JP2005280817A - 錠剤などの分配機、容器台車および分配設備 - Google Patents

錠剤などの分配機、容器台車および分配設備 Download PDF

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Abstract

【課題】 緩衝投入装置を容器ごとに付ける必要がなく、広い設置スペースを要しない分配機を提供する。
【解決手段】 ベース11と、そのベースに対して昇降自在かつ旋回自在に設けられる作動部13と、その作動部に取り付けられた複数本の支持アーム14と、前記作動部13を昇降駆動する昇降駆動装置(M2、34、39)および旋回駆動する旋回駆動装置(M1)とを備えている分配機10。支持アーム14には容器18を乗せた状態の容器台車15を乗せることができる。緩衝シュート42は供給装置の傾斜シュート41に固定されている。作動部13は上昇端から段階的に下降して、緩衝シュート42内に溜まった錠剤などを容器内にゆっくと吐き出させる。充填後の容器18は作動部13を旋回させてつぎに空の容器18と交換する。
【選択図】 図2









Description

本発明は錠剤などの分配機、容器台車および分配設備に関する。
特開2001−97523号公報 特開平10−338318号公報 特開2001−206536号公報
錠剤や粒状体は、材料となる粉体を所定の形状に賦形して製造される。そしてその周囲に糖衣をコーティングする工程や包装工程などに送るため、バケットリフタによって一旦高所に持ち上げられ、落差を利用して斜めに配置した傾斜シュートで床面に配置したドラム缶状の容器に充填される。そのときに用いるバケットリフタとしては、たとえば特許文献1に開示されているものがある。このものはタワー状の本体と、その内部に昇降自在に設けられ、上端で傾けられるバケットと、バケットから送り出される錠剤を下方に流すシュートとを備えている。
傾斜シュートの角度は錠剤が途中で止まらないように、しかも速度が速くなり過ぎないように適切な範囲に設定される。しかし粉体を賦形した状態の錠剤は、シュートから容器内に落下したときに割れたり欠けたりすることがある。特許文献2には、錠剤が小さい落差で段階的に落ちるようにガイドする緩衝投入装置(緩衝シュート)を開示している。このものは上下方向に配列される側壁開口を有する筒形ケースと、その内部に交互に装着される多段のシュート体とを備えている。多段のシュート体は上下に延びる連結軸により連結され、筒形ケース内に着脱自在に挿入される。筒形ケースは、容器に被せられる蓋に対し、筒形ケースの下端が容器の内部底面近くにくる状態で取り付けられる。
筒形ケースの上端から供給される錠剤は、多段のシュート体によって順に下降していき、下端開口から容器に充填される。そして下端開口が錠剤で埋まると、その上の側壁開口から容器内に落下していく。そのため、錠剤が割れたり欠けたりしにくい。
前述のバケットリフタから複数個のドラム缶状の容器に分配する場合、バケットリフタのシュートの下端に前記緩衝投入装置を被せた容器を配置し、1個の容器が満杯になると緩衝投入装置を容器から外し、つぎの空の容器をシュートの下方に配置する。
このようなバケットリフタによる錠剤の分配充填作業を自動化する方法として、図8a、図8bに示すように、バケットリフタ100のシュート101の下端に中間のホッパ103を配置し、そのホッパに放射状に設けた複数基の分配シュート104の下端にそれぞれ容器105を配置し、ホッパ103から分配シュート104への流れを順に切り換えていく方法が知られている。
他方、容器を円板状のターンテーブルに載置し、あるいは小判状の軌道で循環するコンベアに乗せておき、容器が満杯になると自動的に次の容器がシュートの下に来るようにしたターンテーブル式あるいはコンベア式の分配設備も使用されている。特許文献3は、ベルトコンベアで錠剤を搬送していく途中に、いくつかの仕切り板で錠剤を振り分け、コンベアの両側に配列した容器に落としていく設備を開示している。
前記緩衝投入装置は容器の蓋に設けるので、容器が満杯になった後、次の容器に移し替える必要がある。そのとき、充填された錠剤の中から筒形ケースを抜き取る作業が繁雑である。また、自動化するには多数の容器にあらかじめ緩衝投入装置を設けておく必要がある。そのため洗浄などのメンテナンスが煩雑である。また、図8の配管分配式の分配装置やターンテーブル式あるいはコンベア式の分配設備は、床面積を広くとり、設備が大規模になるほか、床や設備の洗浄が困難で、メンテナンスが煩雑である。
本発明は供給装置のシュートから錠剤などを比較的柔らかに容器に受け止めることができ、緩衝投入装置を容器ごとに付ける必要がなく、メンテナンスが容易な錠剤などの分配機を提供することを技術課題としている。さらに本発明は、そのような分配機に容器を供給するのに適したキャスタ付き載置台、ならびにそれらを有効に活用した分配設備を提供することを技術課題としている。
本発明の錠剤などの分配機は、供給装置からシュートを経由して供給される錠剤ないし粒状体を複数の容器に分配して充填する分配機であって、ベースと、
そのベースに対して昇降自在に設けられる作動部と、その作動部に取り付けられた前記容器を支持するための支持アームと、前記作動部を昇降駆動する昇降駆動装置とを備えていることを特徴としている。
このような分配機においては、前記作動部に前記支持アームが複数本取り付けられると共に、作動部がベースに対して鉛直軸回りに旋回自在に設けられており、前記作動部を、各支持アームが供給装置のシュートに向かう位置で停止するように旋回駆動する旋回駆動装置を備えているものが好ましい。
さらに前記昇降駆動装置の作動を制御する制御部を備えており、その制御部が、容器を積み降ろしするための下降端から、供給装置のシュートの下端が容器の内底面近くまで来る上昇端まで前記作動部を上昇させ、シュートから錠剤ないし粒状体が供給されるにしたがって作動部を段階的ないし連続的に下降させるものが好ましい。
前記作動部が昇降および旋回する分配機においては、前記昇降駆動装置および旋回駆動装置の作動を制御する制御部を備えており、その制御部が、それぞれの支持アームがシュートに向かう位置で作動部の旋回を停止させると共に、容器を積み降ろしするための下降端から、供給装置のシュートの下端が容器の内底面近くまで来る上昇端まで前記作動部を上昇させ、シュートから錠剤ないし粒状体が供給されるにしたがって作動部を段階的ないし連続的に下降させ、容器が満杯になったときに下降端よりいくらか上まで下降させ、つぎの支持アームが供給装置のシュートに向かうまで旋回させるものが好ましい。
さらに前記支持アームが容器を載置する容器台車の底部を支えるものとするのが好ましい。
本発明の容器台車は、容器を着脱自在に載置することができる容器台と、その容器台の下面に設けられる複数個のキャスタとからなり、そのキャスタの高さが、床面に載置した状態で支持アームを容器台の底面と床面の間に挿入しうる高さとしていることを特徴としている。
本発明の錠剤などの分配設備は、錠剤ないし粒状体を供給する傾斜シュートと、その傾斜シュートの先端に略鉛直方向に設けられ、容器内に挿入しうる筒状の鉛直シュートとを備えた錠剤ないし粒状体の供給装置と、前記いずれかの分配機とからなることを特徴としている。筒状には円筒状のほか、角筒状も含まれる。
本発明の分配機は、支持アームが容器を支持し、作動部の昇降にしたがって容器を昇降駆動することができる。そのため、支持アームを下端まで下げた状態で容器を支持アームに支持させ、供給装置のシュートの下端が容器の内底面近くに来るまで作動部を上昇させ、その状態でシュートから錠剤などを充填すると、小さい落差で容器内に充填することができる。そして容器内に錠剤などが溜まってくると、作動部を下げて錠剤の山の上面位置を下げる。このようにすると、常時錠剤が落下する落差が小さく、錠剤をソフトに受け止めることができ、割れや欠けを防止することができる。また容器の交換作業は、支持アームを下端に下げた状態で行えば、容器台にキャスタがついているので、容易に交換することができる。さらに緩衝シュートを用いる場合でも、供給装置のシュート側に緩衝シュートと固定しておけばよく、容器ごとに緩衝シュートを準備する必要がない。
前記昇降機能に加えて旋回機能を備えた分配機の場合は、前述のようにして容器内に錠剤などが満杯になった後、容器の上端がシュートの下端より低くなるまで作動部を下降させ、つぎの支持アームの容器がシュートの下方に来るまで旋回させ、その状態で停止させた後、前述と同様にしてその容器に錠剤などを充填することができる。したがって複数の容器に錠剤などを順に充填する作業が容易である。
前記作動部が所定のパターンで昇降するように昇降駆動装置を制御する制御部を備えている分配機は、容器を支持アームに支持させた後は、自動的に容器に錠剤などを割れや欠け生じないように充填していくことができる。
前記作動部を所定のパターンで昇降および旋回させるように昇降駆動装置および旋回駆動装置を制御する制御部を備えている分配機は、あらかじめそれぞれの支持アームに容器をセットしておくと、それらの容器が満杯になるまで自動的に充填作業が行われる。それにより、作業者の労力を大幅に削減することができる。
前記支持アームが容器を載置する容器台車の底部を支える分配機の場合は、支持アームを下端まで下降させた後、空の容器を載置した容器台車を支持アームの上まで移動させ、その後、作動部を上昇させるだけで容器を支持アームにセットすることができる。また、錠剤などが充填された容器は、キャスタが床面に着くまで支持アームを下げると、そのまま容器を容器台車と共につぎの工程に移動させていくことができる。
本発明の分配設備は、供給装置側に緩衝シュートなどの鉛直シュートを備えており、分配機が容器を昇降させるので、容器側には鉛直シュートを設ける必要がない。そのため、1個の鉛直シュートで足り、洗浄などの手間が削減される。
つぎに図面を参照しながら本発明の分配機、容器台車および分配設備の実施の形態を説明する。図1は本発明の分配機および容器台車の実施形態を示す平面図、図2はその分配機を用いた分配設備の実施形態を示す断面図、図3aおよび図3bはそれぞれ図2のA-A線断面図およびB-B線断面図、図4は図2の分配設備の作動部が上昇した状態を示す断面図、図5はその分配設備の錠剤充填作業を示す工程図、図6は本発明の分配機の他の実施形態を示す平面図、図7はその分配機を用いた分配設備の縦断面図である。
図1および図2に示す分配機10は、中央下部に設けられるベース11と、そのベースに対して旋回自在に設けられる角筒状の旋回部12と、その旋回部に対して共回りすると共に昇降自在に設けられる作動部13とを備えている。この実施形態では作動部13は上面側が閉じられた有底角筒状の形態を備え、その作動部の下端から四方向に支持アーム14が突出している。支持アーム14はフォークリフトのフォーク状の形態を有し、作動部13が下端に来たときは床面Fに近い位置に来る(図2参照)。支持アーム14の上には、円環状の容器台車15が載置されている。
この容器台車15は、円環状の底面と、その底面の外周から立ち上がる立ち上がり壁とを備えた断面L字状の容器台16と、その下面の4個所に取り付けられたキャスタ17とから構成されている。キャスタ17は車輪の向きが自在に変わるものが好ましい。キャスタ17は、図2に示すように、床面Fに載置した状態で支持アーム14を容器台16と床面Fの間に挿入できる高さのものが採用される。また、キャスタ17同士の間には、支持アーム14を挿入できる間隔が設けられていいる。容器台16は容器18の底部外周が緩く嵌合する程度の大きさのものが用いられる。
前記ベース11は図2に示すように、固定プレート21と、その固定プレートの上面に固定した、上下に分割されるベアリング受け22a、22bと、そのベアリング受け22a、22bの間に挟持されるベアリング23とを備えている。ベアリング23として、たとえばクロスローラベアリングを用いることができる。固定プレート21の平面形状は略円形であり(図1参照)、下面側にキャスタ25が取り付けられ、さらにレベル調整および支持のためのゴムパッド付きのアジャスタ26を介して床面Fに支持されている。そのため、清掃やメンテナンスなどの時に、必要に応じて分配機10の全体を移動させることができる。ただしアンカーボルトなどで床面Fに固定してもよい。
前記旋回部12はベアリング23を介してベース11に対し、回転自在に支持されている。すなわちベアリング23の外周には、円筒状の回転リング27が嵌合固定されており、その回転リング27の上面に旋回用のモータM1のフランジ(実際には減速機のフランジ)28が取り付けられている。モータM1は通常は減速機つきのいわゆるギヤードモータであり、減速機の出力軸29が前述のベアリング受け22の上側22aに固定されている。そのためモータM1が回転すると、出力軸29が回転せず、その反力でモータM1自体が出力軸29回りに回転する。減速機の減速比が大きい場合は、モータM1停止させるだけで旋回を拘束することができるが、必要で有れば旋回位置を固定するためのストッパ機構を別個に設けてもよい。旋回用モータM1に代えて、エアシリンダや油圧シリンダなどの流体圧シリンダとラックピニオン機構とを組み合わせて用いたり、流体圧で回転するロータリアクチュエータを用いたりすることもできる。
図3bに示すように、回転プレート27の四隅には角パイプやアングル材などからなる支柱30が固定されている。図2に示すように、2本の支柱30aは短く、角パイプを用いており、他の2本の支柱30bは長く、アングル材を用いている。長い支柱の上端同士は角パイプで連結され、補強されている。短い支柱30aの上端と長い支柱30bの中間部の間に中間支持プレート31が固定されている。4本の支柱30の外面には、少なくとも作動部13が上昇したときに外部に露出する部位(図4参照)に、カバーが張られている。中間支持プレート31の上面にはブラケット32が固定され、そのブラケットに昇降用の減速機付きモータM2が回転軸を下向きにするように取り付けられている。そのモータM2の減速機は、通常のギヤードモータの減速機に加えて、ウォームギヤ減速機Gが採用されている。図3aに示すように、ウォームギヤ減速機Gの出力軸33は横向きであり、その出力軸33にピニオン34が固定されている。ウォームギヤ減速機Gは自己拘束性があるので、モータM2を停止するだけでその高さが維持される。しかし必要に応じて高さを維持させるストッパを設けてもよい。昇降用モータM2に代えて、エアシリンダや油圧シリンダを採用することもできる。
2本の長い支柱30bの間には壁パネル35が固定されており、その壁パネルの上部にリニアボールガイド(リニアレール)36のベアリング部36aが固定されている。ベアリング部36aは図2の状に上下2連で設けられ、図3a、図3bに示すように、左右一対で設けられている。リニアボールガイドに代えてローラとガイドレールなど、他のガイド機構を設けることもできる。
前記作動部13は、略角柱状の旋回部12の外周に被さる有底角筒状を呈しており、四隅に立設した角パイプおよびそれらの上端を連結する角パイプからなるフレーム37と、そのフレームの間を塞ぐように張られたパネル38とを備えている。4枚のパネル38のうち、図2の右側のパネル38aの外面には、前記リニアボールガイドのレール部36bが上下方向に延びるように左右一対で固定されている。したがって作動部13は旋回部12に対して昇降自在に案内される。
左側のパネル38bには、前記ピニオン34と噛み合うラック39が上下に延びるように固定されている。それにより昇降用のモータM2が回転すると、減速されたピニオン34が回転し、作動部13が上昇あるいは下降する。なお、図2の左右のパネル38a、38bは強度が高い構造用パネルが用いられる。他の2枚のパネル38は構造用パネルでもよく、単なるカバー程度でもよい。上記のように作動部13と旋回部12とは、二重の角筒のように組み合わされており、それにより内部の機構部分を室内から隔離し、クリーンルームとなっている錠剤分配工程の室内をできるだけ汚さないようにしている。
前記支持アーム14は、図1および図2に示すように、作動部13の下端からベース11を避けて外向きに延びる逆L字状の補強部14aと、その下端から外向きに延びる支持部14bとからなる。補強部14aの下端近辺には、容器台16がぶつかる衝撃を緩和するための弾性パッド14cが貼られている。さらに支持部14bの先端近辺には、容器台16がずれ落ちないように、係止突起を設けてもよい。
前記容器18はたとえばステンレス製で有底円筒状を呈しており、上端にアクリル樹脂などの透明な合成樹脂からなる上蓋40が被されている。上蓋40の中心部には、図2に示す供給装置Kの傾斜シュート41の先端に取り付けた緩衝シュート42が入る開口43が形成されている。供給装置Kとしては、従来公知の錠剤などを分配するために用いられるバケットリフタ(図8参照)を使用することができる。そして分配機10と供給装置K(とくに傾斜シュート41)とで分配設備45が構成される。傾斜シュート41の角度は従来のものと同じでよい。この分配設備45では、容器18の上蓋40に緩衝シュートを取り付けず、供給装置K側に緩衝シュート42を設けている。そのため、緩衝シュート42が1個だけで済み、洗浄などのメンテナンスが容易である。
図2に示すように、緩衝シュート42はパイプ状の本体50と、その本体の上部から斜めに延びる枝パイプ51と、本体50にそれぞれ着脱自在に取り付けた複数枚の短シュート板52とからなる。本体50は丸パイプでも角パイプでもよい。本体50の上端は蓋体53が着脱自在に取り付けられて塞がれている。それにより洗浄が容易である。この実施形態では、蓋体53の内面に、枝パイプ51から落下する錠剤などを受け止めるためのシリコーン樹脂シートなどからなる緩衝シート54が吊されている。枝パイプ51は供給装置の傾斜シュート41と連結される部位であり、その先端には傾斜シュート41に連結するためのフランジ55が設けられている。
前記短シュート板52は、本体50に斜めに形成したスリット56に着脱自在に挿入されている。短シュート板52の角度はたとえば水平に対して15〜60度、好ましくは20〜40度程度である。短シュート板52の上端には、取っ手57が設けられ、その取っ手が本体50の外部に突出している。さらにこの実施形態では、本体50の外周上部に錠剤などと接する本体50の外周面を室内のほこりなどから保護するための有底筒状のオーバーカバー58が、好ましくは着脱自在に取り付けられている。このオーバーカバー58は本体50を容器18に入れるときに容器18と干渉しないように、容器18に隙間をあけて被さるようにしており、その外周壁の下端は本体50の下端とほぼ同じ高さとしている。
つぎに上記のように構成される分配機10および分配設備45の作用を説明する。始めは図2に示すように、分配機10の作動部13が最下端まで下降しており、支持アーム14は床面Fの近くにある。その状態で図1に示すように4個の空の容器18をそれぞれの支持アーム14の上部に容器台車15ごと配置する。キャスタ17があるので、それらの作業は容易である。
この状態から上昇用モータM2を駆動して作動部13をいくらか上昇させると支持アーム14が一斉に上昇し、図5の左上の第1ステップS1に示すようにキャスタ17が床面Fから少し浮く。この状態が旋回位置である。実際には1個目の容器では床面載置状態(図2)から最上端位置(第2ステップS2)まで止めることなく上昇させる。それにより容器18の上蓋の開口部に緩衝シュート42が入り込む(図4参照)。この状態で供給装置から錠剤などを傾斜シュート41に送り出し、緩衝シュート42から容器18内に充填する。その第2ステップS2(1バッチ目)では緩衝シュート41の最下段の短シュート板から容器の内底まで錠剤Jが落下するので、比較的大きな落下距離となる。
ついで第3ステップS3のように容器18はそのままの高さで緩衝シュート42から錠剤Jの投入を受ける。容器18の底部に積まれる錠剤Jの山が緩衝シュート42の下端に達すると、さらに投入された錠剤Jは緩衝シュート42から出られず、緩衝シュート内に溜まっていく。そのため、錠剤Jの落下距離は低くなっていく。さらに錠剤の投入が続くと、錠剤が緩衝シュート42の上部に達する(第4ステップS4)。これをセンサなどで検出し、第5ステップS5のように支持アーム14がいくらか下降させる。それにより緩衝シュート42内の錠剤Jは容器18内にゆっくりと吐き出される。
ついで前述と同様に錠剤Jの投入が続き、再び錠剤Jが緩衝シュート42の上部に達する(第6ステップS6)。そして2回目の支持アーム14の下降を行い、緩衝シュート42内の錠剤Jが吐き出される(第7ステップS7)。さらに錠剤Jの投入が続き、緩衝シュート42の上部まで溜まると(第8ステップ)、錠剤間欠投入の間に支持アーム14を下げて緩衝シュート42内を空にする(第9ステップS9)。そして第1ステップSの位置、すなわち容器台車15のキャスタ17は床面Fに着かない位置まで支持アーム14を下降させ(第1ステップS1参照)、緩衝シュート42を容器18から抜き取る。
ついで図2の旋回用のモータM1を駆動し、旋回部12を90度旋回させる。それにより充填された容器18が緩衝シュート42の位置から外れ、つぎの空の容器18が緩衝シュート42の下方に来ることにより、第1ステップS1の状態(ただし容器内は空)になる。その後は前述の第2〜第9ステップS2〜9が繰り返され、4個の容器18にすべて錠剤が充填される。最後に作動部13が図1のように最下端まで下降して、容器台車15のキャスタ17が床面Fに着く。それにより作業者が充填済みの容器18を容器台車15ごとつぎの工程、たとえば包装工程や糖衣形成工程などに移動させ、それぞれの支持アーム14につぎの空の容器をセットする。上記の実施形態では上昇端から2回の途中停止位置を経由して旋回位置まで下降させているが、1回でもよく、3回以上でもよい。さらに連続的に下降させていくこともできる。
つぎに図6および図7を参照して分配機および分配設備の他の実施の形態を説明する。この分配機60では、図6に示すように支持アーム14がフォークリフトのフォークのように2本に分かれており、作動部13に対して放射状に6組設けられている。また、図7に示すように、ベース11のケース11aの内部に昇降部61が入れ子状に収容され、ケース11aの先端から伸び出すように構成している。すなわちベース11内にリニアボールガイド36のレール部36aとラック39が設けられ、それらによって昇降自在にガイドされる昇降部61が設けられ、その昇降部の上端に作動部13が旋回自在に設けられている。ラック39と噛み合うピニオン34を駆動する昇降用のモータM2はベース11内の下部に取り付けられ、ベース11の上端に旋回用のモータM1が取り付けられている。旋回用のモータM2が連結されている減速機Gの出力軸33は作動部13に結合されている。
また、昇降部61がベース11の上端から伸び出す構造にしているので、支持アーム14の補強部14aが長くなっている。そして補強部14bに容器18の上蓋40が片持ち状態で保持されている。緩衝シュート42にはオーバーカバーが設けられていない。他の点、および作動状態は前述の図1〜2の分配機10および分配設備45と実質的に同一であるので、同一部分に同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
上記のいずれの実施形態でも、作動部13の旋回および昇降用のモータM1、M2の制御は、たとえばシーケンサあるいはコンピュータを用いたシーケンス制御などにより行うことができる。それにより夜間などの連続充填作業を自動的に行うことができる。ただし昇降、旋回動作を手動操作で順番に行うことも可能である。また、空の容器の支持アームへのセット、および充填後の容器の移動をローダやアンローダなどの自動機械を用いて自動的に行うようにすることも可能である。
上記のように本発明の分配機の支持アームの本数はとくに限定されないが、通常は2〜8本(組)、とくに3〜6本(組)の範囲で選択される。支持アームは旋回中心から放射状に延びるように配置しているが、斜め方向に向けてもよく、さらに旋回方向に向くように、すなわち旋回中心を中心とする円の接線方向に延びるように設けてもよい。また支持アームは容器ないし容器台車の底部を支えるようにしているが、容器の上端近辺に一対の提げ手を設けておき、それらの提げ手を2本の支持アームで支持するようにしてもよい。
また、図2と図7からわかるように、旋回部と昇降部のうち、いずれをベースに近い側に設けるかについても任意である。さらに旋回機能を省略して昇降機能だけを設けることもできる。その場合は1個の容器の充填ごとに、作業者が充填済みの容器を支持アームから降ろし、空の容器を支持アームの上まで移動させる。あるいは従来公知のベルトコンベア、ターンテーブル、その他の容器移動手段により、支持アーム上の充填済みの容器を空の容器に交換させる。ターンテーブルを用いる場合は、ターンテーブルに支持アームを通す切り欠きを設けておけばよい。
前記実施の形態では、複数枚の短シュート板を備えた緩衝シュートを用いているが、錠剤の固さによっては単なるパイプを供給装置の傾斜シュートに取り付けてもよい。
本発明の分配機の一実施形態を容器台車の実施形態と共に示す平面図である。 その分配機を用いた分配設備の実施形態を示す断面図である。 図3aおよび図3bはそれぞれ図2のA-A線断面図およびB-B線断面図である。 図2の分配設備の作動部が上昇した状態を示す断面図である。 その分配設備の錠剤充填作業を示す工程図である。 本発明の分配機の他の実施形態を示す平面図である。 図6の分配機を用いた分配設備の縦断面図である。 図8aは従来の分配設備の一例を示す平面図、図8bはその立面図である。
符号の説明
10 分配機
11 ベース
12 旋回部
13 作動部
14 支持アーム
14a 補強部
14b 支持部
14c 弾性パッド
15 容器台車
16 容器台
17 キャスタ
18 容器
21 固定プレート
22a、22b ベアリング受け
23 ベアリング
25 キャスタ
26 アジャスタ
F 床面
27 回転リング
28 モータのフランジ
M1 旋回用のモータ
29 出力軸
30 支柱
30a 短い支柱
30b 長い支柱
31 中間支持プレート
32 ブラケット
M2 昇降用のモータ
G 減速機
33 出力軸
34 ピニオン
35 壁パネル
36 リニアボールガイド
36a ベアリング部
36b レール部
37 フレーム
38 パネル
38a 右のパネル
38b 左のパネル
39 ラック
40 上蓋
K 供給装置
41 傾斜シュート
42 緩衝シュート
43 開口
45 分配設備
50 (緩衝シュートの)本体
51 枝パイプ
52 短シュート板
53 (緩衝シュートの)蓋体
54 緩衝シート
55 フランジ
56 スリット
57 取っ手
58 オーバーカバー
60 分配機
11a ケース
61 昇降部

Claims (7)

  1. 供給装置からシュートを経由して供給される錠剤ないし粒状体を複数の容器に分配して充填する分配機であって、
    ベースと、
    そのベースに対して昇降自在に設けられる作動部と、
    その作動部に取り付けられた前記容器を支持するための支持アームと、
    前記作動部を昇降駆動する昇降駆動装置
    とを備えている分配機。
  2. 前記作動部に前記支持アームが複数本取り付けられると共に、作動部がベースに対して鉛直軸回りに旋回自在に設けられており、
    前記作動部を、各支持アームが供給装置のシュートに向かう位置で停止するように旋回駆動する旋回駆動装置を備えている請求項1記載の分配機。
  3. 前記昇降駆動装置の作動を制御する制御部を備えており、
    その制御部が、容器を積み降ろしするための下降端から、供給装置のシュートの下端が容器の内底面近くまで来る上昇端まで前記作動部を上昇させ、シュートから錠剤ないし粒状体が供給されるにしたがって作動部を段階的ないし連続的に下降させるものである請求項1または2記載の分配機。
  4. 前記昇降駆動装置および旋回駆動装置の作動を制御する制御部を備えており、
    その制御部が、それぞれの支持アームがシュートに向かう位置で作動部の旋回を停止させると共に、容器を積み降ろしするための下降端から、供給装置のシュートの下端が容器の内底面近くまで来る上昇端まで前記作動部を上昇させ、シュートから錠剤ないし粒状体が供給されるにしたがって作動部を段階的ないし連続的に下降させ、容器が満杯になったときに下降端よりいくらか上まで下降させ、つぎの支持アームが供給装置のシュートに向かうまで旋回させるものである請求項2記載の分配機。
  5. 前記支持アームが容器を載置する容器台車の底部を支えるものである請求項1記載の分配機。
  6. 容器を着脱自在に載置することができる容器台と、
    その容器台の下面に設けられる複数個のキャスタとからなり、
    そのキャスタの高さが、床面に載置した状態で支持アームを容器台の底面と床面の間に挿入しうる高さとしている容器台車。
  7. 錠剤ないし粒状体を供給する傾斜シュートと、その傾斜シュートの先端に略鉛直方向に設けられ、容器内に挿入しうる筒状の鉛直シュートとを備えた錠剤ないし粒状体の供給装置と、
    請求項1〜5のいずれかに記載の分配機
    とからなる錠剤などの分配設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112125225A (zh) * 2020-09-16 2020-12-25 中建材创新科技研究院有限公司 一种叉车缓冲下料装置和叉车
CN112478550A (zh) * 2020-12-09 2021-03-12 成都联星技术股份有限公司 一种用于物料输送包装的巷道堆垛机
JP7109847B1 (ja) * 2020-11-03 2022-08-01 株式会社ツカサ 粉体供給装置

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