JP2005275593A - 情報処理装置 - Google Patents

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北野聡
Naoki Ushiki
牛来直樹
Koki Hayashi
林弘毅
Koichi Kishida
岸田晃一
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Abstract

【課題】記憶容量の小さい情報同期装置を使用して情報処理装置間での情報を共通化する。
【解決手段】 情報処理装置(PC)2は、コンテンツを品質変化点(#A、B)で複数の区分に分割し、所定区分のビットレートを通常ビットレート(128kbps)とし、それ以外の区分は徐々にビットレートを低くした共通化データを作成して情報同期装置1に送信する。情報処理装置(PC)2は、最高ビットレートの区分を変更して複数回送信する。
情報処理装置(車載)3では、受信済みの共通化データと新たに受信した共通化データとを比較して、ビットレートが高いフレームに更新する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、情報をある情報処理装置から他の情報処理装置に複写することで情報を共通化する情報処理装置に関する。
家庭のパーソナルコンピュータ(PC)、周辺機器、または、専用端末機などやナビゲーション装置等の車載装置といった各種情報処理装置が広く普及している。
これらの各種情報処理装置では、従来各々の装置が独立してデジタルコンテンツを取得していたが、一方の情報処理装置で取得したコンテンツを別の情報処理装置にも保有させることでお互いに保有するコンテンツを共通化させたいという要求がある。
例えば、オンライン音楽販売等で購入したデジタル音楽やPCで更新可能なPOI(Point Of Interest)データ(地点とその位置にある施設等を関連付けた情報)等のデジタルコンテンツ(リッチメディア)を、自分の車両に搭載された情報処理装置にも保存して利用したい場合がある。これとは逆に、車載された情報処理装置で収集した走行履歴、プローブデジタル等を家庭のPCにも保存したい場合がある。
また、複数の車両に搭載された情報処理装置間で交通情報、渋滞情報等のデジタルコンテンツを共通化させたい場合もある。
このような場合、従来では(1)半導体メモリ等のポータブルメモリへのコピーを介して共通化する方法、(2)携帯電話等の無線通信装置を使って車載端末にダウンロードする方法がとられている。
また、車載された情報処理装置間でのデータ通信を無線LANにより行う方法が特許文献1で提案されている。
特開2001−136190
しかし、半導体メモリを介しての共通化の場合、リッチメディアのデータは、一般的にそのサイズが大きいため、半導体メモリにデータの一部分しか入りきらない場合がある。
また、携帯電話等の無線通信により車載端末にダウンロードする場合には、データ通信の通信料金が高額になる等の問題がある。
さらに、無線LANを使用する特許文献1の方法の場合、車両は走行しながらの通信を行う場合が多いため、走行中においてデータの送受信を行う場合、データの送受信を行うそれぞれの車両がデータ転送可能域内に存在している時間が短いことが多く、データの送受信を完全には終了できないことが頻繁に起こり得る。
そこで本発明は、情報処理装置から外部端末を介して他の情報処理装置に情報を送信し複写する場合に、記憶容量の小さい外部端末であっても容易に情報を共通化することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載した発明では、情報を保存する情報保存手段と、外部端末に対して送信する情報を複数の区分に分割する分割手段と、前記情報の送信履歴を取得する履歴取得手段と、前記取得した送信履歴に従って、前記分割した各区分の情報に対してそれぞれ異なる圧縮率を決定する圧縮率決定手段と、前記決定された圧縮率で前記各区分の情報を圧縮する圧縮手段と、前記圧縮された各区分の情報を前記外部端末に送信する情報送信手段と、を情報処理装置に具備させて前記目的を達成する。
請求項2に記載した発明では、請求項1に記載の情報処理装置において、前記外部端末から送信される情報を受信する情報受信手段を備え、前記受信した情報が初回の受信である場合、前記受信した情報を前記情報保存手段に保存し、前記受信した情報が2回目以降である場合、前記情報保存手段に保存済みの情報の各区分について、前記保存済みの情報と受信した情報のうち圧縮率が低い側の情報に更新する保存更新手段と、を具備することを特徴とする。
請求項3に記載した発明では、請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、前記情報は連続した情報であり、前記圧縮率決定手段は、前記分割手段で分割された各区分について、所定区分以降の区分は、上位の区分ほど小さい圧縮率に決定する、ことを特徴とする。
外部端末に対して送信する情報を複数の区分に分割し、分割した各区分の情報に対してそれぞれ異なる圧縮率で圧縮して外部端末に送信するので、記憶容量の小さい外部端末であっても容易に情報を共通化することができる。
以下、本発明の情報処理装置における好適な実施の形態について、図1から図11を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態では、図1に示されるように、外部端末としての情報同期装置1と2つの情報処理装置2とから共通化システムが構成される。
情報処理装置としては、家庭用のパーソナルコンピュータ(PC)やPDA等の情報処理装置、車両に搭載されたナビゲーション装置等の情報処理装置が対象となる。本実施形態では、家庭のパーソナルコンピュータで情報処理装置2が構成され、車載のナビゲーション装置で情報処理装置3が構成される場合について説明する。
以下両情報処理装置2、3を区別するために情報処理装置(PC)2、情報処理装置(車載)3と記載する。
情報同期装置1は、情報処理装置(PC)2及び情報処理装置(車載)3と、UWB(Ultra Wide Band)、無線LAN、WLAN、ブルートゥース(Bluetooth)等の無線通信により、コンテンツ(情報)の送受信を行う。
そして、情報同期装置1は、ストレージ機能を備えた現在のキーレスエントリ装置程度の大きさの小型のコンテンツ同期装置が使用される。
ユーザが情報同期装置1を家の情報処理装置(PC)2の近くに置くと、情報同期装置1が情報処理装置(PC)2を検出し、情報処理装置(PC)2から情報同期装置1にコンテンツが送信される。
送信するコンテンツは、例えば、一般的なMP3ファイルの場合、1つの曲が複数のフレームで構成され、全てのフレームが全て同じビットレート(例えば、128kbps)になっている。
情報処理装置(PC)2は、コンテンツをそのまま情報同期装置1に送信するとデータ容量が大きくなるため、所定位置のフレームを品質変化点として複数の区分に分割する(分割手段)。
そして、情報処理装置(PC)2はコンテンツを複数回(品質変化点をm個設定した場合には、m+1回)送信する。
情報処理装置(PC)2は、第1回めにコンテンツを送信する場合、最初の区分のフレームは最高のビットレート(元データと同一のビットレート)とし、以下、下位の区分になるほど低いビットレート(高い圧縮率)となるように変換(フレームの品質の変換)した共通化データを作成し(圧縮手段)、情報同期装置1に送信する。
この状態で情報同期装置1を情報処理装置(車載)3の近辺に移動すると、情報同期装置1から情報処理装置(車載)3に共通化データが送信される。情報処理装置(車載)3は、第1回目の共通化データの受信の際はそのまま記憶する。
情報処理装置(PC)2では、2つ目の区分以降はビットレートが低下しているので、徐々に音質は低下するが、最初のフレームから最後まで曲を聴くことが可能になる。また、ビットレートは徐々に低下しているので聴感上の違和感を少なくすることができる。
そして、情報処理装置(PC)2から情報同期装置1に第p(2≦p≦m)回目の送信をする際には、最初からp−1個目までの区分のビットレートを最小(例えば、64kbps)のビットレート、p個目の区分のビットレートを最大とし、以下順次下位の区分に成る程低いビットレートになるようにする。
これに対してp回目の共通化データを情報同期装置1から受信する情報処理装置(車載)3は、受信済みのコンテンツデータ(共通化データ)と新たに受信した共通化データの各フレームを比較し、ビットレートの高い方を保存する。
これにより、情報処理装置(車載)3は、あるコンテンツについて共通化データを複数回受信する毎に元のコンテンツに近いコンテンツを得ることができる。
例えば、コンテンツが音楽データである場合、共通化データを受信する毎に高音質の(元データに近い)音楽データを聞くことができる。またコンテンツが動画データであれば徐々に高画質の映像を見ることができる。
このように、1回の送信では1つの区分を最大ビットレートとし、それ以外の区分のビットレートを小さくすることで、1回に送信するコンテンツのデータサイズを小さくすることが可能になるため、情報同期装置1の記憶容量を小さくすることができ、通信時間も短くすることができる。
また、最大ビットレートの区分よりも下位の区分については、区分単位でビットレートを徐々に低くすることで、急激なビットレートの変更により聴感上の違和感を少なくすることができる。
(2)実施形態の詳細
図2は、情報処理装置(PC)2の構成を表したものである。
この図2に示されるように、情報処理装置(PC)2は、制御部21、無線通信装置22、プログラム記憶部23、データストレージ24、入出力装置25、その他の装置26を備えており、それぞれデータバス等のバスラインで接続されている。
制御部21はCPU(中央演算処理装置)や作業領域としてのRAM備えており、プログラム記憶部23に格納された共通化プログラムを実行することで、分割手段、履歴取得手段、圧縮率決定手段と、圧縮手段、情報送信手段、ID登録手段等の各種手段として機能する。
無線通信装置22は、情報同期装置1との間で無線通信により、コンテンツから作成した共通化データを中心とする各種情報の送受信を行う。
無線通信装置22は、情報処理装置(PC)2の存在を情報同期装置1に告知するための、特定周波数(例えば、2.45GHz)の電波を発信することで存在告知手段として機能する。
本実施形態において無線通信装置22は、装置の電源オンにより発信する。
なお、情報同期装置1の検出手段と、情報処理装置(PC)2の存在告知手段を、それぞれ逆に備えさせるようにしてもよい。この場合、後述する情報同期装置1からのID送信は、情報処理装置(PC)2からの要求に基づいて送信することになる。
プログラム記憶部23は、共通化プログラム231、ID登録プログラム233、及びその他のプログラム234を備えている。
共通化プログラム231は、登録された他の情報処理装置(車載)3とコンテンツ(情報)の共通化を行うために、送信するコンテンツの分割、圧縮により共通化データを作成して送受信を行うためのプログラムである。
共通化プログラム231は、共通化管理部231a、コンテンツ管理部231b、共通化データ作成部231c、圧縮・伸張部231d、送受信部231e、認証部231f、通信管理部231gとして動作する。
共通化管理部231aは、情報処理装置(PC)2の全体を管理、制御する。
コンテンツ管理部231bは、保持しているコンテンツデータを管理、及び、コンテンツデータの追加、変更、削除の処理を行う。
共通化データ作成部231cは、情報処理装置(車載)3とコンテンツの共通化を行うために、一部のビットレートを低下させた共通化データの作成、保持しているコンテンツデータの構成などの解析、品質変化点の決定を行う。
圧縮・伸張部231dは、共通化データの圧縮・伸張を行う。
送受信部231eは、情報同期装置1と共通化データの送信及びその他のデータのやり取りを行う。
認証部231fは、情報同期装置1とデータのやり取りが可能になったことを検出し、情報同期装置1との認証処理を行う。
通信管理部231gは、無線通信装置22における通信手順、通信装置の選択、制御、情報同期装置1とのデータ通信の管理、通信データの暗号化及び復号化を行う。
ID登録プログラム233は、コンテンツの共通化処理のために使用する情報同期装置1を初期登録するためのプログラムで、制御部21で実行されることで登録手段として機能する。
ID登録プログラム233は、未だID登録がされていない状態で、情報同期装置1からIDが送信された場合に起動し、入出力装置25の表示装置に情報処理装置(PC)2周辺に存在する情報同期装置1の登録をして良いか否かの確認画面を表示し、ユーザに承認された場合に、受信したIDをデータストレージ24のID記憶部241に格納する。
なお、情報同期装置1に対するIDの初期登録、及びIDの変更を情報処理装置(PC)2から行えるようにしてもよい。
この場合、情報処理装置(PC)2は、入出力装置25からユーザによって入力されたIDをID記憶部241に格納すると共に、無線通信装置22を介して周辺に存在する情報同期装置1に対して新規登録又は更新するIDを送信する。
情報同期装置1では、情報処理装置(PC)2から送信されるIDを受信してID記憶部141に初期登録又は更新登録をする。
その他のプログラム234としては、各種コンテンツを取得するためのプログラム等がある。
データストレージ24は、各種データを記憶する記憶手段であり、大容量の記憶媒体が使用される。大容量の記憶媒体としては、ハードディスク、半導体メモリ、DVD等の各種記憶媒体が1又は複数使用される。
データストレージ24は、ID記憶部241、コンテンツ保存部242、共通化履歴記憶部243、その他の記憶部を備えている。
ID記憶部241は、登録されている情報同期装置1を識別するためのIDが記憶される。
コンテンツ保存部242は、情報保存手段として機能し、ID登録された情報同期装置1に送信するコンテンツが保存される。コンテンツ保存部242には、音楽データや映像データ(動画データ)等の各種リッチメディアのデータがインターネットや、CD等の各種メディアから取得して保存される。
共通化履歴記憶部243には、各コンテンツに対して共通化データを作成して送信した回数とコンテンツを区分に分割した際の分割点(品質変化点)が共通化履歴(送信履歴)として保存される。
入出力装置25としては、キーボード等の入力装置と、表示装置やプリンタ等の出力装置が接続される。
その他の装置26としては、例えば、コンテンツを取得するための各種装置、例えば、インターネットに接続する他の機器や、コンテンツが格納された記憶媒体を駆動する駆動装置等が接続される。
図3は、情報処理装置(車載)3の構成を表したものである。
この図3に示されるように、情報処理装置(車載)3は、制御部31、無線通信装置32、プログラム記憶部33、データストレージ34、入出力装置35、その他の装置36を備えており、それぞれデータバス等のバスラインで接続されている。
制御部31はCPU(中央演算処理装置)や作業領域としてのRAM備えており、プログラム記憶部33に格納された共通化プログラムを実行することで、情報受信手段、保存更新手段として機能する。
なお、本実施形態では、情報処理装置(車載)3がコンテンツから共通化データを作成して、情報同期装置1にm+1回送信し、情報処理装置(車載)3が情報同期装置1から共通化データをm+1回受信して元のコンテンツを保存する場合について説明するが、両者が共に両機能を備えるようにしてもよい。
無線通信装置32は、情報同期装置1との間で無線通信により、フレームの品質を変換して作成された共通化データの受信を行う。
無線通信装置32は、情報処理装置(車載)3の存在を情報同期装置1に告知するための、特定周波数(例えば、2.45GHz)の電波を発信することで存在告知手段として機能する。
本実施形態において無線通信装置22は、車両のイグニッションオン、オフに係わらずに告知用の電波を発信しているが、イグニッションオンの場合に発信し、イグニッションオフの場合には発信しないようにしてもよい。
なお、情報同期装置1の検出手段と、情報処理装置(車載)3の存在告知手段を、それぞれ逆に備えさせるようにしてもよい。この場合、後述する情報同期装置1からのID送信は、情報処理装置(車載)3からの要求に基づいて送信することになる。
プログラム記憶部33は、共通化プログラム331、ID登録プログラム333、及びその他のプログラム334を備えている。
共通化プログラム331は、登録された他の情報処理装置(PC)2のコンテンツ(情報)を共通化するために、情報同期装置1から送信される共通化データを受信し、保存するためのプログラムである。
共通化プログラム331は、共通化管理部331a、コンテンツ管理部331b、圧縮・伸張部331d、送受信部331e、認証部331f、通信管理部331gとして動作する。
共通化管理部331aは、情報処理装置(車載)3の全体を管理、制御する。
コンテンツ管理部331bは、保持しているコンテンツデータを管理、及び、コンテンツデータの追加、変更、削除の処理を行う。
圧縮・伸張部331dは、共通化データの圧縮・伸張を行う。
送受信部331eは、情報同期装置1と共通化データの送信及びその他のデータのやり取りを行う。
認証部331fは、情報同期装置1とデータのやり取りが可能になったことを検出し、情報同期装置1との認証処理を行う。
通信管理部331gは、無線通信装置32における通信手順、通信装置の選択、制御、情報同期装置1とのデータ通信の管理、通信データの暗号化及び復号化を行う。
ID登録プログラム333は、情報処理装置(PC)2のID登録プログラム233と同様に機能する。
なお、情報同期装置1に対するIDの初期登録、及びIDの変更を情報処理装置(車載)3から行えるようにしてもよい。
この場合、情報処理装置(車載)3は、入出力装置35からユーザによって入力されたIDをID記憶部341に格納すると共に、無線通信装置32を介して周辺に存在する情報同期装置1に対して新規登録又は更新するIDを送信する。
情報同期装置1では、情報処理装置(車載)3から送信されるIDを受信してID記憶部141に初期登録又は更新登録をする。
その他のプログラム334としては、走行経路、各種交通情報、POI情報等に基づく各種処理を行うナビゲーションプログラム等がある。
データストレージ34は、各種データを記憶する記憶手段であり、大容量の記憶媒体が使用される。大容量の記憶媒体としては、ハードディスク、半導体メモリ、DVD等の各種記憶媒体が1又は複数使用される。
データストレージ34は、ID記憶部341、コンテンツ保存部342、その他の記憶部を備えている。
ID記憶部341は、登録されている情報同期装置1を識別するためのIDが記憶される。
コンテンツ保存部342は、ID登録された情報同期装置1を介して情報処理装置(PC)2から送信されるコンテンツ(共通化データ)が保存される。
入出力装置35は、入力装置と出力装置であり、出力装置として液晶表示装置や音声出力装置が接続される。
また、入力装置としてはタッチパネルや音声認識装置等の入力装置等の各種入力装置が接続される。
その他の装置36としては、例えば、車両の現在位置を取得するための現在位置取得装置(例えば、GPS装置やジャイロセンサ、車速検出装置等)や、ビーコン受信装置等の各種装置が接続される。
図4は、情報同期装置1の構成を表したものである。
図4に示されるように情報同期装置1は、制御部11、無線通信装置12、プログラム記憶部13、データストレージ14を備えており、それぞれデータバス等のバスラインで接続されている。
制御部11はCPU(中央演算処理装置)や作業領域としてのRAM備えており、プログラム記憶部13に格納された共通化プログラムを実行することで、検出手段、共通化データ受信手段、共通化データ送信手段、削除手段等の各種手段として機能する。
無線通信装置12は、情報処理装置(PC)2及び情報処理装置(車載)3との間で無線通信により共通化データの送受信を行う。
無線通信装置12は、検出手段として機能し、情報処理装置(PC)2、情報処理装置(車載)3から発信されている特定周波数(例えば、2.45GHz)の電波を受信することで情報処理装置2の存在を検出する。
プログラム記憶部13は、共通化プログラム131を備えている。
共通化プログラム131は、共通化管理部131a、コンテンツ管理部131b、送受信部131e、認証部131f、通信管理部131gとして動作する。
これら共通化プログラム131の各部は、情報処理装置(車載)3の共通化プログラム331における共通化管理部331a、コンテンツ管理部331b、送受信部331e、認証部331f、通信管理部331gと同様に動作する。
データストレージ14は、各種データを記憶する記憶手段であり、半導体メモリが使用される。半導体メモリとしては、不揮発性のメモリであることが好ましく、例えば、フラッシュメモリ等の各種半導体メモリが使用される。
データストレージ14は、ID記憶部141、共通化データ格納部142を備えている。
ID記憶部141は、情報処理装置2との間で登録されている情報同期装置1か否かを区別するためのIDが記憶される。
本実施形態においてIDは情報同期装置1に予め登録されている。
なお、初期状態でIDが登録されていず、情報処理装置2で設定することができるようにしてもよい。この場合、情報同期装置1は、情報処理装置2、3から送信されるIDを受信してID記憶部141に登録するID登録プログラムを備える。
また、初期状態でIDが登録されていて、情報処理装置2、3からの送信によりIDを変更することができるようにしてもよい。この場合も、ID登録プログラムを備える。
共通化データ格納部142は、情報格納手段として機能し、ID登録された情報処理装置(PC)2から送信される共通化データが格納される。
情報処理装置(PC)2から受信して共通化データ格納部142に格納される共通化データ(共通化されるコンテンツのフレームの品質を変換したデータ)としては、例えば、音楽ファイル、画像ファイル(静止画、動画)、POIデータ、走行履歴等の各種コンテンツが対象となる。
共通化データ格納部142に格納された共通化データは、情報処理装置(車載)3に送信した後削除される。これにより、データストレージ14の容量を少なくすることが可能になる。
以上のように構成された、情報処理装置(PC)2、情報処理装置(車載)3及び情報同期装置1によるコンテンツ共通化の処理動作について説明する。
図5は情報処理装置(PC)2から、複数回にわたって情報同期装置1に送信される共通化データと、情報処理装置(車載)3において順次受信する共通化データに基づいて更新されるコンテンツの様子をMP3データを例に表したものである。
図5(a)は、共通化データを作成する元になるコンテンツとして、一般的なMP3ファイルの構造を模式的に表したものである。
ひとつの曲(コンテンツ)がフレーム#1からN個のフレームで構成され、各フレーム毎にビットレートが指定されている。通常は、全てのフレームが全て同じビットレート(128kbps)となっている。
図5(b)は、情報処理装置(PC)2において、MP3によるコンテンツを情報同期装置1に送信するために、データサイズを削減したファイルの構造を模式的に表したものである。
情報処理装置(PC)2は、コンテンツのデータサイズを削減するために、曲の途中のフレーム#A、フレーム#B、…を品質変化点として、分割する(分割手段)。
そして最初のフレーム#1からフレーム#(A−1)までの区分を、元のビットレート128kbpsとし、フレーム#Aからフレーム#(B−1)までの区分をビットレートを下げた96kbpsとし、フレーム#Bから最後のフレーム#Nまでを最小ビットレート64kbpsとすることで、全体のフレームサイズを小さくした共通化データを作成する。
このように、ビットレートを下げるで、例えば、元のデータサイズが4メガバイトのコンテンツを、共通化データ(b)では3メガバイトに小さくなる。
急激なビットレートの変更は、聴感上違和感があるため、フレーム#B(品質変化点)を設け、ビットレートを徐々に変化させている。
フレーム#Aは、曲の任意の途中のフレームを示している。例えば、「曲の真ん中に相当するフレーム」、「曲の2番の頭部分に相当するフレーム」などである。フレーム#Bは、フレーム#Aから一定時間後のフレームを示している。例えば、「15秒後」、「30秒後」などである。また、更にビットレート低くするために、フレーム#Bと同様にフレーム#Cを設けても良い。
情報処理装置(PC)2で第1回目に作成された共通化データ(b)は、情報同期装置1を介して情報処理装置(車載)3に送信される。
情報処理装置(車載)3は、第1回目に受信した共通化データ(受信履歴のないコンテンツ)を、図5(c)に示されるようにそのままコンテンツ保存部342に保存する。
図5(d)は、情報処理装置(PC)2において、第2回目に作成した共通化データのファイル構造を模式的に表したものである。
2回目に送信する共通化データでは、さらにデータサイズを削減するために、すでに通常ビットレート(元のビットレート:128kbps)で送信済みの区分は最小のビットレートとしてフレームサイズを小さくする。続いて、2つめの区分であるフレーム#Aからフレーム#(B−1)を通常ビットレート128kbpsとし、その続きの曲の途中のフレーム#Bからビットレートを区分単位で徐々に低くする。
図5(d)において、フレーム#Aは、前回の共通化データ作成時にビットレートを低くし始めたフレームを示している。フレーム#Bは、フレーム#A以降の任意の途中のフレームを示している。例えば、「残りの曲部分の真ん中に相当するフレーム」、「曲の3番の頭部分に相当するフレーム」などである。図には示されていないが、最初の共通化データ(図5(a))の時と同様に、フレーム#B以降の段階的にビットレートを変化させるフレーム#Cが存在する。
図5(e)は、情報処理装置(車載)3において、受信済みの共通化データ(c)と新たに(2回目に)情報同期装置1から受信した共通化データ(d)に基づき更新した共通化データの状態を表したものである。
情報処理装置(車載)3では、新たに受信した共通化データ(d)の各フレームを、コンテンツ保存部342に保存されている共通化データ(c)の対応するフレームと比較し、ビットレートが高い(圧縮率が低い)方のデータに置き換えることで更新を行う。
その結果、この図5(e)に示されるように、2回目(p回目)の受信では、2個目(先頭からp個目)までの区分の各フレーム(フレーム#1〜フレーム#(B−1))が元のビットレート128kbpsとなり、それ以降の区分のフレームも第1回目の共通化データ受信時のビットレート以上のビットレートになる。
図5(f)は、情報処理装置(PC)2が最後に送信(設定した品質変化点数nの場合、n+1回目の送信)する共通化データの状態を表したものである。
最後の送信では、最後の区分のフレームは元のビットレートで、それ以外のフレームは最低のビットレートとなる。従って、最後に送信する共通化データは元の共通化データ(a)に比べるとかなりのデータ量とすることができる。
図5(g)は、最後の共通化データと、それ以前に受信して更新済みの共通化データとに基づいて、最終的に更新された共通化データ(コンテンツ)の状態を表したものである。 この図5(g)に示されるように、新たに受信した共通化データと、更新済みの共通化データとをフレーム単位でビットレートが高いフレームに置き換えることで、最終的に図5(g)に示されるように、情報処理装置(PC)2が保持している元のコンテンツ図5(a)と同一のデータとなる。
次に、情報処理装置(PC)2と情報処理装置(車載)3における共通化処理の動作について説明する。
図6は情報処理装置(PC)2の共通化処理の動作を表したフローチャートである。
情報処理装置(PC)2は、無線通信装置22から存在を告知するための特定周波数の電波を発信しており、この電波を情報同期装置1が検出すると情報同期装置1からIDが送信される。
情報処理装置(PC)2の制御部21は、このIDの受信を監視することで情報同期装置1が検出されたか否かを判断している。すなわち、制御部21は、受信したIDがID記憶部241に記憶したIDと一致するか判断することで、登録された情報同期装置1か否かの認証を行い、情報同期装置1が検出されたか否かを検出する(ステップ101、認証部)。
情報同期装置1が検出されると(ステップ101;Y)、制御部21は、データストレージ24のコンテンツ保存部242に共通化処理が完了していないコンテンツデータが存在するか否かを、共通化履歴記憶部243に基づいて判断する(ステップ102)。
そして、制御部21は、共通化処理を行うために使用可能な領域等の情報同期装置情報を情報同期装置1から取得し、共通化データを作成する対象コンテンツを特定する(ステップ103)。
次に制御部21は、共通化データを作成する対象コンテンツに対する品質変化点取得処理を行う(ステップ104)。
制御部21は、取得した品質変化点で対象コンテンツを区分し、各区分毎にフレームのビットレートを変更することで共通化データの作成処理を行う(ステップ105)。
制御部21は、作成した共通化データを、ステップ101で検出した情報同期装置1に送信し(ステップ106)、共通化履歴記憶部243を更新し(ステップ107)、ステップ102に戻る。
図7は、品質変化点取得処理の動作を表したフローチャートである。
制御部21は、共通化データを作成する対象コンテンツに対応して共通化履歴が共通化履歴記憶部243に記憶されているか否かを判断する(ステップ201)。
制御部21は、共通化履歴が無い場合、すなわち対象コンテンツに対して初めて共通化データを作成する場合には(ステップ201;N)、対象コンテンツから新規品質変化点を決定し(ステップ202)、共通化処理ルーチンにリターンする。
この場合、例えば、図5(a)に示したフレーム#1からフレーム#Nまでのコンテンツの場合、品質変化点としてフレーム#A、B、…が決定される。
一方、共通化履歴がある場合(ステップ201;Y)、制御部21は、共通化履歴記憶部243から、当該コンテンツに対する前回品質変化点を取得する(ステップ203)。
そして、制御部21は、取得した前回品質変化点に基づいて新規品質変化点を決定し(ステップ202)、共通化処理ルーチンにリターンする。
例えば、取得した前回品質変化点が図5(b)に示すフレーム#A、B、…である場合、新規品質変化点として、フレーム#B、C、…を決定する。
図8は、取得した品質変化点(新規品質変化点、前回品質変化点)に基づいて、共通化データを作成する処理動作を表したフローチャートである。
情報処理装置(PC)2の制御部21は、コンテンツ保存部242から、共通化データ作成処理の対象となるコンテンツデータの1フレームを読み込む(ステップ301)。
そして、制御部21は、読み込んだフレームが、過去に共通化処理を行った共通化済みのフレームか否かを共通化履歴から判断する(ステップ302)。
以下、第1回目の共通化データ作成処理を行う場合の処理について、図5(a)のフレーム#1〜#Nのコンテンツに対してステップ202で新規品質変化点としてフレーム#A、#B、…が決定されているものとして説明する。
制御部21は、フレームが共通化済みでない場合(ステップ302;N)、すなわち、対象コンテンツについて初めて共通化データを作成する場合、制御部21は、新規品質変化点以降のフレームか否かを判断する(ステップ305)。
新規品質変化点以降のフレームでない場合(ステップ305;N)、すなわち、第1回目に作成された共通化データの図5(b)におけるフレーム#1〜#(A−1)までのフレームの場合、制御部21は、低ビートレートに変換することなくそのまま共通化データのフレームとしてRAMに書き出す(ステップ307)。
一方、制御部21は、新規品質変化点以降のフレームである場合(ステップ305;Y)、品質変化点直前のフレームに対するビットレートよりも低いビットレートに変換し(ステップ306)、変換後のフレームを共通化データのフレームとしてRAMに書き出す(ステップ307)。
例えば、図5(b)に示されるように、品質変化点(フレーム#A)以降のフレーム#A〜#(B−1)のフレームに対して、フレーム#(A−1)のビットレート128kbpsよりも1ランク低いビットレート96kbpsに変換する。また、品質変化点(フレーム#B)以降のフレーム#B〜#(C−1)のフレームに対して、フレーム#(B−1)のビットレート96kbpsよりも1ランク低いビットレート64kbpに変換する。
次に、制御部21は、フレームの読み込みが終了したか否かを判断し(ステップ308)、終了していなければ(ステップ308;N)、ステップ301に戻って次のフレームについての処理を継続し、全フレームについての読み込みが終了した場合には(ステップ308;Y)、図6の共通化処理ルーチンにリターンする。
次に、情報同期装置1から1回目の共通化データが情報処理装置(車載)3に送信され(ステップ106)、再び情報同期装置1が情報処理装置(PC)2に近辺に配置されて認証されたことで2回目の共通化処理がされる場合について説明する。
この場合、品質点変化取得処理では、前回品質変化点としてフレーム#A、#B、…が取得され(ステップ203)、新規品質変化点としてフレーム#B、#C、…が決定された(ステップ202)ものとする。
この場合、制御部21は、ステップ301で読み込んだフレームは共通化済みフレームなので(ステップ302;Y)、制御部21は、ステップ301で読み込んだフレームが、前回品質変化点の最初の品質変化点以降のフレームか否かを判断する(ステップ304)。
すなわち、前回品質変化点の最初の品質変化点フレーム#A以降のフレームか否かを判断する。
全回品質変化点以降のフレームでない場合(ステップ304;N)、すなわち、フレーム#1〜(A−1)である場合、制御部21は、前回までの共通化処理により元のビットレート(128kbps)でのフレーム送信が完了しているので、図5(d)に示されるように、最小のビットレート(例えば、64kbps)に変換して(ステップ306)、共通化データのフレームとしてRAMに書き出す(ステップ307)。
一方、前回品質変化点の最初の品質変化点フレーム#A以降のフレームである場合(ステップ304;Y)、制御部21は、新規品質変化点フレーム#B、#C…以降のフレームか否かを判断する(ステップ305)。
新規品質変化点以降のフレームでない場合(ステップ305;N)、すなわち、フレーム#A〜#(B−1)の場合、制御部21は、低ビットレートへの変更はせずに元のヒットレート(最大のビットレート128kbps、図5(d)参照)でのフレーム書き出しを行う(ステップ307)。
新規品質変化点以降のフレームである場合(ステップ305;Y)、すなわち、フレーム#B〜#Nの場合、制御部21は、その品質変化点直前のフレームに対するビットレートよりも低いビットレートに変換し(ステップ306)、変換後のフレームを共通化データのフレームとしてRAMに書き出す(ステップ307)。すなわち、制御部21は、図5(d)に示されるように、品質変化点がフレーム#Bであればビットレート96kbpsに、品質変化点がフレーム#Cであればビットレート64kbpsに変換する。
制御部21は、フレームを書き出した後、フレームの読み込みが終了したか否かを判断し(ステップ308)、終了していなければ(ステップ308;N)ステップ301に戻って次のフレームについての処理を継続し、全フレームについての読み込みが終了した場合には(ステップ308;Y)、図6の共通化処理ルーチンにリターンする。
以上の共通化データ作成処理により、図5(a)のコンテンツから、各送信毎に低ビットレートに変換された共通化データ(b)、(d)、…(f)が作成される。
次に、情報処理装置(車載)3側における共通化処理について説明する。
図9は、情報処理装置(車載)3が情報同期装置1から共通化データを受信する受信処理を表したフローチャートである。
情報処理装置(車載)32は、無線通信装置32から存在告知用の電波を発信しており、これを情報同期装置1が検出すると情報同期装置1からIDが送信される。
情報処理装置(車載)3の制御部31は、このIDの受信を監視し、受信したIDがID記憶部341のIDと一致するか判断することで、登録された情報同期装置1か否かの認証を行い、情報同期装置1が検出されたか否かを検出する(ステップ501、認証部)。
情報同期装置1が検出されると、情報処理装置(車載)3の制御部31は、認証の完了を情報同期装置1に通知し、共通化データの送信を受ける。
制御部31は、情報同期装置1から共通化データを受信すると、RAMの作業領域に一時保存し(ステップ502)、メインルーチンにリターンする。
なお、情報同期装置1は共通化データを情報処理装置(車載)3に送信すると、共通化データ格納部142から送信済みの共通化データを削除する。
これにより、情報同期装置1は共通化データ格納部142の空き領域を大きくすることができ、その後情報同期装置1を情報処理装置(PC)2近辺に移動した場合に、より多くの共通化データを情報処理装置(PC)2から受信することが可能になる。
図10は、情報処理装置(車載)3におけるコンテンツ保存処理の動作を表したフローチャートである。
情報処理装置(車載)3の制御部31は、コンテンツ受信処理(図9)で受信しRAMに一時記憶した共通化データが存在するか否かを判断する(ステップ601)。
制御部31は、共通化データが存在する場合(ステップ601;Y)、RAMに一時記憶された共通化データの1フレームを読み込む(ステップ602)。
そして、制御部31は、共通化の履歴があるか否かを判断する(ステップ603)。即ち、制御部31は、今回情報同期装置1から受信した共通化データがコンテンツ保存部342に存在する場合には共通化履歴があると判断し、存在しない場合には共通化履歴がないと判断する。
制御部31は、共通化の履歴がない場合(ステップ603;N)、そのRAMから読み込んだ共通化データのフレームを新たに共通化データ格納部142に格納する(ステップ604)。そして、共通化履歴がない場合には、ステップ602〜605を繰り返すことで最後のフレームまでを共通化データにそのまま格納する。
一方、ステップ603において共通化の履歴がある場合(ステップ603;Y)、制御部31は、共通化データ格納部142に格納済みの保持データ(共通化データ)から、RAMから読み込んだフレームに対応するフレームを読み込む(ステップ606)。
そして、制御部31は、RAMから読み込んだ今回受信したフレームと、受信済み保持データのフレームとのビットレートを比較する(ステップ607)。
制御部31は、今回受信したフレームの方が高品質(高いビットレート)である場合には(ステップ607;Y)、共通化データ格納部142に保持しているデータ(コンテンツ)のフレームを今回受信したフレームに置き換えて(ステップ608)、ステップ605に移行する。
一方、今回のフレームの方が高品質でない場合(ステップ607;N)、フレームの置き換えをせずに、ステップ605に移行する。
制御部31は、ステップ605において、一時記憶したRAMから全てのフレームの読み込みが終了したか否かを判断し、終了していなければ(ステップ605;N)、ステップ602に戻って次のフレームについて処理する。
一方、全てのフレームの読み込みが終了した場合(ステップ605;Y)、制御部31は、ステップ601に戻り、RAMに他の共通化データがあるか判断し(ステップ601)、なければ(ステップ601;N)コンテンツ保存処理を終了してメインルーチンにリターンする。
以上の処理により、情報処理装置(車載)3では、共通化データを複数回情報同期装置1から受信することで情報同期装置1が保有している1コンテンツの全データを取得して共通化が完了する。
このように、本実施形態によれば、既存のデータフォーマットを変更することなく、比較的簡単にデータサイズの削減、および、リッチメディアデータの品質向上を行うことができる。
すなわち、1回に送受信する共通化データは、元のコンテンツデータよりも低ビットレートのフレームを含むことにより圧縮されているため、1回の送受信に必要なデータを少なくすることがでる。
また、所定の区分(第1回目は最初の区分、第2回目以降は前回送信時の品質変化点を含む区分)以降の区分は、区分単位で徐々にビットレートを下げるようにしているので、徐々に音質や画質は低下するが、最初から最後まで違和感無く再生することが可能になる。
以上、本発明の情報処理装置における1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
説明した実施形態では、情報処理装置(車載)3は、受信及び更新済みの共通化データの全フレームと新たに受信した共通化データの全フレームを個別に比較してビットレートが高いほうのフレームに更新するようにしている。
このため情報同期装置1で作成する共通化データには、どのフレームが高品質で、どこから品質が変わっているかなどの品質変化点等の情報を付加することを省略することができる。
ただし、品質変化点等の情報を共通化データに付加していないため、2回目以降に作成する共通化データも、必ず先頭フレームから必要になる。説明した実施形態では、最高ビットレートで送信済みのフレームは最低ビットレートに変換してるが、その分のデータ量が増加している。
そこで、品質変化点であるフレーム番号などの情報を、共通化データと共に送信したり、共通化データの先頭や末尾にヘッダー情報として付加するようにしてもよい。
図11は、品質変化点等の情報を先頭にヘッダとして付加した共通化データを表したものである。
この図11に示されるように、既に通常ビットレート(そのコンテンツにおける最高のビットレート)で送信済みのフレームは省略し、品質変化点等の情報がヘッダ部に付加されている。
この図11(d´)は、図5(d)に対応して作成された共通化データであり、図5(d)に比べてフレーム#1〜フレーム#(A−1)のデータがないため、よりデータ量を縮小することができる。
なお、情報処理装置(車載)3では、共通化データ(d´)を用いて、受信・更新済みの共通化データを更新することで、図5(e)と同じ図11(e)が得られる。
以上説明した実施形態では、2回目以降に品質変化点を設定して区分する場合、最初(第1回目)に共通化データを作成する際に設定した品質変化点、図5の例の場合にはフレーム#A、#B、#C、…、の中から設定するようにしている。
しかし、共通化データを作成する毎に異なる品質変化点を設定するようにしてもよい。
本発明の1本実施形態における共通化ステップの構成図である。 情報処理装置(PC)の構成図である。 情報処理装置(車載)の構成図である。 情報同期装置の構成図である。 情報処理装置(PC)から送信される共通化データと、情報処理装置(車載)において順次受信して更新されるコンテンツの様子を表した説明図である。 情報処理装置(PC)の共通化処理の動作を表したフローチャートである。 情報処理装置(PC)の品質変化点取得処理の動作を表したフローチャートである。 情報処理装置(PC)の共通化データを作成する処理動作を表したフローチャートである。 情報処理装置(車載)が情報同期装置から共通化データを受信する受信処理を表したフローチャートである。 情報処理装置(車載)におけるコンテンツ保存処理の動作を表したフローチャートである。 品質変化点等の情報を先頭にヘッダとして付加した共通化データの説明図である。
符号の説明
1 情報同期装置
11 制御部
12 無線通信装置
13 プログラム記憶部
14 データストレージ
2 情報処理装置(PC)
21 制御部
22 無線通信装置
23 プログラム記憶部
24 データストレージ
25 入出力装置
26 その他の装置
3 情報処理装置(車載)
31 制御部
32 無線通信装置
33 プログラム記憶部
34 データストレージ
35 入出力装置
36 その他の装置

Claims (3)

  1. 情報を保存する情報保存手段と、
    外部端末に対して送信する情報を複数の区分に分割する分割手段と、
    前記情報の送信履歴を取得する履歴取得手段と、
    前記取得した送信履歴に従って、前記分割した各区分の情報に対してそれぞれ異なる圧縮率を決定する圧縮率決定手段と、
    前記決定された圧縮率で前記各区分の情報を圧縮する圧縮手段と、
    前記圧縮された各区分の情報を前記外部端末に送信する情報送信手段と、を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記外部端末装置から送信される情報を受信する情報受信手段を備え、
    前記受信した情報が初回の受信である場合、前記受信した情報を前記情報保存手段に保存し、前記受信した情報が2回目以降である場合、前記情報保存手段に保存済みの情報の各区分について、前記保存済みの情報と受信した情報のうち圧縮率が低い側の情報に更新する保存更新手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報は連続した情報であり、
    前記圧縮率決定手段は、前記分割手段で分割された各区分について、所定区分以降の区分は、上位の区分ほど小さい圧縮率に決定する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
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