JP2005277633A - 媒体アクセス制御方法及び電力線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、通信帯域を有効活用することができ、また、漏洩電波を抑制し得る媒体アクセス制御方法及びこれを利用した電力線通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る、子局と通信を行うための複数個の時間帯を通信を望む子局の個数に応じて備えるスーパフレームを親局が繰り返しネットワークに送信することによって親局及び子局の媒体アクセス制御を行う媒体アクセス制御方法は、親局が、子局からデータの送信を望む旨の通信信号を受信した後にスーパフレームをネットワークに送信し(S33)、子局からデータの受信が終了次第スーパフレームの送信を終了する(S39)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、OSI参照モデルのデータリンク層における媒体アクセス制御方法及び電力線を伝送路に利用して通信を行う電力線通信方法に関する。
近年、通信技術の進展により様々な技術分野でネットワーク化が進んでおり、建物内の様々な機器がネットワークに接続されつつある。機器をネットワークに接続する場合にケーブルを引き回すことなく接続することができることから、伝送路に無線を用いる無線LANが近年普及し始めている。この無線LANの通信規格としてIEEE802.11aやIEEE802.11bがある。このIEEE802.11a及びIEEE802.11bでは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層における媒体アクセス制御(MAC;Media Access Control)に所謂CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式が利用されており、複数の子局がそれぞれ通信の空きを狙って親局に対して通信を行うことによって親局と複数の子局との間で通信が行われている。このため、WebBrowser(ウェブブラウザ)等のデータを通信する場合には、あまり問題とならないが、音声や動画等のストリーミングデータを通信する場合には、通信パケットの遅延による音声の乱れや動画のコマ落ち等が生じるため問題となる。
そこで、所謂QoS(Quality of Service)機能を備えたIEEE802.11eが提唱されている(例えば、非特許文献1)。このIEEE802.11eでは、PCF(Point Coordination Function)とDCF(Distributed Coordination Function)とを備えたスーパフレーム(Super Frame)と呼ばれる通信フレームを親局が繰り返しネットワークに送信することによって親局と複数の子局と間における媒体アクセス制御を行っている。
PCFは、子局と通信を行うための複数個の時間帯を通信を望む子局の個数に応じて備える時分割多重(TDMA、Time Division Multiple Access)の非競合期間である。各子局は、自己に割り当てられた時間帯を用いて親局とそれぞれ通信を行うため、通信信号の衝突が回避され、また、各子局は、親局との通信が保証される。このため、このPCFによってQoS機能が達成され、ストリーミングデータ等のリアルタイム性が要求されるデータの通信に対応することができる。一方、DCFは、CSMA/CA方式によって各子局が親局と通信を行う競合期間である。
一方、電気・電子機器をネットワークに接続する場合に、電気・電子機器に電力を供給する既設の配線(電力線)を利用することから新たな伝送路を布設する必要がないため、電力線通信が利用される場合もある。電力線通信は、このように新たな伝送路を布設する必要がないため、導入に伴う初期費用がその分低廉であり、建物の美観も損ねない、という利点もある。この電力線通信では、配線が本来電力供給を目的とすることから全てのノードに対して通信が保証されているわけではなく、多くの場合、媒体アクセス制御に所謂CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式が採用される。このCSMA/CA方式をそのまま採用するだけではQoSの確保が困難であることから、QoSを確保するために上述のスーパフレーム方式を電力線通信に適用することが考えられる。
Antonio Grilo,Mario Nunes,"PERFORMANCE EVALUATION OF IEEE 802.11E",[online],Proceedings of the 13th IEEE International Symposium on Personal,Indoor and Mobile Radio Communications,September 2002.Vol I.[平成16年3月1日検索]、インターネット<URL;http://www.lx.it.pt/pimrc2002/>
ところで、背景技術に係るスーパフレーム方式による媒体アクセス制御方法では、子局がデータの送信を望まない場合でも、親局は、スーパフレームを繰り返し周期的に送信し続ける。IEEE802.11には、パワーマネジメント機能があるが、パワーセーブモードであったとしても、親局は、スーパフレームを繰り返し周期的に送信し続けている。このため、他の媒体アクセス制御方法と共存することができず、通信帯域を有効に活用することができない。
また、電力線通信では、通信信号が電力線を流れると不平衡な伝送路を伝播するためにアンテナ効果によって、電力線から電波が放射され空中を伝播する(漏洩電波)。このため、スーパフレーム方式を電力線通信に適用した場合には、スーパフレームを送信し続けることから、常時、スーパフレームに基づく電波が漏洩することになる。この漏洩電波が他の電気・電子機器に影響を与えてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、通信帯域を有効活用することができ、また、漏洩電波を抑制し得る媒体アクセス制御方法及びこの媒体アクセス制御方法を用いた電力線通信方法を提供することを目的とする。
上述の問題を達成するために、本発明の一態様に係る、子局と通信を行うための複数個の時間帯を通信を望む子局の個数に応じて備えるスーパフレームを親局が繰り返しネットワークに送信することによって親局及び子局の媒体アクセス制御を行う媒体アクセス制御方法は、前記親局が、前記子局からデータの送信を望む旨の通信信号を受信した後に前記スーパフレームを前記ネットワークに送信し、前記子局からデータの受信が終了次第前記スーパフレームの送信を終了することを特徴とする。
そして、上述の媒体アクセス制御方法において、前記親局は、前記子局からデータの受信が終了してから所定回数前記スーパフレームを送信した後に前記スーパフレームの送信を終了することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る、所定の媒体アクセス制御方法によって媒体アクセスの制御を行って電力線を介して通信を行う電力線通信方法は、前記所定の媒体アクセス制御方法が上述のこれら媒体アクセス制御方法であることを特徴とする。
このような媒体アクセス制御方法では、親局は、必要に応じてスーパフレームをネットワークの伝送路に送信し、必要がなくなり次第送信を終了する。このため、他の媒体アクセス制御方法による通信は、このスーパフレームの送信を中断している時間帯を利用することができるから、他の媒体アクセス制御方法と共存することができ、通信帯域を有効に活用することができる。また、このような電力線通信では、必要がなくなり次第スーパフレームの送信を終了するこの媒体アクセス制御方法が採用されるので、スーパフレームによる漏洩電波を抑制することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(本実施形態の構成)
図1は、実施形態に係るネットワークの構成を示す図である。図2は、親局及び子局の構成を示す図である。図2(A)は、親局の構成を示し、図2(B)は、子局の構成を示す。
図1において、ローカルエリアネットワーク201は、親局(BST)1と、複数の子局(STA)5とを備えて構成され、親局1と複数の子局5とは、無線伝送路によって相互に通信可能に接続される。伝送手段は、例えば、電波、マイクロ波、赤外線及びレーザ光等である。図1には、子局(STAa)5−a、子局(STAb)5−b及び子局(STAc)5−cの3個の子局5が示されている。なお、総称する場合には、添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には、添え字を付した参照符号で示す。
そして、ローカルエリアネットワーク201は、外部のネットワークとデータの交換を可能にする観点から、親局1が外部のネットワーク202に接続される。ネットワーク202は、例えば、電話網、ディジタル通信網及び無線通信網等の通信網であり、所定の通信プロトコルを用いてデータが伝送される。ネットワーク202は、例えば、通信プロトコルにHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)及びTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられてインターネットを構成する。
親局1は、送信権を管理すると共に必要に応じてスーパフレームをローカルエリアネットワーク201に送信する等の、ローカルエリアネットワーク201に対し通信制御を行う装置である。親局1は、例えば、図2(A)に示すように、親局側通信インタフェース部11と、親局側制御部12と、親局側記憶部13とを備えて構成される。
親局側通信インタフェース部11は、送信すべきデータをローカルエリアネットワーク201における通信プロトコルの信号形式に変調すると共に受信した通信信号を親局1が取扱い可能なデータ形式に復調する回路である。
親局側記憶部13は、例えばROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性の記憶素子、及び、例えばRAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶素子等を備えて構成される。この不揮発性の記憶素子には、本親局1を動作させるための各種のプログラム、及び、各種のプログラムを実行する際に必要な情報等を記憶する。この揮発性の記憶素子は、親局側制御部12が実行する各種のプログラムを不揮発性の記憶素子から読み込むと共に、これら各種のプログラムの実行中における各データを一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリとなる。そして、親局側記憶部13は、送信権を与えるべき子局5を管理するポーリングテーブルを記憶するポーリングテーブル記憶部(以下、「PT記憶部」と略記する。)31を備える。
親局側制御部12は、例えばマイクロプロセッサ等を備えて構成され、PT記憶部31のポーリングテーブルを用いて送信権の管理を行うと共にスーパフレームの送信の管理をプログラムに基づいて行う。親局側制御部12は、機能的に、スーパフレームの送信を管理するスーパフレーム管理部(以下、「SF管理部」と略記する。)21と、送信権の管理を行う送信権管理部22と、回数を計数するカウンタ部23とを備えて構成される。
子局5は、親局1との間でデータを送受信する端末装置である。子局5は、例えば、図2(B)に示すように、子局側通信インタフェース部51と、子局側制御部52と、子局側記憶部53とを備えて構成される。
子局側通信インタフェース部51は、親局側通信インタフェース部11と同様に、送信すべきデータをローカルエリアネットワーク201における通信プロトコルの信号形式に変調すると共に受信した通信信号を子局1が取扱い可能なデータ形式に復調する回路である。
子局側制御部52は、例えばマイクロプロセッサ等を備えて構成され、子局側通信インタフェース部51の通信制御を行う。子局側制御部52は、子局側通信インタフェース部51の出力に基づいてスーパフレームの有無を検出するスーパフレーム検出部(以下、「SF検出部」と略記する。)61と、子局側通信インタフェース部51を用いてスーパフレームにおける割り当てられた時間帯でデータを送受信する送受信処理部62と、スーパフレームがローカルエリアネットワーク201に存在しない場合であって送信すべきデータが生じた場合に、データの送信を望む旨の情報を収容した通信信号(以下、「送信要求信号」と略記する。)を送信する送信要求処理部63とを備えて構成される。
子局側記憶部53は、本子局5を動作させるための各種のプログラム及び各種のプログラムを実行する際に必要な情報等を記憶する不揮発性の記憶素子と、ワーキングメモリとなる揮発性の記憶素子とを備えて構成される。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(本実施形態の動作)
図3は、子局の動作を示すフローチャートである。図4は、スーパフレームの構造と親局及び各子局間における通信の状況とを対応付けて示すタイムチャートである。図4(A)は、スーパフレームの構造を示すと共に親局のタイムチャートを示し、図4(B)は、子局aのタイムチャートを示し、図4(C)は、子局bのタイムチャートを示し、そして、図4(D)は、子局cのタイムチャートを示す。図5は、親局の動作を示すフローチャートである。図6は、ローカルネットネットワークにおけるスーパフレームの送信状況を示す図である。
図3において、子局5の子局側制御部52は、送信すべきデータが生じると、SF検出部61を用いて、ローカルエリアネットワーク201にスーパフレームが存在するか否かを判断する(S11)。ここで、スーパフレームは、本実施形態では、背景技術と同様にIEEE802.11eのスーパフレームである。また、図3及び図5では、スーパフレームは、「SF」と略記されている。
判断の結果、スーパフレームが存在する場合(有り)には、子局側制御部52は、送受信処理部62を用いて、背景技術と同様の手順によりデータを送信する(S15)。
即ち、図4において、親局1が送信したスーパフレームの開始を示すビーコン(Beacon)を受信すると、子局側制御部52は、送受信処理部62を用いて、PFCへ参加することを要求する通信信号(アソシエーション要求フレーム、以下、「ASF」と略記する。)を親局1へ所定の一定期間(ASF期間)内に送信する。親局1の親局側制御部12は、参加要求の受付け期間であるASF期間(時刻t0〜時刻t1)内にASFを受信すると、送信権管理部22を用いて、PFCへ参加を望む子局5をPT記憶部31のポーリングテーブルに例えばASFの受信順に登録する。図4に示す例では、子局5−a、子局5−b及び子局5−cの各子局5がポーリングリストに参加すべくASFを親局1にそれぞれ送信しており、送信権管理部22は、子局5−a、子局5−b及び子局5−cをこの順でポーリングテーブルに登録する。なお、ビーコンは、スーパフレームのサイズ等のスーパフレームを用いた通信に必要な情報を子局へ報知する通信信号であり、また、親局1と子局5とが通信上の同期をとる同期信号でもある。
親局1は、SF管理部21を用いて、ポーリングテーブルの登録内容に従って子局5−aへ、SIFS(Shortest Inter Frame Space)と呼ばれる所定の時間(時刻t1〜時刻t2)の経過後に、子局5−aに送信権を与える旨の情報を収容した通信信号(以下、「CF−Poll」と略記する。)を送信する(時刻t2)。子局5−aは、このCF−Pollを受信すると、その送受信処理部62−aを用いて、自局に送信権が与えられたことを認識し、CF−Pollの受信完了時刻(時刻t3)からSIFS時間(時刻t3〜時刻t4)の経過後に、データを送信し、そして、ACK信号(Acknowledge信号、図4では、「CF−ACK」)を送信する。
そして、親局1は、子局5−aからデータ及びACK信号を受信すると、SF管理部21を用いて、ポーリングテーブルの登録内容に従って子局5−bへ、SIFS時間(時刻t5〜時刻t6)の経過後に、子局5−bに送信権を与えるCF−Pollを送信する(時刻t6)。子局5−bは、このCF−Pollを受信すると、その送受信処理部62−bを用いて、自局に送信権が与えられたことを認識し、CF−Pollの受信完了時刻(時刻t7)からSIFS時間(時刻t7〜時刻t8)の経過後に、データを送信し、そして、ACK信号を送信する。
さらに、親局1は、子局5−bからデータ及びACK信号を受信すると、SF管理部21を用いて、ポーリングテーブルの登録内容に従って子局5−cへ、SIFS時間(時刻t9〜時刻t10)の経過後に、子局5−cに送信権を与えるCF−Pollを送信する(時刻t10)。子局5−cは、このCF−Pollを受信すると、その送受信処理部62−cを用いて、自局に送信権が与えられたことを認識し、CF−Pollの受信完了時刻(時刻t11)からSIFS時間(時刻t11〜時刻t12)の経過後に、データを送信し、そして、ACK信号を送信する。
そして、親局1は、子局5−cからデータ及びACK信号を受信すると、SF管理部21を用いて、ポーリングテーブルに登録された全ての子局5に送信権を付与したので、PCFを終了すべくSIFS時間(時刻t13〜時刻t14)の経過後に、PCFを終了する旨の通信信号(以下、「CF−End」と略記する。)を各子局5に送信する(時刻t14)。
親局1のCF−Endの送信及び各子局5のCF−Endの受信が終了すると(時刻t15)、PCFが終了すると共にDCFが開始され、各子局5は、CSMA/CA方式によって親局1と競合的に通信を行う。
このようにスーパフレームのPCFには、通信を望む子局5の個数に応じた、子局と通信を行うための複数個の時間帯が用意され、各子局5は、自局に割り当てられた時間帯で親局1と通信を行う。図4に示す例では、PCFには、通信を望む3個の子局5−a、5−b、5−cに応じた3個の時間帯、時刻t2〜時刻t5の第1時間帯、時刻t6〜時刻t9の第2時間帯及び時刻t10〜時刻t13の第3時間帯が用意される。子局5−aは、自局に割り当てられた第1時間帯を用いて親局1と通信を行い、子局5−bは、自局に割り当てられた第2時間帯を用いて親局1と通信を行い、そして、子局5−cは、自局に割り当てられた第3時間帯を用いて親局1と通信を行う。このため、各子局5の通信が保証されQoS機能が達成され、各子局5にとって優先度の高いデータの通信が保証される。例えば、ストリーミングデータ等のリアルタイム性が要求されるデータの通信が保証される。
ここで、子局5は、1個のスーパフレームのPCFに割り当てられた時間帯で送信すべきデータを全て送信することができない場合には、PCFに続くDCFで送信を行うか、次のスーパフレームのPCFに割り当てられた時間帯で送信する。このように各子局5において送信すべきデータが無くなるまで、親局1は、スーパフレームの送信を続けるが、子局5の中には、他の子局5よりも先に送信すべきデータが無くなる場合がある。このような場合には、送信すべきデータが無くなった子局5は、親局1からCF−Pollを受信するとACK信号のみを親局1に返信する。
図3に戻って、一方、処理S11における判断の結果、ローカルエリアネットワーク201にスーパフレームが存在しない場合(無し)には、子局5の子局側制御部52は、送信要求処理部63を用いて、CSMA/CA方式によって媒体アクセス制御を行って、データの送信を要求すべく送信要求信号を親局1へ送信する(S12)。CSMA/CA方式は、周知のように、データを送信しようとするノードが所定時間以上継続して伝送路に通信信号が無いことを確認してからデータを送信し、受信側からのACK信号を受信することによってデータが正しく送信されたことを確認し、ACK信号が受信されない場合にはデータの再送信を行う方法である。この待ち時間である所定時間は、最小限の時間にランダムな長さの時間を加えた時間で、直前の通信があってから伝送路に接続されている複数のノードが一斉に送信する事態を防止するための時間である。
そして、子局側制御部52は、親局1がスーパフレームの送信を再開したか否かの判断を繰り返す(S13)。本実施形態では、子局側制御部52は、SF検出部61を用いて、スーパフレームの開始を告げるビーコンが受信されたか否かの判断を繰り返す。
図5において、親局1の親局側制御部12は、例えば、ローカルエリアネットワーク201に配置され起動されると、送信要求信号の受信を待機する受信待機状態となっており(S31)、送信要求信号を受信すると、SF管理部21を用いて、スーパフレームによる送信権の管理を開始し(S32)、スーパフレームの送信を開始する(S33)。
図3に戻って、子局5の子局側制御部52は、処理S13でSFの送信が開始(再開)されたと判断すると、上述したようにASF期間内にASFを送信し、PCFの自局に割り当てられた時間帯を用いてデータを送信する(S14)。子局側制御部52は、全てのデータを送信すると、子局5に送信すべきデータがないことを親局1に通知すべく、沈黙を続けたり、全てのデータを送信した旨の通信信号を親局1に送信したりする。本実施形態では、子局側制御部52は、送受信処理部62を用いて、親局1からPCFにおいて送信されたCF−Pollの受信に対しACK信号のみを返信する。
図5に戻って、親局1の親局側制御部12は、SF管理部21を用いて、PT記憶部31のポーリングテーブルに登録されている全ての子局5からデータの受信を終了したか否かを判断する(S34)。この判断は、本実施形態におけるスーパフレームでは、PCFにおけるCF−Pollに対し全ての子局5からACK信号のみを受信したか否かによって行われる。全ての子局5からACK信号のみを受信した判断すると、PT記憶部31のポーリングテーブルに登録されている全ての子局5において、送信すべきデータが子局5に無いと判断され、全ての子局5からデータの受信が終了したと判断される。
判断の結果、データの受信が終了していない場合(No)には、親局側制御部12は、SF管理部21を用いてスーパフレームを送信し(S40)、処理S34を実行する。即ち、データの受信が終了していない間は、親局1は、スーパフレームを継続的に送信を続ける。一方、判断の結果、データの受信が終了している場合(Yes)には、親局側制御部12は、カウンタ部23を用いて、そのカウント変数を「0」に初期化し、スーパフレームの送信回数のカウント(計数)を開始する(S35)。カウント変数は、スーパフレームの送信回数をカウントする変数である。
親局側制御部12は、SF管理部21を用いて、スーパフレームをローカルエリアネットワーク201に送信すると共に、カウント変数をカウントアップする(S36)。次に、親局側制御部12は、子局5から送信要求受付時間帯に送信要求があるか否かを判断する(S37)。この判断は、本実施形態におけるスーパフレームでは、ASF期間内に子局5からASFを受信したか否かによって判断される。親局1は、子局5からASFを受信すると送信要求があると判断する。なお、送信要求信号を受信した場合も送信要求があると判断してもよい。
判断の結果、送信要求がある場合(有り)には、親局側制御部12は、SF管理部21を用いて、上述したように、PT記憶部31のポーリングテーブルに送信要求した子局5を登録し、スーパフレームのPCF及びDCFで子局5と通信を行い(S41)、処理を処理S34に戻す。
一方、判断の結果、送信要求が無い場合(無し)には、親局側制御部12は、カウンタ部23がカウントアウトしたか否かを判断する(S38)。判断の結果、カウントアウトしていない場合(No)には、親局側制御部12は、処理を処理S36に戻し、カウントアウトしている場合(Yes)には、親局側制御部12は、スーパフレームをローカルエリアネットワーク201に送信することを止めることによって、スーパフレームによる送信権の管理を中断し(S39)、処理を処理S31に戻す。即ち、カウンタ部23がカウントアウトするまで、データの受信が終了した後においてもスーパフレームがローカルエリアネットワークに所定の回数だけ周期的に繰り返し送信され、スーパフレームサイクルによる送信権の管理が継続され、カウンタ部23がカウントアウトすると、スーパフレームの送信が中止され、送信要求信号が受信されるまでスーパフレームサイクルによる送信権の管理が中断される。
なお、カウンタ部23がカウントアウトするまでの回数は、例えば、2回、3回、あるいは、5回に適宜に設定され、スーパフレームは、子局5からのデータ受信の終了後においもこの回数だけ周期的に繰り返し送信される。この回数が多いと、子局5は、送信要求信号を送信することなく直ちにスーパフレームのASF期間内にASFを送信することによって迅速にデータを送信することができる一方、スーパフレームサイクルの中断期間が圧迫されることになる。このため、この回数は、例えば、子局5の通信頻度と通信帯域の効率的な利用とスーパフレームによる漏洩電波との兼ね合い等から適宜に設計される。本実施形態では、2回に設定される。
例えば、図6において、スーパフレームサイクルによる送信権の管理が中断されている間に、子局(STAa)5−aがデータの送信を望む場合には、まず、処理S11及び処理S12により、子局5−aは、CSMA/CA方式により送信要求信号をローカルエリアネットワーク201に送信する。処理S31乃至処理S34及び処理S40により、この送信要求信号を受信した親局(BST)1は、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を再開すべく、スーパフレームの送信を再開する。即ち、本実施形態のスーパフレーム方式では、ビーコンが送信される。親局1は、ビーコンを受信した子局5から必要に応じて送信されたASFを受信することによって、ASFを送信した子局5をポーリングテーブルに登録し、PCFに時間帯を割り当て、CF−Pollを送信する。そして、処理S13及び処理S14により、子局5−aは、CF−Pollを受信し、スーパフレームのPCFにおける自局に割り当てられた時間帯を用いてデータを送信する。
データの送信が終了すると、処理S35乃至処理S39により、親局1は、カウンタ部23でスーパフレームのカウントを始めてカウントアウトするまで、送信権を管理するためのデータだけが収容され送信すべき実データのない空のスーパフレームをローカルエリアネットワーク201に送信し、この間に子局5から送信要求がない場合にはスーパフレームの送信を中止し、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を中断する。
そして、子局(STAc)5−cに送信すべきデータが生じると、処理S11及び処理S12により、子局5−cは、CSMA/CA方式により送信要求信号をローカルエリアネットワーク201に送信する。処理S31乃至処理S34及び処理S40により、この送信要求信号を受信した親局1は、スーパフレームの送信を開始し、子局5−cからASFを受信することによってポーリングテーブルに子局5−cを登録し、PCFに時間帯を割り当て、CF−Pollを送信する。そして、処理S13及び処理S14により、子局5−cは、CF−Pollを受信し、このPCFにおける自局に割り当てられた時間帯を用いてデータを送信する。
データの送信が終了すると、処理S35乃至処理S39により、親局1は、カウンタ部23でスーパフレームのカウントを始めてカウントアウトするまで、空のスーパフレームをローカルエリアネットワーク201に送信し、この間に子局5から送信要求がない場合にはスーパフレームの送信を中止し、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を中断する。
このように本実施形態におけるスーパフレーム方式による媒体アクセス制御では、親局1は、通常、スーパフレームの送信を中断してスーパフレームサイクルによる送信権の管理を中断し、子局5からの送信要求信号を待ってスーパフレームの送信を再開する。このため、他の媒体アクセス制御方法による通信は、このスーパフレームの送信を中断している中断期間を利用することができるから、他の媒体アクセス制御方法と共存することができ、通信帯域を有効に活用することができる。また、子局5から実データの送信が終了後も所定回数スーパフレームを送信するので、この間にデータを送信しようとする子局5は、迅速に送信権の付与を受け、データを送信することができる。さらに、このようなスーパフレームによる媒体アクセス制御を電力線通信に適用することによって、必要がなくなり次第スーパフレームの送信を終了するので、スーパフレームによる漏洩電波を抑制することができる。
なお、上述において親局1が子局5へ送信すべきデータがある場合、スーパフレームサイクルによる送信権を管理している場合には送信するスーパフレームを用いて、あるいは、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を中断している場合には送信を再開したスーパフレームを用いて、親局1は、PCFにおけるCF−Pollに送信すべきデータを埋め込んで送信したり、DCFにおいてCSMA/CA方式によって競合的に通信を行って子局5へデータを送信したりする。
次に、このようなスーパフレームによる媒体アクセス制御を電力線通信に適用した場合について説明する。
電力線通信では、電力線を利用するため、第1に、電力線に接続される電気・電子機器が発生するノイズ、及び、電気・電子機器が接続されることによる電力線のインピーダンスの低下等により、伝送環境が悪化し、通信エラー率が増大し、場合によっては通信不可能な状況が生じてしまう。そして、伝送環境は、電気・電子機器の電力線への接続状況(抜き差し)や電気・電子機器の稼動状態に応じてダイナミックに変化してしまい、その結果、通信の可否の状況もダイナミックに変化してしまう。また、第2に、電力線は、分電盤から各コンセントへ一般に分岐されるので、通信を行う子局同士がたとえ見通せる場所に在ったとしても、電力線の実配線長が長くなることがある。そのため、送受信信号の減衰量が大きくなる結果、受信に充分な強度(受信レベル)が得られず通信不可能な状況が生じてしまう。さらに、第3に、1本の中性線N及び中性線Nと100Vの電位差がある2本の電圧線L1、L2からなる単相3線式で一般に給電されるため、電力線の分電盤から各コンセントへの分岐は、中性線Nと電圧線L1との線間100V、中性線Nと電圧線L2との線間100V、及び、電圧線L1と電圧線L2との線間200Vの3組の組み合わせのうちの何れかで接続される。このため、コンセントに接続される子局同士が互いに異なる相に接続される場合があり、その結果、通信不可能になってしまう。このため、電力線通信では、通信信号を中継する中継局がネットワークに配置される場合が多い。
図7は、実施形態に係る電力線通信の場合におけるネットワークの構成を示す図である。図7において、電力線通信の場合におけるネットワーク203は、親局(BST)1と、複数の子局(STA)5と、1又は複数の中継局(RPT)6とを備えて構成される。ローカルエリアネットワーク201は、外部のネットワークとデータの交換を可能にする観点から、親局1が外部のネットワーク202に接続される。
図7には、子局(STAaa)5−aa、子局(STAab)5−ab、子局(STAac)5−ac、子局(STAba)5−ba、子局(STAbb)5−bb、子局(STAbc)5−bc、子局(STAca)5−ca、子局(STAcb)5−cb、子局(STAcc)5−cc、子局(STAda)5−da、子局(STAdb)5−db及び子局(STAdc)5−dcの12個の子局5が示され、中継局(RPTa)6−a、中継局(RPTb)6−b及び中継局(RPTc)6−cの3個の中継局6が示されている。
そして、これら親局1、子局5及び中継局6は、親局1に3個の子局5−aa、子局5−ab、子局5−ac及び2個の中継局6−a及び中継局6−bが電力線を介してそれぞれ接続され、中継局6−aに3個の子局5−ba、子局5−bb及び子局5−bcが電力線を介してそれぞれ接続され、中継局6−bに3個の子局5−da、子局5−db、子局5−dc及び1個の中継局6−cが電力線を介してそれぞれ接続され、中継局6−cに3個の子局5−ca、子局5−cb及び子局5−ccが電力線を介してそれぞれ接続され、ネットワーク・トポロジとして親局1をルートとするツリー構造を構成する。また、中継局6−a、子局5−ba、子局5−bb及び子局5−bcは、サブネットワーク301を構成し、中継局6−c、子局5−ca、子局5−cb及び子局5−ccは、サブネットワーク303を構成し、中継局6−b、子局5−da、子局5−db、子局5−dc及びサブネットワーク303は、サブネットワーク302を構成する。
親局1及び子局5は、親局側通信インタフェース部11及び子局側通信インタフェース部51が電力線通信に対応するものであるが、その構成は、図2を用いて説明した上述と同様であるので、その説明を省略する。
中継局6は、親局1と子局5又は他の中継局6との間で通信信号を中継するノードである。中継局6は、サブネットワーク内の子局5及び中継局6(下流側の中継局6)に対しては、親局1と同様に動作する。即ち、中継局6は、サブネットワーク内から送信要求信号を受付けると、サブネットワーク内にスーパフレームを送信することによってサブネットワーク内の子局5及び中継局6の送信権を管理し、サブネットワーク内の子局5及び中継局6との通信が終了すると所定回数だけスーパフレームを送信した後にスーパフレームの送信を中断する。そして、中継局6は、親局1及び上流側の中継局6に対しては、子局5と同様に動作する。即ち、サブネットワーク内の子局5及び中継局6から親局1に送信すべきデータを受信すると、スーパフレームが親局1及び上流側の中継局6から送信されているか否かの検出を行い、スーパフレームの送信が中断されている場合には、送信要求信号を親局1及び上流側の中継局6に送信し、スーパフレームの送信が再開されると、自局に割り当てられた時間帯を用いてデータの送信を行う。
そのため、中継局6は、親局側通信インタフェース部11及び子局側通信インタフェース部51と同様のサブネットワーク内向け中継局側通信インタフェース部(不図示)及びサブネットワーク外向け中継局側通信インタフェース部(不図示)と、親局側制御部12と同様のサブネットワーク内向け中継局側制御部(不図示)と、子局側制御部52と同様のサブネットワーク外向け中継局側制御部(不図示)と、親局側記憶部13と同様のサブネットワーク内向け中継局側制御部用の第1中継局側記憶部(不図示)と、子局側記憶部53と同様のサブネットワーク外向け中継局側制御部用の第2中継局側記憶部(不図示)とを備えて構成される。
なお、親局1をルートとするツリー構造において、親局1側を上流側と呼称し、ツリー構造の末端側を下流側と呼称することとする。
例えば、親局1と直接的に通信可能な子局5−aa、5−ab、5−acは、上述の子局5−aや子局5−cと同様に動作することによって、親局1と通信を行う。
また例えば、中継局6−aを介して親局1と間接的に通信可能な子局5−ba、5−bb、5−bcでは、スーパフレームサイクルによる送信権の管理が中断されている間に、これら子局5−ba、5−bb、5−bc、例えば子局5−bbがデータの送信を望む場合には、まず、子局5−bbは、CSMA/CA方式により送信要求信号をサブネットワーク301に送信する。この送信要求信号を受信した中継局6−aは、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を再開すべく、スーパフレームの送信を再開する。中継局6−aは、ビーコンを受信した子局5から必要に応じて送信されたASFを受信することによって、ASFを送信した子局5をポーリングテーブルに登録し、PCFに時間帯を割り当て、CF−Pollを送信する。そして、子局5−bbは、CF−Pollを受信し、スーパフレームのPCFにおける自局に割り当てられた時間帯を用いてデータを送信する。その一方では、スーパフレームサイクルによる送信権の管理が中断されている間に、サブネットワーク301内の子局5からデータを受信すると、中継局6−aは、CSMA/CA方式により送信要求信号をローカルエリアネットワーク203に送信する。この送信要求信号を受信した親局1は、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を再開すべく、スーパフレームの送信を再開する。親局1は、ビーコンを受信した中継局6−aや子局5−aa、5−ab、5−acから必要に応じて送信されたASFを受信することによって、ASFを送信した中継局6や子局5をポーリングテーブルに登録し、PCFに時間帯を割り当て、CF−Pollを送信する。そして、中継局6−aは、CF−Pollを受信し、スーパフレームのPCFにおける自局に割り当てられた時間帯を用いてデータを送信する。
そして、サブネットワーク301内の子局5におけるデータの送信が終了すると、中継局6−aは、カウンタ部23でスーパフレームのカウントを始めてカウントアウトするまで、空のスーパフレームをサブネットワーク301に送信し、この間にサブネットワーク301内の子局5から送信要求がない場合にはスーパフレームの送信を中止し、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を中断する。
また例えば、中継局6−c及び中継局6−bを介して親局1と間接的に通信可能な子局5−ca、5−cb、5−ccでは、スーパフレームサイクルによる送信権の管理が中断されている間に、これら子局5−ca、5−cb、5−cc、例えば子局5−ccがデータの送信を望む場合には、まず、子局5−ccは、CSMA/CA方式により送信要求信号をサブネットワーク303に送信する。この送信要求信号を受信した中継局6−cは、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を再開すべく、スーパフレームの送信を再開する。中継局6−cは、ビーコンを受信した子局5−ca、5−cb、5−ccから必要に応じて送信されたASFを受信することによって、ASFを送信した子局5をポーリングテーブルに登録し、PCFに時間帯を割り当て、CF−Pollを送信する。そして、子局5−ccは、CF−Pollを受信し、スーパフレームのPCFにおける自局に割り当てられた時間帯を用いてデータを送信する。その一方では、スーパフレームサイクルによる送信権の管理が中断されている間に、サブネットワーク303内の子局5からデータを受信すると、中継局6−cは、CSMA/CA方式により送信要求信号をサブネットワーク302に送信する。この送信要求信号を受信した中継局6−bは、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を再開すべく、スーパフレームの送信を再開する。中継局6−bは、ビーコンを受信した中継局6−cや子局5−da、5−db、5−dcから必要に応じて送信されたASFを受信することによって、ASFを送信した中継局6−cや子局5をポーリングテーブルに登録し、PCFに時間帯を割り当て、CF−Pollを送信する。そして、中継局6−cは、CF−Pollを受信し、スーパフレームのPCFにおける自局に割り当てられた時間帯を用いてデータを送信する。そして、中継局6−cからデータを受信した中継局6−bは、同様に動作することによって、親局1にデータを中継する。このように動作することによって子局5−ccが送信したデータは、中継局6−c及び中継局6−bによって中継され、親局1に送信される。
そして、サブネットワーク303内の子局5におけるデータの送信が終了すると、中継局6−cは、カウンタ部23でスーパフレームのカウントを始めてカウントアウトするまで、空のスーパフレームをサブネットワーク303に送信し、この間にサブネットワーク303内の子局5から送信要求がない場合にはスーパフレームの送信を中止し、スーパフレームサイクルによる送信権の管理を中断する。
このように本実施形態におけるスーパフレーム方式による媒体アクセス制御を電力線通信に適用した場合には、他の媒体アクセス制御方法との共存や通信帯域の有効活用のほか、さらに、必要がなくなり次第スーパフレームの送信を終了するので、スーパフレームによる漏洩電波を抑制することができる。
なお、上述の実施形態では、子局5が迅速にデータを送信することができるようにする観点から、子局5から実データの送信が終了後も所定回数スーパフレームを送信するように構成したが、通信帯域をより活用する観点や漏洩電波をより抑制する観点から、子局5から実データの送信が終了次第スーパフレームの送信を中断するように構成してもよい。
そして、上述の実施形態に係る中継局6は、サブネットワーク内の子局5及び中継局6(下流側の中継局6)に対しては親局1と同様に動作する一方、親局1及び上流側の中継局6に対しては子局5と同様に動作する再生中継局であったが、サブネットワーク内の子局5及び中継局6からの通信信号を増幅してから親局1及び上流側中継局6へ送信すると共に、親局1及び上流側中継局6からの通信信号を増幅してからサブネットワーク内の子局5及び中継局6へ送信する増幅中継局であってもよい。
また、上述の実施形態では、スーパフレームは、PCFとDCFとを備えて構成されているが、PCFのみのスーパフレームでもよい。
さらに、ダウンリンク(Down-Link)の通信を行うためのダウンリンク時間帯と、アップリンク(Up-Link)の通信を行うためのアップリンク時間帯と、子局5が送信の開始を要求する場合に送信の要求を行うための送信要求受付時間帯とから成るスーパフレームを、ネットワーク・トポロジの所定単位ごとに構成し、さらに、ネットワーク・トポロジと相関させてこれらを入れ子構造にしたスーパフレームを用いてもよい。ここで、ダウンリンクは、上流側から下流側への通信、即ち、親局1から子局5及び中継局6への通信であり、アップリンクは、下流側から上流側への通信、即ち、子局5及び中継局6から親局1への通信である。
図8は、他のスーパフレームの構造を示す図である。例えば、図7に示すツリー構造のローカルエリアネットワーク203では、図8に示すように、まず、中継局6−cに接続される3個の子局5−ca、子局5−cb、子局5−ccのために中継局6−cのスーパフレーム(RPT−cのSF)が構成される。この中継局6−cのスーパフレームを入れ子にして、中継局6−bに接続される中継局6−c及び3個の子局5−da、子局5−db、子局5−dcのために中継局6−bのスーパフレーム(RPT−bのSF)が構成され、また、中継局6−aに接続される3個の子局5−ba、子局5−bb、子局5−bcのために中継局6−aのスーパフレーム(RPT−aのSF)が構成される。そして、これら中継局6−aのスーパフレーム及び中継局6−bのスーパフレームを入れ子にして、親局1に接続される中継局6−a、中継局6−b及び3個の子局5−aa、子局5−ab、子局5−acのために親局1のスーパフレーム(BSTのSF)が構成される。
このような構造のスーパフレームにおいて、子局5がデータを送信する場合には、このネットワークに流れるスーパフレームサイクルにおける、当該子局5に対するネットワーク・トポロジ上の直上に位置する中継局6のスーパフレームの送信要求受付時間帯に送信要求をリクエストし、これが順次にスーパフレームの入れ子構造を遡って親局1に到達する。送信要求のリクエストを受けた親局1は、管理しているポーリングテーブルに送信要求のリクエストを登録し、スーパフレーム内のアップリンク時間帯に当該子局5が送信するための時間帯を割り当てる。当該子局5は、この割り当てられたアップリンク時間帯を用いて親局にデータを送信する。
実施形態に係るネットワークの構成を示す図である。 親局及び子局の構成を示す図である。 子局の動作を示すフローチャートである。 スーパフレームの構造と親局及び各子局間における通信の状況とを対応付けて示すタイムチャートである。 親局の動作を示すフローチャートである。 ローカルネットネットワークにおけるスーパフレームの送信状況を示す図である。 実施形態に係る電力線通信の場合におけるネットワークの構成を示す図である。 他のスーパフレームの構造を示す図である。
符号の説明
1 親局
5 子局
6 中継局
11 親局側通信インタフェース部
12 親局側制御部
13 親局側記憶部
21 スーパフレーム管理部
22 送信権管理部
23 カウンタ部
31 ポーリングテーブル記憶部
51 子局側通信インタフェース部
52 子局側制御部
53 子局側記憶部
61 スーパフレーム検出部
62 送受信処理部
63 送信要求処理部
201、203 ローカルエリアネットワーク
202 ネットワーク
301、302、303 サブネットワーク

Claims (3)

  1. 子局と通信を行うための複数個の時間帯を通信を望む子局の個数に応じて備えるスーパフレームを親局が繰り返しネットワークに送信することによって親局及び子局の媒体アクセス制御を行う媒体アクセス制御方法において、
    前記親局は、前記子局からデータの送信を望む旨の通信信号を受信した後に前記スーパフレームを前記ネットワークに送信し、前記子局からデータの受信が終了次第前記スーパフレームの送信を終了すること
    を特徴とする媒体アクセス制御方法。
  2. 前記親局は、前記子局からデータの受信が終了してから所定回数前記スーパフレームを送信した後に前記スーパフレームの送信を終了すること
    を特徴とする請求項1に記載の媒体アクセス制御方法。
  3. 所定の媒体アクセス制御方法によって媒体アクセスの制御を行って電力線を介して通信を行う電力線通信方法において、
    前記所定の媒体アクセス制御方法は、請求項1又は請求項2に記載の媒体アクセス制御方法であること
    を特徴とする電力線通信方法。
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