JP2005284165A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レンズ鏡筒内への光の進入を防止し、かつ部品配置の効率を向上させ、コンパクト化を図る。
【解決手段】 中間回転筒38の雌ヘリコイドネジ65は、レンズ保持筒40の雄リコイドネジ73と螺合する。レンズ保持筒40は、レンズ71〜73を保持し、前回転筒39が回転自在に嵌合する。前回転筒39にはキー突起80が形成され、中間回転筒38のキー溝66と嵌合する。キー溝66は、光軸方向に沿った直進移動部と、直進移動部に直交する回転移動部が階段状に連続している。雄ヘリコイドネジ73、雌ヘリコイドネジ65のリードに従って前回転筒39、レンズ保持筒40が後退し、キー突起66が回転移動部を移動すると、前回転筒39に対して中間回転筒38が回転し、この回転が伝達されたレンズ72が光軸方向に進退する。
【選択図】 図2
【解決手段】 中間回転筒38の雌ヘリコイドネジ65は、レンズ保持筒40の雄リコイドネジ73と螺合する。レンズ保持筒40は、レンズ71〜73を保持し、前回転筒39が回転自在に嵌合する。前回転筒39にはキー突起80が形成され、中間回転筒38のキー溝66と嵌合する。キー溝66は、光軸方向に沿った直進移動部と、直進移動部に直交する回転移動部が階段状に連続している。雄ヘリコイドネジ73、雌ヘリコイドネジ65のリードに従って前回転筒39、レンズ保持筒40が後退し、キー突起66が回転移動部を移動すると、前回転筒39に対して中間回転筒38が回転し、この回転が伝達されたレンズ72が光軸方向に進退する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ヘリコイドのリードに従って撮影レンズが進退するレンズ鏡筒に関するものである。
近年では、カメラの小型化の要求がさらに高くなっており、とくにレンズ鏡筒の全長を抑えて、カメラの厚みをさらに薄くすることが望まれている。そこで、携帯時には、撮影位置より撮影レンズを後退させてカメラ本体の中に収納する沈胴式のレンズ鏡筒が一般的である。
沈胴式のレンズ鏡筒では、内周面に雌ヘリコイドネジを形成した雌ヘリコイド筒と、この雌ヘリコイドネジに螺合する雄ヘリコイドネジを形成した雄ヘリコイド筒などからなるヘリコイド構造を持つことが多い。このヘリコイド構造を持つレンズ鏡筒では、ヘリコイドのリードに従って直進移動を行うが、回転駆動が入力されたヘリコイド筒は回転しながら直進移動するので、撮影レンズを保持する移動筒などはヘリコイド筒と回転自在に係合させ、回転止めを行った状態で直進移動させなければいけない。この回転止めの手段としては、カメラ本体に固定された固定筒、又は固定筒に対して直進移動する直進筒にキー溝を形成するとともに、このキー溝に係合するキー突起を移動筒に形成しており、キー溝の方向に従って移動筒を直進させている。
さらに、このヘリコイド構造を持つレンズ鏡筒では、例えば特許文献1及び2に示すように、ヘリコイドの一部に、他の部分よりもピッチ幅を広げた拡幅部を形成したり、ヘリコイドネジのネジ山又は谷が形成されている方向を途中から変更するなどして、沈胴する位置をより後退させてカメラの厚みを薄くするための様々な工夫が考えられている。
一方、レンズ鏡筒では、上述したような沈胴を行うための沈胴機構の他に、ピント調節機構や、シャッタ開閉機構、レンズバリア機構など様々な機構が組み込まれるため、レンズ鏡筒内の部品配置を効率良くしなければならない。この部品配置の効率を上げるためには、複数の機構を1つの駆動源で連動させ、駆動源を構成するモータや、回転を伝達するためのギヤ列の個数を減らすことが望まれている。
しかしながら、上述したようなヘリコイド構造をもつレンズ鏡筒では、直進移動を行わせるための回転止め手段としてのキー溝を撮影レンズの光軸方向に沿って形成しなければならないため、このキー溝から内部へ光が進入してしまうおそれがある。このため、光漏れ防止構造として、隙間を密閉させるための部材が必要となり、レンズ鏡筒内の部品配置の効率を低下させてしまうとともに、ローコスト化の妨げにもなってしまう。
さらに、上記特許文献1及び2に記載されているレンズ鏡筒では、ヘリコイドネジの形状を変化させているものの、ヘリコイド筒自体の全長は変わらないので、レンズ鏡筒のコンパクト化などは図ることはできない。また、上述した各種機構の部品配置の効率についても考慮されていなかった。
本発明は、上記問題を解決するためのものであり、ヘリコイド構造を持つレンズ鏡筒で内部への光の進入を防止し、レンズ鏡筒内部の部品配置の効率を向上させ、またコンパクト化を図ることが可能なレンズ鏡筒をローコストに提供する。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、内周面に螺旋状の雌ヘリコイドネジ、及びキー溝が形成された雌ヘリコイド筒と、外周面に前記雌ヘリコイドネジと螺合する雄ヘリコイドネジが形成された雄ヘリコイド筒と、この雄ヘリコイド筒に対して光軸方向の周りに回転自在に結合し、前記キー溝に嵌合するキー突起が形成され、撮影レンズを保持するレンズ保持部材、又は撮影レンズを開閉するレンズバリアが内部に配置された中間移動筒とから構成され、前記雄ヘリコイド筒に回転駆動を入力して光軸方向中心に回動させ、前記雄ヘリコイドネジ及び雌ヘリコイドネジのリードに従って前記中間移動筒を移動させるレンズ鏡筒において、前記キー溝を、光軸方向に沿って延びる直進移動部と、この直進移動部に直交もしくは斜交する回転移動部とが交互に連続する階段状に形成するとともに、前記中間移動筒が光軸方向の周りに回動したときに前記レンズ保持部材、又は前記レンズバリアに駆動を伝達する駆動伝達部を設けており、前記雄ヘリコイド筒に回転駆動が入力され、前記キー突起が前記直進移動部に位置しているときには、キー突起の移動に従って前記中間移動筒が光軸方向に進退し、前記キー突起が前記回転移動部に位置しているときには、キー突起の移動に従って前記中間移動筒が光軸方向の周りを回転し、この回転駆動が前記駆動伝達部に入力されることにより前記レンズ保持部材、又は前記レンズバリアを駆動させている。
なお、前記駆動伝達部は、前記中間移動筒の回転駆動を直進移動に変換して前記レンズ保持部材を進退させるカム面を持ったカム部材から構成されていることが好ましい。
以上説明したように、本発明のレンズ鏡筒によれば、キー溝を、光軸方向に沿って延びる直進移動部と、この直進移動部に直交し、かつ光軸方向の周りに沿って延びる回転移動部とが交互に連続する階段状に形成するとともに、中間移動筒が光軸方向の周りに回動したときにレンズ保持部材、又はレンズバリアに駆動を伝達する駆動伝達部を設けており、雄ヘリコイド筒に回転駆動が入力され、キー突起が直進移動部に位置しているときには、キー突起の移動に従って中間移動筒が光軸方向に進退し、キー突起が回転移動部に位置しているときには、キー突起の移動に従って中間移動筒が光軸方向の周りを回転し、この回転駆動が駆動伝達部に入力されることにより前記レンズ保持部材、又は前記レンズバリアを駆動させているので、内部への光の進入を防止し、かつ内部の部品配置の効率を向上させ,レンズ鏡筒のコンパクト化を図ることができる。
図1は、本発明を実施したカメラ10を示す外観斜視図である。カメラ10のカメラボディ11は、各種撮影機構や電子部品等が組み付けられる本体基部12(図2参照)と、本体基部12の前面及び背面を覆う前カバー13及び後カバー14とから構成される。カメラボディ11の中央部には、撮影レンズ16が組み込まれている。この撮影レンズ16を内蔵するレンズ鏡筒17は、カメラ10の主電源がオフの時にはカメラボディ11の内部に収納され(実線)、電源をオンにした後、広角端から望遠端に向けて変倍操作を行った時にカメラボディ11の前面から突出する(仮想線)。また、カメラボディ11の前面には、対物側ファインダ窓18,ストロボ発光窓19,測光窓20,オートフォーカス(パッシブ方式)用の受光窓21,22が設けられる。また、カメラボディ11の上部にはシャッタボタン23、ズームボタン24が設けられている。
レンズ鏡筒17は、図2〜4に示すように、固定筒26,後筒30、中間筒31,前筒32、レンズバリアユニット33から構成されている。固定筒26は、本体基部12と一体に設けられており、後筒30、中間筒31、及び前筒32が固定筒26に対してそれぞれ繰り出し及び沈胴する。図3には、後筒30、中間筒31、前筒32の構成を示す。後筒30は、後直進キー35と後回転筒36とで構成され、中間筒31は、中間直進キー37と中間回転筒38とで構成されており、前筒32は、前回転筒39とレンズ保持筒40とで構成されている。
固定筒26は、後直進キー35を光軸方向αに沿って移動自在に支持しており、かつ後直進キー35を回転止めする。この回転止めは、固定筒26に設けたキー溝41と後直進キー35に設けたキー突起42との係合によって行われている。
後直進キー35は、キー突起42、円環状の枠部43、この枠部43よりも1 周り小さく光軸方向αに沿って前方に突出する円環部44、及びこの円環部44から光軸方向αに沿って直線状に延びる直進キー突出部45とからなる。なお、キー突起42は、円環部44の前面から突出するように一体に形成されている。円環部44は、後回転筒36の内周に合わせて形成されており、外周面で後回転筒36を回転自在に支持する。
なお、この後直進キー35は、中間直進キー37を光軸方向αに沿って移動自在に支持しており、かつ中間直進キー37を回転止めする。この回転止めは、後直進キー35に設けた直進キー突出部45と中間直進キー37に設けたキー溝48との係合によって行われている。
後回転筒36は、雄ヘリコイドネジ49、ギア50、雌ヘリコイドネジ51、及びキー溝52が形成されている。この後回転筒36は、モータの駆動が入力されることで固定筒26及び後直進キー35に対して回転しながら、且つ後直進キー35に支持されたまま光軸方向αに移動する。光軸方向αへの移動は、外周後端に形成された雄ヘリコイドネジ49と固定筒26の内周に設けた雌ヘリコイドネジ53との螺合によって行われる。モータの駆動は、図示しないギア列を介して、固定筒26の内部に設けられた長尺ギア54に入力される。
長尺ギア54は、固定筒26の一部を切り欠いた開口26aから内周に露呈しており、後回転筒36の雄ヘリコイドネジ49の頂上に形成したギア50に噛合する。長尺ギア54は光軸方向αに沿って軸方向が長く伸びるように形成されており、後回転筒36が光軸方向αに進退しても長尺ギア54とギア50の噛合が解除されることがない。
中間直進キー37は、後端外周に形成された雄ヘリコイドネジ57と、この雄ヘリコイドネジ57よりも1 周り小さい外径で光軸方向αに沿って前方に突出する円環部58、円環部58の内周の一部が切り欠かれて形成されたキー溝48、及び円環部58から光軸方向αに沿って直線状に延びる直進キー突出部59とからなる。雄ヘリコイドネジ57は、後回転筒36の雌ヘリコイドネジ51に螺合している。円環部58は、中間回転筒38の内周に合わせて形成されており、外周面で中間回転筒38を回転自在に支持する。
なお、この中間直進キー37は、レンズ保持筒40を光軸方向αに沿って移動自在に支持しており、かつレンズ保持筒40を回転止めする。この回転止めは、中間直進キー37に設けた直進キー突出部59とレンズ保持筒40に設けたキー溝(図示せず)との係合によって行われている。そして、中間直進キー37は、後回転筒36に入力された回転を利用してヘリコイド51、57のリードに従って光軸方向αに沿って移動する。
雌ヘリコイド筒としての中間回転筒38には、キー突起64、雌ヘリコイドネジ65、及びキー溝66、カム溝68が形成されている。雌ヘリコイドネジ65は中間回転筒38の内周面に形成されており、レンス保持筒40の後端外周面に形成された雄ヘリコイドネジ67に螺合する。キー突起64は、中間回転筒38の後端外周面に複数形成されており、後回転筒36の内周に形成されたキー溝52に係合している。これにより、後回転筒36の回転が中間回転筒38に伝達される。
レンズ保持筒40は、図3,4に示すように、保持枠69と、撮影レンズ16を構成する第1レンズ群71、第2レンズ群72、第3レンズ群73とで構成されている。またこのレンズ保持筒40には、図示しないが、絞り兼用のプログラムシャッタなども内蔵している。第1レンズ群71は、保持枠69の先端側に固着され、第3レンズ群73は、保持枠69の後端側にピン止めにより固定される。第2レンズ群72は、第1及び第3レンズ群71,73との間で回転止めされた状態で光軸方向に移動自在となるように保持枠69に支持されており、図示しないバネにより第1レンズ群71に向けて付勢されている。
この保持枠69の外周面と前回転筒39の内周面との間では、回転可能且つ所定のフリクションを持って嵌合されており、所定値以上の駆動力を持って前回転筒39が回転したとき、前回転筒39は保持枠69に対して回転し、前回転筒39が受ける駆動力が所定値未満のときには、保持枠69が前回転筒39を回転止めする。
第2レンズ群72の外周には、3個の直進ガイド部材74が設けられている。直進ガイド部材74は、保持枠69に設けた3つの直進ガイド開口75に各々係合して第2レンズ群72を保持枠69に対して光軸方向αに沿って直進移動させる。各直進ガイド部材74の上には、カムフォロワー76が形成されている。これらのカムフォロワー76は、前回転筒39に形成された貫通孔77を通過して中間回転筒38の内周面に形成されたカム溝68にそれぞれ係合する。これにより、レンズ保持筒40に対して中間回転筒37が回転すると、カム溝68のリードに従って第2レンズ群72が光軸方向αに移動する。第2レンズ群移動用のカム溝68は、中間回転筒38の回転に応じて第2レンズ群72を保持枠69に対して光軸方向αに移動し、第1及び第3レンズ群71,73との間の間隔を変化させる。なお、貫通孔77は、階段状に開口された形状をしているが、これに限らず、カムフォロワー76の移動を妨げない形状であればよい。
前回転筒39には、貫通孔77、及び外周面後端にキー突起80が形成されている。キー突起80は、中間回転筒38の内周面に設けたキー溝66に嵌合し、キー突起80がキー溝66に沿って移動することにより、前回転筒39は、光軸方向αに沿って直進、又は光軸方向αの周りを回転する。
キー溝66は、詳しくは図5に示すような構成となっており、中間回転筒38の内周面に形成された雌ヘリコイドネジ65の一部を切り欠くように形成されている。このキー溝66は、中間回転筒38の前端縁から光軸方向αに沿って後方へ延びる第1直進移動部82と、この直進移動部82に直交し、かつ光軸方向αの周りに沿って延びる回転移動部83と、第1直進移動部82と平行にかつ中間回転筒38の後端側まで延びる第2直進移動部84とからなり、第1直進移動部82から回転移動部83、回転移動部83から第2直進移動部84へと連続する階段状に形成されている。
上述したように、キー突起80は、キー溝66に沿って移動し、図に示すような経路で移動する。すなわち、テレ(望遠)端側から、ワイド(広角)端側に向かって前回転筒39が後退するときには、キー突起80は、第1直進移動部82の前端部(図中、四角枠にP0で示す位置)から後端部(四角枠にP1で示す位置)に移動する。そして、この第1直進移動部82の後端部の位置から、さらに後回転筒36及び中間回転筒38に回転駆動が入力されると、キー突起80は、回転移動部83に沿って移動する。この回転移動部83に従ったキー突起80の移動によって、前回転筒39は中間回転筒38に対して相対的に光軸方向αの周りを回転する。そして、後述するようにキー突起80が回転移動部83の端部(四角枠にP2で示す位置)まで移動したとき、回転駆動の入力が停止する。そしてさらに後回転筒36及び中間回転筒38に回転駆動が入力されると、キー突起80は、第2直進移動部84に沿って後方へ移動する。
また、前筒32の先端側には、レンズバリアユニット33が設けられている。レンズバリアユニット33は、前面カバー85、一対のバリア羽根86,87、バリア基板88、及びバリア駆動部材89とから構成される。
前面カバー85及びバリア基板88は、バリア羽根86,87を挟み込んで支持する。バリア基板88は、中心部に、撮影開口88aが形成されているとともに、前面側には、光軸方向αに沿って延びる円筒枠88bが一体に設けられている。前面カバー85は、前回転筒39の内周に合わせた略円板状に形成されており、中心部に撮影開口85aが、周縁部には複数の係止爪85bが、背面側には、光軸方向αに沿って延びる支持軸85c,85dが一体に形成されている。各バリア羽根86,87は、略半円の板状に形成されており、前面カバー85の支持軸85c,85dに係合して回転自在に軸支される。
前面カバー85の係止爪85bがバリア基板88の円筒枠88bに形成された被係止穴を係止することによって、前面カバー85とバリア基板88とが結合し、内部にバリア羽根86,87を挟み込んで収納する。
バリア駆動部材89は略円環状に形成されており、バリア基板88の背面側には、バリア駆動駆動部材89が回転自在に係合するボス88dが形成されている。さらに、バリア駆動部材89には、各バリア羽根86,87をそれぞれ回動させるための突起(図示せず)が形成されており、レンズ鏡筒17の沈胴時には、図示するようにバリア羽根86,87は閉位置に保持される。そして、レンズ鏡筒の繰り出し時には、図示しない駆動機構によりバリア駆動部材89が回動され、バリア駆動部材89の突起が押圧し、各バリア羽根86,87は開位置に移動する。
このレンズバリアユニット33は、上述したように、バリア羽根86,87が前面カバー85及びバリア基板88の間に挟みこまれて収納され、さらにバリア基板88の背後に、バリア駆動部材89が係合することによって一体となったユニットの状態に組み立てられ、前筒32の先端部に取り付けられている。レンズバリアユニット33を取り付けるときには、前筒32のレンズ保持筒40に係止爪85bを係止させて結合させる。
上記構成の作用について以下に説明する。レンズ鏡筒17が沈胴するとき、すなわち、モータの回転駆動が入力されると、先ず各回転筒36,37,39が光軸方向αの周りを回転しながら、図6(a)に示すテレ端位置から図6(b)に示すように後筒30、中間筒31,前筒32が後退していく。このとき、前回転筒39のキー突起80は第1直進移動部82の内部を移動しており、キー突起80の移動に従って前回転筒は光軸方向αに対して後退する。
そして、さらにモータの回転駆動が連続すると、キー突起80は、回転移動部83の内部を移動する。このとき、キー突起80の移動に従って、中間回転筒38が前回転筒39に対して光軸方向αの周りを回転する。このとき、前回転筒39は、レンズ保持筒40からのフリクションを受けて回転止めされた状態となっている。そして、この中間回転筒38からの回転駆動がカム溝68及びカムフォロワー76を介して第2レンズ群72に伝達され、カムフォロワ76と係合しているカム溝68の作用によって第2レンズ群72が後退する。そして、キー突起80が回転移動部83から第2直進移動部84の内部へと移動すると、前回転筒39に対する中間回転筒38の回転が停止する。そして、キー突起80は、第2直進移動部84に沿って後退するので、これに従って前筒32も後退し、レンズ鏡筒17は沈胴した状態となる(図6(c))。
このように簡単な構成で、キー溝66に沿ったキー突起80の移動に従って中間回転筒38が回転し、この回転駆動が伝達されることによって第2レンズ群72が後退する。上述したようにキー溝66を階段状に形成しているので、ヘリコイドのリードとは異なる移動を行うことが可能となり、また、内部に光が漏れることがなく、隙間を密閉させるための部材などが不要となり、ローコスト化を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、中間回転筒38がキー突起80の移動に従って回転したときの回転駆動を第2レンズ群72の移動に伝達させているが、これに限るものではなく、他のレンズ群の移動に使用してもよく、これらレンズの移動だけに限らず、バリア羽根の開閉機構に伝達させてもよい。これによって、レンズ鏡筒17内部のさらなる部品の効率化を図ることができる。またこの場合、回転駆動をバリア駆動部材に連動させてバリア羽根を開閉させるとよい。また上記実施形態では、バリア羽根を2枚構成としているが、この枚数以外でも実施することができる。
また、上記実施形態においては、中間回転筒38の内周面に形成されたキー溝66を、光軸方向αに沿って延びる2つの直進移動部82,84と、直進移動部82,84の間を繋いで、且つ光軸方向αの周りに沿って延びる回転移動部83とからなる階段状に形成しているが、これに限るものではなく、図7に示すような形状のキー溝91のような形成してもよい。なお、図7においては、上記実施形態と同様の部材については同符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、キー溝91は、光軸方向αに沿って延びる2つの直進移動部92,94と、この直進移動部92,94の間を繋ぐ回転移動部93とからなり、回転移動部93は、光軸方向αと斜交する方向に延びるように形成されている。そして、このように形成されたキー溝91の内部をキー突起80が移動する。キー突起80が第1直進移動部92の前端部(図中、四角枠にP0で示す位置)から後端部(四角枠にP1で示す位置)に移動し、さらに後回転筒36及び中間回転筒38に回転駆動が入力されると、キー突起80は、回転移動部93に沿って移動する。この回転移動部93に従ったキー突起80の移動によって、前回転筒39は中間回転筒38に対して相対的に光軸方向αの周りを回転する。そして、後述するようにキー突起80が回転移動部83の端部(四角枠にP2で示す位置)まで移動したとき、回転駆動の入力が停止する。このようにしてキー溝91に沿ったキー突起80の移動に従って中間回転筒38が回転するので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
10 カメラ
17 レンズ鏡筒
80 キー突起
66,91 キー溝
82,84,92,94 直進移動部
83,93 回転移動部
17 レンズ鏡筒
80 キー突起
66,91 キー溝
82,84,92,94 直進移動部
83,93 回転移動部
Claims (2)
- 内周面に螺旋状の雌ヘリコイドネジ、及びキー溝が形成された雌ヘリコイド筒と、外周面に前記雌ヘリコイドネジと螺合する雄ヘリコイドネジが形成された雄ヘリコイド筒と、この雄ヘリコイド筒に対して光軸方向の周りを回転自在に結合し、前記キー溝に嵌合するキー突起が形成された移動筒と、この移動筒に内蔵され、撮影レンズを保持するレンズ保持部材、又は撮影レンズを開閉するレンズバリアとから構成され、前記雄ヘリコイドネジ及び雌ヘリコイドネジのリードに従って前記移動筒を移動させるレンズ鏡筒において、
前記キー溝を、光軸方向に沿って延びる直進移動部と、この直進移動部に直交もしくは斜交する回転移動部とが交互に連続する階段状に形成するとともに、前記移動筒が光軸方向の周りに回動したときに前記レンズ支持部材、又は前記レンズバリアに駆動を伝達する駆動伝達部を設けており、前記雄ヘリコイド筒に回転駆動が入力され、前記キー突起が前記直進移動部に位置しているときには、キー突起の移動に従って前記移動筒が光軸方向に進退し、前記キー突起が前記回転移動部に位置しているときには、キー突起の移動に従って前記移動筒が光軸方向の周りを回転し、この回転駆動が前記駆動伝達部に入力されることにより前記レンズ支持部材、又は前記レンズバリアを駆動させることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記駆動伝達部は、前記中間移動筒の回転駆動を直進移動に変換して前記レンズ保持部材を進退させるカム面を持ったカム部材から構成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004100966A JP2005284165A (ja) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007272105A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Fu Tech Kk | ズームレンズ鏡筒ユニット、撮像装置、カメラ、携帯情報端末装置および携帯電話機 |
-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004100966A patent/JP2005284165A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007272105A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Fu Tech Kk | ズームレンズ鏡筒ユニット、撮像装置、カメラ、携帯情報端末装置および携帯電話機 |
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