JP2005284499A - 入力システム、座標入力装置、及び、プログラム - Google Patents

入力システム、座標入力装置、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の座標入力装置を並べて使用する場合に、良好な操作性を確保することが可能な入力システムを提供する。
【解決手段】 内蔵するループコイルから電波を発信することによって入力ペン6の位置を検出するタブレット4およびFPDタブレット5を、コンピュータ2に接続してなる入力システム1において、入力ペン6の位置をタブレット4において検出可能な場合は、FPDタブレット5におけるループコイルからの電波の発信を停止させ、入力ペン6の位置をFPDタブレット5において検出可能な場合は、タブレット4におけるループコイルからの電波の発信を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、座標入力装置を含んでなる入力システム、座標入力装置、及び、当該入力システムを実現するためのプログラムに関する。
近年、パーソナルコンピュータに座標入力装置を接続するためのインタフェースとして、USB(Universal Serial Bus)が普及している。USBインタフェースを利用すれば、一台のパーソナルコンピュータに多数の入力機器を接続することが容易に可能である。
例えば、従来から知られているペン型の位置指示器を用いた座標入力装置(タブレットとも呼ばれる)を、複数並べて使用する場合、一本の位置指示器を用いて複数の座標入力装置を用いることができるので、極めて良好な操作性が得られる。
ところが、複数の上記座標入力装置どうしを近接して並べた場合、操作性が低下する可能性があった。すなわち、上記座標入力装置の多くは、位置指示器との間で電気的または磁気的に結合し、位置指示器により指定された座標を検出する方法を採用している。従って、複数の座標入力装置を近接させた場合、各座標入力装置がそれぞれ位置指示器との間で生成した電気的または磁気的結合が互いに干渉し、適切に座標検出を行うことができないという不具合が発生することがあった。
そこで、複数の座標入力装置を並べて使用する場合に、使用する座標入力装置を選択する方法が提案された(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−189136号公報
特許文献1に開示されたタブレット制御方式は、複数のタブレットをタブレット選択回路に接続し、このタブレット選択回路によって、複数のタブレットのいずれかを選択し、選択したタブレットに座標検出面の走査を行わせるよう制御することで、一のスタイラスペン(位置指示器)によって複数のタブレットを操作できるようにしたものである。
特許文献1に開示されたタブレット制御方式は、タブレット選択回路と、タブレット選択回路の制御に従って座標検出面を走査する複数のタブレットを用意する必要がある。このようなタブレット選択回路及びタブレットは、特許文献1のタブレット制御方式に特有の特殊なものであって、通常の汎用品を用いて実現することはできなかった。
そこで、本発明は、一人のユーザが複数の座標入力装置を使う場合など、複数の座標入力装置を並べて使用する場合に、良好な操作性を確保することが可能な入力システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、位置指示器により指示された位置を検出する検出動作を実行し、当該検出動作によって検出した位置の座標を出力する座標入力装置を複数備えた入力システムにおいて、前記複数の座標入力装置のうち、前記位置指示器の位置を検出しない状態にある座標入力装置を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された座標入力装置における前記検出動作を制御する移行指示手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明において、前記特定手段が、前記複数の座標入力装置のうち一の座標入力装置において前記位置指示器の位置を検出可能な場合に、他の座標入力装置を、前記位置指示器の位置を検出しない状態にある座標入力装置として特定する構成としても良い。
また、本発明において、前記座標入力装置を、所定の信号を受信した場合に、前記検出動作を特定の状態に移行させる検出動作制御手段を備えたものとし、前記移行指示手段が、前記特定手段により特定された座標入力装置に対して前記所定の信号を送出する構成としても良い。
また、本発明において、前記座標入力装置を、ループコイルを備え、前記ループコイルから電波を発信して前記位置指示器の位置を検出するものとし、前記座標入力装置が備える検出動作制御手段が、前記所定の信号を受信した場合に、前記ループコイルから電波を発信する動作を停止させる構成としても良い。
また、本発明において、前記座標入力装置を、複数のループコイルを備え、これら複数のループコイルから電波を発信して前記位置指示器の位置を検出するものとし、前記座標入力装置が備える検出動作制御手段が、前記所定の信号を受信した場合に、前記検出動作において電波を発信するループコイルを、前記複数のループコイルのうち一部のループコイルのみに制限する構成としても良い。
本発明によれば、位置指示器により指示された位置を検出する検出動作を実行し、当該検出動作によって検出した位置の座標を出力する座標入力装置を複数備えた入力システムにおいて、複数の座標入力装置のうち、位置指示器の位置を検出しない状態にある座標入力装置を特定し、特定された座標入力装置における検出動作を制御するので、位置指示器によって指示された位置を検出する必要のない機器において、検出動作を停止させたり、検出動作の頻度や検出動作を行う範囲を制限したりすることができる。これにより、複数の座標入力装置を使用する場合に、検出動作を行うべき座標入力装置の動作が、検出動作を行う必要がない座標入力装置の検出動作によって影響を受けるという事態を防止できる。従って、本発明によれば、複数の座標入力装置を使用する場合の操作性の低下を防止することが可能である。さらに、不要な検出動作を防止することにより、不要な電力消費を抑制することも可能である。
また、座標入力装置が複数のループコイルを備え、これら複数のループコイルから電波を発信して前記位置指示器の位置を検出するものである場合には、各座標入力装置の検出動作が互いの検出動作に影響を及ぼす可能性が特に高く、座標入力装置が備える検出動作制御手段が、ループコイルから電波を発信する動作を停止させ、或いは、検出動作において電波を発信するループコイルを一部のループコイルのみに制限することにより、各座標入力装置の検出動作が互いの検出動作に及ぼす影響を確実に防止することができる。
また、本発明において、複数の座標入力装置のうち一の座標入力装置において位置指示器の位置を検出可能な場合に、他の座標入力装置を位置指示器の位置を検出しない状態にある座標入力装置として特定するようにすれば、より容易に、検出動作を行う必要がない座標入力装置を特定できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態における入力システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、入力システム1は、コンピュータ2、モニタ3、タブレット4、及びFPD(Flat Panel Display)タブレット5の各部により構成される。
コンピュータ2は一般的なパーソナルコンピュータであって、モニタ3、タブレット4およびFPDタブレット5に接続される。
コンピュータ2は、タブレット4およびFPDタブレット5からの入力に応じて各種アプリケーションプログラムに基づく処理を実行する。また、コンピュータ2は、上記アプリケーションプログラムの実行中の画面等、各種の画面を表示するための表示信号を、
モニタ3およびFPDタブレット5に出力する。
モニタ3は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示画面を有し、コンピュータ2から出力される表示信号に基づいて各種画面を表示する。
タブレット4は、入力ペン6による操作エリアとしての平板状の部分を有する筐体に、入力ペン6の位置を検出する回路を内蔵する。タブレット4は、操作エリアにおいて入力ペン6により指示された位置を検出し、当該位置に対応する座標を示す操作信号を生成してコンピュータ2に対して出力する座標入力装置である。
FPDタブレット5は、略平板状の筐体に液晶表示パネル501を備え、コンピュータ2から出力される表示信号に基づいて、液晶表示パネル501に各種画面を表示する。
また、FPDタブレット5は、液晶表示パネル501の下方(裏面側)において、入力ペン6の位置を検出する入力部51(図4)を内蔵し、液晶表示パネル501の上で入力ペン6が操作された場合に、入力ペン6の操作により指示された位置の座標を検出して、検出した座標を示す操作信号を生成してコンピュータ2に出力する。
すなわち、FPDタブレット5は、コンピュータ2の表示装置であり、かつ、コンピュータ2の座標入力装置である。また、FPDタブレット5においては、液晶表示パネル501上の領域が入力ペン6による操作エリアとなる。
さらに、入力システム1は、一本の入力ペン6を含む。入力ペン6はペン型の本体を有し、後述する共振回路60(図4)を内蔵する。
入力ペン6は、タブレット4およびFPDタブレット5に対して位置を指示する位置指示器として利用され、入力システム1を利用するユーザは、入力ペン6によってタブレット4の操作エリアまたはFPDタブレット5の操作エリアにおける任意の位置を指示することにより、コンピュータ2に対して座標を入力することができる。
図1には、コンピュータ2によって描画用アプリケーションプログラムが実行された状態を例示する。図1の例において、FPDタブレット5が備える液晶表示パネル501には描画領域が表示され、モニタ3には、描画用のメニュー画面が表示されている。
図1の例では、液晶表示パネル501上で入力ペン6が操作されると、液晶表示パネル501に表示中の描画領域に絵が描かれる。また、モニタ3には、描画時のペン先の形状やサイズを設定するためのメニュー画面や描画色を設定するためのパレット画面等が表示されており、タブレット4における入力ペン6の操作に応じて、各種設定が行われる。
つまり、図1の例では、入力システム1において、液晶表示パネル501を主たる表示装置として利用し、モニタ3を従たる表示装置として利用している。
図1に示す例において、入力システム1を使用するユーザは、入力ペン6を手に持ち、液晶表示パネル501に表示される描画領域を見ながら、液晶表示パネル501上で入力ペン6を操作することで絵を描くことができ、さらに、絵を描いている間、必要に応じてタブレット4の操作エリア上で入力ペン6を操作すれば、描画時のペン先の形状やサイズ、描画色等を設定することができる。
図2は、タブレット4および入力ペン6の主要な内部構成を示すブロック図である。
上述したように、タブレット4は、入力ペン6の操作エリアとしての所定サイズの平板部を有する。タブレット4は、上記平板部に埋設されたループコイルX1〜X40及びループコイルY1〜Y40、選択回路401、演算処理回路402、発振器403、増幅器404、送受切換回路405、増幅器406及びA/Dコンバータ407の各部を備えて構成され、演算処理回路402はコンピュータ2に接続される。
また、入力ペン6は、コイル61およびコンデンサ62からなる共振回路60を内蔵する。
タブレット4の上記平板部には、予めX軸及びY軸が設定されている。ループコイルX1〜X40はX軸方向に並ぶ40本のループコイルであり、その両端は、各々選択回路401に接続されている。また、ループコイルY1〜Y40は、Y軸方向に並ぶ40本のループコイルであり、その両端が各々選択回路401に接続されている。
選択回路401は、演算処理回路402の制御に従って、ループコイルX1〜X40及びループコイルY1〜Y40のうちいずれか1のループコイルを選択する回路である。
発振器403は所定の発振周波数の信号を生成して増幅器404へ出力する。増幅器404は、発振器403から入力された信号を増幅して送受切換回路405へ出力する。
送受切換回路405は、増幅器404から入力される信号を選択回路401へ出力する送信モードと、選択回路401から入力される信号を増幅器406へ出力する受信モードとを、演算処理回路402の制御に従って切り換える回路である。
増幅器406は、送受切換回路405から入力される信号を増幅してA/Dコンバータ407へ出力する。A/Dコンバータ407は、増幅器406から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して演算処理回路402に出力する。
送受切換回路405が送信モードに切り換わると、選択回路401によって選択されたループコイルから、発振器403により生成された信号に基づいて共振回路60の共振周波数に適合する周波数の電波が発信される。ここで、タブレット4の操作エリア上に入力ペン6が位置していれば、タブレット4のループコイルから発信された電波は入力ペン6のコイル61により受信され、この電波によって発生する誘導電圧によりコンデンサ62が充電され、共振回路60にエネルギーが蓄積される(E=1/2(CV+LI))。
送受切換回路405が受信モードに切り換わると、タブレット4のループコイルから電波が発信されなくなる。このとき、共振回路60は自由振動を開始する。その電流がコイル61に流れることによって消費され、コイル61から所定周波数の電波が発信される。
タブレット4においては、入力ペン6のコイル61から発信された電波により、ループコイルに誘導電圧が発生する。そして、選択回路401によって選択されたループコイルにおいて発生した誘導電圧が、送受切換回路405を介して増幅器406に出力され、増幅器406によって増幅されてA/Dコンバータ407に入力される。
上記送信モードと受信モードの動作を、選択回路401によってループコイルX1〜X40及びループコイルY1〜Y40を順次選択しながら繰り返し実行することにより、A/Dコンバータ407には、各ループコイルにおいて発生した誘導電圧の電圧値が入力される。A/Dコンバータ407は、入力された電圧値をデジタル信号に変換して演算処理回路402に出力する。
図3は、演算処理回路402の機能的構成を示すブロック図である。図3に示すように、演算処理回路402は、CPU(Central Processing Unit)411、I/F(インタフェース)412およびポート413を含んでいる。
演算処理回路402において、CPU411は、A/Dコンバータ407から入力されるデジタル信号に基づき、操作エリアにおいて入力ペン6により指示された位置を演算し、当該位置の座標を示す信号を生成してI/F412へ出力する。I/F412はコンピュータ2との間で信号を送受信し、CPU411から入力された信号をコンピュータ2へ出力する一方、コンピュータ2から入力された信号をCPU411に出力する。
また、演算処理回路402は、ポート413を備える。ポート413は、選択回路401および送受切換回路405を含む各部との間で信号を送受信し、CPU411による制御に従って、選択回路401を制御して上記送信モードおよび受信モードにおいて所定のタイミングでループコイルを選択させる。さらに、ポート413は、送受切換回路405を制御して、所定のタイミングで上記送信モードと受信モードとを切り換えさせる。
また、CPU411は、コンピュータ2から送信停止コマンドが送出され、この送信停止コマンドをI/F412を介して受信した場合は、ポート413によって送受切換回路405を制御させて、所定の時間、送受切換回路405を受信モードのままで保持させる。
図4は、FPDタブレット5の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、FPDタブレット5は、表示部50および入力部51により構成される。
表示部50は、液晶表示パネル501および駆動回路502を備えて構成され、駆動回路502はコンピュータ2に接続される。
駆動回路502は、コンピュータ2の表示制御部25(図6)から入力される表示信号に基づいて液晶表示パネル501を駆動することにより、液晶表示パネル501の画面上に各種画面を表示させる。
なお、表示部50は、液晶表示パネル501を背面から照明するバックライト装置や、このバックライト装置を含む各部に電源を供給する電源回路等を備えているものもあるが、ここでは図示しない。
上述のように、FPDタブレット5の筐体は所定サイズの平板部を有し、この平板部に液晶表示パネル501が組み付けられる。液晶表示パネル501の下方には多数のループコイルが埋設され、これらループコイルによって入力ペン6の操作を検出する。
FPDタブレット5の入力部51は、液晶表示パネル501の下方に埋設されるループコイルX1〜X40及びループコイルY1〜Y40とともに、選択回路511、演算処理回路512、発振器513、増幅器514、送受切換回路515、増幅器516およびA/Dコンバータ517の各部を備えて構成される。演算処理回路512は、コンピュータ2に接続される。
入力部51が備えるループコイルX1〜X40,Y1〜Y40、選択回路511、演算処理回路512、発振器513、増幅器514、送受切換回路515、増幅器516およびA/Dコンバータ517は、それぞれ、図2に示したタブレット4のループコイルX1〜X40,Y1〜Y40、選択回路401、演算処理回路402、発振器403、増幅器404、送受切換回路405、増幅器406およびA/Dコンバータ407と同様の機能を有する。
すなわち、選択回路511は、演算処理回路512の制御に従って、ループコイルX1〜X40及びループコイルY1〜Y40のうちいずれか1のループコイルを選択する。発振器513は所定の発振周波数の信号を生成して増幅器514へ出力する。増幅器514は、発振器513から入力された信号を増幅して送受切換回路515へ出力する。送受切換回路515は、増幅器514から入力される信号を選択回路511へ出力する送信モードと、選択回路511から入力される信号を増幅器516へ出力する受信モードとを、演算処理回路512の制御に従って切り換える。増幅器516は、送受切換回路515から入力される信号を増幅してA/Dコンバータ517へ出力する。A/Dコンバータ517は、増幅器516から入力される信号を解析することにより、入力ペン6によって指示された位置を検出し、検出した位置の座標を示す操作信号を生成して演算処理回路512に出力する。
送受切換回路515が送信モードに切り換わると、選択回路511によって選択されたループコイルから、発振器513により生成された信号に基づいて共振回路60の共振周波数に適合する周波数の電波が発信される。
また、送受切換回路515が受信モードに切り換わると、FPDタブレット5においては、入力ペン6のコイル61から発信された電波により、ループコイルに誘導電圧が発生し、選択回路511によって選択されたループコイルにおいて発生した誘導電圧が、送受切換回路515を介して増幅器516に出力され、増幅器516によって増幅されてA/Dコンバータ517に入力される。
上記送信モードと受信モードの動作を、選択回路511によってループコイルX1〜X40及びループコイルY1〜Y40を順次選択しながら繰り返し実行することにより、A/Dコンバータ517には、各ループコイルにおいて発生した誘導電圧の電圧値が入力される。A/Dコンバータ517は、入力された電圧値をデジタル信号に変換して演算処理回路512に出力する。
図5は、演算処理回路512の機能的構成を示すブロック図である。図5に示すように、演算処理回路512は、CPU521、I/F522およびポート523を含んでいる。
演算処理回路512において、CPU521は、A/Dコンバータ517から入力されるデジタル信号に基づき、操作エリアすなわち液晶表示パネル501上において入力ペン6により指示された位置を演算し、当該位置の座標を示す信号を生成してI/F522に出力する。I/F522は、CPU521から入力される信号をコンピュータ2へ出力する一方、コンピュータ2から入力された信号をCPU521へ出力する。
また、演算処理回路512は、ポート523を備える。ポート523は、選択回路511および送受切換回路515を含む各部との間で信号を送受信し、CPU521による制御に従って、選択回路511を制御して上記送信モードおよび受信モードにおいて所定のタイミングでループコイルを選択させる。さらに、ポート523は、送受切換回路515を制御して、所定のタイミングで上記送信モードと受信モードとを切り換えさせる。
また、CPU521は、コンピュータ2から送信停止コマンドが送出され、この送信停止コマンドをI/F522を介して受信した場合、ポート523によって送受切換回路515を制御させ、所定の時間、送受切換回路515を受信モードのまま保持させる。
なお、入力部51が備える各部の機能および動作は、タブレット4が備える各部と同様であるが、入力部51が有する増幅器514および増幅器516のゲイン等は、タブレット4の増幅器404および増幅器406と異なる場合がある。
FPDタブレット5においては、入力ペン6とループコイルX1〜X40,Y1〜Y40との間に液晶表示パネル501が挟まれた構造となるため、表示部50が有するバックライト装置(図示略)や電源回路(図示略)等において発生するノイズの影響により、入力部51による入力ペン6の位置検出が妨げられる可能性がある。
そこで、入力部51においては、増幅器514のゲインを増幅器404に比べて高く設定し、送信モードにおいてループコイルから発信する電波の出力を向上させることにより、共振回路60によって、ループコイルから発信される電波を確実に受信できるという効果が得られる。また、ループコイルから発信する電波の出力が向上することにより、共振回路60に発生する誘導電圧値が増大し、受信モードにおいて共振回路60から発信される電波の出力も増大する。これにより、共振回路60から発信される電波を入力部51のループコイルによって確実に受信し、ループコイルに発生する誘導電圧値をより確実に検出できるという効果が得られる。従って、入力部51においては、ループコイルX1〜X40,Y1〜Y40から発信される電波の出力が、タブレット4と比べて大きい。
なお、図2においては、理解の便宜を図るため、入力ペン6が有する共振回路60の構成としてコイル61およびコンデンサ62からなる最も単純な構成を図示して説明したが、共振回路60において、コイル61およびコンデンサ62と並列に接続される新たなコンデンサと、当該コンデンサに直列接続されるスイッチとをさらに備えた構成とすることも可能である。この場合、スイッチがON操作された際にコンデンサ62に新たなコンデンサが並列接続されるので、上記受信モードにおいてコイル61から発信される電波の位相や周期が変化する。そして、この位相や周期の変化をタブレット4において検出することにより、入力ペン6におけるスイッチ操作の有無を検出できる。この場合も、図2に示す構成と同様に本発明を適用し、同様の効果を得ることが可能である。
図6は、コンピュータの機能的構成を示すブロック図である。図6に示すように、コンピュータ2は、CPU21、RAM(Random Access Memory)22、記憶部23、入力部24および表示制御部25の各部を備え、これらの各部はバス26により接続されている。
CPU21は、記憶部23に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、コンピュータ2の各部を制御する。具体的には、CPU21は、記憶部23に記憶された基本制御プログラムを読み出して実行することにより、入力部24に外部接続されたタブレット4およびFPDタブレット5の入力部51を制御して、これらタブレット4および入力部51からの入力を受け付ける。そして、CPU21は、タブレット4又はFPDタブレット5によって入力される指示に従い、記憶部23に記憶された描画アプリケーションプログラム等のプログラムを読み出して実行し、実行中のアプリケーションプログラムに係る画面を表示するための表示情報を生成して表示制御部25に出力し、モニタ3の表示画面またはFPDタブレット5の液晶表示パネル501に、上記画面を表示させる。
さらに、CPU21は、記憶部23に記憶された座標入力装置制御プログラムを記憶部23から読み出して実行することにより、後述する座標入力装置制御処理(図7)を実行する。
この座標入力装置制御処理において、CPU21は、FPDタブレット5によって入力ペン6の位置を検出可能か否かを判定し、入力ペン6の位置を検出できず、タブレット4で、入力ペン6を検出できたとき、FPDタブレット5に対して送信停止コマンドを送出する。また、CPU21は、タブレット4についても同様の処理を行い、タブレット4によって入力ペン6の位置を検出できず、FPDタブレット5で入力ペン6を検出できたときには、タブレット4に対して送信停止コマンドを送出する。
この送信停止コマンドは、タブレット4およびFPDタブレット5に対して、上記送信モードの動作を実行しないよう指示するためのコマンドである。送信停止コマンドを受信した場合、タブレット4およびFPDタブレット5においては、送信モードが実行されなくなるので、ループコイルから電波が発信されない。
RAM22は、CPU21により実行される各種プログラム、および、これら各種プログラムに係るデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部23は、磁気的、光学的記録媒体または半導体記憶素子を用いた記憶装置であって、CPU21により実行される各種プログラム、これら各種プログラムに係るデータ等を記憶する。
入力部24は、タブレット4、およびFPDタブレット5の入力部51に接続され、タブレット4および入力部51から入力される操作信号を受信して解析し、タブレット4およびFPDタブレット5における入力操作を示す情報をCPU21に出力する。
また、入力部24は、CPU21の制御に従って、タブレット4またはFPDタブレット5の入力部51に対して、励磁OFFコマンドを送出する。
表示制御部25は、CPU21から入力される表示情報に基づいて、表示画面上に各種図形等を表示するための表示信号を生成し、モニタ3、および、FPDタブレット5の表示部50に対して出力する。なお、表示制御部25からモニタ3およびFPDタブレット5の表示部50に出力される表示信号は、アナログ信号であっても良いし、デジタル信号であっても良い。
図7は、コンピュータ2によって実行される座標入力装置制御処理を示すフローチャートである。
図7に示す座標入力装置制御処理のステップS11において、CPU21は、FPDタブレット5の入力部51において入力ペン6の位置を検出可能か否かを判定する。
ステップS11で、入力部51により入力ペン6の位置を検出可能な場合、CPU21はステップS12に移行して、入力部24からタブレット4に対して送信停止コマンドを送出し、ステップS11に戻る。ここで、タブレット4は、ステップS12において入力部24から送出された送信停止コマンドに基づいて、予め定められた所定の時間、動作モードを受信モードのままに保つ。
また、ステップS11で、入力部51によって入力ペン6の位置を検出できない場合、CPU21はステップS13に移行して、タブレット4の動作を開始させるコマンドをタブレット4に送出する等の処理によりタブレット4を有効化し、ステップS14に移行する。
ステップS14で、CPU21は、タブレット4において入力ペン6の位置を検出可能か否かを判定する。ここで、タブレット4により入力ペン6の位置を検出可能な場合、CPU21はステップS15に移行し、入力部24からFPDタブレット5に対して送信停止コマンドを送出し、ステップS14に戻る。FPDタブレット5は、ステップS15で入力部24から送出される送信停止コマンドに基づいて、予め定められた所定の時間、動作モードを受信モードのままに保つ。
また、ステップS14で、タブレット4において入力ペン6の位置を検出できない場合、CPU21はステップS16に移行して、FPDタブレット5の動作を開始させるコマンドをFPDタブレット5に送出する等の処理によりFPDタブレット5を有効化し、ステップS11に戻る。
なお、上記座標入力装置制御処理において、ステップS11における判定は、例えば、FPDタブレット5において、選択回路511によってループコイルを順次選択しながら送信モードと受信モードとを実行し、入力ペン6の位置検出を試行し、受信モードにおいてループコイルに十分な誘導電圧が発生するか否かに基づいて行うことができる。また、ステップS14における判定は、例えば、タブレット4において、選択回路401によってループコイルを順次選択しながら送信モードと受信モードとを実行し、入力ペン6の位置検出を試行し、受信モードにおいてループコイルに十分な誘導電圧が発生するか否かに基づいて行うことができる。
以上の座標入力装置制御処理を、所定時間が経過する毎に実行することにより、タブレット4とFPDタブレット5のうち、入力ペン6の位置を検出しない状態にある側が特定される。そして、入力ペン6の位置を検出可能な側において、送信モードと受信モードが実行され、入力ペン6の位置を検出しない状態にある側においては送信モードが実行されなくなる。
上述したように、FPDタブレット5のループコイルから発信される電波の出力は、タブレット4のループコイルから発信される電波に比べて高出力となっている。このため、タブレット4とFPDタブレット5とを近接させて配置した場合、FPDタブレット5の送信モードにおいてループコイルから発信される電波が、タブレット4の受信モード時に、タブレット4のループコイルに影響を与える可能性がある。
これは、タブレット4およびFPDタブレット5を一本の入力ペン6によって操作するために、タブレット4およびFPDタブレット5の両方とも、入力ペン6に内蔵される共振回路60の共振周波数に適合した周波数の電波を発信するからである。
また、タブレット4のループコイルから発信される電波は、FPDタブレット5のループコイルから発信される電波に比べて低出力であるが、相互の差が大きくない場合などでは、タブレット4のループコイルから発信される電波が、FPDタブレット5の受信モードにおいて影響を及ぼす可能性も否定できない。
しかしながら、入力システム1においては、上記の座標入力装置制御処理を実行することにより、タブレット4およびFPDタブレット5のうち一方において入力ペン6の位置を検出できる場合、他方は送信モードの動作を行わないので、タブレット4とFPDタブレット5とを近接して配置したとしても、互いが発信する電波が相手側の動作に影響を与える恐れが無い。従って、タブレット4およびFPDタブレット5を近接させても操作性が低下することが無いので、タブレット4およびFPDタブレット5を、ユーザの好みや目的に応じて自由に配置することが可能になる。
つまり、タブレット4やFPDタブレット5といった複数の座標入力装置を並べて使用する場合に、操作性の低下を防止できる。また、一つの入力ペン6によって複数の座標入力装置を使用する場合には、複数の座標入力装置が同じ周波数帯の電波を使用するため、互いの動作に影響を及ぼしやすいので、本発明を適用することにより顕著な効果が得られる。さらに、複数の座標入力装置のうちの一つが、FPDタブレット5のように、高出力で電波を発信する機器である場合には、操作性の低下を防止できるという効果は極めて有効である。
さらに、入力ペン6の位置を検出しない状態にある機器を特定し、当該機器においては送信モードを実行しないので、入力ペン6の位置を検出するのに不要な動作を抑制することにより、無駄な電力消費を抑えることもできる。
そして、入力システム1を構成する各部のうち、コンピュータ2は、タブレット4およびFPDタブレット5を接続することが可能で、かつ、タブレット4およびFPDタブレット5に対して送信停止コマンドを送出可能な機能を備えたものであれば良い。また、タブレット4およびFPDタブレット5は、コンピュータ2から送出される送信停止コマンドを受信した場合に送信モードの動作を制御する機能を備えていれば良い。従って、入力システム1は、通常の汎用的なコンピュータ、タブレット、FPDタブレット等を用いて容易に、かつ低コストで実現可能である。
図8は、図7に示す座標入力装置制御処理の別の例を示すフローチャートである。
図8に示す座標入力装置制御処理のステップS21において、CPU21は、タブレット4によって入力ペン6の位置を検出可能か否かを判定する。
ここで、タブレット4により入力ペン6の位置を検出可能な場合、CPU21はステップS22に移行して、入力部24からFPDタブレット5に対して送信停止コマンドを送出し、ステップS21に戻る。
また、ステップS21でタブレット4により入力ペン6の位置を検出できない場合、CPU21はステップS23に移行して、FPDタブレット5の動作を開始させるコマンドをFPDタブレット5に送出する等の処理によりFPDタブレット5を有効化し、ステップS21に戻る。
図8に示す座標入力装置制御処理は、タブレット4により入力ペン6の位置を検出可能な場合はFPDタブレット5の動作を停止させ、タブレット4により入力ペン6の位置を検出できない場合はFPDタブレット5を有効化する処理である。この処理によれば、タブレット4における検出状態に応じてFPDタブレット5の停止/有効化を制御することで、必要な場合にのみFPDタブレット5に送信モードの動作を実行させる。
図8に示す処理は、タブレット4に比べてFPDタブレット5が高出力で電波を発信する場合に特に有効である。すなわち、電力消費が大きい側の機器を制御することで効率よく電力消費を抑制できる。また、電波の出力が大きい側の機器は他の機器の動作に対して影響を与える可能性が高いので、この機器の動作のみを停止/有効化させることで、効率良く、他の機器の操作性を高めることができる。
また、上記実施の形態において、タブレット4およびFPDタブレット5は、コンピュータ2の入力部24から送信停止コマンドが送出された場合、送信モードの動作を行わないものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、送信モードにおいて一部のループコイルのみから電波を発信するようにしても良い。
以下、この場合について図9を参照して説明する。
図9は、FPDタブレット5において、操作エリアの特定の領域に検出エリア52を形成した例を示す図である。
図9(a)に示す例では、FPDタブレット5の液晶表示パネル501上の操作エリアにおいて、図中左側の一部分のみが検出エリア52となっている。ここで、検出エリア52とは、FPDタブレット5の送信モードにおいてループコイルから電波が発信されるエリアである。
この場合、FPDタブレット5の右側にタブレット4を配置すれば、FPDタブレット5のループコイルから発信される電波がタブレット4の受信モードの動作に影響を及ぼす可能性が極めて低くなる。
また、図9(b)に示す例では、FPDタブレット5の液晶表示パネル501上の操作エリアにおいて、図中上側の一部分のみが検出エリア52となっている。この場合、FPDタブレット5の下側にタブレット4を配置すれば、FPDタブレット5のループコイルから発信される電波がタブレット4の受信モードの動作に影響を及ぼす可能性が極めて低くなる。
つまり、タブレット4とFPDタブレット5とが近接して設置された場合であっても、FPDタブレット5の入力部51が有するループコイルのうち、タブレット4から離れた位置にある一部のループコイルによってのみ、送信モードにおける電波の発信を行うようにすれば、タブレット4の受信モードにおいて影響を及ぼす可能性を極めて低くすることができる。
また、上記実施の形態の図1には、入力システム1において、液晶表示パネル501を主たる表示装置として利用し、モニタ3を従たる表示装置として利用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、モニタ3を主たる表示装置として利用し、FPDタブレット5の液晶表示パネル501を従たる表示装置として利用しても良い。以下、この場合について図10を参照して説明する。
図10は、本発明の実施の形態における変形例としての入力システム10の概略構成を示す図である。入力システム10は、入力システム1と同様に、コンピュータ2、モニタ3、タブレット4、FPDタブレット5および入力ペン6を含んで構成される。
図10に示す例では、コンピュータ2においてCAD(Computer Aided Design)アプリケーションプログラムが実行中であり、モニタ3の画面上には図面を作成するための描画領域が表示され、FPDタブレット5の液晶表示パネル501には、図面作成に用いる各種ツールを選択するためのサブ画面が表示されている。
図10に示す例において、入力システム10を使用するユーザは、入力ペン6を手に持ち、モニタ3に表示される描画領域を見ながら、タブレット4の操作エリア上で入力ペン6を操作することで図面を作成することができ、さらに、図面を作成する間、必要に応じてFPDタブレット5の液晶表示パネル501上で入力ペン6を操作すれば、図面作成用の各種ツールの選択を行うことができる。
なお、上記実施の形態において、FPDタブレット5は液晶表示パネル501を備える構成としたが、液晶表示パネル501に代えて、有機EL(Electro Luminescence)パネル等の平面薄型表示パネルを用いることも可能である。
さらに、上記実施の形態においては、タブレット4およびFPDタブレット5によってループコイルから電波を発信することにより、共振回路60を内蔵した入力ペン6の位置を検出する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の方式によってタブレット4およびFPDタブレット5によって入力ペン6の位置を検出する構成としても良い。
例えば、入力ペン6に相当する位置指示器と、当該位置指示器により指示された位置を検出する複数の座標入力装置(タブレット4および入力ペン6に相当)とを備えた入力システムにおいて、座標入力装置が音波(超音波)を発する音波出力手段を備え、この音波出力手段により音波(超音波)を発することによって位置指示器により指示された位置を検出する場合に、上記実施の形態における座標入力装置制御処理を実行しても良い。この場合、複数の座標入力装置から発せられた音波(超音波)が干渉して各座標入力装置における音波(超音波)の検出が妨げられ、適切に座標検出を行うことができないという不具合を解消することができる。
また、上記実施の形態において、図7および図8に示す座標入力装置制御処理では、タブレット4とFPDタブレット5の両方について、入力ペン6の位置を検出できない状態にある場合に、送信モードの動作を制御するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、FPDタブレット5においてのみ、送信モードの動作を制御するようにしても良い。上述したように、タブレット4に比べてFPDタブレット5の方が、ループコイルから発信される電波の出力が大きいので、FPDタブレット5のループコイルから発信される電波がタブレット4の受信モードに与える影響を防止することで、タブレット4とFPDタブレット5とを近接して配置した場合の問題、すなわち、操作性が低下するという問題の解消を図ることが可能である。
また、タブレット4およびFPDタブレット5は、入力ペン6の位置を検出することによって、入力ペン6により指示された位置の座標を示す操作信号を生成し、コンピュータ2に出力する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、入力ペン6の座標を検出することによって、単位時間における入力ペン6の移動量及び移動方向を示す操作信号を出力するものであっても良い。
さらに、入力ペン6においてスイッチを設け、当該スイッチの操作をタブレット4およびFPDタブレット5によって検出する構成としても良い。この場合、入力ペン6の共振回路60を、スイッチの操作に応じて共振周波数が変化する構成とすれば、タブレット4およびFPDタブレット5において、コイル61から発信される電波の位相や周期の変化を検出することにより、入力ペン6におけるスイッチの操作を検出できる。
また、タブレット4およびFPDタブレット5におけるループコイルの数等、入力システム1および入力システム10におけるその他の細部構成についても、本発明の趣旨を損なうことのない範囲において任意に変更可能である。
本発明を、位置指示器によって指示された位置を検出し、検出した位置の座標を出力する座標入力装置を複数並べて使用することにより、広い入力エリアを必要とする作業、或いは、様々な種類の操作を必要とする作業を行う場合に適用すれば、作業効率の向上を図ることができる。例えば、コンピュータによって描画アプリケーションプログラムを実行する場合、ユーザは、線を描いたり着色をする描画操作と、描画操作における各種設定を行う設定操作とを行わなければならないが、描画操作を行うための座標入力装置と設定操作を行うための座標入力装置とを別々に設けることで、作業効率の向上が図れる。そして、このような場合に本発明を適用すれば、複数の座標入力装置を使用する際の作業効率の低下を防止するという、格別の効果が得られる。
本発明の実施の形態における入力システムの概略構成を示す図である。 図1に示すタブレットおよび入力ペンの内部構成を示すブロック図である。 図2に示す演算処理回路の構成を詳細に示すブロック図である。 図1に示すFPDタブレットの内部構成を示すブロック図である。 図4に示す演算処理回路の構成を詳細に示すブロック図である。 図1に示すコンピュータの機能的構成を示すブロック図である。 図1に示すコンピュータにより実行される座標入力装置制御処理を示すフローチャートである。 図7に示す座標入力装置制御処理の別の例を示すフローチャートである。 図1に示すFPDタブレットにおいて検出エリアを制限する例を示す図である。 本発明の実施の形態における変形例としての入力システムの概略構成を示す図である。
符号の説明
1,10 入力システム
2 コンピュータ
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
24 入力部
25 表示制御部
26 バス
3 モニタ
4 タブレット
5 FPDタブレット
50 表示部
51 入力部
52 検出エリア
6 入力ペン

Claims (10)

  1. 位置指示器により指示された位置を検出する検出動作を実行し、当該検出動作によって検出した位置の座標を出力する座標入力装置を複数備えた入力システムにおいて、
    前記複数の座標入力装置のうち、前記位置指示器の位置を検出しない状態にある座標入力装置を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された座標入力装置における前記検出動作を制御する移行指示手段と、
    を備えることを特徴とする入力システム。
  2. 前記特定手段は、前記複数の座標入力装置のうち一の座標入力装置において前記位置指示器の位置を検出可能な場合に、他の座標入力装置を、前記位置指示器の位置を検出しない状態にある座標入力装置として特定すること、
    を特徴とする請求項1記載の入力システム。
  3. 前記座標入力装置は、所定の信号を受信した場合に、前記検出動作を特定の状態に移行させる検出動作制御手段を備えたものであって、
    前記移行指示手段は、前記特定手段により特定された座標入力装置に対して前記所定の信号を送出することを特徴とする請求項1または2記載の入力システム。
  4. 前記座標入力装置はループコイルを備え、前記ループコイルから電波を発信することによって前記位置指示器の位置を検出するものであって、
    前記座標入力装置が備える検出動作制御手段は、前記所定の信号を受信した場合に、前記ループコイルから電波を発信する動作を停止させることを特徴とする請求項3記載の入力システム。
  5. 前記座標入力装置は複数のループコイルを備え、これら複数のループコイルから電波を発信することによって前記位置指示器の位置を検出するものであって、
    前記座標入力装置が備える検出動作制御手段は、前記所定の信号を受信した場合に、前記検出動作において電波を発信するループコイルを、前記複数のループコイルのうち一部のループコイルのみに制限することを特徴とする請求項3記載の入力システム。
  6. 前記座標入力装置は、音波を発する手段を有し、当該手段により出力される音波によって前記位置指示器により指示された位置を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の入力システム。
  7. 位置指示器により指示された位置を検出する検出動作を実行し、当該検出動作によって検出した位置の座標を出力する座標入力装置であって、
    所定の信号を受信した場合に、前記検出動作を特定の状態に移行させる検出動作制御手段を備えることを特徴とする座標入力装置。
  8. 前記座標入力装置はループコイルを備え、前記ループコイルから電波を発信することによって前記位置指示器の位置を検出するものであって、
    前記検出動作制御手段は、前記所定の信号を受信した場合に、前記ループコイルから電波を発信する動作を停止させることを特徴とする請求項7記載の座標入力装置。
  9. 前記座標入力装置は複数のループコイルを備え、これら複数のループコイルから電波を発信することによって前記位置指示器の位置を検出するものであって、
    前記検出動作制御手段は、前記所定の信号を受信した場合に、前記検出動作において電波を発信するループコイルを、前記複数のループコイルのうち一部のループコイルのみに制限することを特徴とする請求項7記載の座標入力装置。
  10. 位置指示器により指示された位置を検出する検出動作を実行し、当該検出動作によって検出した位置の座標を出力する座標入力装置が複数接続されたコンピュータを、
    前記複数の座標入力装置のうち、前記位置指示器の位置を検出しない状態にある座標入力装置を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された座標入力装置における前記検出動作を制御する移行指示手段と、して機能させるためのプログラム。
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