JP2005279151A - 緩降等装置および降下装置 - Google Patents

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浩一 小泉
Takehito Oshiba
岳人 大柴
Kenji Yoshida
賢治 吉田
Takayuki Fukunaga
貴之 福永
Toshihiko Yamaki
俊彦 八巻
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Abstract

【課題】 外部電源が不要で一人から多人数の搭乗者があっても、常に安定的に安全な略一定の降下速度を自動的に維持して避難者達を地上に降下させる等ができる高信頼性の緩降等装置を提供することを目的としている。
【解決手段】 負荷回転部4の回転に制動を掛ける発電機5と、発電機5の両端を接続した誘起電流が流れる電気回路7と、この電気回路7に設けられた誘起電流に対して複数の抵抗値を形成できる抵抗部8と、発電機5の回転が略一定の回転数を保持するように抵抗部8の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部10と、遠心ブレーキからなる第1の補助制動部12および第2の補助制動部13とからなる補助制動部14いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に高所からの降下非難用の緩降装置に適した緩降等装置に関する。
従来次の技術が知られている。
{1}ビルや高い集合住宅などにおいて火災などの災害が発した場合に、主に高所に居る人たちが高所から地上に避難する手段として、屋上などから吊り下げられた無端鎖や無端チェーンなどに足場を取付けた緩降装置が知られている。
これらは、AC電源やバッテリーなどの外部電源で電動モータを動作させる、滑りブレーキや油圧ブレーキなどの機械的なブレーキにより回転速度を制動するものである。
{2}特開2001−328781(斜行スライダー)に、斜行ガイドレール上を滑り移動する滑車、この滑車に吊られて滑り降りる車椅子を保持する車椅子保持部とからなる下降機と、この下降機に設けられ該下降機の下降移動に伴って滑車の回転で回転駆動されるマグネット励磁発電機と、この発電機の発電機子両端を接続してな第1抵抗およびこの第1抵抗と並列に設けられた第2の抵抗と直列のツェナーダイオードからなる電気回路とからなり、下降移動機の下降移動に伴って発電機が回転すると誘起電流が第1抵抗に流れ、その誘起電圧がツェナーダイオードのツェナ‐電圧を超えるとツェナーダイオードが導通して第2の抵抗に誘起電流が流れ、これによって発電機に流れる誘起電流が増大し該誘起電流に比例した制動トルクが発生し、結果下降機には大きな制動が加わってその下降速度を適度ものに制動するという技術が開示されている。
また、複数のツェナーダイオードを直列させ夫々に電圧を印加させるスイッチを設け、主に前方の下降機に衝突しそうになった場合に、付添い者や搭乗者の手動によりあるいはフリクションドックとの接触によるスイッチの切換により各ツェナーダイオードの電圧印加個数を可変し、それにより制動トルクを可変して下降機の速度を制御する技術が開示されている。
また、ツェナーダイオードよりツェナ‐電圧が高い高電圧ツェナーダイオードが設けられ、発電機に高電圧ツェナーダイオードで開路状態で電磁ブレーキがブレーキが利かない状態で連絡され、何らかの原因で電気回路が開路して制動トルクが発生しなくなった場合には、発電機の暴走高回転による高電圧電流で高電圧ツェナーダイオードが導通して電磁ブレーキに電流が流れブレーキ利き状態となって発電機を制動し下降機の暴走を防止する技術が開示されている。
(1)前記{1}の技術は、電動モータで昇降動作を行うため外部電源が必要であり、停電時には機能させることができない、バッテリーを用いるものは、バッテリーのメンテナンスや交換が必要でありバッテリーが切れると途中で停止するという欠点があった。
また、機械的滑りブレーキを用いるものは、乗る人間の人数により速度が変化するため、一人〜二人の搭乗にしか対応できない、多人数が乗ると危険な降下速度になり一人から多人数には対応できないという欠点があった。これは、実際の災害現場では、人々が冷静さを失たり差し迫った危険状態がある場合は競って下降機に乗ることになり、制動が利かなくなり新たな災害を招く危険があるものであった。
この点で、外部電源が不要で一人から多人数の搭乗者があっても、常に安定的に安全な一定の降下速度を維持して避難者達を地上に降下させる緩降装置の開発が技術課題となっている。
(2)前記{2}の技術は、斜行レールに幾つもの下降機が下げられ、各々の下降機に発電機を要とする制動装置が設けられているものであり、一つの車椅子とそれに乗る一人の人間の荷重を支持するものであり、下降動作中に一つの下降機に次々に乗る人間が増えていったり減っていったりする事態は対応できないそのような事態や使い方を想定していないものであり、そのような事態では速度を自動的には一定に保つことできないものである。
また、ツェナーダイオードや抵抗などに破損などの故障があったり、動作中に故障した場合には下降機の制動ができなくなる、あるいは使用不能となるという欠点があった。
ツェナーダイオードに導通させて電磁ブレーキを作動させる方法は、電磁ブレーキが利くと下下降機は停止してしまい、且つ、停止で発電圧が余りに低くなるので、電磁ブレーキは解放まで至らないので、制動停止後は電磁ブレーキを手動解放しながら下降機を下降させなければならない、すなわち、下降機に発電機の制動力を超える人数が載ったり該制動力以下の人数になったりの変化に対応して、所定の下降機の下降速度を維持しつづけて動作することができないという欠点があった。
(3)また、無端鎖を垂れ下げてなる技術は、無端鎖を垂れ下げ状態のままにしておくために、人が登ったりする危険があるなどの欠点があった。
特開2001−328781
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、外部電源が不要で一人から多人数の搭乗者があっても、常に安定的に安全な略一定の降下速度を自動的に維持して避難者達を地上に降下させる等ができる高信頼性の緩降等装置を提供することを目的としている。
また、本発明の他の目的は垂れ下げて使用する無端鎖等の垂れ下げ部材を不使用時は人の手の届かない安全な部所に退避させておくことができる降下装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は荷重負荷が掛かることにより回転する負荷回転部と、この負荷回転部の回転により回転して誘起電流を発生し、この誘起電流が制御されることにより該負荷回転部の回転に制動を掛ける発電機と、この発電機の両端を接続した前記誘起電流が流れる電気回路と、この電気回路に設けられた前記誘起電流に対して複数の抵抗値を形成できる、配列された多数の抵抗、この多数の抵抗を電気的に接続して多様な抵抗値路を形成することができる電気回路網、この電気回路網に設けられた迂回路、前記抵抗への電流をON・OFF切換するスイッチおよび前記迂回路に設けられた電流の流れをON・OFF切換するスイッチとからなるスイッチ群部、前記スイッチのON、OFFの組み方により求める抵抗値路が幾通りも得られるとともに、複数の抵抗が使用不能となっても該使用不能抵抗を迂回して求める抵抗値路が形成されるようにしてなる抵抗部と、前記発電機の回転により誘起され前記電気回路に流れる前記誘起電流の変化や電圧の変化や該発電機等の回転数の変化などを検出する動作状況検出部と、この動作状況検出部の検出に基づいて、前記発電機の回転が略一定の回転数を保持するように前記スイッチ群部の各スイッチを制御して前記抵抗部の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部とで、前記荷重負荷が増大して前記発電機の回転数が増大して行くと前記抵抗部の抵抗値を低抵抗にして、前記電気回路に流れる前記誘起電流を増大させて該発電機の制動力を増大させ、この制動力の増大により前記荷重負荷の増大においても前記負荷回転部の回転数を略一定に保持するように動作し、前記荷重負荷が減少して前記発電機の回転数が低下して行くと前記抵抗部の抵抗値を高抵抗にして、前記電気回路に流れる前記誘起電流を低下させて該発電機の制動力を低下させ、この前記発電機の制動力の低下により前記荷重負荷の減少においても前記負荷回転部の回転数を略一定に保持するように動作するようにしてなる緩降等装置を構成している。
また、荷重負荷が掛かることにより回転する負荷回転部と、この負荷回転部の回転により回転して誘起電流を発生し、この誘起電流が制御されることにより該負荷回転部の回転に制動を掛ける発電機と、この発電機の両端を接続した前記誘起電流が流れる電気回路と、この電気回路に設けられた前記誘起電流に対して複数の抵抗値を選択できる抵抗部と、前記発電機の回転により誘起され前記電気回路に流れる前記誘起電流の変化や電圧の変化や該発電機等の回転数の変化などを検出する動作状況検出部と、この動作状況検出部の検出に基づいて、前記発電機の回転が略一定の回転数を保持するように前記抵抗部の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部と、発電機に掛かる負荷が限界負荷を超えあるいは抵抗部、電気回路、電流等検出部、切換部の故障などにより該発電機の回転数が所定の回転数以上となった場合に、その回転数以上の回転数の増減に対応して制動力を強弱させて負荷回転部の回転を所定の範囲の回転に略維持するように動作し且つ前記発電機が所定の回転数以下になるとその制動を解除する、遠心ブレーキ装置や電磁ブレーキ装置や前記発電機の制動形態と略同じ形態の制動装置などからなる補助制動部とで緩降等装置を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明は、
{1}負荷回転部を制動する発電機の回転により発生する誘起電流により発電機の回転を制動して負荷回転部の回転を制動するものであるので、AC電源やバッテリーなどの外部電源が必要なく、{2}負荷回転部の荷重の増減に対応して自動的に発電機に流れる誘起電流を制御する抵抗値を自動的に選択して制動力を強めたり弱めたりして、荷重の増減があっても常に略一定の安全な降下速度を保持しつづけることができる、
{3}使用不能抵抗が発生しても、求める抵抗値路が幾通りもの抵抗値路の中から選択できるので極めて高信頼性の降下装置とすることができる、という効果を得ることができる。
すなわち、避難用の緩降装置においては、外部電源が不要で一人から多人数の搭乗者があっても、常に安定的に安全な略一定の降下速度を自動的に維持して避難者達を地上に降下させる等ができる高信頼性の緩降等装置を実現するものである。
また、抵抗部を多数の電気抵抗により構成することにより、一つ一つの抵抗の抵抗値を減らして全体として抵抗部を安価にできるとともに必要電力を増大させることができる。すなわち、抵抗を安価で小型の低電力型で構成でき、常用抵抗とバックアップ用抵抗どちらでも対応可能な兼用抵抗にでき、抵抗を同じ抵抗値のもので構成することにより迂回路を有する簡素な抵抗回路を実現できる。
本発明は以上のようなものであるので、ロープウェーやヘリコプターなどからの地上などへの連続的な人の安全な降下、梯子車などの車両や船舶などのクレーンなどに取付けてのビル、崖などからの連続的な人の安全な降下などを電源なしで可能とし従来の装置ではなしえなかった使用を可能とするものである。
(2)請求項2記載の発明は、
自動抵抗値切換えの抵抗部により制動される発電機に連動された補助制動部を設けてなるものであるので、発電機の制動範囲を超える人(荷重)が乗り込んだ場合は、その荷重の増加にともない補助制御手段が作動し荷重の増減に対応して制動力を強めたり弱めたりし、荷重が発電機の制動力以内となった場合には補助制御手段はその制動力を解放し、発電機のみの制動作となるものであるので、発電機の制動力を超える荷重の変化にも対応して常に略一定の回転速度を保持することだでき、装置のよりいっそうの安全性と高信頼性を実現するものである。
また、発電機が動作中に故障により制動が聞かなくなった場合にも、補助制御手段は安全装置として動作するという効果を得ることができる。
(3)請求項3記載の発明は、
多数抵抗回路による発電機の制御と補助制動手段を組み合わせてなるものであるので前記(1)および(2)と同様な効果を有するのものとなるので、より安全で高信頼の装置を実現する。
(4)請求項4記載の発明は、
前記(1)、(2)ないし(3)によって、ビルの屋上などにレールを設け、このレールに走行駆動モータで走行させられる枠体、筐体、床体などの走行体を設け、その走行体に負荷回転部、発電機、電気回路、抵抗部、動作状況検出部、制御部を設けて、前記走行駆動手段と前記発電機を外部電源により動作させ、人力駆動によるなどの非常時走行駆動手段を設けてなるものであるので、災害時のみの使用に止まらず、窓拭き用装置として機能させることができるという効果を得ることができる。
これは、窓拭き装置と避難装置を一台の装置で実現できるので設置コスト的に安価であるという効果を得ることができる。
(5)請求項5記載の発明は、
前記(1)、(2)、(3)ないし(4)によって、負荷回転部に巻かれた該負荷回転部の回転と一体となって無限軌条回転動作する無端鎖に、乗込み側では略水平状態などの足載せ状態となり、反対側の非乗込み側では略垂直な垂れ状態となるステップを設けてなるものは、鎖を収納箱等に収納する場合にかさばらないので、収納容器を小型にできる、輸送時のコストを低減できる、包装容器を安価にできるなどの効果を得ることができる。
(6)請求項6記載の発明は、
前記(1)によって、発電機、増速部、抵抗部などの全構成部を一個体にまとめてなる構成としたので、小型、軽量、取付け施工のしやすさと低コストを実現した緩降等装置を実現している。
特に、既存の電動式のチェーンブロック装置に抵抗部を設け制御できるようにするなど、少しの改良で実現できるという効果を得ることができる。
(7)請求項7記載の発明は、
下げられて人などの荷重物を降下させる無端動作や降下動作を行う鎖やワイヤやロープなどの垂れ下げ部材を収納する収納手段と、この収納手段を降下させる降下手段とからなる降下装置であるので、使用しないときは収納手段を上方に位置させておけるので、鎖などに人が掴まり登ることなどが起きなくでき、また強風で鎖等が揺れて建造物などにぶつかるなどのことが起きないにでき、使用時は収納手段を降下させ鎖等を下げ垂らして避難等に使用することができるという、従来技術の無端鎖を垂れ下げたまま放置しているという欠点を解決する。
特に、構成がシンプルで安価な装置とすることができるという効果を得ることができる。
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図11に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1緩降装置であって、図1〜図4に示すように、緩降装置1は荷重負荷が掛かることにより回転する対の無端輪鎖や無端ローラ鎖などの無端鎖2a、2b、該2a、2bを巻いた対の定滑車3a、3bとからなる負荷回転部4と、この負荷回転部4の回転により回転して誘起電流を発生し、この誘起電流が制御されることにより負荷回転部4の回転に制動を掛ける発電機5と、負荷回転部4と発電機5の間に設けられた負荷回転部4の回転数を増やす増速機6(発電機5の側から見れば減速機)と、発電機5の両端を接続した誘起電流が流れる電気回路7と、この電気回路7に設けられた誘起電流に対して複数の抵抗値を形成できる抵抗部8と、発電機5の回転により誘起され電気回路7に流れる誘起電流の変化を検出する動作状況検出部9と、この動作状況検出部9の検出に基づいて、発電機5の回転が略一定の回転数を保持するように抵抗部8の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部10と、無端鎖2a、2bの間に人が一人入る1.9m程度の間隔で設けられたステップ11と、遠心ブレーキからなる第1の補助制動部12および第2の補助制動部13とからなる補助制動部14とからなっていて、発電機5、電気回路7、抵抗部8、動作状況検出部9とで主制動部15を形成し、主制動部15と補助制動部14とで制動部16を形成している。
発電機5は増速機6の回転を駆動ベルト17により伝達され、第1の補助制動部12は増速機6に直結して回転し、第2の補助制動部13は駆動ベルト18により伝達されている。
第1の補助制動部12は発電機5の回転数が制動域を越えた回転数となった場合に作動し、第2の補助制動部13は第1の補助制動部12の回転数が制動域を超えた回転数となった場合に作動するようになっている。
無端鎖2a、2bは建造物21内に設けられた避難ホール22に付設され、無端鎖2a、2bの下部は下部滑り車29により触れないように支持されおり、発電機5の発電電流により電灯23が点灯して避難ホール22を照らすようになっている。
図5〜図10に示すように、抵抗部8は縦4個・横4個に整列された1抵抗が12.5オーム 46WのR1〜R16のセメント抵抗と、この抵抗を電気的に接続して多様な抵抗値路を形成することができる電気回路網19と、この電気回路網19に設けられた抵抗を有さない迂回路T1〜T24と、抵抗R1〜R16への電流をON・OFF切換するスイッチおよび迂回路T1〜T24に設けられた電流の流れをON・OFF切換するスイッチ、これらスイッチSW1〜SW55からなるスイッチ群部20と、スイッチSW1〜SW55のON、OFFの組み方により求める抵抗値路が幾通りも得られるとともに、複数の抵抗が使用不能となっても該使用不能抵抗を迂回して求める抵抗値路が形成されるようにスイッチSW1〜SW55が制御部16により制御されている。
図5〜図10にもとづいて抵抗値路の形成例を具体的に説明する。
ステップの降下速度は人数の増減による負荷荷重の変化があっても10m/minの速度が常に保持(発電機の回転数一定=電圧一定)されるように次のようにその抵抗部8の抵抗値が次のように定められている。
乗込み人数 負荷荷重(kg) 必要抵抗値(Ω) 必要電力(W)
1人 60 50 11.25
2人 120 25 23.04
3人 180 12.5 46.08
4人 240 6.25 92.16
5人 300 3.125 184.32
<負荷荷重60kg:図6>
抵抗値が50Ωとなるように抵抗値路形成すればよいので、図6に示すようにスイッチSW1,SW2,SW3,SW4をON(他のスイッチは全てOFF)として太実線で示す抵抗R1,R2,R3,R4を直列とした50Ωの抵抗値路を形成する。
あるいは、スイッチSW5,SW31,SW48,SW53,SW54,SW50,SW38,SW28,SW21,SW17をON(他のスイッチは全てOFF)として太点線で示す抵抗R14,R15,R12,R8を直列としたなどの50Ωの抵抗値路を形成する。
並列抵抗値路を組むことも含めて、50Ωの抵抗値を得る回路は多数の選択肢のなかから適宜に選択すればよい。これは他の抵抗値の形成についても同じことが言える。
また、半分程度の抵抗が使用できないような状態となっても、所定の抵抗値路を形成することができるので極めて高信頼性の装置を実現する。
<負荷荷重120kg:図7>
抵抗値が25Ωとなるように抵抗値路形成すればよいので、図7に示すようにスイッチSW1,SW2をON(他のスイッチは全てOFF)として太実線で示す抵抗R1,R2を直列とした25Ωの抵抗値路を形成する。
あるいはスイッチSW3,SW30,SW47,SW40,SW25,SW32,SW34,SW50,SW55,SW51,SW34,SW17をON(他のスイッチは全てOFF)として太点線で示す抵抗R11,R16を直列としたなどの25Ωの抵抗値路を形成する。
<負荷荷重180kg:図8>
抵抗を1個だけに電流が流れるように図8示すような太実線や太点線の抵抗値路を形成すればよい。
<負荷荷重240kg:図9>
抵抗値が6.25Ωとなるよう抵抗を2個並列にした並列抵抗回路を形成すればよいので、図9示すような太実線や太点線の抵抗値路を形成すればよい。
<使用不可能抵抗が生じた場合の例:図10>
抵抗R1,R2,R5,R6,R7,R9,R10,R12,R13,R14が破損して使用不可能の状態となっている。
この状態では例えば、SW5,SW24,SW37,SW29,SW27,SW21,SW17のみをONにして抵抗8と抵抗11による並列抵抗回路形成して6.25Ωの抵抗値を得る。
本抵抗部の抵抗回路によると、6割の抵抗が破損しても数通りの抵抗値路を得ることができることでも分かるように、極めて高信頼性の制動方法を実現していることが分かる。
緩降装置1は以上のように構成されているので、荷重負荷が増大して発電機5の回転数が増大して行くと抵抗部8の抵抗値を低抵抗にして、電気回路7に流れる誘起電流を増大させて発電機5の制動力を増大させ、この制動力の増大により荷重負荷の増大においても負荷回転部4の回転数を略一定に保持するように動作させ、荷重負荷が減少して発電機5の回転数が低下して行くと抵抗部8の抵抗値を高抵抗にして、電気回路7に流れる誘起電流を低下させて発電機5の制動力を低下させ、発電機5の制動力の低下により荷重負荷の減少においても負荷回転部4の回転数を略一定に保持するように動作する。
第1の補助制動部12と第2の補助制動部13は、制限荷重以上の荷重が掛かった場合や何らかの主制動部15の故障などにより発電機5の制動が利かなくなった場合に、発電機5の回転数が限界回転数より高くなり遠心ブレーキの回転数が所定域を越えて遠心ブレーキが利き始め摩擦滑り回転により制動力を発揮する。回転数が大きいと摩擦滑り抵抗は大きくなり制動力が大きくなり、回転数が減少すると摩擦滑り抵抗は小さくなり制動力は小さくなる。
負荷回転部4においては図4および図11に示すように、無端鎖2a、2bに1.9m程度の上下間隔で水平バー25が回転しないようにボルト24で固定され、この水平バー25に回動自在に乗人が足を乗せるステップ11が回動自在に設けられ、水平バー25にステップ11が人の乗込み側(降下側)で略水平状態などの足乗せ状態を保持するようにステップ11を支持する該11より短いステップ支持部26が固定され、ステップ11が乗込み側の反対側(上昇側)では水平バー25に略垂直に垂れ下がり状態となり、乗込み側では外側に倒れ回動してステップ支持部26に載り支持されて足乗せ状態となるようにしてなり、ステップ11に人が乗った場合に、該人の荷重により無端鎖2a、2bの乗込み側が下方に引っ張られて3a、3b定滑車を回転させて無端鎖2a、2bの無限軌道回転動作により人を降下させる。
ステップ支持部26はステップ11の両側部外に位置する支持アーム27a、27bを有し、該27a、27bの内側にステップ11を載せ支持する支持ピン28a、28bが設けられている。
ステップ11の端部には直立状態から外側に違いなく回動倒れるように錘29が設けられている。
動作状況検出部は電流検出に限るものではなく、電圧値、抵抗値などの電気的特性の変化、発電機等の回転数の変化などを検出することでもその目的を達成できる。
発電機はマグネット励磁直流発電機、マグネット励磁交流発電機を使用するのが一般的である。マグネット励磁直流発電機では全波整流器が不要となるので構成を簡単なものにできる。マグネット励磁交流発電機では交流出力を全波整流器により直流に変換するが、整流部ブラシがないことでブラシ摩擦トルクによる制動トルクの変動を小さくすることができる、ブラシの接触不良による発電電流(誘起電流)の不通が起きない、制動不能状態とならない。
補助制動部は遠心ブレーキに限らず、発電機が所定の回転数を超えると通電して、回転数の増減の誘起電流の強弱により制動力を強めたり弱めたりする電磁滑りブレーキ、発電機5と同様な制動構成(抵抗数は多数でないものも含む)の発電機と抵抗部の組合せによる発電制動装置やこれらの組合せなどからなるものもよいものである。
(発明を実施するための異なる形態)
次に、図12ないし図21に示す本発明を実施するための異なる形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図12に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において33は高所救出車であって、この高所救出車33は梯子車であって車両本体34と、この車両本体34に伸縮自在に設けられた梯子35と、この梯子35の上端に設けられた緩降装置1と、梯子35の下腹に該35を任意の位置にコントロールにより停止させることができる、梯子35下を移動自在に設けられた無端鎖2a、2bの非乗入れ側を案内し且つ無端鎖の垂れ高さを調節する調節滑り車36とからなっている。
図13および図14に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において前記本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と主に異なる点は、建造物等であるビル屋上40にレール41、42を設け、このレール41、42に支持案内されて走行する筐体からなる走行体43を設け、この走行体43内上部に負荷回転部4、発電機5、増速機6、電気回路7、抵抗部8、動作状況検出部9、制御部10、第1の補助制動部12、第2の補助制動部13を設けるとともに、走行体43をレール41、42上で走行させるための駆動モータからなる走行駆動手段44を設け、この走行駆動手段44と発電機5を外部電源45により動作させることができ、この外部電源45の使用不可能時でも走行体43を走行させる常に外部電源により充電されている非常時走行駆動手段であるバッテリー46を設け、外部電源45およびバッテリー46が使用できない場合に使用する人の非常時走行駆動手段であるペダル踏み回転による人力駆動手段47を設けてなる緩降等装置48を形成した点にある。
走行体43には天井部49が形成され、該49には負荷回転部4、発電機5、増速機6、電気回路7、抵抗部8、動作状況検出部9、制御部10、第1の補助制動部12、第2の補助制動部13などが格納されている。
走行体43には外から人が載り込み無端鎖2a、2bで降下避難できるよう床部50が敷かれている。
床部50の下部には該50と一体化された走行体支持部51が設けられ、該51の上部には走行駆動手段44とバッテリー46が固定され、下部には走行駆動手段44によって駆動回転されてレール41を駆動走行する駆動車輪52をはじめとする走行支持案内車輪群からなる走行支持車輪群部53を設けている。
外部電源45が停電時においては、走行駆動手段44は発電機5が発電しているその発電電流で動作し、発電機5が非発電状態ではバッテリー46で駆動走行される。全ての電源が使用できないときは人力駆動手段47により駆動走行させる。
人力駆動手段47は人が乗りベダルを踏むことにより駆動軸54を介して駆動車輪52を駆動させることができるようになっている。
発電機5の外部電源45による駆動は切換手段55により手動で行う。
窓拭き作業に使用する場合は、無端鎖2a、2bに窓拭き作業者が入る適当なゴンドラなどを取付ける。
図15および図17に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において前記本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と主に異なる点は、前記本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において、無端鎖2a、2bを収納する鎖籠形態の収納手段60を設け、該60を昇降させる緩降装置も兼ねる昇降装置61を設けてなる緩降装置62を形成した点にある。
昇降装置61は負荷回転部4、発電機5、増速機6、電気回路7、抵抗部8、動作状況検出部9、制御部10と同様な構成の負荷回転部63、63、発電機64、増速機65、電気回路66(図示せず)、抵抗部67、動作状況検出部68(図示せず)、制御部69からなっていて、負荷回転部63、63が夫々ワイヤ69が巻かれたワイヤ巻き上げ手段となっている。
発電機64は切替手段70で外部電源45に駆動操作と発電機5と同じように収納手段60および無端鎖2a、2bなどのつり荷重により抵抗回転するようになっている。
収納手段60は収納部位においては、低部を支持アーム71により支持されており、支持アーム71は手動により内側に抜き移動させることができるようになっている。
外部電源45が切られている状態で支持アーム71を抜くと収納手段60は下降を開始し同時に発電機64が回転して発電をはじめその誘起電流が抵抗部69の所定の抵抗値路を通って発電機64に流れて発電機64が抵抗回転をして、収納手段64を緩やかな略一定の速度で降下させて無端鎖2a、2bが張りきって略無負荷になるまで回転降下させる。無端鎖2a、2bが張りきって収納手段60を地面に着く手前で宙吊り状態で停止させる。
窓拭き作業に使用する場合は、発電機64は外部電源45により動作させて、無端鎖2a、2bが張りきった状態として地面に着かない適宜な状態での部位で収納手段60を停止させて使用する。
図17に示すように収納手段60は、ワイヤ69、69に吊られた四角形の上部開口枠73と、該73より幅の広い四角形の底部枠74と、上部開口枠73と底部枠74を連結し且つ側壁を形成する多数の鎖部材による形成された側壁部75と、底部枠74に固定され立てられた滑り車支持部76、76と、この滑り車支持部76、76に設けられた軸受け部77、77と、この軸受け部77、77に軸78を軸支されてなる、無端鎖2a、2bの下部を支持する滑り車79とからなっている。
滑り車79が無端鎖2a、2bに吊り状態となり、それにより底部枠74も地面からある程度浮いた宙吊り状態で支持され、且つ収納手段60を底部枠74上に畳降ろし置くことができる構成としてあるので、常に収納手段60を横移動させることができる構成を実現している。
収納手段は鎖籠にとどまらず、シャッター形態に沈み畳みできるもの、箱容器体の外側に階段を設けたものなど多様な形態があるが、地面に着地すると沈み畳まれる形態のものが、降り非難する人の降り足場が安全である点で好ましい。
図18および図19に示す本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において前記本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と主に異なる点は、前記本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において、昇降装置を発電機5、増速機6、電気回路7、抵抗部8、動作状況検出部9、制御部10と同様な構成の負荷回転部81、発電機82、増速機83、電気回路84(図示せず)、抵抗部88、動作状況検出部89(図示せず)、制御部90(図示せず)を一つの駆動体にまとめてなるチェーン91を巻き上げる緩降装置を兼ねる昇降装置92とした緩降装置93を形成した点にある。
93は吊り部、94は鎖収納袋である。
昇降装置92の内部連絡構成は図示しないが、概ね発電機5から軸が延び、この軸に小歯車が設けられ、この小歯車に増速部の大歯車が噛合、この大歯車の軸に小歯車が設けられ、この小歯車が発電機5の軸を通して設けられた大歯車に噛合、この大歯車と中空軸により発電機5の軸を通して負荷回転部89が直結された構成となっている。
当然、昇降装置92はそれ自体単独の装置として使用できるものであることは言うまでもない。増速部は外部電源による動作の場合は減速部として機能することはいうまでもない。
昇降装置93の内部機構は、図示しないがおおむね駆動モータと、この駆動モータのモータ軸と連結されて一体的に回転する第1の小歯車4を有する小歯車軸と、第1の小歯車と噛合う第1の大歯車を有する増速部と、第1の大歯車と一体的に回転する第2の小歯車と、この第2の小歯車に噛合う小歯車軸を通して支持された第2の大歯車と、この第2の大歯車と一体的に設けられた荷を吊昇降させる鎖を巻上げる負荷回転部というような構成となっている。
図20に示す本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において前記本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と主に異なる点は、前記本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において、負荷回転部81に無端鎖95を巻いてなる緩降装置96を形成した点にある。
主に30キログラム程度から120キログラム程度の人間が、無端鎖95に素手で直接にあるいは図に示すような吊り下がり補助具97、98、99を使って掴み下がって主に一人から二人程度が同時に略一定の速度で下降できるものである。
装置が小型でありすべての構成が一体化されているので、取付け施工が容易、安価、下で鎖を引張って容易に横移動させる軽快さなどが特徴的である。
製造もモータ駆動式のチェーンブロック装置を改良することにより、容易に実現できるものである。
100はレールに横移動自在に支持される吊り移動車部。
図21に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記本発明を実施するための最良の第1の実施の形態と主に異なる点は、前記本発明を実施するための最良の第6の実施の形態において、負荷回転部を2つの鎖プーリー102a、102bからなる構成とし、この鎖プーリー102a、102bに巻かれた無端鎖梯子103を設けてなる緩降装置104を形成したことにある。
避難者は片足を無端鎖梯子103に掛け載せ両手で鎖を握り下降する。
本発明は主に機械を製造する産業等で利用される。
本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の使用状態全体図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態のブロック図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の制動回路のブロック図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の構成部の配置図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の抵抗部の回路図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の50Ω抵抗路値形成図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の25Ω抵抗路値形成図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の25Ω抵抗路値形成図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の12.5Ω抵抗路値形成例図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の破損抵抗がある場合の6.25Ω抵抗路値形成例図。 本発明を実施するための最良の第1の実施の形態のステップ部の構成図。 本発明を実施するための最良の第2の実施の形態の高所救出車の構成図。 本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の平面図。 本発明を実施するための最良の第3の実施の形態の全体機構図。 本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の収納手段を格納した全体機構図。 本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の収納手段を下ろした状態図。 本発明を実施するための最良の第4の実施の形態の収納手段の構図。 本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の全体機構図。 本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の緩降器装置の全体構成図。 本発明を実施するための最良の第6の実施の形態の緩降器装置の全体構成図。 本発明を実施するための最良の第7の実施の形態の緩降器装置の全体構成図。
符号の説明
R1〜R16:抵抗、 SW1〜SW55:スイッチ、
T1〜T24:迂回路、 1:緩降装置、
2a、2b:無端鎖、 3a、3b:定滑車、
4:負荷回転部、 5:発電機、
6:増速機、 7:電気回路、
8:抵抗部、 9:動作状況検出部、
10:制御部、 11:ステップ、
12:第1の補助制動部、 13:第2の補助制動部、
14:補助制動部、 15:主制動部、
16:制動部、 17:駆動ベルト、
18:駆動ベルト、 19:電気回路網、
20:スイッチ群部、 21:建造物、
22:避難ホール、 23:電灯、
24:ボルト、 25:水平バー、
26:ステップ支持部、 27a、27b:支持アーム、
28a、28b:支持ピン、 29:下部滑り車、
30:すべり車支持手段、 31:避難口、
33:高所救出車、 34:車両本体、
35:梯子、 36:調節滑り車
40:ビル屋上、 41:レール、
42:レール、 43:走行体、
44:走行駆動手段、 45:外部電源、
46:バッテリー、 47:人力駆動手段、
48:緩降等装置、 49:天井部、
50:床部、 51:走行体支持部、
52:駆動車輪、 53:走行支持車輪群部、
54:駆動軸、 55:切換手段、
60:鎖籠形態の収納手段、 61:昇降装置、
62:緩降装置、 63:負荷回転部、
64:発電機、 65:増速機、
66:電気回路、 67:抵抗部、
68:動作状況検出部、 69:制御部、
70:切替手段、 71:支持アーム、
73:上部開口枠、 74:底部枠、
75:側壁部、 76:滑り車支持部、
77:軸受け部、 78:軸、
79:滑り車、 81:負荷回転部、
82:発電機、 83:増速機、
84:電気回路、 88:動作状況検出部、
89:抵抗部、 90:制御部、
91:チェーン、 92:昇降装置、
93:緩降装置、 94:鎖収納袋、
95:無端鎖、 96:緩降装置、
97:吊り下がり補助具、 98:吊り下がり補助具、
99:吊り下がり補助具、 102a、102b:鎖プーリー、
103:無端鎖梯子、
104:緩降装置。

Claims (7)

  1. 荷重負荷が掛かることにより回転する負荷回転部と、この負荷回転部の回転により回転して誘起電流を発生し、この誘起電流が制御されることにより該負荷回転部の回転に制動を掛ける発電機と、この発電機の両端を接続した前記誘起電流が流れる電気回路と、この電気回路に設けられた前記誘起電流に対して複数の抵抗値を形成できる、配列された多数の抵抗、この多数の抵抗を電気的に接続して多様な抵抗値路を形成することができる電気回路網、この電気回路網に設けられた迂回路、前記抵抗への電流をON・OFF切換するスイッチおよび前記迂回路に設けられた電流の流れをON・OFF切換するスイッチとからなるスイッチ群部、前記スイッチのON、OFFの組み方により求める抵抗値路が幾通りも得られるとともに、複数の抵抗が使用不能となっても該使用不能抵抗を迂回して求める抵抗値路が形成されるようにしてなる抵抗部と、前記発電機の回転により誘起され前記電気回路に流れる前記誘起電流の変化や電圧の変化や該発電機等の回転数の変化などを検出する動作状況検出部と、この動作状況検出部の検出に基づいて、前記発電機の回転が略一定の回転数を保持するように前記スイッチ群部の各スイッチを制御して前記抵抗部の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部とからなり、前記荷重負荷が増大して前記発電機の回転数が増大して行くと前記抵抗部の抵抗値を低抵抗にして、前記電気回路に流れる前記誘起電流を増大させて該発電機の制動力を増大させ、この制動力の増大により前記荷重負荷の増大においても前記負荷回転部の回転数を略一定に保持するように動作し、前記荷重負荷が減少して前記発電機の回転数が低下して行くと前記抵抗部の抵抗値を高抵抗にして、前記電気回路に流れる前記誘起電流を低下させて該発電機の制動力を低下させ、この前記発電機の制動力の低下により前記荷重負荷の減少においても前記負荷回転部の回転数を略一定に保持するように動作するようにしてなることを特徴とする緩降等装置。
  2. 荷重負荷が掛かることにより回転する負荷回転部と、この負荷回転部の回転により回転して誘起電流を発生し、この誘起電流が制御されることにより該負荷回転部の回転に制動を掛ける発電機と、この発電機の両端を接続した前記誘起電流が流れる電気回路と、この電気回路に設けられた前記誘起電流に対して複数の抵抗値を選択できる抵抗部と、前記発電機の回転により誘起され前記電気回路に流れる前記誘起電流の変化や電圧の変化や該発電機等の回転数の変化などを検出する動作状況検出部と、この動作状況検出部の検出に基づいて、前記発電機の回転が略一定の回転数を保持するように前記抵抗部の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部と、発電機に掛かる負荷が限界負荷を超えあるいは抵抗部、電気回路、電流等検出部、切換部の故障などにより該発電機の回転数が所定の回転数以上となった場合に、その回転数以上の回転数の増減に対応して制動力を強弱させて負荷回転部の回転を所定の範囲の回転に略維持するように動作し且つ前記発電機が所定の回転数以下になるとその制動を解除する、遠心ブレーキ装置や電磁ブレーキ装置や前記発電機の制動形態と略同じ形態の制動装置などからなる補助制動部とからなることを特徴とする緩降等装置。
  3. 荷重負荷が掛かることにより回転する負荷回転部と、この負荷回転部の回転により回転して誘起電流を発生し、この誘起電流が制御されることにより該負荷回転部の回転に制動を掛ける発電機と、この発電機の両端を接続した前記誘起電流が流れる電気回路と、この電気回路に設けられた前記誘起電流に対して複数の抵抗値を形成できる、配列された多数の抵抗、この多数の抵抗を電気的に接続して多様な抵抗値路を形成することができる電気回路網、この電気回路網に設けられた迂回路、前記抵抗への電流をON・OFF切換するスイッチおよび前記迂回路に設けられた電流の流れをON・OFF切換するスイッチとからなるスイッチ群部、前記スイッチのON、OFFの組み方により求める抵抗値路が幾通りも得られるとともに、複数の抵抗が使用不能となっても該使用不能抵抗を迂回して求める抵抗値路が形成されるようにしてなる抵抗部と、前記発電機の回転により誘起され前記電気回路に流れる前記誘起電流の変化や電圧の変化や該発電機等の回転数の変化などを検出する動作状況検出部と、この動作状況検出部の検出に基づいて、前記発電機の回転が略一定の回転数を保持するように前記スイッチ群部の各スイッチを制御して前記抵抗部の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部と、発電機に掛かる負荷が限界負荷を超えあるいは抵抗部、電気回路、電流等検出部、切換部の故障などにより該発電機の回転数が所定の回転数以上となった場合に、その回転数以上の回転数の増減に対応して制動力を強弱させて負荷回転部の回転を所定の範囲の回転に略維持するように動作し且つ前記発電機が所定の回転数以下になるとその制動を解除する、遠心ブレーキ装置や電磁ブレーキ装置や前記発電機の誘起電流を複数の抵抗値を切替えて制動する制動装置などからなる補助制動部とからなることを特徴とする緩降等装置。
  4. 建造物等の上方にレールを設け、このレールに支持案内されて走行する走行体を設け、この走行体に負荷回転部、発電機、電気回路、抵抗部、動作状況検出部、制御部を設けるとともに、前記走行体を前記レール上で走行させるための走行駆動手段を設け、前記走行駆動手段と前記発電機を外部電源により動作させることができ、前記外部電源の使用不可能時でも前記走行体を走行させるバッテリーや人のペダル踏み回転による人力駆動手段などの非常時走行駆動手段を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載の緩降等装置。
  5. 負荷回転部が対の無端輪鎖や無端ローラ鎖などの無端鎖、該無端鎖を巻いた対の定滑車とからなっていて、前記対の無端鎖に適宜な上下間隔で水平バーが回転しないように固定され、この水平バーに回動自在に乗人が足を乗せるステップが回動自在に設けられ、前記水平バーに前記ステップが人の乗込み側で略水平状態などの足乗せ状態を保持するように該ステップを支持する該ステップより短いステップ支持部が固定され、前記ステップが前記乗込み側の反対側では前記水平バーに略垂直に垂れ下がり状態となり、前記乗込み側では外側に倒れ回動して前記足乗せ状態となるようにしてなり、前記ステップに人が乗った場合に、該人の荷重により前記無端鎖の前記乗込み側が下方に引っ張られて前記定滑車である前記負荷回転部を回転させて該無端鎖の無限軌道回転動作により該荷重物を降下させるものであることを特徴とする請求項1、2、3、4いずれか記載の緩降等装置。
  6. 巻かれた鎖などに荷重負荷が掛かることにより回転する負荷回転部と、この負荷回転部の回転が軸と歯車により伝達されて増速回転する増速部と、この増速部の回転が軸と歯車により伝達されて回転する発電機と、この発電機の両端を接続した前記誘起電流が流れる電気回路と、この電気回路に設けられた前記誘起電流に対して複数の抵抗値を形成できる、配列された多数の抵抗、この多数の抵抗を電気的に接続して多様な抵抗値路を形成することができる電気回路網、この電気回路網に設けられた迂回路、前記抵抗への電流をON・OFF切換するスイッチおよび前記迂回路に設けられた電流の流れをON・OFF切換するスイッチとからなるスイッチ群部、前記スイッチのON、OFFの組み方により求める抵抗値路が幾通りも得られるとともに、複数の抵抗が使用不能となっても該使用不能抵抗を迂回して求める抵抗値路が形成されるようにしてなる抵抗部と、前記発電機の回転により誘起され前記電気回路に流れる前記誘起電流の変化や電圧の変化や該発電機等の回転数の変化などを検出する動作状況検出部と、この動作状況検出部の検出に基づいて、前記発電機の回転が略一定の回転数を保持するように前記スイッチ群部の各スイッチを制御して前記抵抗部の抵抗値を所定の抵抗値に自動的に切換える制御部とからなり、前記荷重負荷が増大して前記発電機の回転数が増大して行くと前記抵抗部の抵抗値を低抵抗にして、前記電気回路に流れる前記誘起電流を増大させて該発電機の制動力を増大させ、この制動力の増大により前記荷重負荷の増大においても前記負荷回転部の回転数を略一定に保持するように動作し、前記荷重負荷が減少して前記発電機の回転数が低下して行くと前記抵抗部の抵抗値を高抵抗にして、前記電気回路に流れる前記誘起電流を低下させて該発電機の制動力を低下させ、この前記発電機の制動力の低下により前記荷重負荷の減少においても前記負荷回転部の回転数を略一定に保持するように動作するようにしてなり、且つ、前記全構成部が一個体にまとめられてなることを特徴とする緩降等装置。
  7. 下げられて人などの荷重物を降下させる無端動作や降下動作を行う鎖やワイヤやロープなどの垂れ下げ部材を収納する収納手段と、この収納手段を降下させる降下手段とからなることを特徴とする降下装置。
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