JP2005277931A - 位置検出装置、及び位置検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラ基準のターゲット座標へ被写体の移動制御を行うための移動量の算出が高精度で且つ高速に可能で安価な位置検出装置、及び位置検出方法を実現する。
【解決手段】位置検出装置は、互いに等しい長さの2つの平行な等長線分の各端点を少なくとも特徴点として、被写体の位置を検出するように構成されている。位置検出装置は、光学手段によって結像されたカメラ座標系空間内の被写体像を撮像する撮像素子114と、この撮像素子114で撮像した被写体像の各特徴点の撮像素子114面上での位置を表す撮像素子座標から、被写体像の各特徴点が対応するカメラ座標系空間内の位置を表すためのカメラ座標を算出するカメラ座標算出手段としての位置検出処理部115とを具備して構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】位置検出装置は、互いに等しい長さの2つの平行な等長線分の各端点を少なくとも特徴点として、被写体の位置を検出するように構成されている。位置検出装置は、光学手段によって結像されたカメラ座標系空間内の被写体像を撮像する撮像素子114と、この撮像素子114で撮像した被写体像の各特徴点の撮像素子114面上での位置を表す撮像素子座標から、被写体像の各特徴点が対応するカメラ座標系空間内の位置を表すためのカメラ座標を算出するカメラ座標算出手段としての位置検出処理部115とを具備して構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、位置検出装置、及び位置検出方法に関する。
投射型表示装置であるプロジェクタの中には、液晶表示素子(液晶ライトバルブとも言う)を3枚用いた3板式投射型液晶表示装置がある。この3板式投射型液晶表示装置(以下、単にプロジェクタ)は、光の三原色であるR(赤),G(緑),B(青)に対応する液晶表示素子(以下、液晶ライトバルブとも言う)を有して構成されている。上記プロジェクタは、光源からの光を上記光の三原色に色分解し、それぞれの色に対応する3枚の液晶表示素子によって、それぞれ独立に画像を形成してこれら画像を合成するようになっている。合成した画像は、投射光学系によりスクリーン上に投射されて結像され、投射画像として表示されるようになっている。このため、プロジェクタは、色ずれの発生を防ぐため、各表示素子の画素位置調整を行う必要がある。
例えば、特許第2973239号公報は、各液晶表示素子に表示されたテストパターン像をスクリーン上に投写し、このスクリーン上に投写した投写画像をビデオカメラで撮像し、この撮像画像内の4つの位置に対して、赤、緑、青の液晶表示素子に対するテストパターン像の位置ずれを検出し、この検出したテストパターン像の位置ずれを回転移動と平行移動との順番に行って調整する位置調整装置、及び位置調整方法を開示している。
上記公報に記載の位置調整装置、及び位置調整方法は、十字状のテストパターン像を用い、この十字状パターン像の端部が上記ビデオカメラで撮像した上記液晶表示素子辺縁部の4つの所定線分の中心に位置するように位置調整が行われるようになっている。
上記公報に記載の位置調整装置、及び位置調整方法は、十字状のテストパターン像を用い、この十字状パターン像の端部が上記ビデオカメラで撮像した上記液晶表示素子辺縁部の4つの所定線分の中心に位置するように位置調整が行われるようになっている。
また、特開平11−178014号公報は、上記特許第2973239号公報と同様、投影されたテストパターン像を撮像する撮像手段を有し、この撮像手段により撮像したテストパターン像の座標とコントラスト値とを演算した後、これら演算した座標及びコントラスト値から算出して得た補正量に基づいて画素位置調整を行う位置調整装置、及び位置調整方法を開示している。
上記公報に記載の位置調整装置、及び位置調整方法は、2つの十字線パターンと4つの格子状パターンにより形成されるテストパターン像を用い、このテストパターン像を使用して3次元空間内の任意の位置調整が可能な6軸ステージを移動するための6つのパラメータ量(x軸方向、y軸方向、z軸方向)及び、(α回転方向、β回転方向、θ回転方向)を算出している。
上記公報に記載の位置調整装置、及び位置調整方法は、2つの十字線パターンと4つの格子状パターンにより形成されるテストパターン像を用い、このテストパターン像を使用して3次元空間内の任意の位置調整が可能な6軸ステージを移動するための6つのパラメータ量(x軸方向、y軸方向、z軸方向)及び、(α回転方向、β回転方向、θ回転方向)を算出している。
上記x軸方向、y軸方向、θ回転方向のずれ算出は、上記液晶表示素子の対角部分に配置された2つの十字線パターンの縦ラインと横ラインとの交点を演算し、それぞれの十字線パターンの中心座標を算出することで行っている。
更に、上記z軸方向、α回転方向、β回転方向のずれ算出は、上記液晶表示素子の辺縁部の4つの位置に配置された格子縞パターンのコントラスト値をz軸方向に一定ステップ毎に移動させながらピーク値を算出し、4つのピーク位置のステップナンバーから行っている。
特許第2973239号公報
特開平11−178014号公報
更に、上記z軸方向、α回転方向、β回転方向のずれ算出は、上記液晶表示素子の辺縁部の4つの位置に配置された格子縞パターンのコントラスト値をz軸方向に一定ステップ毎に移動させながらピーク値を算出し、4つのピーク位置のステップナンバーから行っている。
上記特許第2973239号公報、上記特開平11−178014号公報に記載の位置調整装置、及び位置調整方法は、少なくともテストパターンを液晶表示素子周辺の複数位置に表示することにより、回転方向(α回転方向、β回転方向、θ回転方向)の補正量の算出精度を上げる必要がある。
このため、上記公報に記載の位置調整装置、及び位置調整方法は、上記複数位置のテストパターンを撮影するためのビデオカメラを複数台用意するか、或いは1台のカメラで装置を構成する場合には複数所定位置への移動を行う機構が必要となる。
このため、上記公報に記載の位置調整装置、及び位置調整方法は、上記複数位置のテストパターンを撮影するためのビデオカメラを複数台用意するか、或いは1台のカメラで装置を構成する場合には複数所定位置への移動を行う機構が必要となる。
ここで、上記位置調整装置、及び位置調整方法は、仮に、1台の固定ビデオカメラを用いて構成する場合、液晶表示素子よりも多画素な撮像素子を用いて全体を撮影する必要があり、位置調整量用の算出装置が大掛かり、或いは高価なものとなってしまうという問題が生じる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、カメラ基準のターゲット座標へ被写体の移動制御を行うための移動量の算出が高精度で且つ高速に可能で安価な位置検出装置、及び位置検出方法を提供することを目的とする。
本発明による位置検出装置は、互いに等しい長さの2つの平行な等長線分の各端点を少なくとも特徴点として、被写体の位置を検出する位置検出装置であって、光学手段によって結像されたカメラ座標系空間内の前記被写体像を撮像する撮像デバイスと、前記撮像デバイスで撮像した被写体像の前記各特徴点の撮像デバイス面上での位置を表す撮像デバイス座標から、前記被写体像の前記各特徴点が対応するカメラ座標系空間内の位置を表すためのカメラ座標を算出するカメラ座標算出手段と、を具備したことを特徴としている。
また、本発明による位置検出方法は、互いに等しい長さの2つの平行な等長線分の各端点を特徴点として少なくとも有する被写体の位置を検出する位置検出方法であって、光学手段によって結像されたカメラ座標系空間内の前記被写体像を撮像デバイスにより撮像する撮像工程と、前記撮像デバイスで撮像した被写体像の前記各特徴点の撮像デバイス面上での位置を表す撮像デバイス座標から、前記被写体像の前記各特徴点が対応するカメラ座標系空間内の位置を表すカメラ座標を算出する算出工程と、を具備したことを特徴としている。
また、本発明による位置検出方法は、互いに等しい長さの2つの平行な等長線分の各端点を特徴点として少なくとも有する被写体の位置を検出する位置検出方法であって、光学手段によって結像されたカメラ座標系空間内の前記被写体像を撮像デバイスにより撮像する撮像工程と、前記撮像デバイスで撮像した被写体像の前記各特徴点の撮像デバイス面上での位置を表す撮像デバイス座標から、前記被写体像の前記各特徴点が対応するカメラ座標系空間内の位置を表すカメラ座標を算出する算出工程と、を具備したことを特徴としている。
本発明の位置検出装置、及び位置検出方法は、カメラ基準のターゲット座標へ被写体の移動制御を行うための移動量の算出が行えるため、高速、高精度、安価な構成にて被写体の移動制御を行うことができる。
以下に本発明に係わる位置検出装置、及び位置検出方法と更にこの検出結果を基に位置調整を行う位置調整装置、及び位置調整方法の実施例を説明する。
先ず、最初に以下の実施例内で使用する2つの座標系(カメラ座標系とステージ座標系)とそれに伴う数式の表記方法を定義する。
先ず、最初に以下の実施例内で使用する2つの座標系(カメラ座標系とステージ座標系)とそれに伴う数式の表記方法を定義する。
カメラ座標系での対象物上の点や変換行列には、その識別用アルファベットに何も付けず、その座標成分は小文字(例えばP(x,y,z))とし、カメラ座標系での撮像素子面の対象物投影位置には例えばP’(x’,y’,−z0)のようにアルファベットの後に’を付ける。但し、撮像素子上の任意点のz成分は、定数(−z0)となるように上記カメラ座標を設定するため、撮像素子座標として以下に定義する座標成分は例えばP’(X,Y)のように大文字で、且つ2次元座標で表現する。また、ステージ座標系での対象物上の点や変換行列には例えばP”(x”,y”,z”)のようにその識別用アルファベットに”を付けるものとする。
図1は、2台のプロジェクタに用いられる液晶表示素子の画素位置調整装置を備えたプロジェクタシステムの概略図である。このプロジェクタシステムでは、液晶表示素子の画素位置を同一位置に合せ込むように制御すれば高輝度化が図られ、画素を縦横ともに半画素ピッチずらすように制御すれば高解像度化が図れるようになっている。
図1に示すように、第1投影画像生成部103及び、第2投影画像生成部104は、RGB3板式の液晶表示素子により形成された表示画像を合成する光学エンジンを搭載している。
図1に示すように、第1投影画像生成部103及び、第2投影画像生成部104は、RGB3板式の液晶表示素子により形成された表示画像を合成する光学エンジンを搭載している。
前記第1投影画像生成部103及び第2投影画像生成部104は、各投影画像生成部のRGB3板液晶表示素子の画素位置調整が既になされているものとし、前記第1投影画像生成部103、及び第2投影画像生成部104は、用いられる液晶表示素子が合成投影画像を表示するそれぞれ単一の液晶表示素子であるとする。
前記第1投影画像生成部103及び、第2投影画像生成部104は、合成投影画像の射出側に光の三原色であるR(赤),G(緑),B(青)の偏光方向を一致させる旋光板105、合成投影画像を投影レンズ110まで伝達するリレーレンズ光学系106、及び偏光板107を有している。これら旋光板105、リレーレンズ光学系106、及び偏光板107の構成をそれぞれ第1プロジェクタ101と第2プロジェクタ102とする。
前記第1プロジェクタ101の前面には、全反射ミラー108が配置されいる。前記第2プロジェクタ102の前面には、偏光ビームスプリッタ109が配置されている。
この偏光ビームスプリッタ109は、前記第1プロジェクタ101と前記第2プロジェクタ102の投影画像が同一光路長位置で合成されるようになっている。
この偏光ビームスプリッタ109は、前記第1プロジェクタ101と前記第2プロジェクタ102の投影画像が同一光路長位置で合成されるようになっている。
前記偏光ビームスプリッタ109の前面には、投影レンズ110が配置されている。この投影レンズ110は、前記偏光ビームスプリッタ109により合成された合成画像を不図示のスクリーンに投影するようになっている。
尚、前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102の液晶表示素子201,202には、位置合せ用テストパターン画像が表示されるようになっている(図5参照)。
尚、前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102の液晶表示素子201,202には、位置合せ用テストパターン画像が表示されるようになっている(図5参照)。
前記全反射ミラー108の反対側には、光学絞り111及びビデオカメラ113が配置されている。これら光学絞り111及びビデオカメラ113には、前記偏光ビームスプリッタ109からの漏れ光が入射するように配置されている。前記ビデオカメラ113には、撮像素子114が設けられている。この撮像素子114は、前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102の液晶表示素子に表示される位置合せ用テストパターン画像が結像されるように配置されている。
前記撮像素子114は、位置合せ用テストパターン画像を撮像し、撮像信号を位置検出処理部115に出力するようになっている。前記位置検出処理部115は、前記撮像素子114からの撮像信号を信号処理して前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102の液晶表示素子上の所定点座標を検出するようになっている。前記位置検出処理部115は、検出した前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102の液晶表示素子上の所定点座標データを、位置調整制御部116に出力するようになっている。
前記位置調整制御部116では、入力された前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102の液晶表示素子上の所定点座標データに基づき、前記液晶表示素子の位置が所定位置となるような補正量を前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102それぞれに算出するようになっている。
尚、前記第1プロジェクタ101は6軸ステージ117上に設置されて、前記第2プロジェクタ102は6軸ステージ118上に設置されている。
前記位置調整制御部116は、算出した補正量に基づき、前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102がそれぞれ所定位置に移動するように前記6軸ステージ117、118を移動制御するようになっている。
前記位置調整制御部116は、算出した補正量に基づき、前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102がそれぞれ所定位置に移動するように前記6軸ステージ117、118を移動制御するようになっている。
上記構成例において、前記ビデオカメラ113で撮像する画像は、前記偏光ビームスプリッタ109の漏れ光が光路上に結像する共役像、或いは直接液晶表示素子を撮像するものとしているが、前記偏光ビームスプリッタ109の漏れ光を不図示の投射レンズにより不図示のスクリーン上に合成画像を投影して、この投影された合成画像をビデオカメラ113により撮像する構成としても良い。この場合、前記スクリーンと前記ビデオカメラ113との位置関係は、既知である必要がある。
ここで、上記2台のプロジェクタに用いられる液晶表示素子の位置調整を行う上で、前記液晶表示素子上に表示された位置合せテストパターン画像の基本形状と、前記位置検出処理部115が行う前記液晶表示素子の3次元位置の算出方法は、本発明にとって重要となる。
次に、図2〜5、図9及び図10を参照して、前記液晶表示素子上に表示された位置合せテストパターン画像の基本形状と、前記位置検出処理部115が行う前記液晶表示素子の3次元位置の算出方法の詳細を説明する。
先ず、説明を簡単にするために、前記ビデオカメラ113と液晶表示素子201とは、対向しており、また、前記ビデオカメラ113がピンホールカメラであると仮定する。
先ず、説明を簡単にするために、前記ビデオカメラ113と液晶表示素子201とは、対向しており、また、前記ビデオカメラ113がピンホールカメラであると仮定する。
撮像レンズを用いたカメラの例については、記述する。
ここで、図2に示すようにビデオカメラ113の座標系(以後、カメラ座標系と記す)は、ピンホール位置に原点VP(0,0,0)を置き、この原点から既知のz0離れた位置に配置した撮像素子114の垂線方向にz軸、撮像素子の横方向にx軸、縦方向にy軸を置くものと仮定する。
ここで、図2に示すようにビデオカメラ113の座標系(以後、カメラ座標系と記す)は、ピンホール位置に原点VP(0,0,0)を置き、この原点から既知のz0離れた位置に配置した撮像素子114の垂線方向にz軸、撮像素子の横方向にx軸、縦方向にy軸を置くものと仮定する。
このようなカメラ座標系に置かれた液晶表示素子上の任意の点P(x,y,z)と撮像素子上の対応点P’(−x’,−y’,−z0)との関係は、一般に以下の式で表される。
x’=x・z0/z
y’=y・z0/z
従って、
x=(x’/z0)z=Xz (式1)
y=(y’/z0)z=Yz (式2)
ここで、X=x’/z0、Y=y’/z0とし、P’(X,Y)を以後、撮像素子座標とする。
x’=x・z0/z
y’=y・z0/z
従って、
x=(x’/z0)z=Xz (式1)
y=(y’/z0)z=Yz (式2)
ここで、X=x’/z0、Y=y’/z0とし、P’(X,Y)を以後、撮像素子座標とする。
上式(式1、式2)において、未知数zを算出できれば、液晶表示素子上の任意点の3次元座標を撮像素子上に投影された点の座標(撮像素子座標)で表現できることになる。
そこで上記液晶表示素子201上の4つの仮想点P1(x1,y1,z1)、P2(x2,y2,z2)、P3(x3,y3,z3)、P4(x4,y4,z4)に以下のような制限条件を設けることで上記zを決定する。
そこで上記液晶表示素子201上の4つの仮想点P1(x1,y1,z1)、P2(x2,y2,z2)、P3(x3,y3,z3)、P4(x4,y4,z4)に以下のような制限条件を設けることで上記zを決定する。
条件1:P1(x1,y1,z1)とP2(x2,y2,z2)を結ぶ仮想線分r1(ベクトル)=(x1−x2,y1−y2,z1−z2)の長さ(距離)をD(既知)とする。
条件2:P3(x3,y3,z3)とP4(x4,y4,z4)を結ぶ仮想線分r2(ベクトル)=(x3−x4,y3−y4,z3−z4)の長さ(距離)をD(既知)とする。
条件3:r1(ベクトル)とr2(ベクトル)は平行である。
上記3つの条件を数式で表現すると以下の通りである。
r1 2=D2 (式3)
r2 2=D2 (式4)
r1・r2=D2 (式5)
ここで、r1・r2はベクトルr1とベクトルr2との内積を表す。
条件2:P3(x3,y3,z3)とP4(x4,y4,z4)を結ぶ仮想線分r2(ベクトル)=(x3−x4,y3−y4,z3−z4)の長さ(距離)をD(既知)とする。
条件3:r1(ベクトル)とr2(ベクトル)は平行である。
上記3つの条件を数式で表現すると以下の通りである。
r1 2=D2 (式3)
r2 2=D2 (式4)
r1・r2=D2 (式5)
ここで、r1・r2はベクトルr1とベクトルr2との内積を表す。
上記3つの式(式3、4、5)を4つの仮想点の撮像素子座標P1’(X1,Y1)、P2’(X2,Y2)、P3’(X3,Y3)、P4’(X4,Y4)及びz1、z2、z3、z4で表現し、z1、z2、z3、z4についてそれぞれ解くと以下の関係式が得られる。
z1=D/γ (式6)
z2=αD/γ (式7)
z3=D/δ (式8)
z4=βD/γ (式9)
ここで、
α=(X1−X4)・(Y4−Y3)−(X4−X3)・(Y1−Y4)/(X4−X3)・(Y4−Y2)−(X4−X2)・(Y4−Y3)
β=(X2−X3)・(Y1−Y2)−(X1−X2)・(Y2−Y3)/(X1−X2)・(Y4−Y2)−(X4−X2)・(Y1−Y2)
(式9−a)
(式9−b)
従って、液晶表示素子上の上記制限条件を設けた4つの仮想点のカメラ座標系における3次元座標は式1〜9を使って以下の通りに表現できる。
P1(x1,y1,z1)=(X1D/γ,Y1D/γ,D/γ) (式10)
P2(x2,y2,z2)=(X2αD/γ,Y2αD/γ,αD/γ) (式11)
P3(x3,y3,z3)=(X3D/δ,Y3D/δ,D/δ) (式12)
P4(x4,y4,z4)=(X4βD/δ,Y4βD/δ,βD/δ) (式13)
上記4点の撮像素子座標を用いた理由は、3点以下の撮像素子座標にて定まる距離zが複数解存在してしまい、一意に決定できないためである。
z1=D/γ (式6)
z2=αD/γ (式7)
z3=D/δ (式8)
z4=βD/γ (式9)
ここで、
α=(X1−X4)・(Y4−Y3)−(X4−X3)・(Y1−Y4)/(X4−X3)・(Y4−Y2)−(X4−X2)・(Y4−Y3)
β=(X2−X3)・(Y1−Y2)−(X1−X2)・(Y2−Y3)/(X1−X2)・(Y4−Y2)−(X4−X2)・(Y1−Y2)
(式9−a)
(式9−b)
従って、液晶表示素子上の上記制限条件を設けた4つの仮想点のカメラ座標系における3次元座標は式1〜9を使って以下の通りに表現できる。
P1(x1,y1,z1)=(X1D/γ,Y1D/γ,D/γ) (式10)
P2(x2,y2,z2)=(X2αD/γ,Y2αD/γ,αD/γ) (式11)
P3(x3,y3,z3)=(X3D/δ,Y3D/δ,D/δ) (式12)
P4(x4,y4,z4)=(X4βD/δ,Y4βD/δ,βD/δ) (式13)
上記4点の撮像素子座標を用いた理由は、3点以下の撮像素子座標にて定まる距離zが複数解存在してしまい、一意に決定できないためである。
また、4点の配置条件は、予め定められた長さDの平行な2線分の4端点に位置する場合が最もシンプルな形で解けるとともに実用上、この条件を満たすパターンを作成することは容易であり、更に人工物としても一般的に当てはめることが可能である。
従って、上記方法は、予め定められた大きさの平行四辺形の面(仮想面でも可)を有する人工物を1台のカメラで撮像し、その4つの頂点を撮像画像から画像処理により検出することができればその人工物がどのような向きに向いていても3次元位置計測が行えることは言うまでもない。
本発明の目的である液晶表示素子の高精度な位置合せのためには、液晶表示素子を高精度に位置検出しなくてはならない。
しかしながら、上記3次元座標の算出精度は、撮像素子座標P’(X,Y)の算出精度に依存する。このため、上記3次元座標の算出精度は、撮像素子上の4仮想点の撮像素子座標P1’(X1,Y1)、P2’(X2,Y2)、P3’(X3,Y3)、P4’(X4,Y4)を高精度に算出できるテストパターンが必要である。
しかしながら、上記3次元座標の算出精度は、撮像素子座標P’(X,Y)の算出精度に依存する。このため、上記3次元座標の算出精度は、撮像素子上の4仮想点の撮像素子座標P1’(X1,Y1)、P2’(X2,Y2)、P3’(X3,Y3)、P4’(X4,Y4)を高精度に算出できるテストパターンが必要である。
その基本形パターン例を図3に示す。
図3に示すテストパターン301は、円形状のマーカ308が4つある。各々のマーカ308の重心位置には、上記仮想点(仮想線分の端点)304〜307を対応付けるようにマーカ308が配置されている。
前記マーカ308の形状自体は、重心算出精度が得られる形状であれば、特に円形状である必要は無く、ある程度の大きさを持った多角形でも良い。また、その円形、或いは多角形の内部構造は、均一な単色の塗りつぶしだけでなく、同心状の複数色からなるパターンを形成しても良い。
図3に示すテストパターン301は、円形状のマーカ308が4つある。各々のマーカ308の重心位置には、上記仮想点(仮想線分の端点)304〜307を対応付けるようにマーカ308が配置されている。
前記マーカ308の形状自体は、重心算出精度が得られる形状であれば、特に円形状である必要は無く、ある程度の大きさを持った多角形でも良い。また、その円形、或いは多角形の内部構造は、均一な単色の塗りつぶしだけでなく、同心状の複数色からなるパターンを形成しても良い。
前記マーカ308の境界線をある程度精度良く算出できる程度に高倍率(前記ピンホールから撮像素子までの距離z0を長く取ることに等しい)で撮像すれば、重心位置は液晶表示素子の画素間隔より十分精度良く算出可能である。
また、撮像素子上で算出したマーカ308の重心位置と撮像素子上の前記仮想点とは、液晶表示素子がx軸、或いはy軸周りに極端に回転していなければ、マーカ308の歪みを無視でき、十分な精度で一致する。
また、撮像素子上で算出したマーカ308の重心位置と撮像素子上の前記仮想点とは、液晶表示素子がx軸、或いはy軸周りに極端に回転していなければ、マーカ308の歪みを無視でき、十分な精度で一致する。
従って、テストパターン301を液晶表示素子201の中央部分に所定の大きさで1つ表示し、1台のカメラでテストパターン301を含む範囲を撮像することで、液晶表示素子201のカメラ座標系に対する3次元位置を確定できる。
また、テストパターン301を中央部分に表示することで画像表示上重要な中央部分の位置合せを重点的に行え、また光学系の歪みを無視できるようになるというメリットもある。
また、テストパターン301を中央部分に表示することで画像表示上重要な中央部分の位置合せを重点的に行え、また光学系の歪みを無視できるようになるというメリットもある。
図4は、図1で示した2台のプロジェクタの液晶表示素子位置調整に使用する位置合せテストパターンの具体例である。
図4(a)の第1板用テストパターン401は、第1プロジェクタ101の液晶表示素子に表示し、図4(b)の第2板用テストパターン402は第2プロジェクタ102の液晶表示素子に表示するためのパターンである。
図4(a)の第1板用テストパターン401は、第1プロジェクタ101の液晶表示素子に表示し、図4(b)の第2板用テストパターン402は第2プロジェクタ102の液晶表示素子に表示するためのパターンである。
ここで、各プロジェクタが表示する液晶表示素子は、例えば視覚感度の高い緑色のみとし、各プロジェクタが有する位置調整済み3色液晶表示素子の調整誤差の影響を無くすようにしても良い。
前記第1板用テストパターン401及び第2板用テストパターン402は、共に図3と同様の役割をする所定色で表示される長方形のマーカ403がある。このマーカ403の重心位置は、上記仮想点(304、305、306、307)に対応している。
前記第1板用テストパターン401及び第2板用テストパターン402は、共に図3と同様の役割をする所定色で表示される長方形のマーカ403がある。このマーカ403の重心位置は、上記仮想点(304、305、306、307)に対応している。
前記マーカ403が方向依存性を持った長方形である理由は、液晶表示素子がz軸周りに対して極端に回転することがないという条件下でどちらの液晶表示素子のテストパターンであるかを判別できるようにするためである。2つのパターン401、402は、同時に液晶表示素子に表示した状態(合成画像)でもビデオカメラ113にて撮像することが可能となっている。
この合成画像をビデオカメラ113で撮像した例が図5である。
図5(a)は2つの液晶表示素子の位置調整が完了していない状態例を示した合成画像である。この合成画像は、2つのプロジェクタのテストパターン401、402がずれた状態で撮像されるようになっており、特に、テストパターン401の位置ずれが激しく、台形状に歪んだ状態で撮像されている。
図5(a)は2つの液晶表示素子の位置調整が完了していない状態例を示した合成画像である。この合成画像は、2つのプロジェクタのテストパターン401、402がずれた状態で撮像されるようになっており、特に、テストパターン401の位置ずれが激しく、台形状に歪んだ状態で撮像されている。
図5(b)は2つの液晶表示素子の位置調整が完了した状態を示している。テストパターン401と402のそれぞれのマーカ403は、その重心位置が一致或いは所定量ずれた状態で重なり、矩形領域の角部に十字状のパターンが形成されている。
このパターンは、スクリーン上にも投影されるので目視にて位置調整の概要をチェックすることができる。ここで、上記マーカ403の重心位置が所定量ずれた状態で重なる場合とは、2台の液晶表示素子の画素位置が縦横共に半画素ピッチずらした状態で画素位置調整をすることで高解像度表示を行う場合がそれに対応する。
このパターンは、スクリーン上にも投影されるので目視にて位置調整の概要をチェックすることができる。ここで、上記マーカ403の重心位置が所定量ずれた状態で重なる場合とは、2台の液晶表示素子の画素位置が縦横共に半画素ピッチずらした状態で画素位置調整をすることで高解像度表示を行う場合がそれに対応する。
2つのテストパターン401、402が合成された状態の撮像画像を使って各々の液晶表示素子のテストパターンを抽出する場合には、水平、垂直方向それぞれにマーカ表示色の所定長以上のランを検索し、それぞれの液晶表示素子のマーカエリアを抽出する処理を行う。
ここでランとは、所定色の連続画素数を言い、マーカ抽出前に撮像画像に対して2値化処理を行った場合には白或いは黒が所定色となり、多値画像のまま処理する場合には輝度値が所定範囲にある場合を所定色とした。
ここでランとは、所定色の連続画素数を言い、マーカ抽出前に撮像画像に対して2値化処理を行った場合には白或いは黒が所定色となり、多値画像のまま処理する場合には輝度値が所定範囲にある場合を所定色とした。
もし、2つのマーカが長方形の一短辺の境界が不定となるように重なっている場合でもテストパターンが各座標軸回りの回転により極端に歪んだ画像となっていなければ、もう一方の短辺の境界を基準に短辺、長辺の比率から領域の確定は可能である。
当然であるが、上記2つのパターン401、及び402を時間的に別々に表示しても良い。この場合には、時間的にどちらのプロジェクタのパターンであるかは予め判別できるのでマーカ403に方向性を持たせる必要は特に無く、円形でも多角形でも点対称な図形で良い。
当然であるが、上記2つのパターン401、及び402を時間的に別々に表示しても良い。この場合には、時間的にどちらのプロジェクタのパターンであるかは予め判別できるのでマーカ403に方向性を持たせる必要は特に無く、円形でも多角形でも点対称な図形で良い。
前記第1板用テストパターン401及び第2板用テストパターン402は、更に2つのマーカ403で挟まれた領域に複数の所定色ドット(各ドットは液晶表示素子1画素分)が予め定められた位置に配置されたパターンドット404が対向する辺に2セット分、付与されている。
これらのパターンドット404は、マーカ403の重心位置から算出される上記仮想点位置よりも高精度な仮想点位置算出に使用する。
これらのパターンドット404は、マーカ403の重心位置から算出される上記仮想点位置よりも高精度な仮想点位置算出に使用する。
以下に、図9を参照してパターンドット404を用いた仮想点位置の算出方法を説明する。
仮想点位置の算出方法は、前記パターンドット404を対向する2セット分それぞれに検出し、この検出した複数(総数は各セットN個)ドットの撮像素子座標でのi番目の重心位置d1,i’(X1,i,Y1,i)、d2,i’(X2,i,Y2,i)を算出するようになっている。
仮想点位置の算出方法は、前記パターンドット404を対向する2セット分それぞれに検出し、この検出した複数(総数は各セットN個)ドットの撮像素子座標でのi番目の重心位置d1,i’(X1,i,Y1,i)、d2,i’(X2,i,Y2,i)を算出するようになっている。
ここで、d1,i’は第1セット、d2,i’は第2セットの重心座標を示し、iは各ドットのインデックスで0からN−1までの整数値であり、左側から順番に付番される。
第1セットと第2セットのフォーマット情報(4つの仮想点位置ベクトルP1,s、P1,e、P2,s、P2,eからの相対座標として規定される情報)としてパターンドット404と各セットの2つの仮想点との配列位置関係は同一であるとする。
第1セットと第2セットのフォーマット情報(4つの仮想点位置ベクトルP1,s、P1,e、P2,s、P2,eからの相対座標として規定される情報)としてパターンドット404と各セットの2つの仮想点との配列位置関係は同一であるとする。
ここで液晶表示素子上のフォーマット情報による重心位置ベクトルD1,j、D2,j、D1,j+N/2、D2,j+N/2のパターンドット404は、長さが既知の平行2線分の端点に位置するという条件が有る。
上記条件を満足するため、撮像素子座標d1,j’(X1,j,Y1,j)、d2,j’(X2,j,Y2,j)、d1,j+N/2’(X1,j+N/2,Y1,j+N/2)、d2,j+N/2’(X2,j+N/2,Y2,j+N/2)から液晶表示素子上のパターンドットの重心位置ベクトルd1,j、d2,j、d1,j+N/2、d2,j+N/2が算出可能となる。ここで、jは、各ドットのインデックスで0からN/2−1までの整数値をとる。
上記条件を満足するため、撮像素子座標d1,j’(X1,j,Y1,j)、d2,j’(X2,j,Y2,j)、d1,j+N/2’(X1,j+N/2,Y1,j+N/2)、d2,j+N/2’(X2,j+N/2,Y2,j+N/2)から液晶表示素子上のパターンドットの重心位置ベクトルd1,j、d2,j、d1,j+N/2、d2,j+N/2が算出可能となる。ここで、jは、各ドットのインデックスで0からN/2−1までの整数値をとる。
仮想点位置の算出方法は、上記算出した液晶表示素子上の重心位置ベクトルdk,iとフォーマット情報による重心位置ベクトルDk,iとの自乗誤差Ek2が最小となるPk,s、Pk,eを算出し、これにより高精度な仮想点が求められる。ここで、kは1或いは2である。
具体的なフォーマット情報の例として、パターンドット404の重心位置ベクトルDk,iをDk,i=Pk,s+fi(Pk,s−Pk,e)/M=Pk,s+fiuk(ここでfi、Mは定数)とすると、自乗誤差Ek 2は以下の通りとなる。
具体的なフォーマット情報の例として、パターンドット404の重心位置ベクトルDk,iをDk,i=Pk,s+fi(Pk,s−Pk,e)/M=Pk,s+fiuk(ここでfi、Mは定数)とすると、自乗誤差Ek 2は以下の通りとなる。
(式14)
式14の自乗誤差Ek 2が最小となる条件は、ベクトルPk,s=(xk,s,yk,s,zk,s)とuk=(uk,x,uk,y,uk,z)のx、y、z成分の偏微分がそれぞれゼロとなることである。
式14の自乗誤差Ek 2が最小となる条件は、ベクトルPk,s=(xk,s,yk,s,zk,s)とuk=(uk,x,uk,y,uk,z)のx、y、z成分の偏微分がそれぞれゼロとなることである。
以下の6式(式15〜20)からxk,s、yk,s、zk,s、uk,x、uk,y、uk,zを解くことで液晶表示素子上の2つの仮想点Pk,s、Pk,eを算出できる。
kは1、或いは2であるので、結局、液晶表示素子上の4つの仮想点P1,s、P1,e、P2,s、P2,eを算出できることになる。
kは1、或いは2であるので、結局、液晶表示素子上の4つの仮想点P1,s、P1,e、P2,s、P2,eを算出できることになる。
(式15)
(式16)
(式17)
(式18)
(式19)
(式20)
上記算出した液晶表示素子上の4つの仮想点は、位置検出処理部115の最終的な出力となり、位置調整制御部116にて液晶表示素子を所定位置に移動するための6軸ステージの移動量算出に使用される。
(式16)
(式17)
(式18)
(式19)
(式20)
上記算出した液晶表示素子上の4つの仮想点は、位置検出処理部115の最終的な出力となり、位置調整制御部116にて液晶表示素子を所定位置に移動するための6軸ステージの移動量算出に使用される。
次に、この位置調整制御部116にて行われる処理の詳細を図8の6軸ステージの例を交えて説明する。
位置調整制御部116の処理は、カメラ座標系での液晶表示素子上の4仮想点座標をターゲット座標へ移動する変換行列の算出処理、ターゲット座標と観測される仮想点座標との誤差量の判定処理、更にカメラ座標系からステージ座標系への変換行列とステージ座標系での液晶表示素子上の4仮想点座標をターゲット座標へ移動する変換行列の算出処理、更に6軸ステージの移動量を算出して6軸ステージを移動制御する処理とを有している。
ここで、ターゲット座標とは、液晶表示素子が位置調整済みの状態で4仮想点が位置するべき座標をいう。
位置調整制御部116の処理は、カメラ座標系での液晶表示素子上の4仮想点座標をターゲット座標へ移動する変換行列の算出処理、ターゲット座標と観測される仮想点座標との誤差量の判定処理、更にカメラ座標系からステージ座標系への変換行列とステージ座標系での液晶表示素子上の4仮想点座標をターゲット座標へ移動する変換行列の算出処理、更に6軸ステージの移動量を算出して6軸ステージを移動制御する処理とを有している。
ここで、ターゲット座標とは、液晶表示素子が位置調整済みの状態で4仮想点が位置するべき座標をいう。
そこで、先ず、カメラ座標系での液晶表示素子のターゲット座標への変換行列算出処理について説明する。
ターゲット座標への変換行列算出処理は、位置検出処理部115で算出された液晶表示素子上の4つの調整前仮想点位置ベクトルP1、P2、P3、P4が画素位置調整されるべきターゲット仮想点位置ベクトルPt1、Pt2、Pt3、Pt4への変換行列Aを算出する。
ターゲット座標への変換行列算出処理は、位置検出処理部115で算出された液晶表示素子上の4つの調整前仮想点位置ベクトルP1、P2、P3、P4が画素位置調整されるべきターゲット仮想点位置ベクトルPt1、Pt2、Pt3、Pt4への変換行列Aを算出する。
このために、先ず、調整前仮想点位置ベクトルをPi=(xi,yi,zi,1)、ターゲット仮想点位置ベクトルをP’ti=(xti,yti,zti,1)と表現する。
変換行列Aは、P’ti=AP’iの関係が成り立つ。このため、調整前後の4つの仮想点位置ベクトルを列ベクトルとした4行4列の行列P、Ptは、Pt=APが成り立つ。従って、A=PtP−1となる。
これにより、ターゲット座標への変換行列算出処理は、行列Pの逆行列が算出できれば変換行列Aを算出できる。
変換行列Aは、P’ti=AP’iの関係が成り立つ。このため、調整前後の4つの仮想点位置ベクトルを列ベクトルとした4行4列の行列P、Ptは、Pt=APが成り立つ。従って、A=PtP−1となる。
これにより、ターゲット座標への変換行列算出処理は、行列Pの逆行列が算出できれば変換行列Aを算出できる。
但し、行列Pの逆行列が算出できるための条件は、4つの列ベクトルが示す座標点が三角錐の頂点にあることであり、液晶表示素子平面上にある位置ベクトルP1、P2、P3、P4をそのまま使用することはできない。
そこで、この4つの仮想点が作る平行四辺形が底面となる四角錐の底面上に無いもう1点の仮想点P5、及びPt5を変換行列Aの算出のために使用する。
そこで、この4つの仮想点が作る平行四辺形が底面となる四角錐の底面上に無いもう1点の仮想点P5、及びPt5を変換行列Aの算出のために使用する。
仮想点P5、及びPt5の算出方法は、以下の通りである。
P5=(P2−P1)×(P3−P1)+(P1+P2+P3+P4)/4
Pt5=(Pt2−Pt1)×(Pt3−Pt1)+(Pt1+Pt2+Pt3+Pt4)/4
ここで、p×qは、ベクトルpとベクトルqのベクトル積を示す。
P5=(P2−P1)×(P3−P1)+(P1+P2+P3+P4)/4
Pt5=(Pt2−Pt1)×(Pt3−Pt1)+(Pt1+Pt2+Pt3+Pt4)/4
ここで、p×qは、ベクトルpとベクトルqのベクトル積を示す。
これにより変換行列A=PtP−1は、三角錐の頂点に位置する位置ベクトルP1、P2、P3、P5を列ベクトルとしてなる行列Pとそのターゲット位置ベクトルPt1、Pt2、Pt3、Pt5を列ベクトルとしてなる行列Ptを使って算出可能となる。
ここで、
(行列1)
(行列2)
この変換行列Aは、画素位置調整の状態判定処理で使用するが、その詳細は後程説明する。
続いて、ステージ座標系での液晶表示素子の変換行列算出処理、及び6軸ステージ制御について説明する。
液晶表示素子を実際に移動するステージ座標系とカメラ座標系とは、同一ではない。このため、液晶表示素子を6軸ステージで移動するためには、カメラ座標系での上記変換行列Aではなく、ステージ座標系での変換行列A”を算出する必要がある。
ここで、
(行列1)
(行列2)
この変換行列Aは、画素位置調整の状態判定処理で使用するが、その詳細は後程説明する。
続いて、ステージ座標系での液晶表示素子の変換行列算出処理、及び6軸ステージ制御について説明する。
液晶表示素子を実際に移動するステージ座標系とカメラ座標系とは、同一ではない。このため、液晶表示素子を6軸ステージで移動するためには、カメラ座標系での上記変換行列Aではなく、ステージ座標系での変換行列A”を算出する必要がある。
それには、先ず、カメラ座標系上での位置ベクトルP1、P2、P3、P5とPt1、Pt2、Pt3、Pt5とをステージ座標系上で表現するためのカメラ座標系からステージ座標系への変換行列Bが必要となる。
この変換行列Bが求まれば、変換行列A”を以下のように算出できる。
A”=Pt”P−1”=BPtBP−1
変換行列Bは、予めカメラ座標系とステージ座標系との相対位置関係が判っていれば事前に決定することができる。しかしながら、以下に2つの座標系の相対位置関係が未定の場合に暫定的な変換行列B’を順次算出しながら液晶表示素子をターゲット位置に調整する方法を示す。
先ず、この液晶表示素子をターゲット位置に調整する方法は、暫定的な変換行列B’を算出する。このために、前記仮想点位置ベクトルP1、P2、P3、P4の重心位置ベクトルP6=(P1+P2+P3+P4)/4を用いてステージ座標系の3つの座標軸x”、y”、z”方向のそれぞれの単位長さ移動に伴う変化ベクトルΔiを算出する。
この変換行列Bが求まれば、変換行列A”を以下のように算出できる。
A”=Pt”P−1”=BPtBP−1
変換行列Bは、予めカメラ座標系とステージ座標系との相対位置関係が判っていれば事前に決定することができる。しかしながら、以下に2つの座標系の相対位置関係が未定の場合に暫定的な変換行列B’を順次算出しながら液晶表示素子をターゲット位置に調整する方法を示す。
先ず、この液晶表示素子をターゲット位置に調整する方法は、暫定的な変換行列B’を算出する。このために、前記仮想点位置ベクトルP1、P2、P3、P4の重心位置ベクトルP6=(P1+P2+P3+P4)/4を用いてステージ座標系の3つの座標軸x”、y”、z”方向のそれぞれの単位長さ移動に伴う変化ベクトルΔiを算出する。
手順として、初期状態の位置ベクトルP6(0)から6軸ステージのx”方向に単位長さ移動した状態でテストパターンを撮像し、位置ベクトルP6(1)を算出する。
次に、位置ベクトルP6(1)の状態からy”方向に単位長さ移動した状態のテストパターンを撮像し、位置ベクトルP6(2)を得る。
更に、位置ベクトルP6(2)の状態からz”方向に単位長さ移動した状態のテストパターンを撮像し、位置ベクトルP6(3)を得る。
これら4つの位置ベクトルP6(0)、P6(1)、P6(2)、P6(3)から変化ベクトルΔ0、Δ1、Δ2を求める。
Δi=P6(i+1)−P6(i)
算出した3つの変化ベクトルΔiを列ベクトルとした行列Δは、ステージ座標系での単位ベクトルを列ベクトルとする3行3列の単位行列をカメラ座標系へ変換する変換行列に等しい。このため、行列Δの逆行列Δ−1は、平行移動を考慮しない場合のカメラ座標系からステージ座標系への変換行列となる。
次に、位置ベクトルP6(1)の状態からy”方向に単位長さ移動した状態のテストパターンを撮像し、位置ベクトルP6(2)を得る。
更に、位置ベクトルP6(2)の状態からz”方向に単位長さ移動した状態のテストパターンを撮像し、位置ベクトルP6(3)を得る。
これら4つの位置ベクトルP6(0)、P6(1)、P6(2)、P6(3)から変化ベクトルΔ0、Δ1、Δ2を求める。
Δi=P6(i+1)−P6(i)
算出した3つの変化ベクトルΔiを列ベクトルとした行列Δは、ステージ座標系での単位ベクトルを列ベクトルとする3行3列の単位行列をカメラ座標系へ変換する変換行列に等しい。このため、行列Δの逆行列Δ−1は、平行移動を考慮しない場合のカメラ座標系からステージ座標系への変換行列となる。
この行列Δ及びその逆行列Δ−1は、カメラ座標系原点とステージ座標系原点との相対関係を考慮していないので平行移動補正量が未定のままである。
この平行移動補正量を無視すると、6軸ステージで移動した後の液晶表示素子位置は極端にずれた位置へ補正されてしまい、最悪、ビデオカメラ113の視野外へテストパターンが外れて制御不能となる可能性がある。
この平行移動補正量を無視すると、6軸ステージで移動した後の液晶表示素子位置は極端にずれた位置へ補正されてしまい、最悪、ビデオカメラ113の視野外へテストパターンが外れて制御不能となる可能性がある。
そこで、ステージ座標系の原点をP6(3)=(x6,y6,z6)にあると仮置きして平行移動補正量を決定し、暫定的な変換行列Bpを作成する。
従って、ステージ座標系の原点は、できるだけ液晶表示素子に近い位置にあるように予め設計しておく必要がある。
従って、ステージ座標系の原点は、できるだけ液晶表示素子に近い位置にあるように予め設計しておく必要がある。
(行列3)
ここで、
(行列4)
位置調整制御部116は、変換行列Bpを使って液晶表示素子をターゲット座標へ変換する変換行列Ap”=BpPtBpP−1を算出し、この変換行列を用いて6軸ステージを移動制御する。
ここで、
(行列4)
位置調整制御部116は、変換行列Bpを使って液晶表示素子をターゲット座標へ変換する変換行列Ap”=BpPtBpP−1を算出し、この変換行列を用いて6軸ステージを移動制御する。
これにより、テストパターンは、回転移動補正が十分なされた状態の形状(台形状の歪みがない本来の平行四辺形)で観察されるようになる。しかしながら、4つの仮想点の重心位置は、ステージ座標系の本当の原点とは一致していない。
このため、4つの仮想点の重心位置ベクトルP6(x6,y6,z6)は、ターゲット仮想点位置ベクトルPt6(xt6,yt6,zt6)に対して所定量だけずれた位置で観察される。
このため、4つの仮想点の重心位置ベクトルP6(x6,y6,z6)は、ターゲット仮想点位置ベクトルPt6(xt6,yt6,zt6)に対して所定量だけずれた位置で観察される。
この位置ずれに対応するずれ量ベクトルg(gx,gy,gz)=Pt6(xt6,yt6,zt6)−P6(x6,y6,z6)は、4つの仮想点の重心位置とステージ座標系原点とのずれに対応する。
このため、位置調整制御部116は、ステージ座標系でのずれ量ベクトルg”(gx”,gy”,gz”)=Δ−1gに変換し、6軸ステージを前記ずれ量分だけ再度平行移動すれば液晶表示素子をターゲット位置へ移動することができる。
このため、位置調整制御部116は、ステージ座標系でのずれ量ベクトルg”(gx”,gy”,gz”)=Δ−1gに変換し、6軸ステージを前記ずれ量分だけ再度平行移動すれば液晶表示素子をターゲット位置へ移動することができる。
また、たとえ、カメラ座標からステージ座標への変換行列Bが決定できていたとしても、液晶表示素子上の仮想点位置検出誤差や6軸ステージの移動誤差等に伴い、一度にターゲット位置へ精度良く移動できない場合もある。
この場合、位置調整制御部116は、上記したようにテストパターンの撮像、液晶表示素子上の仮想点位置検出、及び6軸ステージによる液晶表示素子移動を繰り返し行いターゲット位置を所定閾値以内に収束させるフォードバック制御を行うこととなる。
この場合は、フィードバック制御が発散しないように変換行列A”に1より小さな係数をかけて、収束速度を落として制御する方法を採用しても良い。
この場合、位置調整制御部116は、上記したようにテストパターンの撮像、液晶表示素子上の仮想点位置検出、及び6軸ステージによる液晶表示素子移動を繰り返し行いターゲット位置を所定閾値以内に収束させるフォードバック制御を行うこととなる。
この場合は、フィードバック制御が発散しないように変換行列A”に1より小さな係数をかけて、収束速度を落として制御する方法を採用しても良い。
次に、液晶表示素子のターゲット位置への調整状態の判定方法について説明する。
この方法は、上記したターゲット位置へのフィードバック制御の判定にも同様に利用可能である。
液晶表示素子の調整後の位置とターゲット位置とのずれ量の定義は、前記変換行列Aを用いて行う。この変換行列Aは、カメラ座標系で観測された液晶表示素子のターゲット位置までの6つのずれ量(tx,ty,tz,θx,θy,θz)を表している。位置調整制御部116は、先ず変換行列Aを用いてこれら6つのずれ量を算出する。
この方法は、上記したターゲット位置へのフィードバック制御の判定にも同様に利用可能である。
液晶表示素子の調整後の位置とターゲット位置とのずれ量の定義は、前記変換行列Aを用いて行う。この変換行列Aは、カメラ座標系で観測された液晶表示素子のターゲット位置までの6つのずれ量(tx,ty,tz,θx,θy,θz)を表している。位置調整制御部116は、先ず変換行列Aを用いてこれら6つのずれ量を算出する。
ここで、txはx軸方向の平行ずれ量、tyはy軸方向の平行ずれ量、tzはz軸方向の平行ずれ量、θxはx軸回りの回転ずれ量、θyはy軸回りの回転ずれ量、θzはz軸回りの回転ずれ量を示す。
これら6つのずれ量の算出方法は、3次元座標の任意の位置への変換行列としてθz回転→θy回転→θx回転→tz移動→ty移動→tx方向移動の順番に変換を行う場合の変換行列が変換行列Aと等しいと置くことで求めることが可能である。
これら6つのずれ量の算出方法は、3次元座標の任意の位置への変換行列としてθz回転→θy回転→θx回転→tz移動→ty移動→tx方向移動の順番に変換を行う場合の変換行列が変換行列Aと等しいと置くことで求めることが可能である。
(行列5)
算出された6つのずれ量は、予め設定した平行移動補正誤差閾値Th1と回転移動補正誤差閾値Th2とを比較し、調整状態の判定とする。
例えば、|tx|<Th1且つ|ty|<Th1且つ|tz|<Th1且つ|θx|<Th2且つ|θy|<Th2 且つ|θz|<Th2の場合には調整終了とし、どれか一つでも閾値以上であれば再度調整を行うといった判定となる。
算出された6つのずれ量は、予め設定した平行移動補正誤差閾値Th1と回転移動補正誤差閾値Th2とを比較し、調整状態の判定とする。
例えば、|tx|<Th1且つ|ty|<Th1且つ|tz|<Th1且つ|θx|<Th2且つ|θy|<Th2 且つ|θz|<Th2の場合には調整終了とし、どれか一つでも閾値以上であれば再度調整を行うといった判定となる。
続いて、6軸ステージの具体的な例を示し、6軸ステージの制御を上記算出した変換行列A”を用いて制御する方法について図8を用いて説明する。
図8(a)は、6軸ステージの1例を示した模式図である。これは、パラレルリンクロボットと一般に呼ばれているものである。
図8(a)は、6軸ステージの1例を示した模式図である。これは、パラレルリンクロボットと一般に呼ばれているものである。
可動板801と固定板802とは、自由に移動可能な球面軸受け804を介して6本足のアクチュエータ803に結ばれている。前記可動板801及び固定板802とは、6本足のアクチュエータ803を各々独立に制御してその長さを変えることにより、可動板801の平面位置をロボットの可動範囲内の任意の所定3次元位置に移動することが可能な仕組みとなっている。
尚、図8(a)では図を見易くするため、足2本にしかアクチュエータ803を記述していないが、残り4本についても同様にアクチュエータ803を有している。
図8(b)、図8(c)を参照して上記パラレルリンクロボットの可動板801の移動例を説明する。
図8(b)は、初期状態の位置を可動板801側から見た図である。
固定板802と可動板801との間を結ぶ6本足の状態を固定板802側との接点位置ベクトルFi”と可動板801側との接点位置ベクトルMi”で表現する。
ここで、iは6本の足を示すインデックスであり、ベクトルFi”、Mi”はステージ座標系で表現したものとする。初期状態の足の長さLi(0)”は、上記2つのベクトルを使って表現すると以下の通りである。
Li(0)”=|Mi”−Fi”|
図8(c)は、可動板801をxz面と平行にベクトルt”だけ移動し、y軸回りにθyだけ回転した状態を示し、それに伴い可動板801の6つの接点がmi”に移動したことを示している。移動後の6本足の長さLi(1)”は、以下の通りである。
Li(1)”=|mi”−Fi”|
可動板801が初期状態から任意位置へ移動するための6本足の長さ調整量ΔLi”=Li(1)”−Li(0)”は、可動板801の接点ベクトルMi”がmi”へ移動するための変換行列C”が求まれば良いことになる。
ここで、プロジェクタとパラレルリンクロボットの可動板とは、固定されている。このため、変換行列C”は、液晶表示素子201をステージ座標系で見た場合の位置調整前の位置からターゲット位置へ移動するための前記変換行列A”そのものとなる。従って、各6本足の長さ調整量ΔLi”は、次の式により算出することができる。
ΔLi”=|A”Mi”−Fi”|−Li(0)
ステージ座標系とカメラ座標系の相対位置関係が未定の場合には、前記変換行列Ap”を使用して、
ΔLpi(0)”=|Ap”Mi”−Fi”|−Li(0)”=ΔLi”−ΔLpi(1)”
となり、移動後に再度算出するターゲット位置までのずれ量ベクトルg”を使って、
ΔLpi(1)”= |g”+Ap”Mi”−Fi”|−|Ap”Mi”−Fi”|
により所望するターゲット位置への移動が行える。
ここで、A”Mi”=g”+Ap”Mi”となる。
図8(b)、図8(c)を参照して上記パラレルリンクロボットの可動板801の移動例を説明する。
図8(b)は、初期状態の位置を可動板801側から見た図である。
固定板802と可動板801との間を結ぶ6本足の状態を固定板802側との接点位置ベクトルFi”と可動板801側との接点位置ベクトルMi”で表現する。
ここで、iは6本の足を示すインデックスであり、ベクトルFi”、Mi”はステージ座標系で表現したものとする。初期状態の足の長さLi(0)”は、上記2つのベクトルを使って表現すると以下の通りである。
Li(0)”=|Mi”−Fi”|
図8(c)は、可動板801をxz面と平行にベクトルt”だけ移動し、y軸回りにθyだけ回転した状態を示し、それに伴い可動板801の6つの接点がmi”に移動したことを示している。移動後の6本足の長さLi(1)”は、以下の通りである。
Li(1)”=|mi”−Fi”|
可動板801が初期状態から任意位置へ移動するための6本足の長さ調整量ΔLi”=Li(1)”−Li(0)”は、可動板801の接点ベクトルMi”がmi”へ移動するための変換行列C”が求まれば良いことになる。
ここで、プロジェクタとパラレルリンクロボットの可動板とは、固定されている。このため、変換行列C”は、液晶表示素子201をステージ座標系で見た場合の位置調整前の位置からターゲット位置へ移動するための前記変換行列A”そのものとなる。従って、各6本足の長さ調整量ΔLi”は、次の式により算出することができる。
ΔLi”=|A”Mi”−Fi”|−Li(0)
ステージ座標系とカメラ座標系の相対位置関係が未定の場合には、前記変換行列Ap”を使用して、
ΔLpi(0)”=|Ap”Mi”−Fi”|−Li(0)”=ΔLi”−ΔLpi(1)”
となり、移動後に再度算出するターゲット位置までのずれ量ベクトルg”を使って、
ΔLpi(1)”= |g”+Ap”Mi”−Fi”|−|Ap”Mi”−Fi”|
により所望するターゲット位置への移動が行える。
ここで、A”Mi”=g”+Ap”Mi”となる。
上記例では6軸ステージをパラレルリンクロボットであるとして説明したが、6軸ステージを6軸移動制御可能な任意のステージとしても良い。その場合には、6つの移動量パラメータ(tx”,ty”,tz”,θx”,θy”,θz”)を変換行列A”から算出することで同様の制御が行える。
ここで、ステージ座標系の座標軸をx”、y”、z”とすると、tx”はx”軸方向の平行ずれ量、ty”はy”軸方向の平行ずれ量、tz”はz”軸方向の平行ずれ量、θx”はx”軸回りの回転ずれ量、θy”はy”軸回りの回転ずれ量、θz”はz”軸回りの回転ずれ量を示す。これら6つのパラメータは、前記した変換行列Aから画素位置調整状態判定用に算出する6つのパラメータ(tx,ty,tz,θx,θy,θz)の場合と同様の方法で算出できる。
上述したように、今まではビデオカメラ113をピンホールカメラとして説明している。
次に、一般の撮像レンズを用いた場合のカメラ座標原点と、この原点から撮像面までの距離z0を、図15に基づいて定義し、一般のカメラでも実現可能であることを示す。
図15は、一般的な撮像レンズ1501を示している。この撮像レンズ1501は、絞り1502、入射瞳位置1505及び射出瞳位置1506で構成されているものとする。
次に、一般の撮像レンズを用いた場合のカメラ座標原点と、この原点から撮像面までの距離z0を、図15に基づいて定義し、一般のカメラでも実現可能であることを示す。
図15は、一般的な撮像レンズ1501を示している。この撮像レンズ1501は、絞り1502、入射瞳位置1505及び射出瞳位置1506で構成されているものとする。
前記撮像レンズ1501は、光軸1503と入射瞳位置1505との交点を物体側のカメラ座標系の原点、光軸1503と射出瞳位置1506との交点を像側のカメラ座標系の原点とし、共に光軸1503の方向をz軸とする。
ここで、カメラ座標原点から距離z1にある物点P1の入射角φ1の主光線が像面(撮像素子面)上の像高y1’の位置にあって像P1’を形成(結像)した場合に距離z0をy1’/tanφ1と定義する。
z0は、主光線の入射角と射出角が同一となる撮像レンズ1501の場合、射出瞳位置1506から像面(撮像素子面)1504までの距離に相当する。
ここで、カメラ座標原点から距離z1にある物点P1の入射角φ1の主光線が像面(撮像素子面)上の像高y1’の位置にあって像P1’を形成(結像)した場合に距離z0をy1’/tanφ1と定義する。
z0は、主光線の入射角と射出角が同一となる撮像レンズ1501の場合、射出瞳位置1506から像面(撮像素子面)1504までの距離に相当する。
つまり、撮像レンズ1501の入射瞳位置と光軸とが交わる点、及び射出瞳位置と光軸とが交わる点に主光線が見かけ上、集光されて形成された像を用いることでピンホールカメラの場合と同様の画像とすることができる。
但し、撮像レンズ1501はピンホールとは異なり被写界深度が無限大ではないためにピント合せが必要であり、それに伴い上記z0が変動する。
但し、撮像レンズ1501はピンホールとは異なり被写界深度が無限大ではないためにピント合せが必要であり、それに伴い上記z0が変動する。
そこで、3次元位置を計測したい4つの仮想点の位置を所定距離zfに対する被写界深度の範囲内にあると予め制限して距離zfの場合のz0を予め決定してピント位置を固定しておくことで対応する。
ここで、被写界深度は、前記手法で該仮想点を検出できるz方向の範囲となる。
当然、テストパターンが撮像可能な明るさまで絞り1502をできる限り絞り込み、被写界深度を広げる設計とすることは言うまでもない。
ここで、被写界深度は、前記手法で該仮想点を検出できるz方向の範囲となる。
当然、テストパターンが撮像可能な明るさまで絞り1502をできる限り絞り込み、被写界深度を広げる設計とすることは言うまでもない。
また、撮像素子上の4つの仮想点を算出する本手法は、ある程度のピンボケであってもマーカ403とパターンドット404の領域を判断できれば重心位置を算出できる。更に、この重心位置は、主光線の像面位置にほぼ等しいはずである。このため、本手法は、仮想点を十分精度良く検出できるという利点もある。
ここで、検出したい仮想点のz方向の位置に更に自由度を持たせたい場合がある。
この場合、位置調整制御部116は、物体までの距離zf(つまりレンズのピント位置)に対するz0を関数、或いはテーブル値でカメラ側に予め保持しておき、位置合せ処理の最初にテストパターン401或いは402のパターンドット404のドットが所定数以上検出可能なように撮像レンズ1501のピント合せを行い、そのピント位置に対応するz0を位置検出処理部115に送り、仮想点位置算出に使用するということも可能である。
この場合、位置調整制御部116は、物体までの距離zf(つまりレンズのピント位置)に対するz0を関数、或いはテーブル値でカメラ側に予め保持しておき、位置合せ処理の最初にテストパターン401或いは402のパターンドット404のドットが所定数以上検出可能なように撮像レンズ1501のピント合せを行い、そのピント位置に対応するz0を位置検出処理部115に送り、仮想点位置算出に使用するということも可能である。
ここで、上記ピント合せ時の判定でパターンドット404の所定数以上のドットが検出可能としたのは、2つのテストパターン401と402を同時に表示し、撮像した場合にマーカ403がパターンドットと重なり、一部のドットが検出不可となる場合を考慮したためであり、最低検出可能なドット数を所定数とした。
また、2つのテストパターン401、402のピント位置が異なる場合には、2つのテストパターンを同時表示するのではなく、各々別々に表示し、対応する異なるz0を用いて位置合せを独立して行うこともできる。
また、2つのテストパターン401、402のピント位置が異なる場合には、2つのテストパターンを同時表示するのではなく、各々別々に表示し、対応する異なるz0を用いて位置合せを独立して行うこともできる。
前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102の液晶表示素子からビデオカメラ113の撮像素子114までを構成するそれぞれの光学系は、同一特性を示すように設計されている。このため、前記第1プロジェクタ101及び第2プロジェクタ102は、独立して位置合せ制御した場合でも最終的にz0が一致することになる。
上記の他に、更に、撮像レンズ1501は、さまざまな収差を持っている。このため、像高y’は、光軸から離れるに従って理想値からずれるのが一般的である。
上記の他に、更に、撮像レンズ1501は、さまざまな収差を持っている。このため、像高y’は、光軸から離れるに従って理想値からずれるのが一般的である。
このようなずれを補正するために、位置検出処理部115は、予め光学的な歪み量を求めて歪み補正量をビデオカメラ113、或いは位置検出処理部115内に保持しておき、ビデオカメラ113にて画像を撮像する毎に、この撮像画像に対して歪み補正量を用いて補正処理を実施することもできる。
この歪み補正処理は、一般的な補間処理(バイリニア法やバイキュービック法等)を用いて所定サンプリング位置の像を作り直す処理となる。
この歪み補正処理は、一般的な補間処理(バイリニア法やバイキュービック法等)を用いて所定サンプリング位置の像を作り直す処理となる。
また、位置検出用に使用するテストパターン401、或いは402のターゲット位置は、撮像画像の中央部分に配置し、且つ撮像素子の画素数をできるだけ多いものを使用して前記パターン401、或いは402の撮像サイズを小さく撮像する。このことにより、レンズ歪みの影響を減らし、仮想点の算出誤差を抑えるようにすることもできる。
但し、撮像素子の画素数とテストパターン401、或いは402の撮像サイズは、撮像素子上の仮想点の必要算出精度、延いては必要とする画素位置調整精度そのものに依存する。このため、光学歪み、撮像素子の画素数、テストパターンサイズは、設計上のトレードオフで決定される。
但し、撮像素子の画素数とテストパターン401、或いは402の撮像サイズは、撮像素子上の仮想点の必要算出精度、延いては必要とする画素位置調整精度そのものに依存する。このため、光学歪み、撮像素子の画素数、テストパターンサイズは、設計上のトレードオフで決定される。
上述した位置調整処理の基本形を図16のフローチャートに基づき、簡潔に説明する。
先ず、位置検出処理部115は、対象平面上の所定パターンの位置検出処理として、カメラで撮像抽出した対象平面上の所定パターンの撮像素子上での4つの仮想点座標(カメラ座標系)を算出する(ステップ1601)。
先ず、位置検出処理部115は、対象平面上の所定パターンの位置検出処理として、カメラで撮像抽出した対象平面上の所定パターンの撮像素子上での4つの仮想点座標(カメラ座標系)を算出する(ステップ1601)。
次に、位置検出処理部115は、撮像素子上での4つの仮想点座標から対象平面上の所定パターンの4つの仮想点座標(カメラ座標系)を算出する(ステップ1602)。
続いて、所定平面の位置調整方法として、位置調整制御部116は、対象平面上の所定パターンの4つの仮想点座標(カメラ座標系)とこれらの仮想点の所定ターゲット座標(カメラ座標系)をステージ座標系での座標に変換する(ステップ1603)。
続いて、所定平面の位置調整方法として、位置調整制御部116は、対象平面上の所定パターンの4つの仮想点座標(カメラ座標系)とこれらの仮想点の所定ターゲット座標(カメラ座標系)をステージ座標系での座標に変換する(ステップ1603)。
位置調整制御部116は、ステージ座標系での対象平面上の所定パターンの4つの仮想点座標とこのターゲット座標から6軸ステージの移動量を算出する(ステップ1604)。
位置調整制御部116は、6軸ステージを移動量に基づいて移動(ステップ1605)を行い、調整を終了する。
対象平面の検出精度とその位置調整精度が共に十分要求されるレベルにあれば、このようなフィードフォワード制御が可能となる。
位置調整制御部116は、6軸ステージを移動量に基づいて移動(ステップ1605)を行い、調整を終了する。
対象平面の検出精度とその位置調整精度が共に十分要求されるレベルにあれば、このようなフィードフォワード制御が可能となる。
次に、図11に示す機能ブロック図を参照して、本発明の位置合せ装置内でのデータの流れを説明する。
ビデオカメラ113の撮像部1101は、位置合せ判定制御部1105からの撮像要求信号を受け、液晶表示素子に表示されたテストパターンのピント合せを行って偏光ビームスプリッタ109からの画像を撮像して信号処理し画像信号を得る。撮像部1101からの画像信号は、画像メモリ1102に入力され、一時保存される。
ビデオカメラ113の撮像部1101は、位置合せ判定制御部1105からの撮像要求信号を受け、液晶表示素子に表示されたテストパターンのピント合せを行って偏光ビームスプリッタ109からの画像を撮像して信号処理し画像信号を得る。撮像部1101からの画像信号は、画像メモリ1102に入力され、一時保存される。
画像メモリ1102内に保存された画像信号は、撮像点座標算出部1103に入力される。撮像点座標算出部1103は、入力された画像信号から位置合せ用テストパターン(401、402)のマーカ(403)のエリアをサーチ抽出し、この抽出したマーカエリアからマーカ重心位置を算出する。更に、撮像点座標算出部1103は、算出した重心位置からパターンドット(404)のエリアをサーチ抽出する。
パターンドットの抽出は、マーカ重心間の予め定められた所定位置にドットが存在するという先見情報を基にサーチエリアを限定して行うようになっている。
パターンドットの抽出は、マーカ重心間の予め定められた所定位置にドットが存在するという先見情報を基にサーチエリアを限定して行うようになっている。
撮像点座標算出部1103は、抽出したパターンドットエリアから各ドットの重心位置を算出し、マーカ重心、パターンドット重心座標データを物体点座標算出部1104に出力する。
物体点座標算出部1104では、入力されたマーカ重心座標、パターンドット重心座標データと、更に位置合せ判定制御部1105から入力されたターゲット位置とのずれ量判定結果と、撮像部1101から入力された撮像時の距離z0に基づき、液晶表示素子上の4つの仮想点を算出する。この仮想点の算出は、マーカ重心座標を用いるか、或いはパターンドット重心座標の夫々の対応する4点で構成させる平行四辺形から算出した液晶表示素子上のパターンドット重心座標から最小自乗誤差法を用いて行う。
物体点座標算出部1104では、入力されたマーカ重心座標、パターンドット重心座標データと、更に位置合せ判定制御部1105から入力されたターゲット位置とのずれ量判定結果と、撮像部1101から入力された撮像時の距離z0に基づき、液晶表示素子上の4つの仮想点を算出する。この仮想点の算出は、マーカ重心座標を用いるか、或いはパターンドット重心座標の夫々の対応する4点で構成させる平行四辺形から算出した液晶表示素子上のパターンドット重心座標から最小自乗誤差法を用いて行う。
更に、物体点座標算出部1104では、算出した撮像素子上の4つの仮想点座標を位置合せ判定制御部1105、カメラ→ステージ座標変換行列算出保持部1106、ステージ移動量算出部1107に出力する。
位置合せ判定制御部1105では、入力された液晶表示素子上の4つの仮想点と、ターゲット座標設定保持部1108から入力された液晶表示素子上の4つの仮想点とに基づいて6つのずれ量パラメータを算出する。位置合せ判定制御部1105は、算出した6つのずれ量パラメータと、予め位置合せ判定制御部1105内で保持されている閾値とを比較し、この比較判定結果を物体点座標算出部1104及びステージ移動制御部1109へ出力する。
位置合せ判定制御部1105では、入力された液晶表示素子上の4つの仮想点と、ターゲット座標設定保持部1108から入力された液晶表示素子上の4つの仮想点とに基づいて6つのずれ量パラメータを算出する。位置合せ判定制御部1105は、算出した6つのずれ量パラメータと、予め位置合せ判定制御部1105内で保持されている閾値とを比較し、この比較判定結果を物体点座標算出部1104及びステージ移動制御部1109へ出力する。
カメラ→ステージ座標変換行列算出保持部1106では、位置合せ判定制御部1105からの変換行列Bp”作成要求信号が入力された場合に、入力された液晶表示素子上の4つの仮想点からそれらの重心座標を算出保持し、ステージ座標軸方向での単位長さ移動を行うことで4つの該重心座標P6(0)、P6(1)、P6(2)、P6(3)が揃うまで、要求信号を位置合せ判定制御部1105に送る。
要求信号を受けた位置合せ判定制御部1105では、ステージ移動制御部1109に所定量移動する要求信号を送り、ステージ移動制御部1109からの6軸ステージが移動完了信号を受けて撮像部1101に撮像要求信号を送る。
要求信号を受けた位置合せ判定制御部1105では、ステージ移動制御部1109に所定量移動する要求信号を送り、ステージ移動制御部1109からの6軸ステージが移動完了信号を受けて撮像部1101に撮像要求信号を送る。
カメラ→ステージ座標変換行列算出保持部1106にて4つの重心座標が揃った時点で変換行列Bp”が算出され、保持される。
位置合せ判定制御部1105から変換行列Bp”の作成要求信号が入力されない場合には、上記変換行列Bp”は更新されず、以前に作成された状態のままとなる。
位置合せ判定制御部1105から変換行列Bp”の作成要求信号が入力されない場合には、上記変換行列Bp”は更新されず、以前に作成された状態のままとなる。
ステージ移動量算出部1107では、物体点座標算出部1104から出力された液晶表示素子の4つの仮想点座標と、ターゲット座標設定保持部1108から出力された液晶表示素子の該4つの仮想点座標のターゲット座標とがカメラ→ステージ座標変換行列算出保持部1106から出力された変換行列Bp”とを用いてステージ座標系での変換行列Ap”を算出する。ステージ移動量算出部1107は、6軸ステージを制御する6つのパラメータを算出し、これら6つのパラメータをステージ移動制御部1109に出力する。
ステージ移動制御部1109では、位置合せ判定制御部1105からの変換行列Bp”作成要求信号に基づき、要求信号がOFFの場合には上記6つのパラメータを使って6軸ステージ1110を移動制御し、要求信号がONの場合には位置合せ判定制御部1105にて指定された座標軸方向に単位長さ分、移動制御する。
移動量のフィードバック情報は、6軸ステージ1110からステージ移動制御部1109に戻され、更に位置合せ判定制御部1105に戻される。
ターゲット座標設定保持部1108は、液晶表示素子から撮像素子までのトータルの光学設計により予め求まるターゲット位置データを保持している。ターゲット座標設定保持部1108は、保持しているターゲット位置データを位置合せ判定制御部1105、及びステージ移動量算出部1107に出力する。
ターゲット座標設定保持部1108は、液晶表示素子から撮像素子までのトータルの光学設計により予め求まるターゲット位置データを保持している。ターゲット座標設定保持部1108は、保持しているターゲット位置データを位置合せ判定制御部1105、及びステージ移動量算出部1107に出力する。
また、図1において、例えば第1プロジェクタ101に6軸ステージを用意せず、装置組み立て時に第1プロジェクタ101の液晶表示素子の位置調整を手動で行う場合には第1プロジェクタ101の液晶表示素子位置自体がターゲット位置になる。この場合には、物体点座標算出部1104にて算出された第1プロジェクタ101の液晶表示素子の4つの仮想点座標をターゲット座標設定保持部1108に保持できるようにする。そのためには、物体点座標算出部1104とターゲット座標設定保持部1108とを接続しても良いし、不図示の外部表示部により物体点座標算出部1104で算出された液晶表示素子の仮想点座標を表示してターゲット座標設定保持部1108に、前記仮想点座標を手入力するキーボード等の入力部が備わっていても良い。
続いて、図12〜図14に示すフローチャートに基づき、本発明のカメラ座標系とステージ座標系との相対位置が不定時のフィードバック制御を用いた位置合せ方法の手順を説明する。
位置調整制御部116は、位置合せスタート時に位置合せ判定制御部1101にて調整する液晶表示素子の番号を初期値にセットする(ステップ1201)。撮像部116は、調整を行う液晶表示素子のテストパターンのピント合せをカメラで撮像したテストパターンのパターンドットの検出数(撮像点座標算出部1103にて検出)により行い、ピント位置でのカメラ座標原点から撮像面までの距離z0を決定する(ステップ1202)。その後、位置調整制御部116は、カメラ座標系からステージ座標系への変換行列Bp”の算出(ステップ1203)を行い、変換行列をカメラ→ステージ座標変換行列算出保持部1106に保持する。
位置調整制御部116は、位置合せスタート時に位置合せ判定制御部1101にて調整する液晶表示素子の番号を初期値にセットする(ステップ1201)。撮像部116は、調整を行う液晶表示素子のテストパターンのピント合せをカメラで撮像したテストパターンのパターンドットの検出数(撮像点座標算出部1103にて検出)により行い、ピント位置でのカメラ座標原点から撮像面までの距離z0を決定する(ステップ1202)。その後、位置調整制御部116は、カメラ座標系からステージ座標系への変換行列Bp”の算出(ステップ1203)を行い、変換行列をカメラ→ステージ座標変換行列算出保持部1106に保持する。
位置検出処理部115は、初期設定が終わった時点で第n番目の液晶表示素子のテストパターンを撮像部1101で撮像した撮像画像から抽出し、カメラ座標系での4つの仮想点座標を算出する(ステップ1204)。
位置調整制御部116は、カメラ座標系での液晶表示素子の該4つの仮想点を底面とする四角錐の頂点座標と、該4つの仮想点に対応するターゲット座標に対しても該四角錐の頂点座標を算出する(ステップ1205)。
位置調整制御部116は、カメラ座標系での液晶表示素子の該4つの仮想点を底面とする四角錐の頂点座標と、該4つの仮想点に対応するターゲット座標に対しても該四角錐の頂点座標を算出する(ステップ1205)。
位置調整制御部116は、カメラ座標系での液晶表示素子の仮想点位置からターゲット位置への変換行列を算出し、この算出した変換行列を用いて6軸(tx、ty、tz、θx、θy、θz)のずれ量を算出する(ステップ1206)。
位置調整制御部116は、得られた6軸のずれ量と所定閾値との比較(ステップ1207)を行う。
位置調整制御部116は、得られた6軸のずれ量と所定閾値との比較(ステップ1207)を行う。
位置調整制御部116は、6軸のずれ量が1つでも所定閾値以上の場合には、既に算出した四角錐の頂点座標の同一平面に無い現時点での4つの座標と、それらに対応するターゲット位置座標をステージ座標系へ変換する。
位置調整制御部116は、ステージ座標系での液晶表示素子移動に伴う変換行列Ap”を算出する(ステップ1208)。位置調整制御部116は、6軸ステージの移動量を算出して6軸ステージを移動(ステップ1209)し、ステップ1202へ戻る。
位置調整制御部116は、ステージ座標系での液晶表示素子移動に伴う変換行列Ap”を算出する(ステップ1208)。位置調整制御部116は、6軸ステージの移動量を算出して6軸ステージを移動(ステップ1209)し、ステップ1202へ戻る。
一方、6軸のずれ量がすべて所定閾値未満の場合、位置調整制御部116は、第n番目の液晶表示素子の調整を終了する。位置調整制御部116は、次に調整すべき液晶表示素子があるかを判定(ステップ1210)する。位置調整制御部116は、調整すべき液晶表示素子がなければ全ての調整を終了し、まだ残っている場合には調整する液晶表示素子の番号を1つ繰り上げ(ステップ1211)てステップ1202へ戻る。
次に、ステップ1204の内容の詳細を説明する。
位置検出処理部115は、液晶表示素子にて表示したテストパターンをカメラで撮像しメモリに保存する(ステップ1301)。位置検出処理部115は、撮像画像から第n番目の液晶表示素子が表示した4つのマーカを検出する(ステップ1302)。位置検出処理部115は、得られた4つのマーカの重心座標を各々算出する(ステップ1303)。
位置検出処理部115は、液晶表示素子にて表示したテストパターンをカメラで撮像しメモリに保存する(ステップ1301)。位置検出処理部115は、撮像画像から第n番目の液晶表示素子が表示した4つのマーカを検出する(ステップ1302)。位置検出処理部115は、得られた4つのマーカの重心座標を各々算出する(ステップ1303)。
位置調整制御部116は、既にステップ1205にて6軸ずれ量を算出しているかどうかを判定する(ステップ1304)。位置調整制御部116は、ステップ1205にて6軸ずれ量を算出していれば、6軸ずれ量の内の回転移動量と所定閾値との判定を行う(ステップ1305)。
ここで、回転移動量のすべてが所定閾値未満であれば、位置検出処理部115は、マーカ重心座標間のパターンドットを2セット分抽出し、これら抽出したパターンドットの2N個の重心座標を算出する(ステップ1306)。
ここで、回転移動量のすべてが所定閾値未満であれば、位置検出処理部115は、マーカ重心座標間のパターンドットを2セット分抽出し、これら抽出したパターンドットの2N個の重心座標を算出する(ステップ1306)。
位置検出処理部115は、算出した2N個の重心座標から所定の平行四辺形を構成する4つの重心座標に対して液晶表示素子上の4つの重心座標を算出する(ステップ1307)。位置検出処理部115は、得られた液晶表示素子上のパターンドットの重心座標と、本来の仮想点と該パターンドットとの設計時の相対座標とによる自乗誤差が最小となる液晶表示素子上の仮想点座標を算出する(ステップ1308)。
一方、ステップ1304で6軸ずれ量が算出されていないと判断された、或いはステップ1305で回転移動量が1つでも所定閾値以上となった場合、位置検出処理部115は、撮像素子上の4つのマーカ重心座標に基づいて液晶表示素子上の仮想点座標を算出する(ステップ1309)。
上記ステップ1305において、回転移動量と所定閾値との判定によりマーカ重心座標から液晶表示素子上の仮想点座標を算出するか、又はパターンドットの重心座標から算出するかを切り替える理由は、回転移動量が所定閾値以上であると撮像画像上のマーカ間の距離が短くなり、その間に位置するパターンドットが個々のドットに分離できなくなることにより、重心算出精度が得られないためである。
つまり、前記閾値は、パターンドットの各々が分離可能な程度の位置関係でテストパターンとカメラが対向しているかの判定閾値となる。
つまり、前記閾値は、パターンドットの各々が分離可能な程度の位置関係でテストパターンとカメラが対向しているかの判定閾値となる。
次にステップ1203の内容の詳細を説明する。
先ず、位置検出処理部115は、位置調整を行う第n番目の液晶表示素子が表示したテストパターンをカメラで撮像抽出し、カメラ座標系での4つの仮想点座標を算出する(ステップ1401)。位置調整制御部116は、算出した4つの仮想点座標の重心座標P6(0)を算出する(ステップ1402)。
先ず、位置検出処理部115は、位置調整を行う第n番目の液晶表示素子が表示したテストパターンをカメラで撮像抽出し、カメラ座標系での4つの仮想点座標を算出する(ステップ1401)。位置調整制御部116は、算出した4つの仮想点座標の重心座標P6(0)を算出する(ステップ1402)。
位置調整制御部116は、算出した重心座標P6(0)を一時保持した後、6軸ステージをステージ座標系のx”軸方向に単位長移動する(ステップ1403)。位置検出処理部115は、移動後の液晶表示素子が表示したテストパターンをカメラで撮像抽出し、カメラ座標系での4つ仮想点座標を算出する(ステップ1404)。位置調整制御部116は、算出した4つの仮想点座標の重心座標P6(1)を算出する(ステップ1405)。
位置調整制御部116は、算出した重心座標P6(1)を一時保持した後、6軸ステージをステージ座標系のy”軸方向に単位長移動する(ステップ1406)。位置検出処理部115は、移動後の液晶表示素子が表示したテストパターンをカメラで撮像抽出し、カメラ座標系での4つの仮想点座標を算出する(ステップ1407)。位置調整制御部116は、算出した4つの仮想点座標の重心座標P6(2)を算出する(ステップ1408)。
位置調整制御部116は、算出した重心座標P6(2)を一時保持した後、6軸ステージをステージ座標系のz”軸方向に単位長移動する(ステップ1409)。位置検出処理部115は、移動後の液晶表示素子が表示したテストパターンをカメラで撮像抽出し、カメラ座標系での4つ仮想点座標を算出する(ステップ1410)。位置調整制御部116は、算出した4つの仮想点座標の重心座標P6(3)を算出する(ステップ1411)。
位置調整制御部116は、算出した4つの重心座標P6(0)〜P6(3)を用いてステージ座標系の3軸方向の単位ベクトルをカメラ座標系で表現した変化ベクトルΔ0、Δ1、Δ2を算出する。位置調整制御部116は、重心座標P6(3)をステージ座標系の原点と仮置きしてカメラ座標系からステージ座標系への変換行列Bp”を作成する(ステップ1412)。
この結果、第1の実施例は、上述のようなプロジェクタの液晶表示素子の自動位置合せ方法、及び装置により、構成が簡単、安価であり、且つ高速、高精度に画素位置調整を行うことができる。
図6は3板液晶表示素子の位置合せに使用可能な位置合せテストパターンの1例である。
図6(a)は第1板用テストパターン(以下、単に第1板用パターン)601、図6(b)は第2板用パターン602、図6(c)は第3板用パターン603を示し、例えばそれぞれが赤、緑、青の液晶表示素子に対応するものとする。
図6(a)は第1板用テストパターン(以下、単に第1板用パターン)601、図6(b)は第2板用パターン602、図6(c)は第3板用パターン603を示し、例えばそれぞれが赤、緑、青の液晶表示素子に対応するものとする。
3つのパターン601、602、603は、前記2板用パターン401、402と同様の構造であるマーカ604とパターンドット605を有して構成されている。
マーカ604の重心位置は、位置調整用に使用する平行線分端の仮想点に対応する。
マーカ604の重心位置は、位置調整用に使用する平行線分端の仮想点に対応する。
3つの液晶表示素子の画素位置調整が終了した時点で、図6(d)のように正六角形の頂点位置にそれぞれのマーカ604同士が相対的な所定位置で重なり十字状のパターンを形成するようにマーカ604の長方形の向きが予め定められている。
各パターンドット605は、正六角形の辺上に配置されている。但し、マーカ604が重なって各々の長方形が90度の角度をもって十字状パターンを形成する必要は必ずしも無く、各々のパターンに対応するマーカ604の検出を行うための識別角度が十分保たれていれば歪んだ十字状パターンとしても何ら問題無い。
図7は、3板反射型液晶表示素子の画素位置調整装置を有するプロジェクタの画像合成光学エンジン部分を模式的に示した図である。
赤色用表示素子701、緑色用表示素子702、青色用表示素子703は、位置調整装置である小型6軸ステージ707、708、709の可動部側によって保持され、各々偏光ビームスプリッタ704、705、706の一面に対して隙間を持って配置されている。
小型6軸ステージ707、708、709の固定部側は、前記光学エンジンを固定する固定枠に固定されているものとする。
赤色用表示素子701、緑色用表示素子702、青色用表示素子703は、位置調整装置である小型6軸ステージ707、708、709の可動部側によって保持され、各々偏光ビームスプリッタ704、705、706の一面に対して隙間を持って配置されている。
小型6軸ステージ707、708、709の固定部側は、前記光学エンジンを固定する固定枠に固定されているものとする。
偏光ビームスプリッタ704、705、706は、ダイクロイックプリズム710の所定面に対向するように配置されている。ダイクロイックプリズム710の合成画像射出面側には、旋光板711、偏光ビームスプリッタ712、及び投射レンズを配置する構成となっている。
旋光板711は、赤、緑、青色の各画像の偏光方向を一致させるためのものである。偏光ビームスプリッタ712は投射レンズ713へ入射される画像の一部の漏れ光をカメラ側に分配するためのものである。
旋光板711は、赤、緑、青色の各画像の偏光方向を一致させるためのものである。偏光ビームスプリッタ712は投射レンズ713へ入射される画像の一部の漏れ光をカメラ側に分配するためのものである。
偏光ビームスプリッタ712からの漏れ光が射出される側には、光学絞り714、カメラ715が配置され、カメラ715の撮像素子716上に表示素子に表示された画像が結像し、撮像されるようになっている。カメラ715の撮像素子716は、撮像信号を位置検出処理部717に出力する。位置検出処理部717は、入力された撮像信号に基づき、各表示素子の3次元位置を算出し、位置調整制御部718にて算出された位置補正量を基に6軸ステージ707、708、709を制御して、赤色用表示素子701、緑色用表示素子702、青色用表示素子703の位置合せを行う。
位置検出処理部717内の処理は、基本的には上記第1実施例で説明した図1の位置検出処理部115と同様である。位置検出処理部717内の処理は、撮像画像からテストパターンの抽出により4つのマーカ重心の算出、及び2つの該マーカ重心に挟まれたパターンドットの重心算出処理、及びこれらの撮像素子上の重心座標から表示素子の仮想点座標の算出を行うようになっている。位置調整制御部718の処理も基本的には、上記第1実施例で説明した図1の位置調整制御部116と同様である。位置調整制御部718の処理は、位置検出処理部717で算出された表示素子の仮想点座標から各表示素子が保持する6軸ステージの移動量算出と、その制御を行うようになっている。
位置検出処理、及び位置調整制御の詳細は、上記第1実施例で示した内容の通りである。また、小型6軸ステージ707、708、709は、上記第1実施例と同様に図8で示したパラレルリンクロボット構成のものであっても、別の任意の6軸制御可能なステージであっても良いのは言うまでもない。
また、調整方向については6軸全てについてステージにて行うことを前提に記述しているが、6軸全てをステージにて調整しなくても良く、予め組み立て時に所定方向軸に対して十分な位置調整ができていれば、その方向軸の調整が必要なくなるのは言うまでも無く、その方向軸の調整機構を省いたステージを使用することも可能である。
更に、図7に示した3板反射型液晶表示素子の画素位置調整装置は、投射レンズにより画像を投射しながら3枚の表示素子の位置合せを行うことができる構成となっているが、旋光板711、偏光ビームスプリッタ712、投射レンズ713が無い状態でダイクロイックプリズム710の射出画像を着脱可能なカメラで直接撮像する構成としても良い。このような構成では、表示素子位置の校正時にカメラと投射レンズを交換できる着脱可能な機構を付加すれば良く、上記旋光板711、及び偏光ビームスプリッタ712が必要無くなる。
続いて、図6に示すテストパターンの検出方法について以下に説明する。
テストパターンの検出方法は、3板の表示素子に表示するテストパターンを赤、緑、青の順で順次表示、撮像する場合、水平、垂直方向の所定色ラン長を検出することでマーカ604を検出可能であり、マーカ604の重心位置から第1実施例と同様にパターンドット605の各ドットをマーカ重心間の所定位置に対して探索することで抽出できる。
テストパターンの検出方法は、3板の表示素子に表示するテストパターンを赤、緑、青の順で順次表示、撮像する場合、水平、垂直方向の所定色ラン長を検出することでマーカ604を検出可能であり、マーカ604の重心位置から第1実施例と同様にパターンドット605の各ドットをマーカ重心間の所定位置に対して探索することで抽出できる。
上記テストパターンの抽出が可能であれば、第1実施例と同様に表示素子上の仮想点の算出も可能である。
一方、テストパターンの検出方法は、3板の表示素子に表示するテストパターンを同時に表示、撮像した場合、撮像素子がカラーであれば当然、各赤、緑、青の画像に対して独立に上記同様に抽出が可能である。
しかしながら、テストパターンの検出方法は、撮像素子がモノクロである場合には先ず水平、垂直方向の所定ラン長を検出する。
しかしながら、テストパターンの検出方法は、撮像素子がモノクロである場合には先ず水平、垂直方向の所定ラン長を検出する。
上記撮像素子がモノクロである場合のテストパターンの検出方法は、以下に示すように行う。
先ず、水平ランで検出されたマーカ604で、ほぼ長方形の頂点位置に位置するものを抽出して第2板用テストパターン602とする。次に、抽出された以外のマーカに対して3つの垂直ランとその左側にある1つの水平ランで検出されたマーカ604がほぼ長方形の頂点位置に位置するものを抽出して第1板用テストパターン601とする。更に、残った3つの垂直ランとその右側にある1つの水平ランで検出されたマーカ604がほぼ長方形の頂点であることを確認し、第3板用テストパターン603とする。
先ず、水平ランで検出されたマーカ604で、ほぼ長方形の頂点位置に位置するものを抽出して第2板用テストパターン602とする。次に、抽出された以外のマーカに対して3つの垂直ランとその左側にある1つの水平ランで検出されたマーカ604がほぼ長方形の頂点位置に位置するものを抽出して第1板用テストパターン601とする。更に、残った3つの垂直ランとその右側にある1つの水平ランで検出されたマーカ604がほぼ長方形の頂点であることを確認し、第3板用テストパターン603とする。
これら第2板用テストパターン602、第1板用テストパターン601及び第3板用テストパターン603との関係は、3つの表示素子の位置が極端にずれていなければ成り立つため、対応表示素子の誤マーカ選択の確率は少ないと見なせる。
また、上記撮像素子がモノクロである場合のテストパターンの検出方法は、初期状態で目視にてマーカが重なっていると確認された場合、手動にて重なりを無くし、3つのテストパターンのマーカ604が概略正六角形の頂点に位置するように移動させることで、各表示素子のテストパターン抽出の誤検出確率をより低減することもできる。
この結果、第2実施例では3板反射型液晶表示素子の位置合せ方法、及び装置についての例であったが、3板に限定されるものではなく、単板からN板表示素子構成全てで位置合せは可能である。
また、第2実施例では、N板表示素子構成の合成画像を1枚の画像で撮像する場合には正(2N)角形の各頂点に仮想点を構成するようなテストパターンを用意すれば、上記実施例同様に自動位置合せができると共に、どの表示素子が位置ずれしているかを目視にてチェックできるという利点がある。
また、第2実施例では、N板表示素子構成の合成画像を1枚の画像で撮像する場合には正(2N)角形の各頂点に仮想点を構成するようなテストパターンを用意すれば、上記実施例同様に自動位置合せができると共に、どの表示素子が位置ずれしているかを目視にてチェックできるという利点がある。
更に、第2実施例では、表示素子の種類も限定されるものでは無く、透過型液晶やDMD等、平面上にテストパターンを表示可能な表示素子であればどんなものでも可能である。
更に、本発明はプロジェクタの表示素子の位置合せ方法、及び装置について説明してきたが、これに限定するものではなく、表示素子のようなテストパターンを表示可能な能動素子でなくても平面上の予め定められた長さDを持つ平行線分の端点(仮想線分上の点であっても良い)をカメラにて撮像でき、且つその端点座標を算出することが可能であれば、カメラから見た該端点の3次元座標を求めることが可能であり、より汎用的な3次元計測方法、或いは装置に利用可能であるのは言うまでもなく、第3実施例にそのような例を示す。
更に、本発明はプロジェクタの表示素子の位置合せ方法、及び装置について説明してきたが、これに限定するものではなく、表示素子のようなテストパターンを表示可能な能動素子でなくても平面上の予め定められた長さDを持つ平行線分の端点(仮想線分上の点であっても良い)をカメラにて撮像でき、且つその端点座標を算出することが可能であれば、カメラから見た該端点の3次元座標を求めることが可能であり、より汎用的な3次元計測方法、或いは装置に利用可能であるのは言うまでもなく、第3実施例にそのような例を示す。
図17は、より汎用的な3次元計測装置のカメラ部分とその計測対象を示した模式図である。
3次元計測装置の具体例としては、例えば自立的に移動可能な自走式ロボットの目の役割をするカメラ部分とその撮像画像処理装置の構成が考えられる。
3次元計測装置の具体例としては、例えば自立的に移動可能な自走式ロボットの目の役割をするカメラ部分とその撮像画像処理装置の構成が考えられる。
カメラ1701は単眼とし、ドア1702は大きさ(幅、或いは高さ)が規格で決められており、予めその大きさ、及び色が装置内に登録されているものとする。或いはドアに無線IDタグ(ICタグ)を設け、該計測装置にてこのIDタグ情報を読み取り、ドアの大きさ情報を得るようにしても良い。
今、自走式ロボットがドア1702を通り抜けるという動作を考える。
自走式ロボットはロボットの目であるカメラ1701を基準としたカメラ座標系から見たドア1702の3次元座標を検出しなければならない。
自走式ロボットはロボットの目であるカメラ1701を基準としたカメラ座標系から見たドア1702の3次元座標を検出しなければならない。
汎用的な位置計測は、通常、複眼の視差を用いて3次元計測を行う方法を採用するが、このような制限された動作を行う場合には、今まで説明した実施例同様に単眼のみのコストを抑えた構成で処理が行える。
図18は、カメラ1701で撮像した画像を示している。
第3実施例では、図18の撮像画像からドア1801を抽出する処理を行う場合を説明する。
上記ドア抽出処理は、撮像画像からドア1801の色情報に対応した領域を抽出し、その周囲の壁1806、及び床1807との境界線を決定する。
第3実施例では、図18の撮像画像からドア1801を抽出する処理を行う場合を説明する。
上記ドア抽出処理は、撮像画像からドア1801の色情報に対応した領域を抽出し、その周囲の壁1806、及び床1807との境界線を決定する。
境界線自体は、通常のエッジ抽出処理を行うことで決定できる。
境界線は4本あり、それらが交わる位置1802、1803、1804、1805がドア1702の4つの角1703、1704、1705、1706に対応する。
これら4つの角の位置は、第1、第2実施例で記載した表示素子上の長さが予め定められた等長平行2線分の端点に相当する。
境界線は4本あり、それらが交わる位置1802、1803、1804、1805がドア1702の4つの角1703、1704、1705、1706に対応する。
これら4つの角の位置は、第1、第2実施例で記載した表示素子上の長さが予め定められた等長平行2線分の端点に相当する。
このため、ドア抽出処理は、撮像素子上の4つの点1802、1803、1804、1805を用いてドア1702の4つの角1703、1704、1705、1706の3次元座標を同様な方法で算出可能となる。この方法は、撮像素子上の端点算出自体は、高精度なものとはならないが、第3実施例のような用途では十分な精度となる。
また、境界線が4つ検出できない場合には、カメラ1701の位置を上下左右に振ったり、広角側へのズーミング等して視野の中にドア1801を入れる動作をさせるようにカメラ1701を制御することで確実に上記4つの点が算出できる。当然、ピント合せは、オートフォーカス制御がなされるものとする。
ドア1702の4つの角1703、1704、1705、1706の3次元座標が判明すれば、ドア1702のカメラ1701に対する向きも該4つの角1703、1704、1705、1706で作る平面の法線ベクトルとして簡単に算出できる。
従って、ロボット自体の姿勢制御は、法線ベクトルと直交する方向に向きを変えつつ、ドア1702の位置へ移動すれば、ドア1702に対向した状態で通り抜けることが可能となる。ここで、ドア1702は、押すだけで通り抜けられるドアノブが付いていないタイプであるとした。
従って、ロボット自体の姿勢制御は、法線ベクトルと直交する方向に向きを変えつつ、ドア1702の位置へ移動すれば、ドア1702に対向した状態で通り抜けることが可能となる。ここで、ドア1702は、押すだけで通り抜けられるドアノブが付いていないタイプであるとした。
図19は汎用的な3次元計測装置のカメラ部分とその計測対象を示したもう1つの模式図である。
3次元計測装置の具体例としては、所定サイズのダンボールを所定場所から別の所定場所へ移動するための自走式ロボットの目の役割をするカメラ部分とその撮像画像処理装置の構成とする。
3次元計測装置の具体例としては、所定サイズのダンボールを所定場所から別の所定場所へ移動するための自走式ロボットの目の役割をするカメラ部分とその撮像画像処理装置の構成とする。
前記自走式ロボットは、ダンボール1902を保持する不図示の複数のアームと、所定位置へ自由に移動できる不図示の移動手段を備えている。
3次元計測装置は、カメラ1901で撮像した画像に基づき、ダンボール1902と自走式ロボットとの相対位置関係を算出して、前記自走式ロボットが自立的に所定位置に移動できるようになっている。
3次元計測装置は、カメラ1901で撮像した画像に基づき、ダンボール1902と自走式ロボットとの相対位置関係を算出して、前記自走式ロボットが自立的に所定位置に移動できるようになっている。
ここで、複数積まれているダンボール1902の大きさ(長さ、高さ、奥行き)は、同一であり、3次元計測装置は、これらの情報を予め装置内に記録しているものとする。或いは、3次元計測装置は、無線IDタグ(ICタグ)がダンボール内に埋め込まれており、このIDタグ情報を読み取り、ダンボールの大きさ情報を得るようにしても良い。
また、3次元計測装置は、ダンボールの位置検出面を識別するために、ダンボール1902を構成する6面の内、異なるサイズとなる3面の不図示の判別用マークがカメラ1901にて撮像可能な面に印刷されているものとする。
判別用マークは異なる色のパターンでも良いし、異なる図形として面内の一部に印刷されてもよいし、面全体の絵柄としても良い。特に、判別用マークの判別は、面全体の絵柄において、撮像画像と予め記録されている絵柄とのマッチングを取り判定すれば良い。
図20は、カメラ1901で撮像した画像を示した図である。
3次元計測装置は、ダンボール1902の検出面の選択と、この選択した面が有する角とを撮像画像のダンボール2001から検出できれば、前記実施例の場合と同様にカメラ座標系での3次元座標を算出できることとなる。
3次元計測装置は、ダンボール1902の検出面の選択と、この選択した面が有する角とを撮像画像のダンボール2001から検出できれば、前記実施例の場合と同様にカメラ座標系での3次元座標を算出できることとなる。
その具体的な処理を以下に示す。
ダンボール1902は、直方体であるため、一般に3つの異なる長方形の面で構成されている。カメラ1901で撮像される面は、カメラ1901とダンボール1902との相対位置関係に依存し、最大でも3つの長方形となる。
ダンボール1902は、直方体であるため、一般に3つの異なる長方形の面で構成されている。カメラ1901で撮像される面は、カメラ1901とダンボール1902との相対位置関係に依存し、最大でも3つの長方形となる。
これらの3つの長方形は大きさが異なるため、予め3次元計測装置内に記録されている大きさ情報との対応付けが必要となる。
そこで、3次元計測装置は、撮像画像2000内のダンボール2001の検出可能な角2002、2003、2004、2005、2006、2007、2008を先ず検出する。検出方法は、第3実施例で説明した場合と同様に色とエッジ抽出とから該3つの面の各境界線を決定し、決定した境界線の交点がダンボール2001の検出可能な角2002、2003、2004、2005、2006、2007に対応する。
そこで、3次元計測装置は、撮像画像2000内のダンボール2001の検出可能な角2002、2003、2004、2005、2006、2007、2008を先ず検出する。検出方法は、第3実施例で説明した場合と同様に色とエッジ抽出とから該3つの面の各境界線を決定し、決定した境界線の交点がダンボール2001の検出可能な角2002、2003、2004、2005、2006、2007に対応する。
3次元計測装置は、これらの点から長方形の角に対応する4つの点毎にグループ分けを行う。第1グループは2002、2003、2004、2005であり、第2グループは2003、2004、2007、2008であり、第3グループは2003、2005、2007、2009である。
3次元計測装置は、グループ分けした面が異なる3つの面のどの面であるかを判定するために、撮像画像内で最大面積となる面の絵柄と、予め記録しておいた絵柄との間でパターンマッチングを行い、相関値の大小で判定を行う。
パターンマッチングを行う撮像画像内の面の絵柄が歪んでいる場合には、3次元計測装置は、予め記録しておいた絵柄を同様な境界線となるようにアフィン変換を行った近似画像を作成することで判定誤りの低減が可能となる。
パターンマッチングを行う撮像画像内の面の絵柄が歪んでいる場合には、3次元計測装置は、予め記録しておいた絵柄を同様な境界線となるようにアフィン変換を行った近似画像を作成することで判定誤りの低減が可能となる。
更に、3次元計測装置は、それぞれのグループの点の長さDが規定された等長平行2線分の端点に対応するため、長さDの取り得る値であるダンボールの大きさ(長さ×高さ×奥行き)を全て用いて3つのグループの3次元位置を算出する。
各グループの点の座標算出方法は、上記第1実施例で記載した通りであり、得られた3種類の3次元座標からどの座標が正しいかを判定する。
各グループの点の座標算出方法は、上記第1実施例で記載した通りであり、得られた3種類の3次元座標からどの座標が正しいかを判定する。
判定条件は、上記3つのグループの点の内、グループ間で共有している点を利用し、共有点の各面での算出座標の誤差が最小となるように対応面の判定を行えば良い。(但し、複数の面が同一サイズである場合には、上記絵柄とのパターンマッチングのみとなる)◎
これにより、3次元計測装置は、ダンボール1902の検出可能な角1903、1904、1905、1906、1907、1908、1909の3次元座標を一意に決定できる。
これにより、3次元計測装置は、ダンボール1902の検出可能な角1903、1904、1905、1906、1907、1908、1909の3次元座標を一意に決定できる。
上記した例はダンボール1902の3面が撮像される場合であったが、カメラ1901の位置によりが撮像される面の数は変化(1〜3)する。
例えば、1面しか撮像できない場合には、3次元計測装置は、判別用マークとのパターンマッチングのみで判断し、2面、3面の場合にはパターンマッチングと算出座標の誤差が最小かどうかの上記2つの方法を併用する。
特に、一面しか撮像されなければ、3次元計測装置は、カメラ1901の撮像素子とダンボール1902の撮像面がほぼ平行な状態となっており、判定パターンの歪みが少なく相関値も高くなるため、一面でも十分な判定が行える。
例えば、1面しか撮像できない場合には、3次元計測装置は、判別用マークとのパターンマッチングのみで判断し、2面、3面の場合にはパターンマッチングと算出座標の誤差が最小かどうかの上記2つの方法を併用する。
特に、一面しか撮像されなければ、3次元計測装置は、カメラ1901の撮像素子とダンボール1902の撮像面がほぼ平行な状態となっており、判定パターンの歪みが少なく相関値も高くなるため、一面でも十分な判定が行える。
これにより、3次元計測装置は、ターゲットとなるダンボール1902の面の角を結ぶ辺の長さが確定するので、カメラ1901に対する相対位置関係が算出でき、自走式ロボットをダンボール1902の所定面に正対し、且つ所定距離離れた位置に来るようにロボット自体の向きと位置を移動させることができる。
また、上記ダンボールの位置検出をダンボール自体の境界辺を利用してダンボールの3次元座標算出を行ったが、第1実施例で記載した大きさが予め定められたテストパターン301や401等をダンボールの面に印刷するか、シール状の用紙に印刷したテストパターンをダンボールの面に貼り付けるなどして、このテストパターンを上記第1実施例で説明した場合と同様の方法で算出することで印刷面の3次元位置を特定できる。
尚、本発明は、以上述べた実施例のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の位置検出装置、及び位置検出方法は、カメラ基準のターゲット座標へ被写体の移動制御を行うための移動量の算出が高精度で且つ高速に可能で安価にできるので、3板式投射型液晶表示装置のみならず、ロボットの目の役割をするカメラ部分とその撮像画像処理装置の構成にも適用可能である。
101…第1プロジェクタ
102…第2プロジェクタ
103…第1投影画像生成部
104…第2投影画像生成部
105…旋光板
106…リレーレンズ光学系
107…偏光板
108…全反射ミラー
109…偏光ビームスプリッタ
110…投影レンズ
111…光学絞り
113…ビデオカメラ
114…撮像素子
115…位置検出処理部
116…位置調整制御部
117,118…6軸ステージ
201,202…液晶表示素子
801…可動板
802…固定板
803…アクチュエータ
804…球面軸受け
1101…撮像部
1102…画像メモリ
1103…撮像点座標算出部
1104…物体点座標算出部
1105…位置合せ判定制御部
1106…カメラ→ステージ座標変換行列算出保持部
1107…ステージ移動量算出部
1108…ターゲット座標設定保持部
1109…ステージ移動制御部
1110…6軸ステージ
代理人 弁理士 伊藤 進
102…第2プロジェクタ
103…第1投影画像生成部
104…第2投影画像生成部
105…旋光板
106…リレーレンズ光学系
107…偏光板
108…全反射ミラー
109…偏光ビームスプリッタ
110…投影レンズ
111…光学絞り
113…ビデオカメラ
114…撮像素子
115…位置検出処理部
116…位置調整制御部
117,118…6軸ステージ
201,202…液晶表示素子
801…可動板
802…固定板
803…アクチュエータ
804…球面軸受け
1101…撮像部
1102…画像メモリ
1103…撮像点座標算出部
1104…物体点座標算出部
1105…位置合せ判定制御部
1106…カメラ→ステージ座標変換行列算出保持部
1107…ステージ移動量算出部
1108…ターゲット座標設定保持部
1109…ステージ移動制御部
1110…6軸ステージ
代理人 弁理士 伊藤 進
Claims (14)
- 互いに等しい長さの2つの平行な等長線分の各端点を少なくとも特徴点として、被写体の位置を検出する位置検出装置であって、
光学手段によって結像されたカメラ座標系空間内の前記被写体像を撮像する撮像デバイスと、
前記撮像デバイスで撮像した被写体像の前記各特徴点の撮像デバイス面上での位置を表す撮像デバイス座標から、前記被写体像の前記各特徴点が対応するカメラ座標系空間内の位置を表すためのカメラ座標を算出するカメラ座標算出手段と、
を具備したことを特徴とする位置検出装置。 - 前記被写体の位置を前記カメラ座標系空間内で6軸のうちの少なくとも一方向に調整可能なステージ制御手段と、
前記カメラ座標を、前記ステージ制御手段がステージの6軸のうちの少なくとも一方向の調整の際に用いるステージ位置を表すステージ座標に変換するステージ座標変換手段と、
前記ステージ座標変換手段で変換された被写体の前記特徴点のステージ座標に基づき、この被写体の特徴点が前記撮像デバイス面で結像されるべきターゲット位置に結像されるステージ座標を求めるステージ移動量算出手段と、
を更に有し、
前記ステージ制御手段は、前記ステージ移動量算出手段が算出したステージ座標に基づいてステージ位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。 - 前記ステージ移動量算出手段は、ターゲット位置として前記被写体の特徴点が前記撮像デバイス面で2つの平行な長さの等長線分の各端点として結像されるようなステージ座標を求めることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
- 前記被写体は、画像を表示する表示デバイス面であり、
前記特徴点は、前記表示デバイス面に表示されたテストパターン像によって特定可能な点であることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。 - 前記表示デバイス面を複数有し、
前記撮像デバイスは、前記複数の表示デバイス面で表示された各テストパターン像を結像し、
前記ステージ移動量算出手段は、ターゲット位置として前記複数の表示デバイス面が表示し前記撮像デバイスで撮像した複数のテストパターンの相対的な位置関係に基づいてステージ座標を求めることを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。 - 前記表示デバイスが表示した画像が投影され結像するスクリーン面を更に有し、
前記撮像デバイスは、前記スクリーンに結像されたテストパターン像を結像することを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。 - 前記表示デバイス面を複数有し、
前記スクリーン面は、前記複数の表示デバイス面が表示したテストパターンが結像され、
前記ステージ移動量算出手段は、ターゲット位置として前記複数の表示デバイス面が表示し前記スクリーン面で結像した複数のテストパターンの相対的な位置関係に基づいてステージ座標を求めることを特徴とする請求項6に記載の位置検出装置。 - 前記テストパターンの端点間は、パターンコードで結ばれており、
前記表示デバイス面の数をnとした時、全表示デバイスで表示し前記スクリーン面に合成して結像されたテストパターンの前記ターゲット位置が、前記パターンコードで辺を構成し、前記端点で頂点を構成する正2n角形となるように、各表示デバイスで表示するテストパターンが構成されていることを特徴とする請求項7に記載の位置検出装置。 - 前記テストパターンの端点間は、パターンコードで結ばれていることを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。
- 面積を持った所定の図形を前記テストパターンの線分の両端に設け、
前記特徴点としての端点は、この図形の重心位置とすることを特徴とする請求項4に記載の位置検出装置。 - 前記被写体は、人工物であり、
前記特徴点は、前記人工物の構造に内包された前記特徴点の条件を満足する点であることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。 - 互いに等しい長さの2つの平行な等長線分の各端点を特徴点として少なくとも有する被写体の位置を検出する位置検出方法であって、
光学手段によって結像されたカメラ座標系空間内の前記被写体像を撮像デバイスにより撮像する撮像工程と、
前記撮像デバイスで撮像した被写体像の前記各特徴点の撮像デバイス面上での位置を表す撮像デバイス座標から、前記被写体像の前記各特徴点が対応するカメラ座標系空間内の位置を表すカメラ座標を算出する算出工程と、
を具備したことを特徴とする位置検出方法。 - 前記被写体の位置をカメラ座標系空間内で6軸のうちの少なくとも一方向に調整可能なステージ制御工程と、
前記カメラ座標を、ステージ座標変換手段によって前記ステージ制御手段がステージの6軸のうちの少なくとも一方向の調整の際に用いるステージ位置を表すステージ座標に変換するステージ座標変換工程と、
前記ステージ座標変換工程で変換された被写体の前記特徴点のステージ座標に基づき、この被写体の特徴点が前記撮像デバイス面で結像されるべきターゲット位置に結像されるステージ座標を算出するステージ移動量算出工程と、
前記ステージ制御工程により、前記ステージ移動量算出工程で算出したステージ座標に基づいてステージ位置を調整するステージ位置調整工程と、
を更に有することを特徴とする請求項12に記載の位置検出方法。 - ステージ位置調整工程は、前記ステージ移動量算出工程により、ターゲット位置として、前記被写体の特徴点が前記撮像デバイス面で2つの平行な長さの等長線分の各端点として結像されるようなステージ座標を求めるステージ座標算出工程を有することを特徴とする請求項13に記載の位置検出方法。
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JP2004090016A JP2005277931A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | 位置検出装置、及び位置検出方法 |
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2004
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