JP2005274505A - 炭酸ガス濃度測定装置、炭酸ガス濃度測定方法、ならびに燃焼機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外気中の炭酸ガス濃度を高精度に測定することが可能な燃焼機器を提供する。
【解決手段】 暖房用の火炎に基づく燃焼熱によって加熱されることにより赤外線Rを放出する赤外線放出板40Aと、その赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rの強度の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する測定ユニット40Bとを含むように、暖房機器に搭載された炭酸ガスセンサ40を構成する。熱エネルギーを光エネルギーに変換する非電力消費型の赤外線源(赤外線放出板40A)を使用して赤外線Rを放出させることが可能なため、電気エネルギーを光エネルギーに変換する電力消費型の赤外線源(例えばフィラメント電球などの光源)を使用していた従来の場合とは異なり、電気的変動要因(例えば乾電池の消耗)に起因して赤外線Rの放出強度が経時的に変動しにくくなり、燃焼熱の熱エネルギーが維持されている限りにおいて赤外線Rの放出強度が安定化する。
【選択図】 図3
【解決手段】 暖房用の火炎に基づく燃焼熱によって加熱されることにより赤外線Rを放出する赤外線放出板40Aと、その赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rの強度の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する測定ユニット40Bとを含むように、暖房機器に搭載された炭酸ガスセンサ40を構成する。熱エネルギーを光エネルギーに変換する非電力消費型の赤外線源(赤外線放出板40A)を使用して赤外線Rを放出させることが可能なため、電気エネルギーを光エネルギーに変換する電力消費型の赤外線源(例えばフィラメント電球などの光源)を使用していた従来の場合とは異なり、電気的変動要因(例えば乾電池の消耗)に起因して赤外線Rの放出強度が経時的に変動しにくくなり、燃焼熱の熱エネルギーが維持されている限りにおいて赤外線Rの放出強度が安定化する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、外気中の炭酸ガス濃度を測定するために使用される炭酸ガス濃度測定装置、外気中の炭酸ガス濃度を測定するための炭酸ガス濃度測定方法、ならびに炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法を使用した炭酸ガス濃度測定機能を備えた燃焼機器に関する。
従来より、燃焼熱を利用して各種効果を発揮する多様な燃焼機器が知られている。この燃焼機器としては、例えば、燃焼熱を利用して暖房効果を発揮する暖房機器が世界的に広く使用されており、この暖房機器としては、使用地域の気候等の条件に応じた暖房性能を有する多様な種類のものが知られている。この暖房機器に関しては、近年、本来の暖房機能以外に、安全基準や環境保全等の観点から新たな機能も要望されている。
一例を挙げれば、欧州では、暖房機器として、青炎バーナやホワイトフレームを利用した石油ストーブが広く使用されており、この種の暖房機器に関して、地球温暖化現象の進行を欧州規模で抑制することを目的として、炭酸ガス(二酸化炭素)濃度を測定することが要望されている。この炭酸ガス濃度の測定機能を備えた暖房機器は、必要に応じて外気、すなわち石油ストーブが使用されている室内空気中の炭酸ガス濃度を測定しており、その炭酸ガス濃度が規定値以上となったときに、ユーザにより停止させられている。
炭酸ガス濃度の測定機構に関しては、従来から既にいくつかの技術が知られている。具体的には、例えば、炭酸ガスに対する赤外線の被吸収特性、すなわち炭酸ガスが固有の波長域の赤外線を吸収する性質を利用して炭酸ガス濃度を測定する機構が知られている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照。)。この種の炭酸ガス濃度の測定機構では、フィラメント電球などの赤外線源(光源)から外気中に放出された赤外線を受光素子(赤外線センサ)において受光し、その赤外線の強度変化(光源から放出された赤外線の放出強度と赤外線センサにおいて検出された赤外線の検出強度との差異)に基づいて炭酸ガスに対する赤外線の被吸収率を演算することにより、外気中の炭酸ガス濃度を測定している。上記したフィラメント電球などの光源は、一般に、乾電池などを使用して駆動可能になっている。この種の炭酸ガス濃度の測定機構は、炭酸ガスセンサとして既に商品化されており、この炭酸ガスセンサを備えた暖房機器も併せて商品化されている。
特開平05−060687号公報
株式会社ガステックホームページ 「二酸化炭素センサ CO2−103R」 インターネット <URL:http://www.gastec.co.jp/seihin/sensa/red_sensa.htm>
ところで、暖房機器に炭酸ガス濃度の測定機構を搭載させた場合には、当然ながら、炭酸ガス濃度を高精度に測定するために、その炭酸ガス濃度の測定精度を確保する必要がある。しかしながら、従来の炭酸ガス濃度の測定機構では、電気エネルギーを光エネルギーに変換して赤外線を放出する電力消費型の赤外線源(例えばフィラメント電球などの光源)を使用している構成的要因に基づき、炭酸ガス濃度の測定精度が劣化し得るという問題があった。具体的には、従来の炭酸ガスの測定機構では、赤外線源としての光源が乾電池駆動している関係上、その乾電池の消耗具合に依存して赤外線の放出強度が経時的に変動し得るため、その赤外線の放出強度の変動に起因して炭酸ガス濃度の測定結果に誤差が含まれるおそれがあった。
なお、従来の炭酸ガス濃度の測定機構に関して上記した問題を改善するためには、例えば、赤外線の放出強度の変動に起因して炭酸ガス濃度の測定結果に誤差が含まれないようにするために、その赤外線の放出強度が変動しないような頻度で乾電池を交換すればよいが、この乾電池交換を要する対策は、頻繁に乾電池を交換しなければならない点において手間を要すると共に不経済である。また、上記した他、例えば、赤外線の放出強度の変動に起因して炭酸ガス濃度の測定結果に誤差が含まれることを見越して、補正演算用の回路を使用して誤差を解消するように炭酸ガス濃度の測定結果を補正する対策も考えられるが、この補正演算用の回路を使用した対策は、新たに補正演算用の回路を搭載しなければならない点において暖房機器の構成が煩雑化すると共にコストアップを招いてしまう。
確認までに、炭酸ガス濃度の測定機構を搭載した暖房機器に関して、フィラメント電球などの光源から放出される赤外線の放出強度が経時的に変動しないようにするためには、例えば、乾電池を使用して光源を駆動させずに、コンセントなどの電気的特性が安定な電源を使用して光源を駆動させればよいが、上記した石油ストーブに代表される移動型の暖房機器、すなわち根本的にコンセントを使用せずに移動自在に使用されることを前提としている暖房機器は、当然ながら、必ずしもコンセントが設置されている場所で使用されるとは限らないため、上記したように、フィラメント電球などの光源を乾電池駆動させている限り、炭酸ガス濃度の測定結果に誤差が含まれ得る。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、外気中の炭酸ガス濃度を高精度に測定することが可能な炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、本発明の炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法を使用し、外気中の炭酸ガス濃度を高精度に測定することが可能な燃焼機器を提供することにある。
本発明に係る炭酸ガス濃度測定装置は、炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気中の炭酸ガス濃度を測定するものであり、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から放出された赤外線の強度を検出する第1の赤外線強度検出手段と、少なくとも第1の赤外線強度検出手段の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する演算手段とを備えたものである。
本発明に係る炭酸ガス濃度測定方法は、炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気中の炭酸ガス濃度を測定する方法であり、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から放出された赤外線の強度を検出し、その赤外線の強度の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算するようにしたものである。
本発明に係る炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法では、炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気中の炭酸ガス濃度を測定するために、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から赤外線が放出され、その赤外線の強度の検出結果(赤外線の強度変化)に基づいて炭酸ガス濃度が演算される。この場合には、燃焼熱の熱エネルギーを赤外線発生用のエネルギーとして流用することにより赤外線源から赤外線が放出され、すなわち熱エネルギーを光エネルギーに変換する非電力消費型の赤外線源を使用して赤外線が放出されるため、電気エネルギーを光エネルギーに変換する電力消費型の赤外線源(例えばフィラメント電球などの光源)を使用して赤外線を放出させていた従来の場合とは異なり、電気的変動要因(例えば乾電池の消耗)に起因して赤外線の放出強度が経時的に変動しにくくなる。これにより、燃焼熱の熱エネルギーが維持されている限りにおいて赤外線の放出強度が安定化され、上記した電気的変動要因に起因して炭酸ガス濃度に誤差が含まれなくなるため、外気中の炭酸ガス濃度の測定精度が向上する。
本発明に係る燃焼機器は、炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気中の炭酸ガス濃度を測定する炭酸ガス濃度測定機能を備えたものであり、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線を放出する赤外線源と、赤外線源から放出された赤外線の強度を検出する赤外線強度検出手段と、赤外線強度検出手段の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する演算手段とを備えたものである。
本発明に係る燃焼機器では、本発明の炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法を使用することにより、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から赤外線が放出され、その赤外線の強度の検出結果に基づいて炭酸ガスの濃度が演算されるため、上記したように、赤外線の放出強度の安定化に基づいて外気中の炭酸ガス濃度測定精度が向上する。なお、「外気」とは、燃焼機器の周辺空気、すなわち燃焼機器が使用されている室内の空気である。
本発明に係る炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法によれば、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から赤外線が放出され、その赤外線の強度の検出結果に基づいて外気中の炭酸ガス濃度が演算されることに基づき、炭酸ガス濃度の測定精度が向上するため、外気中の炭酸ガスの濃度を高精度に測定することができる。これにより、これらの炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法を使用して、外気中の炭酸ガス濃度を高精度に測定することが可能な燃焼機器を具現化することができる。
また、本発明に係る燃焼機器によれば、本発明の炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法を使用して炭酸ガス濃度が演算されることに基づき、その炭酸ガス濃度の測定精度が向上するため、外気中の炭酸ガス濃度を高精度に測定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施の形態に係る燃焼機器としての暖房機器の構成について説明する。図1は暖房機器の外観構成を模式的に表しており、図2は図1に示した暖房機器の断面構成を模式的に表している。なお、本発明の「炭酸ガス濃度測定装置」は本実施の形態の暖房機器に搭載されるものであると共に、本発明の「炭酸ガス濃度測定方法」は本実施の形態の暖房機器の動作に基づいて実現されるものであるため、それらの「炭酸ガス濃度測定装置」および「炭酸ガス濃度測定方法」に関しては以下で併せて説明する。
本実施の形態に係る暖房機器は、外気G中の炭酸ガス濃度を測定し、より具体的には炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気G中の炭酸ガス濃度を測定する機能を有するものである。この暖房機器は、例えば、移動型の石油ストーブであり、図1および図2に示したように、主に、タンク10上に配置された外筒20の周囲を囲むようにガード30が設置されており、そのガード30に炭酸ガスセンサ40が取り付けられた構成を有している。この外筒20には、上蓋23が設けられている。また、外筒20の内部には、暖房用の火炎Fを安定化させるための内炎板21、芯外筒24および外炎板25が収納されている。なお、図2では、ガード30の図示を省略している。
タンク10は、例えば灯油などの燃料11を貯蔵するための貯蔵部材であると共に、外筒20を支持するための支持部材である。このタンク10には、例えば、空気導入用の導入口10Kが下面に設けられていると共に、暖房機器の暖房能力(いわゆる火力)を調整するためのダイヤル式のつまみ12が表面に設けられている。この暖房機器では、例えば、タンク10に貯蔵されている燃料11に気化芯13の一端が浸漬されていると共にその気化芯13の他端が内炎板21の近傍まで延設されており、その気化芯13を利用して気化された燃料11が着火されることにより火炎Fが生じるようになっている。なお、タンク10には、例えば、給油口や油量メータ(いずれも図示せず)なども設けられている。
外筒20は、上記した内炎板21、芯外筒24および外炎板25を収納するための筒状の外装部材であると共に、燃焼熱によって加熱される被加熱部材である。この外筒20には、例えば、暖房機器の燃焼状態を視認可能とするための窓22が設けられている。なお、外筒20には、例えば、内筒や内炎板押さえ(いずれも図示せず)なども収納されている。この外筒20に収納されている内炎板21は、気流を安定に維持して火炎Fを安定化させることにより、上記したように、暖房機器の燃焼状態を安定化させるものである。
ガード30は、暖房機器を使用するユーザが誤って外筒20に触れることを防止するための防護部材である。このガード30は、例えば、外筒20の延在方向に沿って延在する複数の線状部材が両端近傍において2つのリング状部材を介して固定された略網状構造を有している。
炭酸ガスセンサ40は、炭酸ガスを含む外気G、すなわち暖房機器の周辺空気(暖房機器が使用されている室内の空気)中の炭酸ガス濃度を測定するために使用される炭酸ガス濃度測定装置である。この炭酸ガスセンサ40は、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から放出された赤外線を利用して炭酸ガス濃度を測定するものであり、具体的には、例えば、炭酸ガス濃度を測定するために、燃焼熱によって加熱されることにより後述する赤外線放出板40A(図3参照)から放出された赤外線を利用するものである。特に、炭酸ガスセンサ40は、例えば、ガード30に取り付けられることにより支持されており、必要に応じて自由に着脱可能になっている。
次に、図1〜図3を参照して、暖房機器の主要部の構成について説明する。図3は、図1および図2に示した炭酸ガスセンサ40およびその周辺部の断面構成を拡大して表している。なお、図3では、図示内容を簡略化するために、外筒20および炭酸ガスセンサ40のみを図示しており、他の内炎板21およびガード30等の図示を省略している。
炭酸ガスセンサ40は、例えば、図1〜図3に示したように、燃焼熱、具体的には暖房機器において生じる暖房用の火炎Fに基づく燃焼熱によって加熱されることにより赤外線Rを放出する赤外線源としての赤外線放出板40Aと、この赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rを検出することにより炭酸ガス濃度を測定する測定ユニット40Bとを含んで構成されている。赤外線放出板40Aと測定ユニット40Bとの間には、外気Gを通過させるための外気流路60が設けられており、例えば、室内の自然対流現象を利用して外気Gを外気流路60に導くようになっている。この外気流路60の幅、すなわち赤外線放出板40Aと測定ユニット40Bとの間の間隔は、例えば、赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rを測定ユニット40Bにおいて十分に検出可能な限り、自由に設定可能である。なお、外気Gを外気流路60に導く方法は必ずしも自然対流に限らず、例えば、暖房機器が吸気・排気機構を有している場合には、その吸気・排気機構を利用して自然的または機械的(強制的)に外気Gを外気流路60に導くようにしてもよい。
赤外線放出板40Aは、例えば、外筒20の外壁面に取り付けられた板状の赤外線放出部材である。この赤外線放出板40Aは、例えば、接着剤などを介して外筒20に貼り付けられており、燃焼熱の熱伝導現象、すなわち燃焼熱が外筒20を経由して赤外線放出板40Aに直接的に伝導する現象を利用して加熱されることにより赤外線Rを放出するものである。赤外線放出板40Aは、例えば、燃焼熱によって加熱されることにより赤外線Rを放出可能な材料により構成されており、具体的にはグラファイト、ガラス(ケイ素酸化物)または金属酸化物などにより構成されている。この金属酸化物としては、例えば、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ナトリウム(Na)またはリチウム(Li)などの金属の酸化物が挙げられる。この赤外線放出板40Aの構成材料としては、例えば、放射率が高い上、その放射率と波長との間の相関が既知である材料が好ましい。特に、赤外線放出板40Aの立体的構造としては、例えば、表面が平滑でない凹凸構造が好ましい。なお、赤外線放出板40Aは必ずしも外筒20に取り付けられている必要はなく、例えば、赤外線放出板40Aが外筒20から離間されて配置されており、その赤外線放出板40Aが燃焼熱の熱放射現象、すなわち燃焼熱が外筒20と赤外線放出板40Aとの間の空間を経由して間接的に伝導する現象を利用して加熱されるようにしてもよい。
測定ユニット40Bは、例えば、ケース41の内部に、赤外線Rを波長分離するフィルタ42と、このフィルタ42において波長分離された赤外線R(R1)の強度を検出する赤外線センサ43と、赤外線放出板40Aの温度を検出する温度センサ46と、炭酸ガスセンサ40全体を制御する制御回路47とが収納された構成を有している。この温度センサ46は、例えば、フィルタ42と同様に赤外線Rを波長分離するフィルタ44と、このフィルタ44において波長分離された赤外線R(R2)の強度を検出する赤外線センサ45とを含んで構成されている。すなわち、フィルタ42、赤外線センサ43、温度センサ46(フィルタ44,赤外線センサ45)および制御回路47は一括してケース41に収納されており、すなわちケース41に収納された状態で測定ユニット40Bとしてユニット化されている。
ケース41は、赤外線センサ43および制御回路47を含む一連の炭酸ガス濃度測定用のデバイスを収納し、それらのデバイスを周囲から空間的に分離する収納部材であり、より具体的には、赤外線センサ43および制御回路47を含む一連の炭酸ガス濃度測定用のデバイスが周囲から熱や光などの影響を受けることを防止するものである。ここでは、ケース41に、上記した赤外線センサ43および制御回路47と共に、フィルタ42および温度センサ46(フィルタ44,赤外線センサ45)も収納されている。このケース41には、赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rを導き入れるための開口(導入口)41Kが設けられている。上記した「熱の影響」とは、例えば、外気流路60を流れる外気Gの気流に起因する影響や、赤外線放出板40A以外の物体(例えば外筒20)から放出される不要な赤外線に起因する影響などである。また、「光の影響」とは、火炎Fの光に起因する影響や、暖房機器が使用されている室内の照明光に起因する影響などである。このケース41の構成材料としては、例えば、熱伝導性が低い上、光透過性が低い材料が好ましい。特に、ケース41の表面には、例えば、上記した不要な赤外線を反射させるために、金鍍金などのコーティング処理が施されていてもよい。また、ケース41には、例えば、そのケース41自体が加熱されることにより温度上昇することを防止するために、ヒートシンク機構やラジエータ機構が設けられていてもよい。
フィルタ42は、赤外線放出板40Aから放出されることにより外気流路60を経由して測定ユニット40Bへ導かれた赤外線Rを波長域W1(第1の波長域)に波長分離し、すなわち赤外線Rのうちの波長域W1の赤外線R1を選択的に透過させることにより赤外線センサ43へ導く光学フィルタ(第1の光学フィルタ)である。このフィルタ42は、例えば、波長域W1以外の波長域に赤外線吸収特性を有するバンドパスフィルタにより構成されている。上記した波長域W1は、赤外線Rの全波長域のうちの炭酸ガスに吸収されやすい波長を含む波長域であり、例えば、4.26μmまたは4.43μmのいずれかの波長を含む波長域である。これらの2つの波長域はいずれも使用可能であるが、例えば、2つの波長域の間で炭酸ガスに対する赤外線の被吸収率を比較すると、その被吸収率は4.43μmの波長を含む波長域よりも4.26μmの波長を含む波長域において高くなるため、一般には、炭酸ガス濃度が低濃度(例えば1%以下)の場合には4.26μmの波長を含む波長域を使用し、高濃度(例えば10%以上)の場合には4.43μmの波長を含む波長域を使用するのが好ましい。
赤外線センサ43は、赤外線Rの強度を検出する赤外線強度検出手段(第1の赤外線強度検出手段)であり、具体的にはフィルタ42において波長域W1に波長分離された赤外線R1の強度を検出するものである。この赤外線センサ43は、例えば、サーモパイルなどの熱起電力型素子、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)などの焦電素子、あるいはセレン化鉛(PbSe)セルなどの光導電素子により構成されている。
温度センサ46は、赤外線Rの強度を検出することにより赤外線放出板40Aの温度を検出する温度検出手段(第1の温度検出手段)である。フィルタ44は、赤外線放出板40Aから放出されることにより外気流路60を経由して測定ユニット40Bへ導かれた赤外線Rを上記した波長域W1とは異なる波長域W2(第2の波長域;W2≠W1)に波長分離し、すなわち赤外線Rのうちの波長域W2の赤外線R2を選択的に透過させることにより赤外線センサ45へ導く光学フィルタ(第2の光学フィルタ)である。このフィルタ44は、例えば、波長域W2以外の波長域に赤外線吸収特性を有するバンドパスフィルタ、具体的には5.50μm以上の波長域に赤外線透過特性を有するローパスフィルタにより構成されている。上記した波長域W2は、赤外線Rの全波長域のうちの炭酸ガスに吸収されにくい波長を含む波長域である。特に、波長域W2としては、例えば、上記したように炭酸ガスに吸収されにくい上、その炭酸ガス以外の他の吸収源(例えば外気中の水分など)に吸収されにくい波長を含む波長域が好ましく、波長域W2の一例を挙げれば、3.00μmの波長を含む波長域である。なお、波長域W2は必ずしも3.00μmの波長を含む波長域に限らず、波長域W1と重複しない波長範囲において自由に設定可能である。
赤外線センサ45は、赤外線Rの強度を検出することにより赤外線放出板40Aの温度を検出するために使用される赤外線強度検出手段(第2の赤外線強度検出手段)であり、具体的にはフィルタ44において波長域W2に波長分離された赤外線R2の強度を検出するものである。この赤外線センサ45は、例えば、サーモパイルなどの熱起電力型素子により構成されている。
制御回路47は、炭酸ガスセンサ40全体を制御するためのものであり、特に、少なくとも赤外線センサ43の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する演算手段である。この制御回路47は、例えば、赤外線センサ43の検出結果と共に温度センサ46(赤外線センサ45)の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算するようになっている。
次に、図1〜図4を参照して、制御回路47の詳細な構成について説明する。図4は、制御回路47のブロック構成を表している。なお、図4では、制御回路47を構成する一連の構成要素と共に、図3に示した赤外線センサ43および温度センサ46を併せて示している。
制御回路47は、例えば、図4に示したように、制御回路47の制御主体であるコントローラ471と、各種情報を記憶するためのメモリ472と、赤外線センサ43の出力信号を増幅するアンプ473と、その赤外線センサ43の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するアナログ/デジタル(A/D)変換器474と、温度センサ46の出力信号を増幅するアンプ475と、その温度センサ46の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器476と、警告音を鳴らすブザー477とを含んで構成されている。
コントローラ471は、メモリ472から必要に応じてデータを読み出すことにより、そのデータと共に赤外線センサ43の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度Cを演算するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit )などの制御デバイスにより構成されている。このコントローラ471は、例えば、上記したように、赤外線センサ43の検出結果と共に温度センサ46の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度Cを演算するものであり、具体的には温度センサ46により検出された赤外線放出板40Aの温度Tに基づき、その赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rの放出強度SPを演算することにより、その赤外線Rの放出強度SPに基づいて炭酸ガス濃度Cを演算するようになっている。特に、コントローラ471は、例えば、炭酸ガス濃度Cを演算すると、その炭酸ガス濃度Cを評価するための基準値(基準濃度CS;例えばCS=1%)と炭酸ガス濃度Cとを比較することにより、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上(C≧CS)となったときにブザー477を作動させるようになっている。
メモリ472は、コントローラ471が炭酸ガス濃度Cを演算するために必要なデータを記憶しており、例えば、レジスタ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory )などの記憶デバイスにより構成されている。このメモリ472には、例えば、上記した基準濃度CS、プランクの式を利用して赤外線Rの放出強度SPを演算するために必要な赤外線放出板40Aの放射率H、ならびに後述する赤外線R1の被吸収率Pと炭酸ガス濃度Cとの間の相関を表すテーブルデータDなどがあらかじめ定数として記憶されている。
ブザー477は、コントローラ471から出力される作動信号に基づいて作動し、必要に応じて警告音を鳴らすものである。
次に、図1〜図4を参照して、暖房機器の動作について説明する。なお、本発明の炭酸ガス濃度測定方法は、以下で説明する暖房機器の動作に基づいて実現される。
この暖房機器では、炭酸ガスセンサ40を構成する赤外線放出板40Aと測定ユニット40B(フィルタ42,赤外線センサ43,温度センサ46(フィルタ44,赤外線センサ45))との間に以下の光学的原理が成立する。すなわち、気化芯13を利用して気化された燃料11が着火されることにより火炎Fが発生し、その火炎Fに基づいて燃焼熱が生じると、その燃焼熱によって外筒20が加熱され、すなわち燃焼熱が外筒20を経由して伝導することにより赤外線放出板40Aが加熱されるため、その赤外線放出板40Aから測定ユニット40Bへ向けて赤外線Rが放出される。赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rが外気流路60を経由して測定ユニット40Bへ導かれ、すなわち赤外線Rが導入口41Kを通じてケース41内のフィルタ42へ導かれると、その赤外線Rがフィルタ42において波長分離されるため、赤外線Rのうちの波長域W1の赤外線R1が選択的に赤外線センサ43へ導かれる。これにより、赤外線センサ43において赤外線R1の強度(検出強度)Sが検出される。一方、赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rが導入口41Kを通じてケース41内のフィルタ44へ導かれると、その赤外線Rがフィルタ44において波長分離されるため、赤外線Rのうちの波長域W2の赤外線R2が選択的に赤外線センサ45へ導かれる。これにより、赤外線センサ45において赤外線R2の強度が検出されるため、温度センサ46において赤外線R2の強度に基づいて赤外線放出板40Aの温度Tが検出される。
制御回路47のコントローラ471は、以下の手順を経て、外気G中の炭酸ガス濃度Cを演算する。すなわち、まず、温度センサ46(赤外線センサ45)において検出された赤外線放出板40Aの温度Tを取得すると、メモリ472から赤外線放出板40Aの放射率Hを読み出し、プランクの式を利用して温度Tおよび放射率Hに基づいて赤外線R1の放出強度SPを演算する。この「放出強度SP」とは、赤外線放出板40Aから放出された直後の赤外線R1の強度(初期強度)であり、すなわち炭酸ガスに吸収される前の赤外線R1の強度(最大強度)である。続いて、赤外線センサ43において検出された赤外線R1の検出強度Sと先に演算した放出強度SPとに基づき、放出強度SPに対する検出強度Sの減少率、すなわち炭酸ガスに対する赤外線R1の被吸収率Pを演算する。最後に、メモリ472からテーブルデータDを読み出し、そのテーブルデータDを参照して被吸収率Pに対応する炭酸ガス濃度Cを特定する。これにより、赤外線センサ43の検出結果および温度センサ46(赤外線センサ45)の検出結果に基づいて外気G中の炭酸ガス濃度Cが演算される。
炭酸ガス濃度Cを演算したコントローラ471は、メモリ472から基準濃度CSを読み出すことにより炭酸ガス濃度Cと比較し、その炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となったとき(C≧CS)にブザー477を作動させる。これにより、ブザー477が警告音を鳴らすため、その警告音を合図にしてユーザにより暖房機器が停止させられる。
本実施の形態に係る暖房機器では、炭酸ガスに対する赤外線Rの被吸収現象を利用して外気G中の炭酸ガス濃度Cを測定する測定機構として、暖房用の火炎Fに基づく燃焼熱を利用して赤外線放出板40Aから赤外線Rを放出させることにより、その赤外線Rの強度の検出結果(赤外線R1の強度変化)に基づいて炭酸ガス濃度Cを演算する炭酸ガスセンサ40を備えるようにしたので、燃焼熱の熱エネルギーを赤外線発生用のエネルギーとして流用することにより赤外線放出板40Aから赤外線Rが放出され、すなわち熱エネルギーを光エネルギーに変換する非電力消費型の赤外線源(赤外線放出板40A)を使用して赤外線Rが放出される。この場合には、上記「背景技術」の項において説明した従来の炭酸ガス濃度の測定機構、すなわち電気エネルギーを光エネルギーに変換する電力消費型の赤外線源(例えばフィラメント電球などの光源)を使用していた場合とは異なり、例えば乾電池の消耗などの電気的変動要因に起因して赤外線Rの放出強度が経時的に変動しにくくなる。これにより、燃焼熱の熱エネルギーが維持されている限りにおいて赤外線Rの放出強度が安定化され、上記した電気的変動要因に起因して炭酸ガス濃度Cに誤差が含まれにくくなるため、その炭酸ガス濃度Cの測定精度が向上する。したがって、本実施の形態では、外気G中の炭酸ガス濃度Cを高精度に測定することができる。
また、本実施の形態では、赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rを波長域W1に波長分離するフィルタ42を備え、そのフィルタ42の波長分離作用を利用して赤外線Rのうちの波長域W1の赤外線R1を選択的に赤外線センサ43へ導くようにしたので、その赤外線センサ43において、炭酸ガス濃度Cを測定するために必要な波長域W1の赤外線R1が選択的に検出される。したがって、赤外線センサ43において赤外線R1の強度を安定かつ容易に検出することができる。
この場合には、特に、上記したように炭酸ガス濃度Cを測定するために必要な波長域W1、すなわち炭酸ガスに対する被吸収性が高い特定の波長域W1の赤外線R1の強度に基づいて炭酸ガス濃度Cを演算するようにしたので、炭酸ガスに対する被吸収性が低い波長域の赤外線の強度に基づいて炭酸ガス濃度Cを演算する場合と比較して、炭酸ガスに対する被吸収性に基づく赤外線R1の検出感度が向上する。したがって、炭酸ガス濃度Cをより高精度に測定することができる。
また、本実施の形態では、赤外線センサ43をケース41に収納し、その赤外線センサ43を周囲から空間的に分離するようにしたので、そのケース41の存在に基づき、赤外線センサ43が周囲から熱や光の影響を受けにくくなる。この場合には、赤外線センサ43をケース41に収納させずに露出させる場合と比較して、赤外線センサ43の検出結果に上記した熱や光の影響に起因する誤差が含まれにくくなるため、その赤外線センサ43の検出精度が向上する。したがって、赤外線センサ43において赤外線R1の強度を高精度に検出することができる。この場合には、例えば、上記したように、ケース41に不要な赤外線を反射させるためのコーティング処理を施したり、あるいはケース41に温度上昇を防止するためのヒートシンク機構やラジエータ機構を設けるようにすれば、赤外線センサ43の検出精度をより向上させることができる。もちろん、赤外線センサ43に関して上記した効果は、その赤外線センサ43と共にケース41に収納されている温度センサ46(赤外線センサ45)に関しても同様に得られるため、その温度センサ46(赤外線センサ45)において赤外線放出板40Aの温度Tを高精度に検出することもできる。
また、本実施の形態では、赤外線放出板40Aの温度Tを検出する温度センサ46(赤外線センサ45)を備え、制御回路47のコントローラ471が赤外線センサ43の検出結果(赤外線R1の検出強度S)と共に温度センサ46(赤外線センサ45)の検出結果(赤外線放出板40Aの温度T)に基づいて炭酸ガス濃度Cを演算するようにしたので、上記したように、炭酸ガス濃度Cの演算過程において、プランクの式を利用することにより赤外線センサ43の温度Tに基づいて赤外線Rの放出強度SPが特定される。この場合には、温度センサ46(赤外線センサ45)の検出結果を加味せずに赤外線センサ43の検出結果のみに基づいて炭酸ガス濃度Cを演算し、すなわち赤外線放出板40Aから放出される赤外線Rの放出強度SPを不変の定数として扱うことにより炭酸ガス濃度Cを演算する場合とは異なり、例えば暖房能力(いわゆる火力)の変化等に基づいて赤外線Rの放出強度SPが変動したとしても、その放出強度SPの変動分を加味して炭酸ガス濃度Cが演算されるため、炭酸ガス濃度Cの測定精度がより向上する。したがって、炭酸ガス濃度Cをより高精度に測定することができる。
この場合には、特に、赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rを波長域W1とは異なる波長域W2に波長分離するフィルタ44を含むように温度センサ46を構成し、そのフィルタ44の波長分離作用を利用して赤外線Rのうちの波長域W2の赤外線R2を選択的に赤外線センサ45へ導くようにしたので、その赤外線センサ45において炭酸ガス濃度Cを測定するために必要な波長域W1以外の波長域W2の赤外線R2が選択的に検出される。したがって、炭酸ガスに対する被吸収性が低い波長域W2の赤外線R2に基づいて赤外線放出板40Aの温度Tが検出されるため、温度センサ46(赤外線センサ45)において赤外線放出板40Aの温度Tを検出する際に、炭酸ガスに対する被吸収性の影響を受けにくくなる。したがって、温度センサ46(赤外線センサ45)において赤外線放出板40Aの温度Tを安定、容易かつ高精度に検出することができる。
また、本実施の形態では、上記したように、暖房用の火炎Fに基づく燃焼熱を利用して赤外線放出板40Aから赤外線Rを放出させることにより、例えば、暖房機器の着火時にのみ乾電池が使用されるため、赤外線Rを放出させるために乾電池が使用される場合と比較して、乾電池が長寿命化(省電力化)する。したがって、乾電池の消耗に起因して暖房機器(具体的には例えば制御回路47)が動作不能になったり、あるいは着火不能になることを抑制することができる。この場合には、特に、上記した乾電池の長寿命化に基づき、乾電池の交換頻度が減少するため、1シーズン(いわゆる一冬期間)に渡って電池交換を行わずに暖房機器を稼働させることが可能となり、すなわち暖房機器の使用に関する利便性を向上させることができる。
また、上記した他、本実施の形態に係る炭酸ガスセンサ40または炭酸ガス濃度測定方法では、暖房用の火炎Fに基づく燃焼熱を利用して赤外線源(赤外線放出板40A)から赤外線Rを放出させることにより、その赤外線Rの強度の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度Cを演算するようにしたので、上記したように、炭酸ガス濃度Cの測定精度が向上する結果、外気G中の炭酸ガス濃度Cを高精度に測定することができる。これにより、この炭酸ガスセンサ40または炭酸ガス濃度測定方法を使用することにより、外気G中の炭酸ガス濃度Cを高精度に測定することが可能な暖房機器を具現化することができる。
なお、本実施の形態では、赤外線源として板状の赤外線放出板40Aを備えるように炭酸ガスセンサ40を構成したが、必ずしもこれに限られるものではなく、赤外線源の態様は自由に変更可能である。具体的には、例えば、赤外線源は上記した板状の部材に代えてシート状の部材であってもよいし、あるいは外筒20の表面に塗布された塗膜であってもよい。これらのいずれの場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、図3に示したように、互いに異なる2つの波長域W1,W2の赤外線R1,R2の強度を検出するために、2つの赤外線R1,R2に対応して2つのフィルタ42,44および2つの赤外線センサ43,45を備えるように炭酸ガスセンサ40(測定ユニット40B)を構成することにより、それらの2つの赤外線センサ43,45を使用して赤外線R1,R2の強度を別個に検出するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではない。具体的には、図3に示した2つのフィルタ42,44および2つの赤外線センサ43,45に代えて、例えば、図5に示したように、1つのフィルタ142および1つの赤外線センサ143を備えるように炭酸ガスセンサ40を構成することにより、その1つの赤外線センサ143を使用して赤外線R1,R2の強度を一括して検出するようにしてもよい。フィルタ142は、例えば、波長分離の波長域(選択的に透過させる波長域)を必要に応じて互いに異なる複数の波長域に切り替え可能な可変フィルタにより構成されている。具体的には、フィルタ142は、例えば、赤外線Rを2つの波長域W1,W2の赤外線R1,R2に可変的に波長分離するものであり、すなわち上記実施の形態において説明した2つのフィルタ42,44の役割を一括して担うものである。赤外線センサ143は、フィルタ142において波長分離された赤外線R1,R2の強度を検出するものであり、上記実施の形態において説明した赤外線センサ43,45の役割を一括して担うものである。この赤外線センサ143は、例えば、赤外線センサ45と同様の構成を有している。これらのフィルタ142および赤外線センサ143を備えた炭酸ガスセンサ40では、フィルタ142の波長分離の波長域が波長域W1に設定されている状態において赤外線Rが導かれると、そのフィルタ142の波長分離作用を利用して赤外線Rのうちの波長域W1の赤外線R1が選択的に赤外線センサ143へ導かれ、その赤外線センサ143において赤外線R1の強度が検出されると共に、フィルタ142の波長分離の波長域が波長域W1から波長域W2へ切り替えられた状態において赤外線Rが導かれると、そのフィルタ142の波長分離作用を利用して赤外線Rのうちの波長域W2の赤外線R2が選択的に赤外線センサ143へ導かれ、その赤外線センサ143において赤外線R2の強度が検出される。したがって、この炭酸ガスセンサ40においても赤外線R1,R2の強度を検出することが可能なため、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、図5に示した炭酸ガスセンサ40に関する上記以外の構成は、図3に示した場合と同様である。
参考までに、具体的に図面を参照して説明しないが、図5に示したように、1つの赤外線センサ143を使用して赤外線R1,R2の強度を一括して検出する場合には、例えば、可変フィルタにより構成されたフィルタ142に代えて、上記実施の形態において説明した2つのフィルタ42,44(図3参照)を搭載し、必要に応じて各フィルタ42,44の位置を赤外線センサ143に対向させるように交互に切り替えることが可能なターレット式のフィルタ機構を備えるように炭酸ガスセンサ40を構成してもよい。この場合においても、フィルタ機構を使用してフィルタ42,44の位置を切り替えることにより、それらのフィルタ42,44の波長分離作用を利用して赤外線センサ143において赤外線R1,R2の強度を検出することが可能なため、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、図3に示したように、温度検出用センサ(温度センサ46)を赤外線放出板40Aから離間させて配置し、すなわち非接触型の温度検出用センサ(温度センサ46)を使用することにより、その非接触型の温度検出用センサ(温度センサ46)において赤外線放出板40Aの温度Tを間接的に検出するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではない。具体的には、非接触型の温度検出用センサ(温度センサ46)に代えて、例えば、図6に示したように、接触型の温度検出用センサ(温度センサ48)を備えるように炭酸ガスセンサ(測定ユニット40B)を構成することにより、その接触型の温度検出用センサ(温度センサ48)を使用して赤外線放出板40Aの温度Tを直接的に検出するようにしてもよい。この温度センサ48は、例えば、赤外線放出板40Aの表面に取り付けられ、具体的には赤外線放出板40Aに貼り付けられており、サーミスタなどの抵抗変化型素子や熱電対などの熱起電力型素子により構成されている。なお、当然ながら、非接触型の温度センサ46に代えて接触型の温度センサ48を使用する場合には、図3に示した温度センサ46(フィルタ44,赤外線センサ45)は不要となる。この温度センサ48を備えた炭酸ガスセンサ40においても赤外線放出板40Aの温度Tを測定することが可能なため、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。確認までに、図6では、温度センサ48を制御回路47に接続させるための配線を示していないが、その配線の引き回し方は自由に設定可能である。なお、図6に示した炭酸ガスセンサ40に関する上記以外の構成は、図3に示した場合と同様である。
また、本実施の形態では、図3に示したように、赤外線Rを放出する赤外線源(赤外線放出板40A)を備えるように炭酸ガスセンサ40を構成したが、必ずしもこれに限られるものではなく、炭酸ガスセンサ40とは別個に赤外線源が確保される場合には、その赤外線源を備えないように炭酸ガスセンサ40を構成してもよい。具体的には、例えば、図7に示したように、暖房機器において発生した暖房用の火炎Fに基づく燃焼熱によって加熱されることにより外筒20から赤外線Rが放出され、すなわち外筒20が赤外線源として機能し得る場合には、その外筒20を赤外線源として使用することが可能である。この炭酸ガスセンサ40においても、外筒20から放出された赤外線Rを利用することにより上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、図7に示した炭酸ガスセンサ40に関する上記以外の構成は、図3に示した場合と同様である。
参考までに、具体的に図面を参照して説明しないが、図7に示したように、炭酸ガスセンサ40とは別個の赤外線源を使用する場合には、暖房機器において発生した暖房用の火炎Fに基づく燃焼熱によって加熱されることにより赤外線Rを放出し得る限り、その赤外線源は自由に変更可能である。具体的には、例えば、炭酸ガスセンサ40を外筒20の下側(例えば、図2に示した導入口10K内)に設置することにより、内炎板21を赤外線源として使用してもよい。この場合においても、燃焼時に内炎板21が加熱されることにより、その内炎板21から赤外線Rが放出されるため、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、図4に示したように、ブザー477を備えるように炭酸ガスセンサ40を構成し、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となったときに制御回路47のコントローラ471がブザー477を作動させることによりユーザに注意を促すようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となったときにコントローラ471がブザー477を作動させたのち、そのコントローラ471が暖房機器を強制的に停止させるようにしてもよい。このコントローラ471が暖房機器を強制的に停止させる機構としては、例えば、電気的な信号処理を使用し、アクチュエータを作動させて気化芯13を下げる(内炎板21から遠ざける)ことにより暖房機器の燃焼動作を停止させるようにしてもよいし、あるいはリレー回路を使用し、電動消火機構を作動させるようにしてもよい。この場合には、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となったときに暖房機器を停止させることにより、その暖房機器から引き続き炭酸ガスが発生しなくなるため、外気G中の炭酸ガス濃度Cが過剰に増加することを防止することができる。
また、本実施の形態では、図4に示したように、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となったときに作動する作動主体としてブザー477を備えるように炭酸ガスセンサ40(測定ユニット40B)を構成し、そのブザー477が警告音を鳴らすことにより炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となった旨をユーザに伝達するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となった旨をユーザに伝達し得る限り、上記した作動主体は自由に変更可能である。具体的には、例えば、ブザー477に代えてランプや表示パネルを備えるように炭酸ガスセンサ40を構成することにより、炭酸ガスの濃度Cが基準濃度CS以上となったときにランプを点灯させたり、あるいは表示パネルに警告メッセージを表示するようにしてもよい。これらのランプや表示パネルは、例えば、ユーザが視認しやすいように、ケース41の表面に取り付けられるのが好ましい。この場合においても、ランプの点灯時に発生する光や表示パネルに表示される警告メッセージを利用して、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となった旨をユーザに伝達することができる。なお、表示パネルを備えるように炭酸ガスセンサ40を構成する場合には、例えば、上記したように表示パネルに警告メッセージを表示させる他、その表示パネルに炭酸ガス濃度Cをリアルタイムで表示するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、炭酸ガス濃度Cの測定精度を向上させるための構成例として、上記したように、赤外線放出板40Aの温度Tを検出する温度センサ46を備えるように炭酸ガスセンサ40(測定ユニット40B)を構成することにより、その赤外線放出板40Aの温度Tに基づいて赤外線Rの放出強度SPを演算し、その放出強度SPを加味して炭酸ガス濃度Cを演算するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、炭酸ガス濃度Cの要求測定精度を満たす限り、炭酸ガスセンサ40の構成は自由に変更可能である。
具体的には、第1に、例えば、図8に示したように、赤外線センサ43の温度を検出する温度センサ49を新たに備えるように炭酸ガスセンサ40を構成し、その温度センサ49において検出された赤外線センサ43の温度を加味することにより炭酸ガス濃度Cを演算するようにしてもよい。この温度センサ49は、上記したように、赤外線センサ43の温度を検出する温度検出手段(第2の温度検出手段)であり、例えば、図6に示した温度センサ48と同様の構成を有している。この温度センサ49を備えた炭酸ガスセンサ40では、暖房機器において発生した暖房用の火炎Fに基づく燃焼熱の影響を受けて加熱されることにより赤外線センサ43の温度が上昇し、その赤外線センサ43の温度上昇に起因して赤外線R1の検出強度に誤差が含まれたとしても、温度センサ49において検出される赤外線センサ43の温度と赤外線R1の検出強度に含まれる誤差との間の相関関係を把握しておけば、その相関関係に基づいて赤外線センサ43の温度に対応する誤差を特定することが可能なため、その誤差を解消するように炭酸ガス濃度Cを補正することにより、炭酸ガス濃度Cの測定精度を向上させることができる。なお、図8に示した炭酸ガスセンサ40に関する上記以外の構成は、図3に示した場合と同様である。
参考までに、図8に示したように、新たに温度センサを設ける場合には、必ずしも赤外線センサ43の温度を検出する温度センサ49に限らず、その赤外線センサ43以外の他の構成要素の温度を検出する温度センサを設けるようにしてもよい。具体的には、例えば、制御回路47、ケース41、あるいはケース41内の雰囲気温度を検出する温度センサを設けるようにしてもよい。これらのいずれの場合においても、図8に示した場合と同様に温度上昇に起因する誤差を解消するように炭酸ガス濃度Cを補正することが可能なため、炭酸ガス濃度Cの測定精度を向上させることができる。
また、第2に、例えば、図9に示したように、赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rの光路を覆う光路筒50を備えるように炭酸ガスセンサ40(測定ユニット40B)を構成してもよい。この光路筒50は、上記したように赤外線Rの光路を覆うことにより、その赤外線Rの光路を周囲から空間的に分離する被覆部材であり、例えば、ケース41の構成材料と同様の材料により構成されている。この光路筒50は、例えば、一端側においてケース41に連結されていると共に、他端側において赤外線放出板40Aから離間されている。なお、光路筒50は必ずしも赤外線放出板40Aから離間されている必要はなく、例えば、暖房機器の稼働中に高温化する赤外線放出板40Aに接触させた場合においても光路筒50が熔解等しないようであれば、その光路筒50は赤外線放出板40Aに接触していてもよい。特に、光路筒50を赤外線放出板40Aに接触させることにより、その赤外線放出板40Aを利用して光路筒50を支持する場合には、例えば、上記実施の形態において説明したようにガード30を利用してケース41を支持する代わりに、赤外線放出板40Aにより支持された光路筒50を利用してケース41を支持するようにしてもよい。この光路筒50には、例えば、外気流路60に対応する箇所に、赤外線Rの光路を通して外気Gを通過させるための通気口50Kが設けられている。この通気口50Kが設けられた光路筒50の構造としては、例えば、光路筒50内に不要な熱や光が浸入することを防止しつつ、外気流路60を通じて外気Gを円滑に通過させるために、外気流路60に対応する箇所において外気Gを外気流路60の延在方向に対して斜めに通過させることが可能な多孔構造が好ましい。なお、通気口50Kは光路筒50の周囲全体に設けられていてもよいし、あるいは光路筒50の周囲に部分的に設けられていてもよい。この光路筒50を備えた炭酸ガスセンサ40では、光路筒50の存在に基づき、赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rを外気流路60を経由して測定ユニット40Bへ導きつつ、その外気流路60を通じて不要な熱や光が測定ユニット40Bへ導かれることを防止することが可能であり、すなわち上記した不要な熱や光の影響を受けて赤外線センサ43および温度センサ46(赤外線センサ45)の検出結果に誤差が含まれることを防止することが可能なため、赤外線センサ43において赤外線R1の強度をより高精度に検出することができると共に、温度センサ46(赤外線センサ45)において赤外線放出板40Aの温度Tをより高精度に検出することができる。なお、図9に示した炭酸ガスセンサ40に関する上記以外の構成は、図3に示した場合と同様である。
また、本実施の形態では、上記したように、炭酸ガス濃度Cを高精度に測定する観点から、電力消費型の赤外線源(例えばフィラメント電球)に代えて、非電力消費型の赤外線源(赤外線放出板40A)のみを備えるようにしたが、必ずしもこれに限られるものではない。具体的には、例えば、図10に示したように、非電力消費型の赤外線源(赤外線放出板40A)に加えて、電力消費型の赤外線源(光源51)を備えるようにしてもよい。この光源51は、燃焼熱によって加熱されずに赤外線Rを放出する補助赤外線源であり、例えば、炭酸ガスセンサ40と並列配置され、フィラメント電球などにより構成されている。この場合には、例えば、光源51から外筒20へ向けて放出された赤外線Rを炭酸ガスセンサ40(測定ユニット40B)へ導くために、外筒20に赤外線放出板40Aと共に反射板52を並列させて貼り付けるのが好ましい。これらの光源51および反射板52を備えた炭酸ガスセンサ40では、暖房機器が稼働している場合、すなわち赤外線放出板40Aから赤外線Rが放出されている場合には、赤外線センサ43が赤外線放出板40Aから放出された赤外線Rの強度を検出するが、暖房機器が停止している場合、すなわち赤外線放出板40Aから赤外線Rが放出されていない場合には、その赤外線放出板40Aに代えて光源51から赤外線Rが放出されると、赤外線センサ43が反射板52を介して導かれた赤外線Rの強度を検出する。この場合には、例えば、炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS以上となったときにユーザが暖房機器を停止させたため、赤外線放出板40Aから赤外線Rが放出されていない場合に、臨時に光源51から赤外線Rが放出されることにより、その赤外線Rを利用して炭酸ガス濃度Cが測定されるため、ユーザが炭酸ガス濃度Cに基づいて暖房機器を再稼働させることが可能か否か、すなわち炭酸ガス濃度Cが基準濃度CS未満になったか否かを判断することが可能になる。具体的には、例えば、上記したように、ケース41に表示パネルを設け、その表示パネルに炭酸ガス濃度Cをリアルタイムで表示しておけば、暖房機器を停止させたのちに再稼働させたいユーザは、表示パネルに表示された炭酸ガス濃度Cに基づいて、暖房機器を再稼働させることが可能か否かを判断することができる。なお、電力消費型の赤外線源として光源51を使用する場合に関して補足すれば、その光源51を使用すると、当然ながら光源51を使用した分だけ電力が消費されることとなるが、上記したように、光源51はあくまでも暖房機器が停止している場合に予備の赤外線源として一時的に使用されるものであるため、光源51を赤外線源として常時使用する場合と比較すると、その光源51の使用に伴う電力消費量は著しく低くなる。
なお、確認までに補足しておくと、上記実施の形態において説明した炭酸ガスセンサ40の構成、ならびに炭酸ガスセンサ40の構成に関して上記した一連の変形例は、それそれ単独で炭酸ガスセンサ40に適用されるようにしてもよいし、あるいは2つ以上組み合わされて炭酸ガスセンサ40に適用されるようにしてもよい。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。具体的には、例えば、上記実施の形態では、本発明の燃焼機器を石油ストーブなどの暖房機器に適用する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、本発明の燃焼機器を石油ストーブ以外の他の暖房機器に適用してもよいし、あるいは暖房機器以外の他の機器に適用してもよい。この「他の暖房機器」としては、例えば、石炭ストーブや暖炉などが挙げられる。また、「他の機器」としては、例えば、ボイラや溶鉱炉などが挙げられる。これらの他の暖房機器や他の機器に本発明の燃焼機器を適用した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明に係る炭酸ガス濃度測定装置または炭酸ガス濃度測定方法は、例えば暖房機器(例えば石油ストーブ)などの燃焼機器に適用することが可能である。
10…タンク、10K,41K…導入口、11…燃料、12…つまみ、13…気化芯、20…外筒、21…内炎板、22…窓、23…上蓋、24…芯外筒、25…外炎板、30…ガード、40…炭酸ガスセンサ、40A…赤外線放出板、40B…測定ユニット、41…ケース、41K…導入口、42,44,142…フィルタ、43,45,143…赤外線センサ、46,48,49…温度センサ、47…制御回路、50…光路筒、50K…通気口、51…光源、52…反射板、60…外気流路、471…コントローラ、472…メモリ、473,475…アンプ、474,476…A/D変換器、477…ブザー、C…炭酸ガス濃度、CS…基準濃度、D…テーブルデータ、F…火炎、G…外気、H…放射率、P…被吸収率、R,R1,R2…赤外線、S…検出強度、SP…放出強度、T…温度。
Claims (18)
- 炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気中の炭酸ガス濃度を測定する炭酸ガス濃度測定装置であって、
燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から放出された赤外線の強度を検出する第1の赤外線強度検出手段と、
少なくとも前記第1の赤外線強度検出手段の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する演算手段と
を備えたことを特徴とする炭酸ガス濃度測定装置。 - さらに、前記赤外線源から放出された赤外線のうちの第1の波長域の赤外線を選択的に透過させることにより前記第1の赤外線強度検出手段へ導く第1の光学フィルタを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 前記第1の光学フィルタが、前記第1の波長域として4.26μmまたは4.43μmの波長を含む波長域の赤外線を選択的に透過させるものである
ことを特徴とする請求項2記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 前記赤外線源が燃焼機器であり、
前記第1の赤外線強度検出手段および前記演算手段が前記燃焼機器に取り付け可能になっている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 前記燃焼熱が、前記燃焼機器において生じる火炎に基づくものであり、
前記赤外線源が、前記燃焼機器の一部を構成すると共に前記燃焼熱によって加熱される被加熱部材である
ことを特徴とする請求項4記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - さらに、前記赤外線源を備え、
前記第1の赤外線強度検出手段および前記演算手段が燃焼機器に取り付け可能になっている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 前記燃焼熱が、前記燃焼機器において生じる火炎に基づくものであり、
前記赤外線源が、前記燃焼機器の一部を構成すると共に前記燃焼熱によって加熱される被加熱部材、に取り付けられた赤外線放出部材である
ことを特徴とする請求項6記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 前記赤外線源と前記第1の赤外線強度検出手段との間に外気を通過させるための外気流路が設けられており、
前記第1の赤外線強度検出手段が、前記外気流路を経由して導かれた赤外線の強度を検出するものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - さらに、前記赤外線源の温度を検出する第1の温度検出手段を備え、
前記演算手段が、前記第1の赤外線強度検出手段の検出結果と共に前記第1の温度検出手段の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算するものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 前記第1の温度検出手段が、
前記赤外線源から放出された赤外線の強度を検出する第2の赤外線強度検出手段と、
前記赤外線源から放出された赤外線のうち、前記第1の赤外線強度検出手段において検出される第1の波長域とは異なる第2の波長域の赤外線を選択的に透過させることにより前記第2の赤外線強度検出手段へ導く第2の光学フィルタと、を含んで構成されている
ことを特徴とする請求項9記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - さらに、前記第1の赤外線強度検出手段の温度を検出する第2の温度検出手段を備え、
前記演算手段が、前記第1の赤外線強度検出手段の検出結果と共に前記第2の温度検出手段の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算するものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - さらに、前記第1の赤外線強度検出手段および前記演算手段を収納し、それらの第1の赤外線強度検出手段および演算手段を周囲から空間的に分離する収納部材を備えた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - さらに、前記赤外線源から放出された赤外線の光路を覆い、その赤外線の光路を周囲から空間的に分離する被覆部材を備えた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 前記被覆部材には、赤外線の光路を通して外気を通過させるための通気口が設けられている
ことを特徴とする請求項13記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - さらに、前記燃焼熱によって加熱されずに赤外線を放出する補助赤外線源を備え、
前記第1の赤外線強度検出手段が、前記赤外線源に代えて前記補助赤外線源から赤外線が放出されているときに、その補助赤外線源から放出された赤外線の強度を検出するものである
ことを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度測定装置。 - 炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気中の炭酸ガス濃度を測定する炭酸ガス濃度測定方法であって、
燃焼熱によって加熱されることにより赤外線源から放出された赤外線の強度を検出し、その赤外線の強度の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する
ことを特徴とする炭酸ガス濃度測定方法。 - 炭酸ガスに対する赤外線の被吸収現象を利用して外気中の炭酸ガス濃度を測定する炭酸ガス濃度測定機能を備えた燃焼機器であって、
燃焼熱によって加熱されることにより赤外線を放出する赤外線源と、
前記赤外線源から放出された赤外線の強度を検出する赤外線強度検出手段と、
前記赤外線強度検出手段の検出結果に基づいて炭酸ガス濃度を演算する演算手段と
を備えたことを特徴とする燃焼機器。 - 前記燃焼熱が、暖房用の火炎に基づくものである
ことを特徴とする請求項17記載の燃焼機器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004091526A patent/JP2005274505A/ja not_active Withdrawn
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