JP2005276246A - 情報再生方法および情報再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】音声情報記録時の不具合を音声情報再生時に調整する情報再生方法および情報再生装置を提供する。
【解決手段】 本発明の情報再生方法は、音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出するステップと、前記再生情報の再生時刻が、前記再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定するステップと、前記再生時刻が前記基準時刻を経過したと判定された場合には、前記再生時刻が前記再生終了時刻に至るまで、前記基準時刻における前記音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで前記音声情報を再生するステップとを包含する。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明の情報再生方法は、音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出するステップと、前記再生情報の再生時刻が、前記再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定するステップと、前記再生時刻が前記基準時刻を経過したと判定された場合には、前記再生時刻が前記再生終了時刻に至るまで、前記基準時刻における前記音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで前記音声情報を再生するステップとを包含する。
【選択図】図1
Description
本発明は、少なくとも音声情報を含む再生情報を所定の出力レベルで再生する情報再生方法および情報再生装置に関する。
従来のアナログ放送では、アナログ信号が放送局から配信される。アナログ信号は、互いに同期し、重畳した映像信号と音声信号とを含む。ユーザは、配信されたアナログ信号を視聴するためにアナログ信号受信装置によってアナログ信号を受信する。
例えば、アナログ信号受信装置には、ユーザーの指示、またはユーザーの設定によって、記録開始要求および記録終了要求が与えられる。アナログ信号受信装置は、記録開始要求を受け付けた時点でアナログ信号の記録を開始し、記録終了要求を受け付けた時点でアナログ信号の記録を終了する。記録時間が極端に短い場合には、記録時間を視覚や聴覚で確認できないため、記録開始要求から一定時間経過後でなければ記録終了要求を受け付けないという処理も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
最近サービスを開始したデジタル放送では、デジタル信号が放送局から配信される。デジタル信号は、圧縮符号化された映像信号と音声信号とを含む。したがって、デジタル信号を受信するデジタル信号受信装置は、従来のアナログ信号受信装置とは異なり、圧縮符号化された映像データや圧縮符号化された音声データを復号化するデコーダを備える。
デジタル放送では、圧縮符号化方式としてMPEG方式が広く採用されている。MPEG方式では、映像信号と音声信号とが個別に圧縮符号化され、圧縮符号化された映像信号と圧縮符号化された音声信号とが所定のサイズのデータブロックに分割多重化される。
以下、MPEG方式について詳細に説明する。
MPEG方式(ISO/IEC13818)は、映像信号や音声信号を圧縮符号化するために採用される国際標準規格である。MPEG方式では、映像信号と音声信号とを含むデジタルストリームを配信するためにトランスポートストリーム(TS)を規定している。近年のLSI技術の進歩によって、伸長LSIと圧縮LSIとを利用したMPEGコーデックが実用化されてきた。MPEGコーデックの実用化にともなって、デジタル放送も実用化されてきた。
高効率なデータ圧縮を実現するために、MPEG方式は主に2つの特徴を有する。
一つ目の特徴は、動画像データを圧縮するために、空間周波数特性を用いた圧縮方式の他に、フレーム間の時間相関特性を用いた圧縮方式を取り入れたことである。
フレーム間の時間相関特性を用いた圧縮方式では、複数のフレーム(MPEG方式ではピクチャとも呼ぶ)は、Iピクチャ、PピクチャおよびBピクチャの3種類に分類される。
図9は、IピクチャとPピクチャとBピクチャとの時間相関を示す。
Pピクチャは過去で一番近いIピクチャまたはPピクチャを参照し、Bピクチャは過去および未来の一番近いIピクチャまたはPピクチャを参照する。Bピクチャが未来のIピクチャまたはPピクチャを参照するため、各ピクチャの表示順(display order)と圧縮されたデータでの順番(cording order)とが一致しない場合がある。
MPEG方式で圧縮符号化された映像データは、先述したように過去および未来のフレーム間の予測に基づいて生成され、単独のフレームのみに基づいて生成されない。したがって、PピクチャとBピクチャのみが含まれるデジタル信号を受信した場合に、受信したデジタル信号を延々描画出来ない。
デジタル信号受信装置が番組の途中からデジタル信号を受信した場合であってもデジタル信号の描画開始を遅延なく行うために、MPEG方式では、GOP(Group of Pictures)という構造を定義する。Iピクチャが少なくとも1枚含まれる複数のフレームを1グループとしてGOPを構成することによって、番組の途中からデジタル信号を受信した場合も、GOPの先頭を受信できれば、GOPの先頭からデコード可能になる。
二つ目の特徴は、ピクチャ単位で、画像の複雑さに応じた動的な符号量割り当てが可能なことである。MPEG方式に対応したデコーダは、入力バッファを備える。この入力バッファに予めデータを格納することによって圧縮の難しい複雑な画像に対して大量の符号量を割り当てることができる。
音声データも、MPEGオーディオ、ドルビーディジタル(AC−3)、非圧縮のLPCMなどの方式で圧縮することができる。
圧縮符号化されたAVデータ(圧縮符号化された映像データおよび圧縮符号化された音声データ)は、MPEG−TSシステムストリーム方式に従って一本のストリームに多重化される。MPEG−TSシステムストリームは、少なくとも1つのプログラム(番組)のストリームを含む。
図10は、MPEG−TSシステムストリームの構成を示す。
図10(a)は、映像データや音声データのエレメンタリーストリームの構成を示す。図10(b)は、MPEG−2システムで定義されるPESパケット20の構成を示す。図10(c)は、TSパケット25の構成を示す。図10(d)は、トランスポートストリームの構成を示す。
図10(b)を参照して、PESパケット20の構成を説明する。
PESパケット20は、PESヘッダ21と、ES(エレメンタリストリーム)Data22とを含む。エレメンタリーストリーム(AVデータ)は先頭から適当なサイズに分割される。ES Data22は、分割されたエレメンタリーストリームを含む。PESヘッダ21は、ES Data22に含まれているデータに関する情報を含む。ES Data22に含まれているデータに関する情報は、例えば、ES Data22含まれているデータを識別するID(stream ID)、ES Data22に含まれているデータのデコード時刻DTS(Decoding Time Stamp)および表示時刻PTS(Presentation Time Stamp)である。DTSおよびPTSは、90kHzの精度で表記される。なお、データのデコードとデータの表示とが同時刻の場合、PESヘッダ21は、DTSを含む必要がない。このようなデータは、例えば、音声データである。
図10(c)を参照して、TSパケット25の構成を説明する。
TSパケット25は、TSパケットヘッダ23とペイロード24とを含む。MPEG−TSシステムストリーム方式では、PESパケット20よりサイズが小さいTSパケット25を配信する。ペイロード24は、分割されたPESパケット20を含む。TSパケットヘッダ23は、PCR(Program Clock Reference)を含む。PCRは、TSパケット25に含まれるデータがデコーダバッファに入力される時刻を示す。PCRは、27MHzの精度で表記される。
図11は、MPEG−TSシステムデコーダ300の構成を示す。MPEG−TSシステムデコーダ300は、MPEG−TSシステムストリームをデコードする。
MPEG−TSシステムデコーダ300は、デマルチプレクサ31と、ビデオエレメンタリストリームのトランスポートバッファ32と、ビデオエレメンタリストリームのマルチプレキシングバッファ33と、ビデオエレメンタリストリームのエレメンタリストリームバッファ34と、ビデオデコーダ35と、リオーダバッファ36と、スイッチ37と、オーディオエレメンタリストリームのトランスポートバッファ38と、オーディオエレメンタリストリームのメインバッファ39と、オーディオデコーダ40と、システムタイムクロック生成器41とを含む。
デマルチプレクサ31は、システムストリームをデコードする(即ち多重化を解く)。リオーダバッファ36は、IピクチャとBピクチャとの間で生じるデータ順と表示順の違い、またはPピクチャとBピクチャとの間で生じるデータ順と表示順の違いを吸収するためにIピクチャまたはPピクチャを一時的に格納する。スイッチ37は、リオーダバッファ36に格納されたIピクチャまたはPピクチャの出力順を調整する。システムタイムクロック発生器41はMPEG−TSシステムデコーダ300内の規準時刻であるSTC(System Time Clock)を生成する。
以下、MPEG−TSシステムデコーダ300がMPEG−TSシステムストリームを処理する手順を説明する。
デマルチプレクサ31は、STCとPCRとが一致した時に、TSパケット25を入力する。デマルチプレクサ31は、TSパケットヘッダ23に含まれたPIDを解読し、ペイロード24に含まれたデータがビデオエレメンタリストリームである場合には、トランスポートバッファ32にTSパケット25を転送する。ペイロード24に含まれたデータがオーディオエレメンタリストリームである場合には、トランスポートバッファ38にTSパケット25を転送する。
ビデオデコーダ35は、PESヘッダ21に含まれるDTSを取り出す。ビデオデコーダ35は、STCとDTSとが一致した時刻にエレメンタリストリームバッファ34からピクチャデータを取り出しデコードする。IピクチャとPピクチャとは、リオーダバッファ36に格納され、Bピクチャはそのまま表示出力される。
ビデオデコーダ35によってデコードされているピクチャがIピクチャまたはPピクチャである場合、スイッチ37は、リオーダバッファ36側へ傾けられ、リオーダバッファ36内のIピクチャまたはPピクチャが出力される。
ビデオデコーダ35によってデコードされているピクチャがBピクチャである場合、スイッチ37は、ビデオデコーダ35側へ傾けられ、Bピクチャが出力される。
オーディオデコーダ40は、PESヘッダ21に含まれるPTSを取り出す。オーディオデコーダ40は、STCとPTSとが一致した時刻にメインバッファ39から1オーディオフレーム分のデータを取り出しデコードする。
図12は、ビデオフレーム、ビデオバッファ、MPEGストリーム、およびオーディオデータを示す。
図12(a)はビデオフレームを示す。図12(b)はビデオバッファ占有量の時間遷移を示す。図12(c)はMPEGストリームを示す。図12(d)はオーディオデータを示す。
図12(a)〜(d)の横軸は、時間軸を示し、図12(a)〜(d)は、同一時間軸上に描かれている。
図12(b)の縦軸はバッファ占有量(ビデオバッファのデータ蓄積量)を示し、図12(b)中の太線はバッファ占有量の時間遷移を示す。図12(b)中の太線の傾きはビデオビットレートに相当し、一定のレートでデータがバッファに入力されることを示す。一定間隔のバッファ占有量の削減は、データがデコードされた事を示す。斜め点線と時間軸の交点はビデオフレームのビデオバッファへのデータ転送開始時刻を示す。
図12を参照して、MPEGシステムストリームの多重化方法を説明する。
ビデオバッファへのデータ転送はデータのデコード時刻ではなく時刻t1から開始しなければならない(図12(b)参照)。なお、データ入力開始時刻t1からデコードまでの時間をvbv_delayと称する(図12(b)参照)。
その結果、網掛けされたビデオパックの位置(時刻)に、映像データはAVデータとして多重化される。一方、映像データの様にダイナミックな符号量制御を必要としない音声データの転送はデコード時刻より特別に早める必要はないので、一般的にデコード時刻の少し前で多重化される。従って、同じ時刻に再生される映像データと音声データのうち、映像データが音声データに先行して多重化される。
特開2001−265391号公報
ユーザーから記録停止要求が発行された時にすぐにストリームの記録動作を終了しても、圧縮符号化された映像データと圧縮符号化された音声データとが多重化されたストリームを受信し記録する従来の装置によって、記録終了時刻に相当する映像データに同期した音声データを記録することができない。
したがって、記録したストリームを最後まで再生する場合、(i)音声データが出力されない、(ii)音声データが途切れるときにノイズ(ポツ音など)が発生するなどの問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、音声情報記録時の不具合を音声情報再生時に調整する情報再生方法および情報再生装置を提供することを目的とする。
本発明の情報再生方法は、音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出するステップと、前記再生情報の再生時刻が、前記再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定するステップと、前記再生時刻が前記基準時刻を経過したと判定された場合には、前記再生時刻が前記再生終了時刻に至るまで、前記基準時刻における前記音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで前記音声情報を再生するステップとを包含し、これにより、上記目的が達成される。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に記録中であった映像情報でよい。前記記録停止要求情報は、前記再生情報の記録の停止要求を示す。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に表示中であった映像情報でよい。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻は、前記映像情報に含まれるPresentation Time Stampによって示されてもよい。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻は、Program Clock Referenceによって示されてもよい。
本発明の情報再生装置は、音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出する再生時刻検出部と、前記再生情報の再生時刻が、前記再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定する判定部と、前記再生時刻が前記基準時刻を経過したと判定された場合には、前記再生時刻が前記再生終了時刻に至るまで、前記基準時刻における前記音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで前記音声情報を再生する音声情報再生部とを備え、これにより、上記目的が達成される。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に記録中であった映像情報でよい。前記記録停止要求情報は、前記再生情報の記録の停止要求を示す。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に表示中であった映像情報でよい。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻は、前記映像情報に含まれるPresentation Time Stampによって示されてもよい。
前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、前記再生終了時刻は、Program Clock Referenceによって示されてもよい。
本発明の情報再生方法および本発明の情報再生装置によれば、再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで音声情報を再生する。その結果、音声情報が記録されていないことに起因して発生するノイズを低減することができ、高品質なAV情報を再生できる。
本発明の情報再生方法および本発明の情報再生装置によれば、記録媒体の再生終了位置付近に記録された情報の再生時に生じる不具合(例えば、音声が急に無くなること、ノイズの発生)を防ぐことができ、ユーザーが期待する再生機能を実現できる。
本発明の情報再生方法および本発明の情報再生装置によれば、自社システムで記録した記録媒体だけでなく、他社システムで記録した記録媒体に対しても、ユーザーが期待する再生機能を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
1.デジタル信号記録再生装置100の構成
図1は、本発明のデジタル信号記録再生装置100の構成を示す。
1.デジタル信号記録再生装置100の構成
図1は、本発明のデジタル信号記録再生装置100の構成を示す。
デジタル信号記録再生装置100は、ユーザインターフェース部151と、システム制御部152と、入力部153と、トランスポートストリームデコーダ154(以下、TSD154と記載する)と、録画バッファ155と、ドライブ156と、再生バッファ157と、デコーダ部158と、出力部159と、情報格納部160とを含む。
ユーザインターフェース部151は、ユーザからの種々の要求を受け付ける。ユーザインターフェース部151は、ユーザからの種々の要求をシステム制御部152に発行する。種々の要求は、例えば、どのチャンネルを選択するかを要求するチャンネル選択要求、録画の開始を要求する録画開始要求、録画の停止を要求する録画停止要求、再生を要求する再生要求である。
システム制御部152は、デジタル信号記録再生装置100に含まれる少なくとも1つの構成要素の管理および制御、並びに管理情報の生成および解析を行う。例えば、システム制御部152は、ユーザインターフェース部151から発行された種々の要求に従って、少なくとも1つの構成要素を制御する。
管理情報は、例えば、ストリームファイルの再生区間情報(例えば、再生開始時刻情報と再生終了時刻情報、再生開始位置情報と再生終了位置情報)とストリームファイルに含まれるGOP管理テーブルとを含む。GOP管理テーブルは、情報格納部160での各GOPデータ記録位置、情報格納部160での各GOPデータサイズを含む。管理情報は、例えば、媒体タイプタグ情報やノイズ対策済みを示すノイズ対策済みタグ情報を含んでもよい。媒体タイプタグ情報は、情報格納部160がデジタル信号記録再生装置100に内蔵された媒体であることを示す。
なお、システム制御部152の機能の詳細は、後述される。
入力部153は、システム制御部152の制御に従って、放送局から送信されるフルトランスポートストリーム(デジタル信号)を受信し、TSD154に送信する。入力部153は、例えば、デジタルチューナである。
TSD154は、システム制御部152の制御に従って、受信したフルトランスポートストリームから所望のストリームを抜き出すことによって、パーシャルトランスポートストリームを生成する(フルトランスポートストリームのパーシャル化)。
TSD154は、パーシャルトランスポートストリームから、GOPとそのGOPに含まれる最小のPCRとを検出する。TSD154は、パーシャルトランスポートストリームを録画バッファ155に出力しながら、GOPとそのGOPに含まれる最小のPTSとを検出し、そのGOPが書き込まれる録画バッファ155のアドレスとPTSの値とをシステム制御部152に通知する。システム制御部152は、受け取ったGOPの録画バッファ155のアドレスとPTSとを必要個数だけ保持し、録画バッファ155のGOPを管理する。システム制御部152は、例えば、カレント位置から約2秒分の情報を管理する。
録画バッファ155は、システム制御部152の制御に従って、パーシャルトランスポートストリームを一時的に格納する。録画バッファ155のサイズはシステムの機能仕様に基づく。録画バッファ155は、例えば、10秒以上のトランスポートストリームを蓄積する。
ドライブ156は、システム制御部152の制御に従って、情報格納部160への情報の格納、および情報格納部160からの情報の取り出しを行う。
再生バッファ157は、TSD154から転送されたパーシャルトランスポートストリーム、またはドライブ156から転送された情報格納部160の情報を一時的に格納する。
デコーダ部158は、システム制御部152の制御に従って、デコーダ部158に入力された情報をデコードし、デコードされた情報を出力部159に送る。
デコーダ部158の内部バッファがアンダーフローしないようにトランスポートストリームがデコーダ部158に送り込まれる。一般に、デコーダ部158のバッファリングモデルを満たすように放送局からデータが送信されるため、再生バッファ157でデータが枯渇することによって、デコーダ部158でアンダーフローが発生することはない。デコーダ部158は、例えば、システムデコーダ、オーディオデコーダ、またはビデオデコーダを含む。
出力部159は、システム制御部152の制御に従って、デコードされた情報を出力する。出力部159は、例えば、モニタまたはスピーカである。
情報格納部160は、情報を格納する。例えば、格納される情報は管理情報である。情報格納部160は、例えば、HDD、DVD−RAMである。
以下、システム制御部152の機能を詳細に説明する。
システム制御部152は、再生開始時にドライブ156を制御することによって、情報格納部160から管理情報を入手する。システム制御部152は、再生情報の再生終了時刻を検出する。再生情報は、少なくとも音声情報を含む。例えば、システム制御部152は、再生開始時にドライブ156を制御することによって、情報格納部160から再生情報の再生終了時刻情報を入手する。再生情報の再生終了時刻情報は、管理情報に含まれている。
再生中、システム制御部152はデコーダ部158からGOP毎の再生時刻を入手することで、再生情報の現在時刻情報を検出する。
システム制御部152は、再生情報の再生時刻が再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定する。例えば、システム制御部152は、再生情報の現在時刻情報と再生終了時刻情報の差分を計算し、差分がしきい値より小さいか否かを判定する。
再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、システム制御部152は、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声データの出力レベルよりも低い出力レベルで音声データを再生するように出力部159を制御する。例えば、差分がしきい値より小さくなった場合には、システム制御部152は、音声出力のミュート処理をするように出力部159を制御する。差分がしきい値よりも大きい場合には、再生が継続される。
図1に示される例では、デジタル信号記録再生装置100が「情報再生装置」に対応し、システム制御部152およびドライブ156が「音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出する再生時刻検出部」に対応し、システム制御部152が「再生情報の再生時刻が、再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定する判定部」に対応し、システム制御部152および出力部159が「再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで音声情報を再生する音声情報再生部」に対応する。
しかし、本発明のデジタル信号記録再生装置100が図1に示されるものに限定されるわけではない。本発明のデジタル信号記録再生装置100は、上述した「情報再生装置」、「音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出する再生時刻検出部」、「再生情報の再生時刻が、再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定する判定部」および「再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで音声情報を再生する音声情報再生部」の機能を有する限り、任意の構成を有し得る。
再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合に再生される音声情報の出力レベルが、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルである限りは、再生時刻が再生終了時刻に至るまでの出力レベルの時間遷移は任意でよい。例えば、再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、システム制御部152は、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における出力レベルを所定の出力レベルまで下げながら音声データを再生するように、出力部159を制御する。例えば、再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、システム制御部152は、再生時刻が所定の時刻に至るまで、基準時刻における出力レベルを所定の出力レベルまで下げながら音声データを再生するように、出力部159を制御し、再生時刻が所定の時刻から再生終了時刻に至るまで、出力レベルを所定のレベルに維持しながら音声データを再生するように出力部159を制御してもよい。
所定の時刻(T)は、基準時刻(T1)から再生終了時刻(T2)までの間の何れかの時刻(T1<T<T2)である。所定のレベルが基準時刻における音声データの出力レベルよりも低い限りは、任意のレベルでよい。所定のレベルは、例えば、ゼロレベルである。
MPEG方式ではバッファ内にデータを蓄積できる時間が限定されている。静止画データを除く全てのデータはバッファに入力されてから1秒以内にバッファからデコーダへ出力されなければならない。したがって、映像データと音声データとの多重化によって映像データと音声データとの間に生じるずれは最大で1秒である(MPEG方式の1秒ルール)。
MPEG方式の1秒ルールを考慮した場合、しきい値は1秒であることが妥当である。しかし、しきい値は1秒に限らない。ユーザがしきい値を自由に設定してもよい。例えば、ユーザは、デジタル信号記録再生装置100の外部に備えられたリモコン(図示せず)によって、しきい値情報(所定の時間を示す所定時間情報)を生成する。ユーザは、このリモコンを操作することによって、しきい値情報をデジタル信号記録再生装置100に入力する。例えば、ユーザは、デジタル信号記録再生装置100に備えられたボタン(図示せず)をプッシュすることによって、しきい値情報を選択する。ユーザは、このボタンをさらにプッシュすることによって、しきい値情報をデジタル信号記録再生装置100に入力する。
情報格納部160は、例えば、デジタル信号記録再生装置100に内蔵された情報記録媒体(例えば、HDD)であるが、情報格納部160は、デジタル信号記録再生装置100に内蔵されていない情報記録媒体(リムーバブルメディア:例えば、DVD−RAM)でもよい。他社システムでAV情報を記録したリムーバブルメディアのAV情報を再生する場合には、再生動作の品質を保つためには、本発明の再生方法が特に有効である。他社システムで記録した場合には、AV情報記録時にノイズ対策がなされていないからである。
AV情報記録時に、デジタル信号記録再生装置100は、媒体タイプタグ情報を情報格納部160に記録してもよい。媒体タイプタグ情報は、情報格納部160がデジタル信号記録再生装置100に内蔵された媒体であることを示す。
AV情報記録時にノイズ対策がなされる自社システムで情報格納部160にAV情報を記録する場合には、ノイズ対策済みを示すノイズ対策済みタグ情報を情報格納部160に記録してもよい。
媒体タイプタグ情報、またはノイズ対策済みタグ情報が記録されている情報格納部160からAV情報を再生する場合には、本発明の再生方法を実施しないように設計することで、システム制御部152の負荷を低減できる。
システム制御部152は、再生開始時にドライブ156を制御することによって、情報格納部160から媒体タイプタグ情報やノイズ対策済みタグ情報を入手する。
同じ時刻に再生される映像データと音声データのうち、映像データが音声データに先行して多重化されるが、音声データが映像データに先行して多重化されることも可能である。映像データとして圧縮率の高い簡単な画像を示すデータを用意し、音声データを不必要に早く転送した場合は、音声データが映像データに先行して多重化される。しかし、この場合でも映像データと音声データとの多重化によって映像データと音声データとの間に生じるずれは最大で1秒である。
音声データが映像データに先行して記録される場合は、再生終了時刻間際で映像が歪む。この場合には、映像データの再生をミュート処理(例えば、静止画像を表示、ブラックアウト)してもよい。
2.デジタル信号記録再生装置100の視聴動作
図2は、デジタル信号記録再生装置100の視聴動作手順を示す。以下、図2に示される視聴動作手順を各ステップごとに説明する。
2.デジタル信号記録再生装置100の視聴動作
図2は、デジタル信号記録再生装置100の視聴動作手順を示す。以下、図2に示される視聴動作手順を各ステップごとに説明する。
ステップS1001:ユーザーは所望のチャンネルを選択し、所望のチャンネル選択要求をユーザインターフェース部151に発行する。
ステップS1002:ユーザインターフェース部151はチャンネル選択要求を受け付け、チャンネル選択要求をシステム制御部152に伝える。
ステップS1003:システム制御部152は、入力部153が所望のチャンネルに設定されるように、チャンネル選択要求に基づいて入力部153を制御する。
ステップS1004:入力部153が所望のチャンネルに設定され、入力部153がトランスポートストリームを受信し始めたら、システム制御部152はトランスポートストリームの中から、セクション情報(Program Association Table(以下、PATと記載する)とPMT:TS Program Map Table(以下、PMTと記載する))を抜き出すようにTSD154を制御する。
ステップS1005:システム制御部152は、PATとPMTとを取得する。システム制御部152はPATとPMTとを解析し、選択されたチャンネルのAVデータ(番組)を構成するエレメンタリーストリームのPacket Indentifier(以下、PIDと記載する)を見つける。システム制御部152は、PIDによって示されたTSパケットと一部のセクションデータだけを含むTSパケットとを録画バッファ155および再生バッファ157に転送するように、TSD154を制御する。
ステップS1006:TSD154から転送されるパーシャルトランスポートストリームは、録画バッファ155と再生バッファ157とに同時に出力される。
ステップS1007:再生バッファ157に送られたトランスポートストリームをデコーダ部158でデコードし、デコードされたトランスポートストリームを出力部159に送ることによって、視聴が実現される。
視聴中に、再生バッファ157のみではなく、録画バッファ155にもパーシャルトランスポートストリームが出力される理由を説明する。
ユーザーは出力部159を使ってAV情報を視聴する場合、出力部159のビデオフレームの時刻と入力部153のビデオフレームの時刻との間には時間差がある。これは入力部153から出力部159の間にはいくつかのバッファが存在するためである。
図3は、モニタのビデオフレームの時刻とデジタルチューナのビデオフレームの時刻との間の時間差を示す。
モニタ64が、時刻05:03のビデオフレームを表示している時に、デコーダ部63は、時刻05:04のビデオフレームをデコードし、時刻05:04のビデオフレームの表示の準備が完了している。このとき、デコーダ部63には、3フレーム分のデータが蓄積されている。
再生バッファ62が、デコーダ部63とデジタルチューナ61との間に備えられている。再生バッファ62は、3フレーム分のデータを蓄積している。
デジタルチューナ61は時刻05:10のビデオフレームを受信しているため、デジタルチューナ61とモニタ64との間には6ビデオフレームの時間差が生じる。したがって、05:04の画面を見ているユーザが録画ボタンを押すことによってデジタルチューナ61に受信されたトランスポートストリームを記録すると、録画開始時にモニタ画面で見ていたフレームの6ビデオフレーム後ろからしか録画出来ない。
そこで、視聴予定のデータを常に録画バッファ155に出力する。
図4および図5は、視聴予定のデータの録画バッファ75への出力を示す。
デコーダ部74が時刻05:04のビデオフレームをデコードしており、デジタルチューナ71が時刻05:10のビデオフレームを受信している場合でも、録画バッファ75に時刻05:01から時刻05:08までのビデオフレームが蓄積されているため、指定された時刻までデータを遡ることができる。
録画バッファ75がリングバッファである場合には、録画バッファ75がトランスポートストリームで一杯になっても、最も古いトランスポートストリームが新しいトランスポートストリームに上書きされる。したがって、録画バッファ75には常に新しいトランスポートストリームが一時的に蓄積される。
このように、再生バッファ157のみではなく、録画バッファ155にもパーシャルトランスポートストリームを出力することによって、録画ボタンを押したときにデコード中(もしくはモニタで表示中)だったデータをHDD77に記録できる。
3.デジタル放送記録再生装置100の録画動作
図6は、デジタル信号記録再生装置100の録画動作手順を示す。以下、図6に示される録画動作手順を各ステップごとに説明する。
3.デジタル放送記録再生装置100の録画動作
図6は、デジタル信号記録再生装置100の録画動作手順を示す。以下、図6に示される録画動作手順を各ステップごとに説明する。
ステップS1101:デジタル放送を視聴中にユーザーがデジタル信号記録再生装置100の録画ボタン(図示せず)を押すと、ユーザインターフェース部151は録画要求を受け付け、ユーザインターフェース部151は録画要求をシステム制御部152に発行する。
ステップS1102:システム制御部152は、デコーダ部158に現在デコードしているデータが表示される時刻を問い合わせ、現在デコードしているデータの表示時刻を入手する。システム制御部152は、表示時刻とシステム制御部152が管理しているGOP情報のGOP先頭PTSとを比較し、現在表示しているデータを含むGOPを探索する。GOP先頭PTSと表示時刻との比較の詳細は、後述される。
ステップS1103:システム制御部152は、GOP情報に基づいてGOPの録画バッファ155上のアドレスを求め、GOPの録画バッファ155上のアドレスに録画バッファ155のReadポインタを設定する。
ステップS1104:システム制御部152は、情報格納部160にストリームファイルを記録するためのファイルを作成する。システム制御部152は、作成したファイルにストリームファイルをGOP単位で書き込むように、ドライブ156に指示する。予め録画バッファ155に蓄積されていたGOPを全て書き出した後は、TSD154からGOP検出が通知される毎にファイルにGOPが書き込まれる。
ステップS1105:システム制御部152は、ストリームファイルを記録すると同時に、そのストリームファイルを管理するための管理情報を生成する。
ステップS1106:システム制御部152は、録画開始時にデコーダ部158から入手した表示時刻に基づいて再生開始時刻を設定する。再生終了時刻はGOP情報を入手する毎にそのGOPのPCRに上書き更新される。記録したストリームを再生する場合、再生区間情報に基づいて、ユーザーが意図した区間のストリームを再生できる。また、GOP管理テーブルに含まれる各GOPのファイル内でのOFFSETとサイズと先頭PTSとは、飛び込み再生や特殊再生に利用される。
ステップS1107:ユーザーが終了ボタンを押した場合、ユーザインターフェース部151が録画停止要求を受け付け、システム制御部152に録画停止要求を発行する。
ステップS1108:システム制御部152は、録画停止要求を受け取ると、デコーダ部158に現在表示時刻を要求し、デコーダ部158から現在表示時刻を取得する。
ステップS1109:管理情報に含まれる再生終了時刻情報は、最終的にここでデコーダ部158から取得した表示時刻に設定される。システム制御部152が最後の書き込み要求をTSD154から受けた時に、GOP記録が終了する。最後の書き込み要求とは、システム制御部152が録画停止要求を受けた時に、TSD154から通知されたGOP書き込み要求である。
ステップS1110:GOP記録を終了したときに、システム制御部152は、ストリームファイルをCLOSEし、管理情報を情報格納部160に格納する。
図7は、GOP先頭PTSと表示時刻との比較を示す。
管理しているGOP情報のGOP先頭PTSと表示時刻との比較に基づいて、現在表示しているデータを含むGOPを探索する。デコーダ部94は、デコード中のビデオフレームを含むGOPを録画バッファ95から探索する。
4.デジタル信号記録再生装置100の再生動作
図8は、デジタル信号記録再生装置100の再生動作手順を示す。以下、図8に示される再生動作手順を各ステップごとに説明する。
4.デジタル信号記録再生装置100の再生動作
図8は、デジタル信号記録再生装置100の再生動作手順を示す。以下、図8に示される再生動作手順を各ステップごとに説明する。
ステップS1201:デジタル放送を視聴中にユーザがデジタル信号記録再生装置100の再生ボタン(図示せず)を押すと、システム制御部152はTSD154を制御し、入力部153から再生バッファ157に流れていたストリームを遮断する。
ステップS1202:システム制御部152は、再生開始時にドライブ156を制御することによって、情報格納部160から管理情報を入手する。システム制御部152は、再生情報の再生終了時刻を検出する。例えば、システム制御部152は、再生開始時にドライブ156を制御することによって、情報格納部160から再生情報の再生終了時刻情報Tendを入手する。再生情報の再生終了時刻情報Tendは、管理情報に含まれている。
ステップS1203:システム制御部152は、再生情報記録位置と再生情報サイズを指定し、情報格納部160からGOPを読み出すように、ドライブ156に指示をする。ドライブ156は指定された再生情報記録位置および再生情報記録サイズに基づいて情報格納部160からGOPを読み出し、再生バッファ157に転送する。
ステップS1204:システム制御部152は、デコーダ部158に再生開始時刻と再生終了時刻とを設定し、GOPのデコードを指示する。デコーダ部158は、再生バッファ157からGOPを読み出し、GOPをデコードし、デコードされたGOPを出力部159に送る。
ステップS1205:再生中、システム制御部152はデコーダ部158からGOP毎の再生時刻を入手することによって再生情報の現在時刻情報Tcurを検出する。
ステップS1206:システム制御部152は、再生情報の再生時刻が再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定する。例えば、システム制御部152は、再生情報の現在時刻情報Tcurと再生終了時刻情報Tendの差分を計算し、差分がしきい値より小さいか否かを判定する。
再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、処理はステップS1207に進む。
再生時刻が基準時刻を経過していないと判定された場合には、処理はステップS1205に進む。例えば、差分がしきい値より大きい場合には、処理はステップS1205に進み、再生を継続する。
ステップS1207:再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、システム制御部152は、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声データの出力レベルよりも低い出力レベルで音声データを再生するように出力部159を制御する。例えば、差分がしきい値より小さくなった場合には、システム制御部152は、音声出力をミュート処理するように出力部159を制御する。
ステップS1208:デコーダ部158は、再生終了時刻までGOPをデコードしたら、デコード動作を終了し、再生が終了したことをシステム制御部152に通知する。システム制御152は、再生が終了したとの通知を受けて、視聴動作を再開する。
なお、再生終了時刻に再生される映像データは、例えば、記録停止要求情報の受理時に記録中であった映像データ、または記録停止要求情報の受理時に表示中であった映像データである。また、再生終了時刻は、例えば、映像データに含まれるPTS、またはPCRによって示される。
図8に示される例では、ステップS1202が「音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出するステップ」に対応し、ステップS1206が「再生情報の再生時刻が、再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定するステップ」に対応し、ステップS1207が「再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで音声情報を再生するステップ」に対応する。
しかし、再生動作手順が図8に示されるものに限定されるわけではない。再生動作手順は、上述した「音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出するステップ」、「再生情報の再生時刻が、再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定するステップ」および「再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで音声情報を再生するステップ」の機能を有する限り、任意の処理手順を有し得る。
本発明の情報再生方法によれば、再生時刻が基準時刻を経過したと判定された場合には、再生時刻が再生終了時刻に至るまで、基準時刻における音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで音声情報を再生する。その結果、音声情報が記録されていないことに起因して発生するノイズを低減することができ、高品質なAV情報を再生できる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
151 ユーザインターフェース部
152 システム制御部
153 入力部
154 トランスポートストリームデコーダ
155 録画バッファ
156 ドライブ
157 再生バッファ
158 デコーダ部
159 出力部
160 情報格納部
152 システム制御部
153 入力部
154 トランスポートストリームデコーダ
155 録画バッファ
156 ドライブ
157 再生バッファ
158 デコーダ部
159 出力部
160 情報格納部
Claims (10)
- 音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出するステップと、
前記再生情報の再生時刻が、前記再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定するステップと、
前記再生時刻が前記基準時刻を経過したと判定された場合には、前記再生時刻が前記再生終了時刻に至るまで、前記基準時刻における前記音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで前記音声情報を再生するステップと
を包含する、情報再生方法。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に記録中であった映像情報であり、
前記記録停止要求情報は、前記再生情報の記録の停止要求を示す、請求項1に記載の情報再生方法。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に表示中であった映像情報であり、
前記記録停止要求情報は、前記再生情報の記録の停止要求を示す、請求項1に記載の情報再生方法。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻は、前記映像情報に含まれるPresentation Time Stampによって示される、請求項1に記載の情報再生方法。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻は、Program Clock Referenceによって示される、請求項1に記載の情報再生方法。 - 音声を示す音声情報を少なくとも含む再生情報の再生終了時刻を検出する再生時刻検出部と、
前記再生情報の再生時刻が、前記再生終了時刻から所定の時間前である基準時刻を経過したか否かを判定する判定部と、
前記再生時刻が前記基準時刻を経過したと判定された場合には、前記再生時刻が前記再生終了時刻に至るまで、前記基準時刻における前記音声情報の出力レベルよりも低い出力レベルで前記音声情報を再生する音声情報再生部と
を備えた、情報再生装置。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に記録中であった映像情報であり、
前記記録停止要求情報は、前記再生情報の記録の停止要求を示す、請求項6に記載の情報再生装置。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻に再生される映像情報は、記録停止要求情報の受理時に表示中であった映像情報であり、
前記記録停止要求情報は、前記再生情報の記録の停止要求を示す、請求項6に記載の情報再生装置。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻は、前記映像情報に含まれるPresentation Time Stampによって示される、請求項6に記載の情報再生装置。 - 前記再生情報は、映像を示す映像情報をさらに含み、
前記再生終了時刻は、Program Clock Referenceによって示される、請求項6に記載の情報再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004083720A JP2005276246A (ja) | 2004-03-22 | 2004-03-22 | 情報再生方法および情報再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2004083720A JP2005276246A (ja) | 2004-03-22 | 2004-03-22 | 情報再生方法および情報再生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005276246A true JP2005276246A (ja) | 2005-10-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004083720A Withdrawn JP2005276246A (ja) | 2004-03-22 | 2004-03-22 | 情報再生方法および情報再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
2004
- 2004-03-22 JP JP2004083720A patent/JP2005276246A/ja not_active Withdrawn
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