JP2005278368A - 織機用グリッパソレノイドの製造方法及び織機用グリッパソレノイド - Google Patents

織機用グリッパソレノイドの製造方法及び織機用グリッパソレノイド Download PDF

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Abstract

【課題】織機用グリッパソレノイドの設置スペースを小さくするとともに、織機用グリッパソレノイドの応答性、耐久性、グリップ性能を向上させることができる織機用グリッパソレノイドの製造方法を提供すること。
【解決手段】略円筒形状をなす固定鉄心7の一端にパイプ8を同軸上に配設し、固定鉄心7とパイプ8とを複数箇所から円周方向に同時溶接する一方、固定鉄心7の開口部に第1軸受10を圧入する工程と、固定鉄心7をコイルボビン4の一端開口部に固設する工程と、固定鉄心7と同軸上に固定ディスク20を配設する工程と、略円柱形状に形成された可動鉄心11の外周面に第2軸受12を装着し、可動鉄心11にシャフト13を同軸上に固設する工程と、可動鉄心11をパイプ8に摺動可能に装填する工程と、圧縮ばね15を取り付ける工程と、シャフト13に可動ディスク22を取り付ける工程により織機用グリッパソレノイド1を製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、織機の糸をグリップする織機用グリッパソレノイドの製造方法及び織機用グリッパソレノイドに関する。
織機の糸をグリップする織機用グリッパソレノイドは、例えば、ウォータジェット自動織機の横糸供給装置に使用されている。図7は、ウォータジェット自動織機の横糸供給装置50を概念的に示した図である。
横糸供給装置50は、横糸Mがフィーダ機構51から織機用グリッパソレノイド100に供給され、織機用グリッパソレノイド100に端部をグリップされる。横糸Mを縦糸の間に挿通する場合、ウォータバルブ53を開弁すると同時に高圧ポンプ54を駆動し、高圧のかかった水をノズル52からジェット噴射する。このとき、織機用グリッパソレノイド100が横糸Mを解放し、横糸Mは水とともに縦糸の間に挿通され、縦糸を挟んで反対側に設置された把持機構55に把持される。フィーダ機構51には、フィーダソレノイド56が設置されており、横糸Mの送りを一定にしている。そのため、横糸Mは、縦糸の間に緩みなく張られる。その後、横糸Mは、織機用グリッパソレノイド100にグリップされ、切断機構57によって切断される。織機用グリッパソレノイド100は、次に横糸Mを挿通するまで、横糸Mをグリップし続ける。なお、ここでは、織機用グリッパソレノイド100をノズル52の図中左側に配置したが、図中右側に配置してもよい。
図8は、横糸供給装置に取り付けられた従来の織機用グリッパソレノイド100A,100Bを上方から見た概念図である。図9は、従来の織機用グリッパソレノイド100Aの断面図である。
横糸供給装置50は、ウォータジェット自動織機の架台58に固定台59が垂設され、固定台59を挟んで織機用グリッパソレノイド100A,100Bが対称配置されている。固定台59の側面には、固定ディスク101が取り付けられ、織機用グリッパソレノイド100A,100Bは、固定ディスク101に可動ディスク102を当接又は離間させるように横置きにされている。
次に、織機用グリッパソレノイド100A,100Bの構成について説明する。なお、織機用グリッパソレノイド100A,100Bの構造が同じであるので、ここでは織機用グリッパソレノイド100Aのみについて説明し、織機用グリッパソレノイド100Bの説明は省略する。
織機用グリッパソレノイド100Aは、架台58の下方から挿通されたボルト(図示せず)をボディ111に締結され、固定ディスク101に対して位置決め固定されている。織機用グリッパソレノイド100Aは、中空円筒形状のコイルボビン112にコイル113が巻回されている。コイルボビン112の一端開口部には固定鉄心114が固設され、他方開口部にはパイプ115が接着されている。可動鉄心116は、パイプ115に摺動可能に装填され、圧縮ばね117により固定鉄心114と反対方向に常時付勢されて、先端部がボディ111に突き当てられている。可動鉄心116の外周面には、第1軸受118が装着され、パイプ115との間に発生する摩擦抵抗を小さくしている。可動鉄心116は、シャフト119がボディ111と当接する端面に同軸上に固設されている。ボディ111には、貫通孔111aが形成され、貫通孔111aに内設された第2軸受120にシャフト119が摺動可能に挿通されている。シャフト119は、ボディ111から突き出した先端部に可動ディスク102が螺設され、固定ディスク101と対峙している。
こうした織機用グリッパソレノイド100Aは、固定ディスク101と可動ディスク102との間に横糸M1が通され、電圧が供給されないときには、可動ディスク102が固定ディスク101に当接して横糸M1をグリップし、電圧が供給されると、可動鉄心116が圧縮ばね117に抗して移動するため、可動ディスク102が固定ディスク101から離間して横糸M1を解放する(例えば、特許文献1参照)。
特表平11−511517号公報
しかしながら、従来の織機用グリッパソレノイド100は、横糸供給装置50に横置きされるため、設置スペースが大きかった。近年、デザインの多様化などにより、取り扱う糸の種類が増加傾向にある。横糸供給装置50が、3種類以上の横糸Mの受け渡しを行う場合、横糸Mの数に対応して3台以上の織機用グリッパソレノイド100を架台58に取り付ける必要がある。この場合、織機用グリッパソレノイド100の設置スペースが数倍必要になり、横糸供給装置50に適用することが実質的に困難であった。
かかる不具合に対して、出願人は、縦置き型グリッパソレノイドを考案した。縦置き型グリッパソレノイドでは、固定鉄心と可動鉄心が上下に配設されるように横糸供給装置50の架台58に取り付けられる。縦置き型グリッパソレノイドは、中空孔を備えるコイルボビンにコイルを巻回し、コイルボビンの上端開口部に固定鉄心を固設する一方、コイルボビンの下端開口部に可動鉄心を摺動可能に装填する。固定鉄心には、貫通孔が軸心に沿って形成され、可動鉄心には、シャフトが同軸上に固設されている。縦置き型グリッパソレノイドは、固定ディスクが固定鉄心の上方に固定鉄心と同軸上に設けられ、可動鉄心のシャフトが、固定鉄心の貫通孔と固定ディスクを貫いて上方に突き出している。シャフトの先端部には、可動ディスクが取り付けられ、可動鉄心は、可動ディスクを介して固定ディスクに係止される。可動鉄心には、圧縮ばねの付勢力が常時固定鉄心と反対方向に作用しており、圧縮ばねの弾圧力がグリップ力として可動ディスクに作用している。なお、縦置き型織機用グリッパソレノイドは、円筒形状のディスク保持部材が固定鉄心の上端面に同軸上に固設されて固定ディスクを貫いており、可動ディスクがディスク保持部材に案内されて移動するようになっている。
このような縦置き型グリッパソレノイド200は、図10の概念図に示すように、図8に示す従来の横置き型織機用グリッパソレノイド100A,100Bの設置スペース内に4台(200A,200B,200C,200D)並べて設置することができる。
ところが、縦置き型グリッパソレノイド200A,200B,200C,200Dは、固定鉄心の貫通孔にシャフトを挿通するため、シャフトが傾くおそれがあった。部材が摺動する部分、すなわち、コイルボビンの内周面、及び、可動ディスクの内周面には、それぞれ軸受が圧入されている。可動鉄心と可動ディスクはシャフトの両端部に取り付けられるため、それら2個の軸受が同軸であれば、シャフトが傾くことはない。しかし、ディスク保持部材とコイルボビンとは、直接位置合わせされておらず、しかも、それらの間には多数の部品が介在しているため、2個の軸受の同軸性を確保することは非常に困難であった。織機用グリッパソレノイドが、例えば15〜20回/秒で可動ディスクを移動させる場合には、高度の応答性が要求されるが、シャフトが傾くと応答性が低下する問題がある。また、シャフトが傾いて部品同士がこじれると、耐久性が低下する問題がある。さらには、シャフトが傾くと、可動ディスクが固定ディスクに対して片当たりし、グリップ力が不均一になり、最悪の場合には、可動ディスクと固定ディスクとの間に横糸の太さ以上の隙間ができて、横糸をグリップできないおそれがある。
また、縦置き型グリッパソレノイド200は、コイルボビンに圧入された軸受が摩耗等で劣化した場合、コイルボビンの上端開口部に固定鉄心が固設されているため、軸受だけを取り外して交換することができず、ソレノイド組立ごと交換しなければならない。また、可動ディスクの内周面に圧入された軸受が摩耗等で劣化した場合も、可動ディスクがガタ防止のために複数の部材を溶接して構成されているため、可動ディスクを分解して軸受だけを取り外して交換することができず、可動ディスクごと交換しなければならない。このように、軸受だけを交換することができないので、メンテナンス性が悪い問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、織機用グリッパソレノイドの設置スペースを小さくするとともに、シャフトの傾きを防止して織機用グリッパソレノイドの応答性、耐久性、グリップ性能を向上させることができる織機用グリッパソレノイドの製造方法を提供することを第1の目的とする。
また、メンテナンス性に優れた織機用グリッパソレノイドを提供することを第2の目的とする。
本発明に係る織機用グリッパソレノイドの製造方法は、上記第1の目的を達成するために、次のような構成を有している。
(1)自動織機に取り付けられて横糸のグリップ又は解放を行う織機用グリッパソレノイドの製造方法において、中空円筒形状のコイルボビンにコイルを巻回する工程と、略円筒形状に形成された固定鉄心を有し、固定鉄心の一端にパイプを同軸上に配設し、固定鉄心とパイプとの接触面を複数箇所から円周方向に同時溶接する一方、固定鉄心の他端に開口する開口部に円筒形状の第1軸受を圧入してコア組立を組み立てる工程と、コイルボビンにパイプを挿入した状態で固定鉄心の一端をコイルボビンの一端開口部に固設し、コア組立をコイルボビンに固定する工程と、固定鉄心と同軸上に固定ディスクを配設する工程と、略円柱形状に形成された可動鉄心を有し、可動鉄心の外周面に円筒形状の第2軸受を装着し、可動鉄心にシャフトを同軸上に固設してプランジャ組立を組み立てる工程と、シャフトを固定鉄心の開口部から第1軸受、固定ディスクへと貫き通すように可動鉄心をパイプに摺動可能に装填し、プランジャ組立をコア組立内に配設する工程と、可動鉄心を固定鉄心から離間する方向に付勢する付勢手段を取り付ける工程と、シャフトの先端部に可動ディスクを取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
(2)(1)に記載する発明において、シャフトに対して第2軸受を同軸とする追加工を第2軸受に施すことを特徴とする。
また、本発明に係る織機用グリッパソレノイドは、上記第2の目的を達成すべく、次のような構成を有している。
(3)自動織機に取り付けられて横糸のグリップ又は解放を行う織機用グリッパソレノイドにおいて、コイルを巻回した中空円筒形状のコイルボビンと、略円筒形状に形成され、コイルボビンの一端開口部に固設される固定鉄心を有し、固定鉄心の一端にパイプが溶接されるとともに、固定鉄心の他端に開設された開口部に円筒形状の第1軸受が圧入されたコア組立と、固定ディスクが着脱可能に取り付けられ、固定鉄心が隙間なく挿通されて固定ディスクを固定鉄心と同軸上に配設するボディと、略円柱形状に形成された可動鉄心を有し、可動鉄心の外周面に円筒形状の第2軸受が装着されるとともに、シャフトが可動鉄心に同軸上に固設されたプランジャ組立と、可動鉄心を固定鉄心と反対方向に付勢する付勢手段と、シャフトの先端部に着脱可能に取り付けられる可動ディスクと、を有し、固定鉄心をボディに貫き通し、固定鉄心の外周面に形成した雄ネジに雌ネジを形成された締結部材を締結することにより、コア組立をボディに保持させ、固定ディスクをボディに取り付けた状態でシャフトを固定鉄心、第1軸受、固定ディスクへと貫き通して可動ディスクをシャフトの先端部に取り付けることにより、プランジャ組立を固定ディスクを介してボディに保持させることを特徴とする。
続いて、上記織機用グリッパソレノイドの製造方法と織機用グリッパソレノイドの作用効果について説明する。
織機用グリッパソレノイドは、固定鉄心と可動鉄心が上下に配設されるように縦置きの状態で自動織機に取り付けられ、固定ディスクと可動ディスクとの間に横糸が通される。織機用グリッパソレノイドは、コイルに通電していない間、可動鉄心が付勢手段により固定鉄心から離間する方向、すなわち下向きに付勢され、シャフトを介して可動ディスクを固定ディスクに当接させる。そのため、可動ディスクには、付勢手段の付勢力がグリップ力として作用し、可動ディスクと固定ディスクとの間で横糸をグリップする。一方、織機用グリッパソレノイドは、コイルに通電すると、固定鉄心が励磁されて可動鉄心を吸引する。可動鉄心は、付勢手段に抗して上向きに移動し、シャフトを介して可動ディスクを押し上げる。そのため、可動ディスクが固定ディスクから離間して横糸を解放する。
かかる織機用グリッパソレノイドは、次のように製造される。
コイルボビンにコイルを巻回する。
そして、コア組立を組み立てる。固定鉄心の一端にパイプを同軸上に配設し、固定鉄心とパイプとの接触面を複数箇所から円周方向に同時溶接する。固定鉄心とパイプを一箇所から溶接すると、熱収縮によりパイプが固定鉄心に対して傾くが、固定鉄心とパイプを複数箇所から同時溶接することにより、溶接時にパイプが固定鉄心に傾きにくくなる。よって、固定鉄心とパイプとの同軸性が確保される。また、固定鉄心の他端の開口部に円筒形状の第1軸受を圧入する。
そして、コイルボビンにパイプを挿入した状態で固定鉄心の一端をコイルボビンの一端開口部に固設することにより、コア組立をコイルボビンに固定する。そして、固定ディスクを固定鉄心に対して同軸上に配設する。これにより、固定鉄心、パイプ、第1軸受、固定ディスクが同軸上に配設される。
そして、プランジャ組立を組み立てる。すなわち、可動鉄心の外周面に第2軸受を装着し、可動鉄心にシャフトを同軸上に固設する。
そして、シャフトを固定鉄心の開口部から第1軸受、固定ディスクへと貫き通すように可動鉄心をパイプに摺動可能に装填し、プランジャ組立をコア組立内に配設する。シャフトは、パイプに対して可動鉄心と第2軸受を介して位置合わせされ、固定鉄心に対して第1軸受を介して位置合わせされる。パイプと固定鉄心との同軸性が確保されているため、第1軸受と第2軸受とが同軸上に配設される。
そして、付勢手段を取り付けて可動鉄心を固定鉄心から離間する方向に付勢し、固定ディスクから付き出すシャフトの先端部に可動ディスクを取り付ける。
このように製造される織機用グリッパソレノイドは、縦置きにして取り付けられるため、横置きにする場合より設置スペースが小さくなる。そして、シャフトが第1軸受と第2軸受とに案内されて移動し、コア組立に対して傾くことを防止されるので、部品同士がこじれない。そのため、応答性及び耐久性が向上する。また、シャフトの傾きが防止されるので、可動ディスクが垂直方向に移動して固定ディスクに当接又は離間する。そのため、可動ディスクが固定ディスクに片当たりせず、グリップ性能を向上させることができる。
よって、本発明によれば、織機用グリッパソレノイドの設置スペースを小さくするとともに、シャフトの傾きを防止して織機用グリッパソレノイドの応答性、耐久性、グリップ性能を向上させることができる。
また、織機用グリッパソレノイドを製造するときに、シャフトに対して第2軸受を同軸とする追加工を施すことにより、第1軸受と第2軸受の同軸性をより精度良く確保することができる。
ところで、織機用グリッパソレノイドは、コア組立とプランジャ組立を次のようにボディに保持させている。固定鉄心が取付板とボディとに隙間なく挿通され、固定鉄心に締結部材を螺設することによりコア組立をボディに保持させている。また、織機用グリッパソレノイドは、ボディに固定ディスクが取り付けられ、シャフトを固定鉄心、第1軸受、固定ディスクへと貫き通して、シャフトの先端部に可動ディスクを取り付けることにより可動ディスクを固定ディスクに係止させている。これにより、プランジャ組立は、固定ディスクを介してボディに保持される。
かかる織機用グリッパソレノイドは、可動ディスクをシャフトから取り外してから、固定ディスクをボディから取り外し、その後、締結部材を弛めて固定鉄心から取り外せば、コア組立とプランジャ組立をボディから抜き出すことができ、さらに、プランジャ組立をコア組立から抜き出すことができる。コア組立は、固定鉄心の両端面に開設された開口部が解放されているので、一方の開口部から既存の第1軸受を押し出して取り外し、別の第1軸受を固定鉄心の開口部に圧入することが可能である。また、プランジャ組立は、可動鉄心が円柱形状であるので、既存の第2軸受を軸方向に押圧して取り外し、別の第2軸受を可動鉄心の外周面に装着することが可能である。
よって、本発明の織機用グリッパソレノイドによれば、第1,第2軸受のみを交換することができるので、メンテナンス性がよい。
次に、本発明に係る織機用グリッパソレノイドの製造方法及び織機用グリッパソレノイドの一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、織機用グリッパソレノイド1の断面図であって、グリップ状態を示している。図2は、織機用グリッパソレノイド1の断面図であって、解放状態を示している。
本実施の形態の織機用グリッパソレノイド1は、例えば、ウォータジェット自動織機に設置される横糸供給装置50の架台58に、固定鉄心と可動鉄心を上下に配設するように縦置きにして4台(1A,1B,1C,1D)並べて取り付けられる(図10参照)。織機用グリッパソレノイド1は、駆動部2とグリップ部3とより構成され、グリップ部3の固定ディスク20と可動ディスク22との間に横糸が通される。
織機用グリッパソレノイド1の駆動部2は、中空円筒形状のコイルボビン4にコイル5が巻回されている。コイルボビン4とコイル5は、絶縁樹脂によりモールドされ、フレーム6で覆われている。コイルボビン4の中空孔には、コア組立が固設されている。
コア組立は、固定鉄心7、パイプ8、バネ受け9、第1軸受10から構成される。固定鉄心7は、磁性材料を略円筒形状に成形したものであり、軸心に沿って貫通孔7aを備える。固定鉄心7の外周面には、後述する取付板16を位置合わせするための段差7bと、パイプ8を位置合わせするための段差7cとが形成されている。パイプ8は、非磁性材料を円筒形状に成形したものであり、外径が固定鉄心7の外径と同径に形成されている。パイプ8は、一端開口部が固定鉄心7に嵌め合わされ、その端面が固定鉄心7の段差7cに突き当てられて溶接されている。
バネ受け9は、一方に開口する円筒形状をなし、内径がパイプ8の外径より大きく設定されている。バネ受け9の閉端面には、パイプ8の外径と略同径の貫通孔9aが形成されている。バネ受け9は、貫通孔9aにパイプ8の端部が隙間なく嵌め合わされ、パイプ8に溶接されている。また、第1軸受10は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの樹脂を円筒形状に成形したものであり、固定鉄心7の開口部に圧入装着されている。
かかるコア組立は、パイプ8をコイルボビン4に挿通するように配設され、固定鉄心7の一端がコイルボビン4の内周面に接着されている。
プランジャ組立は、コア組立に摺動可能に装填されている。プランジャ組立は、可動鉄心11、第2軸受12、シャフト13、磁気キラー14から構成される。可動鉄心11は、磁性材料を略円柱形状に成形したものである。第2軸受12は、PPSなどの樹脂を円筒形状に成形したものである。第2軸受12は、可動鉄心11の外周面に圧入装着され、パイプ8との間に発生する摩擦抵抗を小さくしている。可動鉄心11には、シャフト13が同軸上に貫き通され、溶接などにより固定されている。シャフト13は、固定鉄心7の貫通孔7aに挿通され、第1軸受10に摺動可能に保持されている。そのため、可動鉄心11は、コイル5に通電して固定鉄心7が励磁されると、パイプ8内を摺動して固定鉄心7に吸着される。磁気キラー14は、非磁性材料をC形に成形したものであり、シャフト13に嵌め合わされて可動鉄心11の固定鉄心7と対向する端面に配設され、応答性を確保している。なお、磁気キラー14がウレタンゴムなどのクッションゴムを材質とすれば、吸着音の消音化も図ることができる。
こうしたプランジャ組立は、コア組立に挿入され、可動鉄心11の端部外周に設けた環状溝11aとバネ受け9の閉端面との間で圧縮ばね15を圧縮保持する。そのため、可動鉄心11には、圧縮バネ15により常時下向きの力が作用している。
一方、織機用グリッパソレノイド1のグリップ部3は、ボディ17を介して駆動部2に連結されている。駆動部2の固定鉄心7は、コイルボビン4からグリップ部3へと突き出しており、取付板16とボディ17がきっちり嵌め合わされている。取付板16は、固定鉄心16が挿通される貫通孔16bの周りに複数のボルト孔16aが形成されている。ボディ17は、一方に開口する円筒形状をなし、閉端面が肉厚に形成されている。ボディ17の閉端面には貫通孔17aが同軸上に形成されている。固定鉄心7は、先端部が取付板16の貫通孔16bとボディ17の貫通孔17aに貫き通され、ボディ17内に突き出している。固定鉄心7の先端部外周面には、雄ネジが形成されており、バネ座金18を介してナット(「締結部材」に相当するもの。)19が締め付けられ、ボディ17を駆動部2に連結している。なお、取付板16は、ボディ17と駆動部2との間で狭持される。
固定ディスク20は、ボディ17の外径と略同径に形成され、ボディ17の開口部を覆うように配置される。ディスクキャップ(「接続部材」に相当するもの。)21は、内径がボディ17の外径と略同径となるリング状をなし、内周面に雌ネジが形成されている。ボディ17の開口部外周面には、雄ネジが形成され、ディスクキャップ21をボディ17にねじ込むことにより、固定ディスク20がボディ17に取り付けられている。固定ディスク20には、シャフト13より大径の挿通孔20aが軸心部に形成されている。シャフト13は、先端部がボディ17から固定ディスク20へと貫き通され、外部に突出している。シャフト13の先端部外周面には雄ネジが形成されている。可動ディスク22は、ネジ孔22aが軸心部に形成され、シャフト13の先端部にねじ込まれてナット23で固定されている。なお、可動ディスク22には、シャフト13と可動鉄心11を介して圧縮ばね15の付勢力がグリップ力として常時作用している。
かかる織機用グリッパソレノイド1は、駆動部2が横糸供給装置50の架台58に形成された円形の貫通孔58aに対して上方から嵌め合わされ、取付板16が架台58に重ね合わされる。そして、ボルトVが架台58のボルト孔58bから取付板16のボルト孔16aへと各々貫き通されて締結され、織機用グリッパソレノイド1が縦置きにして横糸供給装置50に取り付けられる。
織機用グリッパソレノイド1は、固定ディスク20と可動ディスク22との間に横糸が通され、コイル5に供給される電圧により横糸のグリップ又は解放を行う。すなわち、織機用グリッパソレノイド1は、コイル5に電圧を供給していないときには、図1に示すように、コイル組立の可動鉄心11が圧縮ばね15により図中下向きに付勢され、可動ディスク22が固定ディスク20に所定圧で当接して横糸を安定してグリップする。
一方、コイル5に電圧を供給したときには、図2に示すように、固定鉄心7が励磁されて可動鉄心11を吸引する。可動鉄心11は、圧縮ばね15に抗して図中上向きに移動し、シャフト13を介して可動ディスク22を押し上げる。可動ディスク22は、固定ディスク20から離間して横糸を解放する。
織機用グリッパソレノイド1は、横糸供給装置50が横糸を飛ばしている間、可動ディスク22を固定ディスク20から離間させて横糸を解放し、その他は、可動ディスク22を固定ディスク20に当接させて横糸をグリップするので、グリップ時間が解放時間より長くなる。そのため、織機用グリッパソレノイド1のように通電時に横糸を解放し、非通電時に横糸をグリップするようにすれば、使用電圧を少なくしてランニングコストを安価にできる。
このような織機用グリッパソレノイド1は、次のようにして製造されている。
まず、図1及び図2に示すようにコイルボビン4にコイル5が巻回され、それらをモールド樹脂でモールドして、フレーム6を装着する。
そして、コア組立を組み立てる。固定鉄心7の一端にパイプ8を嵌め合わせて、パイプ8の端面が固定鉄心7の段差7cに突き当たるまで軸方向に移動させることにより、固定鉄心7とパイプ8とを同軸上に配設する。そして、固定鉄心7の段差7cとパイプ8の端面との接触面を溶接する。ここで、図3(a)に示すように、固定鉄心7とパイプ8を一箇所から円周方向に沿って溶接すると、図3(b)に示すように、熱収縮(図中太矢印)によりパイプ8が固定鉄心7に対して傾き、固定鉄心7とパイプ8との同軸性が損なわれる。
そこで、図4(a)に示すように、固定鉄心7とパイプ8とを複数箇所から同時溶接するとよい。すなわち、例えば、固定鉄心7とパイプ8を対向する2位置から同時に溶接し始め、同一方向に向かってほぼ同じ速度で溶接を行う。すると、図4(b)に示すように、対向する箇所において発生する熱収縮(図中太矢印)がバランスし、溶接時にパイプ8が固定鉄心7に対して傾きにくく、固定鉄心7とパイプ8との同軸性が確保される。そして、図1及び図2に示すように、固定鉄心7のパイプ8と反対側の端面に開設された開口部に第1軸受10を圧入し、第1軸受10を固定鉄心7の貫通孔7aに内設する。尚、第1軸受10は、固定鉄心7の上端開口部付近に設けることが望ましい。シャフト13のできる限り端を保持してシャフト13の傾きを防止するためである。
そして、コイルボビン4にパイプ8を挿入した状態で固定鉄心7の段差7cをフレーム6の上端面に位置合わせし、コイルボビン4に挿入された固定鉄心7の一端をコイルボビン4の一端開口部に固設する。これにより、コア組立がコイルボビン4に固定される。そして、コイルボビン4から突き出す固定鉄心7に取付板16の貫通孔16aをきっちり嵌め合わせ、取付板16をフレーム6及び固定鉄心7の段差7bに当接するまで軸方向に移動させる。そして、固定鉄心7にボディ17の貫通孔17aをきっちり嵌め合わせ、ボディ17を取付板16に当接するまで軸方向に移動させる。すると、固定鉄心7の先端部がボディ17内に突き出すので、バネ座金18を介してナット19を締め付けて取付板16とボディ17を駆動部2に固定する。ボディ17は、貫通孔17aの内周面が固定鉄心7の外周面に面接触するため、固定鉄心7との同軸性が確保される。
ここで、図5に示すように、ボディ170に形成した貫通孔170aの内周面に雌ネジを形成し、ボディ170を固定鉄心7に直接ねじ込むと、そのネジ送りによってボディ17が固定鉄心7に対して傾くため、ボディ17と固定鉄心7との同軸性を確保できない。しかし、本実施の形態では、図6に示すように、ナット19を固定鉄心7にねじ込むことにより間接的にボディ17を駆動部2に固定し、しかも、ネジ送りの傾きをバネ座金18のバネ力で吸収するため、ボディ17が軸方向に垂直に押圧されて固定鉄心7に対して傾かない。よって、ボディ17と固定鉄心7との同軸性がより確実に確保される。
そして、図1及び図2に示すように、ボディ17の開口端面を塞ぐように固定ディスク20を配置し、ボディ17にディスクキャップ21を締め付けて固定ディスク20をボディ17に固定する。固定ディスク20は、ボディ17とディスクキャップ21を介して固定鉄心7に対して同軸上に位置合わせされる。
そして、プランジャ組立を組み立てる。すなわち、可動鉄心11の外周面に第2軸受12を圧入装着し、可動鉄心11にシャフト13を同軸上に貫き通して固設する。シャフト13を可動鉄心11に貫き通すのは、シャフト13が作動に伴って可動鉄心11に対して傾くことを防止するためである。またこのとき、シャフト13に対して第2軸受12が同軸となるように第2軸受12に追加工を施す。
そして、可動鉄心11の環状溝11aに圧縮ばね15を嵌め合わせる。そして、シャフト13を固定鉄心7の貫通孔7aから第1軸受10、固定ディスク20の挿通孔20aへと貫き通すように可動鉄心11をパイプ8に摺動可能に装填し、プランジャ組立をコア組立内に配設する。シャフト13は、パイプ8に対して可動鉄心11と第2軸受12を介して位置合わせされ、固定鉄心7に対して第1軸受10を介して位置合わせされる。パイプ8と固定鉄心7との同軸性はコア組立を組み立てる際に確保されているため、第1軸受10と第2軸受12とが同軸上に配設される。
そして、可動鉄心11をバネ受け9との間で圧縮ばね15を圧縮するように押し上げ、シャフト13の先端部を固定ディスク20の挿通孔20aから突き出し、シャフト13の先端部に可動ディスク22をねじ込んでナット23で固定する。可動鉄心11の押し上げを解除すると、可動鉄心11は、圧縮ばね15に付勢されて可動ディスク22と一体的に下向きに移動し、可動ディスク22が固定ディスク20に係止される位置で停止する。このとき、圧縮ばね15のバネ力が可動鉄心11、シャフト13を介して可動ディスク22に作用することとなる。
このように製造された織機用グリッパソレノイド1は、横糸供給装置50の架台58に縦置きにして取り付けられるため(図1、図2参照)、従来の横置き型織機用グリッパソレノイド100(図9参照)と比べて1台当たりの設置スペースが狭小化する。そのため、織機用グリッパソレノイド1は、図10に示すように、従来の横置き型織機用グリッパソレノイド100A,100Bが横糸供給装置50を占有するスペース(図8参照)内に4台(1A,1B,1C,1D)並設することができる。よって、横糸供給装置50では、4本の横糸を取り扱うことを可能になる。
また、織機用グリッパソレノイド1は、固定鉄心7とパイプ8とを複数箇所から同時溶接して固定鉄心7とパイプ8との同軸性を確保し、さらに、第2軸受12に追加工を施してシャフト13と第2軸受12との同軸性を確保することにより、第1軸受10と第2軸受12との同軸性が精度良く確保されている。シャフト13は、第1軸受10と第2軸受12とに案内されて移動し、コア組立に対して傾かないので、部品同士がこじれない。そのため、応答性及び耐久性が向上する。また、シャフト13の傾きが防止されるので、可動ディスク22が垂直方向に移動して固定ディスク20に当接又は離間する。そのため、可動ディスク22が固定ディスク20に片当たりせず、グリップ性能が向上する。
ところで、織機用グリッパソレノイド1をメンテナンスする場合には、ナット23と可動ディスク22を回転させてシャフト13の先端部から軸方向に取り外し、可動鉄心11の後端部を架台58の下側からつかんで下方に引っ張ると、プランジャ組立が織機用グリッパソレノイド1から取り外される。それから、ディスクキャップ21を回転させてボディ17から軸方向に取り外し、固定ディスク20をボディ17の開口部から取り除くと、ボディ17の開口部からナット19が露出する。そして、ナット19を回転させて弛め、固定鉄心7の先端部からバネ座金18とともに軸方向に取り外すと、ボディ17と駆動部2との連結が解除される。そこで、駆動部2を下方に引っ張ると、固定鉄心7をボディ17と取付板16から抜き出すことができる。
そして、部品の清掃や摩耗などを点検し、必要に応じて部品交換を行う。例えば、第2軸受12が摩耗している場合には、可動鉄心11が円柱形状であるので、既存の第2軸受12を軸方向に押圧して取り外し、別の第2軸受12を可動鉄心11の外周面に圧入して装着することができる。また、固定鉄心7の開口部を軸方向に覗いて第1軸受10が摩耗等していた場合には、固定鉄心7の貫通孔7aが軸方向に連通しているので、一方の開口部から既存の第1軸受10を押圧して他方の開口部から取り外し、別の第1軸受10を固定鉄心7の貫通孔7aに圧入して装着することができる。
メンテナンスが完了したら、逆の手順で織機用グリッパソレノイド1を組み立てる。かかる織機用グリッパソレノイド1は、架台58上に露出する可動ディスク22、ディスクキャップ21、ナット19を所定方向に回転させて、シャフト13、ボディ17、固定鉄心7から取り外せば部品を簡単に分解でき、また、可動ディスク22、ディスクキャップ21、ナット19を所定方向と逆方向に回転させて、シャフト13、ボディ17、固定鉄心7に締結すれば、部品を簡単に組み立てることができるので、取扱性がよい。
従って、本実施の形態の織機用グリッパソレノイド1の製造方法によれば、中空円筒形状のコイルボビン4にコイル5を巻回する工程と、略円筒形状に形成された固定鉄心7を有し、固定鉄心7の一端にパイプ8を同軸上に配設し、固定鉄心7とパイプ8との接触面を複数箇所から円周方向に同時溶接する一方、固定鉄心7の他端に開口する開口部に円筒形状の第1軸受10を圧入してコア組立を組み立てる工程と、コイルボビン4にパイプ8を挿入した状態で固定鉄心7の一端をコイルボビン4の一端開口部に固設し、コア組立をコイルボビン4に固定する工程と、固定鉄心7と同軸上に固定ディスク20を配設する工程と、略円柱形状に形成された可動鉄心11を有し、可動鉄心11の外周面に円筒形状の第2軸受12を装着し、可動鉄心11にシャフト13を同軸上に固設してプランジャ組立を組み立てる工程と、シャフト13を固定鉄心7の貫通孔7aから第1軸受10、固定ディスク20へと貫き通すように可動鉄心11をパイプ8に摺動可能に装填し、プランジャ組立をコア組立内に配設する工程と、可動鉄心11を固定鉄心7から離間する方向に付勢する圧縮ばね15を取り付ける工程と、シャフト13の先端部に可動ディスク22を取り付ける工程と、を有するので、織機用グリッパソレノイド1の設置スペースを小さくするとともに、シャフト13の傾きを防止して織機用グリッパソレノイド1の応答性、耐久性、グリップ性能を向上させることができる。
また、本実施の形態の織機用グリッパソレノイド1の製造方法によれば、シャフト13に対して第2軸受12を同軸とする追加工を第2軸受12に施すので、第1軸受10と第2軸受12の同軸性をより精度良く確保することができる。
また、本実施の形態の織機用グリッパソレノイド1によれば、コイル5を巻回した中空円筒形状のコイルボビン4と、略円筒形状に形成され、コイルボビン4の一端開口部に固設される固定鉄心7を有し、固定鉄心7の一端にパイプ8が溶接されるとともに、固定鉄心7の他端に開設された開口部に円筒形状の第1軸受10が圧入されたコア組立と、固定ディスク20が着脱可能に取り付けられ、固定鉄心7が隙間なく挿通されて固定ディスク20を固定鉄心7と同軸上に配設するボディ17と、略円柱形状に形成された可動鉄心11を有し、可動鉄心11の外周面に円筒形状の第2軸受12が装着されるとともに、シャフト13が可動鉄心11に同軸上に固設されたプランジャ組立と、可動鉄心11を固定鉄心7と反対方向に付勢する圧縮ばね15と、シャフト13の先端部に着脱可能に取り付けられる可動ディスク22と、を有し、固定鉄心7をボディ17に貫き通し、固定鉄心7の外周面に形成した雄ネジに雌ネジを形成されたナット19を締結することにより、コア組立をボディ17に保持させ、固定ディスク20をボディ17に取り付けた状態でシャフト13を固定鉄心7、第1軸受10、固定ディスク20へと貫き通して可動ディスク22をシャフト13の先端部に取り付けることにより、プランジャ組立を固定ディスク20を介してボディ17に保持させるので、第1,第2軸受10,12のみを交換することができ、メンテナンス性がよい。
尚、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、上記実施の形態では、織機用グリッパソレノイド1をウォータジェット自動織機に使用したが、エアジェット自動織機に使用してもよい。
例えば、上記実施の形態では、固定鉄心7とパイプ8を対向する2位置から同時溶接したが、3箇所以上の複数箇所から同時溶接をしてもよい。
本発明の実施の形態に係り、織機用グリッパソレノイドの断面図であって、グリップ状態を示している。 同じく、織機用グリッパソレノイドの断面図であって、解放状態を示している。 同じく、可動鉄心とパイプとの溶接工程を概念的に示した図であって、1箇所溶接を示しており、(a)は上面図、(b)は側面図である。 同じく、可動鉄心とパイプとの溶接工程を概念的に示した図であって、2箇所溶接を示しており、(a)は上面図、(b)は側面図である。 同じく、ナットを使用しないボディ周辺の拡大断面図である。 同じく、ボディ周辺の拡大断面図である。 横糸供給装置を概念的に示した図である。 横糸供給装置に取り付けた従来の織機用グリッパソレノイドを上方から見た概念図である。 従来のグリッパソレノイドの断面図である。 同じく、横糸供給装置に取り付けた縦置きの織機用グリッパソレノイドを上方から見た概念図である。
符号の説明
1 織機用グリッパソレノイド
4 コイルボビン
5 コイル
7 固定鉄心
8 パイプ
10 第1軸受
11 可動鉄心
12 第2軸受
13 シャフト
15 圧縮ばね
17 ボディ
19 ナット
20 固定ディスク
21 ディスクキャップ
22 可動ディスク

Claims (3)

  1. 自動織機に取り付けられて横糸のグリップ又は解放を行う織機用グリッパソレノイドの製造方法において、
    中空円筒形状のコイルボビンにコイルを巻回する工程と、
    略円筒形状に形成された固定鉄心を有し、前記固定鉄心の一端にパイプを同軸上に配設し、前記固定鉄心と前記パイプとの接触面を複数箇所から円周方向に同時溶接する一方、前記固定鉄心の他端に開口する開口部に円筒形状の第1軸受を圧入してコア組立を組み立てる工程と、
    前記コイルボビンに前記パイプを挿入した状態で前記固定鉄心の一端を前記コイルボビンの一端開口部に固設し、前記コア組立を前記コイルボビンに固定する工程と、
    前記固定鉄心と同軸上に前記固定ディスクを配設する工程と、
    略円柱形状に形成された可動鉄心を有し、前記可動鉄心の外周面に円筒形状の第2軸受を装着し、前記可動鉄心にシャフトを同軸上に固設してプランジャ組立を組み立てる工程と、
    前記シャフトを前記固定鉄心の開口部から第1軸受、前記固定ディスクへと貫き通すように前記可動鉄心を前記パイプに摺動可能に装填し、前記プランジャ組立を前記コア組立内に配設する工程と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心から離間する方向に付勢する付勢手段を取り付ける工程と、
    前記シャフトの先端部に前記可動ディスクを取り付ける工程と、
    を有することを特徴とする織機用グリッパソレノイドの製造方法。
  2. 請求項1に記載する織機用グリッパソレノイドの製造方法において、
    前記シャフトに対して前記第2軸受を同軸とする追加工を前記第2軸受に施すことを特徴とする織機用グリッパソレノイドの製造方法。
  3. 自動織機に取り付けられて横糸のグリップ又は解放を行う織機用グリッパソレノイドにおいて、
    コイルを巻回した中空円筒形状のコイルボビンと、
    略円筒形状に形成され、前記コイルボビンの一端開口部に固設される固定鉄心を有し、前記固定鉄心の一端にパイプが溶接されるとともに、前記固定鉄心の他端に開設された開口部に円筒形状の第1軸受が圧入されたコア組立と、
    固定ディスクが着脱可能に取り付けられ、前記固定鉄心が隙間なく挿通されて前記固定ディスクを前記固定鉄心と同軸上に配設するボディと、
    略円柱形状に形成された可動鉄心を有し、前記可動鉄心の外周面に円筒形状の第2軸受が装着されるとともに、シャフトが前記可動鉄心に同軸上に固設されたプランジャ組立と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心と反対方向に付勢する付勢手段と、
    前記シャフトの先端部に着脱可能に取り付けられる可動ディスクと、を有し、
    前記固定鉄心を前記ボディに貫き通し、前記固定鉄心の外周面に形成した雄ネジに雌ネジを形成された締結部材を締結することにより、前記コア組立を前記ボディに保持させ、前記固定ディスクを前記ボディに取り付けた状態で前記シャフトを固定鉄心、第1軸受、固定ディスクへと貫き通して可動ディスクを前記シャフトの先端部に取り付けることにより、前記プランジャ組立を前記固定ディスクを介して前記ボディに保持させることを特徴とする織機用グリッパソレノイド。
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