JP2005286689A - ノイズ低減方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、複数フレームを比較することでノイズ判定を行うとともに、画像の解像感を損なうことのないノイズ低減方法及びこのノイズ低減方法を用いた画像処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 周波数変換部1において、入力された映像信号から複数の周波数帯域成分を分離するとともに、1フレーム前の映像信号からの複数の周波数帯域成分をフレームメモリ2に格納する。そして、ノイズ低減部3において、入力された映像信号及び1フレーム前の映像信号それぞれの周波数帯域成分を比較することで、ノイズ成分を検出し、検出したノイズ成分を除去する。
【選択図】 図1
【解決手段】 周波数変換部1において、入力された映像信号から複数の周波数帯域成分を分離するとともに、1フレーム前の映像信号からの複数の周波数帯域成分をフレームメモリ2に格納する。そして、ノイズ低減部3において、入力された映像信号及び1フレーム前の映像信号それぞれの周波数帯域成分を比較することで、ノイズ成分を検出し、検出したノイズ成分を除去する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、映像信号に重畳したノイズを除去するためのノイズ低減方法及びこのノイズ低減方法を備えた画像処理装置に関するもので、特に、複数フレーム間のノイズを除去するためのノイズ低減方法及びこのノイズ低減方法を備えた画像処理装置に関する。
近年、デジタル技術が進歩し、動画や静止画などの映像信号もデジタル信号として扱われる。このようなデジタル信号となる映像信号に対して、メディアンフィルタなどによるフィルタ処理を施すことによって、映像信号に重畳されたノイズが除去されている。しかしながら、このようなフィルタ処理によるノイズ除去は、そのフィルタ特性によって除去できるノイズ成分が決まってしまう。そのため、ノイズ成分が広い周波数帯域に分布しているときなどにおいて、ノイズ除去ができない場合があった。
よって、フィルタ特性の異なるフィルタ処理を複数組み合わせることによってノイズ除去を行う方法や、入力された映像信号を複数の周波数帯域に分割し、各周波数帯域毎にノイズ除去を行う方法などが提案されている。又、周波数帯域毎にノイズ除去を行うものとして、ウェーブレット変換処理を行うことで得られる各周波数帯域毎のウェーブレット係数を閾値と比較して、ノイズ判定を行う画像処理装置が提案されている(特許文献1参照)。この画像処理装置では、各周波数定期毎のウェーブレット係数を閾値と比較する。その比較結果に基づいて、ウェーブレット係数の変換処理を行い、変換処理後のウェーブレット係数により逆変換することで、ノイズ除去された画像の復元を行う。
特開2002−216126号公報
しかしながら、複数のフィルタを組み合わせてノイズ除去を行う場合、各フィルタ毎の演算処理が必要となるため、その演算処理にかかる負荷が大きくなってしまう。更に、各フィルタの周波数特性を被写体に応じて最適なものに調整する必要があるため、その汎用性が乏しい。それに対して、特許文献1のように周波数帯域毎のノイズ除去を行うことで効率的な処理を行うことができるが、各フレームにおいて得られるウェーブレット係数の値に基づいて、ノイズの有無を判定している。その閾値範囲内となる信号を有する場合においても、ノイズとみなされて除去され、ノイズ除去処理後の画像の解像感を低減させることがある。
このような問題を鑑みて、本発明は、複数フレームを比較することでノイズ判定を行うとともに、画像の解像感を損なうことのないノイズ低減方法及びこのノイズ低減方法を用いた画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のノイズ低減方法は、入力された映像信号を複数の周波数成分に分割する第1ステップと、該第1ステップで分割された複数の周波数成分毎に複数フレーム間での変化した値を、ノイズ検出用基準値として確認する第2ステップと、前記複数の周波数成分毎に、該第2ステップで確認された前記ノイズ検出用基準値に基づいてノイズ成分を検出する第3ステップと、前記複数の周波数成分毎に、該第3ステップで確認されたノイズ成分を前記第1ステップ部で分割された前記周波数成分から除去する第4ステップと、前記第4ステップによって前記ノイズ成分が除去された前記複数の周波数成分より映像信号を再構築する第5ステップと、を備えることを特徴とする。
このようなノイズ低減方法において、前記第2ステップにおいて、入力された第1映像信号より得られた前記周波数成分と当該第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号より得られた前記周波数成分との差分値を求め、当該差分値を前記ノイズ検出用基準値とするものとしても構わないし、又、入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分を求め、当該二次微分成分を前記ノイズ検出用基準値とするものとしても構わない。
更に、前記第2ステップにおいて、入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号より得られた前記周波数成分を減算した第1差分値と、前記第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号の2フレーム前の第3映像信号より得られた前記周波数成分を減算した第2差分値と、前記第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分と、を求めるとともに、前記第1差分値及び前記第2差分値及び前記二次微分成分からその絶対値が最小値となるものを、前記ノイズ検出用基準値とするものとしても構わない。
又、このようなノイズ低減方法において、前記第3ステップにおいて、前記ノイズ検出用基準値の大きさが所定閾値以下となるときにノイズ成分が検出される。当該所定閾値として第1閾値±T1と該第1閾値±T1より絶対値が大きい第2閾値±2×T1が与えられるとき、前記ノイズ検出用基準値が−2×T1より小さい又は2×T1より大きいと、前記ノイズ成分を0とし、前記ノイズ検出用基準値が−T1以上T1以下であると、前記ノイズ検出用基準値を前記ノイズ成分とするものとしても構わない。又、前記ノイズ検出用基準値が−2×T1以上で且つ−T1より小さいと、−2×T1からノイズ検出用基準値を減算した値を前記ノイズ成分とし、前記ノイズ検出用基準値が2×T1以下で且つ−T1より大きいと、2×T1からノイズ検出用基準値を減算した値を前記ノイズ成分としても構わない。
又、このとき、前記所定閾値が前記第1ステップで前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて変化するものとしても構わない。更に、前記所定閾値が前記映像信号に対して施される階調変換特性における入出力値の変化率に基づいて変化するものとしても構わない。
更に、前記第4ステップにおいて、前記第3ステップで検出されたノイズ成分にゲインが乗算された後に前記周波数成分から減算されることで、前記周波数成分のノイズ成分を除去する。このとき、前記ゲインが前記ノイズ検出用基準値に基づいて変化するものとしても構わない。又、前記ゲインが前記第1ステップで前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて変化するものとしても構わない。
又、本発明の画像処理装置は、入力された映像信号を複数の周波数成分に分割する周波数変換部と、該周波数変換部で分割された複数の周波数成分毎に複数フレーム間での変化した値を、ノイズ検出用基準値として設定する基準値設定部と、前記複数の周波数成分毎に、該基準値設定部で得られた前記ノイズ検出用基準値に基づいてノイズ成分を検出するノイズ検出部と、前記複数の周波数成分毎に、該ノイズ検出部で検出されたノイズ成分を前記周波数成分から除去するノイズ低減部と、該ノイズ低減部によって前記ノイズ成分が除去された前記複数の周波数成分より映像信号を再構築する逆周波数変換部と、を有することを特徴とする。
このような画像処理装置において、前記基準値設定部が、入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号を格納するメモリと、前記第1映像信号より得られた前記周波数成分と前記第2映像信号より得られた前記周波数成分との差分値を求め、当該差分値を前記ノイズ検出用基準値とする減算部と、を備えるものとしても構わない。
又、前記基準値設定部が、入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号を格納する第1メモリと、前記第1映像信号の2フレーム前の第3映像信号を格納する第2メモリと、第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第1差分値を求める第1減算部と、第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第3映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第2差分値を求める第2減算部と、前記第1及び第2減算部それぞれからの前記第1及び第2差分値より前記第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分を算出する二次微分成分算出部と、当該二次微分成分算出部で得られた前記二次微分成分を前記ノイズ検出用基準値とするものとしても構わない。
又、前記基準値設定部が、入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号を格納する第1メモリと、前記第1映像信号の2フレーム前の第3映像信号を格納する第2メモリと、第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第1差分値を求める第1減算部と、第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第3映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第2差分値を求める第2減算部と、前記第1及び第2減算部それぞれからの前記第1及び第2差分値より前記第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分を算出する二次微分成分算出部と、前記第1差分値及び前記第2差分値及び前記二次微分成分からその絶対値が最小値となるものを選択する最小値選択部と、当該最小値選択部で選択した値を前記ノイズ検出用基準値とするものとしても構わない。
これらの画像処理装置において、前記ノイズ低減部が、前記ノイズ検出部で検出されたノイズ成分にゲインを乗算する乗算部と、前記第1映像信号又は前記第2映像信号の前記周波数成分から前記乗算器からのノイズ成分を減算する減算部と、を備える。このとき、前記乗算器のゲインを前記ノイズ検出用基準値に基づいて設定するゲイン制御部を備えるものとしても構わない。又、前記乗算器のゲインを前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて設定するゲイン制御部を備えるものとしても構わない。
又、前記ノイズ検出部が、前記ノイズ検出用基準値の大きさが所定閾値以下となるときにノイズ成分を検出する。このとき、前記所定閾値を前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて設定する閾値制御部を備えるものとしても構わない。又、前記閾値制御部が、前記所定閾値を前記映像信号に対して施される階調変換特性における入出力値の変化率に基づいて設定するものとしても構わない。
本発明によると、各周波数成分の複数フレーム間における相関関係に基づいて、ノイズ成分を検出する。よって、1フレームの映像信号からノイズを検出する場合に比べて、ノイズ成分でない実際の画像を表す信号の値を変更することを防ぐことができる。そのため、再生された画像の解像感を損なうことなくノイズのみを低減することができる。更に、ノイズ検出するための閾値やノイズ成分を乗算するゲインを変化させることによって、フレーム間の動きを検出することができ、動きのある部分に対するノイズ低減処理を防ぐことができる。更に、低域成分の値などに応じて閾値やゲインを変化させることで、補間処理などが施されることでできる偽輪郭や残像を低減することができる。
<基本構成の第1例>
本発明における画像処理装置の基本構成の第1例を、図1を参照して以下に説明する。図1は、本例における画像処理装置の内部構成を示すブロック図である。
本発明における画像処理装置の基本構成の第1例を、図1を参照して以下に説明する。図1は、本例における画像処理装置の内部構成を示すブロック図である。
図1に示す画像処理装置は、ウェーブレット変換などを行うことによって入力された映像信号から複数の周波数帯域成分を分離する周波数変換部1と、周波数変換部1で得られた1フレーム分の複数の周波数帯域成分それぞれを格納するフレームメモリ2と、周波数変換部1で得られた周波数帯域成分とフレームメモリ2に格納された1フレーム前の周波数帯域成分とに基づいて各周波数帯域成分のノイズを低減するノイズ低減部3と、ノイズ低減部3でノイズ低減された各周波数帯域成分に逆ウェーブレット変換などを施すことによって元の映像信号を復元する逆周波数変換部4と、を備える。
このように構成される画像処理装置において、まず、周波数変換部1では、複数のフィルタを用いて各周波数帯域成分を抽出する。抽出した各周波数帯域成分をダウンサンプリングすることで、各周波数帯域成分のサンプリング周波数を低い周波数に変換する。このようにして得られた複数の周波数帯域成分は、フレームメモリ2に与えられて格納されるとともに、ノイズ低減部3に与えられる。
ノイズ低減部3では、周波数変換部1より与えられる複数の周波数帯域成分それぞれに対して、その1フレーム前の周波数帯域成分をフレームメモリ2より読み出す。そして、各周波数帯域成分に対して、周波数変換部1で得られた値とフレームメモリ2に格納された値とに基づいて重畳されたノイズを検出し、検出したノイズの低減処理を行う。このようにしてノイズ低減部3において周波数変換部1からの周波数帯域成分毎にノイズが低減されると、ノイズ低減された各周波数帯域成分が逆周波数変換部4に与えられる。
逆周波数変換部4では、各周波数帯域成分をアップサンプリングすることで、各周波数帯域成分のサンプリング周波数を高い周波数に変換する。このようにしてアップサンプリングされた各周波数帯域成分を複数のフィルタを通過させて逆変換して、アップサンプリングされたサンプリング周波数に応じたサンプリング周期毎の値を再構築する。そして、サンプリング周期毎の値が再構築された各周波数帯域成分を加算することで、映像信号を復元して出力する。
<基本構成の第2例>
本発明における画像処理装置の基本構成の第2例を、図2を参照して以下に説明する。尚、図2の画像処理装置において、図1の画像処理装置と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本発明における画像処理装置の基本構成の第2例を、図2を参照して以下に説明する。尚、図2の画像処理装置において、図1の画像処理装置と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図2に示す画像処理装置は、第1例の画像処理装置(図1)と異なり、ノイズ低減部3でノイズ低減された各周波数帯域成分がフレームメモリ2に与えられる。よって、フレームメモリ2には、ノイズ低減された1フレーム分の各周波数帯域成分が格納される。このフレームメモリ2に与えられる信号が異なる部分以外については、第1例の画像処理装置と同一の構成となる。又、本例の画像処理装置の動作についても、ノイズ低減部3でノイズ低減された各周波数帯域成分がフレームメモリ2に与えられて格納される以外は、第1例の画像処理装置と同一の動作を行う。
<基本構成の第3例>
本発明における画像処理装置の基本構成の第3例を、図3を参照して以下に説明する。尚、図3の画像処理装置において、図1の画像処理装置と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本発明における画像処理装置の基本構成の第3例を、図3を参照して以下に説明する。尚、図3の画像処理装置において、図1の画像処理装置と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3に示す画像処理装置は、第1例の画像処理装置(図1)と異なり、フレームメモリ2及びノイズ低減部3の代わりに、フレームメモリ2a,2b及びノイズ低減部5を備え、3フレーム分の各周波数帯域成分に基づいてノイズ低減処理が行われる。又、フレームメモリ2aには、周波数変換部1で得られた1フレーム分の複数の周波数帯域成分が格納され、又、フレームメモリ2bには、フレームメモリ2aで1フレーム分遅延された複数の周波数帯域成分が格納される。そして、ノイズ低減部5には、フレームメモリ2a,2bに格納された複数の周波数帯域成分と、周波数変換部1で得られた複数の周波数帯域成分が与えられる。
このように構成される画像処理装置において、周波数変換部1において第1例と同様の動作を行うことによって、ダウンサンプリングされた複数の周波数帯域成分が得られる。この周波数帯域成分が、フレームメモリ2aに与えられて格納されるとともに、ノイズ低減部5に与えられる。又、フレームメモリ2aに格納された1フレーム分の複数の周波数帯域成分が、フレームメモリ2bに与えられて格納されるとともに、ノイズ低減部5に与えられる。
ノイズ低減部5では、周波数変換部1より与えられる複数の周波数帯域成分それぞれに対して、その1フレーム前の周波数帯域成分をフレームメモリ2aより読み出すとともに、その2フレーム前の周波数帯域成分をフレームメモリ2bより読み出す。そして、各周波数帯域成分に対して、周波数変換部1で得られた値とフレームメモリ2a,2bに格納された値とに基づいて重畳されたノイズを検出し、検出したノイズの低減処理を行う。このようにしてノイズ低減部5においてフレームメモリ2aから読み出された周波数帯域成分毎にノイズが低減されると、逆周波数変換部4が第1例と同様の動作を行うことで、ノイズ低減された周波数帯域成分より映像信号を復元して出力する。
<基本構成の第4例>
本発明における画像処理装置の基本構成の第4例を、図4を参照して以下に説明する。尚、図4の画像処理装置において、図3の画像処理装置と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本発明における画像処理装置の基本構成の第4例を、図4を参照して以下に説明する。尚、図4の画像処理装置において、図3の画像処理装置と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4に示す画像処理装置は、第3例の画像処理装置(図3)と異なり、ノイズ低減部5でノイズ低減された各周波数帯域成分がフレームメモリ2bに与えられる。よって、フレームメモリ2bには、ノイズ低減された1フレーム分の各周波数帯域成分が格納される。このフレームメモリ2bに与えられる信号が異なる部分以外については、第3例の画像処理装置と同一の構成となる。又、本例の画像処理装置の動作についても、ノイズ低減部5でノイズ低減された各周波数帯域成分がフレームメモリ2bに与えられて格納される以外は、第3例の画像処理装置と同一の動作を行う。
<周波数変換部及び逆周波数変換部の第1例>
上述の各構成例における画像処理装置が備える周波数変換部及び逆周波数変換部の第1例について、以下に説明する。図5は、本例の周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。又、図6は、本例の逆周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。
上述の各構成例における画像処理装置が備える周波数変換部及び逆周波数変換部の第1例について、以下に説明する。図5は、本例の周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。又、図6は、本例の逆周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。
図5に示す周波数変換部1a(図1〜図4の周波数変換部1に相当する)は、入力された映像信号の水平方向における低周波数帯域成分(低域成分)を抽出するアナリシスフィルタLa1と、入力された映像信号の水平方向における高周波数帯域成分(高域成分)を抽出するアナリシスフィルタHa1と、アナリシスフィルタLa1,Ha1それぞれで得られた低域成分及び高域成分それぞれをダウンサンプリングするダウンサンプラD1,D2と、を備える。
このように構成される周波数変換部1aによると、入力された映像信号がアナリシスフィルタLa1,Ha1それぞれに与えられる。そして、アナリシスフィルタLa1によって映像信号の低域成分が抽出されて出力されると、ダウンサンプラD1によってサンプリング周波数が元の周波数の1/2の周波数にダウンサンプリングされる。又、アナリシスフィルタHa1によって映像信号の高域成分が抽出されて出力されると、ダウンサンプラD2によってサンプリング周波数が元の周波数の1/2の周波数にダウンサンプリングされる。尚、サンプリング周波数によるサンプリング周期が1画素分に応じた周期であり、ダウンサンプラD1,D2によって2画素分に応じた周期に変更されることで、元のサンプリング周波数の1/2の周波数にダウンサンプリングされる。
又、図6に示す逆周波数変換部4a(図1〜図4の逆周波数変換部4に相当する)は、ノイズ低減部3又はノイズ低減部5においてノイズ低減された低域成分及び高域成分それぞれをアップサンプリングするアップサンプラU1,U2と、アップサンプラU1でアップサンプリングされた低域成分を再構築するシンセシスフィルタLs1と、アップサンプラU2でアップサンプリングされた高域成分を再構築するシンセシスフィルタHs1と、シンセシスフィルタLs1,Hs1それぞれで得られた低域成分及び高域成分を加算する加算器A1と、を備える。シンセシスフィルタLs1,Hs1がそれぞれ、アナリシスフィルタLa1,Ha1の転置フィルタとなる。
このように構成される逆周波数変換部4aによると、ノイズ低減部3又はノイズ低減部5においてノイズ低減された低域成分及び高域成分がそれぞれ、アップサンプラU1,U2に与えられる。そして、アップサンプラU1において、低域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタLs1において各サンプリング周期毎の低域成分が再構築される。又、アップサンプラU2において、高域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタHs1において各サンプリング周期毎の高域成分が再構築される。そして、シンセシスフィルタLs1からの低域成分とシンセシスフィルタHs1からの高域成分が加算器A1で加算されることで、映像信号が復元されて出力される。
このように構成される周波数変換部1a及び逆周波数変換部4aを備えるとき、図1及び図2の画像処理装置において、フレームメモリ2に、1フレーム前の映像信号の低域成分及び高域成分がそれぞれ格納される。又、図3及び図4の画像処理装置において、フレームメモリ2aに、1フレーム前の映像信号の低域成分及び高域成分がそれぞれ格納されるとともに、フレームメモリ2bに、2フレーム前の映像信号の低域成分及び高域成分がそれぞれ格納される。
<周波数変換部及び逆周波数変換部の第2例>
上述の各構成例における画像処理装置が備える周波数変換部及び逆周波数変換部の第2例について、以下に説明する。図7は、本例の周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。又、図8は、本例の逆周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。尚、図7の周波数変換部及び図8の逆周波数変換部それぞれにおいて、図5の周波数変換部及び図6の逆周波数変換部それぞれと同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
上述の各構成例における画像処理装置が備える周波数変換部及び逆周波数変換部の第2例について、以下に説明する。図7は、本例の周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。又、図8は、本例の逆周波数変換部の内部構成を示すブロック図である。尚、図7の周波数変換部及び図8の逆周波数変換部それぞれにおいて、図5の周波数変換部及び図6の逆周波数変換部それぞれと同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図7に示す周波数変換部1b(図1〜図4の周波数変換部1に相当する)は、アナリシスフィルタLa1,Ha1と、ダウンサンプラD1,D2と、ダウンサンプラD1からの水平方向における低周波数帯域成分が入力されて更に垂直方向における低周波数帯域成分(低域成分)を抽出するアナリシスフィルタLa2と、ダウンサンプラD1からの水平方向における低周波数帯域成分が入力されて更に垂直方向における高周波数帯域成分(垂直高域成分)を抽出するアナリシスフィルタHa2と、ダウンサンプラD2からの水平方向における高周波数帯域成分が入力されて更に垂直方向における低周波数帯域成分(水平高域成分)を抽出するアナリシスフィルタLa3と、ダウンサンプラD2からの水平方向における高周波数帯域成分が入力されて更に垂直方向における高周波数帯域成分(高域成分)を抽出するアナリシスフィルタHa3と、アナリシスフィルタLa2,Ha2,La3,Ha3それぞれで得られた低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれをダウンサンプリングするダウンサンプラD3〜D6と、を備える。
このように構成される周波数変換部1bによると、アナリシスフィルタLa1によって映像信号の水平方向における低周波数帯域成分が抽出されて出力された後、ダウンサンプラD1によってサンプリング周波数が元の周波数の1/2の周波数にダウンサンプリングされる。又、アナリシスフィルタHa1によって映像信号の水平方向における高周波数帯域成分が抽出されて出力された後、ダウンサンプラD2によってサンプリング周波数が元の周波数の1/2の周波数にダウンサンプリングされる。このとき、サンプリング周波数によるサンプリング周期が1画素分に応じた周期であり、ダウンサンプラD1,D2によって2画素分に応じた周期に変更されることで、元のサンプリング周波数の1/2の周波数にダウンサンプリングされる。
そして、ダウンサンプラD1から与えられる映像信号の水平方向における低周波数帯域成分がアナリシスフィルタLa2,Ha2それぞれに与えられる。よって、アナリシスフィルタLa2によって映像信号の水平方向及び垂直方向それぞれにおける低周波数帯域成分となる低域成分が抽出されるとともに、アナリシスフィルタHa2によって映像信号の水平方向の低周波数成分及び垂直方向における高周波数帯域成分となる垂直高域成分が抽出される。その後、アナリシスフィルタLa2からの低域成分のサンプリング周波数が、ダウンサンプラD3によって1/2の周波数にダウンサンプリングされるとともに、アナリシスフィルタHa2からの垂直高域成分のサンプリング周波数が、ダウンサンプラD4によって1/2の周波数にダウンサンプリングされる。即ち、ダウンサンプラD3,D4によって4画素分に応じた周期に変更されることで、元のサンプリング周波数の1/4の周波数にダウンサンプリングされる。
又、ダウンサンプラD2から与えられる映像信号の水平方向における高周波数帯域成分がアナリシスフィルタLa3,Ha3それぞれに与えられる。よって、アナリシスフィルタLa3によって映像信号の水平方向の高周波数成分及び垂直方向における低周波数帯域成分となる水平高域成分が抽出されるとともに、アナリシスフィルタHa3によって映像信号の水平方向及び垂直方向それぞれにおける高周波数帯域成分となる高域成分が抽出される。そして、アナリシスフィルタLa3からの水平高域成分のサンプリング周波数が、ダウンサンプラD5によって1/2の周波数にダウンサンプリングされるとともに、アナリシスフィルタHa3からの高域成分のサンプリング周波数が、ダウンサンプラD6によって1/2の周波数にダウンサンプリングされる。即ち、ダウンサンプラD5,D6によって4画素分に応じた周期に変更されることで、元のサンプリング周波数の1/4の周波数にダウンサンプリングされる。
又、図8に示す逆周波数変換部4b(図1〜図4の逆周波数変換部4に相当する)は、アップサンプラU1,U2と、シンセシスフィルタLs1,Hs1と、加算器A1と、ノイズ低減部3又はノイズ低減部5においてノイズ低減された低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれをアップサンプリングするアップサンプラU3〜U6と、アップサンプラU3でアップサンプリングされた低域成分を再構築するシンセシスフィルタLs2と、アップサンプラU4でアップサンプリングされた垂直高域成分を再構築するシンセシスフィルタHs2と、シンセシスフィルタLs2,Hs2それぞれで得られた低域成分及び垂直高域成分を加算してアップサンプラU1に与える加算器A2と、アップサンプラU5でアップサンプリングされた水平高域成分を再構築するシンセシスフィルタLs3と、アップサンプラU6でアップサンプリングされた高域成分を再構築するシンセシスフィルタHs3と、シンセシスフィルタLs3,Hs3それぞれで得られた水平高域成分及び高域成分を加算してアップサンプラU2に与える加算器A3と、を備える。このとき、シンセシスフィルタLs2,Hs2,Ls3,Hs3がそれぞれ、アナリシスフィルタLa2,Ha2,La2,Ha2の転置フィルタとなる。
このように構成される逆周波数変換部4bによると、ノイズ低減部3又はノイズ低減部5においてノイズ低減された低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分がそれぞれ、アップサンプラU3〜U6に与えられる。そして、アップサンプラU3において、低域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタLs2において各サンプリング周期毎の低域成分が再構築される。又、アップサンプラU4において、垂直高域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタHs2において各サンプリング周期毎の垂直高域成分が再構築される。そして、シンセシスフィルタLs2からの低域成分とシンセシスフィルタHs2からの垂直高域成分が加算器A2で加算されることで、映像信号の水平方向における低周波数帯域成分が復元される。
又、アップサンプラU5において、水平高域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタLs3において各サンプリング周期毎の水平高域成分が再構築される。又、アップサンプラU6において、高域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタHs3において各サンプリング周期毎の高域成分が再構築される。そして、シンセシスフィルタLs3からの水平高域成分とシンセシスフィルタHs3からの高域成分が加算器A3で加算されることで、映像信号の水平方向における高周波数帯域成分が復元される。
そして、アップサンプラU1において、映像信号の水平方向における低周波数帯域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタLs1において各サンプリング周期毎の映像信号の水平方向における低周波数帯域成分が再構築される。又、アップサンプラU2において、映像信号の水平方向における高周波数帯域成分のサンプリング周波数が2倍の周波数にアップサンプリングされると、シンセシスフィルタHs1において各サンプリング周期毎の映像信号の水平方向における高周波数帯域成分が再構築される。そして、シンセシスフィルタLs1からの映像信号の水平方向における低周波数帯域成分とシンセシスフィルタHs1からの映像信号の水平方向における高周波数帯域成分が加算器A1で加算されることで、映像信号が復元されて出力される。
このように構成される周波数変換部1b及び逆周波数変換部4bを備えるとき、図1及び図2の画像処理装置において、フレームメモリ2に、1フレーム前の映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分がそれぞれ格納される。又、図3及び図4の画像処理装置において、フレームメモリ2aに、1フレーム前の映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分がそれぞれ格納されるとともに、フレームメモリ2bに、2フレーム前の映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分がそれぞれ格納される。
上述のような基本構成の第1例及び第2例それぞれのように構成される画像処理装置におけるノイズ低減部が、以下の各実施形態のように構成される。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
図9に示すノイズ低減部3a(図1又は図2のノイズ低減部3に相当する)は、周波数変換部1aのダウンサンプラD1から出力される低域成分に対して、周波数変換部1aから出力される低域成分よりフレームメモリ2から読み出される1フレーム前の低域成分を減算する減算器S1xと、減算器S1xでの減算結果に基づいてノイズ成分を検出するノイズ検出部31xと、ノイズ検出部31xにおける閾値Tを設定する閾値制御部32xと、ノイズ検出部31xで検出されたノイズ成分にゲインGLを乗算する乗算器Mxと、周波数変換部1aから出力される低域成分より乗算器MxでゲインGLが乗算されたノイズ成分を減算する減算器S2xと、を備える。
又、図9に示すノイズ低減部3aは、周波数変換部1aのダウンサンプラD2から出力される高域成分に対して、周波数変換部1aから出力される高域成分よりフレームメモリ2から読み出される1フレーム前の高域成分を減算する減算器S1yと、減算器S1yでの減算結果に基づいてノイズ成分を検出するノイズ検出部31yと、ノイズ検出部31yにおける閾値Tを設定する閾値制御部32yと、ノイズ検出部31yで検出されたノイズ成分にゲインGHを乗算する乗算器Myと、周波数変換部1aから出力される高域成分より乗算器MyでゲインGHが乗算されたノイズ成分を減算する減算器S2yと、を備える。
このように構成されるノイズ低減部3aの動作について、以下に説明する。まず、減算器S1xにおいて、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分から、フレームメモリ2より読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分が減算されるとともに、減算器S1yにおいて、周波数変換部1aから与えられる映像信号の高域成分から、フレームメモリ2より読み出された1フレーム前の映像信号の高域成分が減算される。そして、減算器S1xで算出された低域成分の差分値がノイズ検出部31xに与えられるとともに、減算器S1yで算出された高域成分の差分値がノイズ検出部31yに与えられる。
ノイズ検出部31x,31yでは、入力された差分値ΔSに対して、図10のような関係を用いることによって、ノイズ成分Nを検出する。このとき、(1)ΔS≦−2T又はΔS≧2Tのとき、N=0となり、(2)−2T<ΔS<−Tのとき、N=−ΔS−2Tとなり、(3)−T≦ΔS≦Tのとき、N=ΔSとなり、(4)T<ΔS<2Tのとき、N=−ΔS+2Tとなる。
又、このノイズ検出部31x,31yにおける閾値Tの値が、閾値制御部32x,32yによって設定される。この閾値制御部32x,32yそれぞれに、周波数変換部1aのダウンサンプラD1から出力される映像信号の低域成分が入力される。このとき、画像処理装置の前段又は後段において、映像信号に対して、図11(a)に示すような入出力関係となる階調変換が施されるとき、閾値Tが映像信号の低域成分に対して図11(b)のような関係を満たすように設定される。
即ち、図11(b)のように、図11(a)において階調変換における変化率が最大となるときの低域成分に対する閾値Tを最大値に設定し、低域成分に応じた図11(a)の階調変換における変化率が小さくなるにつれて、閾値Tの値も小さくなるように設定する。尚、図11(a)における入力値又は出力値と図11(b)における低域成分とが比例関係とされる。又、閾値制御部32xで設定される閾値Tの最大値をTLとし、閾値制御部32yで設定される閾値Tの最大値をTHとしたとき、TL≦THの関係を満たす。
このように図11(b)のような関係より閾値制御部32x,32yそれぞれで設定された閾値Tがノイズ検出部31x,31yそれぞれに与えられると、ノイズ検出部31x,31yそれぞれにおいて図10のような関係に基づいてノイズ成分を検出する。そして、ノイズ検出部31xで検出された低域成分におけるノイズ成分が乗算器MxでゲインGLが乗算されて減算部S2xに与えられるとともに、ノイズ検出部31yで検出された高域成分におけるノイズ成分が乗算器MyでゲインGHが乗算されて減算部S2yに与えられる。尚、ゲインGL,GHは、GL≦GHの関係を満たす。
このようにして、ゲインGLが乗算された低域成分のノイズ成分が乗算器Mxより差分器S2xに与えられると、周波数変換部1aより与えられる低域成分より減算されることでノイズ低減処理が施され、逆周波数変換部4aのアップサンプラU1に出力される。又、ゲインGHが乗算された高域成分のノイズ成分が乗算器Myより差分器S2yに与えられると、周波数変換部1aより与えられる高域成分より減算されることでノイズ低減処理が施され、逆周波数変換部4aのアップサンプラU2に出力される。
尚、本実施形態において、周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が図5及び図6に示す構成となるものについて説明したが、図7及び図8に示す構成となるものとしても構わない。このとき、ノイズ低減部が、図12のように、映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれに対して、差分演算用の減算器、ノイズ検出部、閾値制御部、乗算器、及びノイズ低減用の減算器それぞれを備えた構成となる。
即ち、図12のノイズ低減部3bは、周波数変換部1bのダウンサンプラD3から出力される低域成分に対して、減算器S1aと、ノイズ検出部31aと、閾値制御部32aと、乗算器Maと、減算器S2aと、を備え、又、周波数変換部1bのダウンサンプラD4から出力される垂直高域成分に対して、減算器S1bと、ノイズ検出部31bと、閾値制御部32bと、乗算器Mbと、減算器S2bと、を備え、又、周波数変換部1bのダウンサンプラD5から出力される水平高域成分に対して、減算器S1cと、ノイズ検出部31cと、閾値制御部32cと、乗算器Mcと、減算器S2cと、を備え、又、周波数変換部1bのダウンサンプラD6から出力される高域成分に対して、減算器S1dと、ノイズ検出部31dと、閾値制御部32dと、乗算器Mdと、減算器S2dと、を備える。
このとき、減算器S1a〜S1dが、図9の減算器S1x,S1yと同様の動作を行い、ノイズ検出部31a〜31dが、図9のノイズ検出部31x,31yと同様の動作を行い、閾値制御部32a〜32dが、図9の閾値制御部32x,32yと同様の動作を行い、乗算器Ma〜Mdが、図9の乗算器Mx,Myと同様の動作を行い、減算器S2a〜S2dが、図9の減算器S2x,S2yと同様の動作を行う。又、閾値制御部32a〜32dそれぞれで設定される閾値Tの最大値Ta〜Tdがそれぞれ、Ta≦Tb≦Td,Ta≦Tc≦Tdの関係を満たす。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図13のノイズ低減部において、図9のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図13のノイズ低減部において、図9のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
図13のノイズ低減部3cは、周波数変換部1aのダウンサンプラD1から出力される映像信号の低域成分に対して、減算器S1xと、ノイズ検出部31xと、閾値制御部32xと、乗算器Mxと、減算器S2xと、減算器S1xで得られた低域成分の差の絶対値を算出する絶対値演算部33と、乗算器Mxで乗算するゲインGを設定するゲイン制御部34xと、を備える。又、図13のノイズ低減部3cは、周波数変換部1aのダウンサンプラD2から出力される映像信号の高域成分に対して、減算器S1yと、ノイズ検出部31yと、閾値制御部32yと、乗算器Myと、減算器S2yと、乗算器Myで乗算するゲインGを設定するゲイン制御部34yと、を備える。
このように構成されるノイズ低減部3cの動作について、以下に説明する。まず、第1の実施形態と同様にして、減算器S1x,S1yそれぞれにおいて、低域成分及び高域成分それぞれの差分値が求められる。そして、ノイズ検出部31xにおいて、図10のような関係を用いることで、低域成分の差分値に基づいて低域成分におけるノイズ成分を算出する。又、ノイズ検出部31yにおいて、図10のような関係を用いることで、高域成分の差分値に基づいて高域成分におけるノイズ成分を算出する。このとき、閾値制御部32x,32yにおいて、図11(b)のような関係を用いることで、ダウンサンプラD1からの映像信号の低域成分に基づいて、ノイズ検出部31x,31yそれぞれに与えられる閾値が求められる。
このようにノイズ検出部31x,31yそれぞれで得られた低域成分及び高域成分それぞれにおけるノイズ成分が乗算器Mx,Myに与えられると、乗算器Mx,Myにおいてゲイン制御部34x,34yそれぞれで求められたゲインGが乗算される。そして、乗算器Mx,Myにおいてゲインが乗算されたノイズ成分が減算器S2x,S2yに与えられる。この減算器S2x,S2yにおいて、ダウンサンプラD1からの映像信号の低域成分及び高域成分それぞれより、ゲイン制御部34x,34yそれぞれからのノイズ成分を減算することで、低域成分及び高域成分をノイズ低減して出力する。
このとき、絶対値演算部33において、減算器S1xより与えられる低域成分の差分の絶対値が求められる。そして、ゲイン制御部34x,34yに、ダウンサンプラD1からの低域成分と絶対値演算部33からの低域成分の差分の絶対値とが与えられる。このゲイン制御部34x,34yが、図14の関係を用いることによって、低域成分及び低域成分の差分の絶対値とに基づいて、乗算器Mx,Myに与えるゲインGを求める。
即ち、ゲイン制御部34xで設定されるゲインGの最大値をGLとし、ゲイン制御部34yで設定されるゲインGの最大値をGHとしたとき、低域成分の差分の絶対値が|ΔSth|以下のとき、図15のように、ゲイン制御部34xにおいてゲインGがGLとされるとともに、ゲイン制御部34yにおいてゲインGがGHとされる。又、低域成分の差分の絶対値が|ΔSth|より大きいとき、その値が大きくなるにつれて、図15に示すように、ゲイン制御部34x,34yで設定されるゲインGの大きさが小さくなり、最終的に0となる。
又、図14のように、低域成分の階調変換時の変化率が小さくなるほど、|ΔSth|の値が小さくなり、ゲインGがGL,GHとなる低域成分の差分の絶対値の範囲が狭くなる。即ち、画像処理装置の前段又は後段において映像信号が図11(a)のような入出力特性の階調変換が施される場合、ダウンサンプラD1からの低域成分が大きくなるほど、|ΔSth|の値が小さくなる。更に、ゲインGの最大値GL,GHは、GL≦GHの関係を満たす。
このように、本実施形態によると、低域成分の差分の絶対値が大きくなったときに、フレーム間の動き量が存在するものとして、ゲインGを小さくしてノイズ成分を小さくすることで、その動き量を確認することができる。又、低域成分の階調変換時の変化率が小さくなったとき、ゲインGが小さくなることによって、階調変換後の信号値に応じたノイズを除去することができる。
尚、本実施形態において、周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が図5及び図6に示す構成となるものについて説明したが、図7及び図8に示す構成となるものとしても構わない。このとき、ノイズ低減部が、図15のように、映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれに対して、差分演算用の減算器、ノイズ検出部、閾値制御部、乗算器、ゲイン制御部、及びノイズ低減用の減算器それぞれを備えるとともに絶対値演算部を備えた構成となる。
即ち、図15のノイズ低減部3dは、図12のノイズ低減部3bの構成に、更に、周波数変換部1bのダウンサンプラD3から出力される低域成分に対する絶対値演算部33及びゲイン制御部34aと、周波数変換部1bのダウンサンプラD4から出力される垂直高域成分に対するゲイン制御部34bと、周波数変換部1bのダウンサンプラD5から出力される水平高域成分に対するゲイン制御部34cと、周波数変換部1bのダウンサンプラD6から出力される高域成分に対するゲイン制御部34dと、を付加した構成となる。このとき、ゲイン制御部34a〜34dが、図13のゲイン制御部34x,34yと同様の動作を行う。又、ゲイン制御部34a〜34dそれぞれで設定されるゲインGの最大値Ga〜Gdがそれぞれ、Ga≦Gb≦Gd,Ga≦Gc≦Gdの関係を満たす。
又、上述のような基本構成の第3例及び第4例それぞれのように構成される画像処理装置におけるノイズ低減部が、以下の各実施形態のように構成される。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図16は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図16のノイズ低減部において、図9のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図16は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図16のノイズ低減部において、図9のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
図16に示すノイズ低減部5a(図3又は図4のノイズ低減部5に相当する)は、周波数変換部1aのダウンサンプラD1から出力される低域成分に対して、フレームメモリ2aから読み出される1フレーム前の低域成分より周波数変換部1aから出力される低域成分を減算する減算器S3xと、フレームメモリ2aから読み出される1フレーム前の低域成分よりフレームメモリ2bから読み出される2フレーム前の低域成分を減算する減算器S4xと、減算器S3x,S4xで得られた差分値を加算する加算器A10xと、加算器A10xからの出力値に1/2を乗算する乗算器M1xと、ノイズ検出部31xと、閾値制御部32xと、乗算器Mxと、減算器S2xと、を備える。
又、図16に示すノイズ低減部5aは、周波数変換部1aのダウンサンプラD2から出力される高域成分に対して、フレームメモリ2aから読み出される1フレーム前の高域成分より周波数変換部1aから出力される高域成分を減算する減算器S3yと、フレームメモリ2aから読み出される1フレーム前の高域成分よりフレームメモリ2bから読み出される2フレーム前の高域成分を減算する減算器S4yと、減算器S3y,S4yで得られた差分値を加算する加算器A10yと、加算器A10yからの出力値に1/2を乗算する乗算器M1yと、ノイズ検出部31yと、閾値制御部32yと、乗算器Myと、減算器S2yと、を備える。
このように構成されるノイズ低減部5aは、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分及び高域成分それぞれに対して、ノイズ検出及びノイズ低減を施す。よって、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の低域成分が、閾値制御部32x,32y及び減算器S2xに入力されるとともに、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の高域成分が減算器S2yに入力される。このノイズ低減部5aにおいて、ノイズ検出部31x,31y、閾値制御部32x,32y、乗算器Mx,My、及び減算器S2x,S2yは、第1の実施形態におけるノイズ低減部3a(図9)と同様の動作を行う。
このノイズ低減部5aの動作について、以下に説明する。まず、減算器S3xにおいて、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分から、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分が減算されるとともに、減算器S4xにおいて、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分から、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の低域成分が減算される。そして、減算器S3x,S4xにおける演算結果が加算部A10xに与えられて加算された後、乗算部M1xで1/2が乗算されることで、1フレーム前の映像信号の低域成分に対する時間的な二次微分成分が算出され、ノイズ検出部31xに送出される。
又、減算器S3yにおいて、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の高域成分から、周波数変換部1aから与えられる映像信号の高域成分が減算されるとともに、減算器S4yにおいて、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の高域成分から、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の高域成分が減算される。そして、減算器S3y,S4yにおける演算結果が加算部A10yに与えられて加算された後、乗算部M1yで1/2が乗算されることで、1フレーム前の映像信号の高域成分に対する時間的な二次微分成分が算出され、ノイズ検出部31yに送出される。
このようにして、ノイズ検出部31x,31yそれぞれに対して、1フレーム前の映像信号の低域成分及び高域成分それぞれに対する二次微分成分が与えられると、第1の実施形態と同様にして、ノイズ成分が検出される。このとき検出されるノイズ成分は、例えば、図17(a)のように、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)の値と、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)の値とが等しいときは、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)から、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)(又は、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分))を減算した差分値とされる。
又、図17(b)のように、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)の値と、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)の値とが異なるときは、検出されるノイズ成分が、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)から、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)と周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)との平均値を減算した差分値とされる。
尚、本実施形態において、周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が図5及び図6に示す構成となるものについて説明したが、図7及び図8に示す構成となるものとしても構わない。このとき、ノイズ低減部が、図18のように、映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれに対して、二次微分演算用の2つ減算器と加算器と乗算器、ノイズ検出部、閾値制御部、ノイズ増幅用の乗算器、及びノイズ低減用の減算器それぞれを備えた構成となる。
即ち、図18のノイズ低減部5bは、ノイズ低減部3b(図12)における減算器S1aの代わりに、周波数変換部1bのダウンサンプラD3から出力される低域成分に対して、減算器S3a,S4aと、加算器A10aと、乗算器M1aと、を備え、又、ノイズ低減部3bにおける減算器S1bの代わりに、周波数変換部1bのダウンサンプラD4から出力される垂直高域成分に対して、減算器S3b,S4bと、加算器A10bと、乗算器M1bと、を備え、又、ノイズ低減部3bにおける減算器S1cの代わりに、周波数変換部1bのダウンサンプラD5から出力される水平高域成分に対して、減算器S3c,S4cと、加算器A10cと、乗算器M1cと、を備え、又、ノイズ低減部3bにおける減算器S1dの代わりに、周波数変換部1bのダウンサンプラD6から出力される高域成分に対して、減算器S3d,S4dと、加算器A10dと、乗算器M1dと、を備える。
このとき、減算器S3a〜S3dが、図16の減算器S3x,S3yと同様の動作を行い、減算器S4a〜S4dが、図16の減算器S4x,S4yと同様の動作を行い、加算器A10a〜A10dが、図16の加算器A10x,A10yと同様の動作を行い、乗算器M1a〜M1dが、図16の乗算器M1x,M1yと同様の動作を行う。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。図19は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図19のノイズ低減部において、図13及び図16のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。図19は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図19のノイズ低減部において、図13及び図16のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
図19のノイズ低減部5cは、第3の実施形態のノイズ低減部5a(図16)と同様の構成として、減算器S2x〜S4x,S2y〜S4yと、加算器A10x,A10yと、ノイズ検出部31x,31yと、閾値制御部32x,32yと、乗算器Mx,M1x,My,M1yと、を備えるとともに、第2の実施形態のノイズ低減部3c(図13)と同様の構成として、絶対値演算部33と、ゲイン制御部34x,34yと、を備える。尚、絶対値演算部33は、加算器A10xからの低域成分に対する二次微分成分が与えられるとともに、ゲイン制御部34x,34yそれぞれには絶対値演算部33からの演算値とフレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の低域成分とが与えられる。
このように構成されるノイズ低減部5cは、減算器S2x〜S4x,S2y〜S4y、加算器A10x,A10y、ノイズ検出部31x,31y、閾値制御部32x,32y、及び乗算器Mx,M1x,My,M1yが、第3の実施形態と同様の動作を行うことで、低域成分及び高域成分のノイズ成分が二次微分成分より検出されて、除去される。又、このとき、絶対値演算部33及びゲイン制御部34x,34yが、第2の実施形態と同様の動作を行うことで、乗算器Mx,Myでノイズ成分に乗算するゲインを設定する。
尚、本実施形態において、周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が図5及び図6に示す構成となるものについて説明したが、図7及び図8に示す構成となるものとしても構わない。このとき、ノイズ低減部が、図20のように、映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれに対して、二次微分演算用の2つ減算器と加算器と乗算器、ノイズ検出部、閾値制御部、ノイズ増幅用の乗算器、ゲイン制御部、及びノイズ低減用の減算器それぞれを備えるとともに絶対値演算部を備えた構成となる。
即ち、図20のノイズ低減部5dは、図18のノイズ低減部5bの構成に、更に、図14のノイズ低減部3dと同様、周波数変換部1bのダウンサンプラD3から出力される低域成分に対する絶対値演算部33及びゲイン制御部34aと、周波数変換部1bのダウンサンプラD4から出力される垂直高域成分に対するゲイン制御部34bと、周波数変換部1bのダウンサンプラD5から出力される水平高域成分に対するゲイン制御部34cと、周波数変換部1bのダウンサンプラD6から出力される高域成分に対するゲイン制御部34dと、を付加した構成となる。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態について、図面を参照して説明する。図21は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図21のノイズ低減部において、図16のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
本発明の第5の実施形態について、図面を参照して説明する。図21は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図21のノイズ低減部において、図16のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
図21に示すノイズ低減部5e(図3又は図4のノイズ低減部5に相当する)は、第3の実施形態のノイズ低減部5a(図16)と同様の、減算器S2x〜S4x,S2y〜S4yと、加算器A10x,A10yと、乗算器Mx,M1x,My,M1yと、ノイズ検出部31x,31yと、閾値制御部32x,32yと、を備えるとともに、減算器S3x,S4x及び乗算器M1xそれぞれからの演算値の絶対値を算出する絶対値演算部51x〜53xと、絶対値演算部51x〜53xそれぞれでの演算値の最小値を選択する最小値選択部54xと、乗算器M1xからの演算値の符号を確認して最小値選択部54xで選択した値に確認した符号を付す符号制御部55xと、減算器S3y,S4y及び乗算器M1yそれぞれからの演算値の絶対値を算出する絶対値演算部51y〜53yと、絶対値演算部51y〜53yそれぞれでの演算値の最小値を選択する最小値選択部54yと、乗算器M1yからの演算値の符号を確認して最小値選択部54yで選択した値に確認した符号を付す符号制御部55yと、を備える。
このように構成されるノイズ低減部5eは、第3の実施形態と同様にして、まず、減算器S3xにおいて周波数変換部1a及びフレームメモリ2aそれぞれからの低域成分の差分値を求めるとともに、減算器S4xにおいてフレームメモリ2a,2bそれぞれからの低域成分の差分値を求める。そして、減算器S3x,S4xからの低域成分の差分値を加算器A10xに与えて、加算器A10x及び乗算器M1xにおいて演算することで、低域成分の二次微分成分が算出される。
又、減算器S3yにおいて周波数変換部1a及びフレームメモリ2aそれぞれからの高域成分の差分値を求めるとともに、減算器S4yにおいてフレームメモリ2a,2bそれぞれからの高域成分の差分値を求める。そして、減算器S3y,S4yからの高域成分の差分値を加算器A10yに与えて、加算器A10y及び乗算器M1yにおいて演算することで、高域成分の二次微分成分が算出される。
そして、絶対値演算部51xにおいて減算器S3xで得られた入力された映像信号と1フレーム前の映像信号それぞれの低域成分の差分の絶対値が、絶対値演算部52xにおいて減算器S4xで得られた1フレーム前及び2フレーム前の映像信号それぞれの低域成分の差分の絶対値が、絶対値演算部53xにおいて乗算器M1xで得られた1フレーム前の映像信号の低域成分における二次微分成分の絶対値が、それぞれ算出される。最小値選択部54xにおいて、絶対値演算部51x〜53xで算出された差分及び二次微分成分それぞれの絶対値から、最小値となる絶対値が選択される。又、符号制御部55xにおいて、乗算器M1xで得られた二次微分成分の符号が確認されると、最小値選択部54xで選択された最小値となる絶対値に確認された符号を付されてノイズ検出部31xに送出される。
又、絶対値演算部51yにおいて減算器S3yで得られた入力された映像信号と1フレーム前の映像信号それぞれの高域成分の差分の絶対値が、絶対値演算部52yにおいて減算器S4yで得られた1フレーム前及び2フレーム前の映像信号それぞれの高域成分の差分の絶対値が、絶対値演算部53yにおいて乗算器M1yで得られた1フレーム前の映像信号の高域成分における二次微分成分の絶対値が、それぞれ算出される。最小値選択部54yにおいて、絶対値演算部51y〜53yで算出された差分及び二次微分成分それぞれの絶対値から、最小値となる絶対値が選択される。又、符号制御部55yにおいて、乗算器M1yで得られた二次微分成分の符号が確認されると、最小値選択部54yで選択された最小値となる絶対値に確認された符号を付されてノイズ検出部31yに送出される。
このようにして、ノイズ検出部31x,31yそれぞれに対して、符号制御部55x,55yにおいて符号が付された各フレーム毎の差分値及び二次微分成分の最小値が与えられると、第1の実施形態と同様にして、ノイズ成分が検出される。このとき、例えば、図22(a)のように、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)の値と、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)の値とが等しいときは、各フレーム間の差分値と二次微分成分とが等しくなる。よって、検出されるノイズ成分が、フレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)に対する二次微分成分とされる。
又、図22(b)のように、フレームメモリ2bより読み出された2フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)の値と、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)の値とが異なるとともに、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)とフレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)との差分値の方が小さいとき、周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)とフレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)との差分値が最小値として選択される。よって、検出されるノイズ成分が、この周波数変換部1aから与えられる映像信号の低域成分(高域成分)とフレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の映像信号の低域成分(高域成分)との差分値とされる。
尚、本実施形態において、周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が図5及び図6に示す構成となるものについて説明したが、図7及び図8に示す構成となるものとしても構わない。このとき、ノイズ低減部が、図23のように、映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれに対して、二次微分演算用の2つ減算器と加算器と乗算器、ノイズ検出部、閾値制御部、ノイズ増幅用の乗算器、絶対値演算部、最小値選択部、符号制御部、及びノイズ低減用の減算器それぞれを備えた構成となる。
即ち、図23のノイズ低減部5fは、図18のノイズ低減部5bの構成に、更に、周波数変換部1bのダウンサンプラD3から出力される低域成分に対する絶対値演算部51a〜53a、最小値選択部54a、及び符号制御部55aと、周波数変換部1bのダウンサンプラD4から出力される垂直高域成分に対する絶対値演算部51b〜53b、最小値選択部54b、及び符号制御部55bと、周波数変換部1bのダウンサンプラD5から出力される水平高域成分に対する絶対値演算部51c〜53c、最小値選択部54c、及び符号制御部55cと、周波数変換部1bのダウンサンプラD6から出力される高域成分に対する絶対値演算部51d〜53d、最小値選択部54d、及び符号制御部55dと、を付加した構成となる。
このとき、絶対値演算部51a〜51dが、図21の絶対値演算部51x,51yと同様の動作を行い、絶対値演算部52a〜52dが、図21の絶対値演算部52x,52yと同様の動作を行い、絶対値演算部53a〜53dが、図21の絶対値演算部53x,53yと同様の動作を行い、最小値選択部54a〜54dが、図21の最小値選択部54x,54yと同様の動作を行い、符号制御部55a〜55dが、図21の符号制御部55x,55yと同様の動作を行う。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態について、図面を参照して説明する。図24は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図24のノイズ低減部において、図19及び図21のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
本発明の第6の実施形態について、図面を参照して説明する。図24は、本実施形態の画像処理装置におけるノイズ低減部の内部構成を示すブロック図である。尚、図24のノイズ低減部において、図19及び図21のノイズ低減部と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。以下において、本実施形態の画像処理装置における周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が、図5及び図6に示す構成となるものとして説明する。
図24のノイズ低減部5gは、第5の実施形態のノイズ低減部5e(図21)と同様の構成として、減算器S2x〜S4x,S2y〜S4yと、加算器A10x,A10yと、ノイズ検出部31x,31yと、閾値制御部32x,32yと、乗算器Mx,M1x,My,M1yと、絶対値演算部51x〜53x,51y〜53yと、最小値選択部54x,54yと、符号制御部55x,55yと、を備えるとともに、第4の実施形態のノイズ低減部5c(図19)と同様の構成として、ゲイン制御部34x,34yと、を備え、更に、絶対値演算部51x〜53xそれぞれでの演算値の最大値を選択する最大値選択部56と、を備える。尚、ゲイン制御部34x,34yそれぞれには最大値選択部56で選択された最大値とフレームメモリ2aより読み出された1フレーム前の低域成分とが与えられる。
このように構成されるノイズ低減部5gは、減算器S2x〜S4x,S2y〜S4y、加算器A10x,A10y、絶対値演算部51x〜53x,51y〜53y、最小値選択部54x,54y、符号制御部55x,55y、ノイズ検出部31x,31y、閾値制御部32x,32y、及び乗算器Mx,M1x,My,M1yが、第5の実施形態と同様の動作を行うことで、低域成分及び高域成分のノイズ成分が各フレーム毎の差分及び二次微分成分の最小値より検出されて、除去される。
又、このとき、最大値選択部56において、絶対値演算部51x〜53xそれぞれで算出された差分値の絶対値と二次微分成分の絶対値より、最大値となる絶対値を選択してゲイン制御部34x,34yに送出する。そして、ゲイン制御部34x,34yが、第2の実施形態(図13)と同様の動作を行うことで、乗算器Mx,Myでノイズ成分に乗算するゲインを設定する。
尚、本実施形態において、周波数変換部及び逆周波数変換部それぞれの構成が図5及び図6に示す構成となるものについて説明したが、図7及び図8に示す構成となるものとしても構わない。このとき、ノイズ低減部が、図25のように、映像信号の低域成分、垂直高域成分、水平高域成分、及び高域成分それぞれに対して、二次微分演算用の2つ減算器と加算器と乗算器、ノイズ検出部、閾値制御部、最小値演算部、符号制御部、ノイズ増幅用の乗算器、絶対値演算部、ゲイン制御部、及びノイズ低減用の減算器それぞれを備えるとともに最大値演算部を備えた構成となる。
即ち、図25のノイズ低減部5hは、図23のノイズ低減部5fの構成に、更に、図20のノイズ低減部5dと同様、周波数変換部1bのダウンサンプラD3から出力される低域成分に対する最大値演算部56及びゲイン制御部34aと、周波数変換部1bのダウンサンプラD4から出力される垂直高域成分に対するゲイン制御部34bと、周波数変換部1bのダウンサンプラD5から出力される垂直高域成分に対するゲイン制御部34cと、周波数変換部1bのダウンサンプラD6から出力される垂直高域成分に対するゲイン制御部34dと、を付加した構成となる。
1 周波数変換部
2,2a,2b フレームメモリ
3,5 ノイズ低減部
4 逆周波数変換部
2,2a,2b フレームメモリ
3,5 ノイズ低減部
4 逆周波数変換部
Claims (21)
- 入力された映像信号を複数の周波数成分に分割する第1ステップと、
該第1ステップで分割された複数の周波数成分毎に複数フレーム間での変化した値を、ノイズ検出用基準値として確認する第2ステップと、
前記複数の周波数成分毎に、該第2ステップで確認された前記ノイズ検出用基準値に基づいてノイズ成分を検出する第3ステップと、
前記複数の周波数成分毎に、該第3ステップで確認されたノイズ成分を前記第1ステップ部で分割された前記周波数成分から除去する第4ステップと、
前記第4ステップによって前記ノイズ成分が除去された前記複数の周波数成分より映像信号を再構築する第5ステップと、
を備えることを特徴とするノイズ低減方法。 - 前記第2ステップにおいて、入力された第1映像信号より得られた前記周波数成分と当該第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号より得られた前記周波数成分との差分値を求め、当該差分値を前記ノイズ検出用基準値とすることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減方法。
- 前記第2ステップにおいて、入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分を求め、当該二次微分成分を前記ノイズ検出用基準値とすることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減方法。
- 前記第2ステップにおいて、
入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号より得られた前記周波数成分を減算した第1差分値と、前記第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号の2フレーム前の第3映像信号より得られた前記周波数成分を減算した第2差分値と、前記第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分と、を求めるとともに、
前記第1差分値及び前記第2差分値及び前記二次微分成分からその絶対値が最小値となるものを、前記ノイズ検出用基準値とすることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減方法。 - 前記第3ステップにおいて、前記ノイズ検出用基準値の大きさが所定閾値以下となるときにノイズ成分が検出されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のノイズ低減方法。
- 前記所定閾値が前記第1ステップで前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて変化することを特徴とする請求項5に記載のノイズ低減方法。
- 前記所定閾値が前記映像信号に対して施される階調変換特性における入出力値の変化率に基づいて変化することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のノイズ低減方法。
- 前記第4ステップにおいて、前記第3ステップで検出されたノイズ成分にゲインが乗算された後に前記周波数成分から減算されることで、前記周波数成分のノイズ成分を除去することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のノイズ低減方法。
- 前記ゲインが前記ノイズ検出用基準値に基づいて変化することを特徴とする請求項8に記載のノイズ低減方法。
- 前記ゲインが前記第1ステップで前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて変化することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のノイズ低減方法。
- 入力された映像信号を複数の周波数成分に分割する周波数変換部と、
該周波数変換部で分割された複数の周波数成分毎に複数フレーム間での変化した値を、ノイズ検出用基準値として設定する基準値設定部と、
前記複数の周波数成分毎に、該基準値設定部で得られた前記ノイズ検出用基準値に基づいてノイズ成分を検出するノイズ検出部と、
前記複数の周波数成分毎に、該ノイズ検出部で検出されたノイズ成分を前記周波数成分から除去するノイズ低減部と、
該ノイズ低減部によって前記ノイズ成分が除去された前記複数の周波数成分より映像信号を再構築する逆周波数変換部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記基準値設定部が、
入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号を格納するメモリと、
前記第1映像信号より得られた前記周波数成分と前記第2映像信号より得られた前記周波数成分との差分値を求め、当該差分値を前記ノイズ検出用基準値とする減算部と、
を備えることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。 - 前記ノイズ低減部が、
前記ノイズ検出部で検出されたノイズ成分にゲインを乗算する乗算部と、
前記第1映像信号の前記周波数成分から前記乗算器からのノイズ成分を減算する減算部と、
を備えることを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。 - 前記基準値設定部が、
入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号を格納する第1メモリと、
前記第1映像信号の2フレーム前の第3映像信号を格納する第2メモリと、
第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第1差分値を求める第1減算部と、
第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第3映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第2差分値を求める第2減算部と、
前記第1及び第2減算部それぞれからの前記第1及び第2差分値より前記第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分を算出する二次微分成分算出部と、
当該二次微分成分算出部で得られた前記二次微分成分を前記ノイズ検出用基準値とすることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。 - 前記基準値設定部が、
入力された第1映像信号の1フレーム前の第2映像信号を格納する第1メモリと、
前記第1映像信号の2フレーム前の第3映像信号を格納する第2メモリと、
第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第1映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第1差分値を求める第1減算部と、
第2映像信号より得られた前記周波数成分から前記第3映像信号より得られた前記周波数成分を減算して第2差分値を求める第2減算部と、
前記第1及び第2減算部それぞれからの前記第1及び第2差分値より前記第2映像信号より得られた前記周波数成分の時間的な二次微分成分を算出する二次微分成分算出部と、
前記第1差分値及び前記第2差分値及び前記二次微分成分からその絶対値が最小値となるものを選択する最小値選択部と、
当該最小値選択部で選択した値を前記ノイズ検出用基準値とすることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。 - 前記ノイズ低減部が、
前記ノイズ検出部で検出されたノイズ成分にゲインを乗算する乗算部と、
前記第2映像信号の前記周波数成分から前記乗算器からのノイズ成分を減算する減算部と、
を備えることを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の画像処理装置。 - 前記乗算器のゲインを前記ノイズ検出用基準値に基づいて設定するゲイン制御部を備えることを特徴とする請求項13又は請求項16に記載の画像処理装置。
- 前記乗算器のゲインを前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて設定するゲイン制御部を備えることを特徴とする請求項13、請求項16又は請求項17に記載の画像処理装置。
- 前記ノイズ検出部が、前記ノイズ検出用基準値の大きさが所定閾値以下となるときにノイズ成分を検出することを特徴とする請求項11〜請求項18のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記所定閾値を前記映像信号より得られた低周波数成分の値に基づいて設定する閾値制御部を備えることを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
- 前記閾値制御部が、前記所定閾値を前記映像信号に対して施される階調変換特性における入出力値の変化率に基づいて設定することを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
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