JP2005274946A - 透過照明架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、観察試料に対して照射する通常の明視野照明と斜光照明との光量の差を減少し得る実体顕微鏡用の透過照明架台を提供することを目的とする。
【解決手段】 透過照明架台1は、照明用の光源と、観察試料を載置する試料載置面を有する試料載置台と、照明用の光源と、前記試料載置面と平行に移動可能であるとともに回動自在に設けられ、前記光源から出射された照明光を前記観察試料に導くように、前記照明光の反射方向を変更可能な反射鏡41と、前記試料載置面と平行な前記反射鏡の移動に連動して、前記光源と前記観察試料との間の光路上に挿脱する減光部材51と、を具備している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照明用の光源から出射された照明光束を反射鏡により向きを変えて試料に導く実体顕微鏡用の透過照明架台に関する。
実体顕微鏡は、光透過性を有する試料をコントラストよく観察するために、図7中に示されるような透過照明架台を有しているものがある。この透過照明架台は、光源から出射された照明光束を、向きを換えて観察試料に導く回転可能な反射鏡を有しており、この反射鏡により斜光照明を行う。このような図7中の従来の透過照明架台は、光源ランプ703と、上述の回転可能である反射鏡708とを有している。光源ランプ703と反射鏡708とは、図示しないハウジング部により支持されている。特に、反射鏡708は、支持軸709によって回転自在に支持されている。なお、反射鏡708は、試料が載せられるガラステージ706に向けて、照明光を反射し得るように構成されている。
この従来の透過照明架台は、通常の明視野照明により観察行う場合、反射鏡708で折り返した光軸は、図7中において参照符号726により指摘された一点鎖線で示されるように、観察試料の観察面に対して垂直に設定される。この設定により、反射鏡708により反射された反射光は、ガラスステージ706に対して垂直に入射される。従って、反射鏡708により反射された照明光の直接光が観察試料に照射される。このようにして入射した光は、観察試料を透過して前記実体顕微鏡により観察される。
また、前記実体顕微鏡は、斜光照明により観察を行う場合、反射鏡708を傾斜させる。なお、実体顕微鏡では、低倍率での観察視野は、非常に広く、例えば観察試料面でφ30〜φ40mmである。従って、実体顕微鏡では、この広い観察視野の全体を均一な照度で一様に覆う照明光束が必要となる。なお、反射鏡708を傾斜させた場合、反射鏡708で折り返した光軸は傾斜し、これに伴って反射鏡708からの照明光による照明範囲も移動する。このように移動した場合、前記照明範囲は、所定の観察領域からずれてしまう。このため、反射鏡708からの照明光束は、観察視野全体を覆うことが出来ない事態が発生する。特にこの事態は、観察視野の広い低倍率の観察時に顕著であり、斜光照明時の有効な観察範囲が非常に狭くなる虞がある。また、反射鏡708は、観察試料への照明光の入射角度を小さくすることにより、照明範囲のずれ量を小さくすることが可能である。このように入射角度を小さくした場合の反射鏡708で折り返した光軸は、図7中において参照符号727で指摘されている。しかしながら、入射角度の小さい照明光では、像に付けられるコントラストに制限が出てしまうこととなり、十分な観察を行えない虞を有している。
このような従来の透過照明架台に対して、例えば、特許文献1に示されるような他の技術が、考えられている。この特許文献1中の実体顕微鏡は、図8に示されるように、光源ランプ703と、回転可能であるとともに、光源ランプによる照明光軸に沿って移動可能な反射鏡708’とを有している。反射鏡708’とは、図示しないハウジング部により支持されている。特に、反射鏡708’は、上述の従来の反射鏡708と同様に、支持軸709によって回転自在に支持されている。なお、特許文献1中の実体顕微鏡において、支持軸709は、前記照明光軸の方向(水平方向)に延びる溝孔711に沿って移動可能に構成されている。即ち、反射鏡708’は、水平方向に沿って移動可能に構成されている。
この透過照明架台を有する特許文献1の実体顕微鏡において、通常の明視野照明の観察は、上述の実体顕微鏡と同様に行なわれる。なお、特許文献1の実体顕微鏡は、斜光照明により観察を行う場合、反射鏡708’を、溝孔711に沿って移動させる。これにより、特許文献1の実体顕微鏡は、反射鏡708’の光軸を参照符号728で指摘するように大きく傾斜させた場合でも、所定の観察範囲に照明光を照射し得る。従って、特許文献1の実体顕微鏡は、斜光照明時においても有効に観察し得る。
米国特許4606616号公報
特許文献1の実体顕微鏡における透過照明架台では、上述のように通常の透過明視野照明並びに斜光照明の両方の観察が行える。なお、通常の透過明視野照明観察では、実体顕微鏡の観察系に対して、前述のように反射された照明光の直接光が入射される。従って、観察される像は、非常に明るい。一方、斜光照明観察時では、試料に対して、観察光軸外から照明光が照射され、試料により散乱した光により観察が行われる。従って、斜光照明観察時に観察される像は、透過明視野の像に比べて、暗い。つまり、透過明視野照明時と斜光照明時では、像の明るさの差が非常に大きい。ゆえに、光源ランプ703の光量を通常の明視野照明時の光量に合わせて対応させようとした場合は、斜光照明の像が暗すぎでしまうし、光源ランプ703の光量を斜光照明時の光量に合わせた場合では、通常の明視野照明の像は眩し過ぎてしまう。この像の明るさの差を調整するために、光源ランプ703の光量を調整することは可能である。しかしながら、透過明視野照明と斜光照明とを切り換えるたびにランプの光量を調整するのは操作が煩雑である。これとともに、光源ランプ703の光量調整を、光源ランプ703に印加する電圧を変化させることで行った場合、照明光の色温度が変わってしまう。
本発明は、上記課題を鑑みて、観察試料に対して照射する通常の明視野照明と斜光照明との光量の差を減少し得る顕微鏡用の透過照明架台を提供することを目的とする。
本発明の透過照明架台は、上記課題を鑑みて以下の構成を有している。
本発明の一態様の透過照明架台は、照明用の光源と、観察試料を載置する試料載置面を有する試料載置台と、照明用の光源の光軸と、前記試料載置面と平行に移動可能であるとともに回動自在に設けられ、前記光源から出射された照明光を前記観察試料に導くように、前記照明光の反射方向を変更可能な反射鏡と、前記試料載置面と平行な前記反射鏡の移動に連動して、前記光源と前記観察試料との間の光路上に挿脱する減光部材と、を具備している。
本発明は、上記課題を鑑みて、観察試料に対して照射する通常の明視野照明と斜光照明との光量の差を減少し得る実体顕微鏡用の透過照明架台を提供する。
以下に、図1(A)、(B)、並びに図2(A)、(B)を参照して、本発明の第1の実施の形態に従った透過照明架台について説明する。図1(A)は、通常の明視野照明により観察を行う際の透過照明架台1を示す概略的な上面図であり、図1(B)は、図1(A)中の透過照明架台1を示す概略的な側面図である。図2(A)は、斜光照明により観察を行う際の透過照明架台1を示す概略的な上面図であり、図2(B)は、図2(A)中の透過照明架台1を示す概略的な側面図である。
この透過照明架台1は、光透過性の観察試料を観察するために、透過照明を行う照明装置であり、図示しない顕微鏡に取り付けられている。この透過照明架台1は、ガラスステージ10と、ハウジング20と、光源部30と、反射部40と、減光部50と、とを有している。
ガラスステージ10は、観察試料が載置される試料載置台である。本実施の形態においてガラスステージ10は、図1(B)中に示されるように、観察試料70が載置される試料支持面11を有している。なお、本実施の形態において、試料支持面11に沿ったある方向の軸心をX軸、試料支持面11に沿っているとともにX軸と直交する軸心をY軸とし、X並びにY軸と直交する軸心をZ軸とする。図1(A)中において、X軸は、上下方向に沿っており、Y軸は、左右方向に沿っており、Z軸は紙面と直交する方向に沿っている。なお、本実施の形態において、X軸並びにY軸は、実質的に水平面に沿っており、Z軸は、垂直な方向に沿っている。
ハウジング20は、透過照明架台1の外枠を構成し、ガラスステージ10と、光源部30と、反射部40と、減光部50と、を支持する。なお、本実施の形態において、ハウジング20は、試料支持面11が実質的に水平なるように、ガラスステージ10を支持する。また、このハウジング20は、図1(A)中に示されるように、Y軸に沿った側壁21を有している。なお、ハウジング20は、ガラスステージ10に対して、光源部30からの照明光が照射され得るように、ガラスステージ10と対応する位置に開口23を有している。開口23は、ガラスステージ10より小さい寸法を有している。本実施の形態において、開口23の中央軸心は、Z軸に沿っており、透過照明架台1が取り付けられる実体顕微鏡の左右2つの観察光軸の中心と実質的に一致するように設定されている。
この側壁21は、Z軸に沿った所定の高さを有しており、図1(A)中に示されるように、反射部40の移動を案内するための案内溝22を有している。案内溝22は、Y軸に沿って延びている。
光源部30は、透過照明架台1の光源であり、光源ランプ31と、ランプハウス32と、照明光学系33とを有している。光源ランプ31は、公知の光源であり、照明光を出射する。ランプハウス32は、光源ランプ31を支持するケースであり、ハウジング20に着脱可能に取り付けられている。なお、ランプハウス32は、照明光を反射部40に向かって照射し得るように、反射部40と対向する部分に開口が設けられている。照明光学系33は、光源ランプ31からの照明光を反射部40を介して、観察部位に集光するための光学系である。本実施の形態の照明光学系33は、フレネルレンズにより構成されている。また、照明光学系33の光軸は、Y軸と実質的に平行になるように設定されている。
反射部40は、光源部30からの照明光を、観察試料に導くように観察試料向けて反射する反射手段である。反射部40は、照明光を反射するための反射鏡41と、反射鏡41を支持する反射鏡回転軸42と、押板43とを有している。
反射鏡41は、板状に形成されており、鏡面41aと、拡散板面41bとを有している。なお、図1(A)中において、反射鏡41は、鏡面41aが観察試料70と対向するように、配向されている。なお、反射鏡41は、後述する反射鏡回転軸42回りに180度回転させることにより、拡散板面41bを観察試料70と対向するように配向することが可能である。
反射鏡回転軸42は、一端と他端とを有しており、一端部が反射鏡41を支持し、他端部が案内溝22により移動可能に支持されている。この反射鏡回転軸42の他端部には、保持枠42aとツマミ42bとが設けられている。保持枠42aは、ハウジング20の側壁21の内壁面21aと当接しており、つまみ42bは、側壁21の外壁面21bと当接している。反射鏡回転軸42は、このように保持枠42aとツマミ42bとが側壁21を挟み込むことにより、側壁21に対して垂直に保持されている。言い換えると、反射鏡回転軸42は、X軸に沿って配置されている。また、反射鏡回転軸42は、つまみ42bを回転することにより、自身の中央軸心回りに回動可能である。言い換えると反射鏡回転軸42は、X軸回りに回動可能である。なお、反射鏡回転軸42は、つまみ42bを案内溝22に沿って移動させることにより、案内溝22に沿って移動可能である。言い換えると、反射鏡回転軸42は、Y軸に沿って移動可能である。なお、反射鏡回転軸42は、案内溝22によりX並びにZ軸に沿った移動が制限されている。
反射鏡41は、反射鏡回転軸42の支持により、照明光学系の光軸上に配置されている。反射鏡41は、反射鏡回転軸42の回動並びに移動に伴って、回動並びに移動し得る。反射鏡41は、反射鏡回転軸42のY軸に沿った移動により、明視野照明位置と斜光照明位置とに移動可能である。前記明視野照明位置は、観察試料の真下であり、反射鏡41が通常の明視野照明を行う位置である。前記斜光照明位置は、Y軸に沿って光源部30から離間する方向において、前記明視野照明位置から所定距離離間した位置である。透過照明架台1は、反射鏡41が斜光照明位置にある際に、斜光照明を行う。なお、本実施の形態において、前記明視野照明位置において、明視野照明時の反射鏡41で偏向された光束の光軸は、Z軸と平行であり、開口23の中央軸心と実質的に一致する。
本実施の形態において、明視野照明時の反射鏡41は、Z軸に対して約45度にされている。また、本実施の形態において、反射鏡回転軸42が案内溝22の光源部30側の端部(図1(A)中右端)に配置された際に、反射鏡41は、明視野照明位置に配置され、反射鏡回転軸42が案内溝22の光源部30から遠い側の端部(図1(A)中左端)に配置された際に、斜光照明位置に配置される。なお、図1(A)中において、明視野照明位置の反射鏡41並びに反射鏡回転軸42は、実線で示されており、斜光照明位置の反射鏡41並びに反射鏡回転軸42は、2点鎖線で示されている。
押板43は、後で詳述する減光部50を移動させるために、減光部50を押圧する部材である。押板43は、反射鏡回転軸42の他端部に配置されており、円板形状に構成されている。この円板形状の押板43の中心は、反射鏡回転軸42の中央軸心と実質的に一致されている。
続いて、減光部50について説明する。減光部50は、照明光の光量を減少させるための減光手段である。減光部50は、減光部材51と、減光部材保持枠52とを有している。減光部材51は、例えば、NDフィルター等の、通過する照明光の光量を減少させる光学素子を有している。減光部材保持枠52は、減光部材51を保持する保持部材であり、L字形状を有している。このL字形状の減光部材保持枠52は、一端部と他端部とを有しており、一端部が減光部材51を保持しており、他端部には、押板43により押圧される被押圧部52dが設けられている。減光部材51は、減光部材保持枠52の保持により、Z軸において、反射鏡41と開口23との間に配置される。
また、このL字形状の減光部材保持枠52は、ハウジング20に固定された保持枠回転軸52aを有しており、保持枠回転軸52a回りに回動可能に構成されている。この保持枠回転軸52aは、Z軸に沿って延びており、X軸において開口23の中心と押板43との間で、かつY軸において開口23の中心より光源側に配置されている。減光部材保持枠52は、保持枠回転軸52a回りの回動により、減光部材51を、後述する減光位置と、退避位置とに移動させ得るように構成されている。
前記減光位置は、減光部材51の中央軸心が開口23の中央軸心と実質的に一致した際の減光部材51並びに減光部材保持枠53の位置である。言い換えると、前記減光位置は、通常の明視野照明時における反射鏡41と観察試料との間の光路上において、減光部材51が前記光路上に配置される位置である。なお、図1(A)中において、減光位置の減光部材51並びに減光部材保持枠52は、実線で示されている。減光部材51は、この減光位置において、通常の明視野照明時の照明光の光量を減少させ得る。
前記退避位置は、斜光照明位置において反射鏡41と観察試料との間の光路以外の位置である。減光部材51は、この退避位置において、斜光照明時の光路上に配置されないため、斜光照明時の照明光の光量を減少させない。なお、図1(A)中において、退避位置の減光部材51並びに減光部材保持枠52は、2点鎖線で示されている。
減光部材保持枠52は、例えばコイルばね等の付勢部材52bを有している。減光部材保持枠52は、付勢部材52bにより、保持枠回転軸52a回りに、退避位置方向への付勢力を受けている。従って、減光部材保持枠52は、外力を受けていない場合、前記付勢力により回動し、減光部材51を退避位置に配置する。なお、ハウジング20には、減光部材51が退避位置を越えて回動しないように、ストッパ52eが設けられている。従って、減光部材保持枠52は、付勢部材52bの付勢力により回動した際に、ストッパ52eと当接することにより、減光部材51を退避位置で停止させ得る。
減光部材保持枠52において、前述の被押圧部52dは、保持枠回転軸52aを挟んで減光部材51と反対側に設けられている。被押圧部52dは、押板43がY軸に沿って移動した際に押板43により押圧され得るように、X軸において、押板43と同位置になるように設定されている。なお、反射鏡41が明視野照明位置に配置された際に、減光部材保持枠52は、押板43の押圧により、減光部材51を減光位置に配置する。
以下に、上記構成の透過照明架台1の動作について説明する。
まず、透過照明架台1が、通常の明視野観察を行う場合について説明する。通常の明視野観察を行う際にまず、光源ランプ31に電源が投入される。光源ランプ31は、電源投入により、照明光を出力する。これとともに操作者は透過照明架台1のつまみ42bを案内溝22に沿って、案内溝22の光源部30の端部に向かって移動させる。これにより、反射鏡41は、案内溝22に沿って、明視野照明位置に移動される。この移動に伴って、押板43は、Y軸に沿って移動し、被押圧部52dを押圧する。減光部材51は、被押圧部52dの押圧により、前記退避位置から前記減光位置に向かって移動を開始する。減光部材51は、押板43の移動に伴って移動し、反射鏡41が明視野照明位置への移動を完了した際に、減光位置への移動を完了する。
反射鏡41が明視野照明位置への移動を完了後の照明光について説明する。光源ランプ31からの光は、照明光学系33に入射する。照明光学系33は、光源ランプ31からの光を集光する。光源ランプ31により集光された照明光束は、明視野照明位置の反射鏡41に入射する。なお、上述のように明視野照明位置の反射鏡41の光軸は、試料支持面11に対して垂直に設定されている。即ち、透過照明架台1が取り付けられた実体顕微鏡の左右2つの観察光軸の中心と、反射鏡41からの照明光の光軸が一致した状態になる。従って、反射鏡41は、所定の照明領域全体に渡って、照明光束を、Z軸に沿って、観察試料70に対して垂直に照射する。このとき、減光部材51は、減光位置に配置されている。従って、反射鏡41からの光束は、減光部材51を通過した後に、観察試料70に照射される。このため、反射鏡41からの光束の光量は、減少され、必要以上に大きい光量の光束が観察試料70の観察に用いられない。
これにより、透過照明架台1は、過大な光量を照射することなく、通常の明視野観察が行い得るように、有効な透過照明を行い得る。
続いて、透過照明架台1が、前記明視野照明から斜光照明に切り替える場合について説明する。
透過照明架台1の操作者は、斜光照明に切り替える際に、つまみ42bを案内溝22に沿って、案内溝22の光源部30から遠い側の端部に向かって移動させる。この移動により、図2(A)(B)中に示されるように、反射鏡41は、水平方向に移動し、斜光照明位置に移動する。この移動により、被押圧部52dは、押板43による押圧から開放される。これにより、減光部材保持枠52は、付勢部材52bの付勢力により、退避位置に移動される。従って、減光部材51は、退避位置に配置される。なお、斜光照明位置に移動後の反射鏡41は、照明光学系33からの光束を、観察試料に対する所定の照明領域に照射し得るように、Z軸に対する角度が設定される。これにより、反射鏡41の光軸は、図2(B)中において参照符号28で示されるように、Z軸に対して傾斜される。
反射鏡41が斜光照明位置への移動を完了後の照明光について説明する。光源ランプ31から光は、明視野照明時と同様に、照明光学系33に入射し、集光される。なお、反射鏡41の斜光照明位置への移動は、案内溝22の案内により、照明光学系33の光軸に沿って行われている。従って、照明光学系33により集光された光束は、斜光照明位置に移動後の反射鏡41に入射し得る。反射鏡41は、照明光学系33からの光束を反射し、所定の照明領域全体に渡って照射する。なお、反射鏡41の光軸は、Z軸に対して傾斜している。従って、反射鏡41からの光束は、観察試料70に対して、斜光照明を行い得る。なお、反射鏡41は、反射鏡回転軸42を回動することにより、斜光照明時にZ軸に対する角度を任意に変更し得る。この角度変更により、実体顕微鏡により観察される像に付けられるコントラストを微調整し得る。なお、減光部材51は、上述のように、退避位置に配置されている。従って、斜光照明時の照明光は、減光部材51を介さず直接観察試料70に照射される。従って、斜光照明時の照明光による像は、減光部材51により光量が減じられた明視野照明時の像に対して光量の差が小さくされ得る。即ち、透過照明架台1は、明視野照明時の像に対して少ない光量の差で、有効な斜光照明を行い得る。
このように、本実施の形態の透過照明架台1は、斜光照明時の照明光の光量に対して、光量の大きい前記明視野照明時に、減光部材51が反射鏡41と観察試料70との間の光路中に挿入される。従って、本実施の形態の透過照明架台1は、光源ランプ31の光量を調整することなく、明視野照明時と減光照明時とにおける像の光量の差を小さくし得る。
また、本実施の形態において減光部材51は、前記明視野観察位置と斜光照明位置との切替における反射鏡41の移動に連動して、反射鏡41と観察試料70との間の光路中に挿入される。従って、本実施の形態の透過照明架台1は、煩雑な作業を行うことなく、自動的に、明視野照明時と減光照明時とにおける像の光量の差を小さくし得る。
本実施の形態において、反射鏡41は、鏡面41aと拡散板面41bとを有している。このため、反射鏡41は、照明光を鏡面41aを用いて正反射させることも可能であるし、拡散反射することも可能である。照明光束の反射に拡散板面41bを用いた場合、反射鏡41は、光源ランプ31のフィラメントによる発光強度のむらを目立たなくし得る。
なお、本実施の形態において、押板43は、円盤状に形成されている。このため、反射鏡回転軸42のZ軸に対する角度をいかなる角度に設定した場合においても、押板43は、被押圧部52dを押圧し得る。
なお、本実施の形態において、反射鏡回転軸42は、案内溝22によりY軸に沿った移動を案内されているが、例えば、アリガイドや棒ガイドなどの公知のいかなる案内手段に代替えすることも可能である。
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態において、第1の実施の形態の透過照明架台1と同様な構成は、同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の透過照明架台1は、第1の実施の形態の透過照明架台1と押板243、243’の構成が異なっている。具体的には、図3(B)中に示されるように、本実施の形態の押板243、243’は、三角形状を有している。押板243,243’は、図3(A)、(B)中に示されるように互いに左右対称に、回転軸を中心に反射鏡41に対して略45°ずれた状態で、保持枠42aに固定されている。これにより、三角形状の押板243,243’は、図3(B)中に示されるように、通常の明視野照明を行う際のように反射鏡41がZ軸に対して45度に設定された際に、互いの頂点を結ぶ軸線がY軸と実質的に平行になる。
以下に、本実施の形態の透過照明架台1の作用について説明する。本実施の形態の透過照明架台1は、通常の明視野照明時では、反射鏡41が明視野照明位置に配置される。反射鏡41が明視野照明位置に配置された際に、押板243、243’の一方は、第1の実施の形態と同様に被押圧部52dを押圧し、減光部材51を減光位置に移動させる。これにより本実施の形態の透過照明架台1は、第1の実施の形態と同様に、自動的に明視野照明時に、減光部材51により照明光の光量を調整し得る。
また、本実施の形態の透過照明架台1は、図4(A)、(B)に示すように、斜光照明時において、反射鏡41が斜光照明位置に配置される。この配置により、本実施の形態においても、減光部材51は、付勢部材52bの付勢力により自動的に退避位置に移動する。このようにして、本実施の形態においても、透過照明架台1は、斜光照明時に十分な照明光の光量を確保し得る。従って、本実施の形態においても、透過照明架台1は、第1の実施の形態と同様に、光源ランプ31の光量を調整することなく、明視野照明時と減光照明時とにおける像の光量の差を小さくし得る。
なお、本実施の形態の透過照明架台1は、押板243,243’が三角形状に構成されている。従って、押板243,243’は、反射鏡回転軸42を回転させることにより、被押圧部52dの押圧時の、被押圧部52dとの当接位置を変化させ得る。具体的には、反射鏡41がZ軸に対して45度(透過明視野照明時の反射鏡の配置)の場合、押板243,243’は、図3(A)(B)中に示されるように、被押圧部52dに対して頂点が接触する。言い換えると、顕微鏡の観察光軸と、反射鏡41からの照明光の光軸が一致している際に、押板243,243’は、被押圧部52dに対して頂点が接触する。この場合、Y軸において、押板243,243’と被押圧部52dとの接触位置から、反射鏡回転軸42の中央軸心までの距離(押圧距離)が、最大になる。押板243,243’は、案内溝22の光源部30側の端部において、この最大の押圧距離により被押圧部52dを押圧することにより、減光部材51を減光位置に配置し得る。
なお、反射鏡41がZ軸に対して45度以外の角度で配置された場合、押板243,243’は、図5(A)(B)中に示されるように、頂点以外の部分が被押圧部52dと接触する。言い換えると、顕微鏡の観察光軸と、反射鏡41からの照明光の光軸が異なった際に、押板243,243’は、頂点以外の部分が被押圧部52dと接触する。これにより、反射鏡41がZ軸に対して45度以外の角度で配置された場合、前記押圧距離は、最大の押圧距離に比べて減少する。従って、減光部材51は、押圧距離の減少に応じて、退避位置側に移動する。
この構成により、減光部材51は、反射鏡41の水平方向移動と回動により照明光軸と実体顕微鏡の左右2つの観察光軸の中心とほぼ一致したときに照明光の光路上に挿入され、照明光軸と観察光軸が異なったときに照明光の光路上から脱出する。言い換えると、本実施の形態の透過照明架台1は、透過明視野照明時の反射鏡41の配置から、反射鏡41を僅かに移動させたり、僅かに回動させたり、または僅かに移動及び回動させた場合にも、減光部材51により減光されることなく照明光を観察試料に照射し得る。従って、本実施の形態の透過照明架台1は、反射鏡41が斜光照明位置以外にある場合においても、斜光照明が可能である。言い換えると、本実施の形態の透過照明架台1は、Z軸に対して斜光照明位置より小さい入射角度で照明光を観察試料に照射することが出来、種々の入射角度の斜光照明により異なるコントラストを付けることができる。即ち、本実施の形態の透過照明架台1は、微少量だけ照明角度を変化させる斜光照明にも対応して、コントラストの付け方が多様化されれた斜光照明観察にも対応し得る。
なお、本実施の形態において、押板243,243’は、左右対称に設けられているため、本実施の形態の透過照明架台1は、照明光の反射に鏡面41a並びに拡散板面41bのどちらを使った場合においても、同様な作用を得られ得る。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態において、第2の実施の形態の透過照明架台1と同様な構成は、同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の透過照明架台1は、ストッパ52eと保持枠回転軸52aとがY軸に沿って移動可能なスライド部310に保持されている点が、第2の実施の形態の透過照明架台1と異なる。
スライド部310は、図6(A)(B)中に示されるように、スライド部本体311と、操作棒312と有している。スライド部本体311は、ストッパ52eと保持枠回転軸52aとを保持している。なお、本実施の形態において、ストッパ52eと保持枠回転軸52aとは、第2の実施の形態と同様に構成されている。
操作棒312は、ハウジング20により、Y軸に沿って摺動可能に支持されている。また、操作棒312は、一端と他端とを有しており、一端がスライド部本体311と接続されており、他端がハウジング20の外側に突き出ている。また、操作棒312の他端には、操作者が操作棒312を摺動する際につまむための操作部材312aが設けられている。なお、スライド部本体311に保持されたストッパ52eと保持枠回転軸52aとのX軸の位置は、第2の実施の形態と同様である。
操作棒312の摺動に伴って、スライド部本体311は、Y軸に沿って移動する。
以下に本実施の形態の透過照明架台1の作用について説明する。ストッパ52e並びに保持枠回転軸52aの位置が第2の実施の形態と同様になるようにスライド部本体311の位置(通常動作位置)を、操作棒312により設定した場合、本実施の形態の透過照明架台1は、第2の実施の形態と同様な作用を有する。
スライド部本体311を前記通常動作位置から光源部30側に前記最大の押圧距離を超えて移動させた場合、反射鏡41を明視野照明位置に移動した際においても押板243,243’が被押圧部52dに当接しない。これにより、減光部材51は、反射鏡41の位置に関係なく常に退避位置に位置されるように、反射鏡41の動作と非連動にし得る。即ち、スライド部310は、直線運動により反射鏡と連動もしくは非連動を選択的に切換を行う切替手段である。これにより、本実施の形態の透過照明架台1は、通常の明視野照明時に、減光部材51により光量を減少させることなく、照明し得る。即ち、本実施の形態の透過照明架台1は、通常の透過明視野観察時の明るさを増すことができる。
図1(A)は、第1の実施の形態に従った透過照明架台を示す概略的な上面図である。図1(B)は、図1(A)の透過照明架台を示す概略的な側面図である。 図2(A)は、斜光照明時の図1(A)の透過照明架台を示す概略的な上面図である。図2(B)は、斜光照明時の図1(A)の透過照明架台を示す概略的な側面図である。 図3(A)は、第2の実施の形態に従った透過照明架台を示す概略的な上面図である。図3(B)は、図3(A)の透過照明架台を示す概略的な側面図である。 図4(A)は、斜光照明時の図3(A)の透過照明架台を示す概略的な上面図である。図4(B)は、斜光照明時の図3(A)の透過照明架台を示す概略的な側面図である。 図5(A)は、押板の角度を変えた際の図3(A)の透過照明架台を示す概略的な上面図である。図5(B)は、押板の角度を変えた際の図3(A)の透過照明架台を示す概略的な側面図である。 図6(A)は、第3の実施の形態に従った透過照明架台を示す概略的な上面図である。図6(B)は、図6(A)の透過照明架台を示す概略的な側面図である。 図7は、従来の透過照明架台を示す概略的な側面図である。 図8は、他の従来の透過照明架台を示す概略的な側面図である。
符号の説明
1…透過照明架台、10…ガラスステージ、11…試料支持面、20…ハウジング、21…側壁、21a…内壁面、21b…外壁面、22…案内溝、23…開口、43,243、243’…押板、30…光源部、31…光源ランプ、310…スライド部、311…スライド部本体、312…操作棒、312a…操作部材、32…ランプハウス、33…照明光学系、40…反射部、41…反射鏡、41a…鏡面、41b…拡散板面、42…反射鏡回転軸、42a…保持枠、42b…ツマミ、50…減光部、51…減光部材、52…減光部材保持枠、52a…保持枠回転軸、52b…付勢部材、52d…被押圧部、52e…ストッパ、70…観察試料。

Claims (4)

  1. 照明用の光源と、
    観察試料を載置する試料載置面を有する試料載置台と、
    照明用の光源の光軸と、前記試料載置面と平行に移動可能であるとともに回動自在に設けられ、前記光源から出射された照明光を前記観察試料に導くように、前記照明光の反射方向を変更可能な反射鏡と、
    前記試料載置面と平行な前記反射鏡の移動に連動して、前記光源と前記観察試料との間の光路上に挿脱される減光部材と、
    を具備している顕微鏡用の透過照明架台。
  2. 前記減光部材は、前記反射鏡の回動に連動して、前記光源と前記試料との間の光路上に挿脱される請求項1記載の実体顕微鏡用の透過照明架台。
  3. 前記減光部材は、前記反射鏡の水平方向移動と回動により照明光軸と実体顕微鏡の観察光軸がほぼ一致したときに照明光の光路上に挿入され、照明光軸と観察光軸が異なったときに照明光の光路上から脱出する請求項2記載の実体顕微鏡用の透過照明架台。
  4. 前記減光部材は、直線移動する切換え手段を有し、前記切換え手段の直線運動により反射鏡と連動もしくは非連動を選択的に切換を行う請求項1乃至3のいずれか1項に記載の実体顕微鏡用の透過照明架台。
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