JP2005281191A - 化粧料用油剤及び該化粧料用油剤を含有する化粧料 - Google Patents

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JP2005281191A JP2004097474A JP2004097474A JP2005281191A JP 2005281191 A JP2005281191 A JP 2005281191A JP 2004097474 A JP2004097474 A JP 2004097474A JP 2004097474 A JP2004097474 A JP 2004097474A JP 2005281191 A JP2005281191 A JP 2005281191A
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Abstract

【課題】
ラノリンが持つ特有の性質である、光沢付与性、抱水性に優れ、さらに、他の油剤との相溶性に優れた性質を有する化粧料用の油剤と、つや、保湿性、使用感に優れた化粧料を提供すること。
【解決手段】
アルケニルコハク酸と、ステロールと、1価アルコール及び/又は2価アルコールとをエステル化して得られるアルケニルコハク酸エステルを含有することを特徴とする化粧料用油剤。該化粧料用油剤を含有する化粧料。
本発明によれば、ラノリンが持つ性質である、光沢付与性、抱水性に優れ、さらに、使用感、他の油剤との相溶性に優れた性質を有する化粧料用の油剤が提供される。
また、本発明によれば、上記化粧料用油剤を配合することで、つや、保湿性やのび、柔軟性等の使用感に優れた化粧料が提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、光沢付与性、抱水性及び他の油剤との相溶性が良好な化粧料用油剤に関するものである。
また、本発明は、前記化粧料用油剤を配合することで、つや、保湿性、使用感に優れた
化粧料に関するものである。
従来から用いられている化粧料油剤としては、低融点ワックスや合成エステルが挙げられる。代表的な低融点ワックスとしては、ラノリンとワセリンが挙げられる。
ラノリンは、羊毛脂由来の原料であり、皮膚に対して親和性、付着性、湿潤性等に富み、
また抱水力、乳化力が優れているので、基礎化粧料、メイクアップ化粧料を始め多くの化
粧料に油剤として使用されている。また、ラノリンは、天然物であるため、品質が一定せ
ず、価格の変動も大きい等の欠点を有する。更に、近年発生した狂牛病問題の中で、動物
由来原料の使用が控えられ、最近では、動物由来原料が化粧料に直接使用することは非常
に減少している。以上のことから、ラノリンは、化粧料用の油剤として、必ずしも満足で
きるものではなかった(特許文献1参照)。
ワセリンは、無色無臭で化学的に不活性であり、粘着力が強く、配合すると油溶性の性質を付与する特徴があるため、各種クリーム、口紅、チック等の化粧料に油剤として使用されている。しかしながら、ワセリンは、炭化水素であるため、化粧料原料として重要なヒマシ油等の極性の高い油剤に溶解せずに相溶性が悪い。また、他の配合成分に対する溶解力が小さい等の欠点を有しており、化粧料用の油剤として、必ずしも満足できるものではなかった(特許文献1参照)。
前記化粧料油剤の合成エステルとしては、例えばイソオクチル酸セチル、イソノナン酸イソデシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソオクチル酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸エチル、ケイ皮酸エチル、サリチル酸オクチル、パラオキシ安息香酸プロピル、フタル酸ジオクチル等が挙げることができる。しかしながら、これらの合成エステルは、光沢付与性、抱水性、化粧料に使用した時の皮膚や毛髪へのなじみや使用感等、化粧料用の油剤として、必ずしも満足できるものではなかった(特許文献2参照)。
よって、動物由来でなく、ラノリンが持つ性質である光沢付与性、抱水性に優れ、また、他の油剤との相溶性も優れた性質を有し、化粧料に使用したときに、つや、保湿性、使用感に優れる化粧料用の油剤が求められていた。
特開2000−204060号公報 特開2002−275020号公報
本発明は、ラノリンが持つ性質である光沢付与性、抱水性に優れ、さらに、他の油剤との相溶性も優れた性質を有する化粧料用の油剤を提供することである。
また、本発明は、上記化粧料用油剤を配合することで、つや、保湿性、使用感に優れた化粧料を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、アルケニル無水コハク酸と、ステロールと、1価アルコール及び/又は2価アルコールとをエステル化することにより、光沢付与性、抱水性、使用感、他の油剤との相溶性が優れた化粧料用の油剤が得られることを見出した。更に、この化粧料用の油剤を配合することにより、つや、保湿性、使用感に優れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明は、アルケニルコハク酸と、ステロールと、1価アルコール及び/又は2価アルコールとをエステル化して得られるアルケニルコハク酸エステルを含有することを特徴とする化粧料用油剤である。
本発明の第2の発明は、前記アルケニルコハク酸が、オクテニル無水コハク酸、及びドデセニル無水コハク酸から選ばれる1種又は2種であることを特徴とする第1の発明に記載の化粧料用油剤である。
本発明の第3の発明は、前記ステロールが、植物ステロールであることを特徴とする第1の発明又は第2の発明に記載の化粧料用油剤である。
本発明の第4の発明は、前記1価アルコールが、炭素数3〜34の1価分岐飽和アルコールであり、前記2価アルコールが、炭素数4〜22の2価直鎖飽和アルコール及び/又は炭素数4〜22の2価分岐飽和アルコールであることを特徴とする第1の発明から第3の発明のいずれか1つの発明に記載の化粧料用油剤である。
本発明の第5の発明は、前記炭素数3〜34の1価分岐飽和アルコールが、イソステアリルアルコール及びイソエイコサノールから選ばれる1種又は2種であることを特徴とする第4の発明に記載の化粧料用油剤である。
本発明の第6の発明は、前記炭素数4〜22の2価直鎖飽和アルコール及び/又は炭素数4〜22の2価分岐飽和アルコールが、12−ヒドロキシステアリルアルコール、1,10−デカンジオール及びネオペンチルグリコールから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする第4の発明又は第5の発明に記載の化粧料用油剤である。
本発明の第7の発明は、水酸基価が、10〜150である第1の発明から第6の発明のいずれか1つの発明に記載の化粧料用油剤である。
本発明の第8の発明は、第1の発明から第7の発明のいずれか1つの発明に記載の化粧料用油剤を含有することを特徴とする化粧料である。
本発明によれば、ラノリンが持つ性質である、光沢付与性、抱水性に優れ、さらに、使用感、他の油剤との相溶性に優れた性質を有する化粧料用の油剤が提供される。
また、本発明によれば、上記化粧料用油剤を配合することで、つや、保湿性やのび、柔軟性等の使用感に優れた化粧料が提供される。
以下、本発明を詳しく説明する。
まず本発明の化粧料用油剤について説明する。
本発明の化粧料用油剤は、アルケニルコハク酸と、ステロールと、1価アルコール及び/又は2価アルコールとをエステル化して得られるアルケニルコハク酸エステルを含有する。
本発明に用いるアルケニルコハク酸としては、炭素数2〜20のアルケニルコハク酸が好ましく、なかでも、得られる油剤の性状及びハンドリング性、得られた油剤を化粧料に使用した時の使用感の点から、炭素数8〜18のアルケニルコハク酸がより好ましい。炭素数8〜18のアルケニルコハク酸の具体例としては、オクテニルコハク酸、デセニルコハク酸、ドデセニルコハク酸、テトラデセニルコハク酸、ヘキサデセニルコハク酸及びオクタデセニルコハク酸などが挙げられ、これらは1種又は2種以上を用いることができる。なかでも原料の入手のし易さから、オクテニルコハク酸、ドデセニルコハク酸を用いることが最も好ましい。また、アルケニルコハク酸は、無水物を用いてもよい。エステル化反応の反応効率を考慮すると、無水物を用いる方が好ましい。
本発明に用いるステロールとしては、植物ステロール、コレステロール、ジヒドロコレ
ステロール、デスモステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、アグノステ
ロール、ラトステロール、β−シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、
ブラシカステロール及びエルゴステロールが挙げられ、これらは1種又は2種以上を用い
ることができる。なかでも、植物由来の原料であることや、得られる油剤の抱水性の点か
ら、植物ステロールを用いることが最も好ましい。植物ステロールは、フィトステロール
と呼ばれることもあり、一般的には大豆や菜種を起源とするものが挙げられるが、本発明
ではこれら以外の起源の植物ステロールを用いてもよい。また、本発明では、水素添加し
たステロールを用いても良い。
本発明に用いるアルコールとしては、1価アルコール、及び2価アルコールが挙げられる。
1価アルコールとしては、得られる油剤の性状、得られた油剤を化粧料に使用した時の使用感の点から、炭素数3〜34の1価分岐飽和アルコールが好ましい。炭素数3〜34の1価分岐飽和アルコールの具体例としては、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、イソペンチルアルコール、イソヘキサノール、イソヘプタノール、イソオクタノール、ジメチルオクタノール、イソノナノール、イソデカノール、イソウンデカノール、イソドデカノール、イソトリデカノール、イソテトラデカノール、イソペンタデカノール、イソヘキサデカノール、イソヘプタデカノール、イソオクタデカノール、イソノナデカノール、イソエイコサノール、2−エチルヘキサノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、2−ドデシルヘキサデカノール、2−テトラデシルオクタデカノール、2−ヘキサデシルオクタデカノール、イソステアリルアルコール、イソステアリルアルコール(多分岐型)及び長鎖分岐アルコール(12−34)等が挙げられ、これらは1種又は2種以上を用いることができる。なかでも、得られる油剤の性状、使用感の点から、イソステアリルアルコール、イソエイコサノールを用いることが最も好ましい。
2価アルコールとしては、得られる油剤の抱水性及び他の油剤との相溶性の点から、炭
素数4〜22の2価直鎖飽和アルコール及び/又は炭素数4〜22の2価分岐飽和アルコ
ールが好ましい。炭素数4〜22の2価直鎖飽和アルコール及び炭素数4〜22の2価分
岐飽和アルコールの具体例としては、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、
2−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,8−ノナンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、12−ヒドロキシステアリルアルコール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,10−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、1,12−オクタデカンジオール、9−オクタデセン−1,12−ジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール及び1,2−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられ、これらは1種又は2種以上を用いることができる。なかでも、得られる油剤の性状及び抱水性の点から、12−ヒドロキシステアリルアルコール、1,10−デカンジオール、ネオペンチルグリコールを用いることが最も好ましい。
アルコールは、1価アルコールと2価アルコールをそれぞれ単独で使用しても、1価アルコールと2価アルコールを併用して使用してもよい。1価アルコールと2価アルコールを併用した場合、得られる油剤の抱水性及び他の油剤との相溶性、得られた油剤を化粧料に使用した時の使用感が優れたものとなる。
本発明の化粧料用油剤中のアルケニルコハク酸エステルは、モノエステル又はジエステルのどちらであってもよい。本発明の化粧料用油剤は、2種以上のアルケニルコハク酸エステルのモノエステルの混合物であっても、2種以上のアルケニルコハク酸エステルのジエステルの混合物であってもよい。また、本発明の化粧料用油剤は、1種又は2種以上のアルケニルコハク酸エステルのモノエステル、ジエステルの混合物であってもよい。
本発明の化粧料用油剤は、さらにビタミンE類を添加することができる。ビタミンE類としては、d−α−トコフェロール、d−δ−トコフェロール、d,l−α−トコフェロール、酢酸d−α−トコフェロール、大豆や菜種より分離精製されたトコフェロール混合物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。ビタミンE類の添加量は、0.0001〜0.5質量%が好ましい。ビタミンE類を上記範囲で添加すると、より酸化安定性の優れた化粧料用油剤となる。
本発明の化粧料用油剤の水酸基価は、10〜150が好ましく、30〜100がより好ましく、40〜80が最も好ましい。水酸基価がこのような範囲にあると、抱水性の高い化粧料用油剤となる。水酸基価とは、試料1グラム中に含まれる遊離の水酸基をアセチル化するために必要とする酢酸を中和するために要する水酸化カリウムのミリグラム数のことをいう。
本発明の化粧料用油剤の性状は、使用感、ハンドリング性の点から、常温で液状からペースト状(半固形状)であることが好ましい。
次に本発明の化粧料用油剤の製造方法について説明する。
本発明でのアルケニルコハク酸エステルのエステル化反応における反応原料仕込み配合量は、アルケニルコハク酸1.0モルに対して、ステロールを0.5〜1.5モル、1価アルコールを0〜1.5モル、2価アルコールを0〜1.5モル配合するのが好ましく、アルケニルコハク酸1.0モルに対して、ステロールを0.7〜1.2モル、1価アルコールを0.5〜1.0モル、2価アルコールを0.5〜1.0モル配合するのがより好ましく。各成分の配合比が上記範囲にあると、光沢付与性、抱水性、他の油剤との相溶性がより優れた化粧料用の油剤が得られ、該化粧料用油剤を化粧料に使用すると使用感の優れたものとなる。
特に油剤の光沢付与性を強化する場合には、アルケニルコハク酸1.0モルに対して、ステロールを1.0モル〜1.5モル、1価アルコールを0〜0.5モル、2価アルコールを0〜0.5モル配合するのがより好ましい。また、特に抱水性を強化する場合には、1.0モルに対して、ステロールを0.5〜1.0モル、1価アルコールを0〜0.5モル、2価アルコールを0.5〜1.5モル配合するのが好ましい。
本発明の化粧料用油剤の製造方法は特に限定はしないが、例えば、適当量のアルケニルコハク酸、ステロール、アルコールを適当な反応容器に仕込み、酸、アルカリ、その他金属触媒の存在下又は非存在下、好ましくは該反応に不活性な有機溶媒及び/又は気体中において、150℃〜200℃で数時間〜20時間程度まで、副生する水を除去しながら反応を行うことにより、製造することができる。
なお、反応時に加えるステロールもしくはアルコールの順序は特に限定はないが、アルケニルコハク酸の2つのカルボキシル基に対して、ステロールとアルコールを1:1でエステル化する場合には、ステロールはアルコールと比べて反応速度が遅いので、初めにアルケニルコハク酸とステロールを反応させことでステロールのモノエステルとした後に、アルコールと反応させることが望ましい。
また、触媒を用いる場合、酸触媒又はアルカリ土類金属のアルコキシド等は、反応原料の総質量に対して、0.001〜1.0質量%加えることが望ましい。反応の進行程度については、反応途中の反応液の酸価を測定することにより、評価することができる。反応終了後、原料の未反応物を含むことがあるため、水洗、アルカリ脱酸、吸着処理等の公知の方法により、反応液から原料の未反応物を分離除去し、更に脱色、脱臭処理を施し、反応物を精製することで、本発明であるアルケニルコハク酸エステルを含有する化粧料用油剤を得ることができる。
本発明のアルケニルコハク酸エステルを含有する化粧料用油剤は、光沢付与性、抱水性、他の油剤との相溶性が優れる。
次に本発明の化粧料用油剤を含有する化粧料について説明する。
本発明の化粧料は、アルケニルコハク酸エステルを含有する化粧料用油剤を含有する。
本発明のアルケニルコハク酸エステルを含有する化粧料用油剤を含有した化粧料は、つや、保湿感、使用感が優れたものとなる。
本発明の化粧料としては、特に用途、剤形は限定されないが、例えば、コールドクリー
ム、バニシングクリーム、クレンジングクリーム、エモリエントクリーム、サンスクリー
ンクリーム等の各種クリーム、シャンプー、リンス、ヘアスタイリング剤、染毛剤等のヘ
アケア製品、乳液、化粧水、ファンデージョン、洗顔料、口紅、美容液及びパック等が挙
げられる。
本発明のアルケニルコハク酸エステルを含有する化粧料用油剤の化粧料への配合量は、
化粧料の剤形により異なるが、化粧料全量に対して、1〜80質量%が好ましく、10〜
60質量%がより好ましい。本発明の化粧料用油剤の化粧料への配合量が上記範囲にある
と、つや、保湿感やのび、柔軟性等の使用感が優れ、べたつきのないものを得ることがで
きる。
本発明の化粧料には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で化粧品等に一般に用いられる各種成分を配合し、目的の製品を常法により製造できる。例えば、油性成分、水性成分、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤、天然系界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、粉末成分、顔料、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、色素、金属イオン封鎖剤、帯電防止剤及び精製水等を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常法により製造することが出来る。以下に具体的な配合可能成分を列挙する。
油性成分としては、例えば、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、固形パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、モンタンワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、キャンデリラワックス、ゲイロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ等のロウ類、モクロウ、2-エチルヘキサン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、トリオクタン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、コレステロール脂肪酸エステル、イソプロピルミリスチン酸エステル→(ミリスチン酸イソプロピルとした方が良いと思います)、モノステアリン酸グリセリル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、イソヘキサデシルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、液状ラノリン、酢酸ラノリン、酢酸液状ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル及びラノリンアルコール等のラノリン誘導体等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
水性成分としては、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー及びローズ等の植物抽出液等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン及びカゼインナトリウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N‘−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム及び塩化ベンゼトニウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン及びスルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α‘−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸類、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体及びグリセリンアルキルエーテル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOE−ソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOE−ソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE−脂肪酸エステル類、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、プルロニック等のプルロニック型類、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等のPOE・POP−アルキルエーテル類、テトロニック等のテトラ POE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POE−ソルビットミツロウ等のPOE−ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド及びトリオレイルリン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
天然系界面活性剤としては、例えば、大豆リン脂質、水添大豆リン脂質、卵黄リン脂質、水添卵黄リン脂質などのレシチン類及び大豆サポニン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール(PEG1500)、プロピレングリコール、グルセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、尿素、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザイヨバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物及びメリロート抽出物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト及びヘクトライト等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
防腐剤としては、例えば、エチルパラベン及びプチルパラベン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末及びセルロース粉末等の有機粉末等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
顔料としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
pH調整剤としては、例えば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及びトリエタノールアミン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
酸化防止剤としては、例えば、ビタミンC類およびそれらの誘導体並びにそれらの塩、トコフェロール類およびそれらの誘導体並びにそれらの塩、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール及び没食子酸エステル類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABA と略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート) 、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2‘−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2‘−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2‘,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4‘−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル-ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、3−(4‘−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2‘−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2‘−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン及び2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2‘−エチルヘキシル−1’−オキシ)1,3,5−トリアジン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
色素としては、例えば、クロロフィル及びβ−カロチン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸二ナトリウム、エデト酸塩及びヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
帯電防止剤としては、例えば、カチオン化セルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、低窒素ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース−2、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース−4、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体及びアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
実施例1〔オクテニルコハク酸と、植物ステロール、及びイソステアリルアルコールとをエステル化して得られるオクテニルコハク酸エステルを含有する油剤の製造〕
オクテニル無水コハク酸〔新日本理化(株)製、リカシッドOSA〕42.4g(1.0モル)、植物ステロール〔タマ生化学(株)製、フィトステロールFK〕81.6g(1.0モル)を撹拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管および水分離器を備えた4つ口フラスコに仕込み、触媒として塩化スズ0.18gを添加し、窒素気流下、150〜200℃で約3時間反応した。その後、イソステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18ISO(C)〕56.0g(1.0モル)を添加し、窒素気流下、150〜200℃で約20時間反応した。反応終了後、吸着、脱臭により精製し、オクテニルコハク酸エステルを含有する油剤160gを得た。得られた油剤の水酸基価は1.8、酸価は1.5であった。また、得られた油剤の性状は、常温で粘ちょう性の液体であった。
実施例2〔オクテニルコハク酸と、植物ステロール、及び12−ヒドロキシステアリルアルコールとをエステル化して得られるオクテニルコハク酸エステルを含有する油剤の製造〕
オクテニル無水コハク酸〔新日本理化(株)製、リカシッドOSA〕42.3g(1.0モル)、植物ステロール〔タマ生化学(株)製、フィトステロールFK〕81.4g(1.0モル)を撹拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管および水分離器を備えた4つ口フラスコに仕込み、触媒として塩化スズ0.18gを添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約3時間反応した。その後、12−ヒドロキシステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18/2〕56.4g(1.0モル)を添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約20時間反応した。反応終了後、吸着、脱臭により精製し、オクテニルコハク酸エステルを含有する油剤157gを得た。得られた油剤の水酸基価は78.9、酸価は0.3であった。また、得られた油剤の性状は、常温でペースト(半固体状)であった。
実施例3〔オクテニルコハク酸と、植物ステロール、イソステアリルアルコール、及び12−ヒドロキシステアリルアルコールとをエステル化して得られるオクテニルコハク酸エステルを含有する油剤の製造〕
オクテニル無水コハク酸〔新日本理化(株)製、リカシッドOSA〕44.2g(1.0モル)、植物ステロール〔タマ生化学(株)製、フィトステロールFK〕59.6g(0.7モル)、イソステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18ISO(C)〕40.8g(0.7モル)を撹拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管および水分離器を備えた4つ口フラスコに仕込み、触媒として塩化スズ0.18gを添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約3時間反応した。その後、12−ヒドロキシステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18/2〕35.4g(0.6モル)を添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約20時間反応した。反応終了後、吸着、脱臭により精製し、オクテニルコハク酸エステルを含有する油剤155gを得た。得られた油剤の水酸基価は29.5、酸価は0.8であった。また、得られた油剤の性状は、常温で粘ちょう性の液体であった。
実施例4〔オクテニルコハク酸と、植物ステロール、イソステアリルアルコール、及びネオペンチルグリコールとをエステルして得られるオクテニルコハク酸エステルを含有する油剤の製造〕
オクテニル無水コハク酸〔新日本理化(株)製、リカシッドOSA〕50.5g(1.0モル)、植物ステロール〔タマ生化学(株)製、フィトステロールFK〕68.1g(0.7モル)、イソステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18ISO(C)〕46.6g(0.7モル)を撹拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管および水分離器を備えた4つ口フラスコに仕込み、触媒として塩化スズ0.18gを添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約3時間反応した。その後、ネオペンチルグリコール〔Celanese chemicals社製、Neopentylglycol〕14.8g(0.6モル)を添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約20時間反応した。反応終了後、吸着、脱臭により精製し、オクテニルコハク酸エステルを含有する油剤154gを得た。得られた油剤の水酸基価は33.9、酸価は1.2であった。また、得られた油剤の性状は、常温で粘ちょう性の液体であった。
実施例5〔オクテニルコハク酸と、植物ステロール、イソステアリルアルコール、及び1,10−デカンジオールとをエステル化して得られるオクテニルコハク酸エステルを含有する油剤の製造〕
オクテニル無水コハク酸〔新日本理化(株)製、リカシッドOSA〕47.9g(1.0モル)、植物ステロール〔タマ生化学(株)製、フィトステロールFK〕64.5g(0.7モル)、イソステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18ISO(C)〕44.2g(0.7モル)を撹拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管および水分離器を備えた4つ口フラスコに仕込み、触媒として塩化スズ0.18gを添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約3時間反応した。その後、1,10−デカンジオール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C10/2〕23.5g(0.6モル))を添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約20時間反応した。反応終了後、吸着、脱臭により精製し、オクテニルコハク酸エステルを含有する油剤160gを得た。得られた油剤の水酸基価は32.0、酸価は0.6であった。また、得られた油剤の性状は、常温で粘ちょう性の液体であった。
実施例6〔ドデセニルコハク酸と、植物ステロール、イソステアリルアルコール、及び12−ヒドロキシステアリルアルコールとをエステル化して得られるドデセニルコハク酸エステルを含有する油剤の製造〕
ドデセニル無水コハク酸〔新日本理化(株)製、リカシッドDDSA〕52.9g(1.0モル)、植物ステロール〔タマ生化学(株)製、フィトステロールFK〕55.8g(0.7モル)、イソステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18ISO(C)〕38.2g(0.7モル)を撹拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管および水分離器を備えた4つ口フラスコに仕込み、触媒として塩化スズ0.18gを添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約3時間反応した。その後、12−ヒドロキシステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18/2〕33.1g(0.6モル)を添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約20時間反応した。反応終了後、吸着、脱臭により精製し、ドデセニルコハク酸エステルを含有する油剤153gを得た。得られた油剤の水酸基価は27.1、酸価は1.1であった。また、得られた油剤の性状は、常温で粘ちょう性の液体であった。
実施例7〔ドデセニルコハク酸と、植物ステロール、イソステアリルアルコール(多分岐型)、及び12−ヒドロキシステアリルアルコールとをエステル化して得られるドデセニルコハク酸エステルを含有する油剤の製造〕
ドデセニル無水コハク酸〔新日本理化(株)製、リカシッドDDSA〕53.3g(1.0モル)、植物ステロール〔タマ生化学(株)製、フィトステロールFK〕56.3g(0.7モル)、イソステアリルアルコール(多分岐型)〔日産化学(株)製、ファインオキソコール180〕37.0g(0.7モル)を撹拌機、温度計、窒素ガス吹き込み管および水分離器を備えた4つ口フラスコに仕込み、触媒として塩化スズ0.18gを添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約3時間反応した。その後、12−ヒドロキシステアリルアルコール〔コグニスジャパン(株)製、SPEZIOL C18/2〕33.4g(0.6モル)を添加し、窒素気流下、150℃〜200℃で約20時間反応した。反応終了後、吸着、脱臭により精製し、ドデセニルコハク酸エステルを含有する油剤152gを得た。得られた油剤の水酸基価は24.5、酸価は1.2であった。また、得られた油剤の性状は、常温で粘ちょう性の液体であった。
このようにして得られた実施例1〜7の油剤の含水価(抱水性)、屈折率(光沢付与性)、及び他の油剤との相溶性を以下に示す方法で評価した。
比較例として、液状ラノリン[日本精化(株)製、YOFCOラノリンSS](以下、比較例1とする)、ワセリン[日清オイリオ(株)製、ノムコートW](以下、比較例2とする)及びリンゴ酸イソステアリル[日清オイリオ(株)製、コスモール222](以下、比較例3とする)を用いた。
〔油剤の含水価の測定〕
実施例1〜7の油剤の含水価を測定した。比較例として、抱水機能が良好で含水価の高い液状ラノリン(比較例1)と抱水機能をほとんど持たないワセリン(比較例2)の含水価を測定した。含水価は、その値が高いほど、油剤の抱水性が高いことを示す。含水価の測定は、英国薬局方(BP)、ラノリンの含水価(Water absorption capacity)測定法を元に行った。簡単に説明すると、40℃恒温槽中で各油剤とワセリン〔日清オイリオ(株)製、ノムコートW〕を1:9の割合で混合した試料10gに、精製水を0.2〜0.5mLずつ滴下して、強攪拌しながら練りこみ、水が入り込めなくなった時点を終点とした。含水価は、試料に対する終点時の精製水の総添加量を百分率(質量%)で表したものである。結果を表1に示す。
表1からもわかるように、実施例1〜7の油剤は、ワセリンへの添加により、抱水機能
を殆ど持たないワセリンに対して抱水性の機能を付与できることが確認された。また、実
施例2〜7の油剤の含水価は、抱水性の機能が高い油剤として知られている液状ラノリン
の含水価と比較して、同等以上であることから、実施例2〜7の油剤の抱水性は、液状ラ
ノリンの抱水性と比較して、同等以上であることが明らかになった。
Figure 2005281191
〔油剤の屈折率の測定〕
実施例1〜7の油剤の屈折率を測定した。比較例として、つやの良好な油剤として知られている液状ラノリン(比較例1)及びリンゴ酸ジイソステアリル(比較例3)の測定も行った。屈折率は、その値が高いほど、油剤の光沢付与性が高いことを示す。屈折率は、アツベ屈折計Model:ER−98(エルマ販売(株)製)を用いて40℃の温度条件下で測定した。結果を表2に示す。
表2からもわかるように、実施例1〜7の油剤の屈折率は、つやの良好な油剤として知られている液状ラノリン及びリンゴ酸ジイソステアリルと比較して、同等以上であった。よって、実施例1〜7の油剤は、より光沢付与性に優れた油剤であることが明らかとなった。
Figure 2005281191
〔他の油剤との相溶性の評価〕
実施例1〜7の油剤と他の油剤との相溶性の評価を行った。相溶性の評価には、極性の異なる油剤である、ひまし油〔豊国製油(株)製、精製ヒマシ油〕(極性:高)、流動パラフィン〔(株)松村石油研究所製、モレスコホワイト〕(極性:低)、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル〔日清オイリオ(株)製、T.I.O〕(合成エステル)を用いた。他の油剤との相溶性の評価は、各実施例の油剤と前記極性の異なる各油剤を容量1:1で均一になるまで混合し、静置後、分離しなかった場合を○、分離した場合を×とした。結果を表3に示す。
表3からもわかるように、実施例1〜7の油剤は、極性の異なる油剤との相溶性が良好であることが明らかになった。
Figure 2005281191
実施例1〜7の油剤を添加した各種化粧料を製造し、各種化粧料としての評価を行った。
〔化粧料の強度評価〕
各種化粧料(スティック状口紅)の強度を調べるために、強度評価を行った。強度評価として、折れ強度、ピアノ線切断強度を測定した。折れ強度、ピアノ線切断強度は、レオメーターNRM−2002J(不動工業(株)社製)を用いて測定した。強度評価は、その値が比較例と比較して、優れている場合を◎、同等の場合を○、劣る場合を×とした。
〔化粧料の官能評価〕
各種化粧料のつや、保湿性、使用感を調べるために、以下の方法で官能評価を行った。官能評価パネル10名に、それぞれの化粧料を使用してもらい、のび、保湿感、つや、柔軟性の官能性評価項目について、パネル各人が下記基準評価にて7段階に評価し評価点を付け、パネル全員の評価点の平均値を算出し、下記4段階の基準により評価した。
(基準評価)化粧料の評価
評価点 : 評価
6 : 非常に良い
5 : 良い
4 : やや良い
3 : 普通
2 : やや悪い
1 : 悪い
0 : 非常に悪い
(4段階評価)10名のパネラーの評価点平均値
基準評価の評価点平均値:評価
5点以上 : ◎ 非常に優れている
3点以上5点未満 : ○ 優れている
1点以上3点未満 : △ どちらとも言えない
1点未満 : × 特に劣る
実施例8、比較例4
〔スティック状口紅〕
表4に示す配合のスティック状口紅を以下の方法で製造した。
二酸化チタン、赤色201号、赤色202号をヒマシ油の一部に加えて、ローラーで処理し、顔料部を調製した。赤色223号をヒマシ油の一部に溶解させ、染料部を調製した。実施例7の油剤または比較例1の液状ラノリンと残りの成分を混合し、加熱溶解した後、顔料部及び染料部を加えて、ホモミキサーで均一に分散させた。分散物を型に流し込んだ後、急冷し、スティック状口紅を得た。強度評価及び官能評価を行い、その結果を表5に示す。
表5からもわかるように、本発明の油剤を配合した実施例8のスティック状口紅は、折れ強度、ピアノ線切断強度共に良好であり、使用感についても、唇に対しなめらかにのび、自然なつやと保湿効果が付与されていることが認められた。また、実施例8のスティック状口紅は、液状ラノリンを添加した比較例4のスティック状口紅と比較しても、同等以上の評価結果であった。
Figure 2005281191
Figure 2005281191
実施例9、比較例5
〔エモリエントクリーム(O/W型)〕
表6に示す配合のエモリエントクリーム(O/W型)を以下の方法で製造した。
精製水に1,3−ブチレングリコール、PEG1500(保湿剤)を加えて70℃に加熱し、水相を調製した。実施例2の油剤または比較例1の液状ラノリンと油性成分を混合し、加熱溶解後、残りの成分を加えて70℃に加熱し、油相を調製した。油相に水相に加えて、ホモミキサーにて乳化し、乳化粒子を均一にした後、脱気、濾過、冷却して、エモリエントクリームを得た。官能評価を行い、その結果を表7に示す。
表7からもわかるように、本発明の油剤を配合した実施例9のエモリエントクリーム(O/W型)は、肌に対してのびが良く、保湿効果、柔軟性を付与されていることが認められた。また、実施例9のエモリエントクリーム(O/W型)は、液状ラノリンを添加した比較例5のエモリエントクリーム(O/W型)と比較しても、同等以上の評価結果であった。
Figure 2005281191
Figure 2005281191
実施例10、比較例6
〔乳化型ファンデーション(O/W型)〕
表8に示す配合の乳化型ファンデーション(O/W型)を以下の方法で製造した。
ベントナイトをプロピレングリコールに分散させ、これに精製水を加えて70℃でホモミキサー処理し、残りの水性成分を添加して十分に攪拌し、水相を調製した。十分混合粉砕された粉体成分を水相に攪拌しながら添加して、70℃でホモミキサー処理した。実施例5の油剤または比較例1の液状ラノリンと油性成分を70〜80℃で加熱溶解して、油相を調製した。水相に粉体成分を添加し処理したものに、油相を徐々に添加して70℃でホモミキサー処理し、これを攪拌しながら冷却して45℃で香料を加え、室温まで冷却した。冷却物を脱気し、容器に充填して乳化型ファンデーションを得た。官能評価を行い、その結果を表9に示す。
表9からもわかるように、本発明の油剤を配合した実施例10の乳化型ファンデーション(O/W型)は、肌に対し均一にのび、保湿効果、柔軟性を付与されていることが認められた。また、実施例10の乳化型ファンデーション(O/W型)は、液状ラノリンを添加した比較例6の乳化型ファンデーション(O/W型)と比較しても、同等以上の評価結果であった。
Figure 2005281191
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実施例11、比較例7
〔コンディショニングシャンプー〕
表10に示す配合のコンディショニングシャンプーを以下の方法で製造した。
精製水にカチオン化セルロースを添加し、加熱攪拌して70℃まで昇温させた。これに実施例3の油剤または比較例1の液状ラノリンとその他の成分を加えて攪拌溶解し、冷却することでコンディショニングシャンプーを得た。官能評価を行い、その結果を表11に示す。
表11からもわかるように、本発明の油剤を配合した実施例11のコンディショニングシャンプーは、毛髪に対し保湿感、つや及び柔軟性を付与することが認められた。また、実施例11のコンディショニングシャンプーは、液状ラノリンを添加した比較例7のコンディショニングシャンプーと比較しても、同等以上の評価結果であった。
Figure 2005281191
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本発明の化粧料用油剤は、ラノリンが持つ性質の光沢付与性、抱水性、使用感に優れ、さらに、他の油剤との相溶性に優れた性質を有する化粧料用の油剤として使用できる。
また、本発明の化粧料は、つや、保湿性、使用感に優れた化粧料として使用できる。

Claims (8)

  1. アルケニルコハク酸と、ステロールと、1価アルコール及び/又は2価アルコールとをエステル化して得られるアルケニルコハク酸エステルを含有することを特徴とする化粧料用油剤。
  2. 前記アルケニルコハク酸が、オクテニルコハク酸、及びドデセニルコハク酸から選ばれる1種又は2種であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料用油剤。
  3. 前記ステロールが、植物ステロールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧料用油剤。
  4. 前記1価アルコールが、炭素数3〜34の1価分岐飽和アルコールであり、前記2価アルコールが、炭素数4〜22の2価直鎖飽和アルコール及び/又は炭素数4〜22の2価分岐飽和アルコールであることを特徴とする請求項1〜3にいずれか1項に記載の化粧料用油剤。
  5. 前記炭素数3〜34の1価分岐飽和アルコールが、イソステアリルアルコール及びイソエイコサノールから選ばれる1種又は2種であることを特徴とする請求項4に記載の化粧料用油剤。
  6. 前記炭素数4〜22の2価直鎖飽和アルコール及び/又は炭素数4〜22の2価分岐飽和アルコールが、12−ヒドロキシステアリルアルコール、1,10−デカンジオール及びネオペンチルグリコールから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項4又は5に記載の化粧料用油剤。
  7. 水酸基価が、10〜150である請求項1〜6のいずれか1項に記載の化粧料用油剤。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化粧料用油剤を含有することを特徴とする化粧料。













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