JP7218435B2 - キャリブレーション装置、キャリブレーション用チャート、およびキャリブレーション方法 - Google Patents

キャリブレーション装置、キャリブレーション用チャート、およびキャリブレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置のキャリブレーションを実現する装置、キャリブレーションに用いるチャート、およびキャリブレーション方法に関する。
撮影画像を表示に用いたり解析により所定の情報を得たりする技術は、電子ゲームなどのコンテンツ、防犯カメラ、車載カメラ、ロボット制御などに広く導入されている。それらのシステムにおける処理精度を保障するため、撮像装置の内部パラメータや外部パラメータ等、装置固有の情報を事前に取得するキャリブレーション処理が行なわれる。内部パラメータは、撮影画像における画素の位置座標と、光学中心を原点とし長さを単位とするカメラ座標系における位置座標との関係を規定し、歪み補正係数、焦点距離、原点の相対位置、せん断係数、スケールファクタによって定まるカメラ光学系の特性を表す。
ここで歪み補正係数は、レンズによる半径歪みや円周方向の歪みを補正するための係数である。外部パラメータは、カメラ座標系とワールド座標系の関係を規定し、特にステレオカメラなど多眼カメラについて同時にキャリブレーションを行うことにより、それぞれが撮影した画像の傾きを合わせるなどの目的で用いられる。キャリブレーション技術としては、チェッカーパターンの平面チャートを複数の視点から撮影し、撮影画像上での特徴点の位置と、実空間でのチャートの平面における特徴点の位置とが正しい対応関係となるようにパラメータを最適化するZhangの手法が広く知られている(非特許文献1参照)。
欧州特許出願公開第0999518号明細書
Zhengyou Zhang, "A Flexible New Technique for Camera Calibration", Microsoft Research Technical Report, MSR-TR-98-71, December 2, 1998.
非特許文献1に紹介される手法では、いくつかの位置や姿勢で撮像装置やチャートをセッティングしたうえ、撮影を繰り返す必要があり、作業負担が大きい。ある種の拘束条件を設ければ撮影作業の負担を軽減させることができるが、その拘束条件によって汎用性が損なわれることが考えられる。また簡易的なキャリブレーション手法ではZhangの手法のような精度が出にくい。近年では、全天周画像など広角の画像を得るために、光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置も普及しているが、カメラの数が増えるほどキャリブレーションに要する手間も増大する。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像装置のキャリブレーションを、少ない工数で高精度に行うことのできる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様はキャリブレーション装置に関する。このキャリブレーション装置は、光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション装置であって、角度の異なる複数の平面を含むチャートを、複数のカメラのうち少なくとも2つのカメラにより異なる方向から撮影した画像のデータを取得する画像取得部と、画像のそれぞれから、チャートに表されたパターンの特徴点の像を検出し、当該特徴点の像の位置座標と、チャートにおける当該特徴点の位置座標とを対応づけた特徴点情報を生成する特徴点情報取得部と、特徴点情報に基づき、カメラ間の位置姿勢情報を含むパラメータを取得するキャリブレーション部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の別の態様はキャリブレーション用のチャートに関する。このキャリブレーション用のチャートは、光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーション用のチャートであって、所定角度をなす複数の平面からなり、当該複数の平面のいずれかは、複数のカメラのうち当該平面を同時に撮影する、隣り合うカメラの撮像面の角度に応じて、表されるパターンに射影変換が施された領域と施されていない領域を含むことを特徴とする。
本発明のさらに別の態様はキャリブレーション方法に関する。このキャリブレーション方法は、光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション装置が、角度の異なる複数の平面を含むチャートを、複数のカメラのうち少なくとも2つのカメラにより異なる方向から撮影した画像のデータを取得するステップと、画像のそれぞれから、チャートに表されたパターンの特徴点の像を検出し、当該特徴点の像の位置座標と、チャートにおける当該特徴点の位置座標とを対応づけた特徴点情報を生成するステップと、特徴点情報に基づき、カメラ間の位置姿勢情報を含むパラメータを取得するステップと、を含むことを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によると、撮像装置のキャリブレーションを、少ない工数で高精度に行うことができる。
本実施の形態においてキャリブレーションの対象とする撮像装置を例示する図である。 本実施の形態においてキャリブレーションの対象とする撮像装置の別の例を示す図である。 本実施の形態のキャリブレーションシステムの構成を示す図である。 本実施の形態における撮像装置のカメラとチャートの位置関係を説明するための図である。 本実施の形態におけるチャートに表すチャートパターンについて説明するための図である。 図5で示したチャートパターン生成する手法を説明するための図である 図5で示したチャートパターン生成する手法を説明するための図である 本実施の形態において、チャートパターンの特徴点に与えるインデックスを説明するための図である。 本実施の形態におけるキャリブレーション装置の内部回路構成を示す図である。 本実施の形態におけるキャリブレーション装置の機能ブロックの構成を示す図である。 本実施の形態におけるキャリブレーション装置が、チャートの撮影画像に基づきキャリブレーションを行う処理手順を示すフローチャートである。 図11のS24において特徴点情報取得部が特徴点情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態において特徴点情報によって得られる情報の系統を説明するための図である。 図11のS29においてキャリブレーション部が外部パラメータを取得する処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態において撮像装置にステレオカメラを複数設けた場合のカメラとチャートの位置関係を説明するための図である。
図1は、本実施の形態においてキャリブレーションの対象とする撮像装置を例示している。上段の斜視図に示すように、撮像装置12は複数のカメラ13a、13b、13c、・・・の撮像面が側面に配置された円筒形状を有する。下段における水平方向の断面図に示すように、複数のカメラ13a、13b、13c、・・・は、光軸が放射状になるように撮像装置12の内部で固定されている。
カメラ13a、13b、13c、・・・はそれぞれ、対象物を撮影する撮像デバイスと、その出力信号にデモザイク処理など一般的な処理を施すことにより撮影画像のデータを生成し出力する機構とを備える。撮像デバイスは例えばCCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなど、一般的なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラで利用されている可視光センサで構成する。このような構成の撮像装置12によれば、水平方向に360°の画角で静止画や動画を撮影できる。
図2は、本実施の形態においてキャリブレーションの対象とする撮像装置の別の例を示している。(a)は、平行等位のステレオカメラを4つ組み合わせた撮像装置であり、同図ではその断面図を示している。ステレオカメラにより撮影された、既知の間隔を有する視点からのステレオペア画像を用いて被写体の位置を特定する技術は広く知られている。図示するように、複数のステレオカメラを、その光軸を放射状にして固定した撮像装置によれば、図1の撮像装置12と同様、360°の広角画像を撮影できるとともに、被写体の位置も取得できる。
なお図1で示した構成においてカメラ13a、13b、13c、・・・を赤外線センサとし、図示しない赤外線照射機構を設けることによっても同様の情報を得られる。照射した赤外線の反射を検出し、照射光と反射光の時間差や位相差に基づき被写体の位置を特定する技術は、TOF(Time Of Flight)として知られている。(b)は、正十二面体の各面に複数のカメラの撮像面を設けた撮像装置の斜視図を示している。このような構成の撮像装置によれば、水平方向、垂直方向の区別なく全天周の画像を得ることができる。
本実施の形態においてキャリブレーションの対象とする撮像装置は、図1、2で例示したように、光軸が平行でない複数のカメラを備える。この限りにおいて、カメラの数や配置、全体としての画角、平行等位のカメラが含まれるか否かは限定されない。以後、このような撮像装置を総称して「撮像装置12」とする。撮像装置12の各カメラによって撮影された複数方位の画像は、その画角に応じてつなぎ合わせることにより広角の画像となる。これをソース画像として表示に用いれば、任意の視点で画像を鑑賞できるコンテンツを実現できる。
例えばヘッドマウントディスプレイを装着したユーザの頭部の動きに対応する視野で当該ソース画像を表示すれば、画像世界への没入感を与えられる。そのような映像コンテンツを、ネットワークを介して配信することにより、世界中の様々な場所にいるような状況を手軽に作り出すこともできる。また移動ロボット、ドローン、車載カメラなどの移動体に撮像装置12を搭載することにより、移動方向によらず全方位の画像を撮影することができる。
このとき、図2の(a)に示すように複数のステレオカメラを導入し、周囲に存在する被写体の位置を特定すれば、衝突を避けるような自律制御を行ったり、周囲の状況に係る情報を遠隔地に正確に伝えたりすることができる。被写体の位置や動きに応じて仮想オブジェクトを重畳させた撮影画像を表示することで、拡張現実や複合現実を実現してもよい。このように撮像装置12の利用目的は限定されないが、いずれのケースにおいても、カメラパラメータを正確に取得しておくことが、処理結果の精度向上には重要な鍵となる。
例えば複数のカメラで撮影した画像をつなぎ合わせる場合、カメラ間の距離や光軸の向き、各カメラの焦点距離などが設計値から僅かにずれていているのみでも、つなぎ目が視認されてしまうことがある。またステレオカメラを用いた測距技術では、撮像面を基準としたローカルな座標系での被写体の位置が得られるが、得られた結果を1つの座標系に統合するには、複数のステレオカメラの間の相対的な位置や姿勢を正確に把握しておく必要がある。
一般的な単眼カメラやステレオカメラの場合、チャートパターンを複数の方向から撮影し、その画像を解析することによりカメラパラメータを取得することがなされる。一方、本実施の形態が想定する撮像装置12の場合、各カメラの光軸の向きが異なることから、ステレオカメラで用いられる演算をそのまま適用することはできない。またカメラの数が増えるほど、撮影の手間が増えてしまう。そこで本実施の形態では、角度の異なる複数の平面を有するチャートを用い、複数のカメラによる同時撮影を、撮像装置12の向きを変化させて繰り返すことにより、少ない工数で高精度にカメラパラメータを取得する。
図3は、本実施の形態のキャリブレーションシステムの構成を示す。このキャリブレーションシステムは、キャリブレーション対象の撮像装置12、キャリブレーション用のチャート200、撮像装置12とチャート200を所定の位置関係で保持する治具14、および、チャート200の撮影画像を用いてカメラのパラメータを取得するキャリブレーション装置10を含む。なお図示する撮像装置12は、右上の断面図に示すように、図1で示した円筒形の側面に撮像面を有する複数のカメラで構成されるが、上述のとおり撮像装置12の形状は限定されない。
キャリブレーション装置10は、撮像装置12がキャリブレーション用のチャート200を撮影した画像のデータを取得し、それに基づき所定の演算を行い、内部パラメータや外部パラメータを導出する。これらのパラメータは一般に知られたものである。当該パラメータを用いると、撮影画像における画素m(u,v)とワールド座標系の位置M(X,Y,Z)との関係は次のように表される
Figure 0007218435000001

ここでsはスケールファクタ、Aは内部パラメータ行列である。[R|t]は外部パラメータであり、ワールド座標系をカメラ座標系に変換するための回転行列Rと並進ベクトルtからなる。内部パラメータ行列Aは次のように表される。
Figure 0007218435000002

ここでfは焦点距離、k、kは画像平面の横方向、縦方向のスケールファクタ、(u,v)は画像平面における光軸の位置座標を表す。なお上式においてはスキュー歪みを0としている。
さらにレンズによる半径歪みや円周方向の歪みを考慮した場合、撮影画像における光軸を中心とする位置座標(x,y)の点は、例えば次の近似式により位置座標(x’,y’)に変位する。
x’=(1+k+k)x+2pxy+p(r+2x
y’=(1+k+k)y+p(r+2y)+2pxy
ここで
=x+y
である。またk1、k2が半径歪みによるパラメータ、p1、p2が円周方向の歪みによるパラメータであり、これらを総称して歪み係数と呼ぶ。
キャリブレーション装置10は、撮影画像における特徴点の像が、本来の3次元空間での位置を反映した位置に表れるように、歪み補正係数などを含む内部パラメータや外部パラメータを求める。以後、それらのパラメータを総称して「カメラパラメータ」と呼ぶことがある。カメラパラメータの導出処理の基本的なアルゴリズムは既存技術でよく、特に非特許文献1に記載されるZhangの手法を用いることができる。すなわち、撮影画像からチャート200に表された特徴点の像を抽出し、その位置座標を求める。そして当該位置座標と3次元での特徴点の位置に基づき内部パラメータの初期値を求め、バンドル調整と呼ばれる非線形最適化処理により、内部パラメータおよび外部パラメータを最終的に決定する。
一方、本実施の形態では、キャリブレーション用のチャート200を、それを撮影するカメラの少なくともいずれかの光軸に対し傾斜を持たせた複数の平面を有する立体構造とする。図示するチャート200は、チャートパターンが表された2枚の平面の一辺同士を合わせ、当該辺を軸に角度θ(0<θ<180°)をなすようにして立てた状態としている。ただし後述する第1の視野と第2の視野が、隣り合うカメラで同時に得られれば、チャート200を構成する平面の数は限定されない。
チャート200において、撮像装置12側の各平面に表すチャートパターンは、格子状に区切られてなる矩形のうち隣り合う矩形で白黒が逆転するようなチェッカーのパターンと、平面を識別するためのマーカーとを含む。この場合、特徴点は各矩形の頂点となる。ただしチャート200に表すパターンはチェッカーパターンに限らず、既存の探索手法で検出が容易な形状や配置で特徴点が分布していればよい。例えば黒丸を縦横に配列させたサークルグリッドなどでもよい。
治具14は、撮像装置12とチャート200が所定の姿勢かつ距離を有するように両者を保持するとともに、撮像装置12の全てのカメラ13a、13b、13c、・・・が順番に、所定の視野でチャート200を撮影できるように撮像装置12の向きを変化させる。図示する円筒形の撮像装置12の場合、治具14は円筒の中心部を支持し中心軸周りに撮像装置12を回転させるアクチュエータを備える。これにより、各カメラはチャート200に対し順次同様の姿勢をとることができ、同じ視野でチャート200を撮影できる。
ただし治具14の形状や動作は限定されず、撮像装置12の形状やカメラの配置などに応じて最適化する。キャリブレーション装置10は、治具14に制御信号を送信することにより、各カメラの撮像面がチャート200に対し所定の姿勢となるまで向きを変化させ、当該姿勢となったら一時停止するように制御する。またキャリブレーション装置10は、一時停止のタイミングでチャート200を撮影するよう、撮像装置12に制御信号を送信する。これにより、各カメラが同様の視野で撮影したチャート200の画像を順次取得する。
図4は、撮像装置12のカメラとチャートの位置関係を説明するための図である。同図は撮像装置12が備えるカメラのうち、3つのカメラ13a、13b、13cと、チャート200を俯瞰した状態を示している。キャリブレーション装置10は、チャート200の2平面を視野に入れた撮影画像と、そのうちの一方の平面を視野に入れた撮影画像をキャリブレーションに用いる。図示する例では、前者は視野範囲18aを有するカメラ13aにより撮影され、後者は視野範囲18bを有するカメラ13bにより撮影される。
以後、前者の視野を「第1の視野」、後者の視野を「第2の視野」と呼ぶ。第1の視野に含まれる、チャート200の2平面は、それを撮影するカメラ13aの光軸に対し傾斜を有する。第2の視野に含まれる1平面は、好適にはそれを撮影するカメラ13bとおよそ正対させる。ただし当該1平面とカメラ13bとの関係は特に限定されない。第1の視野で撮影された画像は、それを撮影したカメラの内部パラメータの取得に用いる。また、第2の視野で撮影された画像と、第1の視野で撮影された画像のうち第2の視野と共通の平面の像を表す領域は、それらを撮影した2つのカメラの外部パラメータの取得に用いる。
治具14により、例えば矢印16のように撮像装置12を回転させると、次はカメラ13b、13cがそれぞれ、第1の視野、第2の視野を有する位置に到達するため、これらのカメラにより次の画像を撮影する。このように、隣り合う2つのカメラが上記条件を満たす位置に到達する都度、撮像装置12の回転を止めてチャート200を撮影する処理を繰り返すと、やがては、全てのカメラによる、第1の視野および第2の視野の撮影画像が得られる。カメラ0~7の8つのカメラを備えた撮像装置12を例にとると、次のような8回の撮影で全ての画像を取得できる。ここで「シーケンス番号」とは、撮影回の識別番号である。
Figure 0007218435000003

上述のように、各シーケンスで撮影された第1の視野の画像を用いて、カメラ0~7の内部パラメータがそれぞれ求められる。また各シーケンスで撮影された第1の視野の画像と第2の視野の画像を用いて、隣り合うカメラ、すなわちカメラ0と1、1と2、2と3、・・・の外部パラメータが求められる。隣り合うカメラ間の位置や姿勢の関係が得られれば、あるカメラを基準として全てのカメラの位置や姿勢が得られることになる。なおカメラの数をnとすると、少なくとも第1の視野でn回の撮影をすると同時に、第2の視野でn-1回の撮影をすれば、全てのカメラの内部パラメータとカメラ間の外部パラメータが得られる。
また上述のとおり、第1の視野と第2の視野の撮影画像が同時に得られる限り、チャート200を構成する平面の数は限定されず、平面を多くするほど撮影回数を減らすことができる。また上述の第1の視野と第2の視野の条件は最低限必要な条件であり、チャート200の別の面などがさらに写っていても構わない。場合によっては第1の視野に3平面が含まれ、そのうち1平面が隣のカメラの第2の視野に含まれるとともに、別の1平面が逆側の隣のカメラの第2の視野に含まれるような構成としてもよい。
図5は、チャート200に表すチャートパターンについて説明するための図である。同図上段は、チャート200の2つの面に表すチャートパターンを示している。中段にチャート200と撮像装置12の位置関係を示すように、第1の視野において撮影される平面202aにはチャートパターン212aを、第1の視野および第2の視野で共通に撮影される平面202bにはチャートパターン212bを表す。チャートパターン212bのうち領域204aは第1の視野に含まれる領域である。
同図下段には、カメラ13aからの第1の視野、カメラ13bからの第2の視野で観測されるチャートパターンの様子を示している。第1の視野214では、チャート200の2つの平面202a、202bが同時に観測される。すなわち像218a、218bは、それぞれ平面202a、202bに対応する。これらの平面は、カメラ13aの撮像面に対し奥行き方向に範囲を有するため、チャートパターンをチェッカーパターンそのものにした場合、奥のパターンほどサイズが小さく見えることになる。この場合、特徴点であるマス目のコーナーの探索精度が位置に依存する。
そこで本実施の形態では図示するように、第1の視野214において見かけ上、特徴点の位置が縦横双方向に均一に表れるように、撮像面と平面の距離に応じて生じる射影変換と逆の射影変換を元のチェッカーパターンに施しておく。図示する例ではチャートパターン212aにおいては、撮像面から最も離れる右端においてチェッカーパターンのマス目が最大となるようなパースがかけられている。またチャートパターン212bのうち第1の視野に入る領域204aにおいては、撮像面から最も離れる左端においてチェッカーパターンのマス目が最大となるようなパースがかけられている。
カメラ13aの撮像面からの距離は、チャートパターンの横軸に対し線形に変化するため、後述するホモグラフィ行列により、一般的なチェッカーパターンから図示するようなチャートパターンを容易に生成できる。このようにすることで、実空間では異なる距離にありながら、縦横双方向に等しい大きさの図形が均等に並んだ画像が撮影される。これにより、特徴点の検出精度を均一化したうえで、一度の撮影によりカメラ13aのパラメータを取得できる。
なお単眼カメラやステレオカメラのキャリブレーションにおいて、ある角度をなす複数の平面のチャートを用いる技術については、本発明者が国際公開第2018/235163号に開示している。一方、本実施の形態ではチャート200が備える複数の平面を利用して、光軸の向きが異なる2つのカメラ13a、13bが同時に、チャート200を撮影できるようにしている。すなわちカメラ13bの第2の視野216には、第1の視野と共通の平面202bが含まれる。
図示する例では、平面202bがカメラ13bの撮像面とおよそ正対するように、チャート200の2平面がなす角度を決定している。この場合、平面202bに表すチャートパターン212bのうち、第1の視野214に含まれない領域204bについては、チェッカーパターンをそのまま表す。これにより、第2の視野216の少なくとも一部において、縦横双方向に均一に並んだ特徴点を観測できる。平面202bとカメラ13bを正対させない場合は、領域204aと同様、領域204bにおいてもその距離によってチェッカーパターンに逆の射影変換を施してもよい。
なお、各視野における見かけ上の特徴点が均一に配列しているほど、その検出精度が均一化するが、そのような配列を厳密に作り出す趣旨ではない。すなわちカメラ13a、13bとチャート200の各平面202a、202bの角度を厳密に規定したり、それに応じてチャートパターンを厳密に変換したりする必要はない。例えばカメラ13bが撮影したチャートパターン212bの画像のうち、領域204aの像は特徴点の配列が直交していないが、当該領域についても特徴点を検出し、カメラパラメータの導出に用いることができる。
図6、7は、図5で示したチャートパターン生成する手法を説明するための図である。図6は、チャート200のうち平面202aとカメラ13aを俯瞰した様子を模式的に示している。平面202aにおいて、カメラ13aの撮像面から最も近い箇所aまでの光軸方向の距離zと、最も遠い箇所bまでの光軸方向の距離zは、チャート200の形状と治具14の設計において定まっている。
箇所bの見かけ上のスケールは箇所aのz/z倍になるため、チャートパターンのサイズをその逆数倍にしておけば、a、bにおけるパターンは見かけ上、同じサイズとなる。なお図示する例は説明のために単純化しており、より厳密にはカメラ13aの位置と姿勢の関係、カメラの画角やレンズ歪み等を考慮して透視投影を行い、撮影画像に写るであろうパターンの形状を算出しながら調整することにより、より最適な変換パラメータが得られる。
図7は、変換前後のチャートパターンの仮想的な幾何形状を示している。図示するチャートパターン平面60において、図6で示した箇所aが左辺、箇所bが右辺に対応する。チャートパターンの高さをh、幅をwとし、左上をパターン平面の原点とする。ある画像を、射影変換を用いて異なる平面上の画像に変換することを一般にホモグラフィと呼ぶ。変換パラメータであるホモグラフィ行列は、変換前後の4点の対応情報によって決定できる。
この例では、チャートパターンの4頂点の座標に着目する。チャートパターンは上述のとおり、チャート200において撮像面から離れるほど大きい倍率で拡大し、撮像面から最も遠いbにおいてz/z倍に拡大する必要がある。したがって変換前のチャートパターンのうち変換後のチャートパターンとして残るのは、辺aから辺bに向けて高さが徐々に小さくなり、bにおいては高さがh・z/zとなる台形62の部分となる。なおこの例は辺bの中点である点pに光軸がある場合を示しているが、光軸の位置によって台形の形状も異なる。そして台形62を、元の長方形64に変換するようなホモグラフィ行列を求めれば、画像全体に対し適切な変換を行える。
変換前の台形62の4頂点の座標(x,y)(n=0,1,2,3)は、次のように表せる。
(x,y)=(0,0)
(x,y)=(w,0.5*h*(1-z/z))
(x,y)=(0,h)
(x,y)=(w,0.5*h*(1+z/z))
一方、変換後の長方形64の4頂点の座標(x’,y’)(n=0,1,2,3)は、次のように表せる。
(x’0,y’0)=(0,0)
(x’1,y’1)=(w,0)
(x’2,y’2)=(0,h)
(x’3,y’3)=(w,h)
ホモグラフィ行列Hは、スケーリングファクタをsとして次のように定義される。
Figure 0007218435000004

図示するように変換前後の矩形の頂点座標を規定した場合、次の式が与えられる。
Figure 0007218435000005

左辺左側の行列をE、右辺の行列をFとすると、Eは正方行列のため、ホモグラフィ行列Hは次のように求められる。
H=E-1
図5で示したように、チャート200のうち平面202aに表すチェッカーパターンを、ホモグラフィ行列Hで変換することにより、チャートパターン212aを得る。また、平面202bのうち、第1の視野214に含まれる領域204aのチェッカーパターンのみをホモグラフィ行列Hで変換することにより、チャートパターン212bを得る。
本実施の形態では上述のとおり、各カメラ13a、13bで撮影されたチャートパターンの像から特徴点を抽出し、その画像上での位置座標(u,v)と、チャート200での位置座標(X,Y,Z)との対応関係を取得することにより、カメラの内部パラメータ行列Aと外部パラメータR、tを求める。このため、チャートパターンの生成とともに、元のチャートパターンにおいて全特徴点に与えたインデックスを、チャート200上の特徴点の位置座標に変換する射影変換パラメータを、チャート200を構成する平面ごとに生成しておく。
チャート200上の特徴点の位置座標とは、実物体としてのチャート上で本来与えられている位置座標という観点から、チャートの「3Dモデルの位置座標」と捉えることができる。ただしキャリブレーションに必要な情報として、チャート200の各平面上の位置座標が判明していればすむため、実質的には2次元の位置座標でよい。この射影変換パラメータも、インデックスの座標系における位置座標を、変形後のチャートパターンにおける対応する特徴点の位置座標に変換するホモグラフィである。このような対応づけを行っておくことにより、キャリブレーション時には、実際に撮影された特徴点の像の位置座標と、3Dモデルの位置座標とを、インデックスを介して対応づけることができる。
図8は、チャートパターンの特徴点に与えるインデックスを説明するための図である。本実施の形態では、チャートパターン50におけるマーカー52の近傍を基点として、各特徴点を識別するインデックスを与えるとともに、インデックスをキーとして3Dモデルでの位置座標を特定できるようにする。図示する例では、マーカー52から2つ上のマス目の左上の頂点を、インデックス(i,j)の座標系の原点としている。一方、画像平面での画素を単位とする位置座標(x,y)の系では、画像の左上を原点とする。
この例では画像の座標系での原点(x,y)=(0,0)は、インデックス座標系では(i,j)=(-7,-4)に対応している。逆にインデックス座標系の原点(i,j)=(0,0)は、画像の座標系では(x,y)=(7*gridSize,4*gridSize)の位置にある。ここでgridSizeは、1つのマス目を構成する縦横の画素数であり、例えばgridSize=64である。このときインデックス座標系の原点は、画像の座標系における(x,y)=(448,256)の位置にある。図ではこの位置を(C,C)としている。
一般化すると、特徴点のインデックス(i,j)と画像平面における位置座標(x,y)には次の関係がある。
x=i*gridSize+C
y=j*gridSize+C
また変換前のチャートパターン50における位置座標(x,y)から、変換後のチャートパターンにおける位置座標(x’,y’)へは、上述のホモグラフィ行列Hにより変換できる。
さらに、チャートの3Dモデルにおける長さを単位とする位置座標(x”,y”,z”)は、画素サイズと実際の長さとの関係から、次のように求められる。
x”=x’*scale
y”=y’*scale
z”=0
ここでscaleは1画素領域の幅であり、長さの単位をミリとすると、例えば0.25といった値である。
したがって、例えばチャートパターン50の4頂点のインデックス(i,j)(n=0,1,2,3)と、それに対応するチャート200の3Dモデルにおける位置座標のx成分、y成分(x”,y”)を取得し、上述と同様にホモグラフィ行列Hの方程式を立てることにより、インデックスを3Dモデルの位置座標に変換するパラメータとして、ホモグラフィ行列を求めることができる。
図9は、キャリブレーション装置10の内部回路構成を示している。キャリブレーション装置10は、CPU(Central Processing Unit)122、GPU(Graphics Processing Unit)124、メインメモリ126を含む。CPU122は、オペレーティングシステムやアプリケーションなどのプログラムに基づいて、装置内部の構成要素における処理や信号伝送を制御する。GPU124は画像処理を行う。メインメモリ126はRAM(Random Access Memory)により構成され、処理に必要なプログラムやデータを記憶する。
これらの各部は、バス130を介して相互に接続されている。バス130にはさらに入出力インターフェース128が接続されている。入出力インターフェース128には、USBやIEEE1394などの周辺機器インターフェースや、有線又は無線LANのネットワークインターフェースからなる通信部132、ハードディスクドライブや不揮発性メモリなどの記憶部134、撮像装置12や治具14へ制御信号を出力する出力部136、撮像装置12や図示しない入力装置からデータを入力する入力部138、磁気ディスク、光ディスクまたは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体を駆動する記録媒体駆動部140が接続される。
図10は、キャリブレーション装置10の機能ブロックの構成を示している。図10に示す各機能ブロックは、ハードウェア的には、図9で示したCPU122、GPU124、メインメモリ126などで実現でき、ソフトウェア的にはハードディスクや記録媒体からメインメモリ126にロードされたコンピュータプログラムなどで実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
キャリブレーション装置10は、撮像装置12が備えるカメラの方向を制御する撮影方向制御部32、撮影画像のデータを取得する画像取得部34、撮影画像における特徴点の位置座標と3Dモデルにおける対応する特徴点の位置座標とを対応づける特徴点情報取得部36、それに用いる変換パラメータを格納する射影変換パラメータ記憶部40、特徴点の対応情報を格納する特徴点情報記憶部42、当該対応情報を用いてキャリブレーションを行うキャリブレーション部38、およびキャリブレーションの結果として得られたカメラパラメータを格納するカメラパラメータ記憶部44を備える。
撮影方向制御部23は図9のCPU122、出力部136で実現され、撮像装置12が備える複数のカメラのうち隣り合う2つのカメラにより順次、第1、第2の視野が得られるように、治具14の動きを制御する。すなわち撮像装置12の変位と停止を繰り返すことにより、例えば上表に規定される複数の状態を作り出す。治具14が備えるアクチュエータの制御には、ロボットの操作などに用いられる一般的な技術を適用できる。
画像取得部34は図9のCPU122、出力部136、入力部138で実現され、撮影方向制御部32により撮像装置12の隣り合うカメラが第1、第2の視野を得る都度、当該カメラにチャート200を撮影させる制御信号を送信するとともに、その撮影画像のデータを取得する。射影変換パラメータ記憶部40は図9のメインメモリ126で実現され、チャートパターンの生成と同時に生成される射影変換パラメータをあらかじめ格納する。
特徴点情報取得部36は図9のCPU122、GPU124などで実現され、撮影画像から特徴点とマーカーの像を検出し、マーカーによって識別される平面ごとに、検出した特徴点の像の位置座標と3Dモデルにおける特徴点の位置座標とを対応づける。この際、特徴点ごとにそのインデックスを特定し、射影変換パラメータ記憶部40に格納された変換パラメータを用いてインデックスから3Dモデルの位置座標を特定する。これにより特徴点ごとに、撮影画像における位置座標とチャート200の3Dモデルの位置座標とが対応づけられる。特徴点情報記憶部42は図9のメインメモリ126で実現され、取得された特徴点の対応情報を格納する。
キャリブレーション部38は図9のCPU122などで実現され、特徴点の対応情報を入力データとしてカメラパラメータを特定する。すなわち第1の視野の撮影画像を用いて、それを撮影したカメラの内部パラメータを取得する。この処理には既存のアルゴリズムを用いることができる。また第1、第2の視野の撮影画像を用いて、それらを撮影したカメラ間の外部パラメータを取得する。カメラパラメータ記憶部44は図9のメインメモリ126で実現され、取得されたカメラパラメータを格納する。
あるいは当該パラメータを撮像装置12に送信してもよい。撮像装置12においてカメラパラメータを保持することにより、撮像装置12内部で適切な補正を行える。または、撮像装置12が撮影した画像を用いてゲームなどの情報処理を行う情報処理装置にカメラパラメータを送信してもよい。これにより、同時に撮影された複数の画像を適切に補正したうえでつなぎ合わせたり、被写体の位置情報をワールド座標系で表したりすることができる。
次に、これまで述べた構成によって実現できるキャリブレーション装置10の動作について説明する。図11は、本実施の形態におけるキャリブレーション装置10が、チャート200の撮影画像に基づきキャリブレーションを行う処理手順を示すフローチャートである。まず撮影方向制御部32は、撮像装置12が備えるカメラのうち隣り合う2つのカメラが第1、第2の視野を得るようにカメラを変位させる(S16)。例えば上表のシーケンス番号「0」が得られるように、円筒形の撮像装置12を回転させる。
次に画像取得部34は、第1、第2の視野が得られているカメラにチャート200を撮影させ、その画像データを取得する(S18)。上表のシーケンス番号「0」~「7」のように、あらかじめ規定された状態における撮影が完了するまで(S20のN)、S16、S18の処理を繰り返す。なお第1、第2の視野を得るカメラは、単眼カメラであってもよいし、多眼カメラであってもよい。例えばそれぞれをステレオカメラによって実現する場合、S18においては2組のステレオカメラによる4つの撮影画像のデータが取得される。
また同じ状態で複数回の撮影を行ってもよい。このとき画像取得部34は、複数回分の画像を加算することによりノイズ低減処理を実施できる。例えば16フレーム分の画像を、対応する画素ごとに加算して平均値を取得し、当該平均値を画素値とする画像を生成する。全ての状態で撮影が完了したら(S20のY)、特徴点情報取得部36は、撮影画像から特徴点の像を抽出する(S22)。チェッカーパターンのマス目の頂点を特徴点として検出する手法として様々なものが実用化されており、ここではそれらのいずれを採用してもよい。
例えばHarris特徴量を用いた手法によれば、特徴量の値が所定値以上のものを、マス目の頂点(コーナー)として抽出する(C. Harris and M. Stephens, "A combined corner and edge detector", Proceedings of the 4th Alvey Vision Conference, 1988, pp. 147-151参照)。あるいは2つのエッジ輝度勾配を用い、サブピクセル精度で撮影画像における位置座標(u,v)を取得してもよい。この処理には、オープンソースの画像処理ソフトウェアライブラリとして代表的なOpenCVのcv::FindCornerSubPix()関数などを利用できる。
さらに特徴点情報取得部36は、チャートパターンに含まれるマーカーの像との位置関係に基づき各特徴点のインデックスを求め、射影変換パラメータを用いてチャート200での位置座標を求める。これにより、特徴点の撮影画像上での位置座標とチャート200の3Dモデルでの位置座標とを対応づけた特徴点情報を生成する(S24)。この際、マーカーの図形によってチャート200を構成する平面や領域を識別し、各平面に対応づけられた射影変換パラメータを、射影変換パラメータ記憶部30から読み出して用いる。この処理を、取得した全ての撮影画像について繰り返す(S26のN)。
全ての撮影画像について特徴点情報を生成できたら(S26のY)、キャリブレーション部38は、第1の視野の撮影画像から得られた特徴点情報を用いて、それを撮影した各カメラの内部パラメータを取得する(S28)。撮像面に対する姿勢が異なる複数の平面の撮影画像を用いて、当該カメラの内部パラメータを取得する手法は、非特許文献1などに記載されている既存の技術を利用できる。
続いてキャリブレーション部38は、第1の視野の撮影画像と、第2の視野の撮影画像から得られた特徴点情報を用いて、それらを撮影した2つのカメラの外部パラメータを取得する(S29)。すなわち両者の相対的な回転行列と並進ベクトルを求める。S28とS29の処理を、全撮影状態で得られた画像について実施することにより、撮像装置12を構成する全てのカメラの内部パラメータと、カメラ間の外部パラメータが求められる。キャリブレーション部38は取得したパラメータを、カメラパラメータ記憶部44に格納する。
図12は、図11のS24において特徴点情報取得部36が特徴点情報を生成する処理手順を示すフローチャートである。特徴点情報取得部36はまず、撮影画像におけるマーカーの像を検出する(S30)。この検出処理は、実世界でボード等に記したマーカーを検出し、それに対応する仮想オブジェクトを撮影画像中に描画するAR(拡張現実)の技術と同様に行える。例えばArUco Markerの技術を採用することができる(S. Garrido-Jurado et al. "Automatic generation and detection of highly reliable fiducial markers under occlusion" Pattern Recognition, Vol. 47, No. 6. 2014, June, pp. 2280-2292参照)
次に特徴点情報取得部36は、検出したマーカーのうちの1つについて、画像上での歪みを表すパラメータを取得する(S32)。具体的には、マーカーの像として本来表れるべき水平および垂直方向に辺を有する矩形の4頂点を、マーカーの実際の像の4頂点へ変換するホモグラフィ行列を取得する。
続いて、当該マーカーを基点として、その周囲のマス目の頂点を検出する(S34)。このとき、当該マス目の像として本来表れるべき正方形の4頂点を、S32で取得したホモグラフィ行列により変換することで、その付近で生じている歪みを考慮したうえで、4頂点のおよその位置を特定できる。そして変換後の位置座標の周囲(例えば0.5画素程度の範囲)で、有効に検出されている特徴点を探索する。検出された特徴点のインデックスはマーカーとの位置関係から明らかなため、結果としてこの処理は、撮影画像における特徴点の位置座標(u,v)とインデックスを対応づけていることになる。
次にそれらのインデックスから、3Dモデルの位置座標(x”,y”,z”)(ただしz”=0)を特定することで、特徴点の位置座標(u,v)と3Dモデルの位置座標(x”,y”,z”)を対応づける(S36)。位置座標の変換には、射影変換パラメータ記憶部40に格納された、マーカーに対応する平面のホモグラフィ行列を用いる。次に、S34で検出したマス目の歪みを表すパラメータを取得する(S38)。具体的にはS32と同様、マス目の像として本来表れるべき正方形の4頂点を、マス目の実際の像の4頂点へ変換するホモグラフィ行列を取得する。
次に当該マス目を基点として、その周囲のマス目の頂点を検出する(S40)。このときもS34と同様、マス目の像として本来表れるべき正方形の4頂点を、S38で取得したホモグラフィ行列により変換することで、その付近で生じている歪みを考慮したうえで、マス目の頂点のおよその位置を特定できる。そして変換後の位置座標の周囲で、有効に検出されている特徴点を探索、検出することにより、その位置座標(u,v)とインデックスとを対応づける。
次にS36と同様、それぞれのインデックス(i,j)をホモグラフィ行列により3Dモデルの位置座標(x”,y”,z”)に変換し、撮影画像における特徴点の位置座標(u,v)と対応づけて格納する(S42)。S38からS42の処理を、同じ平面に表された全てのマス目について繰り返す(S44のN)。全マス目の頂点、すなわち特徴点の対応情報が生成されたら(S44のY)、S30で検出した別のマーカーに対応する平面あるいは領域に対し、S32~S44の処理を繰り返す(S46のN)。このようにして、検出された全てのマーカー、ひいては全ての平面に対し特徴点情報を生成、格納できたら処理を終了する(S46のY)。
この特徴点情報の生成手法のさらなる具体例は、上述した国際公開において開示されている。本実施の形態では、図5に示すように、チャート200の一方の平面202bにおいて、特徴点が水平、垂直方向に並んでいる領域204bと、並んでいない領域204aからなるチャートパターン212bが表される。これらを含む第2の視野での撮影画像についても同様に、それぞれの領域に表されたマーカーを基点として特徴点を探索していけば、全領域について特徴点情報を効率的に生成できる。
図13は、特徴点情報によって得られる情報の系統を説明するための図である。これまで述べたように本実施の形態では、チャート200の複数の平面(図では「平面A」と「平面B」としている)を含む第1の視野の画像と、そのうちのいずれかの平面(図では「平面B」としている)を含む第2の視野の画像を同時に撮影する。第1の視野の画像から得られる特徴点情報は、(a)に示すように、平面Aおよび平面Bの3Dモデルにおける位置座標と、カメラ0、1、2、・・・のそれぞれが撮影した画像上の位置座標との対応を示している。この情報を利用することにより、それぞれのカメラの内部パラメータを得ることができる。
一方、第2の視野の画像から得られる特徴点情報は、平面Bの3Dモデルにおける位置座標と、カメラ1、2、・・・、0のそれぞれが撮影した画像上の位置座標との対応を示している。ここで同時に撮影される第1の視野の画像からも、平面Bの3Dモデルにおける位置座標と、隣のカメラ0、1、2、・・・のそれぞれが撮影した画像上の位置座標との対応が得られている。したがって、それらから取得できる、平面Bに対する回転行列および並進ベクトルを統合すれば、(b)に示すように、隣り合うカメラ「0,1」、「1,2」、「2,3」、・・・の相対的な回転行列および並進ベクトルが得られる。結果的には、1つのカメラを基準として、その他の全てのカメラの相対的な回転行列および並進ベクトルが得られることになる。
図14は、図11のS29においてキャリブレーション部38が外部パラメータを取得する処理手順を示すフローチャートである。キャリブレーション部38はまず、特徴点情報記憶部42から、第1、第2の視野に共通に含まれる平面(図13における平面B)の3Dモデルに対応づけられた特徴点情報を読み出す(S50)。次にキャリブレーション部38は、特徴点情報を用いて、チャートの平面の座標系から各カメラの座標系への回転行列および並進ベクトルを求める(S52)。この処理自体は、一般的なPnP(Perspective-n-Point)問題として実現でき、例えばOpenCVのcv::solvePnP()関数を利用できる。
ここで内部パラメータは、図11のS28で得られた値を用いることができる。これにより、1つのカメラがチャート200の一平面を2方向から撮影した状態における、回転行列R、R、並進ベクトルt、tが、カメラ0、1、2、・・・に対して得られる。ここで添え字「1」、「2」はそれぞれ、第1の視野、第2の視野に対応する。次にキャリブレーション部38は、隣り合うカメラ間の相対的な位置と姿勢の関係を取得する(S54)。
カメラnに対し得られた2つの回転行列R(n)、R(n)、2つの並進ベクトルt(n)、t(n)を用いると、カメラnからカメラn+1への回転行列Rn、並進ベクトルTnは次にように求められる。
Rn=R(n+1)*(R(n))-1
tn=R(n+1)*(R(n))-1*t(n)+t(n+1)
ここでカメラn+1は、カメラnが第1の視野の位置にあるとき第2の視野の位置となるカメラである。
このようにして、隣り合うカメラの相対的な回転行列、並進ベクトルが全てのカメラ間で得られれば、あるカメラを基準として、それ以外の全てのカメラの位置および姿勢の関係が得られることになる。これにより、それぞれのカメラが撮影した画像を適切に補正してつなぎ合わせ、境界が視認されることのない広角の画像を生成することができる。上述のとおり、この手法を複数のステレオカメラ、あるいは平行等位の多眼カメラに応用することができる。
図15は、撮像装置12にステレオカメラを複数設けた場合のカメラとチャートの位置関係を説明するための図である。同図の撮像装置12は、カメラ「0」、「1」からなるステレオカメラ300a、カメラ「2」、「3」からなるステレオカメラ300b、カメラ「4」、「5」からなるステレオカメラ300cにより構成される。ただしステレオカメラの数はこれに限定されず、配置も様々でよい。3つのステレオカメラの場合、図示するようにカメラの向きを変化させ、次のような順序で3回の撮影を実施する。
Figure 0007218435000006

この場合、キャリブレーション部38はまず、各ステレオカメラが第1の視野で撮影した画像の特徴点情報から、各カメラの内部パラメータと、対となっているカメラとの関係を表す外部パラメータを取得する。チャートパターンを複数の方向から撮影し、それによってステレオカメラの外部パラメータを取得する手法はOpenCVのcv::stereoCalibrate()関数などを用いることができる。
キャリブレーション部38はさらに、隣り合う2つのステレオカメラがチャート200の共通の平面を撮影した第1、第2の視野の画像の特徴点情報から、ステレオカメラ間の外部パラメータを取得する。すなわち上表のシーケンス番号「0」において第1の視野で撮影したカメラ0またはカメラ1と、第2の視野で撮影したカメラ2またはカメラ3の間の回転行列および並進ベクトルを取得する。またシーケンス番号「1」において第1の視野で撮影したカメラ2またはカメラ3と、第2の視野で撮影したカメラ4またはカメラ5の間の回転行列および並進ベクトルを取得する。
処理の手順は図14を参照して説明したのと同様でよい。これにより、隣り合うステレオカメラ300aとステレオカメラ300b、ステレオカメラ300bとステレオカメラ300cの相対的な回転行列、並進ベクトルが得られるため、あるカメラを基準として、それ以外の全てのカメラの位置および姿勢の関係が得られることになる。各ステレオカメラの撮影画像によれば、そこに写る被写体の、撮像面に対する位置情報を取得できる。上述のとおりステレオカメラ間の位置および姿勢の相対的な関係が得られることにより、個々のステレオカメラにより得られたローカルな位置情報を統合し、1つの3次元座標系における広い範囲での位置情報を精度よく生成できる。
以上、述べた本実施の形態によれば、光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーションにおいて、角度の異なる複数の平面からなるチャートを、当該複数のカメラのうち少なくとも2つのカメラで異なる方向から撮影する。このとき一方のカメラはチャートの2平面が入る第1の視野で、他方は当該2平面のうち一方が入る第2の視野で撮影することにより、前者のカメラの内部パラメータと、2つのカメラ間の外部パラメータが同時に得られる。
治具により撮像装置またはチャートの向きを変化させ、撮像装置が備える全てのカメラで第1の視野の画像を撮影しつつ、隣のカメラで第2の視野の画像を撮影することにより、少ない撮影回数で全てのカメラの内部パラメータとカメラ間の外部パラメータを取得できる。またチャートに表すパターンのうち、撮像面に対し傾斜の大きい第1の視野に入る領域のパターンは、撮影画像において直交かつ均等な特徴点の配列が得られるような形状とする。これにより特徴点の探索を容易かつ高精度に行える。
これらのことにより、光軸の方向が異なるカメラを備えた撮像装置であっても、内部パラメータと外部パラメータを少ない撮影回数で高精度に取得できる。結果として、個々のカメラで撮影した画像をつなぎ合わせて広角画像を生成したり、被写体の3次元情報を統合して1つの座標系に表したりすることも高精度に実現できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以上のように本発明は、撮像装置のキャリブレーション装置、キャリブレーション用のチャート、それらを含むシステムなどに利用可能である。
10 キャリブレーション装置、 12 撮像装置、 14 治具、 32 撮影方向制御部、 34 画像取得部、 36 特徴点情報取得部、 38 キャリブレーション部、 40 射影変換パラメータ記憶部、 42 特徴点情報記憶部、 44 カメラパラメータ記憶部、 122 CPU、 124 GPU、 126 メインメモリ、 200 チャート。

Claims (10)

  1. 光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション装置であって、
    角度の異なる複数の平面を含むチャートを、前記複数のカメラのうち少なくとも2つのカメラにより異なる方向から撮影した画像のデータを取得する画像取得部と、
    前記画像のそれぞれから、前記チャートに表されたパターンの特徴点の像を検出し、当該特徴点の像の位置座標と、前記チャートにおける当該特徴点の位置座標とを対応づけた特徴点情報を生成する特徴点情報取得部と、
    前記特徴点情報に基づき、カメラ間の位置姿勢情報を含むパラメータを取得するキャリブレーション部と、
    を備え
    前記画像取得部は、隣り合うカメラが撮影した、前記チャートのうち角度の異なる2平面が入る第1の視野の画像と、当該2平面のうち一方が入る第2の視野の画像のデータを取得し、
    前記キャリブレーション部は、前記第1の視野の画像に基づき、当該画像を撮影したカメラの内部パラメータを取得し、前記第1、第2の視野の画像に基づき、それらの画像を撮影したカメラの外部パラメータを取得することを特徴とするキャリブレーション装置。
  2. 前記複数のカメラが順次、前記第1、第2の視野を得るように、治具を介して前記撮像装置または前記チャートの向きを変化させる撮影方向制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載のキャリブレーション装置。
  3. 前記撮影方向制御部は、前記複数のカメラの全てが前記第1の視野を得るまで前記撮像装置または前記チャートの向きを変化させ、
    前記画像取得部は、隣り合うカメラが前記第1、第2の視野を得たタイミングで、それらのカメラにチャートを撮影させることを特徴とする請求項に記載のキャリブレーション装置。
  4. 前記撮影方向制御部は、円筒形の前記撮像装置の側面に、光軸が放射状に設けられた前記複数のカメラの、前記チャートに対する方向が一巡するように、前記撮像装置を回転させることを特徴とする請求項またはに記載のキャリブレーション装置。
  5. 前記画像取得部は、前記撮像装置が備える、光軸の向きが異なる複数のステレオカメラのうち、隣り合うステレオカメラが撮影した前記第1、第2の視野の画像のデータを取得し、
    前記キャリブレーション部は、前記第1の視野の画像に基づき、当該画像を撮影したステレオカメラのそれぞれの内部パラメータとカメラ間の外部パラメータを取得し、前記第1、第2の視野の画像に基づき、異なるステレオカメラのいずれかのカメラの間の外部パラメータを取得することを特徴とする請求項からのいずれかに記載のキャリブレーション装置。
  6. 前記チャートに表されるパターンの少なくとも一部は、撮影画像において所定のパターンが得られるように、それを撮影する前記カメラの撮像面から前記平面までの距離の変化に応じた変換を前記所定のパターンに施したものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のキャリブレーション装置。
  7. 光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーション用のチャートであって、
    所定角度をなす複数の平面からなり、
    前記複数の平面のいずれかは、前記複数のカメラのうち当該平面を同時に撮影する、隣り合うカメラの撮像面の角度に応じて、表されるパターンに射影変換が施された領域と施されていない領域を含むことを特徴とするキャリブレーション用チャート。
  8. 前記隣り合うカメラの一方の撮像面の角度に応じて、表されるパターンに射影変換が施された領域のみからなる平面をさらに含むことを特徴とする請求項に記載のキャリブレーション用チャート。
  9. 光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション装置が、
    角度の異なる複数の平面を含むチャートを、前記複数のカメラのうち少なくとも2つのカメラにより異なる方向から撮影した画像のデータを取得するステップと、
    前記画像のそれぞれから、前記チャートに表されたパターンの特徴点の像を検出し、当該特徴点の像の位置座標と、前記チャートにおける当該特徴点の位置座標とを対応づけた特徴点情報を生成するステップと、
    前記特徴点情報に基づき、カメラ間の位置姿勢情報を含むパラメータを取得するステップと、
    を含み、
    前記画像のデータを取得するステップは、隣り合うカメラが撮影した、前記チャートのうち角度の異なる2平面が入る第1の視野の画像と、当該2平面のうち一方が入る第2の視野の画像のデータを取得し、
    前記パラメータを取得するステップは、前記第1の視野の画像に基づき、当該画像を撮影したカメラの内部パラメータを取得し、前記第1、第2の視野の画像に基づき、それらの画像を撮影したカメラの外部パラメータを取得することを特徴とするキャリブレーション方法。
  10. 光軸の向きが異なる複数のカメラを備えた撮像装置のキャリブレーションを行うコンピュータに、
    角度の異なる複数の平面を含むチャートを、前記複数のカメラのうち少なくとも2つのカメラにより異なる方向から撮影した画像のデータを取得する機能と、
    前記画像のそれぞれから、前記チャートに表されたパターンの特徴点の像を検出し、当該特徴点の像の位置座標と、前記チャートにおける当該特徴点の位置座標とを対応づけた特徴点情報を生成する機能と、
    前記特徴点情報に基づき、カメラ間の位置姿勢情報を含むパラメータを取得する機能と、を実現させ
    前記画像のデータを取得する機能は、隣り合うカメラが撮影した、前記チャートのうち角度の異なる2平面が入る第1の視野の画像と、当該2平面のうち一方が入る第2の視野の画像のデータを取得し、
    前記パラメータを取得する機能は、前記第1の視野の画像に基づき、当該画像を撮影したカメラの内部パラメータを取得し、前記第1、第2の視野の画像に基づき、それらの画像を撮影したカメラの外部パラメータを取得することを特徴とするコンピュータプログラム。
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