JP2005283378A - 流体特性分析方法、および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡便且つ低コストな装置で、流体を停止させることなく、ボイド率等の特性を測定できる技術の提供。
【解決手段】本発明にかかる流体特性分析方法においては、測定対象流体を、交番磁界中に配設された管内を流通させ、前記管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出し、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析することを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかる流体特性分析方法においては、測定対象流体を、交番磁界中に配設された管内を流通させ、前記管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出し、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析することを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、管内を流れる測定対象流体の気泡含有率や気泡含有量や気泡の形状等の諸特性を分析する技術に関するものである。
従来より、管内を流れる測定対象流体の気泡含有率や気泡含有量や気泡の形状等の諸特性を分析する技術としては、差圧法、締切り法、接針(電極)法、接針(光ファイバー)法、キャパシタンス法、X線(CT)を利用した方法、中性子ラジオグラフィティ法等が知られている。
前記差圧法は、管内の差圧から二相流の体積平均密度を算出してボイド率を求める手法である。
締切り法は、管路を前後一対の急速閉鎖弁で閉鎖して気液分離後に気液体積比からボイド率を求める手法である。
接針(電極)法は、一対のプローブ電極先端間の導電率の変化からボイド率を求める手法である。
接針(光ファイバー)法は、光ファイバープローブの先端での屈折率の変化からボイド率を求める手法である。
キャパシタンス法は、一対の電極間の誘電率からボイド率を求める手法である。
X線(CT)を利用した方法は、X線の減衰率からボイド率を求める手法である。
中性子ラジオグラフィティ法は、中性子の減衰率からボイド率を求める手法である。
前記差圧法は、管内の差圧から二相流の体積平均密度を算出してボイド率を求める手法である。
締切り法は、管路を前後一対の急速閉鎖弁で閉鎖して気液分離後に気液体積比からボイド率を求める手法である。
接針(電極)法は、一対のプローブ電極先端間の導電率の変化からボイド率を求める手法である。
接針(光ファイバー)法は、光ファイバープローブの先端での屈折率の変化からボイド率を求める手法である。
キャパシタンス法は、一対の電極間の誘電率からボイド率を求める手法である。
X線(CT)を利用した方法は、X線の減衰率からボイド率を求める手法である。
中性子ラジオグラフィティ法は、中性子の減衰率からボイド率を求める手法である。
また、配管中を流れる導電性流体に励磁装置によって渦電流を形成させ、前記励磁装置の発生する磁束を検出して気泡の有無を検出するボイド検出装置が例えば、特許文献1等に開示されている。
ところが、上述したような従来の各手法は、実用化するにはそれぞれ問題がある。
例えば、前記差圧法は、簡便・低コストではあるが、流速が速いときや、ボイド率が高いときには誤差が大きくなるという問題がある。
締切り法は、簡便・低コストであって、うまく実施すれば高い精度が得られるが、流速が速いときや、ボイド率が高いときには誤差が大きくなるという問題がある。また、流れを止めて測定するため、バイパス配管が必要であったり、流体への影響があるという問題がある。
接針(電極)法は、比較的低コストであるが、流速が速い場合にはプローブが振動して劣化するという問題がある。また、測定対象の流体が導電性のものに限られるという問題がある。また、この方法は、時間平均ボイド率を測定する方法である。
接針(光ファイバー)法は、非導電性流体でも測定可能であるが、装置のコストが嵩むという問題がある。また、不透明な流体では測定ができないという問題がある。
キャパシタンス法は、簡便ではなく、高精度測定には特殊な技術を要するという問題がある。また、導電性流体では測定ができないという問題がある。
X線(CT)を利用した方法は、簡便ではなく、高精度測定には特殊な設備および特殊な技術を要するという問題がある。
中性子ラジオグラフィティ法は、簡便ではなく、高精度測定には特殊な設備および特殊な技術を要するという問題がある。
特許文献1に記載された方法は、測定対象の流体が導電性のものに限られ、非導電性の流体は測定できないという問題がある。
例えば、前記差圧法は、簡便・低コストではあるが、流速が速いときや、ボイド率が高いときには誤差が大きくなるという問題がある。
締切り法は、簡便・低コストであって、うまく実施すれば高い精度が得られるが、流速が速いときや、ボイド率が高いときには誤差が大きくなるという問題がある。また、流れを止めて測定するため、バイパス配管が必要であったり、流体への影響があるという問題がある。
接針(電極)法は、比較的低コストであるが、流速が速い場合にはプローブが振動して劣化するという問題がある。また、測定対象の流体が導電性のものに限られるという問題がある。また、この方法は、時間平均ボイド率を測定する方法である。
接針(光ファイバー)法は、非導電性流体でも測定可能であるが、装置のコストが嵩むという問題がある。また、不透明な流体では測定ができないという問題がある。
キャパシタンス法は、簡便ではなく、高精度測定には特殊な技術を要するという問題がある。また、導電性流体では測定ができないという問題がある。
X線(CT)を利用した方法は、簡便ではなく、高精度測定には特殊な設備および特殊な技術を要するという問題がある。
中性子ラジオグラフィティ法は、簡便ではなく、高精度測定には特殊な設備および特殊な技術を要するという問題がある。
特許文献1に記載された方法は、測定対象の流体が導電性のものに限られ、非導電性の流体は測定できないという問題がある。
そこで、本発明は、比較的簡便且つ低コストな装置で、流体を停止させることなく、ボイド率等の特性を測定できる技術の提供を目的としてなされたものである。
本発明にかかる流体特性分析方法においては、測定対象流体を、交番磁界中に配設された管内を流通させ、前記管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出し、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析することを特徴としている。
請求項2の流体特性分析装置は、交番磁界中に配設された管内に測定対象流体が流通するように構成された流路と、前記管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出する検出コイルと、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析する特性分析手段とを備えたことを特徴としている。
請求項3の流体特性分析装置の特性分析手段は、予め設定された関数を用いて、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の気泡含有率もしくは気泡含有量を測定するように構成されていることを特徴としている。
請求項4の流体特性分析装置の特性分析手段は、前記検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて、誘導電圧の変化パターンを出力する変化パターン出力手段を備えたことを特徴としている。
請求項5の流体特性分析装置の特性分析手段は、前記変化パターンに基づいて前記測定対象流体に含有される気泡の形状を判定するように構成されていることを特徴としている。
請求項6の流体特性分析装置の検出コイルは、前記流路と平行な辺を持った矩形コイルとしたことを特徴としている。
請求項7の流体特性分析方法の測定対象流体には、磁性材料を混入させたことを特徴としている。
請求項8の流体特性分析装置の測定対象流体には、磁性材料を混入させたことを特徴としている。
請求項2の流体特性分析装置は、交番磁界中に配設された管内に測定対象流体が流通するように構成された流路と、前記管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出する検出コイルと、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析する特性分析手段とを備えたことを特徴としている。
請求項3の流体特性分析装置の特性分析手段は、予め設定された関数を用いて、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の気泡含有率もしくは気泡含有量を測定するように構成されていることを特徴としている。
請求項4の流体特性分析装置の特性分析手段は、前記検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて、誘導電圧の変化パターンを出力する変化パターン出力手段を備えたことを特徴としている。
請求項5の流体特性分析装置の特性分析手段は、前記変化パターンに基づいて前記測定対象流体に含有される気泡の形状を判定するように構成されていることを特徴としている。
請求項6の流体特性分析装置の検出コイルは、前記流路と平行な辺を持った矩形コイルとしたことを特徴としている。
請求項7の流体特性分析方法の測定対象流体には、磁性材料を混入させたことを特徴としている。
請求項8の流体特性分析装置の測定対象流体には、磁性材料を混入させたことを特徴としている。
請求項1の分析方法もしくは請求項2の分析装置によれば、管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出し、この誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析するので、導電性の流体でも非導電性の流体でも、流れを止めることなく種々の特性を分析することができる。
例えば、請求項3によれば、予め設定された関数を用いて、前記誘導電圧に基づいて前記測定対象流体の気泡含有率もしくは気泡含有量を測定することができる。
請求項4、5によれば、誘導電圧を分析して、その変化パターンを出力する変化パターン出力手段を備えているので、出力された変化パターンに基づいて、請求項5のように、前記測定対象流体に含まれる気泡の形状等の判定をすることができる。
請求項6によれば、前記検出コイルを前記流路と平行な辺を持った矩形コイルとしたので、磁束密度の変化を効率よく検出することができる。
請求項7、8によれば、前記測定対象流体には、微量の磁性材料を混入させたので、誘導起電力が大きくでき、気泡の含有率を精度よく検出することができる。
例えば、請求項3によれば、予め設定された関数を用いて、前記誘導電圧に基づいて前記測定対象流体の気泡含有率もしくは気泡含有量を測定することができる。
請求項4、5によれば、誘導電圧を分析して、その変化パターンを出力する変化パターン出力手段を備えているので、出力された変化パターンに基づいて、請求項5のように、前記測定対象流体に含まれる気泡の形状等の判定をすることができる。
請求項6によれば、前記検出コイルを前記流路と平行な辺を持った矩形コイルとしたので、磁束密度の変化を効率よく検出することができる。
請求項7、8によれば、前記測定対象流体には、微量の磁性材料を混入させたので、誘導起電力が大きくでき、気泡の含有率を精度よく検出することができる。
以下に、本発明の方法を実施する流体特性分析装置を、その実施の形態を示した図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の方法を実施する流体特性分析装置の構成図である。
図中、1は流体特性分析装置であり、2はその検出部、3は特性分析手段である。
前記検出部2は、管内を測定対象流体が流通するように構成された流路4に均一な交番磁界を形成するための励磁コイル21と、該励磁コイル21によって形成された均一な交番磁界内において、前記流路を通過する磁束の変化を誘導電圧の変化として検出するように配設された検出コイル22とを備えている。
前記励磁コイル21には駆動装置5から出力される励磁電力が印加される。この印加電力の電圧は所定の電圧に保たれている。また、前記印加電力の周波数は例えば100Hzに設定されている。
図1は、本発明の方法を実施する流体特性分析装置の構成図である。
図中、1は流体特性分析装置であり、2はその検出部、3は特性分析手段である。
前記検出部2は、管内を測定対象流体が流通するように構成された流路4に均一な交番磁界を形成するための励磁コイル21と、該励磁コイル21によって形成された均一な交番磁界内において、前記流路を通過する磁束の変化を誘導電圧の変化として検出するように配設された検出コイル22とを備えている。
前記励磁コイル21には駆動装置5から出力される励磁電力が印加される。この印加電力の電圧は所定の電圧に保たれている。また、前記印加電力の周波数は例えば100Hzに設定されている。
前記特性分析手段3は、前記検出コイル22にて検出した誘導電圧を増幅する増幅器31と、増幅した誘導電圧を測定する電圧計32と、増幅した誘導電圧が入力されて、その誘導電圧値や変化パターンに基づいて前記流体のボイド率や気泡形状等の特性を分析するコンピュータ33とから構成されている。
前記検出部2における励磁コイル21は、図示したように、流路を挟んだ一対のコイルからなり、1対のコイルの巻線は直列に接続されている。前記検出コイル22は、図示したように、前記励磁コイル21の内側に包含される1対の矩形状のコイルから構成され、それぞれが前記流路と前記励磁コイル21との間に配設されている。
また、励磁コイル21の外側には補正コイル23が配設されている。
前記検出部2の側面図を示した図2のように、検出コイル22および補正コイル23の対角線は励磁コイル21の直径より小さく、検出コイル22の対角線の交点、補正コイル23の対角線の交点、および励磁コイル21の中心は、流路の中心軸上の一点において一致し、検出コイル22および補正コイル23のそれぞれ1組の対辺が、流路と平行になるように配設されている。
また、励磁コイル21の外側には補正コイル23が配設されている。
前記検出部2の側面図を示した図2のように、検出コイル22および補正コイル23の対角線は励磁コイル21の直径より小さく、検出コイル22の対角線の交点、補正コイル23の対角線の交点、および励磁コイル21の中心は、流路の中心軸上の一点において一致し、検出コイル22および補正コイル23のそれぞれ1組の対辺が、流路と平行になるように配設されている。
なお、前記流路を形成する配管は非磁性体であるアクリル管が用いられており、励磁コイル21の巻数は100T、検出コイル22の巻数は150Tである。
このとき、前記励磁コイル21に、20V、100Hzの交流を印加すると、約0.75mAの電流が流れた。
このとき、前記励磁コイル21に、20V、100Hzの交流を印加すると、約0.75mAの電流が流れた。
上記構成において、前記検出コイル22における磁束密度Bは次式(1)のように示される。
ここで、μ0は真空透磁率、Hは磁界、Mは流体の磁化、αは流体の平均のボイド率である。
また、検出コイル22の1巻当たりの起電力をVとし、巻数をnとすると、検出コイル22にて検出される誘導起電力と磁束密度との関係は次式(2)のように示される。
(1)、(2)より次式(3)
が導かれる。
従って、磁界H、流体の磁化M、巻数n、真空透磁率μ0が与えられた条件化においては、誘導起電力Vを測定することによって、ボイド率αを得ることが可能となる。
また、検出コイル22の1巻当たりの起電力をVとし、巻数をnとすると、検出コイル22にて検出される誘導起電力と磁束密度との関係は次式(2)のように示される。
従って、磁界H、流体の磁化M、巻数n、真空透磁率μ0が与えられた条件化においては、誘導起電力Vを測定することによって、ボイド率αを得ることが可能となる。
従って、誘導起電力Vとボイド率αとの相関関係を予め実験して、ボイド率を誘導起電力を変数として表現する関数を求めておく。
そのようにして求めた関数を、前記コンピュータ33にプログラムしておくことによって、検出される誘導起電力に応じたボイド率が出力される。
そのようにして求めた関数を、前記コンピュータ33にプログラムしておくことによって、検出される誘導起電力に応じたボイド率が出力される。
このとき、測定対象流体に磁性体を混入させることによって、当該流体の磁化Mが大きくなり、ボイド率の検出精度を向上させることができる。
以上においては、ボイド率の測定の例を示したが、本発明によれば、含有される気泡の形状を知ることも可能である。
前記コンピュータ33において、誘導起電力の波形の包絡線を抽出して変化パターンを出力するプログラムを動作させることによって、図3に示したように、誘導起電力の波形の包絡線を抽出して、誘導起電力の変化パターンとして出力して表示することができる。
大きな気泡が含まれていない場合には、誘導起電力の波形の包絡線は、図3の(a)に示したようにほぼ直線状になるが、図3の(b)のような球状の大きな気泡が含まれている場合には、図3の(c)に示したように気泡の形状に応じた包絡線(気泡の形状の半分の形状に対応した形状の包絡線)が観測される。また、図3の(d)のような筒状の大きな気泡が含まれている場合には、図3の(e)に示したように気泡の形状に応じた包絡線(気泡の形状の半分の形状に対応した形状の包絡線)が観測される。
このような気泡の形状に応じた包絡線は、前記コンピュータ33に代えて単なるオシロスコープ等の装置でも観測することができる。
前記コンピュータ33もしくはオシロスコープが、特許請求の範囲に記載された変化パターン出力手段に相当する構成である。
前記コンピュータ33において、誘導起電力の波形の包絡線を抽出して変化パターンを出力するプログラムを動作させることによって、図3に示したように、誘導起電力の波形の包絡線を抽出して、誘導起電力の変化パターンとして出力して表示することができる。
大きな気泡が含まれていない場合には、誘導起電力の波形の包絡線は、図3の(a)に示したようにほぼ直線状になるが、図3の(b)のような球状の大きな気泡が含まれている場合には、図3の(c)に示したように気泡の形状に応じた包絡線(気泡の形状の半分の形状に対応した形状の包絡線)が観測される。また、図3の(d)のような筒状の大きな気泡が含まれている場合には、図3の(e)に示したように気泡の形状に応じた包絡線(気泡の形状の半分の形状に対応した形状の包絡線)が観測される。
このような気泡の形状に応じた包絡線は、前記コンピュータ33に代えて単なるオシロスコープ等の装置でも観測することができる。
前記コンピュータ33もしくはオシロスコープが、特許請求の範囲に記載された変化パターン出力手段に相当する構成である。
磁性体の濃度が100%(体積濃度)の場合の実施例においては、図4に示したように、極めて高い相関関係が得られた。図4において、横軸は誘導起電力の変化:ΔV(V)、縦軸は締切り法で測定したボイド率:αである。このときの液相の体積流束は0.054m/sと0.161m/sである。
磁性体の濃度が10%(体積濃度)の場合の実施例においては、図5に示したように、十分な相関関係が得られた。このときの液相の体積流束は0.054m/sと0.108m/sである。
また、磁性体の濃度を1%(体積濃度)とした場合でも、図6に示したように、十分な相関関係が得られた。図6において、(a)の液相の体積流束は0m/s、(b)の液相の体積流束は0.042m/sである。
このように、磁性体の濃度が低い場合もしくは磁性体を混入しない場合には、誘導起電力の変化が微少になるが、信号処理を適切に行うことによって、十分な精度のボイド率の測定が可能になる。従って、気泡含有量の測定も可能になる。
磁性体の濃度が10%(体積濃度)の場合の実施例においては、図5に示したように、十分な相関関係が得られた。このときの液相の体積流束は0.054m/sと0.108m/sである。
また、磁性体の濃度を1%(体積濃度)とした場合でも、図6に示したように、十分な相関関係が得られた。図6において、(a)の液相の体積流束は0m/s、(b)の液相の体積流束は0.042m/sである。
このように、磁性体の濃度が低い場合もしくは磁性体を混入しない場合には、誘導起電力の変化が微少になるが、信号処理を適切に行うことによって、十分な精度のボイド率の測定が可能になる。従って、気泡含有量の測定も可能になる。
本願によれば、種々の磁性流体における気泡含有状況を測定することができ、磁性体を含んでいない流体の場合には、所定量の磁性体を混入すればよい。
1 流体特性分析装置
2 検出部
21 励磁コイル
22 検出コイル
3 特性分析手段
31 増幅器
32 電圧計
33 コンピュータ
4 流路
5 駆動装置
2 検出部
21 励磁コイル
22 検出コイル
3 特性分析手段
31 増幅器
32 電圧計
33 コンピュータ
4 流路
5 駆動装置
Claims (8)
- 測定対象流体を、交番磁界中に配設された管内を流通させ、
前記管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出し、
該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析することを特徴とする流体特性分析方法。 - 交番磁界中に配設された管内に測定対象流体が流通するように構成された流路と、
前記管内の測定対象流体を通過する磁束の変化を誘導電圧として検出する検出コイルと、
該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の特性を分析する特性分析手段と
を備えたことを特徴とする流体特性分析装置。 - 前記特性分析手段は、
予め設定された関数を用いて、該検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて前記測定対象流体の気泡含有率もしくは気泡含有量を測定するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の流体特性分析装置。 - 前記特性分析手段は、
前記検出コイルから出力される誘導電圧の特性に基づいて、誘導電圧の変化パターンを出力する変化パターン出力手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の流体特性分析装置。 - 前記特性分析手段は、
前記変化パターンに基づいて前記測定対象流体に含有される気泡の形状を判定するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の流体特性分析装置。 - 前記検出コイルは、
前記流路と平行な辺を持った矩形コイルとしたことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の流体特性分析装置。 - 前記測定対象流体には、磁性材料を混入させたことを特徴とする請求項1に記載の流体特性分析方法。
- 前記測定対象流体には、磁性材料を混入させたことを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の流体特性分析装置。
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