JP2005282206A - 雨水取水装置及び雨水貯水装置 - Google Patents

雨水取水装置及び雨水貯水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005282206A
JP2005282206A JP2004099527A JP2004099527A JP2005282206A JP 2005282206 A JP2005282206 A JP 2005282206A JP 2004099527 A JP2004099527 A JP 2004099527A JP 2004099527 A JP2004099527 A JP 2004099527A JP 2005282206 A JP2005282206 A JP 2005282206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rainwater
filter
water
intake
float
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004099527A
Other languages
English (en)
Inventor
宏一 ▲高▼木
Koichi Takagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
POLYTECHNICS KK
Original Assignee
POLYTECHNICS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by POLYTECHNICS KK filed Critical POLYTECHNICS KK
Priority to JP2004099527A priority Critical patent/JP2005282206A/ja
Publication of JP2005282206A publication Critical patent/JP2005282206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

【課題】 初期雨水に多く含まれる塵埃や時として流入する落葉等の異物を雨水中から除去して雨水のみを貯水容器内に貯水し、塵埃や落葉等の異物は排出口から確実に排出する、簡易で貯水効率が高く保守容易な雨水取水装置及び雨水貯水装置を提供する。
【解決手段】 立樋内から落下する雨水を取水本体部内に配設した濾過器で濾過して一時的に雨水蓄溜部に貯め、前記雨水蓄溜部の下方から雨水を取水して給水配管で貯水容器に供給する雨水取水装置において、排出口側に雨水を導入する余剰水排出部の上方に前記濾過器を密接して配設し、前記濾過器の内部に拘束することなく配設したフロートにより、前記濾過器内の余剰水排出部への雨水流路を閉鎖又は開放するよう水位に対応して自動的にフロートの上下方向位置を変動制御させて、前記濾過器内に濾過性能を向上させるために必要な水位を構築し、また前記濾過器内の余剰雨水及び内部に滞留する塵埃等異物を余剰水排出部から排出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物に設置される立樋内から流下する雨水中の塵埃等を除去して雨水を一時蓄溜し、任意の位置にある貯水容器内に所望のレベルで貯水させ、貯水容器内の雨水が所望のレベルに達した際には余剰の雨水及び塵埃を排出して、貯水容器内の雨水の水位を所望のレベルに保つ雨水取水装置及び雨水貯水装置に関する。
従来、建築物の天面に降った雨は雨樋に集められ、数箇所に配設されている立樋を通して排水管や排水溝に流出させることが多かった。一方、雨水を容器や水槽に貯水する技術も各種のものが提案されている。しかし、例えば下記の特許文献1乃至4に示された技術は、雨水の取水効率や貯水機能が不充分で実用上改善を要する課題があった。
特開平8-158417号公報(第3頁、図1) 実公平7-12516号公報(第2頁、図2) 実公昭62-20529号公報(第4頁、図1) 登録実用新案3016726号公報(第2頁、図1)
これら技術に対して本件発明発明者と同一発明者による簡易な構成で実用性に富んだ技術として下記特許文献5があるが、この技術は塵埃の除去と初期雨水の排除機能を備えていないため雨水の汚染の少ない地域で利用するには好適であるが、汚染のひどい地域では利用上改善を必要とする課題があった。
特許第3482614号公報(第5頁、図2)
また、塵埃を除去するフィルタ(濾過器)を備えた雨水取水装置に関する技術として、下記特許文献6及び7等がある。しかし、これら技術では雨水の取水効率が良くなく、特に濾過面の目を細かくすると取水効率が悪化するため、細かい塵埃を充分に除去することができない問題があった。
特開2002-70086公報(第6頁、図1) 特開2000-73414公報(第4頁、図2)
また、フロート(浮子)を備えた雨水取水装置に関する技術として、特許文献8乃至12等がある。しかし、これら技術は塵埃備えておらず、又、複雑な機構を採用しているため製造価格が高く、故障が発生しやすい問題があった。
特開2003-278190公報(第7頁、図5) 特開2002-266381公報(第4頁、図1) 特開平10-88629公報(第5頁、図1) 特開平9-41429公報(第6頁、図1) 特開平8-158416公報(第5頁、図2)
本発明は前記の問題に鑑みなされたものであり、初期雨水に多く含まれる塵埃や時として雨水に混入する落葉等の異物を雨水中から除去して雨水のみを取水し、塵埃や落葉等の異物は別途排出口から確実に排出して、濾過器の濾過性能を長期間維持できる、取水効率の良い簡易で保守を要しない雨水取水装置、及びこのような雨水取水装置を使用した雨水貯水装置を提供するものである。
請求項1の発明は、立樋に接続され該立樋内から流下する雨水中の塵埃等の異物を濾過器で除去した雨水を一時的に蓄溜する雨水蓄溜部と、前記濾過器内部における水位が所定レベルに達した時に雨水を排出口側に導入可能に形成された余剰水排出部と、前記雨水蓄溜部の下方側に設置されて前記雨水蓄溜部内の雨水を部外の貯水容器に供給するための雨水取水口とを備えた雨水取水装置において、前記余剰水排出部は前記立樋の下方に垂下方向に沿って伸延して配設されると共に、頂部に余剰水排出のための開口部を形成した内筒からなり、前記雨水蓄溜部は前記立樋の雨水排出端と内筒の上端との間を含んで立樋の雨水排出端及び内筒の外面を被包して配設される外筒、及び、該外筒と前記内筒との間に架設され前記外筒の底部を形成する支持部材とを備えてなり、前記開口部に密着して配設される前記濾過器は前記開口部に対応する位置に余剰水排水用の穴を備えて前記外筒内を上方側に覆う濾過面を備えてなり、前記濾過器内に拘束されることなく配設されて、前記濾過器内の水位に対応して上下方向に移動して前記開口部への余剰水の流路面積を変動制御するフロートを備えたことを特徴とする雨水取水装置に係る。
また、請求項2の発明は、請求項1において前記立樋の端部に雨水供給管を備えて前記雨水排出端が雨水を前記外筒の内周に添って水平方向から供給することを特徴とする雨水取水装置に係る。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載した雨水取水装置で取水した雨水を前記雨水取水口に接続した給水配管で貯水容器に供給して貯水することを特徴とする雨水貯水装置に係る。
請求項1に記載の発明によれば、立樋内から落下する雨水を前記外筒内に配置した濾過器の内部にまず受ける。この時、濾過器の内部に配置されたフロートは濾過器内部の水位に対応して上下方向に移動して、雨水の余剰水排出部への流路の開度を変化させて雨水の排出量を制御する機能を備えている。即ち、水位が低い場合にはフロートは濾過器内で雨水の余剰水排出部への流路を遮断して、濾過器内に雨水を滞留させて水頭を構築して濾過器から雨水蓄溜部への雨水濾過機能を増大させる。このため、従来の傾斜した濾過面を流下させて濾過する技術に較べて、高い比率で雨水を濾過して取水することが出来る。また、従来の技術に較べて細かい目の濾過面を採用しても高い取水効率を確保することが可能であり、従来より清浄な雨水を取水できる効果がある。
前記の如く従来に較べて清浄な雨水を取水できることは、初期雨水に多く含まれる自動車排気ガスに起因する粒子状物質・粒子状浮遊物質や春期に多い黄砂等の除去を従来以上に完全に行って、雨水の汚染がひどいため従来設置が困難であった場所に本発明の雨水取水装置を利用した雨水貯水装置を設置して、清浄な雨水を利用することを可能ならしめて雨水利用の範囲を広げることができる効果がある。
そして、雨水蓄溜部の雨水が貯水容器に順次貯水されて、雨水蓄溜部の水位が上昇してきた時、あるいは一時的に降雨量が増大して濾過器内部の水位が所定の水位以上に上昇した際には、前記フロートが浮上して余剰水排出部への通路を開放して、濾過器内部の余剰の雨水を塵埃や落葉等の異物と共に余剰水排出部へ排出する。このため、濾過器は降雨に際して取水工程の途上で複数回の内部洗浄が実施されて、濾過面を清浄に維持して高い取水効率で長期間の連続使用に供することが可能となる効果がある。
また、大量の降雨に伴い濾過器内部の水位が大きく上昇した際には、フロートが高い位置に浮上して余剰水排出部への流路を大きく開放して、濾過器内部の雨水を大量に排出して水位が必要以上に上昇しないように機能する。また、このような際に、濾過器内部の塵埃のみならず、大きな落葉等の異物を余剰水排出部に完全に排出して内部を清掃できる効果がある。また、濾過面が目詰まりした際には濾過器内に流入した雨水が濾過面から流出しないで濾過器内部の水位が上昇するため、このような時にも濾過器内部の雨水を余剰水排出部に流出させて、濾過面を洗浄して濾過機能を回復させることができる効果がある。
請求項2の発明によれば、前記立樋の端部に雨水供給管を備えて前記雨水排出端が雨水を前記外筒の内周に添って水平方向から供給することにより、供給された雨水は外筒の内壁に添って旋廻し、濾過器の内部でも旋回しながら濾過器の上部の濾過面を有効に活用した雨水濾過が可能となり、雨水の濾過量が増大して取水効率が上昇する効果がある。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明にもとづく雨水取水装置を利用した雨水貯水装置により、従来技術に較べてより細かな塵埃まで濾過した清浄な雨水を取水効率良く貯水して利用に供することができる効果がある。このため、単に植物への灌水や物品の洗浄等への利用にとどまらず、トイレの洗浄水に継続的に利用する等中水としての利用を拡大できる効果がある。
また、請求項1に記載の発明は基本的に前記立樋から離れた位置に配設された貯水容器に給水配管で接続して貯水容器の所定水位まで雨水を貯水することができる機能を有している。また、複数個の貯水容器に給水配管で接続して雨水を貯水すること、並びに一次的に貯水した貯水容器から給水配管で分岐して2次、3次の貯水容器に雨水を貯水することができる。このため、利用目的に添った位置に必要に応じた個数及び大きさの貯水容器を配設して、従来に較べて清浄な雨水を効率良く貯水して広く利用できる効果がある。
さらに、前記の如く一次的に貯水した貯水容器から給水配管で分岐して2次、3次の貯水容器に雨水を貯水した場合、雨水を利用して水位が低下した貯水容器に対して接続した他の容器の雨水が水位を均一化する範囲で補給されるため、使用頻度の多い貯水容器に対して接続した貯水容器全体の清浄な雨水を利用できる効果がある。
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。図1はこの発明に係る雨水取水装置を備えた雨水貯水装置の構成を示す実施例としての断面図、図2は雨水取水装置の詳細を示す断面図、図3は異なる形状の濾過器を利用した雨水取水装置の実施例を示す断面図、図4は他の構成による実施例を示す雨水取水装置の断面図、図5は図2のX−X断面図である。
まず、図1において実施例としての雨水貯水装置全体の構成概要を説明すると、建築物に降った雨水は横樋21に集められて立樋22を流下し、立樋22の中間を切断した先端の雨水排出端23の近傍に配設された雨水取水装置1に流入する。雨水取水装置1には詳細後述の濾過器2が設置されているため、雨水中の塵埃は濾過されて雨水は雨水蓄溜部3に一時的に貯留され、雨水取水口4から給水配管15を経由して貯水容器16に貯水される。
図2の実施例において、雨水取水装置1の取水本体部8は断面形状が円形の外筒5、内筒6及び底部7で構成され、外筒5の上面には蓋9がボルトで固定されている。外筒5の下方部分では外筒5、内筒6が底部7と共に雨水蓄溜部3を形成し、内筒6の上端には開口部10、底部7には雨水取水口4及び4aが設けられている。そして、内筒6の内側及び雨水排出管20が余剰水排出部14を構成して、延長立樋24に図示省略の止めネジで固定されて、地面28に埋設された排水管25に雨水及び塵埃を排出可能に接続されている。なお、雨水取水装置1は蓋9を介して固定ボルト17によって立樋22に上下方向に調整可能に固定されている。
また、内筒6上端の開口部10の上には外周円筒面を濾過面2aとする濾過器2が着脱自在に配設されており、濾過器2の余剰水排水用の穴としての濾過部排出口13は開口部10と略同じ円形形状で、その接触部から少なくとも大きな塵埃等が流出しないように密着している。そして、濾過器2の内部には球形のフロート12が拘束されることなく配設されている。なお、上記構成において、外筒5および内筒6は雨水の円滑な流入及び排出を図るため、また雨水取水装置1を既設建築物に対して追加設置する際に延長立樋24が既設の排水管25に容易に接続できるように、図示の如く内筒6及び雨水排出管20は立樋22と略同心上に形成されることが望ましい。なお、前記実施例では、外筒5及び濾過器2の水平断面形状は円形としたが、矩形形状断面を利用する等外筒5及び濾過器2の断面形状は任意に選択できる。
以下、降雨時における基本的な雨水濾過及び雨水取水の工程を説明すると、立樋22を流下した雨水はまず濾過器2の内部に流入する。この時、濾過器2の下部の水位が例えば水位H1より低い位置にある時、フロート12は重量が浮力より大きいため図示の如く濾過器2の濾過部排水口13を閉鎖している。このため、流入した雨水は濾過器2に対して水位を構築して濾過面2aにより塵埃を除去して外部に流出し、雨水蓄溜部3に濾過された雨水を蓄溜する。なお、この時の雨水蓄溜部3内部の水位は、貯水容器16内部の貯水水位、給水配管15のサイズ、貯水容器16までの距離等の影響を複合的に受けるため一概に決まらないが、例えば図示の水位H3にあって雨水取水口4に取り付けられた接手26及び給水配管15を介して濾過された雨水を貯水容器16に供給して貯水する。
そして、貯水容器16内で雨水が所定水位以上、即ち、開口部10の水位以上まで貯水された後、あるいは立樋22から濾過器2の濾過性能以上に大量の雨水が流入して濾過器2内部の水位が上昇して、例えば水位H1以上に上昇した際にはフロート12の浮力がその重量より大となってフロート12aの如く水位に応じた高さまで浮上して濾過部排水口13を開放する。この時、濾過器2内部の余剰の雨水は開口部10から流出し、同時に濾過器2の内部に蓄積した塵埃や落葉等の異物を余剰雨水と共に開口部10から排出して、濾過器2内部を清浄に復し濾過器2の濾過機能を復元させる。
このように、フロートがフロート12aの位置まで大きく浮上した状態では、フロート12aは濾過部排水口13から大きく離れて雨水の排出流路を拡大するため、濾過器2内の余剰の雨水は濾過部排水口13から大量に排出され水位を降下させる。即ち、濾過器2内の水位が上昇した状態におけるフロートの上下方向位置は、濾過器2内への雨水流入量と排出量のバランスにより濾過器2内の水位を過大に上昇させない位置に自動的に制御される。又、一度濾過器2の外側に濾過された雨水も濾過器2内部の水位が相対的に低くなった際には、濾過面2aを外面から逆方向から洗浄する形で濾過器2内部に流入して水位を低下させる。
そして、雨が降り終わった時の貯水容器16内の最終貯水レベルは、濾過器2の底面と開口部10の間には特に機密性を備えていないため、開口部10の高さと同一となる。そして、前記の如くフロート12が濾過器2内部の水位を自動的に制御して、雨水蓄溜部3上部の水位が大幅に変動しないことは、貯水容器16において最終的な貯水レベルから上方に設ける溢水防止のための余裕寸法を小さくして貯水容器16の容積を有効活用することができる。このように、雨水取水装置1の高さ方向取付け位置は貯水容器16の貯水高さに対応させて決定し、雨水取水装置1はボルト17を緩めて取付け高さを微調整できる機能を備えている。
なお、実際に雨が降った時の状況で前記説明を補足説明すると、雨水は立樋22の内周壁面に添って流下してフロート12の上部に落下してフロート12を押え付ける作用をする。このため、フロート12は静水で浮上する水位に達した状態では安定して浮上した状態にはならず、雨水の流下量変動の影響を受けて浮上と下降の上下移動を繰返して濾過部排水口13の通路の開放と閉鎖を繰返している。この状態において貯水容器16に貯水余力がある場合には、濾過器2は雨水濾過と余剰の雨水排出及び濾過器2内の洗浄を効率良く継続して水位を一定範囲に保っている。又、フロートに当たって跳ね返った雨水の一部は、濾過面2aの上部で濾過されて雨水蓄溜部3に貯水されており、水位に対応する濾過面より上方の濾過面も有効に利用されている。
前記の如く本件発明によれば、濾過器2の内部に拘束なしに配設されたフロート12は、濾過器2内部の水位に対応してフロート自身の上下位置を自動的な制御して、濾過機能向上のための濾過器2内部の所定の水位以上の水位構築と、水位の過大な上昇を防止する機能を有している。また、降雨時に取水を行う工程に並行して、濾過器2内の余剰雨水で濾過器2内部の塵埃や落葉等の異物を洗浄・排出する機能を備えている。このように、濾過器2内部に水位を構築すると共に継続して濾過面2aを洗浄可能なため、本件発明の雨水取水装置は従来の濾過器を備えた取水装置に較べて、より微細な異物を除去しながら多量の雨水を取水可能である。また、従来のフロートを備えた取水装置の如くフロートと排水制御弁の間の複雑な連動機構等を要しないため、簡易な構成により安価で故障の少ない保守容易な取水装置を提供できる。
なお、底部7には例えば4個等、複数の雨水取水口4を設けることが可能で、複数の貯水容器16に複数の給水配管15で貯水することが可能である。又、使用しない雨水取水口4aには図示の如くネジ栓27を用いて閉鎖することができる。また、蓋9には複数個の保守穴19が設けられており、雨水貯水装置1の内部の状況観察と簡易な保守を外部から可能ならしめている。また、図2において、フロート12は濾過器2の濾過部排出口13に対して雨水の排出流路を閉鎖する構造としたが、内筒6側の開口部10に対して雨水の排出流路を閉鎖する構造とすることも出来る。また、この閉鎖する部分に溝を付ける、又はフロート表面に多少の凹凸を付けて雨水取水時に常時少量の雨水が流出する構造として、初期雨水や少量の降雨時に発生する高い酸性度の雨水を排除すると共に、塵埃を継続して排出する構造にすることも出来る。
次に図3において、異なる形状の濾過器を利用した取水装置の実施例を説明すると、前記の説明では濾過器2が円筒状であったのに対して、本図ではロート状の濾過器2aが配設されている。円筒状の濾過器2はロート状の濾過器2aと比較して濾過面2aの面積が広いため濾過性能に優れており、また、濾過器2内の流路が広いため落葉等大きな異物の排出性能に優れている。一方、ロート状の濾過器2aは、塵埃等の異物を傾斜に添って円滑に排出できる特徴を有している。このため両者の中間的な構造の濾過器を採用する等、本件発明においては各種形状の濾過器を利用することが可能であり、濾過器の形状には特に限定されない。
図4に示す断面図には球形フロートと異なる円柱フロート11を利用した実施例が示されており、濾過器の形状に適合した各種形状のフロートを利用することが出来る。なお、水位が上昇して際には球形のフロートの場合と同様に、円柱フロート11aが上昇して余剰の雨水と塵埃等を排出すると共に濾過器2内部の水位を所定範囲に保つ。これ以外の各種形状のフロートが利用できるが、いずれの場合も例示したフロート5または11と同様に、水位に対応して浮上したフロートが水位低下にともなって下降する際、開口部10への余剰水の流路を閉鎖する位置に自動的に復元する構造であることが要求される。
又、同図において、立樋22から直接濾過器2の内部に雨水を供給する構成に替えて、請求項2に対応する実施例として、立樋22から流下する雨水を雨水供給管18を介して外筒5の内部に雨水排出端23aから接線方向に供給する構成を示している。この構成によれば、供給された雨水は外筒5の内壁に添って旋廻し、濾過器2aの内部でも旋回しながら濾過器2aの上部濾過面を流下する。このため、濾過器2aの上部濾過面を有効に活用した雨水濾過が可能となり雨水の濾過効率が向上する。なお、雨水供給管18を利用した雨水の供給手段においては雨水取水装置1の設置位置が立樋22から離れるため、図示省略の雨水取水装置1の保持手段を別途備えて利用する。図5は図2のX−X断面を示すもので、蓋9に雨水貯水装置1の内部の観察と簡易な保守を外部から可能ならしめるための複数個の穴19が設けられた例を示している。
前記に説明の如く、本件発明の雨水取水装置は濾過器2とその内部に拘束なしで移動自由に配設したフロートにより、雨水の流下量に対応して流下量が少量の時には濾過器2内部に水位を構築して濾過水量を増大させ、流下量が過多の時には余剰の雨水を外部に排出して濾過器2内部の水位を適正に保つと共に内部の塵埃や落葉等の異物を外部に排除する。このため、濾過機能を備えた状来の雨水貯水装置に較べて効率良く取水可能であり、又、濾過器2内の余剰の雨水で濾過部を洗浄するため濾過器の保守・清掃の頻度が少なくて済む。また、従来の先行文献等に示されるフロートを利用した取水装置に較べて、余剰雨水の排出制御機構の構成が著しく簡易であるため従来装置の如き故障を発生することがなく、又、装置を安価に製造できる。
なお、前記の説明は主として、貯水容器から雨水を溢水させることなく貯水容器の所定水位まで貯水する技術に関して説明をしたが、本件発明に係る貯水装置の各種の特徴を生かして、取水装置側として貯水容器側の水位制御を実施しないで雨水、河川水及びその他用水の塵埃や異物除去し地下水槽等に貯水することも可能であり、本件発明に係る雨水取水装置の利用手段は特に限定されない。
ここで、図1に戻って雨水貯水装置全体としての説明をすると、前記説明の雨水取水装置を備えて雨水取水口から給水配管15により貯水容器16に雨水を供給する。雨が止んだ後における、容器内の貯水の水位H1は説明した如く雨水取水装置1の雨水蓄溜部3の上面、即ち開口部10の高さである。また、容器内の水位H5は降雨時の雨水取水装置1側の水位変動により発生する可能性のある貯水容器内の最高水位で、降雨量や雨水取水装置1及び関連装置の状況により変動するが貯水容器から溢水させないために必要な余裕水位を示す。
この条件を充たす範囲において、貯水容器16は任意の高さ、例えば建築物の2階高さ等に設置して雨水の利用箇所との水頭差を利用した雨水の使用も可能である。また、給水配管15は地下に埋設した例を示したが、本件発明において雨水の貯水容器16への給水は、雨水取水装置1の雨水蓄溜部3内における雨水の水頭を利用しているので、給水配管15の経路は雨水取水口4より下方であれば特に制約されない。また、前記水頭と給水配管15の流路抵抗との関係で貯水容器16への給水量に支障がない範囲で、雨水取水装置1と貯水容器16の水平距離は任意に選択できる。
また、雨水取水装置1の雨水取水口4を複数も受けて、複数の貯水容器に貯水することが可能であると共に、給水配管15の途中で配管を分岐させて図示省略の別の貯水容器に貯水することは容易に可能である。また、貯水容器16の底近傍から別途図示省略の配管行って別の貯水容器に貯水することも可能である。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
雨水取水装置を備えた雨水貯水装置の構成を示す実施例としての断面図。 雨水取水装置の詳細を示す断面図。 異なる形状の濾過器を利用した雨水取水装置の実施例を示す断面図。 他の構成による実施例を示す雨水取水装置の断面図。 図2のX−X断面図。
符号の説明
1 雨水取水装置
2 濾過器
2a 濾過面
3 雨水蓄溜部
4 雨水取水口
4a 雨水取水口
5 外筒
6 内筒
7 底部
8 取水本体部
9 蓋
10 開口部
11 円柱フロート
12 フロート
12a フロート
13 濾過部排水口
14 余剰水排出部
15 給水配管
16 貯水容器
17 固定ボルト
18 雨水給水管
19 保守穴
20 雨水排出端
21 横樋
22 立樋
23 雨水排出端
23a 雨水排出端
24 延長立樋
25 排水管
26 接手
27 ネジ栓
28 地面
H1 水位
H2 水位
H3 水位
H4 水位
H5 水位

Claims (3)

  1. 立樋に接続され該立樋内から流下する雨水中の塵埃等の異物を濾過器で除去した雨水を一時的に蓄溜する雨水蓄溜部と、前記濾過器内部における水位が所定レベルに達した時に雨水を排出口側に導入可能に形成された余剰水排出部と、前記雨水蓄溜部の下方側に設置されて前記雨水蓄溜部内の雨水を部外の貯水容器に供給するための雨水取水口とを備えた雨水取水装置において、
    前記余剰水排出部は前記立樋の下方に垂下方向に沿って伸延して配設されると共に、頂部に余剰水排出のための開口部を形成した内筒からなり、
    前記雨水蓄溜部は前記立樋の雨水排出端と内筒の上端との間を含んで立樋の雨水排出端及び内筒の外面を被包して配設される外筒、及び、該外筒と前記内筒との間に架設され前記外筒の底部を形成する支持部材とを備えてなり、
    前記開口部に密着して配設される前記濾過器は前記開口部に対応する位置に余剰水排水用の穴を備えて前記外筒内を上方側に覆う濾過面を備えてなり、
    前記濾過器内に拘束されることなく配設されて、前記濾過器内の水位に対応して上下方向に移動して前記開口部への余剰水の流路面積を変動制御するフロートを
    備えたことを特徴とする雨水取水装置
  2. 請求項1において、前記立樋の端部に雨水供給管を備えて前記雨水排出端が雨水を前記外筒の内周に添って水平方向から供給することを特徴とする雨水取水装置
  3. 請求項1に記載した雨水取水装置で取水した雨水を前記雨水取水口に接続した給水配管で貯水容器に供給して貯水することを特徴とする雨水貯水装置。
JP2004099527A 2004-03-30 2004-03-30 雨水取水装置及び雨水貯水装置 Pending JP2005282206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099527A JP2005282206A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 雨水取水装置及び雨水貯水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004099527A JP2005282206A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 雨水取水装置及び雨水貯水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005282206A true JP2005282206A (ja) 2005-10-13

Family

ID=35180902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004099527A Pending JP2005282206A (ja) 2004-03-30 2004-03-30 雨水取水装置及び雨水貯水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005282206A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2504657A (en) * 2012-06-13 2014-02-12 Rdp Garden Products Ltd A rainwater collection and storage system
JP2016530412A (ja) * 2013-06-28 2016-09-29 アスル・ヨンセン ドレン
CN113279524A (zh) * 2021-06-16 2021-08-20 浙江韶华建设有限公司 一种种植屋顶用排水管道
CN114412086A (zh) * 2022-02-18 2022-04-29 杜培军 一种建筑屋面雨水存储利用装置
CN114457962A (zh) * 2022-01-22 2022-05-10 深圳市隆金达实业有限公司 一种雨水收集处理系统
CN115105892A (zh) * 2022-06-29 2022-09-27 韶关市博涵机械科技有限公司 一种专用于建筑环保的雨水过滤装置及其使用方法
CN115282684A (zh) * 2022-09-15 2022-11-04 河南广基建设工程有限公司 一种用于海绵城市的高架路环保型雨水处理系统
CN115855172A (zh) * 2023-03-02 2023-03-28 云南碧翔物联网科技有限公司 一种环境污染在线监测数据采集系统

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2504657A (en) * 2012-06-13 2014-02-12 Rdp Garden Products Ltd A rainwater collection and storage system
JP2016530412A (ja) * 2013-06-28 2016-09-29 アスル・ヨンセン ドレン
JP2019023425A (ja) * 2013-06-28 2019-02-14 アイウェル・ホールディング・アクティーゼルスカブ ドレン
CN113279524A (zh) * 2021-06-16 2021-08-20 浙江韶华建设有限公司 一种种植屋顶用排水管道
CN113279524B (zh) * 2021-06-16 2022-03-18 浙江韶华建设有限公司 一种种植屋顶用排水管道
CN114457962A (zh) * 2022-01-22 2022-05-10 深圳市隆金达实业有限公司 一种雨水收集处理系统
CN114457962B (zh) * 2022-01-22 2024-04-12 深圳市隆金达实业有限公司 一种雨水收集处理系统
CN114412086A (zh) * 2022-02-18 2022-04-29 杜培军 一种建筑屋面雨水存储利用装置
CN114412086B (zh) * 2022-02-18 2023-08-25 重庆望辰智能科技有限公司 一种建筑屋面雨水存储利用装置
CN115105892A (zh) * 2022-06-29 2022-09-27 韶关市博涵机械科技有限公司 一种专用于建筑环保的雨水过滤装置及其使用方法
CN115282684A (zh) * 2022-09-15 2022-11-04 河南广基建设工程有限公司 一种用于海绵城市的高架路环保型雨水处理系统
CN115282684B (zh) * 2022-09-15 2023-09-29 河南广基建设工程有限公司 一种用于海绵城市的高架路环保型雨水处理系统
CN115855172A (zh) * 2023-03-02 2023-03-28 云南碧翔物联网科技有限公司 一种环境污染在线监测数据采集系统
CN115855172B (zh) * 2023-03-02 2023-08-11 云南碧翔物联网科技有限公司 一种环境污染在线监测数据采集系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008008068A (ja) 雨水収集装置
KR101558239B1 (ko) 빗물 여과장치
JP6013893B2 (ja) 雨水貯溜配管構造
KR100812334B1 (ko) 다중구조를 갖는 맨홀의 우수단속장치
KR100623432B1 (ko) 호수 또는 저수지의 수질보전 및 개선방법과 그 장치
JP2005282206A (ja) 雨水取水装置及び雨水貯水装置
KR100805877B1 (ko) 하수도용 저류조 월류수 스크린장치
JP2008248571A (ja) 雨水一時貯留槽
JP4661460B2 (ja) 雨水流出制御システム及び雨水流出制御システムの構築方法
KR100810691B1 (ko) 저장탱크용 지하 구조물 및 이를 이용한 우수처리 방법
KR20130012534A (ko) 확장 저류조를 갖는 초기우수 보관 처리시스템
KR101925564B1 (ko) 저류조를 구비한 빗물집수장치
JP5557211B2 (ja) 雨水貯溜及び流出抑制のためのタンク
KR101195242B1 (ko) 옥상 배수구 캡 및 이를 이용한 일시저류 가능한 옥상 구조물
JP5695495B2 (ja) 伏越し構造
JP4320758B2 (ja) 排水処理設備
JP5871730B2 (ja) 貯留利水施設
KR200352810Y1 (ko) 물탱크
KR200433900Y1 (ko) 하수도용 저류조 월류수 스크린장치
JPH083501Y2 (ja) 雨水桝
JP2005054445A (ja) 雨水貯留装置
CN219118334U (zh) 一种自动启闭的排水井盖
JP2010156164A (ja) 雨水貯溜及び流出抑制のためのタンク
KR102653501B1 (ko) 비중이 상이한 여과재를 이용한 비점오염저감시설
KR101285727B1 (ko) 역류형 유도관의 부유 이물질 유입 방지장치