JP2005283887A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 転写ローラが軸受け部に安定して保持され、かつ転写ローラの着脱を容易に行うことのできる構成を提供する。
【解決手段】 レーザプリンタ1は、ローラ部26aと、ローラ部26aを保持する軸部材26bとを備えた転写ローラ26が装着されるように構成されており、この転写ローラ26は、軸部材26bの両端部が一対の軸受け部80,80によって回転可能に保持される。一対の軸受け部80,80の少なくとも一方は、移動可能に構成された移動軸受け部83からなり、移動軸受け部83は、軸部材26bを、前写ローラ26の軸方向と交差する方向へ離脱不能な支持位置と、離脱可能な離脱位置とに移動変更可能に構成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、レーザプリンタ等の画像形成装置において、転写ローラを装置本体部に着脱可能に取り付けるようなものが提供されている。この転写ローラは、通常、軸受けによって回転可能に保持された状態で画像形成装置の装置本体部内に装着されるが、メンテナンスや取替え等に対応できるようにするため、着脱可能とする必要がある。
特開2002−89547公報
ところで、転写ローラを回転可能に保持する軸受け部の構造としては、軸部材を周方向においてより広範囲に保持し得る構成が望ましく、軸部材が軸方向と直交する方向に離脱しないように構成すると、軸部材を安定して保持できる軸受け構成となる。しかしながら、このような構成を用いると、転写ローラを軸受け部から取り外す際に、当該転写ローラを、軸受け部に対し軸方向と直交する方向に相対変位させて取り外すようなことができないため、着脱を良好に行うためには特別な構造を設けなければならず、構成が複雑化する虞がある。
特許文献1では、転写ローラを軸受け部によって回転可能に保持すると共に、軸受け部と撓み変形可能なフック部とを係合させることにより、転写ローラを装置本体部に装着するようにしている。この構成では、軸受け部とフック部との係合状態を解除することにより、転写ローラと軸受け部とを一体的に装置本体部から離脱させることができる。しかしながら、転写ローラと軸受け部とを一体的に装置本体部から離脱させる構成では、転写ローラのみのメンテナンスや取替えを行いたい場合であっても軸受け部を一体的に取り外さねばならず、取替え或いはメンテナンスの対象物が大型化、複雑化してしまう。また、軸受け部を着脱可能とする機構を設けるようにすると、着脱機構が大型化、複雑化してしまったり、操作困難なものとなってしまう虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、転写ローラが軸受け部に安定して保持され、かつ転写ローラの着脱を容易に行うことのできる構成を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、静電潜像が現像剤により現像されることによって形成される可視像を担持する像担持体と、その像担持体と対向して配置されるローラ部と、当該ローラ部を保持する軸部材とを備えた転写ローラと、前記軸部材の両端部を支持する一対の軸受け部と、を有し、前記転写ローラが、装置本体部に装着される画像形成装置であって、前記一対の軸受け部の少なくとも一方は、移動可能に構成された移動軸受け部からなり、前記移動軸受け部は、前記軸部材を、前記転写ローラの軸方向と交差する方向へ離脱不能な支持位置と、離脱可能な離脱位置とに移動変更可能に構成されていることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲でいう、「像担持体」は、可視像を担持する構成であればよく、感光ドラム(感光体)だけでなく、中間転写体も含まれる。また、「装置本体部」は、画像形成装置全体から、少なくとも転写ローラを除いて構成される部分である。また、「画像形成装置」は、画像を形成可能な構成であればよく、レーザプリンタ等の複写機だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及びスキャナ機能等を備えた複合機も含まれる。また、「装置本体部」は、上述した通り、画像形成装置全体から少なくとも転写ローラを除いて構成される部分のことであるが、請求項16のようにプロセスカートリッジが用いられる構成においては、画像形成装置全体から転写ローラとプロセスカートリッジの双方を除いて構成される部分のことである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記移動軸受け部は、前記軸部材を周方向全体に渡って支持する孔部を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、前記軸部材に対し、前記像担持体側とは反対側の位置には、前記移動軸受け部が前記支持位置から前記離脱位置へと移動した場合に当該軸部材を支持する支持部が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記移動軸受け部における前記軸部材が挿入される側の開口端部、及び、前記軸部材における前記移動軸受け部へ挿入する側の端部の少なくともいずれかには面取り部が形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記移動軸受け部は、前記軸方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記移動軸受け部を保持する保持ベースと、前記保持ベースに支持されると共に、前記移動軸受け部を前記像担持側に付勢する付勢部材と、を備え、前記移動軸受け部、前記付勢部材、及び前記保持ベースを備えてなる軸受けユニットが前記軸方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記付勢手段による付勢方向を高さ方向とした場合、前記移動軸受け部に対し前記軸部材を挿入及び離脱する際の、当該移動軸受け部の高さが前記支持位置と前記離脱位置とで異なるように当該移動軸受け部の高さを設定する高さ設定部が設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記移動軸受け部が前記支持位置にある場合に、当該移動軸受け部を前記像担持体側に押し出すように押圧する押圧手段を備え、前記移動軸受け部が前記支持位置から前記離脱位置に変位することにより、前記押圧手段による当該移動軸受け部に対する押圧が解除され、かつ当該移動軸受け部から離脱した前記軸部材が前記押圧手段によって支持されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8に記載の画像形成装置において、前記押圧手段による押圧方向を高さ方向とした場合、前記移動軸受け部に対し前記軸部材を挿入及び離脱する際に、当該移動軸受け部は、前記支持位置と前記離脱位置との間で高さが一定とされた状態で前記軸方向にスライドすることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写ローラと前記像担持体とによって用紙が挟持され、かつ前記像担持体の回転によって前記用紙が移動される構成をなし、前記転写ローラは、前記用紙との間に生じる摩擦力により、前記用紙の移動と連動して回転することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写ローラの前記軸部材には、当該転写ローラに対して外部から動力を伝達するための歯車部材が設けられており、前記軸方向において、前記一対の軸受け部の間に前記歯車部材が設けられていることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記歯車部材は、前記軸部材の一端側のみに配置されており、前記一対の軸受け部のうち前記歯車部材が設けられた側の軸受け部のみが前記移動軸受け部として構成されていることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の画像形成装置において、前記一対の軸受け部のうち、一方の軸受け部のみが前記移動軸受け部とされており、他方の軸受け部側において前記軸部材に対し電圧を印加するための電極部が接続されていることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の画像形成装置において、前記一対の軸受け部のうち、一方の軸受け部のみが前記移動軸受け部とされ、他方の軸受け部は、前記軸部材の挿入方向が変更されるように変位可能に構成されていることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の画像形成装置において、当該画像形成装置は、給紙カセットの長手方向一端側から供給される用紙を他端側に向かうように方向転換すると共に前記給紙カセットの上方に配置される前記転写ローラ側に送り出す第1の方向転換部と、前記転写ローラを通過した用紙を前記一端側に向かうように方向転換して前記転写ローラの上方に配置される用紙排出部側に送り出す第2の方向転換部と、を備えたことを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の画像形成装置において、前記像担持体を少なくとも備えると共に、前記装置本体部に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを有し、前記装置本体部には、前記プロセスカートリッジを収容する収容部が形成されると共に、当該装置本体部の一端側において前記収容部と連通する開口部が形成され、前記開口部を介して前記プロセスカートリッジが着脱可能となっており、前記転写ローラは、前記プロセスカートリッジを前記装置本体部から取り外した状態で前記収容部側に露出する構成をなし、かつその露出状態で前記収容部側に離脱することにより前記装置本体部から取り外されることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16に記載の画像形成装置において、前記転写ローラは、前記装置本体部から前記軸方向と略直交する方向に取り外されることにより前記収容部側に離脱することを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項16に記載の画像形成装置において、前記収容部から前記プロセスカートリッジを取り外す方向は、前記軸方向と略直交する方向とされていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
このようにすれば、転写ローラが軸受け部に安定して保持される構成となり、かつ転写ローラの着脱を容易に行うことのできる構成となる。
<請求項2の発明>
この構成によれば、孔部により軸部材を周方向全体に渡って支持することができるため、転写ローラをより安定して回転させることのできる軸受け構成となる。
<請求項3の発明>
本構成によれば、移動軸受け部が支持位置から離脱位置へと移動した際に、支持部による支持によって転写ローラの落下を防止することができるため、転写ローラの交換時にユーザがアクセスしやすい構成となる。
<請求項4の発明>
このようにすれば、面取り部によって軸部材が移動軸受け部内に案内されるため、軸部材を移動軸受け部に挿入する操作をスムーズに行うことができる構成となる。
<請求項5の発明>
このようにすれば、転写ローラが軸受け部から軸方向と交差する方向に離脱不能となるように構成でき、その一方で、転写ローラを軸受け部に対し容易に着脱できる構成となる。
<請求項6の発明>
このようにすれば、移動軸受け部をスライドさせることができ、かつ、支持位置において移動軸受け部を像担持体側へ付勢させることのできる好適構成となる。
<請求項7の発明>
このようにすれば、移動軸受け部に対し軸部材を挿入及び離脱する際に、支持状態と離脱状態とで各々適切な高さに設定することができる。
<請求項8の発明>
このようにすれば、移動軸受け部を像担持体側に押し出す構成をとりつつ、押圧手段をスライドさせなくても移動軸受け部をスライドさせることによって移動軸受け部に対する軸部材の着脱が可能となり、押圧手段をスライドさせるための機構を特別に設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
<請求項9の発明>
このようにすれば、移動軸受け部は一定の高さで移動するため、移動がスムーズとなり、かつ、支持位置と離脱位置とで高さが一定とされるため、移動軸受け部を離脱位置とした後、再び当該軸受け部に軸部材を挿入する際に挿入が行いやすい構成となる。
<請求項10の発明>
この構成によれば、歯車部材等の動力伝達部材を省略して構成の簡素化を図ることができる。
<請求項11の発明>
このようにすれば、歯車部材を設けつつ、移動軸受け部を支障なくスライドさせることのできる構成となる。
<請求項12の発明>
このように移動軸受け部を一方のみに配置すれば、着脱機構の簡素化を図ることができ、移動軸受け部とローラ部との間に歯車部材が介在することとなるため、移動軸受け部の移動によってローラ部に衝撃や損傷を与えてしまうようなことを防止できる。
<請求項13の発明>
このようにすれば、バイアス電圧を安定して印加することができる構成となる。
<請求項14の発明>
このようにすれば、他方側において軸部材を挿入しやすい適切な向きとなるように挿入方向を変更することができ、転写ローラの取り付ける際に、軸部材の挿入を一層行いやすい構成となる。
<請求項15の発明>
本構成によれば、装置の小型化を実現でき、その一方、スライド部材の操作によって転写ローラの離脱を容易に行うことができるので、装置小型化に起因して転写ローラの取外しが困難となるようなことがなく、有効な構成となる。
<請求項16の発明>
このようにすれば、プロセスカートリッジを収容する収容部を利用して転写ローラの着脱を行うことのできる構成となる。
<請求項17の発明>
このように軸方向と直交する方向に変位させることによって離脱させる構成とすれば、それほど大掛かりな操作を伴わず簡易に離脱できる構成となる。
<請求項18の発明>
このようにすれば、プロセスカートリッジを装置本体部に装着しやすい好適な構成となる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図6によって説明する。
1.本実施形態の構成
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙を給紙するためのフィーダユニット4や、給紙された用紙に所定の画像を形成するための画像形成ユニット5などを備えている。
(1)フィーダユニットの構成
フィーダユニット4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙カセット43と、給紙カセット43内に設けられた用紙押圧板6と、給紙カセット43の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ7および給紙パッド8と、給紙ローラ7に対し用紙の搬送方向の下流側に設けられる搬送ローラ59と、この搬送ローラ59に対し用紙の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ9とを備えている。
用紙押圧板6は、用紙を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ7に対して遠い方の端部が揺動可能に支持されるとともに、近い方の端部が上下方向に回動可能とされており、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板6は、用紙の積層量が増えるに従って、給紙ローラ7に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに回動される。給紙ローラ7および給紙パッド8は、互いに対向状に配設され、給紙パッド8の裏側に配設されるばね10によって、給紙パッド8が給紙ローラ7に向かって押圧されている。
用紙押圧板6上の最上位にある用紙は、用紙押圧板6の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ7に向かって押圧され、その給紙ローラ7の回転によって給紙ローラ7と給紙パッド8とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙は、ガイド部61によって給紙されてきた側とは反対側に折り返されるようにガイドされ、さらに搬送ローラ59によって、レジストローラ9に送られる。レジストローラ9は、本体ケーシング2側に設けられる駆動ローラ44と、後述するプロセスユニット12側に設けられる従動ローラ45との2つのローラから構成されており、搬送ローラ59から送られてくる用紙を、これら駆動ローラ44および従動ローラ45で挟み、所定のレジスト後に、画像形成ユニット5に送るようにしている。本実施形態では、ガイド部61、搬送ローラ59が第1の方向転換部に相当している。これらによって、給紙カセット43の長手方向一端側(前方側)から供給される用紙を他端側(後方側)に向かうように方向転換すると共に転写ローラ26側に送り出すようにしている。
なお、このフィーダユニット4は、さらに、手差し用トレイ57と、手差し用トレイ57上に積層される用紙を給紙するための給紙ローラ58とを備えており、手差し用トレイ57上に積層される用紙を、給紙ローラ58によって、搬送ローラ59に送ることができるようにも構成されている。
(2)画像形成ユニットの構成
画像形成ユニット5は、スキャナユニット11、特許請求の範囲でいうプロセスカートリッジとしてのプロセスユニット12、定着ユニット13などを備えている。
(a)スキャナユニットの構成
スキャナユニット11は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー14、レンズ15および16、反射鏡17、18および19などを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー14、レンズ15、反射鏡17および18、レンズ16、反射鏡19の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット12の感光ドラム21の表面上に高速走査にて照射させている。なお、本実施形態では、感光ドラム21が特許請求の範囲でいう像担持体に相当する。
(b)プロセスユニットの構成
次に、図2に基づいてプロセスユニット12を説明する。
図2は、プロセスユニット12を拡大して示す側断面図である。同図において、プロセスユニット12は、スキャナユニット11の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリッジ20内に、感光ドラム21、現像カートリッジ36、スコロトロン型帯電器25などを備えている。現像カートリッジ36は、ドラムカートリッジ20に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ22、層厚規制ブレード23、供給ローラ24およびトナーボックス27などを備えている。
トナーボックス27内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
そして、トナーボックス27内のトナーは、トナーボックス27の中心に設けられる回転軸28に支持されるアジテータ29により攪拌されて、トナーボックス27の側部に開口されたトナー供給口30から放出される。なお、トナーボックス27の側壁には、トナーの残量検知用の窓40が設けられており、回転軸28に支持されたクリーナ39によって清掃される。
トナー供給口30の側方位置には、供給ローラ24が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設されており、また、この供給ローラ24に対向して、現像ローラ22が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設されている。そして、これら供給ローラ24と現像ローラ22とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ24は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。また、現像ローラ22は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ22のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ22には、感光ドラム21に対して、所定の現像バイアスが印加されている。
また、現像ローラ22の近傍には、層厚規制ブレード23が配設されている。この層厚規制ブレード23は、金属の板ばね材からなるブレード本体37と、ブレード本体37の先端部に設けられ、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部38とを備えており、ブレード本体37における押圧部38と反対側の端部が、現像ローラ22の近くにおいて現像カートリッジ36に支持されるとともに、押圧部38がブレード本体37の弾性力によって現像ローラ22上に圧接されるように構成されている。
そして、トナー供給口30から放出されるトナーは、供給ローラ24の回転により、現像ローラ22に供給され、この時、供給ローラ24と現像ローラ22との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ22上に供給されたトナーは、現像ローラ22の回転に伴って、層厚規制ブレード23の押圧部38と現像ローラ22との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ22上に担持される。
感光ドラム21は、現像ローラ22の側方位置において、所定の間隔を隔てて現像ローラ22に対向するような状態で、矢印方向(時計方向)に回転可能に配設されている。この感光ドラム21は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
スコロトロン型帯電器25は、感光ドラム21の上方に、感光ドラム21に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器25は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム21の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
そして、感光ドラム21の表面は、スコロトロン型帯電器25により一様に正帯電された後、スキャナユニット11からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ22の回転により、現像ローラ22上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム21に対向して接触する時に、感光ドラム21の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム21の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって現像が達成される。
(c)転写ローラの構成
図4に示すように、本実施形態に係る転写ローラ26は、装置本体部1aに装着される構成をなしており、像担持体に相当する感光ドラム21と対向して配置されるローラ部26aと、このローラ部26aを保持する軸部材26bとを備えた構成をなしている。他方、装置本体部1a側には、この転写ローラ26を保持するために、軸部材26bの両端部90,90をそれぞれ支持する一対の軸受け部80,80が設けられている。これら一対の軸受け部80,80のうちの一方は、移動可能に構成された移動軸受け部83として構成されている。移動軸受け部83は、軸部材26bを、転写ローラ26の軸方向(Z軸方向)と交差する方向へ離脱不能となるよう支持する支持位置と、軸部材26bが離脱する離脱位置とに移動変更可能に構成されている。
移動軸受け部83は、軸部材26bの軸方向にスライド可能に構成されており、軸部材26bが移動軸受け部83に保持された状態から、図4に示すように保持状態が完全に解除するまで(即ち、孔83aから軸部材26bが完全に抜けるまで)スライドするようになっている。また、本実施形態では、図5に示すように、移動軸受け部83を保持する保持ベース85と、保持ベース85に支持されると共に、移動軸受け部83を感光ドラム21側に付勢するばね部材87(ばね部材87が付勢部材に相当する)とを備えている。そして、移動軸受け部83、ばね部材87、及び保持ベース85を備えてなる軸受けユニット81が軸部材26bの軸方向にスライド可能に構成されている。軸受けユニット81は、図10(a)(b)に示すように、保持ベース85に設けられた突起85dと圧縮コイルばねからなるばね部材87の一方端とが係合し、移動軸受け部83に設けられた突起83dとばね部材87の他方端とが係合して構成される。このように構成されることにより移動軸受け部83が保持ベース85から離れる方向に付勢されることとなる。なお、図10(a)は軸受けユニット81を側方から見た分解図であり、図10(b)は移動軸受け部83及び保持ベース85を正面から見た図である。
図5及び図6に示すように、移動軸受け部83は、軸部材26bを周方向全体に渡って支持する孔部83aを備えており、この移動軸受け部83における軸部材26bが挿入される側の開口端部には面取り部83cが形成されている。面取り部83cは、平坦状に構成してもよく、アール状に構成してもよい(図5、図6の例では平坦状に形成されている)。また、移動軸受け部83における軸部材26bが挿入される側の開口端部ではなく、軸部材26bにおける移動軸受け部83へ挿入する側の端部(即ち先端部)に面取り部を形成してもよく、移動軸受け部83における軸部材26bが挿入される側の開口端部と、軸部材26bにおける移動軸受け部83へ挿入する側の端部との双方に面取り部を形成してもよい。
また、転写ローラ26の軸部材26bには、転写ローラ26に対して外部から動力を伝達するための歯車部材92が設けられており、軸部材26bの軸方向において、一対の軸受け部80,80(固定軸受け部82,移動軸受け部83)の間に歯車部材92が設けられている。歯車部材92は、軸部材26bの一端側のみに配置されており、一対の軸受け部80,80のうち歯車部材92が設けられた側の軸受け部80のみが移動軸受け部83として構成されている。
本実施形態では、上述したように、一対の軸受け部80,80のうち、一方の軸受け部のみが移動軸受け部83とされているが、図5に示すように、他方の軸受け部(固定軸受け部82)側では軸部材26bに対し電圧を印加するための電極部94が接続されている。この構成では、電極部94が設けられる側の軸受け部80が固定軸受け部82として構成されて移動しないため、電極部94を移動に対応した特別な構造とする必要がなく簡易な構成とすることができ、かつバイアス電圧を安定して印加できる構成となる。
また、図6に示すように、軸部材26bに対し、感光ドラム21側とは反対側の位置には、移動軸受け部83が支持位置から離脱位置へと移動した場合に当該軸部材26bを支持する支持部95が設けられている。支持部95は、移動軸受け部83によって軸部材26bが支持されている状態では、上面95aが軸部材26bに当接しないように、当該状態において若干の隙間を隔てて軸部材26bのわずか下に設けられ、図6のように軸部材26bが移動軸受け部83から抜けた状態において下方に落ちようとする転写ローラ26を支持する。この構成によれば、転写ローラ26がほんの僅かに沈んだ状態で支持できるため、転写ローラ26が大幅に落下することがなく、転写ローラ26を効果的に保護できる構成となる。また、常に転写ローラと支持部とが当接していると余分な抵抗となるが、若干の隙間を有しているので、支持部が転写ローラの回転の弊害になることもない。また、移動軸受け部83から離脱した転写ローラ26は下方に沈んだ位置とならないため、転写ローラ26にアクセスしやすくなる。
本実施形態では、上述したように軸受けユニット81がスライド可能に構成されているが、より具体的には、図7ないし図9に示すように、軸受けユニット81のスライドに伴って、移動軸受け部83の高さが変更されるように構成されている。図7(a)は、軸受けユニット81と高さ設定ガイド部97(後述)との関係を概念的に説明する斜視概念図であり、(b)は高さ設定ガイド部97を二点鎖線として内部を示すものである。図8は同関係を説明する正面概念図、図9は、同関係を説明する側面概念図である。なお、図8では、歯車部材92の図示を省略している。
図7ないし図9に示すように、ばね部材87による付勢方向(図7ではY軸方向)を高さ方向とした場合、移動軸受け部83に対し軸部材26bを挿入及び離脱する際の、当該移動軸受け部83の高さが、支持位置と離脱位置とで変更可能となるように当該移動軸受け部83の高さを設定する高さ設定ガイド部97(高さ設定ガイド部が特許請求の範囲でいう高さ設定部に相当する)が設けられている。図7(a)(b)、及び図9に示すように、移動軸受け部83の一部においてフランジ状の張出部83b,83bが一対形成されており、この張出部83b,83bの上方を拘束するように一対の高さ設定ガイド部97が前後方向に張り出す形態にて対向し、かつ軸方向(Z方向)に沿って構成されている。
図8に示すように、移動軸受け部83はばね部材87の付勢により絶えず高さ設定ガイド部97の下端部97aに当接し、他方、作業者の操作に応じて軸方向(矢印方向)にスライドすることとなるが、高さ設定ガイド部97の下端部97aの高さが軸方向の位置に応じて変えられているため、その下端部97aの高さに応じて移動軸受け部83の高さが変化する。即ち、支持位置もしくは支持位置の付近では、移動軸受け部83における孔部83a(図5参照)の高さが軸部材26bに応じた高さとなり、支持位置から離れるにつれ、次第に高さが低くなるように構成されている。なお、図8において、二点鎖線は高さ設定ガイド部97の位置及び構成を移動軸受け部83等と対応させて概念的に示しており、符号81’、83’は、軸受けユニット及び移動軸受け部が支持位置からある程度離れた状態を示している。
また、本実施形態では、移動軸受け部83が支持位置と離脱位置とで移動変更可能となるが、移動軸受け部83を支持位置において位置保持する構成は様々なものを用いることができる。図11はその一例を示しており、(a)は平面概念図、(b)は斜視概念図である。図11では、支持位置にある移動軸受け部83の変位を拘束する拘束手段としてスライド規制部材99が設けられている。スライド規制部材99は軸方向と平行な方向に回動可能に構成されるものであり、図11(b)実線にて示すような拘束位置と、破線にて示すような非拘束位置とで変位するようになっている。図11(a)(b)に示すように、スライド規制部材99は、拘束位置では、軸部材26b及び移動軸受け部83の端部に当接してこの移動軸受け部83の軸方向への変位を規制する。なお、拘束位置でスライド規制部材99が回動しないように保持するため、回動規制部材(例えばスライド規制部材99と底部72を係合させる係合手段(係合爪等)など)を設けてもよい。また、図11に示すような方法は移動軸受け部83を位置保持するための一例に過ぎず、移動軸受け部83を位置保持可能な構成であればこれ以外の方法であってもよい。
また、本実施形態では、図3に示すように、レーザプリンタ1の装置本体部1aには、プロセスユニット12を収容する収容部70が形成されると共に、装置本体部1aの一端側において収容部70と連通する開口部74が形成され、開口部74を介してプロセスユニット12が着脱可能となっている。そして、収容部70からプロセスユニット12を取り外す方向は、軸部材26bの軸方向と略直交する方向とされている。他方、転写ローラ26は、図3のようにプロセスユニット26を装置本体部1aから取り外した状態で収容部70側に露出する構成をなし、かつその露出状態で収容部70側に離脱することにより装置本体部1aから取り外されるようになっている。具体的には、装置本体部1aにおける底部72から軸部材26bの軸方向と略直交する方向に取り外されることにより収容部70側に離脱することとなる。
(d)定着ユニットの構成
定着ユニット13は、図1に示すように、プロセスユニット12の側方下流側に配設され、加熱ローラ32、その加熱ローラ32に押圧される押圧ローラ31、これら加熱ローラ32および押圧ローラ31の下流側に設けられる1対の搬送ローラ対33を備えている。加熱ローラ32は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセスユニット12において用紙上に転写されたトナーを、用紙が加熱ローラ32と押圧ローラ31との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙を搬送ローラ33によって、排紙パス56に搬送するようにしている。排紙パス56に送られた用紙は、後述する排紙ローラ34に送られて、その排紙ローラ34によって排紙トレイ35上に排紙される。本実施形態では、これら、搬送ローラ33、排紙パス56、及び排紙ローラ34が特許請求の範囲でいう第2の方向転換部に相当し、これらによって転写ローラ26を通過した用紙が前方側に向かうように方向転換されて排紙トレイ35(排紙トレイ35が特許請求の範囲でいう用紙排出部に相当する)側に送り出されることとなる。
また、このレーザプリンタ1では、転写ローラ26によって用紙に転写された後に感光ドラム21上に残存するトナーを、現像ローラ22によって回収する、いわゆるクリーナレス方式によって残存トナーを回収するようにしている。このようなクリーナレス方式によって感光ドラム21上に残存するトナーを回収すれば、ブレードなどのクリーナ装置や廃トナーの貯留手段を設ける必要がないため、装置構成の簡略化、小型化およびコストの低減化を図ることができる。
(3)両面画像形成手段の構成
なお、このレーザプリンタ1には、用紙の両面に画像を形成するために、両面画像形成手段としての反転搬送ユニット52が設けられている。この反転搬送ユニット52は、排紙ローラ34と、反転搬送パス53と、フラッパ54と、反転搬送ローラ55とを備えている。
排紙ローラ34は、1対のローラからなり、正回転および逆回転の切り換えができるように構成されている。この排紙ローラ34は、上記したように、排紙トレイ35上に用紙を排紙する場合には、正方向に回転するが、用紙を反転させる場合には、逆方向に回転する。反転搬送パス53は、排紙ローラ34から画像形成ユニット5の下方に配設される反転搬送ローラ55まで用紙を搬送することができるように、上下方向に沿って設けられており、その上流側端部が、排紙ローラ34の近くに配置されるとともに、その下流側端部が、反転搬送ローラ55の近くに配置されている。
フラッパ54は、排紙パス56と反転搬送パス53との分岐部分に臨むように、揺動可能に設けられており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、排紙ローラ34によって反転された用紙の搬送方向を、排紙パス56に向かう方向から、反転搬送パス53に向かう方向に切り換えることができるように構成されている。反転搬送ローラ55は、給紙カセット43の上方であって、その上流側端部が、反転搬送パス53の後端部の近くに配置されるとともに、その下流側端部が、レジストローラ9の下方に配置されるように、略水平方向に設けられている。
そして、用紙の両面に画像を形成する場合には、この反転搬送ユニット52が、次のように動作される。すなわち、一方の面に画像が形成された用紙が搬送ローラ33によって排紙パス56から排紙ローラ34に送られてくると、排紙ローラ34は、用紙を挟んだ状態で正回転して、この用紙を一旦外側(排紙トレイ35側)に向けて搬送し、用紙の大部分が外側に送られ、用紙の後端が排紙ローラ34に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、排紙ローラ34は、逆回転するとともに、フラッパ54が、用紙が反転搬送パス53に搬送されるように、搬送方向を切り換えて、用紙を前後逆向きの状態で反転搬送パス53に搬送するようにする。なお、フラッパ54は、用紙の搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ33から送られる用紙を排紙ローラ34に送る状態に切り換えられる。次いで、反転搬送パス53に逆向きに搬送された用紙は、反転搬送ローラ55に搬送され、この反転搬送ローラ55から、上方向に反転されて、レジストローラ9に送られる。レジストローラ9に搬送された用紙は、裏返しの状態で、再び、所定のレジスト後に、画像形成ユニット5に向けて送られ、これによって、用紙の両面に所定の画像が形成される。
<実施形態2>
次に、図12及び図13を参照して実施形態2について説明する。
図12は、実施形態2における転写ローラ26と移動軸受け部183の関係を概念的に説明するものであり、図13は、転写ローラ26、押圧部材110、移動軸受け部183、及びガイド溝120の正面から見た位置関係を、支持位置(a)と離脱位置(b)とでそれぞれ説明するものである。本実施形態では、移動軸受け部183が支持位置にある場合に、この移動軸受け部183を感光ドラム21側に押し出すように押圧する押圧手段110を備えた構成をなしている。図12のように、移動軸受け部183が支持位置から離脱位置に変位した場合、押圧手段110による移動軸受け部183に対する押圧が解除され、かつ移動軸受け部183から離脱した軸部材26bが押圧手段110によって支持されるようになっている。押圧手段110は、一端が底部72に固定されたばね部材130に支持されており、図13(b)のように移動軸受け部183が支持位置にある場合にこの移動軸受け部183を上方側(即ち感光ドラム21側)に付勢するように構成されている。
押圧手段110による押圧方向(本実施形態ではY軸方向)を高さ方向とした場合、図13に示すように、移動軸受け部183に対し軸部材26bを挿入及び離脱する際に、移動軸受け部183は、支持位置と離脱位置との間で高さが一定とされた状態で軸方向にスライドするようになっている。なお、ニ点鎖線にて示すガイド溝120は、軸方向延びように溝が形成され、かつ前後一対に設けられて移動軸受け部183の張出部183bをガイドする溝である。移動軸受け部183は、図13(a)のように支持位置から移動した場合、このガイド溝120によって高さがほぼ一定とされた状態にガイドされる。
<実施形態3>
次に、図14を参照して実施形態3について説明する。図14は、図4を変形した構成を示すものであり、実施形態3に係る収容部の底部72の構成を例示していう。図14では、軸部材26bに歯車部材が設けられていない点が、他の実施形態と異なり、それ以外の点は同様であるので、同様の構成をなす部分は同一の符号を付し、詳細な説明は省略する(特に軸受けユニット81及びその付近の構成については実施形態1と同一である)。本実施形態では、転写ローラ26と感光ドラム21とによって用紙が挟持され、かつ感光ドラム21の回転によって用紙が移動される構成をなし、さらには、転写ローラ26は、用紙との間に生じる摩擦力により、用紙の移動と連動して回転するようになっている。即ち、感光ドラム21の回転によって搬送される用紙の作用によって連れ回るように構成されている。
<実施形態4>
次に図15及び図16を参照して実施形態4について説明する。図15は、本実施形態における転写ローラ26と一対の軸受け部80,80とを概念的に例示するものである。また、図16は、転写ローラ26の取り外し方を説明する説明図である。本実施形態では、一対の軸受け部80,80のうち、一方の軸受け部のみが移動軸受け部83とされ、軸部材26bを支持する支持位置と離脱位置とに変位可能に構成されている。他方の軸受け部182には、軸部材26bの端部90(具体的には移動軸受け部83とは反対側の端部90b)を周方向全周に渡って支持可能な孔部182aが形成されており、軸受け部182に軸部材26bが支持された状態では、この軸部材26bが軸受け部182から軸方向に対して交差する方向に離脱できないように構成されている。
一方、軸受け部182(具体的には軸受けユニット180全体)は、支点部185aを中心として回動可能に構成されており、一方の軸受け部83を離脱位置に移動させて軸受け部182の回動させると、図16に示すように転写ローラ26を軸受け部182から抜きやすい姿勢とすることができる。なお、他方の軸受け部182は回動可能であれば良く、支点部185aは、底部72に連結(回動可能に連結)されていても、されていなくてもよい。また、本実施形態では、移動軸受け部83側では実施形態1と同一の軸受けユニット81が軸方向もスライド可能に設けられており、これについては詳細な説明は省略する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、移動軸受け部83に孔部83aが形成され、当該孔部83aによって軸部材26bを周方向全体にわたって囲むように保持する構成を例示したが、軸部材26bの軸方向と交差する方向に離脱不能であれば軸部材26bの周方向一部分を囲まない構成(例えば、若干のスリットが形成されるような構成)であってもよい。
(2)上記実施形態では、移動軸受け部を離脱位置までスライドさせる構成を例示したが、スライドさせずに離脱させてもよい。例えば、図17(a)に示すように、移動軸受け部83を軸部材26bの軸方向と交差する方向に移動させて離脱するような構成であってもよい。例えば、図17(b)では、支持位置において高さ規制部72bにより張出部83bの上方への移動が規制される一方、移動軸受け部83がローラ部26aから離間する方向にスライドすると、開口部72aを介して移動軸受け部83が上方にも移動できるようになっている。図17(b)のように開口部72aの位置に到達した段階では軸部材26bは移動軸受け部283から抜けきっていないが、図17(a)の矢印にも示すように、移動軸受け部83(具体的には軸受けユニット81全体)を上方に移動させることにより完全に抜くことができる。このような構成を転写ローラ26の両端に設けてもよいし、或いは一方をこのような構成とし、他端側については軸受け部80を実施形態4と同様に回動可能にする等の構成が挙げられる。
本発明の実施形態1に係るレーザプリンタの要部側断面図 プロセスカートリッジを拡大して示す側断面図 プロセスカートリッジを取り外した状態のレーザプリンタの要部側断面図 図1のレーザプリンタの要部(収容部の底部)を拡大して示す要部拡大図 転写ローラと軸受け部との関係について説明する説明図 図5の要部を拡大して示す拡大図 軸受けユニットと高さ設定ガイド部との関係を概念的に説明する斜視図 軸受けユニットと高さ設定ガイド部との関係を概念的に説明する正面図 軸受けユニットと高さ設定ガイド部との関係を概念的に説明する側面図 軸受けユニット81を分解して示す分解図 軸受けユニットの保持方法を例示する図 実施形態2の画像形成装置の要部を説明する説明図 実施形態2に係る移動軸受け部の着脱について説明する説明図 実施形態3の要部を拡大して示す拡大図 実施形態4の画像形成装置の要部を概念的に説明する説明図 実施形態4に係る転写ローラの着脱機構について説明する説明図 スライドによらずに離脱させる構成を例示する図
符号の説明
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
1a…装置本体部
12…プロセスユニット(プロセスカートリッジ)
21…感光ドラム(像担持体)
26…転写ローラ
26a…ローラ部
26b…軸部材
35…排紙トレイ(用紙排出部)
43…給紙カセット
70…収容部
74…開口部
97…高さ設定ガイド部(高さ設定部)

Claims (18)

  1. 静電潜像が現像剤により現像されることによって形成される可視像を担持する像担持体と、
    その像担持体と対向して配置されるローラ部と、当該ローラ部を保持する軸部材とを備えた転写ローラと、
    前記軸部材の両端部を支持する一対の軸受け部と、
    を有し、
    前記転写ローラが、装置本体部に装着される画像形成装置であって、
    前記一対の軸受け部の少なくとも一方は、移動可能に構成された移動軸受け部からなり、
    前記移動軸受け部は、前記軸部材を、前記転写ローラの軸方向と交差する方向へ離脱不能な支持位置と、離脱可能な離脱位置とに移動変更可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記移動軸受け部は、前記軸部材を周方向全体に渡って支持する孔部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記軸部材に対し、前記像担持体側とは反対側の位置には、前記移動軸受け部が前記支持位置から前記離脱位置へと移動した場合に当該軸部材を支持する支持部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記移動軸受け部における前記軸部材が挿入される側の開口端部、及び、前記軸部材における前記移動軸受け部へ挿入する側の端部の少なくともいずれかには面取り部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記移動軸受け部は、前記軸方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記移動軸受け部を保持する保持ベースと、
    前記保持ベースに支持されると共に、前記移動軸受け部を前記像担持側に付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記移動軸受け部、前記付勢部材、及び前記保持ベースを備えてなる軸受けユニットが前記軸方向にスライド可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記付勢手段による付勢方向を高さ方向とした場合、前記移動軸受け部に対し前記軸部材を挿入及び離脱する際の、当該移動軸受け部の高さが前記支持位置と前記離脱位置とで異なるように当該移動軸受け部の高さを設定する高さ設定部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記移動軸受け部が前記支持位置にある場合に、当該移動軸受け部を前記像担持体側に押し出すように押圧する押圧手段を備え、
    前記移動軸受け部が前記支持位置から前記離脱位置に変位することにより、前記押圧手段による当該移動軸受け部に対する押圧が解除され、かつ当該移動軸受け部から離脱した前記軸部材が前記押圧手段によって支持されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記押圧手段による押圧方向を高さ方向とした場合、前記移動軸受け部に対し前記軸部材を挿入及び離脱する際に、当該移動軸受け部は、前記支持位置と前記離脱位置との間で高さが一定とされた状態で前記軸方向にスライドすることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記転写ローラと前記像担持体とによって用紙が挟持され、かつ前記像担持体の回転によって前記用紙が移動される構成をなし、
    前記転写ローラは、前記用紙との間に生じる摩擦力により、前記用紙の移動と連動して回転することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記転写ローラの前記軸部材には、当該転写ローラに対して外部から動力を伝達するための歯車部材が設けられており、前記軸方向において、前記一対の軸受け部の間に前記歯車部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記歯車部材は、前記軸部材の一端側のみに配置されており、前記一対の軸受け部のうち前記歯車部材が設けられた側の軸受け部のみが前記移動軸受け部として構成されていることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記一対の軸受け部のうち、一方の軸受け部のみが前記移動軸受け部とされており、他方の軸受け部側において前記軸部材に対し電圧を印加するための電極部が接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記一対の軸受け部のうち、一方の軸受け部のみが前記移動軸受け部とされ、他方の軸受け部は、前記軸部材の挿入方向が変更されるように変位可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 当該画像形成装置は、給紙カセットの長手方向一端側から供給される用紙を他端側に向かうように方向転換すると共に前記給紙カセットの上方に配置される前記転写ローラ側に送り出す第1の方向転換部と、
    前記転写ローラを通過した用紙を前記一端側に向かうように方向転換して前記転写ローラの上方に配置される用紙排出部側に送り出す第2の方向転換部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記像担持体を少なくとも備えると共に、前記装置本体部に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを有し、
    前記装置本体部には、前記プロセスカートリッジを収容する収容部が形成されると共に、当該装置本体部の一端側において前記収容部と連通する開口部が形成され、前記開口部を介して前記プロセスカートリッジが着脱可能となっており、
    前記転写ローラは、前記プロセスカートリッジを前記装置本体部から取り外した状態で前記収容部側に露出する構成をなし、かつその露出状態で前記収容部側に離脱することにより前記装置本体部から取り外されることを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記転写ローラは、前記装置本体部から前記軸方向と略直交する方向に取り外されることにより前記収容部側に離脱することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記収容部から前記プロセスカートリッジを取り外す方向は、前記軸方向と略直交する方向とされていることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
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