JP2005286694A - ドット妨害軽減回路、表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の伝送方式に対応してドット妨害を軽減すること。
【解決手段】輝度信号(Y)には、分離し切れなかったクロマ信号(残留クロマサブキャリア)が含まれ、残留クロマサブキャリアが原因によりドット妨害が生じる。ドット妨害を軽減するために、輝度信号(Y)のレベルを減衰(調整)する必要がある。一般的には、輝度信号の周波数帯域のうち、クロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、輝度信号のレベルを減衰(調整)する。しかし、クロマサブキャリアの中心周波数fscは、伝送方式によって異なる。そこで、ドット妨害軽減回路(13)は、クロマ信号(C)に基づいて第1伝送方式を検出し、輝度信号の周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、輝度信号のレベルを減衰(調整)する。このように、ドット妨害軽減回路(13)は、複数の伝送方式(NTSC、PAL、SECAM)に対応してドット妨害を軽減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドット妨害を軽減するドット妨害軽減回路、表示装置に関する。
表示装置は、輝度信号/クロマ信号分離回路(以下、Y/C分離回路)を具備する。表示装置には、コンポジットビデオ信号が伝送される。表示装置は、Y/C分離回路により、コンポジットビデオ信号をクロマ信号Cと輝度信号Yとに分離する。表示装置は、更に、表示部を具備する。表示装置は、クロマ信号Cを色差信号CB−Y、CR−Yに変換し、輝度信号Yと色差信号CB−Y、CR−Yとに基づいてRGB信号を生成して表示部に出力する。RGB信号は、画像信号R、G、Bを含む。画像信号RはR(赤)の色の濃さを示す信号である。画像信号GはG(緑)の色の濃さを示す信号である。画像信号BはB(青)の色の濃さを示す信号である。
コンポジットビデオ信号は、規定された伝送方式により伝送される。規定された伝送方式としては、NTSC(National Television System Committee)が挙げられる。NTSC伝送方式では、R、G、Bの3原色の画像信号が、輝度信号Yと、色差信号CB−Y、CR−Yとに変換され伝送される。このNTSC伝送方式では、クロマサブキャリア周波数fsc(クロマサブキャリアの中心周波数fsc)のクロマサブキャリアの振幅が色差信号CB−Y、CR−Yで直交変調され、クロマサブキャリア周波数fscを有するクロマ信号Cが生成される。色差信号CB−Y、CR−Yで直交変調されたクロマ信号Cは、受信側(表示装置)で直交復調される。NTSC伝送方式では、クロマ信号Cを輝度信号Yに周波数多重してNTSC信号(コンポジットビデオ信号)として伝送(送信)する。NTSC伝送方式に適用されるクロマサブキャリア周波数(クロマサブキャリアの中心周波数)fscは、3.58MHzである。
Y/C分離回路としては、くし型フィルタが例示される。コンポジットビデオ信号は、くし型フィルタにより、クロマ信号Cと輝度信号Yとに分離される。その輝度信号Yには、分離し切れなかったクロマ信号(残留クロマサブキャリア)が含まれる。残留クロマサブキャリアが原因によりドット妨害が生じる。ドット妨害が生じることにより画質が劣化する。
ドット妨害を軽減する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された技術によれば、カラー復号映像信号(コンポジットビデオ信号)を輝度信号とクロマ信号とに分離する分離手段と、カラー復号映像信号(コンポジットビデオ信号)における隣接走査線間の非相関性を検出する検出手段と、検出手段からの非相関検出信号(隣接走査線間の非相関性を表す非相関検出値)に基づいて分離手段からの輝度信号におけるクロマ信号帯域成分を制限する制限手段とを備えたことを特徴としている。制限手段は、NTSC伝送方式に適用される3.58MHzトラップ部を含む。3.58MHzトラップ部は、非相関検出信号(非相関検出値)に基づいて、輝度信号の周波数帯域のうち、NTSC伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである3.58MHzに対して、輝度信号のレベルを減衰(調整)する。
規定された伝送方式としては、NTSCの他に、PAL(Phase Alternation by Line)が挙げられる。PAL伝送方式に適用されるクロマサブキャリア周波数(クロマサブキャリアの中心周波数)fscは、4.43MHzである。特許文献1に記載された技術では、NTSC伝送方式に適用できるが、PAL伝送方式に適用できない。特許文献1に記載された技術にPAL伝送方式を適用するためには、PAL伝送方式に適用されるトラップ部(4.43MHzトラップ部)に変更しなければならない。
特開平1−143487号公報
本発明の課題は、複数の伝送方式に対応してドット妨害を軽減することができるドット妨害軽減回路、表示装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、画質の劣化を防止することができるドット妨害軽減回路、表示装置を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、画質の最適化を行うことができるドット妨害軽減回路、表示装置を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の表示装置(31、32、33)は、ドット妨害軽減回路(13)と、ドット妨害軽減回路(13)に接続された表示部(10)とを具備する。ドット妨害軽減回路(13)は、分離回路(1)と、クロマ信号復調制御回路(11)と、輝度信号制御回路(12)と、RGBマトリックス回路(9)と、制御部(6、16、26)とを具備する。分離回路(1)は、コンポジットビデオ信号(COM)をクロマ信号(C)と輝度信号(Y)とに分離する。ここで、コンポジットビデオ信号(COM)は、規定された複数の伝送方式のうちの第1伝送方式で伝送されている。複数の伝送方式としては、NTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation by Line)、SECAM(SEquential Couleur A Memoire)が挙げられる。クロマ信号復調制御回路(11)は、クロマ信号(C)を色差信号(CB−Y、CR−Y)に変換して出力し、クロマ信号(C)に基づいて第1伝送方式を検出し、検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報(Sys)とクロマ信号(C)に関連するクロマ関連情報(CVsb、C)とを出力する。輝度信号制御回路(12)は、制御信号(CRL)に基づいて輝度信号(Y)のレベルを調整し、調整された輝度信号(Y’’)を出力する。RGBマトリックス回路(9)は、調整された輝度信号(Y’’)と色差信号(CB−Y、CR−Y)とに基づいてRGB信号(R、G、B)を生成して表示部(10)に出力する。制御部(6、16、26)は、伝送方式情報(Sys)とクロマ関連情報(CVsb、C)とに基づいて輝度信号(Y)のレベルの調整量を決定し、調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
輝度信号(Y)には、分離し切れなかったクロマ信号(残留クロマサブキャリア)が含まれ、残留クロマサブキャリアが原因によりドット妨害が生じる。ドット妨害を軽減するために、輝度信号(Y)のレベルを減衰(調整)する必要がある。一般的には、輝度信号の周波数帯域のうち、クロマサブキャリアの中心周波数(fsc)に対して、輝度信号のレベルを減衰(調整)する。しかし、クロマサブキャリアの中心周波数(fsc)は、伝送方式によって異なる。そこで、本発明の表示装置(31、32、33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、クロマ信号(C)に基づいて第1伝送方式を検出し、輝度信号の周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数(fsc)に対して、輝度信号のレベルを減衰(調整)する。このように、本発明の表示装置(31、32、33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、複数の伝送方式(NTSC、PAL、SECAM)に対応してドット妨害を軽減することができる。
本発明の表示装置(31)において、クロマ信号(C)は、カラーバースト信号を含む。クロマ関連情報(CVsb)は、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)を含む。制御部(6)は、伝送方式情報(Sys)と、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)とに基づいて、調整量を決定する。制御部(6)は、調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
例えば輝度信号(Y)のレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の表示装置(31)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を大きくし、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の表示装置(31)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
本発明の表示装置(32)において、クロマ関連情報(C)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)と、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)とを含む。制御部(16)は、伝送方式情報(Sys)と、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)と色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)との少なくとも1つとに基づいて、調整量を決定する。制御部(16)は、調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
例えば輝度信号(Y)のレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を大きくし、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を大きくし、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の表示装置(32)によれば、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。輝度信号Yのレベルの減衰量を決定するために、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)として、後述する高域周波数成分ピーク値fを用いる。
本発明の表示装置(32)において、制御部(16)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)に基づいて、色差信号(CB−Y、CR−Y)の高域周波数成分を検出する。制御部(16)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が設定クロマ信号振幅値(Cpref)を超え、検出された高域周波数成分のピーク値(f)が設定高域周波数成分ピーク値(fref)を超える場合、伝送方式情報(Sys)と、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)と、検出された高域周波数成分のピーク値(f)とに基づいて、調整量を決定する。制御部(16)は、調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を大きくし、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を大きくし、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f)が特定範囲(Cpref、fref)を超えたときに限り、上記の減衰量(調整量)を決定する。このため、本発明の表示装置(32)によれば、画質の最適化を行うことができる。
本発明の表示装置(32)において、制御部(16)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)に基づいて、色差信号(CB−Y、CR−Y)の高域周波数成分を検出する。制御部(16)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が設定クロマ信号振幅値(Cpref)を超え、検出された高域周波数成分のピーク値(f)が設定高域周波数成分ピーク値(fref)以下である場合、伝送方式情報(Sys)と、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)とに基づいて、調整量を決定する。制御部(16)は、調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を大きくし、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が特定範囲(Cpref)を超えたときに限り、上記の減衰量(調整量)を決定する。このため、本発明の表示装置(32)によれば、画質の最適化を行うことができる。
本発明の表示装置(32)において、制御部(16)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)に基づいて、色差信号(CB−Y、CR−Y)の高域周波数成分を検出する。制御部(16)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が設定クロマ信号振幅値(Cpref)以下であり、検出された高域周波数成分のピーク値(f)が設定高域周波数成分ピーク値(fref)を超える場合、伝送方式情報(Sys)と、検出された高域周波数成分のピーク値(f)とに基づいて、調整量を決定する。制御部(16)は、調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を大きくし、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(32)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f)が特定範囲(fref)を超えたときに限り、上記の減衰量(調整量)を決定する。このため、本発明の表示装置(32)によれば、画質の最適化を行うことができる。
本発明の表示装置(33)において、クロマ信号(C)は、カラーバースト信号を含む。クロマ関連情報(CVsb、C)は、第1クロマ関連情報(CVsb)を含む。第1クロマ関連情報(CVsb)は、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)を含む。制御部(26)は、伝送方式情報(Sys)と、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)とに基づいて、調整量として第1調整量を決定する。制御部(26)は、第1調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
例えば輝度信号(Y)のレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第1減衰量(第1調整量)を大きくし、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第1減衰量(第1調整量)を小さくする。このため、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
本発明の表示装置(33)において、クロマ関連情報(CVsb、C)は、更に、第2クロマ関連情報(C)を含む。第2クロマ関連情報(C)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)と、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)とを含む。制御部(26)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)に基づいて、色差信号(CB−Y、CR−Y)の高域周波数成分を検出する。制御部(26)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が設定クロマ信号振幅値(Cpref)を超え、検出された高域周波数成分のピーク値(f)が設定高域周波数成分ピーク値(fref)を超える場合、伝送方式情報(Sys)と、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)と、検出された高域周波数成分のピーク値(f)とに基づいて、調整量として第2調整量を決定する。制御部(26)は、第2調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第2減衰量(第2調整量)を大きくし、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第2減衰量(第2調整量)を小さくする。このため、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第2減衰量(第2調整量)を大きくし、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第2減衰量(第2調整量)を小さくする。このため、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f)が特定範囲(Cpref、fref)を超えたときに限り、上記の第2減衰量(第2調整量)を決定する。このため、本発明の表示装置(33)によれば、画質の最適化を行うことができる。
本発明の表示装置(33)において、クロマ関連情報(CVsb、C)は、更に、第2クロマ関連情報(C)を含む。第2クロマ関連情報(C)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)と、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)とを含む。制御部(26)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)に基づいて、色差信号(CB−Y、CR−Y)の高域周波数成分を検出する。制御部(26)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が設定クロマ信号振幅値(Cpref)を超え、検出された高域周波数成分のピーク値(f)が設定高域周波数成分ピーク値(fref)以下である場合、伝送方式情報(Sys)と、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)とに基づいて、調整量として第3調整量を決定する。制御部(26)は、第3調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第3減衰量(第3調整量)を大きくし、クロマ信号(C)の振幅値(Cp){差分クロマ信号振幅値(Cp−Cpref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第2減衰量(第2調整量)を小さくする。このため、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が特定範囲(Cpref)を超えたときに限り、上記の第3減衰量(第3調整量)を決定する。このため、本発明の表示装置(33)によれば、画質の最適化を行うことができる。
本発明の表示装置(33)において、クロマ関連情報(CVsb、C)は、更に、第2クロマ関連情報(C)を含む。第2クロマ関連情報(C)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)と、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)とを含む。制御部(26)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅値(CpB−Y、CpR−Y)に基づいて、色差信号(CB−Y、CR−Y)の高域周波数成分を検出する。制御部(26)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が設定クロマ信号振幅値(Cpref)以下であり、検出された高域周波数成分のピーク値(f)が設定高域周波数成分ピーク値(fref)を超える場合、伝送方式情報(Sys)と、検出された高域周波数成分のピーク値(f)とに基づいて、調整量として第4調整量を決定する。制御部(26)は、第4調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、例えば、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が大きくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第4減衰量(第4調整量)を大きくし、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f){差分高域周波数成分(f−fref)}が小さくなるに従って輝度信号(Y)のレベルの第4減衰量(第4調整量)を小さくする。このため、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f)が特定範囲(fref)を超えたときに限り、上記の第4減衰量(第4調整量)を決定する。このため、本発明の表示装置(33)によれば、画質の最適化を行うことができる。
本発明の表示装置(33)において、制御部(26)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)が設定クロマ信号振幅値(Cpref)以下であり、検出された高域周波数成分のピーク値(f)が設定高域周波数成分ピーク値(fref)以下である場合、伝送方式情報(Sys)と、カラーバースト信号(Sb)の振幅値(Vsb)とに基づいて、第1調整量を決定する。制御部(26)は、第1調整量に基づいて制御信号(CRL)を輝度信号制御回路(12)に出力する。
本発明の表示装置(33)によれば、ドット妨害軽減回路(13)は、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f)が特定範囲内(Cpref、fref以下)であるときに限り、上記の第1減衰量(第1調整量)を決定し、クロマ信号(C)の振幅値(Cp)、色差信号(CB−Y、CR−Y)の振幅の高域周波数成分ピーク値(f)が特定範囲(Cpref、fref)を超えた場合、上記の第2減衰量、第3減衰量、第4減衰量のいずれかを決定する。このため、本発明の表示装置(33)によれば、画質の最適化を行うことができる。
本発明のドット妨害軽減回路、表示装置は、複数の伝送方式に対応してドット妨害を軽減することができる。
本発明のドット妨害軽減回路、表示装置は、画質の劣化を防止することができる。
本発明のドット妨害軽減回路、表示装置は、画質の最適化を行うことができる。
添付図面を参照して、本発明による表示装置を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置31の構成を示す。表示装置31は、表示部10と、ドット妨害軽減回路13とを具備する。ドット妨害軽減回路13は、輝度信号/クロマ信号分離回路(以下、Y/C分離回路)1と、クロマ信号復調制御回路11と、輝度信号制御回路12と、RGBマトリックス回路9と、マイコン制御部6とを具備する。
Y/C分離回路1には、コンポジットビデオ信号COMが順次に伝送される。コンポジットビデオ信号COMは、規定された複数の伝送方式のうちの第1伝送方式で伝送される。複数の伝送方式としては、NTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation by Line)、SECAM(SEquential Couleur A Memoire)が挙げられる。Y/C分離回路1は、コンポジットビデオ信号COMをクロマ信号Cと輝度信号Yとに分離する。
クロマ信号復調制御回路11は、クロマ信号Cを色差信号CB−Y、CR−Yに変換してRGBマトリックス回路9に出力する。また、クロマ信号復調制御回路11は、クロマ信号Cに基づいて第1伝送方式を検出し、検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報Sysとクロマ信号Cに関連するクロマ関連情報CVsbとをマイコン制御部6に出力する。マイコン制御部6は、クロマ信号復調制御回路11からの伝送方式情報Sysとクロマ関連情報CVsbとに基づいて輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定し、減衰量に基づいて制御信号CRLを輝度信号制御回路12に出力する。輝度信号制御回路12は、マイコン制御部6からの制御信号CRLに基づいて輝度信号Yのレベルを減衰(調整)して輝度信号Y’’をRGBマトリックス回路9に出力する。RGBマトリックス回路9は、輝度信号制御回路12からの輝度信号Y’’とクロマ信号復調制御回路11からの色差信号CB−Y、CR−Yとに基づいてRGB信号を生成して表示部10に出力する。RGB信号は、画像信号R、G、Bを含む。画像信号RはR(赤)の色の濃さを示す信号である。画像信号GはG(緑)の色の濃さを示す信号である。画像信号BはB(青)の色の濃さを示す信号である。
輝度信号Yには、分離し切れなかったクロマ信号(残留クロマサブキャリア)が含まれ、残留クロマサブキャリアが原因によりドット妨害が生じる。ドット妨害を軽減するために、輝度信号Yのレベルを減衰(調整)する必要がある。一般的には、輝度信号の周波数帯域のうち、クロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、輝度信号のレベルを減衰(調整)する。しかし、クロマサブキャリアの中心周波数fscは、伝送方式によって異なる。そこで、本発明の第1実施形態に係る表示装置31によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号Cに基づいて第1伝送方式を検出し、輝度信号の周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、輝度信号のレベルを減衰(調整)する。このように、本発明の第1実施形態に係る表示装置31によれば、ドット妨害軽減回路13は、複数の伝送方式(NTSC、PAL、SECAM)に対応してドット妨害を軽減することができる。また、本発明の第1実施形態に係る表示装置31によれば、伝送方式情報Sysとクロマ関連情報CVsbとにより、画質の劣化を防止することができる。
上記の効果が得られることについて、詳細に説明する。
まず、上記の伝送方式について説明する。
上記の第1伝送方式がNTSC伝送方式である場合、NTSC伝送方式では、R、G、Bの3原色の画像信号が、輝度信号Yと、色差信号CB−Y、CR−Yとに変換され伝送される。このNTSC伝送方式では、クロマサブキャリア周波数fsc(クロマサブキャリアの中心周波数fsc)のクロマサブキャリアの振幅が色差信号CB−Y、CR−Yで直交変調され、クロマサブキャリア周波数fscを有するクロマ信号Cが生成される。NTSC伝送方式に適用されるクロマサブキャリア周波数(クロマサブキャリアの中心周波数)fscは、3.58MHzである。
色差信号CB−Y、CR−Yで直交変調されたクロマ信号Cは、受信側(本発明の表示装置)で直交復調される。受信側(表示装置)でクロマ信号Cを直交復調するためにはクロマサブキャリア周波数fscのクロマサブキャリアの同期をとる必要がある。NTSC伝送方式では、クロマ信号Cを輝度信号Yに周波数多重し、走査線の水平帰線期間に同期信号Synとカラーバースト信号Sbとを時分割多重して、NTSC信号(コンポジットビデオ信号COM)として伝送(送信)する。同期信号Synは、水平走査線の基準に用いられる。カラーバースト信号Sbは、クロマサブキャリアの基準位相及び基準振幅として用いられ、クロマサブキャリア周波数fscを有する。
図2は、NTSC信号と輝度信号Yとクロマ信号Cとの関係を示す。NTSC信号における水平走査期間101(図2のポイントa−g)は、上記の水平帰線期間102(図2のポイントa−f)と、映像期間103(図2のポイントf−g)とを含む。映像期間103は、水平方向に1ライン(水平走査線)分走査される期間である。1ラインは水平方向に走査される画素に対応する。1ラインの画素は、左端の画素を基準画素、右端の画素を最終画素とする、左端から右端に順に並べられた画素である。水平帰線期間102は、水平方向に走査された1ラインの最終画素から、次の1ラインの基準画素に戻される(帰線される)期間である。
NTSC信号における水平帰線期間102は、第1期間104(図2のポイントa−b)、第2期間105(図2のポイントb−c)、第3期間106(図2のポイントc−d)、第4期間107(図2のポイントd−e)、第5期間108(図2のポイントe−f)を含む。同期信号Synは、NTSC信号における第2期間105に含まれ、受信側(表示装置)でNTSC信号を分離した後の輝度信号Yにおける第2期間105に含まれる。NTSC信号における第2期間105に含まれる同期信号Synにより、水平方向の走査は、1ラインの最終画素から、次の1ラインの基準画素に戻される(帰線される)。カラーバースト信号Sbは、NTSC信号における第4期間107に含まれ、受信側(表示装置)でNTSC信号を分離した後のクロマ信号Cにおける第4期間107に含まれる。カラーバースト信号Sb(第4期間107)は、同期信号Syn(第2期間105)に対して、NTSC伝送方式に従った所定の期間である第3期間106だけ遅れている。NTSC信号における所定の期間(第3期間106)は、同期信号Synに対するカラーバースト信号Sbの位置を表し、同期信号Synは、カラーバースト信号Sbの位置の基準に用いられる。NTSC信号における第5期間108の後は映像期間103であり、NTSC信号を分離した後のクロマ信号Cにおける映像期間103には、クロマ信号Cの振幅Cpが含まれる。上記の画像信号R、G、Bは、映像期間103により表示される。
上記の第1伝送方式がPAL伝送方式である場合、PAL伝送方式では、R、G、Bの3原色の画像信号が、輝度信号Yと、色差信号CB−Y、CR−Yとに変換され伝送される。PAL伝送方式では、伝送系の非直線性に対してNTSC伝送方式よりも画質劣化が少なくなるようにNTSC伝送方式を変形したものである。このPAL伝送方式では、クロマサブキャリア周波数fsc(クロマサブキャリアの中心周波数fsc)のクロマサブキャリアの振幅が色差信号CB−Y、CR−Yで直交変調され、クロマサブキャリア周波数fscを有するクロマ信号Cが生成される。PAL伝送方式に適用されるクロマサブキャリア周波数(クロマサブキャリアの中心周波数)fscは、4.43MHzである。色差信号CR−Yのクロマサブキャリアの位相は、水平走査線毎に180度反転する。また、色差信号CB−Y、CR−Yのバースト位相は、+135度と−135度(225度)に水平走査線毎に切り換わる。
色差信号CB−Y、CR−Yで直交変調されたクロマ信号Cは、受信側(本発明の表示装置)で直交復調される。受信側(表示装置)でクロマ信号Cを直交復調するためには、クロマサブキャリア周波数fscのクロマサブキャリアにより搬送されるバースト信号Sbとクロマサブキャリア周波数fscのクロマサブキャリアの同期をとる必要がある。PAL伝送方式では、クロマ信号Cを輝度信号Yに周波数多重し、走査線の水平帰線期間に同期信号Synとバースト信号Sbとを時分割多重して、PAL信号(コンポジットビデオ信号COM)として伝送(送信)する。同期信号Synは、水平走査線の基準に用いられる。バースト信号Sbは、クロマサブキャリアの基準位相及び基準振幅として用いられ、クロマサブキャリア周波数fscを有する。
図3は、PAL信号と輝度信号Yとクロマ信号Cとの関係を示す。PAL信号における水平走査期間201(図3のポイントa−g)は、上記の水平帰線期間202(図3のポイントa−f)と、映像期間203(図3のポイントf−g)とを含む。映像期間203は、水平方向に1ライン(水平走査線)分走査される期間である。1ラインは水平方向に走査される画素に対応する。1ラインの画素は、左端の画素を基準画素、右端の画素を最終画素とする、左端から右端に順に並べられた画素である。水平帰線期間202は、水平方向に走査された1ラインの最終画素から、次の1ラインの基準画素に戻される(帰線される)期間である。
PAL信号における水平走査期間201は、第1期間204(図3のポイントa−b)、第2期間205(図3のポイントb−c)、第3期間206(図3のポイントc−d)、第4期間207(図3のポイントd−e)、第5期間208(図3のポイントe−f)を含む。同期信号Synは、PAL信号における第2期間205に含まれ、受信側(表示装置)でPAL信号を分離した後の輝度信号Yにおける第2期間205に含まれる。PAL信号における第2期間205に含まれる同期信号Synにより、水平方向の走査は、1ラインの最終画素から、次の1ラインの基準画素に戻される(帰線される)。カラーバースト信号Sbは、PAL信号における第4期間207に含まれ、受信側(表示装置)でPAL信号を分離した後のクロマ信号Cにおける第4期間207に含まれる。カラーバースト信号Sb(第4期間207)は、同期信号Syn(第2期間205)に対して、PAL伝送方式に従った所定の期間である第3期間206だけ遅れている。PAL信号における所定の期間(第3期間206)は、同期信号Synに対するカラーバースト信号Sbの位置を表し、同期信号Synは、カラーバースト信号Sbの位置の基準に用いられる。PAL信号における第5期間208の後は映像期間203であり、PAL信号を分離した後のクロマ信号Cにおける映像期間203には、クロマ信号Cの振幅Cpが含まれる。上記の画像信号R、G、Bは、映像期間203により表示される。
上記の第1伝送方式がSECAM伝送方式である場合、SECAM伝送方式では、R、G、Bの3原色の画像信号が、輝度信号Yと、色差信号CB−Y、CR−Yとに変換され伝送される。このSECAM伝送方式では、クロマサブキャリア周波数fsc(クロマサブキャリアの中心周波数fsc)のクロマサブキャリアの振幅が色差信号CB−Y、CR−YでそれぞれFM変調され、クロマサブキャリア周波数fscを有するクロマ信号Cが生成される。SECAM伝送方式では、色合いに応じてクロマサブキャリア周波数fscが異なり、色差信号CB−Y、CR−Yの変調周波数が異なる場合がある。この場合、SECAM伝送方式に適用されるクロマサブキャリア周波数(クロマサブキャリアの中心周波数)fscは、4.18MHzと4.40MHzである。
色差信号CB−Y、CR−YでFM変調されたクロマ信号Cは、受信側(本発明の表示装置)でFM復調される。受信側(表示装置)でクロマ信号CをFM復調するためには、リファレンスバーストの周波数情報を検出し、FM復調のための基準周波数を定めなければならない。SECAM伝送方式では、クロマ信号Cを輝度信号Yに周波数多重し、走査線の水平帰線期間に同期信号Synとリファレンスバースト信号Sbとを時分割多重して、SECAM信号(コンポジットビデオ信号COM)として伝送(送信)する。同期信号Synは、水平走査線の基準に用いられる。リファレンスバースト信号Sbは、クロマサブキャリアを復調するための基準周波数として用いられ、クロマサブキャリア周波数fscを有する。
図4は、SECAM信号と輝度信号Yとクロマ信号Cとの関係を示す。SECAM信号における水平走査期間301(図4のポイントa−g)は、上記の水平帰線期間302(図4のポイントa−f)と、映像期間303(図4のポイントf−g)とを含む。映像期間303は、水平方向に1ライン(水平走査線)分走査される期間である。1ラインは水平方向に走査される画素に対応する。1ラインの画素は、左端の画素を基準画素、右端の画素を最終画素とする、左端から右端に順に並べられた画素である。水平帰線期間302は、水平方向に走査された1ラインの最終画素から、次の1ラインの基準画素に戻される(帰線される)期間である。
SECAM信号における水平走査期間301は、第1期間304(図4のポイントa−b)、第2期間305(図4のポイントb−c)、第3期間306(図4のポイントc−d)、第4期間307(図4のポイントd−e)、第5期間308(図4のポイントe−f)を含む。同期信号Synは、SECAM信号における第2期間305に含まれ、受信側(表示装置)でSECAM信号を分離した後の輝度信号Yにおける第2期間305に含まれる。SECAM信号における第2期間305に含まれる同期信号Synにより、水平方向の走査は、1ラインの最終画素から、次の1ラインの基準画素に戻される(帰線される)。リファレンスバースト信号Sbは、SECAM信号における第4期間307に含まれ、受信側(表示装置)でSECAM信号を分離した後のクロマ信号Cにおける第4期間307に含まれる。リファレンスバースト信号Sb(第4期間307)は、同期信号Syn(第2期間305)に対して、SECAM伝送方式に従った所定の期間である第3期間306だけ遅れている。SECAM信号における所定の期間(第3期間306)は、同期信号Synに対するリファレンスバースト信号Sbの位置を表し、同期信号Synは、リファレンスバースト信号Sbの位置の基準に用いられる。SECAM信号における第5期間308の後は映像期間303であり、SECAM信号を分離した後のクロマ信号Cにおける映像期間303には、クロマ信号Cの振幅Cpが含まれる。上記の画像信号R、G、Bは、映像期間303により表示される。
次に、ドット妨害軽減回路13の構成について図1を用いて説明する。
クロマ信号復調制御回路11は、オートマティッククロマコントロール回路(以下、ACC回路)2、クロマ増幅回路3、ACC検出回路4、クロマ復調回路5を含む。ACC回路2は、Y/C分離回路1とクロマ増幅回路3とに接続されている。クロマ増幅回路3は、ACC検出回路4とクロマ復調回路5とに接続されている。ACC検出回路4は、ACC回路2とマイコン制御部6とに接続されている。クロマ復調回路5は、Y/C分離回路1とRGBマトリックス回路9とマイコン制御部6とに接続されている。また、クロマ復調回路5の動作の基準となる基準クロックを生成する周波数可変型発振器(図示しない)(以下、発振器)と、前記発振器と入力されるカラーバースト信号Sbの位相の同調をとるための同調回路(図示しない)とを内蔵する。輝度信号制御回路12は、輝度信号fscトラップ回路7、輝度信号処理回路8を含む。輝度信号fscトラップ回路7は、Y/C分離回路1と輝度信号処理回路8とマイコン制御部6とに接続されている。輝度信号処理回路8は、RGBマトリックス回路9に接続されている。
Y/C分離回路1は、くし型フィルタを有する。Y/C分離回路1は、くし型フィルタにより、コンポジットビデオ信号COMをクロマ信号Cと輝度信号Yとに分離する。Y/C分離回路1は、クロマ信号CをACC回路2に出力し、輝度信号Yを輝度信号fscトラップ回路7に出力する。Y/C分離回路1は、くし型フィルタに代えて、トラップ及びバンドパスフィルタを有する場合がある。図5は、Y/C分離回路1のトラップ及びバンドパスフィルタの構成を示す。トラップ及びバンドパスフィルタは、コンポジットビデオ信号COMから輝度信号Yを抽出するトラップフィルタ1Aと、コンポジットビデオ信号COMからクロマ信号Cを抽出するバンドパスフィルタ1Bとを含む。
Y/C分離回路1により分離されたクロマ信号Cは、水平帰線期間、映像期間の順にACC回路2に入力される。ACC回路2は、Y/C分離回路1により分離されたクロマ信号Cをクロマ増幅回路3に出力する。クロマ増幅回路3は、ACC回路2からのクロマ信号Cを増幅し、クロマ信号C’をACC検出回路4とクロマ復調回路5とに出力する。ACC検出回路4は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’における水平帰線期間に含まれるカラーバースト信号Sbを検出し、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧VfをACC回路2に出力する。ACC回路2には、クロマ信号Cにおける水平帰線期間に含まれるカラーバースト信号Sbが一定の振幅で出力されるように、ACC検出回路4によりフィードバックがかけられる。また、ACC検出回路4は、上記のクロマ関連情報CVsbをマイコン制御部6に出力する。クロマ関連情報CVsbは、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧(フィードバック電圧値)Vfを含む。
図6は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbとフィードバック電圧(フィードバック電圧値)Vfとの関係を示す。ACC検出回路4は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbが基準値Vsbref以下である場合(微弱信号領域AR1内である場合)、フィードバック電圧Vfminを出力する。ACC検出回路4は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbが基準値Vsbrefを超える場合(通常信号領域AR2内である場合)、フィードバック電圧Vfminよりも高いフィードバック電圧Vfを出力する。通常信号領域AR2において、フィードバック電圧Vfは、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbと比例関係にあり、また、信号伝送路や記録機器(VTR)における周波数特性の変化にともなうカラーバースト信号Sbの振幅変化とも比例関係にある。
クロマ復調回路5は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’を入力する。クロマ復調回路5は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’における第4期間に含まれるカラーバースト信号Sbを検出する。クロマ復調回路5は、クロマ復調回路5内の発振器が生成する基準クロックとカラーバースト信号Sbの同調をとり、発振器の周波数をカウントすることで第1伝送方式を検出し、検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報Sysをマイコン制御部6に出力する。また、クロマ復調回路5は、クロマ信号C’を色差信号CB−Y、CR−Yに変換してRGBマトリックス回路9に出力する。
マイコン制御部6は、ACC検出回路4からのクロマ関連情報CVsb(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧値Vf)を入力する。マイコン制御部6は、クロマ復調回路5からの伝送方式情報Sysを入力する。マイコン制御部6は、伝送方式情報Sysとクロマ関連情報CVsb{フィードバック電圧値Vf(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb)}とに基づいて、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16は、決定した減衰量に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する。
図7は、本発明の第1実施形態に係る表示装置31のドット妨害軽減回路13のマイコン制御部6の構成を示す。マイコン制御部6は、マイクロコンピュータであり、減衰特性が格納されたカラーバースト信号用制御メモリ60を備えている。カラーバースト信号用制御メモリ60は、NTSCカラーバースト信号用制御テーブル61、PALカラーバースト信号用制御テーブル62、SECAMカラーバースト信号用制御テーブル63を含む。
図8に示されるように、NTSCカラーバースト信号用制御テーブル61には、輝度信号Yの周波数帯域と、NTSC伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである3.58MHzと、フィードバック電圧値Vf(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb)と、輝度信号Yの3.58MHzを中心とするレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性が格納されている。マイコン制御部6は、伝送方式情報SysがNTSC伝送方式を表す場合、NTSCカラーバースト信号用制御テーブル61を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、3.58MHzに対して、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧Vf)に対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部6により決定される減衰量は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が大きくなるに従って大きくなり、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が小さくなるに従って小さくなる。
図9に示されるように、PALカラーバースト信号用制御テーブル62には、輝度信号Yの周波数帯域と、PAL伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである4.43MHzと、フィードバック電圧値Vf(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb)と、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性が格納されている。マイコン制御部6は、伝送方式情報SysがPAL伝送方式を表す場合、PALカラーバースト信号用制御テーブル62を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、4.43MHzに対して、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧Vf)に対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部6により決定される減衰量は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が大きくなるに従って大きくなり、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が小さくなるに従って小さくなる。
図10に示されるように、SECAMカラーバースト信号用制御テーブル63には、輝度信号Yの周波数帯域と、SECAM伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである4.18MHz、4.40MHzと、フィードバック電圧値Vf(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb)と、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性(双峰特性)が格納されている。SECAM伝送方式では、色合いに応じてクロマサブキャリア周波数fscが異なり、色差信号CB−Y、CR−Yの変調周波数が異なる。このため、SECAM伝送方式において、画質を向上させるために、双峰特性を考慮して輝度信号Yのレベルの減衰量を決定することが好ましい。マイコン制御部6は、伝送方式情報SysがSECAM伝送方式を表す場合、SECAMカラーバースト信号用制御テーブル63を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、4.18MHz、4.40MHzに対して、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧Vf)に対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部6により決定される減衰量は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が大きくなるに従って大きくなり、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が小さくなるに従って小さくなる。
Y/C分離回路1により分離された輝度信号Yは、水平帰線期間、映像期間の順に輝度信号fscトラップ回路7に入力される。輝度信号fscトラップ回路7は、マイコン制御部6からの制御信号CRLに基づいて輝度信号Yのレベルを減衰(調整)して輝度信号Y’を輝度信号処理回路8に出力する。輝度信号処理回路8は、輝度信号Y’における黒レベル補正、振幅の増減、シャープネス補正を行って輝度信号Y’’をRGBマトリックス回路9に出力する。
RGBマトリックス回路9は、輝度信号制御回路12からの輝度信号Y’’とクロマ信号復調制御回路11からの色差信号CB−Y、CR−Yとに基づいてRGB信号(画像信号R、G、B)を生成して表示部10に出力する。
図11は、本発明の第1実施形態に係る表示装置31におけるドット妨害軽減回路13のマイコン制御部6の動作を示すフローチャートである。
マイコン制御部6は、ACC検出回路4からのクロマ関連情報CVsb(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧値Vf)を入力する。マイコン制御部6は、クロマ復調回路5からの伝送方式情報Sysを入力する(ステップS11)。
マイコン制御部6は、伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表す場合、カラーバースト信号用制御メモリ60を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧Vf)に対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する(ステップS12)。マイコン制御部6は、ステップS12により決定された減衰量(調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS13)。
例えば輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第1実施形態に係る表示装置31によれば、ドット妨害軽減回路13は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を大きくし、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の第1実施形態に係る表示装置31によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
以上の説明により、本発明の第1実施形態に係る表示装置31によれば、複数の伝送方式に対応してドット妨害を軽減することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る表示装置31によれば、画質の劣化を防止することができる。
なお、図12に示されるように、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbが基準値Vsbref以下である場合(微弱信号領域AR1内である場合)、ACC検出回路4は、フィードバック電圧を出力せず、ドット妨害軽減回路13は、輝度信号Yの帯域制限を行わない設定も可能である。この場合、ACC検出回路4は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbが基準値Vsbrefを超える場合(通常信号領域AR2内である場合)、0Vよりも高いフィードバック電圧Vfを出力する。
また、図13に示されるように、マイコン制御部6は、更に、フィードバック電圧Vfと輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)D1、D2とを対応付ける減衰量設定メモリ65を備えている場合もある。フィードバック電圧Vfと減衰量D1との関係を示すVf−D1特性は、比例しているが、フィードバック電圧Vfと減衰量D2との関係を示すVf−D2特性は、比例していない。Vf−D1特性は、上記のカラーバースト信号用制御メモリ60に格納された減衰特性に対応する。Vf−D2特性が示す減衰量D2は、フィードバック電圧Vfが0VからP点における電圧までの範囲であるとき、Vf−D1特性が示す減衰量D1よりも大きく、フィードバック電圧VfがP点における電圧よりも高いとき、Vf−D1特性が示す減衰量D1よりも小さい。この場合、マイコン制御部6は、上記のカラーバースト信号用制御メモリ60と減衰量設定メモリ65とを参照して、輝度信号Yのレベルの減衰量D2を決定する。このように、Vf−D1特性が比例関係であっても、マイコン制御部6において、減衰量を任意に変化させることも可能である。
(第2実施形態)
図14は、本発明の第2実施形態に係る表示装置32の構成を示す。表示装置32は、表示部10と、ドット妨害軽減回路13とを具備する。第2実施形態では、第1実施形態に重複する説明を省略する。ドット妨害軽減回路13は、Y/C分離回路1と、クロマ信号復調制御回路11と、輝度信号制御回路12と、RGBマトリックス回路9と、マイコン制御部16とを具備する。即ち、ドット妨害軽減回路13は、前述のマイコン制御部6に代えて、マイコン制御部16を具備する。
クロマ信号復調制御回路11は、クロマ信号Cを色差信号CB−Y、CR−Yに変換してRGBマトリックス回路9に出力する。また、クロマ信号復調制御回路11は、クロマ信号Cに基づいて第1伝送方式を検出し、検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報Sysとクロマ信号Cに関連するクロマ関連情報Cとをマイコン制御部16に出力する。第2実施形態において、クロマ信号復調制御回路11は、前述のクロマ関連情報CVsbに代えて、クロマ関連情報Cをマイコン制御部16に出力する。クロマ関連情報Cについては後述する。マイコン制御部16は、クロマ信号復調制御回路11からの伝送方式情報Sysとクロマ関連情報Cとに基づいて輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定し、減衰量に基づいて制御信号CRLを輝度信号制御回路12に出力する。輝度信号制御回路12は、マイコン制御部16からの制御信号CRLに基づいて輝度信号Yのレベルを減衰(調整)して輝度信号Y’’をRGBマトリックス回路9に出力する。RGBマトリックス回路9は、輝度信号制御回路12からの輝度信号Y’’とクロマ信号復調制御回路11からの色差信号CB−Y、CR−Yとに基づいてRGB信号(画像信号R、G、B)を生成して表示部10に出力する。
本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、第1実施形態と同様に、ドット妨害軽減回路13は、複数の伝送方式(NTSC、PAL、SECAM)に対応してドット妨害を軽減することができる。また、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、伝送方式情報Sysとクロマ関連情報Cとにより、画質の劣化を防止することができる。
上記の効果が得られることについて、詳細に説明する。
クロマ信号復調制御回路11は、ACC回路2、クロマ増幅回路3、ACC検出回路4、クロマ復調回路5を含む。ACC回路2は、Y/C分離回路1とクロマ増幅回路3とに接続されている。クロマ増幅回路3は、ACC検出回路4とクロマ復調回路5とに接続されている。ACC検出回路4は、ACC回路2に接続されている。クロマ復調回路5は、Y/C分離回路1とRGBマトリックス回路9とマイコン制御部16とに接続されている。輝度信号制御回路12は、輝度信号fscトラップ回路7、輝度信号処理回路8を含む。輝度信号fscトラップ回路7は、Y/C分離回路1と輝度信号処理回路8とマイコン制御部16とに接続されている。輝度信号処理回路8は、RGBマトリックス回路9に接続されている。
Y/C分離回路1は、コンポジットビデオ信号COMをクロマ信号Cと輝度信号Yとに分離する。Y/C分離回路1は、クロマ信号CをACC回路2に出力し、輝度信号Yを輝度信号fscトラップ回路7に出力する。
Y/C分離回路1により分離されたクロマ信号Cは、水平帰線期間、映像期間の順にACC回路2に入力される。ACC回路2は、Y/C分離回路1により分離されたクロマ信号Cをクロマ増幅回路3に出力する。クロマ増幅回路3は、ACC回路2からのクロマ信号Cを増幅し、クロマ信号C’をACC検出回路4とクロマ復調回路5とに出力する。ACC検出回路4は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’における水平帰線期間に含まれるカラーバースト信号Sbを検出し、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧VfをACC回路2に出力する。ACC回路2には、クロマ信号Cにおける水平帰線期間に含まれるカラーバースト信号Sbが一定の振幅で出力されるように、ACC検出回路4によりフィードバックがかけられる。
クロマ復調回路5は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’を入力する。クロマ復調回路5は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’における第4期間に含まれるカラーバースト信号Sbを検出する。クロマ復調回路5は、クロマ復調回路5内の発振器が生成する基準クロックとカラーバースト信号Sbの同調をとり、発振器の周波数をカウントすることで第1伝送方式を検出し、検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報Sysをマイコン制御部16に出力する。また、クロマ復調回路5は、クロマ信号C’を色差信号CB−Y、CR−Yに変換してRGBマトリックス回路9に出力する。また、クロマ復調回路5は、上記のクロマ関連情報Cをマイコン制御部16に出力する。クロマ関連情報Cは、クロマ信号C’の振幅値(クロマ信号振幅値Cp)と、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅値(色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Y)とを含む。
マイコン制御部16は、クロマ復調回路5からの伝送方式情報Sys、クロマ関連情報C(クロマ信号振幅値Cp、色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Y)を入力する。マイコン制御部16は、伝送方式情報Sysとクロマ関連情報C(クロマ信号振幅値Cpと色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Yとの少なくとも1つ)とに基づいて、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16は、決定した減衰量に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する。
図15は、本発明の第2実施形態に係る表示装置32のドット妨害軽減回路13のマイコン制御部16の構成を示す。マイコン制御部16は、マイクロコンピュータであり、減衰特性が格納されたクロマ信号用制御メモリ70、色差信号用制御メモリ80を備えている。クロマ信号用制御メモリ70は、NTSCクロマ信号用制御テーブル71、PALクロマ信号用制御テーブル72、SECAMクロマ信号用制御テーブル73を含む。色差信号用制御メモリ80は、NTSC色差信号用制御テーブル81、PAL色差信号用制御テーブル82、SECAM色差信号用制御テーブル83を含む。
マイコン制御部16は、クロマ関連情報Cに含まれるクロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cprefを超えるか否かを調べる。クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cprefを超える場合、マイコン制御部16は、クロマ信号振幅値Cpと設定クロマ信号振幅値Cprefとの差分を表す差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefを生成し、クロマ信号用制御メモリ70(NTSCクロマ信号用制御テーブル71、PALクロマ信号用制御テーブル72、SECAMクロマ信号用制御テーブル73)を参照する。
図16に示されるように、NTSCクロマ信号用制御テーブル71には、輝度信号Yの周波数帯域と、NTSC伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである3.58MHzと、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefと、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性が格納されている。マイコン制御部16は、伝送方式情報SysがNTSC伝送方式を表す場合、NTSCクロマ信号用制御テーブル71を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、3.58MHzに対して、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16により決定される減衰量は、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefが大きくなるに従って大きくなり、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefが小さくなるに従って小さくなる。
図17に示されるように、PALクロマ信号用制御テーブル72には、輝度信号Yの周波数帯域と、PAL伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである4.43MHzと、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefと、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性が格納されている。マイコン制御部16は、伝送方式情報SysがPAL伝送方式を表す場合、PALクロマ信号用制御テーブル72を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、4.43MHzに対して、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16により決定される減衰量は、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefが大きくなるに従って大きくなり、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefが小さくなるに従って小さくなる。
図18に示されるように、SECAMクロマ信号用制御テーブル73には、輝度信号Yの周波数帯域と、SECAM伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである4.18MHz、4.40MHzと、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefと、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性(双峰特性)が格納されている。SECAM伝送方式では、色合いに応じてクロマサブキャリア周波数fscが異なり、色差信号CB−Y、CR−Yの変調周波数が異なる場合がある。このため、SECAM伝送方式において、画質を向上させるために、双峰特性を考慮して輝度信号Yのレベルの減衰量を決定することが好ましい。マイコン制御部16は、伝送方式情報SysがSECAM伝送方式を表す場合、SECAMクロマ信号用制御テーブル73を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、4.18MHz、4.40MHzに対して、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16により決定される減衰量は、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefが大きくなるに従って大きくなり、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefが小さくなるに従って小さくなる。
マイコン制御部16は、図19(a)に示されるようなクロマ関連情報Cに含まれる色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Yを微分して、図19(b)に示されるような高域周波数成分を検出する。マイコン制御部16は、高域周波数成分のピーク値である高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値frefを超えるか否かを調べる。高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値frefを超える場合、マイコン制御部16は、高域周波数成分ピーク値fと設定高域周波数成分ピーク値frefとの差分を表す差分高域周波数成分f−frefを生成し、クロマ信号用制御メモリ70(NTSCクロマ信号用制御テーブル71、PALクロマ信号用制御テーブル72、SECAMクロマ信号用制御テーブル73)を参照する。
図20に示されるように、NTSC色差信号用制御テーブル81には、輝度信号Yの周波数帯域と、NTSC伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである3.58MHzと、差分高域周波数成分f−frefと、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性が格納されている。マイコン制御部16は、伝送方式情報SysがNTSC伝送方式を表す場合、NTSC色差信号用制御テーブル81を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、3.58MHzに対して、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16により決定される減衰量は、差分高域周波数成分f−frefが大きくなるに従って大きくなり、差分高域周波数成分f−frefが小さくなるに従って小さくなる。
図21に示されるように、PAL色差信号用制御テーブル82には、輝度信号Yの周波数帯域と、PAL伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである4.43MHzと、差分高域周波数成分f−frefと、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性が格納されている。マイコン制御部16は、伝送方式情報SysがPAL伝送方式を表す場合、PAL色差信号用制御テーブル82を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、4.43MHzに対して、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16により決定される減衰量は、差分高域周波数成分f−frefが大きくなるに従って大きくなり、差分高域周波数成分f−frefが小さくなるに従って小さくなる。
図22に示されるように、SECAM色差信号用制御テーブル83には、輝度信号Yの周波数帯域と、SECAM伝送方式に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscである4.18MHz、4.40MHzと、差分高域周波数成分f−frefと、輝度信号Yのレベルの減衰量とを対応付ける減衰特性(双峰特性)が格納されている。SECAM伝送方式では、色合いに応じてクロマサブキャリア周波数fscが異なり、色差信号CB−Y、CR−Yの変調周波数が異なる場合がある。このため、SECAM伝送方式において、画質を向上させるために、双峰特性を考慮して輝度信号Yのレベルの減衰量を決定することが好ましい。マイコン制御部16は、伝送方式情報SysがSECAM伝送方式を表す場合、SECAM色差信号用制御テーブル83を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、4.18MHz、4.40MHzに対して、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16により決定される減衰量は、差分高域周波数成分f−frefが大きくなるに従って大きくなり、差分高域周波数成分f−frefが小さくなるに従って小さくなる。
Y/C分離回路1により分離された輝度信号Yは、水平帰線期間、映像期間の順に輝度信号fscトラップ回路7に入力される。輝度信号fscトラップ回路7は、マイコン制御部16からの制御信号CRLに基づいて輝度信号Yのレベルを減衰(調整)して輝度信号Y’を輝度信号処理回路8に出力する。輝度信号処理回路8は、輝度信号Y’における黒レベル補正、振幅の増減、シャープネス補正を行って輝度信号Y’’をRGBマトリックス回路9に出力する。
RGBマトリックス回路9は、輝度信号制御回路12からの輝度信号Y’’とクロマ信号復調制御回路11からの色差信号CB−Y、CR−Yとに基づいてRGB信号(画像信号R、G、B)を生成して表示部10に出力する。
図23は、本発明の第2実施形態に係る表示装置32におけるドット妨害軽減回路13のマイコン制御部16の動作を示すフローチャートである。
マイコン制御部16は、クロマ復調回路5からの伝送方式情報Sys、クロマ関連情報C(クロマ信号振幅値Cp、色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Y)を入力する(ステップS21)。次に、マイコン制御部16は、クロマ関連情報Cに含まれる色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Yを微分して高域周波数成分を検出する(ステップS22)。
伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表し、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cprefを超え、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値frefを超える(ステップS23−YES)。この場合、マイコン制御部16は、クロマ信号用制御メモリ70を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。更に、マイコン制御部16は、色差信号用制御メモリ80を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する(ステップS26)。マイコン制御部16は、ステップS26により決定された減衰量(差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS27)。
例えば輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を大きくし、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害軽減回路13は、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を大きくし、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値fが特定範囲(設定クロマ信号振幅値Cpref、設定高域周波数成分ピーク値fref)を超えたときに限り、上記の減衰量(調整量)を決定する。このため、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、画質の最適化を行うことができる。
伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表し、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cprefを超え、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値fref以下である(ステップS23−NO、S24−YES)。この場合、マイコン制御部16は、クロマ信号用制御メモリ70を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する(ステップS28)。マイコン制御部16は、ステップS28により決定された減衰量(調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS27)。
上述のように、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を大きくし、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cpが特定範囲(設定クロマ信号振幅値Cpref)を超えたときに限り、上記の減衰量(調整量)を決定する。このため、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、画質の最適化を行うことができる。
伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表し、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cpref以下であり、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値frefを超える(ステップS23−NO、S24−NO、S25−YES)。この場合、マイコン制御部16は、色差信号用制御メモリ80を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する(ステップS29)。マイコン制御部16は、ステップS29により決定された減衰量(調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS27)。
上述のように、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害軽減回路13は、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を大きくし、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの減衰量を小さくする。このため、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、ドット妨害軽減回路13は、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値fが特定範囲(設定高域周波数成分ピーク値fref)を超えたときに限り、上記の減衰量(調整量)を決定する。このため、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、画質の最適化を行うことができる。
以上の説明により、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、複数の伝送方式に対応してドット妨害を軽減することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第2実施形態に係る表示装置32によれば、画質の最適化を行うことができる。
(第3実施形態)
図24は、本発明の第2実施形態に係る表示装置33の構成を示す。表示装置33は、表示部10と、ドット妨害軽減回路13とを具備する。第3実施形態では、第1実施形態、第2実施形態に重複する説明を省略する。ドット妨害軽減回路13は、Y/C分離回路1と、クロマ信号復調制御回路11と、輝度信号制御回路12と、RGBマトリックス回路9と、マイコン制御部26とを具備する。即ち、ドット妨害軽減回路13は、前述のマイコン制御部6、16に代えて、マイコン制御部26を具備する。
クロマ信号復調制御回路11は、クロマ信号Cを色差信号CB−Y、CR−Yに変換してRGBマトリックス回路9に出力する。また、クロマ信号復調制御回路11は、クロマ信号Cに基づいて第1伝送方式を検出し、検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報Sysとクロマ信号Cに関連するクロマ関連情報CVsb、Cとをマイコン制御部26に出力する。第3実施形態において、クロマ信号復調制御回路11は、前述のクロマ関連情報CVsbと前述のクロマ関連情報Cとの両方をマイコン制御部26に出力する。マイコン制御部26は、クロマ信号復調制御回路11からの伝送方式情報Sysとクロマ関連情報CVsb、Cとに基づいて輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定し、減衰量に基づいて制御信号CRLを輝度信号制御回路12に出力する。輝度信号制御回路12は、マイコン制御部26からの制御信号CRLに基づいて輝度信号Yのレベルを減衰(調整)して輝度信号Y’’をRGBマトリックス回路9に出力する。RGBマトリックス回路9は、輝度信号制御回路12からの輝度信号Y’’とクロマ信号復調制御回路11からの色差信号CB−Y、CR−Yとに基づいてRGB信号(画像信号R、G、B)を生成して表示部10に出力する。
本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、第1実施形態と同様に、ドット妨害軽減回路13は、複数の伝送方式(NTSC、PAL、SECAM)に対応してドット妨害を軽減することができる。また、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、伝送方式情報Sysとクロマ関連情報CVsb、Cとにより、画質の劣化を防止することができる。
上記の効果が得られることについて、詳細に説明する。
クロマ信号復調制御回路11は、ACC回路2、クロマ増幅回路3、ACC検出回路4、クロマ復調回路5を含む。ACC回路2は、Y/C分離回路1とクロマ増幅回路3とに接続されている。クロマ増幅回路3は、ACC検出回路4とクロマ復調回路5とに接続されている。ACC検出回路4は、ACC回路2とマイコン制御部26とに接続されている。クロマ復調回路5は、Y/C分離回路1とRGBマトリックス回路9とマイコン制御部26とに接続されている。輝度信号制御回路12は、輝度信号fscトラップ回路7、輝度信号処理回路8を含む。輝度信号fscトラップ回路7は、Y/C分離回路1と輝度信号処理回路8とマイコン制御部26とに接続されている。輝度信号処理回路8は、RGBマトリックス回路9に接続されている。
Y/C分離回路1は、コンポジットビデオ信号COMをクロマ信号Cと輝度信号Yとに分離する。Y/C分離回路1は、クロマ信号CをACC回路2に出力し、輝度信号Yを輝度信号fscトラップ回路7に出力する。
Y/C分離回路1により分離されたクロマ信号Cは、水平帰線期間、映像期間の順にACC回路2に入力される。ACC回路2は、Y/C分離回路1により分離されたクロマ信号Cをクロマ増幅回路3に出力する。クロマ増幅回路3は、ACC回路2からのクロマ信号Cを増幅し、クロマ信号C’をACC検出回路4とクロマ復調回路5とに出力する。ACC検出回路4は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’における水平帰線期間に含まれるカラーバースト信号Sbを検出し、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧VfをACC回路2に出力する。ACC回路2には、クロマ信号Cにおける水平帰線期間に含まれるカラーバースト信号Sbが一定の振幅で出力されるように、ACC検出回路4によりフィードバックがかけられる。また、ACC検出回路4は、上記のクロマ関連情報CVsbをマイコン制御部26に出力する。クロマ関連情報CVsbは、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧(フィードバック電圧値)Vfを含む。
クロマ復調回路5は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’を入力する。クロマ復調回路5は、クロマ増幅回路3からのクロマ信号C’における第4期間に含まれるカラーバースト信号Sbを検出する。クロマ復調回路5は、クロマ復調回路5内の発振器が生成する基準クロックとカラーバースト信号Sbの同調をとり、発振器の周波数をカウントすることで第1伝送方式を検出し、検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報Sysをマイコン制御部26に出力する。また、クロマ復調回路5は、クロマ信号C’を色差信号CB−Y、CR−Yに変換してRGBマトリックス回路9に出力する。また、クロマ復調回路5は、上記のクロマ関連情報Cをマイコン制御部26に出力する。クロマ関連情報Cは、クロマ信号Cの振幅値(クロマ信号振幅値Cp)と、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅値(色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Y)とを含む。
マイコン制御部26は、ACC検出回路4からのクロマ関連情報CVsb(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧値Vf)を入力する。マイコン制御部26は、クロマ復調回路5からの伝送方式情報Sys、クロマ関連情報C(クロマ信号振幅値Cp、色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Y)を入力する。マイコン制御部26は、伝送方式情報Sysとクロマ関連情報CVsb{フィードバック電圧値Vf(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb)}とに基づいて、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。又は、マイコン制御部26は、伝送方式情報Sysとクロマ関連情報C(クロマ信号振幅値Cpと色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Yとの少なくとも1つ)とに基づいて、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を決定する。マイコン制御部16は、決定した減衰量に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する。
Y/C分離回路1により分離された輝度信号Yは、水平帰線期間、映像期間の順に輝度信号fscトラップ回路7に入力される。輝度信号fscトラップ回路7は、マイコン制御部26からの制御信号CRLに基づいて輝度信号Yのレベルを減衰(調整)して輝度信号Y’を輝度信号処理回路8に出力する。輝度信号処理回路8は、輝度信号Y’における黒レベル補正、振幅の増減、シャープネス補正を行って輝度信号Y’’をRGBマトリックス回路9に出力する。
RGBマトリックス回路9は、輝度信号制御回路12からの輝度信号Y’’とクロマ信号復調制御回路11からの色差信号CB−Y、CR−Yとに基づいてRGB信号(画像信号R、G、B)を生成して表示部10に出力する。
図25は、本発明の第3実施形態に係る表示装置33のドット妨害軽減回路13のマイコン制御部26の構成を示す。マイコン制御部26は、マイクロコンピュータであり、前述のカラーバースト信号用制御メモリ60、クロマ信号用制御メモリ70、色差信号用制御メモリ80を備えている。
図26は、本発明の第3実施形態に係る表示装置33におけるドット妨害軽減回路13のマイコン制御部26の動作を示すフローチャートである。
マイコン制御部26は、ACC検出回路4からのクロマ関連情報CVsb(カラーバースト信号Sbの振幅値Vsbに対応するフィードバック電圧値Vf)を入力する。マイコン制御部26は、クロマ復調回路5からの伝送方式情報Sys、クロマ関連情報C(クロマ信号振幅値Cp、色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Y)を入力する(ステップS31)。次に、マイコン制御部26は、クロマ関連情報Cに含まれる色差信号振幅値CpB−Y、CpR−Yを微分して高域周波数成分を検出する(ステップS32)。
伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表し、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cpref以下であり、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値fref以下である(ステップS33−NO、S34−NO、S35−NO)。この場合、マイコン制御部26は、カラーバースト信号用制御メモリ60を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧Vf)に対応する輝度信号Yのレベルの減衰量である第1減衰量(第1調整量)を決定する(ステップS36)。マイコン制御部6は、第1減衰量(第1調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS37)。
例えば輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの第1減衰量(第1調整量)を大きくし、カラーバースト信号Sbの振幅値Vsb(フィードバック電圧値Vf)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの第1減衰量(第1調整量)を小さくする。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表し、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cprefを超え、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値frefを超える(ステップS33−YES)。この場合、マイコン制御部26は、クロマ信号用制御メモリ70を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量である第2減衰量(第2調整量)を決定する。更に、マイコン制御部26は、色差信号用制御メモリ80を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量である第2減衰量(第2’’調整量)を決定する(ステップS38)。マイコン制御部26は、現在の減衰量(例えば上記の第1減衰量)に代えて、ステップS38により決定された第2減衰量(第2調整量、第2’調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS39)。
上述のように、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの第2減衰量(第2調整量)を大きくし、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの第2減衰量(第2調整量)を小さくする。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの第2減衰量(第2’調整量)を大きくし、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの第2減衰量(第2’調整量)を小さくする。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値fが特定範囲(設定クロマ信号振幅値Cpref、設定高域周波数成分ピーク値fref)を超えたときに限り、上記の第2減衰量(第2調整量、第2’調整量)を決定する。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、画質の最適化を行うことができる。
伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表し、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cprefを超え、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値fref以下である(ステップS33−NO、S34−YES)。この場合、マイコン制御部26は、クロマ信号用制御メモリ70を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分クロマ信号振幅値Cp−Cprefに対応する輝度信号Yのレベルの減衰量である第3減衰量(第3調整量)を決定する(ステップS40)。マイコン制御部26は、現在の減衰量(例えば上記の第1減衰量)に代えて、ステップS40により決定された第3減衰量(調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS41)。
上述のように、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの第3減衰量(第3調整量)を大きくし、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp(差分クロマ信号振幅値Cp−Cpref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの第3減衰量(第3調整量)を小さくする。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cpが特定範囲(設定クロマ信号振幅値Cpref)を超えたときに限り、上記の第3減衰量(第3調整量)を決定する。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、画質の最適化を行うことができる。
伝送方式情報Sysが第1伝送方式を表し、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cpref以下であり、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値frefを超える(ステップS33−NO、S34−NO、S35−YES)。この場合、マイコン制御部26は、色差信号用制御メモリ80を参照して、輝度信号Yの周波数帯域のうち、第1伝送方式(NTSC、PAL、SECAMのいずれか)に適用されるクロマサブキャリアの中心周波数fscに対して、差分高域周波数成分f−frefに対応する輝度信号Yのレベルの第4減衰量(調整量)を決定する(ステップS42)。マイコン制御部26は、現在の減衰量(例えば上記の第1減衰量)に代えて、ステップS40により決定された第4減衰量(調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS43)。
上述のように、輝度信号Yのレベルの減衰量(調整量)を予めに決めている場合、その減衰量が小さ過ぎるとドット妨害が発生する場合がある。また、その減衰量が大き過ぎるとオーバーシュートやリンギング、輪郭のボケが発生する場合がある。
本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が大きくなるに従って輝度信号Yのレベルの第4減衰量(第4調整量)を大きくし、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値f(差分高域周波数成分f−fref)が小さくなるに従って輝度信号Yのレベルの第4減衰量(第4調整量)を小さくする。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害、オーバーシュート、リンギング、輪郭のボケの発生を最小限に抑制することができ、その結果、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値fが特定範囲(設定高域周波数成分ピーク値fref)を超えたときに限り、上記の第4減衰量(第4調整量)を決定する。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、画質の最適化を行うことができる。
マイコン制御部26がステップS39、S41、S43のいずれかを実行しているときに、クロマ信号振幅値Cpが設定クロマ信号振幅値Cpref以下であり、高域周波数成分ピーク値fが設定高域周波数成分ピーク値fref以下になる場合がある(ステップS33−NO、S34−NO、S35−NO)。この場合、マイコン制御部26は、ステップS36を実行する。マイコン制御部6は、現在の減衰量(上記の第2減衰量、第3減衰量、第4減衰量のいずれか)に代えて、ステップS36により決定された第1減衰量(第1調整量)に基づいて、制御信号CRLを輝度信号fscトラップ回路7に出力する(ステップS37)。
本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、ドット妨害軽減回路13は、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値fが特定範囲内(設定クロマ信号振幅値Cpref、設定高域周波数成分ピーク値fref以下)であるときに限り、上記の第1減衰量(第1調整量)を決定し、クロマ信号C(クロマ信号C’)の振幅値Cp、色差信号CB−Y、CR−Yの振幅の高域周波数成分ピーク値fが特定範囲(設定クロマ信号振幅値Cpref、設定高域周波数成分ピーク値fref)を超えた場合に、上記の第2減衰量、第3減衰量、第4減衰量のいずれかを決定する。このため、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、画質の最適化を行うことができる。
以上の説明により、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、複数の伝送方式に対応してドット妨害を軽減することができる。
また、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、画質の劣化を防止することができる。
また、本発明の第3実施形態に係る表示装置33によれば、画質の最適化を行うことができる。
図1は、本発明の表示装置の構成を示す。(第1実施形態) 図2は、NTSC信号と輝度信号とクロマ信号との関係を示す。(第1実施形態) 図3は、PAL信号と輝度信号とクロマ信号との関係を示す。(第1実施形態) 図4は、SECAM信号と輝度信号とクロマ信号との関係を示す。(第1実施形態) 図5は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のY/C分離回路のトラップ及びバンドパスフィルタの構成を示す。(第1実施形態) 図6は、カラーバースト信号の振幅値とフィードバック電圧(フィードバック電圧値)との関係を示す。(第1実施形態) 図7は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のマイコン制御部の構成を示す。(第1実施形態) 図8は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のNTSCカラーバースト信号用制御テーブル61に格納された減衰特性を示す。(第1実施形態) 図9は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のPALカラーバースト信号用制御テーブル62に格納された減衰特性を示す。(第1実施形態) 図10は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のSECAMカラーバースト信号用制御テーブル63に格納された減衰特性(双峰特性)を示す。(第1実施形態) 図11は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のマイコン制御部の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態) 図12は、カラーバースト信号の振幅値とフィードバック電圧(フィードバック電圧値)との関係を示す。(第1実施形態) 図13は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路の減衰量設定メモリ65に格納されたフィードバック電圧−減衰量特性を示す。(第1実施形態) 図14は、本発明の表示装置の構成を示す。(第2実施形態) 図15は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のマイコン制御部の構成を示す。(第2実施形態) 図16は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のNTSCクロマ信号用制御テーブル71に格納された減衰特性を示す。(第2実施形態) 図17は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のPALクロマ信号用制御テーブル72に格納された減衰特性を示す。(第2実施形態) 図18は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のSECAMクロマ信号用制御テーブル73に格納された減衰特性(双峰特性)を示す。(第2実施形態) 図19(a)は、色差信号を示し、図19(b)は、高域周波数成分を示す。(第2実施形態) 図20は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のNTSC色差信号用制御テーブル81に格納された減衰特性を示す。(第2実施形態) 図21は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のPAL色差信号用制御テーブル82に格納された減衰特性を示す。(第2実施形態) 図22は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のSECAM色差信号用制御テーブル83に格納された減衰特性(双峰特性)を示す。(第2実施形態) 図23は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のマイコン制御部の動作を示すフローチャートである。(第2実施形態) 図24は、本発明の表示装置の構成を示す。(第3実施形態) 図25は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のマイコン制御部の構成を示す。(第3実施形態) 図26は、本発明の表示装置のドット妨害軽減回路のマイコン制御部の動作を示すフローチャートである。(第3実施形態)
符号の説明
1 Y/C分離回路
1A トラップフィルタ
1B バンドパスフィルタ
2 ACC回路
3 クロマ増幅回路
4 ACC検出回路
5 クロマ復調回路
6、16、26 マイコン制御部
7 輝度信号fscトラップ回路
8 輝度信号処理回路
9 RGBマトリックス回路
10 表示部
11 クロマ信号復調制御回路
12 輝度信号制御回路
13 ドット妨害軽減回路
31、32、33 表示装置
60 カラーバースト信号用制御メモリ
61 NTSCカラーバースト信号用制御テーブル
62 PALカラーバースト信号用制御テーブル
63 SECAMカラーバースト信号用制御テーブル
65 減衰量設定メモリ
70 クロマ信号用制御メモリ
71 NTSCクロマ信号用制御テーブル
72 PALクロマ信号用制御テーブル
73 SECAMクロマ信号用制御テーブル
80 色差信号用制御メモリ
81 NTSC色差信号用制御テーブル
82 PAL色差信号用制御テーブル
83 SECAM色差信号用制御テーブル
COM コンポジットビデオ信号
C、C’ クロマ信号
B−Y、CR−Y 色差信号
Y、Y’、Y’’ 輝度信号
R、G、B 画像信号
Sys 伝送方式情報
Vsb、C クロマ関連情報
CRL 制御信号
Sb カラーバースト信号
AR1 微弱信号領域
AR2 通常信号領域
AR3 白黒信号領域
Vsbref 基準値
Vsb カラーバースト信号振幅値
D1、D2 減衰量
Cp クロマ信号振幅値
Cpref 設定クロマ信号振幅値
f 高域周波数成分ピーク値
ref 設定高域周波数成分ピーク値

Claims (28)

  1. コンポジットビデオ信号をクロマ信号と輝度信号とに分離する分離回路と、前記コンポジットビデオ信号は、規定された複数の伝送方式のうちの第1伝送方式で伝送され、
    前記クロマ信号を色差信号に変換して出力し、前記クロマ信号に基づいて前記第1伝送方式を検出し、前記検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報と前記クロマ信号に関連するクロマ関連情報とを出力するクロマ信号復調制御回路と、
    制御信号に基づいて前記輝度信号のレベルを調整し、前記調整された輝度信号を出力する輝度信号制御回路と、
    前記調整された輝度信号と前記色差信号とに基づいてRGB信号を生成して表示部に出力するRGBマトリックス回路と、
    前記伝送方式情報と前記クロマ関連情報とに基づいて前記輝度信号のレベルの調整量を決定し、前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する制御部と
    を具備するドット妨害軽減回路。
  2. 請求項1に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記クロマ信号は、カラーバースト信号を含み、
    前記クロマ関連情報は、前記カラーバースト信号の振幅値を含み、
    前記制御部は、前記伝送方式情報と、前記カラーバースト信号の振幅値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  3. 請求項1に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値と前記色差信号の振幅値との少なくとも1つとに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  4. 請求項3に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  5. 請求項3に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が設定高域周波数成分ピーク値以下である場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  6. 請求項3に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が設定クロマ信号振幅値以下であり、前記検出された高域周波数成分のピーク値が設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  7. 請求項1に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記クロマ信号は、カラーバースト信号を含み、
    前記クロマ関連情報は、第1クロマ関連情報を含み、
    前記第1クロマ関連情報は、前記カラーバースト信号の振幅値を含み、
    前記制御部は、前記伝送方式情報と、前記カラーバースト信号の振幅値とに基づいて、前記調整量として第1調整量を決定し、
    前記第1調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  8. 請求項7に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記クロマ関連情報は、更に、第2クロマ関連情報を含み、
    前記第2クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量として第2調整量を決定し、
    前記第2調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  9. 請求項7に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記クロマ関連情報は、更に、第2クロマ関連情報を含み、
    前記第2クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値以下である場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値とに基づいて、前記調整量として第3調整量を決定し、
    前記第3調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  10. 請求項7に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記クロマ関連情報は、更に、第2クロマ関連情報を含み、
    前記第2クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値以下であり、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量として第4調整量を決定し、
    前記第4調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記制御部は、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値以下であり、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値以下である場合、前記伝送方式情報と、前記カラーバースト信号の振幅値とに基づいて、前記第1調整量を決定し、
    前記第1調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    ドット妨害軽減回路。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記伝送方式情報が表す前記検出された第1伝送方式は、NTSC(National Television System Committee)である
    ドット妨害軽減回路。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記伝送方式情報が表す前記検出された第1伝送方式は、PAL(Phase Alternation by Line)である
    ドット妨害軽減回路。
  14. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のドット妨害軽減回路において、
    前記伝送方式情報が表す前記検出された第1伝送方式は、SECAM(SEquential Couleur A Memoire)である
    ドット妨害軽減回路。
  15. ドット妨害軽減回路と、
    前記ドット妨害軽減回路に接続された表示部とを具備し、
    前記ドット妨害軽減回路は、
    コンポジットビデオ信号をクロマ信号と輝度信号とに分離する分離回路と、前記コンポジットビデオ信号は、規定された複数の伝送方式のうちの第1伝送方式で伝送され、
    前記クロマ信号を色差信号に変換して出力し、前記クロマ信号に基づいて前記第1伝送方式を検出し、前記検出された第1伝送方式を表す伝送方式情報と前記クロマ信号に関連するクロマ関連情報とを出力するクロマ信号復調制御回路と、
    制御信号に基づいて前記輝度信号のレベルを調整し、前記調整された輝度信号を出力する輝度信号制御回路と、
    前記調整された輝度信号と前記色差信号とに基づいてRGB信号を生成して前記表示部に出力するRGBマトリックス回路と、
    前記伝送方式情報と前記クロマ関連情報とに基づいて前記輝度信号のレベルの調整量を決定し、前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する制御部と
    を具備する表示装置。
  16. 請求項15に記載の表示装置において、
    前記クロマ信号は、カラーバースト信号を含み、
    前記クロマ関連情報は、前記カラーバースト信号の振幅値を含み、
    前記制御部は、前記伝送方式情報と、前記カラーバースト信号の振幅値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  17. 請求項15に記載の表示装置において、
    前記クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値と前記色差信号の振幅値との少なくとも1つとに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  18. 請求項17に記載の表示装置において、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  19. 請求項17に記載の表示装置において、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が設定高域周波数成分ピーク値以下である場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  20. 請求項17に記載の表示装置において、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が設定クロマ信号振幅値以下であり、前記検出された高域周波数成分のピーク値が設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量を決定し、
    前記調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  21. 請求項15に記載の表示装置において、
    前記クロマ信号は、カラーバースト信号を含み、
    前記クロマ関連情報は、第1クロマ関連情報を含み、
    前記第1クロマ関連情報は、前記カラーバースト信号の振幅値を含み、
    前記制御部は、前記伝送方式情報と、前記カラーバースト信号の振幅値とに基づいて、前記調整量として第1調整量を決定し、
    前記第1調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  22. 請求項21に記載の表示装置において、
    前記クロマ関連情報は、更に、第2クロマ関連情報を含み、
    前記第2クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量として第2調整量を決定し、
    前記第2調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  23. 請求項21に記載の表示装置において、
    前記クロマ関連情報は、更に、第2クロマ関連情報を含み、
    前記第2クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値を超え、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値以下である場合、前記伝送方式情報と、前記クロマ信号の振幅値とに基づいて、前記調整量として第3調整量を決定し、
    前記第3調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  24. 請求項21に記載の表示装置において、
    前記クロマ関連情報は、更に、第2クロマ関連情報を含み、
    前記第2クロマ関連情報は、前記クロマ信号の振幅値と、前記色差信号の振幅値とを含み、
    前記制御部は、
    前記色差信号の振幅値に基づいて、前記色差信号の高域周波数成分を検出し、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値以下であり、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値を超える場合、前記伝送方式情報と、前記検出された高域周波数成分のピーク値とに基づいて、前記調整量として第4調整量を決定し、
    前記第4調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  25. 請求項22〜24のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記制御部は、
    前記クロマ信号の振幅値が前記設定クロマ信号振幅値以下であり、前記検出された高域周波数成分のピーク値が前記設定高域周波数成分ピーク値以下である場合、前記伝送方式情報と、前記カラーバースト信号の振幅値とに基づいて、前記第1調整量を決定し、
    前記第1調整量に基づいて前記制御信号を前記輝度信号制御回路に出力する
    表示装置。
  26. 請求項15〜25のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記伝送方式情報が表す前記検出された第1伝送方式は、NTSC(National Television System Committee)である
    表示装置。
  27. 請求項15〜25のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記伝送方式情報が表す前記検出された第1伝送方式は、PAL(Phase Alternation by Line)である
    表示装置。
  28. 請求項15〜25のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記伝送方式情報が表す前記検出された第1伝送方式は、SECAM(SEquential Couleur A Memoire)である
    表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011041028A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Sony Corp 映像信号処理装置、ドット妨害検出方法およびプログラム

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