JP2005277719A - 送受信電極付き家具および該家具を用いたデータ通信システム - Google Patents

送受信電極付き家具および該家具を用いたデータ通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】家具を利用することで、ケーブルなどを用いることなく、電界通信により他のコンピュータと簡単にデータ通信を行うことを可能とする送受信電極付き家具および該家具を用いたデータ通信システムを提供する。
【解決手段】利用者1が座る送受信電極付き椅子7の座部7aの座面に送受信電極9を設け、この送受信電極9を椅子7の脚部の底面に設けた椅子電極17に接続し、この椅子電極17を床面に配置した床電極23に接触させ、この状態で利用者1がトランシーバを内蔵したパソコン3の表面上に設けた送受信電極に手などを接触させながらパソコン3を操作すると、パソコン3からのデータはトランシーバから送受信電極を介して利用者の手などに電界として誘起される。この電界は送受信電極9により椅子電極17、床電極23を介してトランシーバ25で検知され、このコンピュータ27に供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば椅子に座るなどのように家具を利用する人間を介して電界通信を行い得るように家具に電界通信用の送受信電極を設けた送受信電極付き家具および該家具を用いたデータ通信システムに関する。
パソコンなどを使用する場合には、通常、例えば椅子などに座ってパソコンを操作したり、またはパソコンをテーブル上に載置して操作するが、このようなパソコンの操作では、他のコンピュータなどとデータ通信を行って、新たな情報を別のコンピュータから受信したり、自分のパソコンで作成したデータを送信したい場合が多々ある。
このようなデータ通信を行う場合には、例えばケーブルなどを別途用意して、パソコンをLANなどに接続したり、無線を用いてLANなどに接続することが必要である。
わかりやすいLANの基礎、小野瀬一志著、(株)オーム社
椅子に座ってパソコンを操作している場合やテーブルにパソコンを載置して操作している場合などにおいて、このパソコンを用いて他のコンピュータなどとデータ通信を行おうとする場合には、例えばケーブルなどを用いてパソコンをLANなどに接続しなければならないという煩雑な作業が必要であるという問題がある。
また、無線を用いてLANなどに接続する場合には、通信環境に応じて電波の到達距離が異なることから、セキュリティ上における問題や、電波同士の干渉の問題や通信速度の低下の問題等が指摘されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、椅子やテーブルなどの家具を利用してコンピュータを操作している場合にケーブルなどを用いることなく、家具を用いた電界通信により他のコンピュータと簡単にデータ通信を行うことを可能とする送受信電極付き家具および該家具を用いたデータ通信システムを提供することにある。
請求項1記載の本発明の送受信電極付き家具は、人間が接触する部位に設けられた送受信電極と、前記送受信電極に電気的に接続された通信用電極とを有することを要旨とする。
請求項2記載の本発明の送受信電極付き家具は、人間が接触する部位に設けられた送受信電極と、所定の場所に配設された場所電極に直接または絶縁体を介して密接するように所定の部位に設けられるとともに、前記送受信電極に電気的に接続された通信用電極とを有することを要旨とする。
請求項3記載の本発明の送受信電極付き家具は、前記家具を利用する人間の足を前記通信用電極、場所電極および大地から絶縁するように足を置く絶縁性の足置き部を有することを要旨とする。
請求項4記載の本発明の送受信電極付き家具は、前記家具が、椅子であり、前記送受信電極が、椅子の座面または背面または脚部の足置き部に設けられ、前記通信用電極が、椅子の脚部の底面に設けられた椅子電極であることを要旨とする。
請求項5記載の本発明の送受信電極付き家具は、前記家具が、テーブルまたは机であり、前記送受信電極が、テーブルまたは机の物を載置する上表面に設けられ、前記通信用電極が、テーブルまたは机の脚部の底面に設けられたテーブル電極であることを要旨とする。
請求項6記載の本発明の送受信電極付き家具は、前記家具が、ベッドであり、前記送受信電極が、ベッドの人間が横たわる部位の上表面に設けられ、前記通信用電極が、ベッドの脚部の底面に設けられたベッド電極であることを要旨とする。
請求項7記載の本発明の送受信電極付き家具は、人間が接触する部位に設けられた送受信電極と、この送受信電極に接続され、この送受信電極に接触する人間の身体に誘起された電界を該送受信電極を介して受信するとともに、該送受信電極を介して人体に電位を誘起するトランシーバとを有することを要旨とする。
請求項8記載の本発明の送受信電極付き家具は、電界通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うデータ処理手段を有することを要旨とする。
請求項9記載の本発明のデータ通信システムは、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の送受信電極付き家具を用いてデータ通信を行うデータ通信システムであって、前記送受信電極付き家具の送受信電極に身体の一部位が接触する人間の身体の他の部位が接触する別の送受信電極と、この別の送受信電極に接続され、この別の送受信電極に接触する人間の身体の他の部位に誘起された電界を該別の送受信電極を介して受信するとともに、該別の送受信電極を介して人間の身体の他の部位に電界を誘起する第1の電界通信用トランシーバと、この第1の電界通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うべく該第1の電界通信用トランシーバに対してデータの入出力を行なう第1のデータ処理手段と、前記場所電極に接続され、該場所電極を介して電界を受信するとともに、該場所電極に電界を送出する第2の電界通信用トランシーバと、この第2の電界通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うべく該第2の電界通信用トランシーバに対してデータの入出力を行なう第2のデータ処理手段とを有し、第1のデータ処理手段からのデータを第1の電界通信用トランシーバから前記別の送受信電極を介して前記人間の身体の他の部位に電界として誘起し、この他の部位に誘起された電界を人間の身体の一部位に接触する送受信電極付き家具の送受信電極を受信し、この送受信電極で受信した電界を送受信電極付き家具の通信用電極を介して該通信用電極に密接する場所電極に伝達し、この場所電極に伝達される電界を前記第2の電界通信用トランシーバで受信してデータとして前記第2のデータ処理手段に出力し、第2のデータ処理手段からのデータを第2の電界通信用トランシーバから前記場所電極、通信用電極および送受信電極付き家具の送受信電極を介して人間の身体の一部位に電界として誘起し、この一部位に誘起された電界を人間の他の部位に接触する別の送受信電極を介して第1の電界通信用トランシーバで受信してデータとして第1のデータ処理手段に出力することを要旨とする。
請求項10記載の本発明のデータ通信システムは、請求項8記載の送受信電極付き家具を用いてデータ通信を行うデータ通信システムであって、前記送受信電極付き家具の送受信電極に身体の一部位が接触する人間の身体の他の部位が接触する別の送受信電極と、この別の送受信電極に接続され、この別の送受信電極に接触する人間の身体の他の部位に誘起された電界を該別の送受信電極を介して受信するとともに、該別の送受信電極を介して人間の身体の他の部位に電界を誘起する第1の電界通信用トランシーバと、この第1の電界通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うべく該第1の電界通信用トランシーバに対してデータの入出力を行なう第1のデータ処理手段と、請求項8記載のトランシーバからなる第2の電界通信用トランシーバと、請求項8記載のデータ処理手段からなる第2のデータ処理手段とを有し、第1のデータ処理手段からのデータを第1の電界通信用トランシーバから前記別の送受信電極を介して前記人間の身体の他の部位に電界として誘起し、この他の部位に誘起された電界を人間の身体の一部位に接触する送受信電極付き家具の送受信電極で受信し、この送受信電極で受信した電界を前記第2の電界通信用トランシーバで受信してデータとして前記第2のデータ処理手段に出力し、第2のデータ処理手段からのデータを第2の電界通信用トランシーバから送受信電極付き家具の送受信電極を介して人間の身体の一部位に電界として誘起し、この一部位に誘起された電界を人間の他の部位に接触する別の送受信電極を介して第1の電界通信用トランシーバで受信してデータとして第1のデータ処理手段に出力することを要旨とする。
請求項11記載の本発明のデータ通信システムは、請求項9または10記載のデータ通信システムを複数設け、この複数のデータ通信システムの第2のデータ処理手段を互いにLANで接続して各データ通信システムの間のデータ通信により複数の第1のデータ処理手段間で会議通信を行うように構成したことを要旨とする。
本発明によれば、間が接触する部位に送受信電極とこの送受信電極に電気的に接続する通信用電極とを家具を設け、送受信電極付き家具として使用することにより、例えば電界通信用トランシーバ内蔵などのパソコンなどを操作するとともに、通信用電極に電界通信用トランシーバを介してコンピュータを接続することにより、ケーブルなどを用いてパソコンをコンピュータに接続するという煩雑な作業を行わなくても、単に送受信電極付き家具を用いるというだけで、パソコンとコンピュータとの間で電極通信によりデータの送受信を行うことができ、更にコンピュータを介してLANにも容易に接続することができる。
本発明によれば、家具の人間が接触する部位に送受信電極を設けるとともに、所定の場所に配設された場所電極に直接または絶縁体を介して密接する通信用電極を家具の所定の部位に設けて送受信電極に接続するので、この送受信電極付き家具を使用して例えば電界通信用トランシーバ内蔵などのパソコンなどを操作するとともに、場所電極に電界通信用トランシーバを介してコンピュータを接続することにより、ケーブルなどを用いてパソコンをコンピュータに接続するという煩雑な作業を行わなくても、単に送受信電極付き家具を用いるというだけで、パソコンとコンピュータとの間で電界通信によりデータの送受信を行うことができ、さらにコンピュータを介してLANにも容易に接続することができる。
本発明によれば、家具電極、床電極および大地から絶縁するように足を置く絶縁性の足置き部を設けることにより、電界通信で人間に誘起される電界を効率良く送受信電極に伝達でき、電界通信を効率的に行うことができる。
本発明によれば、家具が椅子であり、送受信電極を椅子の座面または背面または脚部の足置き部に設け、椅子電極を椅子の脚部の底面に設けることにより、この送受信電極付き椅子を使用して例えば電界通信用トランシーバ内蔵などのパソコンなどを操作するとともに、床電極に電界通信用トランシーバを介してコンピュータを接続することにより、ケーブルなどを用いてパソコンをコンピュータに接続するという煩雑な作業を行わなくても、単に送受信電極付き椅子を用いるというだけで、パソコンとコンピュータとの間で電界通信によりデータの送受信を行うことができ、更にコンピュータを介してLANにも容易に接続することができる。
本発明によれば、送受信電極付き家具がテーブルまたは机であり、送受信電極をテーブルまたは机の物を載置する上表面に設け、テーブル電極をテーブルまたは机の脚部の底面に設けることにより、この送受信電極付きテーブルまたは机を使用して例えば電界通信用トランシーバ内蔵などのパソコンなどを操作するとともに、床電極に電界通信用トランシーバを介してコンピュータを接続することにより、ケーブルなどを用いてパソコンをコンピュータに接続するという煩雑な作業を行わなくても、単に送受信電極付きテーブルまたは机を用いるというだけで、パソコンとコンピュータとの間で電界通信によりデータの送受信を行うことができ、更にコンピュータを介してLANにも容易に接続することができる。
本発明によれば、送受信電極付き家具がベッドであり、送受信電極をベッドの人間が横たわる部位の上表面に設け、ベッド電極をベッドの脚部の底面に設けることにより、この送受信電極付きベッドを使用して例えば電界通信用トランシーバ内蔵などのパソコンなどを操作するとともに、床電極に電界通信用トランシーバを介してコンピュータを接続することにより、ケーブルなどを用いてパソコンをコンピュータに接続するという煩雑な作業を行わなくても、単に送受信電極付きベッドを用いるというだけで、パソコンとコンピュータとの間で電界通信によりデータの送受信を行うことができ、更にコンピュータを介してLANにも容易に接続することができる。
本発明によれば、家具の人間が接触する部位に送受信電極を設けるとともに、この送受信電極に電界通信用トランシーバを介してデータ処理手段を接続することにより、この送受信電極付き家具を使用して例えば電界通信用トランシーバ内蔵などのパソコンなどを操作することにより、ケーブルなどを用いてパソコンをコンピュータに接続するという煩雑な作業を行わなくても、単に送受信電極付き家具を用いるというだけで、パソコンとデータ処理手段であるコンピュータとの間で電界通信によりデータの送受信を行うことができ、更にコンピュータを介してLANにも容易に接続することができる。
本発明によれば、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の送受信電極付き家具を用いることにより、この送受信電極付き家具の一方の側の第1のデータ処理手段であるコンピュータと他方の側の第2のデータ処理手段であるコンピュータとの間をケーブルなどを用いて接続するという煩雑な作業を行わなくても、単に送受信電極付き家具を用いるというだけで、第1のコンピュータと第2のコンピュータとの間で電界通信によりデータ通信を行うことができ、更に第2のコンピュータを介してLANにも容易に接続することができる。
本発明によれば、請求項8または9記載のデータ通信システムを複数設け、各データ通信システムの第2のデータ処理手段であるコンピュータを互いにLANで接続することにより、各データ通信システム間のデータ通信により複数の第1のコンピュータ間で会議通信を簡単に行うことができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子および該送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムの構成を示す図である。同図において、利用者1は、本実施形態の送受信電極付き椅子7(以下、単に椅子と称する)に座ってテーブル5上に載置されたパソコン3を操作している。
椅子7は、利用者1が座っている座部7aの座面に送受信電極9が配設され、この送受信電極9は、絶縁フィルム11を介して利用者1の身体の一部位である太ももや臀部に接触している。また、椅子7は、その脚部の底面に椅子電極17が設けられ、この椅子電極17はリード線15を介して前記送受信電極9に電気的に接続されている。なお、椅子電極17は、利用者1の足が置かれる絶縁体からなる足置き部19で上部が全体的に覆われ、この足置き部19により椅子電極17が利用者1の身体から絶縁されるようになっている。
椅子7の脚部の底面に設けられた椅子電極17は、椅子7やテーブル5が置かれている床21の床面に配設されている床電極23に電気的に接続され、またこの床電極23は、電界通信用のトランシーバ25を介してコンピュータ27に接続され、このコンピュータ27は、LAN(Local Area Network)29に接続されている。なお、図1においては、床電極23は1個しか示されていないが、本発明はこれに限定されるものでなく、複数あってもよいものである。
利用者1が操作しているパソコン3は、詳しくは、図2(a)、(b)に示すように、利用者1の身体の他の部位である例えば手などが接触する送受信電極31がパソコン3のキーボードなどの設けられている表面の前側寄りに配設されている。この送受信電極31は、パソコン3の側部に取り外し可能に設けられた電界通信用のPCカード型トランシーバ33に接続され、このPCカード型トランシーバ33は、パソコン3自身に電気的に接続され、パソコン3のデータ通信を電界を用いて仲介するようになっている。
PCカード型トランシーバ33は、図2(b)に詳しく示すように、パソコン3の内部において絶縁体36を介してグランド電極37に接続されている。このグランド電極37は、パソコン3の底面に設けられた絶縁体38によりテーブル5などから絶縁されている。また、パソコン3の表面の前部寄りに設けられた送受信電極31は、全体的に絶縁フィルム35で絶縁されている。
前記電界通信用のトランシーバ25は、送受信電極9を介して利用者1の身体に電界を誘起し、この誘起した電界を用いてデータの送受信をを行うものであり、コンピュータ27からのデータを電界としてトランシーバ25を介して利用者1の身体の一部位に誘起して多の部位に伝達したり、また利用者1の身体を介して伝達されてくる電界をレーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により検知して電気信号のデータとして出力し、コンピュータ27に供給する。
トランシーバ25は、詳しくは、図3に示すように、コンピュータ27からのデータを入力し、該コンピュータ27にデータを出力する入出力(I/O)回路101と、この入出力回路101からのデータを受け取り、このデータを送信すべく該データに基づく電界を送受信電極9、絶縁フィルム11を介して利用者1の身体の一部位に誘起する送信回路103と、利用者1の身体の他の部位に誘起された電界を絶縁フィルム11、送受信電極9を介して受信し、電気信号のデータとして出力する電界検出光学部105と、この電界検出光学部105から出力される電気信号のデータを増幅するとともに雑音除去などの信号を処理して出力する信号処理回路107と、この信号処理回路107の出力信号に対して波形整形などを施し入出力回路101を介してコンピュータ27に供給する波形整形回路109とを有する。
トランシーバ25を構成する前記電界検出光学部105は、利用者1の身体に誘起されて伝達され、絶縁フィルム11、送受信電極9を介して結合される電界をレーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により検知し、電気信号のデータに変換して信号処理回路107に出力するように機能するものであり、詳しくは図4に示すように、レーザダイオード221および電気光学結晶からなる電気光学素子201を有する。電気光学素子201は、レーザダイオード221からのレーザ光の進行方向に対して例えば直角方向に結合される電界にのみ感度を有し、この電界強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光が変化するようになっている。
電気光学素子201の図上で上下方向に対向する両側面には第1および第2の電極203、205が設けられ、第1の電極203には前記送受信電極9が接続され、第2の電極71にはグランド電極207が接続されている。送受信電極9は、利用者1の身体に誘起されて伝達されてくる電界を検知すると、この電界を第1の電極203に伝達し、第1の電極203を介して電気光学素子201に結合するようになっている。
レーザダイオード221から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ223を介して平行光にされ、平行光となったレーザ光は第1の波長板211で偏光状態を調整されて電気光学素子201に入射する。電気光学素子201に入射したレーザ光は、電気光学素子201内で第1、第2の電極203、205の間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において送受信電極9が利用者1の身体に誘起されて伝達されてくる電界を検出し、この電界を第1の電極203を介して電気光学素子201に結合すると、この電界は第1の電極203からグランド電極207に接続されている第2の電極205に向って形成され、レーザダイオード221から電気光学素子201に入射したレーザ光の進行方向に直角であるため、電気光学素子201の光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化する。
このように電気光学素子201において第1の電極203からの電界によって偏光が変化したレーザ光は、第2の波長板213で偏光状態を調整されて偏光ビームスプリッタ215に入射する。偏光ビームスプリッタ215は、第2の波長板213から入射されたレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。この偏光ビームスプリッタ215でP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第1、第2の集光レンズ225、231で集光されてから、第1、第2のフォトダイオード227、233に供給され、第1、第2のフォトダイオード227、233においてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換して出力する。
第1、第2のフォトダイオード227、233から出力される電気信号は、トランシーバ25の信号処理回路107で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、整形回路109で波形整形されてから、入出力回路101を介してコンピュータ27に供給される。なお、上記では、トランシーバ25について説明したが、PCカード型トランシーバ33の構成もトランシーバ25と同じである。
以上のように構成される送受信電極付き家具である送受信電極付き椅子7を用いたデータ通信システムにおいて、テーブル5上に載置したパソコン3とLAN29に接続されたコンピュータ27、更にはこのコンピュータ27からLAN29を介して他のコンピュータとのデータ通信を送受信電極付き椅子7を用いて行う場合の一連の作用について説明する。
このデータ通信では、利用者1は、椅子7に座って送受信電極9に利用者1の身体の一部位を絶縁フィルム11を介して接触させるとともに、利用者1の手などの他の部位をパソコン3に設けられた送受信電極31に絶縁フィルム35を介して接触させる。また、椅子7は、図1に示すように、床面に設けられている床電極23に椅子電極17が電気的に接触するように位置付けられているものとする。
また、利用者1は、足を図1に示すように足置き部19上に置いて、足を椅子電極17、床電極23、大地などから十分絶縁し、利用者1の身体に誘起される電界が小さくなることを防止する。この点について図14に示す生体上電界通信の電界モデルを用いて説明する。
図14に示すように、利用者1が一方の手に送信器301を持ち、他方の手に受信器303をもって大地グランド305上に立っている状態においては、送信器301の信号電極301aから利用者1の身体に対しては符号aで示すように電界が入力され、送信器301のグランド電極301bから利用者1の身体に対して符号bで示すように逆向きの電界が入力される。
また、送信器301のグランド電極301bから大地グランド305に対しては符号cで示すように電界が入力され、利用者1の身体から大気を介して大地グランド305には符号dで示すように電界が入力される。更に、利用者1の身体から靴などを介して大地グランド305に符号eで示すように電界が入力され、利用者1の身体から受信器303に対して符号fで示すように電界が入力され、受信器303から大地グランド305に対して符号gで示すように電界が入力される。
上述したように、送信器301の信号電極301aからの電界は、符号aで示すように利用者1の身体に入力され、この電界は利用者1の身体から符号fで示すように受信器303に入力されるが、この場合において送信器301のグランド電極301aから利用者1の身体に対して符号bで示すように逆向きの電界が入力されるため、利用者1が電界通信用トランシーバを持つと、符号aで示す送受信電極31からの電界が符号bで示す示す逆向きの電界で打ち消され、電界が小さくなるという問題があるとともに、利用者1の身体に誘起された電界は、特に大地グランド305に近い利用者1の足を通じて大地グランド305に逃げてしまい、電界通信を行いにくいという問題がある。
そこで、本実施形態では、図1に示したように、椅子7の脚部の特に椅子電極17が設けられる部分に絶縁体からなる比較的大きく厚い足置き部19を設け、この足置き部19に利用者1の足を置き、利用者1の身体に誘起された電界が足を通じて大地に逃げないようにしている。
上述したように、利用者1が椅子7に座って太ももや臀部などの一部位を送受信電極9に接触させながら手などの他の部位をパソコン3に設けられた送受信電極31に接触させて、パソコン3を操作すると、パソコン3からPCカード型トランシーバ33に入力されたデータは、PCカード型トランシーバ33から送受信電極31を介して利用者1の手などの部位に電界として誘起され、利用者1の他の部位である太ももや臀部などに向かって伝達される。
利用者1は、図1に示すように送受信電極付き椅子7に座っていて、その太ももや臀部などが椅子7の送受信電極9に絶縁フィルム11を介して接触しているので、前記利用者1の手などに誘起した電界は、送受信電極9で受信され、リード線15、椅子電極17を介して床電極23に伝達される。
この床電極に伝達される電界は、トランシーバ25で上述したように電気光学結晶を用いた電気光学的手法により検知され、電気信号のデータとしてトランシーバ25からコンピュータ27に出力され、コンピュータ27からLAN29を介して更に他のコンピュータなどに送信される。
一方、コンピュータ27からのデータ、又はコンピュータ27を介したLAN29からのデータは、トランシーバ25から床電極23、椅子電極17、リード線15および送受信電極9を介して利用者1の太ももや臀部などの部位に電界として誘起される。この電界は、利用者1の手などの部位に接触する送受信電極31を介してPCカード型トランシーバ33で電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電気信号のデータとして検知され、第1のコンピュータに出力するというように送受信電極付き椅子7を用いることにより、従来のように別途ケーブルを配線することなく、パソコン3とコンピュータ27との間、更にはこのコンピュータ27からLAN29を介して他のコンピュータとの間のデータ通信を行うことができる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の別の構成を示す図である。
図5に示す実施形態の送受信電極付き椅子7は、図1に示した実施形態の送受信電極付き椅子7において送受信電極9を座部7aの座面に設ける代わりに、送受信電極91を椅子7の背もたれ部7bの背面に設けるとともに、この送受信電極91を絶縁フィルム111で覆うように構成した点が異なるのみであり、その他の構成および作用は図1と同じであり、またこの送受信電極91を有する送受信電極付き椅子7を用いたデータ通信システムの構成および作用も図1〜図4と同じである。
図6は、本発明の第3の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の別の構成を示す図である。
図6に示す実施形態の送受信電極付き椅子7は、図1に示した実施形態の送受信電極付き椅子に図5に示した実施形態の送受信電極付き椅子の機能をも追加したものであり、図1に示すように椅子7の座部7aの座面に送受信電極9を設けるとともに、図5に示すように椅子7の背もたれ部7bの背面に送受信電極91を設けた点が異なるのみであり、その他の構成および作用は図1と同じであり、またこの送受信電極9、91を有する送受信電極付き椅子7を用いたデータ通信システムの構成および作用も図1〜図4と同じである。
図7は、本発明の第4の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の別の構成を示す図である。
図7に示す実施形態の送受信電極付き椅子7は、図1に示した実施形態の送受信電極付き椅子において送受信電極9を座部7aの座面に設ける代わりに、利用者1の足を置く足置き部19の上面の丁度足が置かれる場所に上面から露出するように送受信電極9を設け、この送受信電極9を絶縁フィルム11で覆うように構成した点のみが異なるものであり、その他の構成および作用は図1と同じであり、またこの送受信電極9を有する送受信電極付き椅子7を用いたデータ通信システムの構成および作用も図1〜図4と同じである。
図8は、本発明の第5の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子および該送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムの構成を示す図である。
同図に示す実施形態の送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子7は、図1に示すものと構成および作用が同じであるが、この送受信電極付き椅子7を用いたデータ通信システムにおける構成が図1に示す実施形態において用いていたPCカード型トランシーバ33内蔵のパソコン3の代わりに電界通信機能付き携帯端末51を用いた点が異なるのみであり、その他の構成および作用は図1に示すデータ通信システムと同じである。
図9は、本発明の第6の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の構成を示す図である。
同図に示す実施形態の送受信電極付き椅子7は、図1に示す実施形態の送受信電極付き椅子7において椅子7の座部7aとこの下の足置き部19との間の脚部に前記電界通信用トランシーバ25およびコンピュータ27を内蔵し、このコンピュータ27を有線または無線でLANに接続するというようにトランシーバ25およびこのコンピュータ27を椅子7に内蔵するとともに、椅子電極17を削除した点が異なるものである。
図10は、図1に示す送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムを複数用いて会議システムを構成する本発明の第7の実施形態の構成を示す図である。なお、同図において、図1に示す送受信電極付き椅子7、パソコン3、トランシーバ25、コンピュータ27かななるデータ通信システムを2台、利用者1を2人しか図示していないが、本発明はこれに限定されるものでなく、更に多くの利用者およびデータ通信システムが設けられていてもよいものであるとともに、またこの多くのデータ通信システムおよび利用者はLAN29を介して複数の別の場所に分散して設けられていてもよいものである。
図10に示すように、図1に示す送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムを複数用いて会議システムを構成することにより、各送受信電極付き椅子7にそれぞれ座る複数の利用者1A、1B…の各パソコン3間でLAN29を用いて自在に会議を行うことができる。
図11は、本発明の第8の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子および該送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムの構成を示す図である。
同図に示す実施形態は、図1に示す実施形態において椅子電極17を大きくし、床電極23を小さな床電極230にして複数、床21の全体または所望の領域にわたって分散して設けるように構成した点が異なるのみであり、その他の構成および作用は同じである。
このように椅子電極17を大きくとするとともに、複数の小さな床電極230を床に分散して設けることにより、利用者1が椅子7を自由に移動することができ、床上の任意の位置に椅子7を配置してパソコン3を用いたデータ通信を行うことができる。
図12は、本発明の第9の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付きテーブルおよび該送受信電極付きテーブルを用いたデータ通信システムの構成を示す図である。
同図に示す実施形態は、図11に示した実施形態において送受信電極付き椅子7の代わりにテーブル61の上に送受信電極63を設け、この送受信電極63を絶縁フィルム65で覆うとともに、椅子電極17をテーブル電極69とするように構成した点のみが異なるものであり、その他の構成は図1や図11の実施形態と同じであり、またその使用形態では、テーブル61の上に図11で示したようなパソコン3を載置し、このパソコン3を操作する利用者が送受信電極63の上に肘などをつき、手先でパソコン3を操作するように使用するものであり、この場合における作用は図1や図11の実施形態と同じである。
なお、この場合において、例えば図2に示したパソコン3に設けられている送受信電極31とグランド電極37とを入れ替えて送受信電極31をパソコン3の底部に設けると共に、このパソコン3をテーブル31上の送受信電極63の上に設けることにより、送受信電極31および送受信電極63を介してテーブル61上のパソコンとLANに接続された他のコンピュータとの間で人を介することなく電界データ通信を行うことも可能である。
このように利用者が送受信電極63の上に肘などをつき、手先でパソコン3を操作すると、パソコン3からのデータはPCカード型トランシーバ33を介して利用者の手先から利用者の身体に電界として誘起され、利用者の肘などの所に伝達される。従って、この電界を送受信電極63からリード線67、テーブル電極69、床電極230を介してトランシーバ25で検知し、電気信号のデータとしてコンピュータ27に出力する。
また、このコンピュータ27からのデータは、トランシーバ25により床電極230、テーブル電極69、リード線67、送受信電極63を介して利用者の肘などに電界として誘起され、利用者の手先の所に伝達されるので、この電界をPCカード型トランシーバ33により検知し、電気信号のデータとしてパソコン3に出力するものである。
図13は、本発明の第10の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付きベッドおよび該送受信電極付きベッドを用いたデータ通信システムの構成を示す図である。
同図に示す実施形態は、図1に示した実施形態において送受信電極付き椅子7の代わりにベッド81の上に送受信電極83を設け、この送受信電極83を絶縁フィルム85で覆うとともに、椅子電極17をベッド電極89とするように構成した点のみが異なるものであり、その他の構成は図1の実施形態と同じであり、またその使用形態では、ベッド81上で送受信電極83の上に例えば横たわるなどして利用者の背中などを送受信電極83に密接させた利用者が両手で図1で示したようなパソコン3を保持しながら利用者が手先でパソコン3を操作するように使用するものであり、この場合における作用は図1の実施形態と同じである。なお、本実施形態におけるベッド電極89の大きさなどは、図1に示した椅子電極17と同じであり、また床電極23も図1に示すものと同じであるが、この床電極23は複数設けられている。
また、本実施形態の別の使用形態としては、ベッド上に横たわる利用者の身体に例えば生体センサ付きのウェアラブル端末を取り付け、この生体センサで利用者の例えば脈拍、体温などの生体情報を検知、収集し、この収集した生体情報をウェアラブル端末から電界通信によりベッド上の送受信電極を介して他のコンピュータに電界通信により送信することなども可能である。
このように利用者がベッド81上で送受信電極83の上に横たわるなどして背中などを送受信電極83に密接させた状態で手先でパソコン3を操作すると、パソコン3からのデータはPCカード型トランシーバ33を介して利用者の手先から利用者の身体に電界として誘起され、利用者の背中などの所に伝達される。従って、この電界を送受信電極83からリード線87、ベッド電極89、床電極23を介してトランシーバ25で検知し、電気信号のデータとしてコンピュータ27に出力する。
また、コンピュータ27からのデータは、トランシーバ25により床電極23、ベッド電極89、リード線87、送受信電極83を介して利用者の背中などに電界として誘起され、利用者の手先の所に伝達されるので、この電界をPCカード型トランシーバ33により検知し、電気信号のデータとしてパソコン3に出力するものである。
なお、上記各実施形態では、送受信電極付き家具の例として床面に配設される椅子、テーブルまたは机、ベッドなどを挙げて説明しているが、本発明の適用し得る家具は、これらに限定されるものでなく、便器、浴槽、ハンモック、カウンタなどに対しても同様に適用し得るものでなく、本発明の家具とは、一般に家庭で使用されるものに限らず、例えば会社、事務所、病院、役所などで使用される机、椅子、ベッドなどや、更に家庭、会社、事務所、病院、役所などにおいて使用され、人間により利用されるすべての備品や家具に適用し得るものである。
また、本発明の上述した家具や備品は、床面上に配設されるものに限られるものでなく、壁面から突き出たり、天井から吊り下げられるように取り付けられた家具や備品などであってもよく、必ずしも脚部を有するものとは限らない。
また、上記各実施形態では、コンピュータを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、要はトランシーバを介してデータの送信または受信または送受信を行い得るデータ処理手段であればよいものである。
本発明の第1の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子および該送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムの構成を示す図である。 図1に示す実施形態に使用されているパソコンの構成を示す斜視図および側断面図である。 図1に示す実施形態に使用されているトランシーバの構成を示すブロック図である。 図3に示すトランシーバに使用されている電界検出光学部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の別の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の別の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の別の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子および該送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムの構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子の構成を示す図である。 図1に示す送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムを複数用いて会議システムを構成する本発明の第7の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付き椅子および該送受信電極付き椅子を用いたデータ通信システムの構成を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付きテーブルおよび該送受信電極付きテーブルを用いたデータ通信システムの構成を示す図である。 本発明の第10の実施形態に係わる送受信電極付き家具としての送受信電極付きベッドおよび該送受信電極付きベッドを用いたデータ通信システムの構成を示す図である。 生体上電界通信の電界モデルを示す説明図である。
符号の説明
3 パソコン
7 送受信電極付き椅子
9、31、63、89、91 送受信電極
17 椅子電極
19 足置き部
23、230 床電極
25 トランシーバ
27 コンピュータ
29 LAN
33 PCカード型トランシーバ
61 テーブル
81 ベッド

Claims (11)

  1. 人間が接触する部位に設けられた送受信電極と、
    前記送受信電極に電気的に接続された通信用電極と、
    を有することを特徴とする送受信電極付き家具。
  2. 人間が接触する部位に設けられた送受信電極と、
    所定の場所に配設された場所電極に直接または絶縁体を介して密接するように所定の部位に設けられるとともに、前記送受信電極に電気的に接続された通信用電極と
    を有することを特徴とする送受信電極付き家具。
  3. 前記家具を利用する人間の足を前記通信用電極、場所電極および大地から絶縁するように足を置く絶縁性の足置き部を有することを特徴とする請求項1または2記載の送受信電極付き家具。
  4. 前記家具は、椅子であり、前記送受信電極は、椅子の座面または背面または脚部の足置き部に設けられ、前記通信用電極は、椅子の脚部の底面に設けられた椅子電極であることを特徴とする請求項1または2または3記載の送受信電極付き家具。
  5. 前記家具は、テーブルまたは机であり、前記送受信電極は、テーブルまたは机の物を載置する上表面に設けられ、前記通信用電極は、テーブルまたは机の脚部の底面に設けられたテーブル電極であることを特徴とする請求項1または2または3記載の送受信電極付き家具。
  6. 前記家具は、ベッドであり、前記送受信電極は、ベッドの人間が横たわる部位の上表面に設けられ、前記通信用電極は、ベッドの脚部の底面に設けられたベッド電極であることを特徴とする請求項1または2または3記載の送受信電極付き家具。
  7. 人間が接触する部位に設けられた送受信電極と、
    この送受信電極に接続され、この送受信電極に接触する人間の身体に誘起された電界を該送受信電極を介して受信するとともに、該送受信電極を介して人体に電位を誘起する電界通信用トランシーバと
    を有することを特徴とする送受信電極付き家具。
  8. 電気通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うデータ処理手段を有することを特徴とする請求項7記載の送受信電極付き家具。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の送受信電極付き家具を用いてデータ通信を行うデータ通信システムであって、
    前記送受信電極付き家具の送受信電極に身体の一部位が接触する人間の身体の他の部位が接触する別の送受信電極と、
    この別の送受信電極に接続され、この別の送受信電極に接触する人間の身体の他の部位に誘起された電界を該別の送受信電極を介して受信するとともに、該別の送受信電極を介して人間の身体の他の部位に電界を誘起する第1の電界通信用トランシーバと、
    この第1の電界通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うべく該第1の電界通信用トランシーバに対してデータの入出力を行なう第1のデータ処理手段と、
    前記場所電極に接続され、該場所電極を介して電界を受信するとともに、該床電極に電界を送出する第2の電界通信用トランシーバと、
    この第2の電界通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うべく該第2の電界通信用トランシーバに対してデータの入出力を行なう第2のデータ処理手段と
    を有し、
    第1のデータ処理手段からのデータを第1の電界通信用トランシーバから前記別の送受信電極を介して前記人間の身体の他の部位に電界として誘起し、
    この他の部位に誘起された電界を人間の身体の一部位に接触する送受信電極付き家具の送受信電極を受信し、
    この送受信電極で受信した電界を送受信電極付き家具の通信用電極を介して該通信用電極に密接する場所電極に伝達し、
    この場所電極に伝達される電界を前記第2の電界通信用トランシーバで受信してデータとして前記第2のデータ処理手段に出力し、
    第2のデータ処理手段からのデータを第2の電界通信用トランシーバから前記場所電極、通信用電極および送受信電極付き家具の送受信電極を介して人間の身体の一部位に電界として誘起し、
    この一部位に誘起された電界を人間の他の部位に接触する別の送受信電極を介して第1の電界通信用トランシーバで受信してデータとして第1のデータ処理手段に出力する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  10. 請求項8記載の送受信電極付き家具を用いてデータ通信を行うデータ通信システムであって、
    前記送受信電極付き家具の送受信電極に身体の一部位が接触する人間の身体の他の部位が接触する別の送受信電極と、
    この別の送受信電極に接続され、この別の送受信電極に接触する人間の身体の他の部位に誘起された電界を該別の送受信電極を介して受信するとともに、該別の送受信電極を介して人間の身体の他の部位に電界を誘起する第1の電界通信用トランシーバと、
    この第1の電界通信用トランシーバを介してデータの送受信を行うべく該第1の電界通信用トランシーバに対してデータの入出力を行なう第1のデータ処理手段と、
    請求項8記載のトランシーバからなる第2の電界通信用トランシーバと、
    請求項8記載のデータ処理手段からなる第2のデータ処理手段と
    を有し、
    第1のデータ処理手段からのデータを第1の電界通信用トランシーバから前記別の送受信電極を介して前記人間の身体の他の部位に電界として誘起し、
    この他の部位に誘起された電界を人間の身体の一部位に接触する送受信電極付き家具の送受信電極で受信し、
    この送受信電極で受信した電界を前記第2の電界通信用トランシーバで受信してデータとして前記第2のデータ処理手段に出力し、
    第2のデータ処理手段からのデータを第2の電界通信用トランシーバから送受信電極付き家具の送受信電極を介して人間の身体の一部位に電界として誘起し、
    この一部位に誘起された電界を人間の他の部位に接触する別の送受信電極を介して第1の電界通信用トランシーバで受信してデータとして第1のデータ処理手段に出力する
    ことを特徴とするデータ通信システム。
  11. 請求項9または10記載のデータ通信システムを複数設け、この複数のデータ通信システムの第2のデータ処理手段を互いにLANで接続して各データ通信システムの間のデータ通信により複数の第1のデータ処理手段で会議通信を行うように構成したことを特徴とするデータ通信システム。
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