JP2005283751A - 光ファイバ端面の加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 切削刃1が軸部材の端面3aに軸心より主に外側にずれて存在する切削工具1を用い、この切削工具1を回転させ、端末処理された光ファイバ端末にフェルール9が装着固定された光ファイバ7を、ガイド部材4の導入孔5に挿入して前記回転する切削工具1の切削刃1aに回転中心よりずれて当接させ、光ファイバ7端面をフェルール9と共に切削加工する。
【選択図】 図1
Description
このガイド部材4の導入孔5内において光ファイバ7端面の切削加工することにより、光ファイバ7の位置ずれがなく、光ファイバ7と切削工具1との軸心が一致することになり、好ましい端面加工ができる。ここでの光ファイバ7は、被覆をしたままの場合も、芯出しした場合も含む。
また、前記従来のような光ファイバ端面の加工装置を使用しての光ファイバ端面の加工方法においては、光ファイバの軸心と切削刃の軸心とを一致させて光ファイバ端面の切削加工を行うようになっており、切削刃もそのようになっている。そして、切削刃は回転させて光ファイバ端面の切削加工を行うので、光ファイバの軸心と切削刃の軸心(回転中心)が一致していると、光ファイバ端面の軸心に切削刃の回転中心が切削跡として芯状(へそ状)に残り、光の伝送特性に悪影響を与える課題がある。
この発明は、このような課題に鑑み光ファイバ端末にフェルールが装着固定された光ファイバ端面を、フェルールと共に切削加工する光ファイバ端面の加工方法の提供を第1の目的とする。
また、この発明は、光ファイバの端面に切削刃の回転中心の切削跡が芯状(へそ状)に残ることがない光ファイバ端面の加工方法の提供を第2の目的とする。
これにより光ファイバ端末にフェルールを装着固定してフェルールと共に光ファイバ端面を切削刃で端面加工することができる。
また、光ファイバ端面は、切削刃に切削刃の回転中心よりずれて当接して切削加工されるため、光ファイバ端面の中心に芯部(へそ部)が切削跡として残ることがなく、光の伝送特性が良好な端面加工ができる。
駆動源で回転可能な切削工具と、貫通する導入孔が設けられたガイド部材とを具備し、前記切削工具は軸部材の端面に切削刃が設けられたものであり、該切削工具は、その切削刃がガイド部材の一端側の導入孔開口の近傍に位置して、切削刃の回転中心とガイド部材の導入孔の孔心とが同一軸線上の位置からずれて配置され、ガイド部材の導入孔に他端側の開口よりフェルールが装着固定された光ファイバ端末をフェルールと共に挿入することによって、光ファイバ端末をフェルールと一緒に前記切削工具の切削刃に向けてガイドして当接させ、回転する切削刃においてフェルールの装着固定された光ファイバ端面を切削加工することを特徴とする。
これにより前記効果の他に更にフェルールが装着固定された光ファイバはガイド部材の導入孔に挿入するだけで切削刃の回転中心より半径側にずれて当接されるので、フェルールが装着固定された光ファイバはガイド部材の導入孔に挿入するだけで良好に端面加工できる。
これにより光ファイバ端末にフェルールが装着固定され、このフェルールと一緒に端面の切削加工しても、切れ味が向上し平滑に精度よく切削加工できる。
なお、この発明で光ファイバとは、ガラス光ファイバおよびプラスチック光ファイバを含む。
(1)光ファイバ端末にフェルールを装着固定してフェルールと一緒に光ファイバ端面を切削刃で端面加工することができる。
(2)フェルールが装着固定された光ファイバは、ガイド部材の導入孔に挿入するだけで切削刃に切削刃の回転中心より外側にずれて当接されるので、フェルールが装着固定された光ファイバは、ガイド部材の導入孔に挿入するだけで良好に端面加工できる。従って、誰でもが容易にフェルールが装着固定された光ファイバ端面の切削加工ができる。
(3)光ファイバ端面に切削刃の回転中心の切削跡が芯状(へそ状)に残ることがなく、光伝送特性の良好な端面加工ができる。
(4)光ファイバ端末にフェルールが装着固定されていても、光ファイバの端面が粗面とならず平滑に精度よく切削加工できる。
(5)切削刃による切削加工なので光ファイバの材質に関係なく、また、フェルールが装着固定されていても良好な切削加工ができる。特に、切削刃の少なくとも刃先がダイヤモンドで構成されていると、一層切れ味が向上し、更に精度のよい端面加工ができる。
この発明の光ファイバ端面の加工方法は、切削工具1の切削刃1aが軸部材3の端面3aの軸心より主に外側にずれて存在し、端末処理された光ファイバ7の芯線8にフェルール9が装着固定された光ファイバ端面を、フェルール9と一緒に前記切削刃1aに軸部材3の回転中心Rより外側にずれて当接させ切削加工するものである。
図2および図3は光ファイバ端面の加工装置の一例を示す断面図であり、図6に示す従来例と同一構成要素には同一符号を付して説明する。この光ファイバ端面の加工装置10は、蓋12付きの筺体11内に設けられたモータ13と、このモータ13の駆動軸14に連結された被連結部材としてのカップリング15と、このカップリング15に着脱自在に装着される切削工具1と、端末にフェルール9が装着固定された光ファイバ7をガイドする導入孔5を有するガイド部材4とから構成される。切削工具1は、図4および図5に後述する構成であり、軸部材3がカップリング15に着脱自在に取り付けられ、モータ13により回転される。この切削工具1の切削刃1aは、ガイド部材4の導入孔5の開口に臨み配置され、かつ、切削刃1aの回転中心とガイド部材4の導入孔5の孔心とは、ずれて配置されている。
しかして、端末にフェルール9が装着固定された光ファイバ7は、ガイド部材4の導入孔5に挿入するだけで切削刃1aに切削刃1aの回転中心よりずれて当接されるので、端末にフェルール9が装着固定された光ファイバ7は、ガイド部材4の導入孔5に挿入するだけで良好に端面の切削加工ができる。
この切削工具1の切削刃1aは、軸部材3の端面3aに軸心より主に外側にずれて設けられている。主に外側にずれてとは、切削刃1aの大部分が軸心より外側に存在すればよく、軸心に跨って存在してもよいことを含む意味である。図4においても軸心に跨って設けられている場合を示している。本例では切削刃1aを軸部材3の端面3aの主に軸心より外側に存在するようにするため、切削刃の一方の半径側は切り欠いた傾斜面3bとしている。この切削刃1aは、軸部材3の軸方向に対し回転方向(矢印A方向)に傾斜して設けられていると、切削刃が矢印A方向に回転すると、切削刃1aの刃先2は光ファイバに向かって切り込み切削するようになるので端面の切削加工が良好に行えて好ましい。この図4に示す切削工具1の切削刃1aは、軸部材3と一体に構成しているが、これは図5に示すように切削刃1aを軸部材3と別体で構成し、軸部材3の端面に固着した構成であってもよい。
1a 切削刃
2 刃先
3 軸部材
4 ガイド部材
5 導入孔
5a 一端側の開口
5b 他端側の開口
7 光ファイバ
8 光ファイバ芯線
9 フェルール
10 光ファイバ端面の加工装置
Claims (3)
- 切削刃が軸部材の端面に軸心より主に外側にずれて設けられた切削工具を用い、該切削工具を回転させ、端末処理された光ファイバ端末にフェルールが装着固定された光ファイバ端末を、フェルールと共に前記回転する切削工具の切削刃に、切削刃の回転中心よりずれて当接させ切削加工することを特徴とする光ファイバ端面の加工方法。
- 端末処理された光ファイバ端末にフェルールを装着固定してフェルールと共に光ファイバ端面を切削刃で切削加工する加工方法であって、
駆動源で回転可能な切削工具と、貫通する導入孔が設けられたガイド部材とを具備し、前記切削工具は軸部材の端面に切削刃が設けられたものであり、該切削工具は、その切削刃がガイド部材の一端側の導入孔開口の近傍に位置して、切削刃の回転中心とガイド部材の導入孔の孔心とが同一軸線上の位置からずれて配置され、ガイド部材の導入孔に他端側の開口よりフェルールが装着固定された光ファイバ端末をフェルールと共に挿入することによって、光ファイバ端末をフェルールと一緒に前記切削工具の切削刃に向けてガイドして当接させ、回転する切削刃においてフェルールの装着固定された光ファイバ端面を切削加工することを特徴とする光ファイバ端面の加工方法。 - 前記切削刃は、少なくとも刃先部分がダイヤモンドで構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ端面の加工方法。
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