JP2005280624A - 小型水上乗り物の推進機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水乗り物に着脱自在とする装着機構8を備える推進機であって、水上乗り物に装着機構8…を介して着脱自在に取付けられる本体1と、本体に取り付けられる推進機12及び該本体に取り付けられる浮力補助体11とからなることを特徴とする小型水上乗り物の推進機。
【選択図】 図8
Description
特に本発明は、浮力補助体が推進機に取り付けられているので、推進しつつ重心を移動させ、浮力とバランスをとる際の感覚を、乗り手の好みに合わせて調整することができ、且つ推進しつつ左右に揺らせて重心移動による舵取り遊びが行える。
さらにまた、サーフボードやボート等の小型の水上乗り物と浮力補助体を備える推進機とを分離、分解することができるので、推進機の運搬性が向上する、という利点もある。
図1は、本発明に係る小型水上乗り物の推進機本体の斜視図で、浮力補助体を取り付けた状態の図である。
左右の部材2,2の各後端部は上方にL形に起立し、起立させた後端部2a,2a間に横長で、概ね垂直に配置され、板状部材を架設、固着し、推進部の装着部5を構成する。
左右の補助枠7,7に浮力補助体11,11を前後方向を向いて取付、支持する。
本体1の左右の部材2,2の下面で、前後のクロス部材3,4の両端部との4カ所の結合部近傍には、吸盤8…(…は複数を現わす。以下同じ)を垂下、突設する。
これらの図2〜図4と、前述の図1とを参照しつつ、詳細に説明する。
その理由は、本体を取り付けるサーフボードや艇体等の浮体の平面形状に概ね沿うように前部が幅広で、後部を幅狭とした。
前後の幅は任意であり、前後で幅を同じ、或いは略々同じにしても良い。
前後の横杆部7b,7cの縦杆部7a,7aの各外側に隣接して、前後の横杆部7b,7cを繋ぐ前後方向を向く補助杆部7dを各補助枠7,7は備える。
前記した図を参照しつつ説明すると、各補助枠7,7の各縦杆部7a、7aを支持板6への支持構造は、各縦杆部7aの中間部の前後を、前後に離間した2カ所の逆凹型の支持金具9,9で揺動自在に支持する。
この縦杆部7a、7aを支持板6に支持する支持金具9,9とで、補助枠7,7に支持される浮力補助体11,11の回動機構を構成する。
これにより、支持金具9,9を取り付ける取付孔6b…の選択で、後述する規制杆7e,7fで決定される縦杆部7a,7aの位置が前後し、これにより、補助枠7,7の前後方向に位置が調節でき、補助枠7,7で支持される後述する浮力補助体11,11の前後の位置が調節することができることとなる。
浮力補助体11,11は前後方向に長さを有する。該浮力補助体の前後の部分には、横杆部7b,7cに孔を介して通す連結部11a,11bを夫々備え、連結部11a,11bの端部に締結ネジ11c,11cを備える。
尚、締結ネジ11c,11cを緩めることで浮力補助体11,11は横杆部7b,7cの長さ方向(左右方向)に移動可能となり、浮力補助体11,11の位置調節を行なうことができる。
吸盤8…を介して浮体である、例えばサーフボード20上に、本体1は左右の部材2,2の4カ所が取付、支持される。
推進部12は船外機で構成し、船外機12は小出力の形式で、エンジン、燃料タンク等を上方から覆うエンジンカバー12a、下方から覆うアンダーカバー12b、下方に延出されたエクステンションケース12c、下部のギヤケース12d、これに設けられたプロペラ13を備える。
エクステンションケース12cの外周部を摺動可能な状態で、その前側にスターンブラケット14が設けられ、スターンブラケット14を本体1の最後部に設けた装着部5に矢印で示す通り上から挟み込み、締結部材14a,14aで締付け、推進機12を本体1の最後尾に装着する。
本体1は、前記したように四隅の吸盤8…でサーフボード20の後半部20aの上面に着脱自在に結合する。
また左右の浮力補助体11,11は、補助枠7,7の縦杆部7a,7aを介して揺動自在である。さらに、左右の浮力補助体11,11は、前後の横杆部7a,7bの部分で左右方向に位置調整可能である。
以上により、サーフボード20に、推進部12を装着した本体1を、吸盤8…を介して着脱自在に取り付け、推進部12を有する推進機で推進するサーフボード20として操縦する。
サーフボード20の後部には、推進機本体1を介して推進部12が設置されている状態となり、推進部12の推進力でサーフボード20は推進することができる。
従って、波乗り遊びに際し、推進部12の推進力を併用して近場に移動することができ、推進部12の推進力を利用できるので、波乗り点に迅速に移動することもできる。
図12のように、艇体20を傾けることで、傾けた方の浮力補助体11Aは、前記した揺動自在に支持されていることと、浮力により、水面に浮いた状態となり、浮力補助体11Aの回動は規制杆7fで規制される。
そして、艇体20が傾いて図の左半が水没しても、艇体20のそれ以上の傾斜は規制され、浮力は維持される。
反対側の浮力補助体11Bは、艇体20の上面と平行な状態に保持される。
図の反対側に傾いた際は、図の状態とは逆となる。
艇体20は、艇体20上に取り付けた本体1の左右の突出する浮力補助体11,11が水面に臨み、これの浮力で概ね水平な状態を維持する。
また着脱自在な装着機構として吸盤を用いたが、艇体への着脱自在な装着機構はこれに限られない。
水上乗り物の形態によっては、吸盤以外の装着機構を採用することもあり、例えばセールやマスト部が着脱自在のウインドサーフィンボードにおいては、既設の雌雄の装着機構を利用し、相手側の装着具を利用することも可能であり、装着機構は上記した吸盤に限られない。
また実施の形態では推進部(推進装置)として船外機を用いたが、船外機に代えウオータジェットポンプとすることも可能である。
また、補助枠の前後位置調整手段であるが、縦幹部7aを伸縮構造としても良く、また、浮力補助体の位置調整手段も上記手段に限られない。
Claims (4)
- 水上乗り物に着脱自在とする装着機構を備える推進機であって、
前記水上乗り物に装着機構を介して着脱自在に取付けられる本体と、
前記本体に取り付けられる推進部及び該本体に取り付けられる浮力補助体と、
からなることを特徴とする小型水上乗り物の推進機。 - 前記本体に取り付けられる浮力補助体は、前記本体に対して前後方向に位置調整可能としたことを特徴とする請求項1記載の小型水上乗り物の推進機。
- 前記本体に取り付けられる浮力補助体は、左右方向に位置調整可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の小型水上乗り物の推進機。
- 前記本体に取り付けられる浮力補助体は、該本体に対して回動機構を介して揺動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3何れかに記載の小型水上乗り物の推進機。
Priority Applications (2)
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