JP2005280289A - 筆穂 - Google Patents

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JP2005280289A
JP2005280289A JP2004101810A JP2004101810A JP2005280289A JP 2005280289 A JP2005280289 A JP 2005280289A JP 2004101810 A JP2004101810 A JP 2004101810A JP 2004101810 A JP2004101810 A JP 2004101810A JP 2005280289 A JP2005280289 A JP 2005280289A
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京弥 大橋
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Abstract

【目的】 材質の異なる相反した特性のものを適度に組み合わせることによって、塗布時の筆穂のまとまりと腰の安定性が良好で、また、書き味がソフトな筆穂を提供することを目的とするものである。
【構成】 ポリアミド製の筆毛を含む合成樹脂製の筆毛よりなる筆穂であって、この筆穂が、材質の異なる2種類以上の筆毛を少なくとも混毛してなる筆穂。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画筆、筆ペン、化粧用アイライナーなどの筆穂に関し、塗布時の穂先のまとまりと腰の安定性が良好で、筆記時のタッチ(筆穂を塗布面に押し付けた際の滑らかさ;肌あたり)を良好となした筆穂に関する。
従来、画筆、筆ペン、化粧用アイライナー、化粧ブラシなどの筆穂は、馬や鹿、豚、鼬、狸、栗鼠、貂、羊などの獣毛を使用しており、使用目的、使用者の好みなどによって筆穂の硬さ、太さなどを調整するために、上記獣毛の種類や組み合わせ方を買えて製品としている。一般的には、筆毛のテーパー計上が長くその表面状態が繊細で且つ腰の強い、弾力性および復元力に富む獣毛のみで作った毛筆の品質が良いとされている。特に、鼬毛、狸毛、貂毛がその代表である。しかし、獣毛は天然物であるため、品質が一定のものが得難いとか、任意の寸法形状のものとすることが困難であるとか、耐磨耗性が低いといった問題があり、更には、鼬、狸、貂の収穫量の減少による高価格化といった問題がある。
そこで、筆穂を形成する獣毛に代わり合成樹脂製筆毛を用いることが行われている。合成樹脂製繊維の先端をテーパー化し、獣毛のような合成樹脂製筆毛となすためには、合成樹脂製繊維を溶解または分解する処理液に接触させる方法などが提案されている。(特許文献1参照、特許文献2参照)。
ところで、先端をテーパー化した合成樹脂製筆毛を用いた筆穂には、ポリアミドを材質としたものと、ポリブチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル系化合物のものがある。
ポリアミドを材料とした筆穂は、適度な弾力と柔軟性を有するという長所はあるが、吸収性が強く、一定な弾力を維持させるためには、繊維の太さを有る程度維持しなければならないため、柔らかさが無くなるという問題点がある。これを解決するため、先端をテーパー加工した、筆毛を波状にクリンプして、その波長が各々相違する多数の先端をテーパー化した合成樹脂製筆毛よりなる筆穂(特許文献3参照)などが提案されている。
一方、ポリアミド以外の材料としては、ポリブチレンテレフタレートやポリエチレンテレフタレートのようなポリエステル系の材料のものは、耐久性が良いだけでなく、吸収性が低いため、弾力性に優れているが、筆穂のタッチを良くするには、繊維の太さを細く維持しなければならないため、腰が弱く、塗布時に腰砕けするといった問題があった。
これらを解決するためには、ポリエステル繊維を加水分解により得た、4種類のテーパー長さの違う繊維を混毛してなる筆穂(特許文献4参照)などが提案されている。
特公昭49−6159号公報(特許請求の範囲) 特公昭60−30556号公報(第3欄第24行目から第4欄15行目) 特開昭62−114781号公報(実用新案登録請求の範囲) 実開昭56−83073号公報(実用新案登録請求の範囲)
しかしながら、上記クリンプの波長が各々相違する多数の合成樹脂製筆毛よりなるものの場合、筆穂はソフトになるが、空間率が大きくなり易く穂先が広がりすぎて穂先のまとまりが劣る(穂先バラケ)といった問題を有していた。又、4種類のテーパー長さの違うポリエステル繊維よりなる筆穂は、全てポリエステル繊維であるため、塗布時の弾力性は良いが、塗布時の書き味がハード(肌あたりが硬い)であるといった問題が残されていた。
本発明は、材質の異なる相反した特性のものを、適度に組み合わせることによって、上記問題を解決するものであり、塗布液などを塗布する筆穂であって、塗布時の穂先のまとまりと腰の安定性が良好で、また、書き味がソフト(肌あたりが柔らかい)な筆穂を提供することを課題とするものである。
本発明は、ポリアミド製の筆毛を含む合成樹脂製の筆毛よりなる筆穂であって、この筆穂が、材質の異なる2種類以上の筆毛を少なくとも混毛してなるので、材質がポリアミド製の筆毛が筆穂の腰を適度にすると共に、筆穂のまとまりを良くし、また、材質がポリエステル製の筆毛が塗布時のタッチをソフトにするので、全体として、塗布時の筆穂のまとまりと腰の安定性が良好で、書き味がソフトな筆穂が得られるものである。
以下、本発明について説明する。図1において、参照符号1は画筆用筆穂であり、この筆穂1は、前軸4に挿入固定され、この前軸4は軸5の前端に挿入固定され、筆を形成している。また、筆穂1は、先端をテーパー加工したポリアミド製の筆毛2と先端をテーパー加工したポリエステルの筆毛3とを用いて長手方向に集束し、後端を熱溶着や接着剤などの方法により形成したものである。
筆毛2、3に使用している合成樹脂製の材質としては、ポリアミド(6,6−ナイロン、6−ナイロン、12−ナイロン、6,10−ナイロン、6、12−ナイロンなど)と、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル−スチレン共重合物、アクリロニトリル−ブタジエン共重合物などを用いることができるが、使用する繊維の材質は、ナイロンと他は何種類になっても良い。
前記合成樹脂製繊維の先端をテーパー化し筆毛となすには、前記したように、処理液による方法が好ましく、具体的一例としては、ポリアミドに対してメタクレゾールと塩化カルシウム−メタノール溶液との混和液、ポリエステルに対して水酸化ナトリウムなどの組み合わせが挙げられる。但し、必ずしもこの方法に限定されるものではなく、例えば、合成樹脂製繊維に熱延伸を与えてテーパー状に引き伸ばしたり、グラインダー研磨など機械的にテーパー化するなどの他の方法を採用しても良い。
この筆穂1に用いる筆毛の径(直径D)は、製造用途又は大きさ(太さ及び長さ)によっても異なるが、本発明に係わる画筆の筆穂1における筆毛2は、0.10〜0.20mmのものを用いることが好ましく、又、筆毛3は、0.07〜0.10mmのものを用いることが好ましい。尚、ここでいう筆毛の径とは、テーパー加工されていない部分の径をいうものである。
材質がポリアミド製の筆毛2を使用する目的は、筆記時の腰安定と穂先のまとまりを良くする目的で使用するもので、又、材質がポリエステル製の筆毛3は、筆記時のタッチをソフトにする目的のため使用するものである。その直径としては、筆毛2は、0.10mm〜0.20mm程度が好ましく、筆毛3は、0.07mm〜0.10mm程度が好ましい。その理由は、筆毛2の直径が0.10mmに満たないと筆穂先端の腰が弱く筆記時に腰砕けすることがあり、直径が0.20mmを超えると腰が強すぎて、筆記時に穂先割れしたり、筆穂側面から筆毛がはみ出すからである。又、筆毛3の直径が0.07mmに満たないとテーパー加工上、そのテーパーが形成されない粗い毛が混入することがあり、直径が0.10mmを超えると穂先のタッチがハードになり使用感が悪くなるからである。
又、筆穂1に占める使用割合としては、材質がポリアミドの筆毛2は、30〜90重量%が好ましく、又、材質がポリエステルの筆毛3は、10〜70重量%が好ましい。その理由は、ポリアミドの筆毛2が30重量%に満たないと腰が安定しにくく、腰砕けすることがあり、ポリアミドの筆毛2が90重量%を超えると筆記時のタッチがハードになったり、筆記時に筆穂側面から筆毛がはみ出すからである。又、ポリエステルの筆毛3が10重量%に満たないと筆記時のタッチがハードになり使用感が悪くすることがあり、ポリエステルの筆毛3が70重量%を超えると腰が安定しにくく、穂先のまとまりが悪くなるからである。
尚、材質の異なる筆毛2、3は、用途、筆穂の大きさにもよるが、上記の繊維太さの範囲であれば、何種類使用しても良い。また、上記の繊維太さの範囲であれば、断面異形及び波状のクリンプのものを組み合わせても良い。
発明の筆穂を製造するに当たっては、上記2種類の筆毛を少なくとも混毛し、後端を用着、接着又は、後部を糸などで縛って筆毛の脱落を防止して筆穂となす訳であるが、混毛された筆穂は、材質の異なる筆毛2、3とがお互いに均一に配列されていることが好ましい。
〈実用例〉
以下、実用例を説明する。図1は、本発明の画筆用筆穂の使用例である筆を示すものである。参照符号1は、画筆用筆穂であり、後述する筆毛2、3を混毛し、その後部を溶着したものである。その筆穂1は、前軸4に挿入固定され、この前軸4は後軸5の前端に挿入固定され、筆を形成している。
筆毛は、先端をテーパー加工したポリアミド製のストレートな筆毛2,先端をテーパー加工したポリエステル製のストレートな筆毛3を用いるのが、他の条件を表1に示す。
Figure 2005280289
表2に実施例1〜11,並びに、比較例1〜7の筆穂の筆毛の配合を示す。
Figure 2005280289
上記実施例1〜11および比較例1〜7の画筆用筆穂を用いて図1のように筆を形成し、塗布時の弾力性試験及び絵の具の塗布試験を行った。
塗布時の弾力性試験
方法;レオメーターに筆穂をセットし、ブラシ先端より7mmの位置まで速度2cm/minの速さで押し付けたときの変形荷重を測定した。
塗布試験(アンケート調査)
方法:任意に抽出した人に、画筆の使用性についてアンケート調査を実施した。
Figure 2005280289
本発明に係る筆穂は、ポリアミド製の筆毛を含む合成樹脂製の筆毛よりなる筆穂であって、この筆穂が材質の異なる2種類以上の筆毛を少なくとも混毛してなる筆穂あり、材質の異なる相反した特性のものを適度に組み合わせることによって、材質がポリアミド製の筆毛が筆穂の腰を適度にすると共に、筆穂のまとまりを良くし、また、材質がポリエステル製の筆毛が塗布時のタッチをソフトにするので、全体にとして、塗布時の筆穂のまとまりと腰の安定性が良好で、書き味がソフトな筆穂が得られるものである。
本考案の一実施例の筆穂を装着した筆の正面図である。 筆毛の拡大模式図である。
符号の説明

1 筆穂
2 先端をテーパー加工した材質がポリアミド製の筆毛
3 先端をテーパー加工した材質がポリエステル製の筆毛
4 前軸
5 軸

Claims (4)

  1. ポリアミド製の筆毛を含む合成樹脂製の筆毛よりなる筆穂であって、この筆穂が、材質の異なる2種類以上の筆毛を少なくとも混毛してなることを特徴とした筆穂。
  2. 合成樹脂製の筆毛の材質としては、ポリアミド製とポリエステル製の繊維を用いた請求項1記載の筆穂。
  3. 材質がポリアミド製の筆毛の繊維太さが0.10〜0.20mm、材質がポリエステル製の筆毛の繊維太さが0.07〜0.10mmである請求項1記載、或いは、請求項2に記載の筆穂。
  4. ポリアミド製の筆毛が30〜90重量%、ポリエステル製の筆毛が10〜70重量%である請求項1〜請求項3の何れかに記載の筆穂。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014148082A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Pentel Corp 塗布具
JP2015104854A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 ぺんてる株式会社 毛筆状塗布具

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