JP2005287534A - ゴルフクラブヘッド及びこれを備えたゴルフクラブ - Google Patents
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Abstract
【課題】 フェースライン溝の溝幅や溝深さを大きくしなくてもフェースライン溝の容積を増やすことができ、芝生や水がスピン量に与える影響を最小限とすることができるゴルフクラブヘッド及びこれを用いたゴルフクラブを提供する。
【解決手段】 フェース面2に複数本のフェースライン溝3を有するゴルフクラブヘッド1である。フェースライン溝3は、溝長手方向に垂直な断面において、フェース面2における開口幅wよりも広い幅を有する溝幅拡大部分5を備えている
【選択図】 図2
【解決手段】 フェース面2に複数本のフェースライン溝3を有するゴルフクラブヘッド1である。フェースライン溝3は、溝長手方向に垂直な断面において、フェース面2における開口幅wよりも広い幅を有する溝幅拡大部分5を備えている
【選択図】 図2
Description
本発明は、フェース面にフェースライン溝が設けられたゴルフクラブヘッド及びこれを備えたゴルフクラブに関するものである。
ゴルフクラブヘッドのフェース面には、複数本のフェースライン溝が設けられることがある。このフェースライン溝は、打球によって生ずるボールの回転数、特にバックスピン量に大きな影響を与えることが知られている。そして、打球のバックスピン量は、ボールの弾道を大きく変化させ、打球の飛距離、打球方向性、打球安定性、止まりやすさ(特にグリーン上における止まりやすさ)に多大な影響を与える。
従来におけるフェースライン溝の断面形状としては、特許文献1に示すように、略V字型形状のもの、略U字型形状もの、矩形形状のもの等が知られている。この特許文献1には、複数のアイアンクラブからなるアイアンクラブセットにおいて、各番手に要求される性能に応じてフェースライン溝に壁面とフェース面との断面角度を変化させることにより、各番手に応じたバックスピン量を得ようとする技術が提案されている(特許文献1参照。)。
特開平9−192274号公報(図1〜図3,請求項1)
上述した従来における断面形状のフェースライン溝の場合、特に芝が長いラフや、芝やボール等が濡れている状況下において、フェース面とボールとの間に芝や水が介在してしまい、フェースライン溝によるバックスピンの発生が阻害されて意図したバックスピン量が得られないという問題がある。この場合には、同一のボールを同一のゴルフクラブヘッドで同じように打球したとしても、芝や水の有無によって弾道が大きく異なってしまい、ひいてはボールの飛距離やグリーンでの止まり具合等に大きなバラツキが生じてしまうという問題がある。
このような従来技術の問題点について検討を加えた結果、本発明者は、上記問題点は、フェースライン溝の容積と密接な関係があることを見いだした。すなわち、フェースライン溝の容積が比較的小さいと、芝生や水のフェースライン溝内部への収容量が小さくなり、フェースライン溝に入り込みきれなかった芝生や水がフェース面とボールとの間に介在しやすくなることを見いだした。
また、フェースライン溝の容積を増やすためには、フェースライン溝の溝幅(フェース面における開口幅)や溝深さを大きくすることが考えられるが、これら溝幅や溝深さにはゴルフルール上の制約があるため、該ルールに適合させるためには、これら溝幅や溝深さを所定値以下としなければならない。
また、フェースライン溝の容積を増やすためには、フェースライン溝の溝幅(フェース面における開口幅)や溝深さを大きくすることが考えられるが、これら溝幅や溝深さにはゴルフルール上の制約があるため、該ルールに適合させるためには、これら溝幅や溝深さを所定値以下としなければならない。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、フェースライン溝の溝幅(フェース面における開口幅)や溝深さを大きくしなくてもフェースライン溝の容積を増やすことができ、芝生や水がスピン量に与える影響を最小限とすることができるゴルフクラブヘッド及びこれを用いたゴルフクラブを提供することを目的としている。
本発明では、フェース面に複数本のフェースライン溝を有するゴルフクラブヘッドにおいて、前記フェースライン溝は、溝長手方向に垂直な断面において、フェース面における開口幅よりも広い幅を有する溝幅拡大部分を備えていることを特徴としている。
このようにすると、溝幅拡大部分により溝断面積即ち溝の容積が増加するので、溝内への芝や水の収容量を増やすことが出来る。よって、排水性能や芝生排除性能が向上して打球時にフェース面とボールとの間に介在する芝生や水を最小限とすることができる。
このようにすると、溝幅拡大部分により溝断面積即ち溝の容積が増加するので、溝内への芝や水の収容量を増やすことが出来る。よって、排水性能や芝生排除性能が向上して打球時にフェース面とボールとの間に介在する芝生や水を最小限とすることができる。
前記フェースライン溝は、溝長手方向と垂直な断面において、該フェースライン溝の壁面とフェース面とのなす角度が60度以上で且つ90度未満であるとともに、前記フェースライン溝を設けたインパクトエリアにおけるフェース面の静止摩擦係数μが0.15以上とされている構成としてもよい。
この場合、上記角度を60度以上とすることにより、フェースライン溝のエッジ部が過度に薄くならずに該エッジ部の欠けを最小限とすることができ、且つエッジ部が鋭角すぎてボールに過度の損傷を与えることがない。また、上記角度が90度未満であるから、フェースライン溝の容積をより大きく確保しやすくなる。更に、同90度未満とすることにより、フェースライン溝のエッジ部(溝の縁)が従来よりも鋭角に設定されるので、ボールと該エッジ部との接触圧力が増大し、芝生を切断し排除する機能が向上する。
ただし、ボールと前記エッジ部との接触圧力が過度に増大しすぎると、ボールの表面が該エッジ部で切れてしまう等、ボールの表面に過度の損傷を与える可能性がでてくる。そこで、フェースライン溝のエッジ部を鋭角的にするとともに、インパクトエリアの静止摩擦係数μを比較的大きく設定することで、打球時においてフェース面からボールに作用するバックスピン方向の力をフェース面上(のエッジ部以外)に効果的に分散させて、エッジ部への接触圧力が過度に高まることを防止することができる。
この場合、上記角度を60度以上とすることにより、フェースライン溝のエッジ部が過度に薄くならずに該エッジ部の欠けを最小限とすることができ、且つエッジ部が鋭角すぎてボールに過度の損傷を与えることがない。また、上記角度が90度未満であるから、フェースライン溝の容積をより大きく確保しやすくなる。更に、同90度未満とすることにより、フェースライン溝のエッジ部(溝の縁)が従来よりも鋭角に設定されるので、ボールと該エッジ部との接触圧力が増大し、芝生を切断し排除する機能が向上する。
ただし、ボールと前記エッジ部との接触圧力が過度に増大しすぎると、ボールの表面が該エッジ部で切れてしまう等、ボールの表面に過度の損傷を与える可能性がでてくる。そこで、フェースライン溝のエッジ部を鋭角的にするとともに、インパクトエリアの静止摩擦係数μを比較的大きく設定することで、打球時においてフェース面からボールに作用するバックスピン方向の力をフェース面上(のエッジ部以外)に効果的に分散させて、エッジ部への接触圧力が過度に高まることを防止することができる。
前記フェースライン溝のエッジ部には、溝長手方向と垂直な断面における曲率半径が0.2mm以上で且つ0.4mm以下の丸みが付与されている構成としてもよい。この場合、上述したエッジ部における接触圧力を更に適正化でき、打球によるボールの損傷を抑制することができる。また、フェースライン溝の開口部の角が丸くなるので、該開口部から溝内部に水や芝生が円滑に入り込みやすくなり、排水性能や芝生排除性能が更に向上する。
本発明によれば、溝幅拡大部分を設けたので、フェースライン溝の溝幅(フェース面における開口幅)や溝深さを大きくしなくてもフェースライン溝の容積を増やすことができ、芝生や水がスピン量に与える影響を最小限とすることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単にヘッドともいう)1をフェース面2側から見た正面図である。このヘッド1は、ボールを打球するためのフェース面2と、ヘッド1の底面を構成しヘッド1の下縁からヘッド後方に延びるソール面4(図1において図示されない)と、フェース面2のヒール側から所定角度で延びシャフトを挿入接着するためのシャフト穴10を備えたホーゼル11と、を有している。
図1は、本発明の一実施形態であるアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単にヘッドともいう)1をフェース面2側から見た正面図である。このヘッド1は、ボールを打球するためのフェース面2と、ヘッド1の底面を構成しヘッド1の下縁からヘッド後方に延びるソール面4(図1において図示されない)と、フェース面2のヒール側から所定角度で延びシャフトを挿入接着するためのシャフト穴10を備えたホーゼル11と、を有している。
フェース面2には、複数本のフェースライン溝3が設けられている。フェースライン溝3は、それぞれが直線状に延びるとともに、個々のフェースライン溝3同士が互いに平行に設けられている。フェースライン溝3は、ヘッド1を所定のライ角及びロフト角で水平面上に載置した基準状態において略水平な向きに設けられており、且つ、ソール面4側に位置するフェース面2の周縁であるリーディングエッジ5にも略沿った向きに配設されている。また、フェースライン溝3はフェース面2の略中央領域に設けられている。このフェースライン溝3を設けた領域、即ち、最もソール面4寄りに位置する最下フェースライン溝3aと、最もソール面4から離れて(トップ寄りに)位置する最上フェースライン溝3bと、隣り合ったフェースライン溝3の端部同士を結ぶ直線と、に囲まれた領域(図1において破線ハッチングで示す)がインパクトエリアEである。
図1のA−A線における断面(フェース面2側の一部のみを示す)が図2(a)である。同図に示すように、複数本のフェースライン溝3は、一定のピッチpで並んでおり、複数本のフェースライン溝3は全て同一の断面形状である。また、この断面形状は左右対称な形状(即ち、2つのエッジ部6を結ぶ直線Lの2等分点を通り該直線Lに垂直な直線を対称軸tzとする線対称の形状)とされている。そして、それぞれのフェースライン溝3においてその長手方向各位置における断面形状は全て同一である。ここで、断面形状とはフェースライン溝3の長手方向(溝長手方向)に垂直な断面における断面形状であり、また、以下の説明における断面も全てフェースライン溝3の長手方向の垂直な断面である。
図2(b)は、フェースライン溝3の一断面を拡大した図である。個々のフェースライン溝3のそれぞれは、フェース面2における開口幅wよりも広い幅を有する溝幅拡大部分5を備えている。従って例えば、溝幅拡大部分5における最大溝幅α(図2(b)参照)は、開口幅wよりも大きくなっている。
なお、開口幅w及びフェースライン溝3の深さ方向各位置における溝幅は、溝長手方向に垂直な断面において、フェース面2と平行な向きでの幅である。
なお、開口幅w及びフェースライン溝3の深さ方向各位置における溝幅は、溝長手方向に垂直な断面において、フェース面2と平行な向きでの幅である。
ところで従来、フェースライン溝3の作製は、刃物による彫刻又は鋳造(ヘッド鋳造金型にフェースライン溝3をも付与しておきヘッド鋳造と同時にフェースライン溝3を成形する)のいずれかの方法で作製していた。フェースライン溝3に溝幅拡大部分5を設けるためには、溝長手方向に垂直な断面において、フェースライン溝3のエッジ部6からフェース面2に垂直な方向に引いた直線t(図2(b)参照)よりも溝の外側に入り込んだ部分を形成する必要がある。しかし従来、フェースライン溝3を彫刻する際に彫刻刃をフェース面2に対して垂直に当てていたため、溝幅拡大部分5が形成されることは無かった。また、鋳造による場合でも、金型を抜くための抜け勾配が必要となるため、溝幅拡大部分5が形成されることは無かった。したがって、従来におけるフェースライン溝3の作製方法では、溝幅拡大部分5を形成することができなかった。
本実施形態では、溝幅拡大部分5を作製するため、彫刻用刃物をヘッド1のフェース面2に対して垂直とせず、該刃物をフェース面2の垂直方向に対して傾斜させて彫刻することにより溝幅拡大部分5を作製した。即ち、彫刻用刃物をフェース面2の垂直方向に対して所定角度傾斜させてフェースライン溝3一方側の壁面7aを作製し、さらに、該刃物を前記所定角度とは逆方向に傾斜させてフェースライン溝3の他方側の壁面7bを作製した。この場合、フェースライン溝3の両壁面7a,7bを形成するために、刃物をフェース面2の垂直方向に対して2方向に傾斜させる必要があるため、刃物側及び/又はヘッド側において互いの相対角度を可変としうる装置を用いるのが好ましい。特に、ヘッド側の姿勢を可変とすることにより刃物とヘッドとの相対角度を可変としうる装置を用いると、作業性が高まり好ましい。
本実施形態では、溝幅拡大部分5を作製するため、彫刻用刃物をヘッド1のフェース面2に対して垂直とせず、該刃物をフェース面2の垂直方向に対して傾斜させて彫刻することにより溝幅拡大部分5を作製した。即ち、彫刻用刃物をフェース面2の垂直方向に対して所定角度傾斜させてフェースライン溝3一方側の壁面7aを作製し、さらに、該刃物を前記所定角度とは逆方向に傾斜させてフェースライン溝3の他方側の壁面7bを作製した。この場合、フェースライン溝3の両壁面7a,7bを形成するために、刃物をフェース面2の垂直方向に対して2方向に傾斜させる必要があるため、刃物側及び/又はヘッド側において互いの相対角度を可変としうる装置を用いるのが好ましい。特に、ヘッド側の姿勢を可変とすることにより刃物とヘッドとの相対角度を可変としうる装置を用いると、作業性が高まり好ましい。
なお、本発明の実施形態としては、図2に示すものの他、例えば図3の(イ)〜(ホ)に示す断面形状ものが考えられるが、これら図3の(イ)〜(ホ)の実施形態における溝幅拡大部分5を形成するためには、上記のように刃物を傾斜させる方法の他、所定の先端形状を有するエンドミルでNC加工をすることによっても作製できる。
フェースライン溝3は、溝長手方向と垂直な断面において、該フェースライン溝3の壁面7a,7bとフェース面2とのなす角度θ(図2(b)参照)が60度以上で且つ90度未満とされている。なお、この角度θは、フェースライン溝3のエッジ部(溝の縁)6の近傍におけるフェースライン溝3の壁面7とフェース面2とのなす角度であり、エッジ部6に丸みが付与されている場合は、この丸みを除外して考える。
そして、ヘッド1では、インパクトエリアEにおけるフェース面2の静止摩擦係数μが0.15以上とされている。かかる摩擦係数に設定するためには、例えばインパクトエリアEの表面粗度を調整したり、あるいはインパクトエリアEに所定の摩擦係数が得られるような素材をインサートしたりすることなどが考えられる。インパクトエリアEの表面粗度を調整するためには、研磨ペーパーの粗さ(番手)を調整したり、エッチング処理や金属溶射で表面粗度を調整したり、砥粒をフェース面2に衝突させる表面処理方法において該砥粒の素材、形状、大きさ等を適宜調整したり、同表面処理方法において砥粒の噴射時間や噴射時の空気圧等を適宜調整したりする方法を採用することができる。この砥粒を衝突させる処理方法としては、例えばサンドブラスト、ショットピーニング、グリットブラスト、液体ホーニング等が挙げられる。また、砥粒としては、スチールショット(小鉄球)、スチールグリッド(鋳鋼破砕粒)、ワイヤカット、ガラスビーズ、有機物、その他各種合金からなる粒体、球体、セラミックス、その他の無機物など種々の研掃体の1種又は2種以上を用いることが出来る。
フェースライン溝3のエッジ部6には、溝長手方向と垂直な断面における曲率半径が0.2mm以上で且つ0.4mm以下の丸み8が付与されている(図2(b)参照)。即ち、エッジ部6には曲率半径0.2mm〜0.4mmのアール(R)が付与されている。
以上の構成を備えたヘッド1は、以下のような作用効果を奏する。
溝幅拡大部分5によりフェースライン溝3の断面積即ち溝3の容積が増加するので、打球時においてフェースライン溝3の内部に収容しうる水や草の量が多くなる。よって、排水性能や芝生排除性能が向上して打球時にフェース面とボールとの間に介在する芝生や水を最小限とすることができ、適正なスピン性能が得られやすくなる。
溝幅拡大部分5によりフェースライン溝3の断面積即ち溝3の容積が増加するので、打球時においてフェースライン溝3の内部に収容しうる水や草の量が多くなる。よって、排水性能や芝生排除性能が向上して打球時にフェース面とボールとの間に介在する芝生や水を最小限とすることができ、適正なスピン性能が得られやすくなる。
日本ゴルフ協会のゴルフ規則においては、例えば金属製クラブフェースの場合、フェースライン溝3の溝幅(開口幅wとほぼ同一の値となる)はR&Aの内規「30度測定法」による測定で0.9mm以下でなければならず、また一のフェースライン溝3のエッジ部6と該エッジ部6に隣接する他のフェースライン溝3のエッジ部6との距離p1(図2(a)参照)は、開口幅wの3倍以上で、且つ1.905mm以上でなければならないと定められている。更に、同ゴルフ規則では、溝深さd(図2(b)参照)は0.508mm以下としなければならないと定められている。本発明は、かかるゴルフ規則に抵触しないのが好ましい。その場合、フェースライン溝3の本数を増やしたり、開口幅wを広くしたり、溝深さdを深くするには限界がある。しかし、溝幅拡大部分5を設けることにより、フェースライン溝3の本数、開口幅w、及び溝深さdを増加させることなくフェースライン溝3の内部容積を増加させることができる。また、特に近年ヘッドの反発係数を増大させるためフェース部分の肉厚を薄くすることが行われているが、溝深さdを深くしすぎると特にフェース部分が薄肉の場合にフェース強度が不足しやすい。しかし、溝幅拡大部分5を設けることにより、溝深さdを深くすることなくフェースライン溝3の容積を増加させることができるから、本発明はフェース強度の向上にも寄与する。
角度θが小さすぎると、フェースライン溝3のエッジ部6が過度に薄くなって該エッジ部6が欠けやすくなるが、該角度θを60度以上とすることによりかかる弊害が最小限となる。よって、該角度θは上記実施形態のように60度以上とするのが好ましく、65度以上が更に好ましく、70度以上が特に好ましい。また、上記実施形態のように角度θを90度未満とすると、溝幅拡大部分5はエッジ部6の近傍にまで至ることとなる。よって、溝幅拡大部分5を最大限に確保しやすくなり、フェースライン溝3の容積をより大きく確保しやすくなる。更に、角度θを90度未満とすることにより、フェースライン溝のエッジ部(溝縁部分)が従来より鋭角に設定され、ボールと該エッジ部との接触圧力が増大し、芝生を切断し排除する機能が向上する。よって、角度θは90度未満が好ましく、更に好ましくは85度以下がよく、特に好ましくは80度以下とするのがよい。
ただし、ボールとエッジ部6との接触圧力が過度に増大しすぎると、ボールの表面(いわゆるカバーなど)が該エッジ部6により切れてしまう等、ボールの表面に過度の損傷を与える可能性がでてくる。そこで、フェースライン溝3のエッジ部6を鋭角的にするとともに、インパクトエリアEの静止摩擦係数μを0.15以上と比較的大きく設定することで、打球時においてフェース面2からボールに作用するバックスピン方向の力をフェース面2上に効果的に分散させて、エッジ部6への接触圧力が過度に高まることを防止することができる。よって、インパクトエリアEの静止摩擦係数μは0.15以上が好ましく、0.25以上が更に好ましく、0.30以上が特に好ましい。
なお、インパクトエリアEの静止摩擦係数μが大きすぎると、作製が困難となったり、インパクトエリアEの表面によりかえってボールの損傷が激しくなったりするおそれがあるので、この静止摩擦係数μは0.5以下が好ましく、0.4以下が更に好ましい。
なお、インパクトエリアEの静止摩擦係数μが大きすぎると、作製が困難となったり、インパクトエリアEの表面によりかえってボールの損傷が激しくなったりするおそれがあるので、この静止摩擦係数μは0.5以下が好ましく、0.4以下が更に好ましい。
フェースライン溝3のエッジ部(縁)6には、上述のように曲率半径が0.2mm以上で且つ0.4mm以下の丸み8が付与されているので、上述したエッジ部6における接触圧力を更に適正化でき、打球によるボールの損傷を抑制することができる。また、フェースライン溝3の開口部の角が丸くなるので、該開口部から溝内部に水や芝生が入り込みやすくなり、排水性能や芝生排除性能が更に向上する。
なお、従来のゴルフクラブヘッドにおいてフェースライン溝のエッジ部に丸みが付与されたものもあり、かかる従来ヘッドでは丸みの曲率半径を0.15mm程度と比較的小さい値に設定とすることでスピン量を確保していたが、その代償としてボールの損傷(チャンキング等)が多く発生することがあった。これに対して上記実施形態では、上述の如く溝幅拡大部分5を設けることによりスピン性能が向上したため、丸み8を0.2mm〜0.4mmと比較的大きくしても従来ヘッド以上のスピン性能を得ることが可能である。なお、日本ゴルフ協会のゴルフ規則では、この丸み8の曲率半径は0.508mm以下としなければならない旨定められているが、丸み8の曲率半径を0.4mm以下とすることによりゴルフ規則を満たすことが出来る。
なお、従来のゴルフクラブヘッドにおいてフェースライン溝のエッジ部に丸みが付与されたものもあり、かかる従来ヘッドでは丸みの曲率半径を0.15mm程度と比較的小さい値に設定とすることでスピン量を確保していたが、その代償としてボールの損傷(チャンキング等)が多く発生することがあった。これに対して上記実施形態では、上述の如く溝幅拡大部分5を設けることによりスピン性能が向上したため、丸み8を0.2mm〜0.4mmと比較的大きくしても従来ヘッド以上のスピン性能を得ることが可能である。なお、日本ゴルフ協会のゴルフ規則では、この丸み8の曲率半径は0.508mm以下としなければならない旨定められているが、丸み8の曲率半径を0.4mm以下とすることによりゴルフ規則を満たすことが出来る。
上述したインパクトエリアEの静止摩擦係数μの測定方法等は以下の通りである。この静止摩擦係数μは、5000Nという比較的高い垂直荷重を作用させた条件下における静止摩擦係数であり、かつその測定にはゴルフボールを用いるものである。かかる測定方法を採用したのは、実際の打球時における状態にできるだけ近似させようとしたからであり、垂直荷重を5000Nとしたのも、実際のインパクトの瞬間においてボールとフェースとの間に作用する垂直荷重に近いものとするためである。
具体的な静止摩擦係数μの測定方法は次の通りである。
図4に示すように、ロ−ドセル20と、回動自由な車輪21と、ゴルフボールbの略半球分を略隙間無く収容しうる半球型22とを備えた走行可能な台車23の該半球型22に、ゴルフボールbをその略半分を露出させて固定する。他方、フェース面2と同じ材質かつ同じ表面状態(フェースライン溝3は設けない)にした被測定板24を、圧縮機に取り付けた平面板25に固定し、5000Nの垂直荷重を負荷した状態で台車23に水平方向荷重Fを与えて、ゴルフボールbと被測定板24とを滑らせながら前記台車23を50mm/分にて水平方向に移動させる。そして、そのときの水平方向荷重Fを前記ロードセル20により測定する。このようにして測定された水平方向荷重Fを時間tの経過とともにプロットしていくと図5のような形状のグラフデータが得られる。この図5に示すように、いったんゴルフボールbが被測定板24に対して滑り移動を開始した後は、ゴルフボールbと被測定板24とは滑り移動と静止状態(ゴルフボールbと被測定板24上を滑り移動していない状態)とを繰り返すこととなり、測定された水平方向荷重Fは最大値である極大値と極小値とを交互に繰り返す波線状をなす。前記最大値である最大静止摩擦力(単位はN)を垂直方向荷重(5000N)にて割った値が静止摩擦係数μである。
図4に示すように、ロ−ドセル20と、回動自由な車輪21と、ゴルフボールbの略半球分を略隙間無く収容しうる半球型22とを備えた走行可能な台車23の該半球型22に、ゴルフボールbをその略半分を露出させて固定する。他方、フェース面2と同じ材質かつ同じ表面状態(フェースライン溝3は設けない)にした被測定板24を、圧縮機に取り付けた平面板25に固定し、5000Nの垂直荷重を負荷した状態で台車23に水平方向荷重Fを与えて、ゴルフボールbと被測定板24とを滑らせながら前記台車23を50mm/分にて水平方向に移動させる。そして、そのときの水平方向荷重Fを前記ロードセル20により測定する。このようにして測定された水平方向荷重Fを時間tの経過とともにプロットしていくと図5のような形状のグラフデータが得られる。この図5に示すように、いったんゴルフボールbが被測定板24に対して滑り移動を開始した後は、ゴルフボールbと被測定板24とは滑り移動と静止状態(ゴルフボールbと被測定板24上を滑り移動していない状態)とを繰り返すこととなり、測定された水平方向荷重Fは最大値である極大値と極小値とを交互に繰り返す波線状をなす。前記最大値である最大静止摩擦力(単位はN)を垂直方向荷重(5000N)にて割った値が静止摩擦係数μである。
なお、静止摩擦係数μの測定に使用するゴルフボールbとしては、SRIスポーツ株式会社製の市販製品であるHI−BRID Everio(登録商標、2004年発売。)を用いる。このゴルフボールbは、コアと二層のカバーとからなるスリーピースボールであり、ポリブタジエンラバ−のコアの外側を、厚み1.0mmの中間層カバーと、厚み1.6mmの外層カバーとで覆い、さらにウレタン系塗装を施したものである。中間層カバーの材質はアイオノマーとスチレン系エラストマー(三菱化学株式会社製の製品名ラバロン)とをブレンドしたものであり、外層カバーの材質はアイオノマーを主材とし且つ前記スチレン系エラストマー(前記ラバロン)を配合した樹脂からなる。外層カバーのショアD硬度(ASTM−D2240に規定するスプリング式硬度計ショアD型をゴルフボール表面の非ディンプル部分に押し当てて測定)は60〜68であり、ボール変形量は3.45mm〜3.75mmの範囲であり、ディンプルの占有しない面積の割合(ゴルフボールbの表面のうちディンプルの無い部分即ちランド部の面積を、ゴルフボールbと同一直径を備えた仮想球の表面積で除した値)は20%である。なお、ボール変形量とは、鉛直方向上側に位置する円柱状金属体の下端面(平面)と鉛直方向下側に位置する円柱状金属体の上端面(平面)とを互いに水平としつつ上下に対向させ、当該上下端面相互間にゴルフボールbを設置して鉛直方向に荷重を加えた場合の圧縮変形変位であり、10kgfの荷重を与えた状態から130kgfの荷重を与えた状態までの鉛直方向における変形変位である。また、このゴルフボールbを使用して5000Nの荷重をかけた時の、ゴルフボールbと被測定板24とのフェ−ス板との接触面積はおおよそ450mm2 である。また、本例における静止摩擦係数μの測定には、島津製作所のUNIVRESAL TESTING MACHINE RH-30を使用した。
図3の(イ)〜(ホ)は、本発明におけるフェースライン溝3の断面形状の変形例である。これら全ての例は前述の対称軸tz(図2(b)参照。図3において記載省略)について線対称である。このうち図3(ロ)及び図3(ニ)の形態では、前記角度θが90度とされており、溝幅拡大部分5がエッジ部6の近傍にまで至ってはいないが、溝深さ方向の中間位置よりも深い部分において溝幅拡大部分5が形成されている。これらは、例えば前述のように所定の先端形状を有するエンドミルによってNC加工することにより形成でき、例えば図3(ニ)の形態はボールエンドミルを用いて壁面7の一方側を作製した後に壁面7の他方側を作製することにより作製可能である。また図3の(イ)〜(ホ)は、図2の実施形態とは異なりいずれもフェース面2と平行な溝底面9を有している。フェースライン溝3の壁面7は、図3(ハ)の形態のように、互いに対向する壁面7の両側のうちの一方側は単一面のみから形成されていてもよく、図3(イ)や図3(ホ)の形態のように同じく一方側は2つの異なる壁面7a,7c(壁面7b,7d)から形成されていてもよく、同じく一方側は3つ以上の異なる壁面から形成されていてもよい。また、フェースライン溝3の壁面7は平面でもよく、図3(ニ)の形態のように曲面でもよい。また、図3(ロ)のように、フェースライン溝3の壁面7が全てフェース面2と直交する平面から構成され、且つその溝深さ方向中間位置に段差dsを有することにより溝幅拡大部分5を形成している構成でもよい。このように、本発明におけるフェースライン溝3の断面形状は、溝幅拡大部分5を有していればいかなる形状でもよい。
フェースライン溝3の断面積(溝長手方向に垂直な断面における断面積)は、0.25mm2以上が好ましく、0.3mm2以上が更に好ましく、0.5mm2以上が特に好ましい。この断面積が広いほど溝内への草や水の収容量を多くすることができるからである。ただし、フェースライン溝3の断面積が大きすぎると、前述のゴルフ規則に違反する恐れがあり、また溝幅拡大部分5が大きすぎてフェースライン溝3の作製が困難となる場合があるので、0.7mm2以下が好ましい。
溝深さdは0.3mm以上で且つ0.5mm以下が好ましい。深すぎると前述のゴルフ規則に抵触する場合があり、浅すぎるとフェースライン溝3の容積が減少するからである。
ピッチPは2.5mm以上で且つ3.5mm以下が好ましい。狭すぎると前述のゴルフ規則に抵触する場合があり、広すぎるとフェースライン溝3の本数が減少してしまい、フェース面2の単位面積あたりのフェースライン溝3の容積の合計が小さくなる傾向となるからである。
開口幅wは0.7mm以上で且つ0.9mm以下が好ましい。広すぎると前述のゴルフ規則に抵触することとなり、狭すぎると草や水がフェースライン溝3内部に入り込みにくくなるからである。
溝深さdは0.3mm以上で且つ0.5mm以下が好ましい。深すぎると前述のゴルフ規則に抵触する場合があり、浅すぎるとフェースライン溝3の容積が減少するからである。
ピッチPは2.5mm以上で且つ3.5mm以下が好ましい。狭すぎると前述のゴルフ規則に抵触する場合があり、広すぎるとフェースライン溝3の本数が減少してしまい、フェース面2の単位面積あたりのフェースライン溝3の容積の合計が小さくなる傾向となるからである。
開口幅wは0.7mm以上で且つ0.9mm以下が好ましい。広すぎると前述のゴルフ規則に抵触することとなり、狭すぎると草や水がフェースライン溝3内部に入り込みにくくなるからである。
本発明の効果を確認すべく、3種類の実施例1〜3及び5種類の比較例1〜5の合計8種類のゴルフクラブを作製して比較評価した。評価は、打球直後のバックスピン量と、チャンキング性の2点から評価した。各例のクラブの仕様及び評価結果を纏めたのが表1である。
なお、全ての実施例及び全ての比較例(以下全ての例ともいう)においては、表1に記載した仕様以外はすべて共通仕様のクラブとし、例えばライ角は63度、リアルロフトは57度で共通とし、グリップ、シャフト、クラブ長さ、ヘッド重量、クラブ総重量、クラブバランス等も共通とした。
表1中の「溝断面形状」には、各例におけるフェースライン溝3の断面形状を示す図が記載されており、例えば比較例1及び比較例2の断面形状は図3(ヘ)に示す矩形(いわゆる角溝)であり、比較例3の断面形状は図3(ト)に示すV字型である。また角度θとは、上述のようにフェースライン溝3の壁面7とフェース面2とのなす角度であり、その他溝深さd、開口幅w、ピッチp、静止摩擦係数μも上述の通りである。
表1中の「溝断面形状」には、各例におけるフェースライン溝3の断面形状を示す図が記載されており、例えば比較例1及び比較例2の断面形状は図3(ヘ)に示す矩形(いわゆる角溝)であり、比較例3の断面形状は図3(ト)に示すV字型である。また角度θとは、上述のようにフェースライン溝3の壁面7とフェース面2とのなす角度であり、その他溝深さd、開口幅w、ピッチp、静止摩擦係数μも上述の通りである。
表1中、「バックスピン」とは、テスターが実際にボールを打球し、この打球直後におけるボールのバックスピン量を測定したものであり、ハンディキャップ0〜15のテスター10名が各例につき10球ずつショットした合計100データの平均値(十の位を四捨五入した値)である。このバックスピン量の測定にあたっては、ボールはSRIスポーツ株式会社製の製品名(登録商標)SRIXON HI−SPINを用い、また各テスターは40ヤード先の目標をめがけてショットした。
表1中「状態」とは、打球時におけるボールの状態であり、この状態が「FW」とは、フェアウエイにおかれたボールを打球しており、ボールとフェース面2との間に芝や水がほとんど介在していない状態で打球されたことを意味する。また、「ラフ」とは、ラフ内におかれたボールを打球しており、ボールとフェース面2との間に芝が介在した状態で打球されたことを意味する。
表1中「状態」とは、打球時におけるボールの状態であり、この状態が「FW」とは、フェアウエイにおかれたボールを打球しており、ボールとフェース面2との間に芝や水がほとんど介在していない状態で打球されたことを意味する。また、「ラフ」とは、ラフ内におかれたボールを打球しており、ボールとフェース面2との間に芝が介在した状態で打球されたことを意味する。
表1中「チャンキング性」とは、ボールの損傷度合いを示すものであり、具体的には、上記各例をスイングロボットに装着し、ヘッドスピード36m/sでボールの2箇所を1回ずつ打撃し、この2箇所のそれぞれについて打撃部分を目視で観察し下記基準に基づき4段階で評価し、2箇所のうち悪い方の結果をその例の評価とした。
評価◎ : ボール表面に傷がほどんど残っていない。
評価○ : ボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気にならない程度。
評価△ : ボール表面に傷がくっきり残り、若干毛羽立ちが見られる。
評価× : ボール表面がかなり削れており、毛羽立ちが目立つ。
評価◎ : ボール表面に傷がほどんど残っていない。
評価○ : ボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気にならない程度。
評価△ : ボール表面に傷がくっきり残り、若干毛羽立ちが見られる。
評価× : ボール表面がかなり削れており、毛羽立ちが目立つ。
表1の結果からわかるように、ラフでの打球で比較すると、全ての実施例は全ての実施例よりもバックスピンが多くなった。またチャンキング性に関しても、全ての実施例は全ての比較例よりも良好な結果が得られた。
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース面
3 フェースライン溝
5 溝幅拡大部分
6 エッジ部
7 フェースライン溝の壁面
8 丸み(エッジ部の丸み)
w 開口幅
E インパクトエリア
θ フェースライン溝の壁面とフェース面とのなす角度
2 フェース面
3 フェースライン溝
5 溝幅拡大部分
6 エッジ部
7 フェースライン溝の壁面
8 丸み(エッジ部の丸み)
w 開口幅
E インパクトエリア
θ フェースライン溝の壁面とフェース面とのなす角度
Claims (4)
- フェース面に複数本のフェースライン溝を有するゴルフクラブヘッドにおいて、
前記フェースライン溝は、溝長手方向に垂直な断面において、フェース面における開口幅よりも広い幅を有する溝幅拡大部分を備えていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 前記フェースライン溝は、溝長手方向と垂直な断面において、該フェースライン溝の壁面とフェース面とのなす角度が60度以上で且つ90度未満であるとともに、
前記フェースライン溝を設けたインパクトエリアにおけるフェース面の静止摩擦係数μが0.15以上とされていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。 - 前記フェースライン溝のエッジ部には、溝長手方向と垂直な断面における曲率半径が0.2mm以上で且つ0.4mm以下の丸みが付与されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブ。
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