JP2005279313A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 弾球遊技機において機枠を変更せずに図柄の優劣を変更をする
【解決手段】
通過信号があり(ステップ510:YES)、判定用図柄が変動表示中でなく(ステップ520:NO)、特別遊技中でなければ(ステップ530:NO)、CPU74は、変更の対象とする図柄升28b〜28eを決め(ステップ550)、その図柄升28b〜28eに確変図柄候補中の1種類をブリンク表示させる(ステップ560)。CPU74は、タッチ信号がなく(ステップ570:NO)、ストップ信号があれば(ステップ580:YES)、確変図柄テーブルを更新し(ステップ590)、ブリンク表示を通常の表示に変更させ、新しい確変図柄が登録されたことを示す(ステップ600)。選定された確変図柄は高確率の表示に使用される。新規なスイッチ類は不要であり機枠の構造の変更も要さない。
【選択図】 図5
【解決手段】
通過信号があり(ステップ510:YES)、判定用図柄が変動表示中でなく(ステップ520:NO)、特別遊技中でなければ(ステップ530:NO)、CPU74は、変更の対象とする図柄升28b〜28eを決め(ステップ550)、その図柄升28b〜28eに確変図柄候補中の1種類をブリンク表示させる(ステップ560)。CPU74は、タッチ信号がなく(ステップ570:NO)、ストップ信号があれば(ステップ580:YES)、確変図柄テーブルを更新し(ステップ590)、ブリンク表示を通常の表示に変更させ、新しい確変図柄が登録されたことを示す(ステップ600)。選定された確変図柄は高確率の表示に使用される。新規なスイッチ類は不要であり機枠の構造の変更も要さない。
【選択図】 図5
Description
本発明は、弾球遊技機に関する。
従来、例えばパチンコ機やアレンジボール式パチンコ(アレパチ)機等の弾球遊技機には、遊技盤上での遊技球の挙動により判定実行条件が成立すると特典付与の可否を判定する判定手段、判定結果に応じて複数種類の判定用図柄から選択される判定用図柄の表示を指示する指示手段、この指示に応じて判定用図柄を表示する判定表示手段および判定結果が特典の付与であると遊技者に特典を与える特典付与手段を備える弾球遊技機がある。
遊技者に与えられる特典としては、パチンコ機では特別の入賞口例えば大入賞口を開放して入賞しやすしたり、アレパチ機では役物を開放してきわめて得点が成立しやすくする特別遊技の実行や判定手段によって特典付与と判定される確率を高める処理などが例示される。
ところで、従来の弾球遊技機においては、例えば(1)同じ図柄が3つ並んで表示されさえすれば大当たりで特別遊技を実行するものもあるが、(2)複数種類の図柄中で特定の図柄例えば0〜9の数字中で3と7のみが3つ並んで表示されれば大当たりで、他の数字では大当たりにはならない形式のものがある。また、(3)複数種類の図柄中で特定の図柄が3つ並んで表示されたときに限って次回の判定処理で大当たりの判定確率を高めるものもある。
上記の(1)の場合には、3つ揃えば大当たりという点で各図柄には優劣はないのであるが、(2)や(3)の場合には図柄に優劣があり、しかもその優劣は予め定められていて例えば遊技途中で変更することはできなかった。
しかしながら、このような図柄の優劣を変更できればと望む遊技者もあった。
こうした遊技者の希望に応じるものとして、特公平2−21278号公報に開示されるパチンコゲーム機がある。しかし、特公平2−21278号公報の技術では、選択操作のためのボタンを多数備える必要があるため弾球遊技機の機枠の構造が複雑であった。また、この種のスイッチ類を設けることは法規に抵触するおそれがあり、技術的には実施可能であるが、遊技店に設置できる製品としての製造はできなかった。
本発明は、機枠などの構造を複雑にすることなく且つ法規上の問題もなしに、図柄の優劣を変更できればという遊技者の希望に応じることが可能な弾球遊技機を提供することにある。
こうした遊技者の希望に応じるものとして、特公平2−21278号公報に開示されるパチンコゲーム機がある。しかし、特公平2−21278号公報の技術では、選択操作のためのボタンを多数備える必要があるため弾球遊技機の機枠の構造が複雑であった。また、この種のスイッチ類を設けることは法規に抵触するおそれがあり、技術的には実施可能であるが、遊技店に設置できる製品としての製造はできなかった。
本発明は、機枠などの構造を複雑にすることなく且つ法規上の問題もなしに、図柄の優劣を変更できればという遊技者の希望に応じることが可能な弾球遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の構成を採用できる。この弾球遊技機では、判定手段は、遊技盤上での遊技球の挙動により判定実行条件が成立すると特典付与の可否を判定する。
判定実行条件は、例えば遊技球が特定の始動口(始動入賞口)に入賞したり特定のゲートを通過したりすることによって成立するのが普通であるが、これら以外で条件成立としてもかまわない。要は、特典付与の可否の判定処理のきっかけとなる条件として、判定実行条件が特定されていればよいのである。
指示手段は、判定結果に応じて複数種類の判定用図柄から選択される判定用図柄の表示を指示し、判定表示手段は、指示に応じて判定用図柄を表示する。
判定用図柄としては、数字、アルファベット、図形等が例示されるが、各判定用図柄が相互に識別できればどんな形態でも構わない。そして、普通は同じ判定用図柄が3つ一列に表示されれば特典付与の表示となるが、これに限らない。
判定用図柄としては、数字、アルファベット、図形等が例示されるが、各判定用図柄が相互に識別できればどんな形態でも構わない。そして、普通は同じ判定用図柄が3つ一列に表示されれば特典付与の表示となるが、これに限らない。
特典付与手段は、判定結果が特典の付与であると遊技者に特典を与える。特典としては、従来技術の説明で述べた特別遊技の実行や特典付与と判定される確率を高める処理などが例示される。進入検出手段は、遊技盤上に設定される図柄切換え領域への遊技球の進入を検出する。図柄切換え領域としては入球口やゲートが例示され、進入検出手段としては、磁気センサ、近接スイッチ、光センサ等、従来の弾球遊技機の入賞装置等において遊技球の通過を検出するために使用されているセンサ類が例示される。
特典図柄表示手段は、進入検出手段により図柄切換え領域への遊技球の進入が検出されたことに起因して複数種類の判定用図柄のいずれかを特典図柄として表示する。特典図柄表示手段としては液晶表示装置等が例示されるが、図柄表示装置として従来の弾球遊技機に備えられている液晶表示装置に特典図柄表示用の区画を設けて兼用することも可能である。
指示手段は、判定結果が特典の付与であるときには判定用図柄として特典図柄の表示を指示する。
つまり、特典の付与を表示するために使用される判定用図柄が、遊技球が図柄切換え領域に進入することによって変更されるのである。これにより、特典の付与を表示する判定用図柄とそうでない判定用図柄とがある場合の判定用図柄の優劣が変更できることになる。
つまり、特典の付与を表示するために使用される判定用図柄が、遊技球が図柄切換え領域に進入することによって変更されるのである。これにより、特典の付与を表示する判定用図柄とそうでない判定用図柄とがある場合の判定用図柄の優劣が変更できることになる。
特典図柄表示手段や進入検出手段を必要とはするが、機枠にボタンスイッチ等の新規な部品を取り付ける必要はなく機枠の構造自体は複雑にならず、法規上の問題も生じない。また、機枠の構造を従来のものと同様にできるので、面替えによって既設の弾球遊技機を本発明の弾球遊技機として使用することが可能で、資源の有効利用となり、経済的である。
請求項2記載のように、特典図柄表示手段を、判定表示手段の表示が未確定のときには特典図柄の表示を変更しない構成にすれば、例えば表示の確定前の変動表示中に特典図柄が変更されて、特典の付与があるのかないのか明確にならないといった不具合を回避できる。
請求項3記載のように、外部からの操作によって選択信号を発生する選択信号出力手段を設けて、特典図柄表示手段を、進入検出手段により図柄切換え領域への遊技球の進入が検出されたことに起因して判定用図柄のいずれかを特典図柄候補として表示し、選択信号があった際に表示している特典図柄候補を特典図柄として表示する構成とすれば、特典図柄の決定に際して遊技者の意思を反映させることができる。
さらに請求項4記載のように、遊技盤上に遊技球を発射する発射装置を操作するための発射ハンドルに遊技者が接触していることを検知するためのタッチ部が発射ハンドルへの遊技者の接触を検知していないときに、発射装置の稼働中に発射の一時停止を指令するためのストップスイッチが操作されることにより出力されるストップ信号を選択信号として使用する構成にすれば、選択信号出力手段として新規な部品を追加する必要はない。したがって、既設の弾球遊技機を面替えして、請求項4記載の弾球遊技機として使用することも可能である。
以上説明したように、請求項1記載の弾球遊技機によれば、特典の付与を表示する判定用図柄とそうでない判定用図柄とがある場合の判定用図柄の優劣が変更できることになる。
特典図柄表示手段や進入検出手段を必要とはするが、機枠にボタンスイッチ等の新規な部品を取り付ける必要はなく機枠の構造自体は複雑にならず、法規上の問題も生じない。また、機枠の構造を従来のものと同様にできるので、面替えによって既設の弾球遊技機を本発明の弾球遊技機として使用することが可能で、資源の有効利用となり、経済的である。
請求項2記載の構成とすれば、表示の確定前の変動表示中に特典図柄が変更されて、特典の付与があるのかないのか明確にならないといった不具合を回避できる。請求項3記載の構成とすれば、特典図柄の決定に際して遊技者の意思を反映させることができる。
さらに請求項4記載のようにすれば、選択信号出力手段として新規な部品を追加する必要はない。
したがって、既設の弾球遊技機を面替えして、請求項4記載の弾球遊技機として使用することも可能である。
したがって、既設の弾球遊技機を面替えして、請求項4記載の弾球遊技機として使用することも可能である。
次に、本発明の具体例により発明の実施の形態を説明する。
[具体例]
図1は、弾球遊技機としてのパチンコ機10の概略正面図である。この図1に示すように、パチンコ機10に設置されている遊技盤12の中央部には、図柄表示装置14の一部となる液晶表示盤16が組み付けられている。液晶表示盤16の下方には始動入賞口20が設けられており、その下方には大入賞口22やアウト穴24が設置されている。また、液晶表示盤16の図示右側には上側から下側へと遊技球を通過させるゲート26が設置されており、ゲート26の下方には小型の液晶表示盤である確変図柄表示盤28が配されている。遊技盤12には、これらの他にも風車や周知の普通入賞口等(図示略)が設置されている。そして、遊技盤12の前面側はガラス板30によって覆われていて、遊技盤12とガラス板30との間に遊技領域32が形成されている。
[具体例]
図1は、弾球遊技機としてのパチンコ機10の概略正面図である。この図1に示すように、パチンコ機10に設置されている遊技盤12の中央部には、図柄表示装置14の一部となる液晶表示盤16が組み付けられている。液晶表示盤16の下方には始動入賞口20が設けられており、その下方には大入賞口22やアウト穴24が設置されている。また、液晶表示盤16の図示右側には上側から下側へと遊技球を通過させるゲート26が設置されており、ゲート26の下方には小型の液晶表示盤である確変図柄表示盤28が配されている。遊技盤12には、これらの他にも風車や周知の普通入賞口等(図示略)が設置されている。そして、遊技盤12の前面側はガラス板30によって覆われていて、遊技盤12とガラス板30との間に遊技領域32が形成されている。
パチンコ機10の前面側には、遊技盤12の下方に上皿34が備えられ、その下方には下皿36が備えられている。上皿34および下皿36は遊技球を貯留可能で、パチンコ機10が賞球として排出する遊技球の受け皿となっている。また、上皿34は発射装置90(図3参照)に通じており、発射装置90は、上皿34から供給される遊技球を遊技領域32に向けて発射することができる。
パチンコ機10の前面下隅には、発射装置90を操作するための発射ハンドル38が設置されていて、遊技者は発射ハンドル38を回動操作することにより発射力の強弱を調節することができる。また、発射ハンドル38の周縁部には導電性のタッチ部40が設けられている。発射ハンドル38の直上には、発射装置90に一時停止を指令するためのストップスイッチ42が設置されている。
図2に示すように、パチンコ機10の背面側には、遊技盤12を保持すると共に、各種の部品が組み付けられている機構盤44が装着されている。また、遊技盤12の裏面には、液晶表示盤16とともに図柄表示装置14を構成する図柄制御回路46が取り付けられており、遊技盤12の背部には、パチンコ機10の全体的な制御を司る主制御装置48が機構盤44に保持されて設置されている。
この機構盤44には、遊技場の遊技球供給施設(図示略)から賞球用に供給される遊技球を貯留するための賞球タンク50、賞球タンク50から流出してくる遊技球をカウントしながら排出する賞球排出装置52、賞球排出装置52からの遊技球を上皿34に導く上皿通路54、遊技球を下皿36に導く下皿通路56、上皿通路54側あるいは下皿通路56側に振り分けるための振り分け部58、入賞球をカウントして排出する入賞球排出装置(図示略)が収容されている収容部60、入賞球排出装置から排出された遊技球とアウト穴24から導かれた遊技球とを合流させて機外に排出するための機外排出口62等が組み付けられている。
図3に示すように、主制御装置48は、ROM70、RAM72等を備えるCPU74を中心として構成されている。CPU74内のROM70には、CPU74の動作プログラム、1〜9の数字およびA〜Fのアルファベットを図案化した15種類の確変図柄候補の図柄データ等が記憶されており、CPU74は、動作プログラムにしたがってパチンコ機10の各部の動作を制御することができる。また、RAM72には、どの確変図柄候補が確変図柄として選択されているか等のデータが書き込まれる確変図柄テーブルが形成されている。
なお、デフォルトとして、1、3、5、7の4種類が確変図柄として選択されている。
CPU74には、駆動回路76を介して確変図柄表示盤28が接続されており、CPU74は、ROM70から読出した図柄データを駆動回路76に送出して確変図柄表示盤28に前述の確変図柄候補を表示させることができる。CPU74に接続されている入力回路78には、ゲート26に設けられている通過センサ79からの通過信号、始動入賞口20の内部に設置されている入賞センサ80からの始動入賞信号、発射ハンドル38のタッチ部40からのタッチ信号、ストップスイッチ42からのストップ信号やパチンコ機10の各部に設置されているセンサ、大入賞口22等の入賞口に設置されている入賞スイッチ等からの信号が入力される構成である。
CPU74には、駆動回路76を介して確変図柄表示盤28が接続されており、CPU74は、ROM70から読出した図柄データを駆動回路76に送出して確変図柄表示盤28に前述の確変図柄候補を表示させることができる。CPU74に接続されている入力回路78には、ゲート26に設けられている通過センサ79からの通過信号、始動入賞口20の内部に設置されている入賞センサ80からの始動入賞信号、発射ハンドル38のタッチ部40からのタッチ信号、ストップスイッチ42からのストップ信号やパチンコ機10の各部に設置されているセンサ、大入賞口22等の入賞口に設置されている入賞スイッチ等からの信号が入力される構成である。
タッチ信号は、本来、遊技者の手が発射ハンドル38に接触しているか(つまり遊技者が発射ハンドル38を操作しているか)を検知するための信号であり、ストップ信号は、遊技者が発射ハンドル38を回動操作している状態で遊技球の発射の一時停止を指令するための信号であり、両信号とも発射装置90に入力される。発射装置90は、タッチ信号がない場合またはストップ信号がある場合には、たとえ発射ハンドル38が回動操作されたとしても遊技球を発射しない。
CPU74に接続されている出力回路82には、大入賞口22を開閉するために大入賞口22の内部に設置されているソレノイド84などのソレノイド類、エラー表示器、遊技盤12や機枠等に設置されているランプ類が接続されており、CPU74は、ソレノイド類の動作、エラー表示の内容、ランプ類の点滅などを制御できる。
CPU74に接続されている入出力回路86には図柄制御回路46の入出力回路96が接続されている。図柄制御回路46では、入出力回路96はCPU98に接続されている。CPU98は、ROM100、RAM102などを備えており、入出力回路96、86を通じてCPU74との間でデータの送受等が可能である。またCPU98には、液晶表示盤16の駆動回路104が接続されている。
ROM100には、CPU98の動作プログラム、前述の確変図柄候補と同形で当たり外れの表示に使用される15種類の判定用図柄の図柄データ等が記憶されている。CPU98は、動作プログラムにしたがって動作し、図柄データを駆動回路104に送出して液晶表示盤16に各種の図柄を表示させることができる。
この図柄表示装置14は、従来の図柄表示装置と同様に動作するが、その表示動作について、主制御装置48のCPU74が所定のタイミングで繰り返し実行する判定ルーチンにしたがって簡単に説明する。図4に示されるように、判定ルーチンでは、CPU74は、遊技球が始動入賞口20に入賞した際に始動入賞口20の入賞センサ80から出力される、始動入賞信号が入力されているか否かを判断する(ステップ310)。
始動入賞信号があれば(ステップ310:YES)、CPU74は抽選処理によって当たり外れを判定する(ステップ320)。なお、初回の判定は低確率(例えば当たりの確率が1/225)で行われ、以後の判定確率は、この判定ルーチンの結果で左右される。
CPU74は、判定が外れであれば(ステップ320:NO)、外れを表示するための判定用図柄の組合わせ、例えば2A9のように3桁が揃わない組合わせを決定し(ステップ330)、その表示を図柄表示装置14のCPU98に指示し(ステップ340)、判定ルーチンを終了する。なお、この場合には、判定確率の変更はなく、今回の判定確率が次回も維持される。
図柄表示装置14のCPU98は、主制御装置48のCPU74から図柄表示の指示があると、ROM100から図柄データを読出して駆動回路104に送出して、液晶表示盤16に複数の図柄を次々と表示する変動表示をさせてから、CPU74から指示された図柄(2A9)を静止表示させる。遊技者は、この静止表示により外れを知ることになる。
判定が当たりであれば(ステップ320:YES)、CPU74は、さらに確率設定抽選を行って、次回の判定確率を高確率にするかしないかを決定する(ステップ350)。高確率にすることが決定されると(ステップ350:YES)、CPU74は、当たりを表示するための判定用図柄の組合わせとして、RAM72上の確変図柄テーブルに登録されている確変図柄の中からいずれか1種類を選択して、例えば5が確変図柄として登録されているとして、555のように3桁が揃った組合わせを決定し(ステップ360)、その表示を図柄表示装置14のCPU98に指示する(ステップ370)。なお、RAM72上の確変図柄テーブルの内容は可変であり、その更新作業については後述する。
図柄表示装置14の液晶表示盤16には、変動表示に続いて555が静止表示され、遊技者は当たりであったこと、そして次回の抽選では高確率で判定されることを知ることになる。次に、CPU74は、次回の抽選処理で使用する判定確率を高確率(例えば10/225)に設定して(ステップ380)、判定ルーチンを終了する。
これに対して、ステップ350で高確率にしないことが決定された場合には(ステップ350:NO)、CPU74は、当たりを表示するための判定用図柄の組合わせとして、RAM72上の確変図柄テーブルに登録されてる確変図柄とは異なる判定用図柄の1種類を選択して、例えば6が確変図柄として登録されていないとして、666のように3桁が揃った組合わせを決定し(ステップ390)、その表示を図柄表示装置14のCPU98に指示する(ステップ400)。
図柄表示装置14の液晶表示盤16には、変動表示に続いて666が静止表示され、遊技者は当たりであったこと、そして次回の抽選では低確率で判定されることを知ることになる。次に、CPU74は、次回の抽選処理で使用する判定確率を低確率に設定して(ステップ410)、判定ルーチンを終了する。
なお、抽選で当たりとなった場合には(ステップ320:YES)、CPU74は、この判定ルーチンに続いて、大入賞口22を開放する等の周知の特別遊技に関わる処理を実行する。確変図柄テーブルのデータは、上述のように判定確率の設定に際して使用されるのであるが、現在確変図柄とされているのは何であるかを遊技者に明示する必要がある。
図6に示すように、確変図柄表示盤28には、「確変図柄」の文字を表示するタイトル升28aと確変図柄を表示する4つの図柄升28b、28c、28d、28eが形成され、図柄升28b〜28eには確変図柄候補から選択される確変図柄が表示される。パチンコ機10が稼働を開始すると、主制御装置48のCPU74は、デフォルトで設定されている確変図柄1、3、5、7の図柄データをROM70から読出して、駆動回路76に送出し、確変図柄表示盤28に図6(a)に示されるように表示させる。
次に、このように確変図柄表示盤28に表示される確変図柄の変更(確変図柄テーブルの更新)について説明する。主制御装置48のCPU74は、図5に示される図柄選択ルーチンを所定のタイミングで繰り返し実行している。
図5に示すように、CPU74は、図柄選択ルーチンを開始すると、遊技球がゲート26を通過した際に通過センサ79から出力される、通過信号が入力されているか否かを判断する(ステップ510)。通過信号がなければ(ステップ510:NO)、CPU74は図柄選択ルーチンを終了する。
通過信号があれば(ステップ510:YES)、CPU74は図柄表示装置14において判定用図柄が変動表示中であるかを判断する(ステップ520)。変動表示中であるか否かは、図柄表示装置14が変動表示を開始してから静止表示するまでに要する時間に基づいて判断することが可能であるし、図柄表示装置14から変動表示中であるとの情報を得てもよい。
ここで、図柄表示装置14が変動表示中であれば(ステップ520:YES)、CPU74は、通過信号があったことを記憶して(ステップ440)、図柄選定ルーチンを一旦終了する。これは、どの確変図柄候補が確変図柄として選択されているかは、次の抽選における判定確率に大きな影響があり、判定確率が高確率になるか低確率になるかの表示が確定する前に(判定用図柄の表示が変動中で未確定のときに)、確変図柄の表示を変更すると高確率か低確率かを明確に表示できないことがあるからで、このような不都合を避けるために、図柄表示装置14が変動表示中の場合には確変図柄の変更を行わない構成としている。なお、通過信号があったことは記憶されるので、次回の図柄選択ルーチンでは、この記憶に基づいてステップ510では肯定判断がなされる。
図柄表示装置14が変動表示中でなければ(ステップ520:NO)、CPU74は、特別遊技中であるかを判断する(ステップ530)。そして、特別遊技中であれば(ステップ530:YES)、CPU74は、上述と同様に通過信号があったことを記憶して(ステップ440)、図柄選定ルーチンを一旦終了する。
これは、図柄選択のためには遊技者が発射ハンドル38から手を離して遊技を一時中断する必要があり、特別遊技中には好ましくないことと、確変図柄が変更されることによる無用の混乱を避けるためである。
通過信号があったことの記憶が次回の図柄選択ルーチンで使用されるのは上述と同様である。
特別遊技中でなければ(ステップ530:NO)、CPU74は、確変図柄表示盤28のどの図柄升28b〜28eに表示されている確変図柄を変更の対象とするかを決める(ステップ550)。具体的には、CPU74は、図柄升28b→図柄升28c→図柄升28d→図柄升28eの順に繰り返して、変更の対象とする。したがって、パチンコ機10の起動直後には図柄升28bが変更対象とされ、以下前回の処理の記憶に基づいて変更の対象とする図柄升28b〜28eが決定される。
特別遊技中でなければ(ステップ530:NO)、CPU74は、確変図柄表示盤28のどの図柄升28b〜28eに表示されている確変図柄を変更の対象とするかを決める(ステップ550)。具体的には、CPU74は、図柄升28b→図柄升28c→図柄升28d→図柄升28eの順に繰り返して、変更の対象とする。したがって、パチンコ機10の起動直後には図柄升28bが変更対象とされ、以下前回の処理の記憶に基づいて変更の対象とする図柄升28b〜28eが決定される。
次に、CPU74は、15種類の確変図柄候補中から現在確変図柄とされて確変図柄表示盤28に表示されている4種類(例えば1、3、5、7)を除いた、11種類の確変候補図柄の中から1種類の確変図柄候補を選択し、その図柄データをROM70から読出して駆動回路76に送出し、ステップ550で決定した図柄升28b〜28eにブリンク表示させる(ステップ560)。例えばステップ550で図柄升28bが選ばれ、確変図柄候補として2が選択されたとすれば、図6(b)に示されるように、図柄升28bに確変図柄候補としての2がブリンク表示される。
続いてCPU74は、タッチ部40からのタッチ信号があるか否かを判断する(ステップ570)。ここでタッチ信号ありなら、CPU74は図柄選択ルーチンを終了する。これは、タッチ信号があるということは、遊技者は発射ハンドル38を操作して遊技球を発射しようとしている、つまりパチンコ遊技を中断する意思がないことになるからである。なお、この場合には、確変図柄表示盤28の表示内容はステップ560の処理を行う前の状態に戻される。
一方、タッチ信号がなければ(ステップ570:NO)、CPU74は、ストップスイッチ42からのストップ信号があるか否かを判断する(ステップ580)。ストップ信号があれば、CPU74はステップ560で確変図柄表示盤28にブリンク表示させた確変図柄候補(図6の例では2)を、それまで確変図柄であったもの(図6の例では1)と入れ替えて確変図柄とし、確変図柄テーブルのデータを更新する(ステップ590)。続いて、CPU74は、確変図柄表示盤28のブリンク表示を通常の表示に変更させて、新しい確変図柄が登録されたことを示す(ステップ600)。このようにして選定された確変図柄が、判定ルーチンにおける確率設定において使用される。
ステップ580でストップ信号がない場合には、CPU74はステップ560の処理から所定の時間を経過した(タイムアップ)か否かを判断し(ステップ610)、タイムアップでなければステップ570に戻る。また、タイムアップであれば(ステップ610:YES)、CPU74は、ステップ560の処理の繰り返しによって、11種類の確変図柄候補がすべて表示されたか否かを判断し(ステップ620)、未表示の確変図柄候補があれば(ステップ620:NO)ステップ560に戻り、未表示のものがなければ(ステップ620:YES)、図柄選択ルーチンを終了する。
このように、この具体例のパチンコ機10は、当たりの表示に使用されると次回の判定確率が高確率となる、確変図柄を変更することができる。つまり判定用図柄の優劣が変更できる。しかも、確変図柄の変更に当たって遊技者の意思を反映させることができる。
確変図柄変更のきっかけとなる通過信号を得るためにゲート26と通過センサ79が必要となるが、タッチ部40とストップスイッチ42を利用することにより、確変図柄選定操作のための新規なスイッチ等を機枠に取り付ける必要はなく機枠の構造自体は複雑にならず、法規上の問題も生じない。
また、機枠の構造を従来のものと同様にできるので、面替えによって既設の弾球遊技機を本発明の弾球遊技機として使用することが可能で、資源の有効利用となり、経済的である。遊技者としては、確変図柄を変更したいと思えば、盤面の右側に遊技球を打ち込んでゲート26を通過させればよいので、遊技者の希望するタイミングで確変図柄を変更することができる。
以上、具体例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような具体例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。例えば、具体例では、複数の確変図柄候補を順々に表示して遊技者に選択させる構成としているが、遊技球がゲートを通過する毎に自動的に1図柄ずつ変更して、遊技者の意思を介在させない構成も可能である。
また、具体例では確率設定の基準となる確変図柄を変更する例を示しているが、当たりの表示となる図柄と当たりの表示にならない図柄とがある場合に、当たり表示となる図柄を変更することも可能であるし、例えば特定の図柄(俗にいうラッキーナンバー)で当たりが表示されたら、特別遊技で獲得した賞球を使用して継続して遊技できる営業方針の遊技店で、ラッキーナンバーとされる図柄を遊技者自身が選択する場合等にも利用できる。
10・・・パチンコ機(弾球遊技機)、12・・・遊技盤、14・・・図柄表示装置(判定表示手段)、16・・・液晶表示盤、20・・・始動入賞口、22・・・大入賞口、26・・・ゲート(図柄切換え領域)、28・・・確変図柄表示盤(特典図柄表示手段)、30・・・ガラス板、32・・・遊技領域、38・・・発射ハンドル、40・・・タッチ部、42・・・ストップスイッチ、44・・・機構盤、48・・・主制御装置、70・・・ROM、72・・・RAM、74・・・CPU(判定手段、指示手段、特典付与手段、特典図柄表示手段)、76・・・駆動回路(特典図柄表示手段)、78・・・入力回路、79・・・通過センサ(進入検出手段)、80・・・入賞センサ、82・・・出力回路、84・・・ソレノイド、86・・・入出力回路、90・・・発射装置、96・・・入出力回路、98・・・CPU、100・・・ROM、102・・・RAM、104・・・駆動回路。
Claims (4)
- 遊技盤上での遊技球の挙動により判定実行条件が成立すると特典付与の可否を判定する判定手段と、前記判定結果に応じて複数種類の判定用図柄から選択される判定用図柄の表示を指示する指示手段と、該指示に応じて前記判定用図柄を表示する判定表示手段と、前記判定結果が特典の付与であると遊技者に特典を与える特典付与手段とを備える弾球遊技機において、前記遊技盤上に設定される図柄切換え領域への遊技球の進入を検出する進入検出手段と、該進入検出手段により前記図柄切換え領域への遊技球の進入が検出されたことに起因して前記複数種類の判定用図柄のいずれかを特典図柄として表示する特典図柄表示手段とを設けると共に、前記指示手段は、前記判定結果が特典の付与であるときには前記判定用図柄として前記特典図柄の表示を指示することを特徴とする弾球遊技機。
- 請求項1記載の弾球遊技機において、前記特典図柄表示手段は、前記判定表示手段の表示が未確定のときには前記特典図柄の表示を変更しないことを特徴とする弾球遊技機。
- 請求項1または2記載の弾球遊技機において、外部からの操作によって選択信号を発生する選択信号出力手段を設け、前記特典図柄表示手段を、前記進入検出手段により前記図柄切換え領域への遊技球の進入が検出されたことに起因して前記判定用図柄のいずれかを特典図柄候補として表示し、前記選択信号があった際に表示している前記特典図柄候補を前記特典図柄として表示する構成としたことを特徴とする弾球遊技機。
- 請求項3記載の弾球遊技機において、前記選択信号は、前記遊技盤上に遊技球を発射する発射装置を操作するための発射ハンドルに遊技者が接触していることを検知するためのタッチ部が前記発射ハンドルへの遊技者の接触を検知していないときに、前記発射装置の稼働中に発射の一時停止を指令するためのストップスイッチが操作されることにより出力されるストップ信号であることを特徴とする弾球遊技機。
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JP2005185297A Withdrawn JP2005279313A (ja) | 2005-06-24 | 2005-06-24 | 弾球遊技機 |
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2005
- 2005-06-24 JP JP2005185297A patent/JP2005279313A/ja not_active Withdrawn
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