。
  4. 前記短筒部材1,12,18内の貴石5の底部に顔料を混合してなる蓄光剤11を注入固定してなる請求項1,2及び3記載の貴石の取付構造。
  5. 前記短筒部材を下治具上に倒立状態に載置し、この倒立状態にある短筒部材の底部側から貴石を上治具によって前記短筒部材の所定位置まで圧入し、つぎに時計ケ−ス、時計バンド等の被装着部材に穿設した取付孔に前記貴石を含む短筒部材を上治具を以て圧入固定するようになる貴石の取付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4190202A1 (fr) * 2021-12-01 2023-06-07 Dress Your Body S.A. Chaton de sertissage et procede de sertissage d'un ensemble decoratif

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