JP2005286900A - 通信品質分析システム、分析装置、および通信品質分析方法 - Google Patents

通信品質分析システム、分析装置、および通信品質分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】IP電話システムにおける通信の品質を従来よりも確実に求める。
【解決手段】
ネットワーク内の複数のポイントにそれぞれ計測装置KSを設置する。計測装置KSに、その計測装置KSが設けられたポイントを通過する通信のパケットに関するパケット情報に基づいてそのポイントにおけるその通信に関する状況を計測する通信状況計測手段105と、計測結果とその計測装置を識別する計測装置識別情報と計測した通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて集計装置HSに送信する計測結果送信手段106と、を設けておく。集計装置HSに、通信の品質の分析を、各計測装置KSから送信されてきたその通信の通信識別情報に対応する通信状況情報および計測装置識別情報に基づいて行う分析手段204を設けておく。
【選択図】図3

Description

本発明は、IP電話の通信品質を求めるシステムなどに関する。
インターネットなどのIPネットワークを用いたIP電話が既に実現化されている。IP電話は、従来の固定電話よりも通信コストが安いという特長があるので、これから普及が進んでいくと予想される。しかし、固定電話と異なりデータの欠損(ロス)や遅延などが生じるIP網を使用するために通話品質が不安定である。したがって、IP電話を普及させていく上で、通話品質を向上させる必要がある。
通信品質を効率的に向上させるためには、データの劣化について分析を行う必要がある。しかし、IPネットワークは、固定電話の通信網と異なる点が非常に多いので、固定電話の通話品質の計測方法をそのまま適用することはできない。
そこで、特許文献1に記載されるような方法が提案されている。係る方法によると、互いに異なるネットワークに属するユーザ端末同士で行われるパケット通信の品質を測定する。この際に、それぞれのネットワークのNATルータなどのヘッダ変換装置からアドレス変換テーブルを取得し、これに基づいて同一パケット同士を同定する。
特開2001−274793号公報
しかし、インターネットなどの大規模のIPネットワークでは多くの個所でアドレス変換が行われているので、特許文献1に記載される方法では、パケット通信の品質を上手く測定することができない場合がある。また、ヘッダ変換装置からアドレス変換テーブルを取得することができない場合は、パケット通信の品質を測定することができない。つまり、係る方法は、通信経路が特定されている場合でなければ適用することが難しい。
本発明は、このような問題点に鑑み、IP電話システムにおける通信の品質を、通信経路を意識することなく、従来よりも確実に求めることができるようにすることを目的とする。
本発明に係る通信品質分析システムは、IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析システムであって、ネットワーク内の複数のポイントにそれぞれ設けられた計測装置と、前記各計測装置による計測結果に基づいて前記通信の品質の分析を行う分析装置と、によって構成され、前記計測装置には、当該計測装置が設けられたポイントを通過する前記通信のパケットに関するパケット情報に基づいて当該ポイントにおける当該通信に関する状況を計測する通信状況計測手段と、前記通信の前記状況を示す通信状況情報と当該計測装置を識別する計測装置識別情報と当該通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて前記分析装置に送信する計測結果送信手段と、が備えられ、前記分析装置には、前記通信の品質の分析を、前記各計測装置から送信されてきた当該通信の前記通信識別情報に対応する前記通信状況情報および前記計測装置識別情報に基づいて行う分析手段、が備えられている。
好ましくは、前記通信状況計測手段は、前記通信の前記状況として、当該計測装置が設けられたポイントを通過する当該通信のパケットの個数およびシーケンス番号に基づいて当該通信のパケットのロス率を計測する。または、前記通信の経路を判別し、その経路上にある任意の2つのポイント間の当該通信の品質の変化を分析する。
本発明によると、IP電話システムにおける通信の品質を、通信経路を意識することなく、従来よりも確実に求めることができる。
図1はIP電話システム100の全体的な構成の例を示す図、図2は本発明に係る通信品質分析システム1の全体的な構成の例を示す図、図3は計測装置KSおよび集計装置HSの機能的構成の例を示す図である。
IP電話システム100は、図1に示すように、WAN(Wide Area Network)2およびLAN(Local Area Network)3などによって構成される。以下、IP電話システム100では、VoIP(Voice over IP)が用いられているものとして説明する。
WAN2は、複数のネットワーク同士がルータRTなどによって相互に接続されて構成される、インターネットなどのIPネットワークである。以下、ネットワーク同士が接続されるポイントを「接続地点」と記載する。
LAN3は、ゲートウェイGWおよび1台または複数台の電話機TLなどによって構成される。ゲートウェイGWとして、ダイアルアップルータ、プロキシサーバ、またはファイアウォールなどが用いられる。LAN3は、ゲートウェイGWによってWAN2に接続し、他のLAN3と通信を行うことができる。電話機TLには、それぞれ、固有の電話番号が与えられている。
このような構成により、一方のLAN3に設けられている電話機TLと他方のLAN3に設けられている電話機TLとの間で、通信を行うことができる。以下、このように2つの電話機TLの間で行われる通信を「通話」と記載する。
本発明に係る通信品質分析システム1は、図2に示すように、集計装置HSおよび複数の計測装置KSによって構成される。計測装置KSは、WAN2の中の複数のポイントに設けられている。本実施形態では、複数の接続地点などに設けられている。以下、計測装置KSが設けられた地点を「計測地点P」と記載する。また、各計測地点Pを、「計測地点P1」、「計測地点P2」、…、と区別して記載し、計測地点P1、P2、…に設けられた計測装置KSをそれぞれ「計測装置KS1」、「計測装置KS2」、…と記載することがある。
計測装置KSは、図3に示すパケット取得部101、パケット識別部102、シグナルデータ抽出部103、応答時間演算部104、ストリーム品質算出部105、分析結果送信部106、および品質データベース107などの機能を実現するためのハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアによって構成される。
このような構成により、計測装置KSは、その計測装置KSが設けられた計測地点Pを経由する通話に関するデータを計測する処理を行う。
集計装置HSは、図3に示す結果受信部201、通話判別部202、経路解析部203、区間品質算出部204、品質データ表示部205、および集計データベース206などの機能を実現するためのハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアによって構成される。
このような構成により、集計装置HSは、各計測装置KSによって得られたデータを集計し、通話の品質に関する分析を行う。
以下、SIP(Session Initiation Protocol:RFC3261)を用いた場合を例に、電話機TL、ゲートウェイGW、および集計装置HSおよび計測装置KSの各部の処理内容などについて詳細に説明する。
〔通話のためのデータのやり取り〕
図4は通話のデータの流れを説明するフローチャート、図5はINVITEのリクエストメッセージ71の例を示す図、図6はリクエストメッセージ71に対するレスポンスメッセージ72の例を示す図、図7はBYEリクエストに対するレスポンスメッセージ75の例を示す図である。
通話の品質を求めるための処理を説明する前に、通話のためのデータがどのようにやり取りされているのかを、図4などを参照して説明しておく。
例えば、あるユーザが電話機TL1a(図1参照)の受話器を挙げ、電話機TL2aの電話番号をダイアルしたとする。すると、電話機TL1aは、INVITEリクエストメッセージ(以下、「リクエストメッセージ71」と記載する。)を電話機TL2aに向けて発信する(図4の#101)。このリクエストメッセージ71には、図5に示すように、電話機TL1a、TL2aのそれぞれの電話番号、IPアドレス、ポート番号、およびコールID(Call ID)などが記載されたテキストデータである。なお、ここでのIPアドレスは、ゲートウェイGW1のグローバルアドレスである。コールIDは、今回の通話を識別するための識別情報である。
リクエストメッセージ71は、WAN2内のいずれか1つまたは複数の計測地点Pを経由して、電話機TL2aに到達する。ここでは、2つの計測地点P1、P3を経由したとする。
電話機TL2aは、リクエストメッセージ71を受信すると、呼出音を鳴らす。受話器が上げられると、電話機TL2aは、図6に示すような、リクエストメッセージ71に対する応答メッセージであるINVITE OKレスポンスメッセージ(以下、「レスポンスメッセージ72」と記載する。)を電話機TL1aに向けて発信する(#102)。レスポンスメッセージ72は、リクエストメッセージ71の通った経路を逆方向に辿って(つまり、計測地点P3、P1の順に経由して)電話機TL1aに運ばれる。レスポンスメッセージ72に含まれるコールIDは、リクエストメッセージ71に含まれるコールIDと同じ値である。
電話機TL1aは、レスポンスメッセージ72を受信すると、ACKリクエストメッセージ(以下、「リクエストメッセージ73」と記載する。)を電話機TL2aに向けて発信する(#103)。そして、電話機TL2aがリクエストメッセージ73を受信すると、電話機TL1a、TL2a間での通話が開始される。
通話が行われている間、電話機TL1a、TL2aは、それぞれ、話者の音声を電話機TL2a、TL1aにストリーミング送信する(#104)。つまり、音声をリアルタイムでRTP(Real-time Transport Protocol:RFC1889)パケット70に変換して相手側に送信する。
いずれか一方の電話機TLの受話器が置かれると、BYEリクエストメッセージ(以下、「リクエストメッセージ74」と記載する。)が他方の電話機TLに発信される(#105)。そして、図7に示すような、リクエストメッセージ74に対するレスポンスメッセージ75が返信されて来ると(#106)、通話が終了する。リクエストメッセージ74およびレスポンスメッセージ75には、リクエストメッセージ71と同じコールIDが含まれている。なお、メッセージ73〜75も、リクエストメッセージ71と同じ経路を順方向または逆方向に辿って相手側に届けられる。
〔計測地点Pごとの通話の品質の計測〕
図8は計測装置KSによる計測の処理の流れの例を説明するフローチャート、図9は品質データベース107の例を示す図、図10はRTPパケットの構成を示す図、図11は他の計測装置KSの品質データベース107の例を示す図である。
次に、計測地点Pでの各通話の品質を計測するときの計測装置KSの処理内容を、図8のフローチャートおよび図3などを参照して説明する。ここでは、計測装置KS1が計測地点P1での通話の品質を計測する場合を例に説明する。
図3において、計測装置KS1のパケット取得部101は、計測地点P1を通過するRTPパケット70、リクエストメッセージ71、レスポンスメッセージ72、およびレスポンスメッセージ75を取得(受信、キャプチャ)する。
品質データベース107は、図9に示すように、IP電話システム100内で行われている通話のうちの計測地点P1を経由して行われる通話に関する情報(レコード)を記憶する。1つの通話に対して1つのレコードが与えられる。以下、このレコードを「ポイント通話情報80」と記載する。図9では、紙面の都合上、ポイント通話情報80を3段に分けて記載している。ポイント通話情報80は、図8に示すような手順で生成され、更新され、または削除される。
パケット取得部101がストリームパケット(RTPパケット70)またはシグナルパケット(リクエストメッセージ71、レスポンスメッセージ72、またはレスポンスメッセージ75)のいずれかを取得(受信)すると(図8の#201)、パケット識別部102は、その種類を識別し、そのデータをそのフォーマットに応じてデコードする(#203または#209)。そして、ステップ#205、#206、#208、または#209〜#210のうちのいずれかの処理を行う。
リクエストメッセージ71が取得された場合は(#202でNoかつ#204で「A」)、シグナルデータ抽出部103は、新規の通話が開始されようとしていると判別し、品質データベース107にその通話のレコード(ポイント通話情報80)を新たに生成する(#205)。
このとき、品質データベース107が各通話を便宜的に識別するための識別情報を発行し、これを「ID」に格納する。さらに、リクエストメッセージ71の内容に基づいて、次のように一部のフィールドに値を格納する。例えば、図5に示すようなリクエストメッセージ71が取得された場合は、「発呼側電話番号」、「着呼側電話番号」、および「Call−ID」に、それぞれ、点線枠1〜3に示す値を格納する。「発呼側アドレス・ポート番号」には、点線枠4、5に示される各値を「:(コロン)」で結合したもの格納する。また、「上り通過数」、「上りロス数」、「下り通過数」、および「下りロス数」の各値を「0」にしておく。「発呼検知時刻」に、そのリクエストメッセージ71が取得された時刻を格納する。
レスポンスメッセージ72が取得された場合は(#202でNoかつ#204で「B」)、シグナルデータ抽出部103は、品質データベース107に記憶されているポイント通話情報80の中から、そのレスポンスメッセージ72に含まれるCall−ID(図6の点線枠1)と同じ値のCall−IDを有するものを探し出す。そして、そのポイント通話情報80の「着呼側アドレス・ポート番号」に、そのレスポンスメッセージ72に含まれるIPアドレス(図6の点線枠2)およびポート番号(図6の点線枠3)の各値を「:(コロン)」で結合したもの格納し、「着呼検知時刻」にそのレスポンスメッセージ72が取得された時刻を格納する(#206)。
また、応答時間演算部104は、そのポイント通話情報80の「着呼検知時刻」と「発呼検知時刻」との時差を算出し、これを「応答時間」に格納する(#207)。
RTPパケット70が取得された場合は(#202でYes)、ストリーム品質算出部105は、品質データベース107に記憶されているポイント通話情報80の中から、RTPパケット70の送信先アドレス・ポート番号と一致する「発呼側アドレス・ポート番号」または「着呼側アドレス・ポート番号」を探し出す。
そのRTPパケット70が発呼側から着呼側へ送信されたもの(以下、「上り」と記載する。)である場合は、そのRTPパケット70のRTPヘッダ(図10参照)からシーケンス番号(sequence number)を読み取ってそのポイント通話情報80の「上りシーケンス番号」に格納するとともに、「上り通過数」の値に「1」を加算する(#210)。また、その通話の上りの最初のRTPパケット70である場合は、そのシーケンス番号を「上り初期シーケンス番号」に格納する。同様に、そのRTPパケット70が着呼側から発呼側へ送信されたもの(以下、「下り」と記載する。)である場合は、「下りシーケンス番号」にRTPヘッダのシーケンス番号を格納するとともに、「下り通過数」の値に「1」を加算する(#210)。その通話の下りの最初のRTPパケット70である場合は、そのシーケンス番号を「下り初期シーケンス番号」に格納する。
そして、次の(1)式〜(4)式に基づいて「上りロス数」、「上りロス率」、「下りロス数」、および「下りロス率」を算出し(#211)、そのポイント通話情報80の書くフィールドに格納する(#214)。
上りロス数=上りシーケンス番号−上り初期シーケンス番号−上り通過数 … (1)
上りロス率(%)=(上りロス数/上りシーケンス番号)×100 … (2)
下りロス数=下りシーケンス番号−下り初期シーケンス番号−下り通過数 … (3)
下りロス率(%)=(下りロス数/下りシーケンス番号)×100 … (4)
「上りロス数」および「下りロス数」は、それぞれ、発呼側および着呼側から送信された全てのRTPパケット70のうちの計測地点P1を通過しなかった数(損失数)を意味している。
さらに、そのRTPパケット70のシーケンス番号が所定の値以下(例えば、5以下)である場合は(#212でYes)、そのRTPパケット70から音声情報(テレビ電話の場合は、音声情報または映像情報。以下、単に「音声情報」と記載する。)を抽出し(#213)、これをシーケンス番号と対応付けて「音声データ」に格納する(#214)。すでに音声情報が格納されている場合は、そのフィールドに追加して格納する。
以上のようにして、ポイント通話情報80が生成され更新される。
パケット取得部101によって取得されたデータがレスポンスメッセージ75である場合は(#202でNoかつ#204で「C」)、そのレスポンスメッセージ75に含まれるCall−IDと同じ値のCall−IDを有するポイント通話情報80を探し出し、後に説明するようにこれを集計装置HSに送信した後に削除する(#208)。
分析結果送信部106は、所定のタイミングで(例えば、5秒おきに)、品質データベース107に記憶されているすべてのポイント通話情報80を、計測装置KS1を識別する装置識別情報と対応付けて集計装置HSに送信する。また、レスポンスメッセージ75がパケット取得部101によって受信された場合は、これに対応するポイント通話情報80を集計装置HSに送信する。
他の計測地点Pに設置されている計測装置KSも、計測装置KS1と同様の処理を行う。これにより、例えば、計測装置KS3は、図11に示すようなポイント通話情報80を取得し、集計装置HSに送信する。
〔各計測地点Pの計測結果の集計および分析〕
図12は集計装置HSによる集計および分析の処理の流れの例を説明するフローチャート、図13は集計データベース206の例を示す図、図14はネットワーク機器の特性を示す図、図15は区間ごとの品質の変化の算出結果の例を示す図である。
次に、各計測地点Pに設置されている計測装置KSでの計測の結果(ポイント通話情報80)を集計して各通話の品質に関する分析を行う際の、集計装置HSの処理内容について説明する。
図3の結果受信部201は、各計測装置KSから計測結果を示すポイント通話情報80を次々に受信する。これらの中には、同じ1つの通話についてのポイント通話情報80が複数含まれている。例えば、図4で説明した通話については、2つの計測装置KS1、KS3から所定時間ごとにポイント通話情報80が送信されてくる。
通話判別部202は、送信されてきたポイント通話情報80がいずれの通話に関するものであるのかを判別する。そして、図12に示すような手順で同じ通話のポイント通話情報80同士を1つのグループに纏め、図13に示すように送信元の計測装置KSの装置識別情報と対応付けて集計データベース206に記憶させる。以下、装置識別情報と対応付けられて集計データベース206に格納されているポイント通話情報80を「ポイント通話情報81」と記載する。なお、図13では、紙面の都合上、ポイント通話情報81を3段に分けて記載し、ポイント通話情報80の一部のフィールドの記載を省略している。
図12において、結果受信部201がポイント通話情報80を受信すると、通話判別部202は、集計データベース206に既に記憶されているポイント通話情報81の中から、そのポイント通話情報80に示されるCall−IDと同じ値のCall−IDを有するものを検索する(#301)。つまり、そのポイント通話情報80と同じ通話に係るポイント通話情報81を検索する。
Call−IDは1つの通話に対してユニークに与えられるので、そのようなポイント通話情報81が1つも記憶されていなければ(#301でNo)、新たな通話が開始されたと考えられる。しかし、経路によっては、途中でCall−IDの値が変わることがある。これは、経由するネットワーク機器によっては、Call−IDが書き換えられてしまうからである。
一般に、パケットのCall−ID、IPアドレス、およびポート番号などの識別子は、経由するネットワーク機器によって、図14に示すように書きえられることがある。ただし、図14において「○」は、そのネットワーク機器によって書換えが行われないのでそのネットワーク機器の前後の計測地点Pにおいて同一のセッションの識別子が互いに一致することを意味する。反対に、「×」は、そのネットワーク機器によって書換えが行われるので、そのネットワーク機器の前後の計測地点Pにおいて同一のセッションの識別子が一致しないことを意味する。
そこで、一致するCall−IDがなければ(#301でNo)、他の情報に基づいてポイント通話情報81を検索する(#302)。例えば、そのポイント通話情報80と同じ通話のポイント通話情報81を、発呼側アドレス・ポート番号および着呼側アドレス・ポート番号を検索キーにして検索する。
しかし、図14で説明したように、発呼側アドレス・ポート番号および着呼側アドレス・ポート番号も、経路によっては途中で変わることがある。そこで、一致するポイント通話情報81が見つからなかった場合は、音声データを検索キーにして検索する。音声データも、一部のRTPパケット70が経路の途中でロス(欠損)してしまう可能性があるので、同じ通話のポイント通話情報80およびポイント通話情報81同士であっても、完全に一致しないことがある。そこで、音声データを検索キーにする場合は、ポイント通話情報80の音声データの一部分(例えば、いずれかのシーケンス番号に対応する音声データ)と一致する音声データを有するポイント通話情報81を検索するようにしてもよい。
受信したポイント通話情報80と同じ通話に係るポイント通話情報81が見つからなかった場合は(#301でNoかつ#302でNo)、新たな通話が開始されたと判別し、その通話を識別するための通話IDを発行し、そのポイント通話情報80をその通話IDおよびその送信元の計測装置KSの装置識別情報と対応付けて新たなレコード(ポイント通話情報81)として集計データベース206に格納する。
受信したポイント通話情報80と同じ通話に係るポイント通話情報81が見つかった場合は(#301でYesまたは#302でYes)、集計データベース206のポイント通話情報81の中から、そのポイント通話情報80の送信元の装置識別情報と同じ装置識別情報を有するポイント通話情報81を検索する(#304)。
そのようなポイント通話情報81が見つからなかった場合は(#304でNo)、そのポイント通話情報80をその通話の通話IDおよびその送信元の計測装置KSの装置識別情報と対応付けて新たなレコード(ポイント通話情報81)として集計データベース206に格納する(#305)。見つかった場合は(#304でYes)、そのポイント通話情報80の各フィールドの値を、そのポイント通話情報81の同じフィールドに上書きする(#306)。つまり、そのポイント通話情報81の各値をそのポイント通話情報80の各値に更新する。
以上のようにして、各通話のポイント通話情報81が図13に示すように集計データベース206に追加されまたは更新される。
図3に戻って、経路解析部203は、通話のデータがどのような経路を通るのかを、応答時間の値に基づいて解析する。前に説明したように、応答時間は、計測地点におけるポイント通話情報80の発呼検知時刻(図4のINVITEリクエストの通過時刻)と着呼検知時刻(INVITE OKレスポンスの通過時刻)との時差である(図4参照)。したがって、応答時間が長いほど計測地点が発呼側に近く、短いほど着呼側に近い、という特徴がある。
そこで、経路解析部203は、このような特徴に基づいて、グループ化された(同じ通話IDに対応付けられた)各ポイント通話情報81の装置識別情報に示される計測装置KSを応答時間順に並べ替えることによって、経路を解析する。例えば、通話IDが「3」である通話の場合は、「「2222−1110」の電話番号を有する電話機TL(発呼側)、計測装置KS2、計測装置KS3、計測装置KS4、「05−456−7890」の電話番号を有する電話機TL(着呼側)」という経路が求められる。
区間品質算出部204は、通話の経路の各区間の品質を算出する。本実施形態では、図15に示すように、隣り合う電話機TLまたは計測装置KS同士の区間の上りロス率および下りロス率を算出する。この上りロス率は、その区間の両端それぞれのポイント通話情報81に示される上りロス率の差である。
例えば、通話IDが「1」である通話のデータは、図4で説明したように、「電話機TL1a、計測装置KS1、計測装置KS3、電話機TL2a」という経路を通る。また、計測装置KS1、KS3で計測された上りロス率は、図13に示すように、それぞれ「1.45%」、「2.01%」である。よって、「計測装置KS1−計測装置KS3」の区間の上りロス率は、「0.56%」となる。「電話機TL1a−計測装置KS1」の区間の上りロス率は、電話機TL1aがデータ送信の起点であるので、「1.45%」となる。「計測装置KS3−電話機TL2a」の区間の上りロス率は、ここでは求められない。この区間のロス率を求めるには、電話機TL2aにも計測装置KSを設ければよい。下りロス率も同様にして求められる。また、隣同士でない任意の区間についても、同様の方法で、品質(ロス率)を求めることができる。
品質データ表示部205は、区間品質算出部204によって算出された品質を、集計装置HSに接続されているディスプレイに表示する。
図16はある通話についての品質の分析を行う際の計測装置KSおよび集計装置HSの処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、ある1つの通話に着目し、各装置がその通話の品質をどのようにして計測し集計するのかを、フローチャートを参照して説明する。ここでは、図4のように電話機TL1aと電話機TL2aとの間で通話が行われる場合を例に、その通話のデータの経路上にある各計測地点Pの計測装置KS1、KS3および集計装置HSがどのような手順で処理を行うかを説明する。
計測装置KS1、KS3は、電話機TL1aから電話機TL2aへのINVITEリクエスト(リクエストメッセージ71)をキャプチャし(図16の#11)、電話機TL2aから電話機TL1aへのOKレスポンス(レスポンスメッセージ72)をキャプチャすると(#12)、応答時間(図9、図11)を算出するとともに、両電話機間の通話の品質の計測を開始する。
その通話の開始後、RTPパケットが計測地点P1、P3を次々にキャプチャし、その通話の上りおよび下りのそれぞれの通過数、シーケンス番号、ロス数、およびロス率を更新することによって、計測を続ける(#13)。このとき、他の通話のRTPもキャプチャされるが、SIPのCall−IDによって区別することができる。そして、所定の時間(例えば、5秒)が経過するごとに(#14でYes)、その時点のその通話のポイント通話情報80を集計装置HSに送信する(#15)。
集計装置HSは、電話機TL1a、TL2a間の通話に係るポイント通話情報80を計測装置KS1、KS3のうちのいずれか一方から初めて受信すると(#21、#22でYes)、新たに通話ID(図13参照)を発行し、受信したポイント通話情報80をその送信元の装置識別情報およびその通話IDと対応付けて、新たなレコード(ポイント通話情報81)として集計データベース206に格納する(#23)。その後、残りの計測装置KS(つまり、計測装置KS1、KS3のうちのもう一方)から初めてその通話のポイント通話情報80を受信すると(#21、#22でNo、#24でYes)、ポイント通話情報80をその送信元の装置識別情報およびステップ#23で発行済のその通話の通話IDと対応付けて、新たなポイント通話情報81として集計データベース206に格納する(#25)。
その通話の経路上にあるすべての計測装置KS1、KS3からポイント通話情報80が1回送信されてきた後は、ポイント通話情報80を受信するごとに、それに対応する、既に集計データベース206に記憶されているポイント通話情報81を更新する(#26)。また、その通話の各ポイント通話情報81の応答時間に基づいて、その通話のデータがどのような順番で計測地点Pを通過するのかを判別する(#27)。なお、経路の解析は、一度だけ行えばよい。
集計装置HSは、電話機TL1a、TL2a間の通話のポイント通話情報80だけでなく、他の通話のポイント通話情報80も次々に受信する。前に説明したように、これらのポイント通話情報80がいずれの通話に係るものであるのかは、Call−IDによって識別することができる。ただし、Call−IDでは識別することができない場合は、発呼側アドレス・ポート番号と着呼側アドレス・ポート番号とをキーにして、または音声データをキーにして識別する。
電話機TL1a、TL2a間の通話が続いている間は、計測装置KS1、KS3はステップ#11〜#15の処理を繰り返し(#16でNo)、集計装置HSはステップ#21〜#26の処理を繰り返す(#28でNo)。そして、計測装置KS1、KS3は、その通話のレスポンスメッセージ75(BYE OK)をキャプチャすると(#16)、その通話の最終のポイント通話情報80を集計装置HSに送信し(#17)、そのポイント通話情報80を品質データベース107から削除する(#18)。すると、集計装置HSは、計測装置KS1、KS3からの最終のポイント通話情報80に基づいてポイント通話情報81を更新し(#29)、その結果をディスプレイに表示するなどして出力する(#30)。
本実施形態によると、NAT(Network Address Translation)装置やSIPプロキシなどのネットワーク機器の有無に関わらず、IP電話システムにおける通話の品質を求めることができる。また、通話のためのデータがどのような経路を通り、品質の劣化がどの区間で起きているのかを知ることができる。
本実施形態では、通話の品質を知得するために、パケットのロス率(損失率)を計測したが、ジッタや遅延時間などを計測するようにしてもよい。ジッタや遅延時間なども、ロス率の計測と同様に、公知の方法を用いて求めることができる。
本実施形態ではIP電話システムのためのプロトコルとしてSIPおよびRTPを用いた場合を例に説明したが、本発明は、H.323の規定に準拠したIP電話システムやMGCP(Media Gateway Control Protocol)を用いたIP電話システムなどにも適用することができる。
計測装置KSの機能を集計装置HSに設けてもよい。例えば、計測装置KSをPCI(Peripheral Component Interconnect)などの規格の拡張カードによって構成し、これを集計装置HSに増設するようにしてもよい。また、このような拡張カードを複数枚増設することによって、1台の集計装置HSでIP電話システム100内の全部または一部の計測地点Pの品質を計測し集計することができる。
WAN2だけでなくLAN3にも計測装置KSを設け、通信の品質の計測を行うようにしてもよい。
本実施形態では、ロス率および応答時間(図9、図11参照)の算出を各計測装置KSが行ったが、集計装置HSが行うようにしてもよい。この場合は、図3のパケット識別部102、応答時間演算部104、およびストリーム品質算出部105の機能を集計装置HSに設けておく。計測装置KSは、計測地点Pを通過するRTPパケット70、リクエストメッセージ71、レスポンスメッセージ72、レスポンスメッセージ75より必要な情報を取得して集計装置HSに送信するだけでよい。
図17は一般電話が接続されたIP電話システム100の例を示す図である。本実施形態では、IP電話機である電話機TL同士の通話の品質を分析したが、図17に示すように、公衆網と接続された一般の電話機KLと電話機TLと間の通話の品質を分析することもできる。この場合は、電話機TLと中継局との間の通話の品質を分析することができる。または、電話機KL同士の通話(公専公接続、中継型IP電話サービス)の品質を分析することもできる。
集計装置HSは、ポイント通話情報80が送信されてくるごとに、これを現在の時刻および送信元の計測装置KSと対応付けてログファイルに記録するようにしてもよい。
応答時間(図4、図9など参照)を、他の方法により求めてもよい。例えば、シグナルパケットがTCPである場合は、SYNパケットをキャプチャした時刻とそれに対するSYN/ACKパケットをキャプチャした時刻との時差を算出することによって求めてもよい。または、電話を掛けた側(発呼側)からのRTCP(RTP Control Protocol)パケットのSender Reportと電話が掛かってきた側(着呼側)からのRTCPパケットのReceiver Reportとの時間差を算出することによって求めてもよい。
シグナルパケットのセッションの開始および終了のキャプチャ時刻と最初および最後のストリームパケットの到着時刻とを記録し、これらの時刻に所定の時間以上のずれがある場合に、異常を通知するようにしてもよい。例えば、図4において、ある計測地点Pでのリクエストメッセージ73の到着時刻と通話開始後の最初のRTPパケット70の到着時刻とに所定の時間以上のずれがあったら、異常を通知する。または、最後のRTPパケット70の到着時刻とレスポンスメッセージ75の到着時刻と所定の時間以上のずれがあったら、異常を通知する。
計測装置KSは、ストリームパケット(RTPパケット70)のIPアドレスおよびポート番号に対するICMP(Internet Control Message Protocol)パケットを受信したときに、そのICMPパケットと受信時間とを記録しまたは通知するようにしてもよい。
その他、IP電話システム100、通信品質分析システム1、WAN2、LAN3、計測装置KS、集計装置HSの全体または各部の構成、処理内容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
以上説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析システムであって、
ネットワーク内の複数のポイントにそれぞれ設けられた計測装置と、前記各計測装置による計測結果に基づいて前記通信の品質の分析を行う分析装置と、によって構成され、
前記計測装置には、
当該計測装置が設けられたポイントを通過する前記通信のパケットに関するパケット情報に基づいて当該ポイントにおける当該通信に関する状況を計測する通信状況計測手段と、
前記通信の前記状況を示す通信状況情報と当該計測装置を識別する計測装置識別情報と当該通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて前記分析装置に送信する計測結果送信手段と、が備えられ、
前記分析装置には、
前記通信の品質の分析を、前記各計測装置から送信されてきた当該通信の前記通信識別情報に対応する前記通信状況情報および前記計測装置識別情報に基づいて行う分析手段、が備えられている、
ことを特徴とする通信品質分析システム。
(付記2)前記通信状況計測手段は、前記通信の前記状況として、当該計測装置が設けられたポイントを通過する当該通信のパケットの個数およびシーケンス番号に基づいて当該通信のパケットのロス率を計測する、
付記1記載の通信品質分析システム。
(付記3)前記計測装置には、
前記通信の開始を要求するリクエストメッセージが当該計測装置が設けられたポイントを通過した時刻と当該リクエストメッセージに対するレスポンスメッセージが当該ポイントを通過した時刻との時差を算出する時差算出手段と、
前記通信に係る前記時差を示す時差情報と当該計測装置の前記計測装置識別情報と当該通信の前記通信識別情報とを互いに対応付けて前記分析装置に送信する時差情報送信手段と、が備えられ、
前記分析装置には、
前記通信の経路の判別を、前記各計測装置から送信されてきた当該通信の前記通信識別情報に対応する前記各計測装置識別情報に示される前記計測装置が設けられたポイントを当該各計測装置識別情報に対応する前記時差情報に示される前記時差の順に並べることによって行う、経路判別手段、が備えられている、
付記1または付記2記載の通信品質分析システム。
(付記4)前記分析手段は、2つのポイントの区間で生じた、前記通信の品質の変化を、前記通信の前記通信識別情報に対応する前記通信状況情報のうちの当該2つのポイントに設けられた前記計測装置のそれぞれの前記計測装置識別情報に対応する通信状況情報に基づいて分析する、
付記1ないし付記3のいずれかに記載の通信品質分析システム。
(付記5)前記計測結果送信手段は、前記通信の前記通信識別情報として、当該通信の呼を識別する識別子、当該通信の発呼側および着呼側のそれぞれのアドレス番号およびポート番号、または当該通信のパケットに含まれる一部の音声または映像のデータ、のうちの少なくとも1つを用いる、
付記1ないし付記4のいずれかに記載の通信品質分析システム。
(付記6)IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析システムであって、
ネットワーク内の所定のポイントごとに、当該所定のポイントにおける当該通信に関する状況を、当該所定のポイントを通過する当該通信のパケットに関するパケット情報に基づいて計測する、通信状況計測手段と、
前記通信の品質の分析を、前記通信状況計測手段によって計測された、前記所定のポイントごとの当該通信の前記状況に基づいて行う分析手段と、
を有することを特徴とする通信品質分析システム。
(付記7)前記通信状況計測手段は、前記通信の前記状況として、前記各所定のポイントを通過する当該通信のパケットの個数およびシーケンス番号に基づいて当該通信のパケットのロス率を計測する、
付記6記載の通信品質分析システム。
(付記8)IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する分析装置であって、
ネットワーク内の所定のポイントごとに計測された、当該所定のポイントにおける当該通信に関する状況を示す通信状況情報を取得する計測結果取得手段と、
前記通信の品質の分析を、取得された、前記所定のポイントごとの当該通信の前記通信状況情報に基づいて行う分析手段と、
を有することを特徴とする分析装置。
(付記9)IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析システムに用いられる計測装置であって、
当該計測装置が設けられたポイントを通過する前記通信のパケットに関するパケット情報に基づいて当該ポイントにおける当該通信に関する状況を計測する通信状況計測手段と、
前記通信の前記状況を示す通信状況情報と当該計測装置を識別する計測装置識別情報と当該通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて前記分析装置に送信する計測結果送信手段と、
を有することを特徴とする計測装置。
(付記10)IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析方法であって、
ネットワーク内の複数のポイントにそれぞれ計測装置を予め設けておき、
前記計測装置に、
当該計測装置が設けられたポイントを通過する前記通信のパケットに関するパケット情報に基づいて当該ポイントにおける当該通信に関する状況を計測する処理と、
前記通信の前記状況を示す通信状況情報と当該計測装置を識別する計測装置識別情報と当該通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて前記分析装置に送信する処理と、
を実行させ、
前記各計測装置に接続された分析装置に、
前記通信の品質を、前記各計測装置から送信されてきた当該通信の前記通信識別情報に対応する前記通信状況情報および前記計測装置識別情報に基づいて分析する処理、
を実行させる、
ことを特徴とする通信品質分析方法。
(付記11)
IP電話システムにおけるの通信の品質を分析するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
ネットワーク内の所定のポイントごとに計測された、当該所定のポイントにおける当該通信に関する状況を示す通信状況情報を取得する処理と、
前記通信の品質の分析を、取得された、前記所定のポイントごとの当該通信の前記通信状況情報に基づいて行う処理と、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
本発明は、IP電話システムの品質の分析を効果的に行うことにより、IP電話システムの品質の向上およびIP電話システムの普及に寄与する。
IP電話システムの全体的な構成の例を示す図である。 本発明に係る通信品質分析システムの全体的な構成の例を示す図である。 計測装置および集計装置の機能的構成の例を示す図である。 通話のデータの流れを説明するフローチャートである。 INVITEのリクエストメッセージの例を示す図である。 リクエストメッセージに対するレスポンスメッセージの例を示す図である。 BYEリクエストに対するレスポンスメッセージの例を示す図である。 計測装置による計測の処理の流れの例を説明するフローチャートである。 品質データベースの例を示す図である。 RTPパケットの構成を示す図である。 他の計測装置の品質データベースの例を示す図である。 集計装置による集計および分析の処理の流れの例を説明するフローチャートである。 集計データベースの例を示す図である。 ネットワーク機器の特性を示す図である。 区間ごとの品質の変化の算出結果の例を示す図である。 ある通話についての品質の分析を行う際の計測装置および集計装置の処理の流れの例を説明するフローチャートである。 一般電話が接続されたIP電話システムの例を示す図である。
符号の説明
1 通信品質分析システム
70 RTPパケット(パケット)
80 ポイント通話情報(通信状況情報、通信識別情報)
100 IP電話システム
105 ストリーム品質算出部(通信状況計測手段)
106 分析結果送信部(計測結果送信手段)
204 区間品質算出部(分析手段)
KS 計測装置
HS 集計装置(分析装置)
P 計測地点(ポイント)

Claims (5)

  1. IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析システムであって、
    ネットワーク内の複数のポイントにそれぞれ設けられた計測装置と、前記各計測装置による計測結果に基づいて前記通信の品質の分析を行う分析装置と、によって構成され、
    前記計測装置には、
    当該計測装置が設けられたポイントを通過する前記通信のパケットに関するパケット情報に基づいて当該ポイントにおける当該通信に関する状況を計測する通信状況計測手段と、
    前記通信の前記状況を示す通信状況情報と当該計測装置を識別する計測装置識別情報と当該通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて前記分析装置に送信する計測結果送信手段と、が備えられ、
    前記分析装置には、
    前記通信の品質の分析を、前記各計測装置から送信されてきた当該通信の前記通信識別情報に対応する前記通信状況情報および前記計測装置識別情報に基づいて行う分析手段、が備えられている、
    ことを特徴とする通信品質分析システム。
  2. 前記通信状況計測手段は、前記通信の前記状況として、当該計測装置が設けられたポイントを通過する当該通信のパケットの個数およびシーケンス番号に基づいて当該通信のパケットのロス率を計測する、
    請求項1記載の通信品質分析システム。
  3. IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析システムであって、
    ネットワーク内の所定のポイントごとに、当該所定のポイントにおける当該通信に関する状況を、当該所定のポイントを通過する当該通信のパケットに関するパケット情報に基づいて計測する、通信状況計測手段と、
    前記通信の品質の分析を、前記通信状況計測手段によって計測された、前記所定のポイントごとの当該通信の前記状況に基づいて行う分析手段と、
    を有することを特徴とする通信品質分析システム。
  4. IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する分析装置であって、
    ネットワーク内の所定のポイントごとに計測された、当該所定のポイントにおける当該通信に関する状況を示す通信状況情報を取得する計測結果取得手段と、
    前記通信の品質の分析を、取得された、前記所定のポイントごとの当該通信の前記通信状況情報に基づいて行う分析手段と、
    を有することを特徴とする分析装置。
  5. IP電話システムにおけるの通信の品質を分析する通信品質分析方法であって、
    ネットワーク内の複数のポイントにそれぞれ計測装置を予め設けておき、
    前記計測装置に、
    当該計測装置が設けられたポイントを通過する前記通信のパケットに関するパケット情報に基づいて当該ポイントにおける当該通信に関する状況を計測する処理と、
    前記通信の前記状況を示す通信状況情報と当該計測装置を識別する計測装置識別情報と当該通信を識別する通信識別情報とを互いに対応付けて前記分析装置に送信する処理と、
    を実行させ、
    前記各計測装置に接続された分析装置に、
    前記通信の品質を、前記各計測装置から送信されてきた当該通信の前記通信識別情報に対応する前記通信状況情報および前記計測装置識別情報に基づいて分析する処理、
    を実行させる、
    ことを特徴とする通信品質分析方法。
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