JP2005274295A - 表示信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】サーモパイルの起電力は非常に小さな電力であり、アンプ(増幅器)により、増幅する必要がある。サーモパイルの起電力には、サーモパイルを読み出す為のシステムクロックから、ノイズが混入することがある。微小な起電力にノイズが含まれた場合には、増幅率が大きいこともあって、測定結果に大きな誤差を与えると言った問題点があった。
【解決手段】行方向と列方向に配置された複数の受光ユニットを備える受光部と、前記複数の受光ユニットから検出される検出信号を記憶する記憶手段とを有し、前記複数の受光ユニット中の第1ユニットから検出される第1の検出信号と、前記第1ユニットに隣接する複数の受光ユニットから検出される複数の検出信号とから中央値を求め、前記記憶手段に記憶された前記第1の検出信号に置き換えて前記中央値を記憶する。
【選択図】図1
【解決手段】行方向と列方向に配置された複数の受光ユニットを備える受光部と、前記複数の受光ユニットから検出される検出信号を記憶する記憶手段とを有し、前記複数の受光ユニット中の第1ユニットから検出される第1の検出信号と、前記第1ユニットに隣接する複数の受光ユニットから検出される複数の検出信号とから中央値を求め、前記記憶手段に記憶された前記第1の検出信号に置き換えて前記中央値を記憶する。
【選択図】図1
Description
本発明は、物体から放射される熱、例えば遠赤外線などにより、熱線画像検出を行い、火災や人の存在などや物体の温度を検知する表示信号処理装置に関する。
熱電対は、微小な人体が発する遠赤外線であっても、入射する遠赤外線を熱に変換し、熱を直接電気に変換するゼーベック効果を用いて、直流電圧を発生する装置である。
上記のゼーベック効果とは、異種金属線の両端を接続し、その接点間の温度差を与えると熱起電力を生じる特性を言う。多数の熱電対を接続して出力電圧を高くしたものを熱電堆(サーモパイル)と言う。
上記のサーモパイルを縦横に組み合わせて、一定領域エリアの熱の変化量を測定できる様にしたものを2次元サーモパイルアレイと言う。
また、従来、2次元サーモパイルアレイは、電子レンジなどの天井面に装備され、温めたい被測定物の温度を、直接触れずに測定する装置として用いられている。
具体的には、電子レンジは、ターンテーブルを2次元サーモパイルアレイの測定エリアとし、ターンテーブルに乗せられた被測定物の温度分布を測定することが出来る。上記の技術は、参考文献1に記載されている。
また、上記の2次元サーモパイルアレイの技術は、人体検知の手法として取り入れられ、2次元サーモパイルアレイを内蔵した照明灯が提案されている。
サーモパイルは熱の変化量で火災や人の存在を検出することが出来、表示信号処理装置として有用である。近年、サーモパイルは火災報知器や人体検出のセキュリティ装置としても、大変期待されている。人体検出の技術は、参考文献2に記載されている。
特開2001−355853号公報
特開2000−223282号公報
サーモパイルは、シリコン基板上にP型とN型を対にしたポリシリコンからなる薄膜熱電対を多数直列に接続している。そして、サーモパイルは、基板中央部真下に空洞部を形成することにより、温接点部の熱容量を非常に小さくした構造となっている。
サーモパイルの動作原理は、赤外線を受光することにより発生した温接部の温度変化を、熱電対の起電力としている。上記の発生した起電力は非常に小さな電力であり、後段のアンプ(増幅器)により、数千倍程度に増幅する必要がある。
サーモパイルで発生する起電力には、サーモパイルを読み出す為のシステムクロックから、ノイズが混入することがある。微小な熱電対の起電力にノイズが含まれた場合には、増幅率が大きいこともあって、測定結果に大きな誤差を与える。その結果、微小な熱電対の起電力の測定結果を基に動作する測定器は、悪影響を受け、誤作動すると言った問題点があった。
本発明に係る主たる発明は、行方向と列方向に配置された複数の受光ユニットを備える受光部と、前記複数の受光ユニットから検出される検出信号を記憶する記憶手段とを有し、前記複数の受光ユニット中の第1ユニットから検出される第1の検出信号と、前記第1ユニットに隣接する複数の受光ユニットから検出される複数の検出信号とから中央値を求め、前記記憶手段に記憶された前記第1の検出信号に置き換えて前記中央値を記憶する。
また、本発明の他の特徴は、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、行方向と列方向に配置された複数の受光ユニットを備える受光部と、前記複数の受光ユニットから検出される検出信号を記憶する記憶手段とを有し、前記複数の受光ユニット中の第1ユニットから検出される第1の検出信号と、前記第1ユニットに隣接する複数の受光ユニットから検出される複数の検出信号とから中央値を求め、前記記憶手段に記憶された前記第1の検出信号に置き換えて前記中央値を記憶することにより、周囲の値と大きく異なる前記ユニット毎に測定されたノイズを除去することができるといった利点があげられる。
本発明の詳細を図面に従って具体的に説明する。図1は本発明の表示信号処理装置を示すブロック図である。同図に示す表示信号処理装置において、サーモパイル型遠赤外線エリアセンサ1は、内部に2次元サーモパイルアレイ2、スキャン回路3、温度センサデバイス4を有している。
被探知領域5は、温度測定を行いターゲットとなる領域を示している。
被探知領域5はレンズ6を通じて、サーモパイル型遠赤外線エリアセンサ1の内部に縮小して取り込まれる。2次元サーモパイルアレイ2は、レンズ6によって縮小された被探知領域5を32(縦)×32(横)に分割されたエリア毎に、遠赤外線の量を比例した微弱の起電力を得る。
被探知領域5はレンズ6を通じて、サーモパイル型遠赤外線エリアセンサ1の内部に縮小して取り込まれる。2次元サーモパイルアレイ2は、レンズ6によって縮小された被探知領域5を32(縦)×32(横)に分割されたエリア毎に、遠赤外線の量を比例した微弱の起電力を得る。
上記微弱の起電力を基に、2次元サーモパイルアレイ2は、被探知領域5のエリア毎の温度情報を取得することが出来る。
実際に2次元サーモパイルアレイ2が得た被探知領域5のエリア毎の温度情報は、被探知領域5との2次元サーモパイルアレイ2自身との温度差である。2次元サーモパイルアレイ2は、各分割された被探知領域5のエリア毎に、自身との温度差のみを知ることが出来る。
2次元サーモパイルアレイ2自身の温度は、温度センサデバイス4によって、測定することが出来る。
従って、マイコン9は、温度センサデバイス4からの温度情報に2次元サーモパイルアレイ2で得た被探知領域5のエリア毎の温度情報を演算することで、被探知領域5の32(縦)×32(横)に分割されたエリア毎の絶対温度情報を得ることが出来る。
サーモパイル型遠赤外線エリアセンサ1に内蔵されたスキャン回路3は、外部からクロック信号とリセット信号が入力されている。スキャン回路3は、リセット信号が来る毎に、スキャン回路3の内部に搭載されたカウンタの値を初期化し、ゼロに戻す。
上記スキャン回路3の内部に搭載されたカウンタは、入力されるクロック信号の立ち上がりに同期して、カウンタの値は一つづつ増加して行く。
2次元サーモパイルアレイ2の32(縦)×32(横)で分割されたエリアは、上部左隅から順番にアドレスを所有している。スキャン回路3は、上記の一つづつ増加して行くカウントの値を利用して、2次元サーモパイルアレイ2に振られたアドレス値を2次元サーモパイルアレイ2に順番に出力して行く。
上記のアドレスを受けた2次元サーモパイルアレイ2は、順次対応するエリア毎に取得された温度差の情報を電位差(電圧)として出力する。
上記の電位差は、サーモパイル型遠赤外線エリアセンサ1の出力端子であるP端子、N端子から出力される。P端子はPチャネル端子で極性はプラスを意味し、N端子はNチャンネル端子で極性はマイナスを意味している。
サーモパイル型遠赤外線エリアセンサ1から出力されたP端子、N端子は、アンプ7に入力される。アンプ7は差分増幅回路となっており、P端子とN端子の電位差に応じて、
電位差を増幅してアンプ7から出力信号として出力する。
電位差を増幅してアンプ7から出力信号として出力する。
2次元サーモパイルアレイ2で発生する起電力は微弱のため、アンプ7では高倍率で増幅する必要がある。
本実施例のアンプ7は、P端子のN端子の電位差を約数千倍に増幅し、ローパスフィルタ(LPF)8へ出力される。
LPF8は、抵抗とコンデンサから構成されるローパスフィルタである。LPF8は、アンプ7で増幅された電位差に含まれる信号のうち、急激に高くなるノイズ成分を平滑化し、マイコン9内部の12ビットA/Dコンバータ10に出力する。
12ビットA/Dコンバータ10は、LPF8から入力されたアナログ信号を、12ビットのデジタルデータに変換する。
また、温度センサデバイス4は、2次元サーモパイルアレイ2自身の温度情報を電位差として出力する。
2次元サーモパイルアレイ2自身の温度情報は、12ビットA/Dコンバータ11に入力され、12ビットA/Dコンバータ11により、12ビットのデジタルデータに変換される。
CPU12は、12ビットA/Dコンバータ11からの2次元サーモパイルアレイ2自身の温度情報と、12ビットA/Dコンバータ10からの各分割されたエリア毎の2次元サーモパイルアレイ2との温度差を示す電圧出力を演算して、32(縦)×32(横)に分割されたエリア毎の温度情報の絶対値を得る。
更に、CPU12はエリア毎の温度情報の絶対値を、CPUバスを介して、SRAM19に記憶させる。
被検知領域5の温度測定は1秒間に3回程測定され、SRAM19には、過去3回の測定結果が記憶されている。SRAM19は、随時、新しく温度測定される毎に、一番古い測定結果が消去され、更新され続けている。
また、1回に測定される32×32のエリア毎の温度情報は、1フレームと呼ばれており、1つの情報単位として、まとめて処理される。
SRAM19に記憶されたエリア毎の温度情報の絶対値は、LPF8により非常に大きなノイズ成分は除去されているが、まだ多くのノイズ成分を含んでいることがある。
CPU12では、SRAM19に含まれたノイズ成分を除去するため、PROM13に記憶されたプログラムに基づき、ノイズ成分を除去する。
プログラムに基づきノイズ成分を除去する手法は、一般的にデジタルフィルタと呼ばれており、PROM13に記憶された内容を変更するだけで、フィルタ特性を調整できると言った利便性を有している。
図1のシステムでは、SRAM19に記憶されたエリア毎の温度情報の絶対値は、測定されたエリア情報と、補正されたエリア情報の一元的に処理している。従って、測定されたエリア情報を補正し、補正したエリア情報を用いて、次のエリア情報を補正することになる。
図2には、PROM13に記憶されたプログラムのフローチャートと、対象となる画面位置を図示した。
CPU12は、SRAM19から、CPUバスを介して1フレームの情報を取り込む。(S100)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の4隅のうち、右上、左上の制御を行い、画面4隅のエリア情報を周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S200)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の縁のうち、4隅を除く上端部の制御を行い、画面上端のエリア情報を周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S300)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の縁のうち、左端の1つの制御を行い、周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S400)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)の先頭の3×3の9画素を選択し、9画素のエリア情報を大きい順に並べて中央値を算出する。(S500)
3×3の9画素の真中のエリア情報をS500で求めた中央値に上書きする。(S600)
1列が終了したか、判別する。(S700)
1列が終了していない場合(S700:NO)、次の3×3の9画素を選択する。(S800)
1列が終了した場合(S700:YES)、画面の縁のうち、右端の1つの制御を行い、周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S900)
1つ下の段へ、移動する。(S1000)
最終段か、判別する。(S1100)
最終段が終了していない場合(S1100:NO)、S400に戻る。
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の4隅のうち、右上、左上の制御を行い、画面4隅のエリア情報を周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S200)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の縁のうち、4隅を除く上端部の制御を行い、画面上端のエリア情報を周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S300)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の縁のうち、左端の1つの制御を行い、周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S400)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)の先頭の3×3の9画素を選択し、9画素のエリア情報を大きい順に並べて中央値を算出する。(S500)
3×3の9画素の真中のエリア情報をS500で求めた中央値に上書きする。(S600)
1列が終了したか、判別する。(S700)
1列が終了していない場合(S700:NO)、次の3×3の9画素を選択する。(S800)
1列が終了した場合(S700:YES)、画面の縁のうち、右端の1つの制御を行い、周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S900)
1つ下の段へ、移動する。(S1000)
最終段か、判別する。(S1100)
最終段が終了していない場合(S1100:NO)、S400に戻る。
最終段が終了した場合(S1100:YES)、画面の4隅のうち、右下、左下の制御を行い、画面4隅のエリア情報を周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S1200)
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の縁のうち、4隅を除く下端部の制御を行い、画面上端のエリア情報を周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S1300)
S200の動作について、詳細に図3を用いて説明する。対象となるエリア情報は、図2の画面、4隅(右上、左上)の2箇所である。
画面全体32×32のエリア情報(1フレーム)から、画面の縁のうち、4隅を除く下端部の制御を行い、画面上端のエリア情報を周囲のエリア情報を基に、中央値に補正する。(S1300)
S200の動作について、詳細に図3を用いて説明する。対象となるエリア情報は、図2の画面、4隅(右上、左上)の2箇所である。
S200は、4隅の制御であり、図3で示す様に2×2の4画素を選択する。2×2の4画素のうち、1段目左隅から1エリア、2エリアとなり、2段目左隅から、3エリア、4エリアとなる。エリア情報を修正するターゲットは、1エリアであり、1エリアのエリア情報を、2エリア、3エリア、4エリアのエリア情報を基に、補正を行う。
1エリアから4エリアまでのエリア毎の温度を示す電圧データを大きい順に並べて、大きさの中央値を求める。
今回は、エリア情報は偶数であり、ちょうど中央値は存在しない。中央付近という事で、2番目、3番目の値が中央値となる。ノイズが混入した場合は、極端に大きな値が混入するケースが多いため、中央値が2つある場合には、小さい値を選択する方が望ましいことが多い。
従って、今回は、大きさが2番目の値を、1エリアのエリア情報に補正する。図3からも分かる様に、1エリアに混入した90というノイズを除去することが出来る。
S300の動作について、詳細に図3を用いて説明する。対象となるエリア情報は、図2の画面、外側の縁(上端)の30箇所である。32列のうち、4隅にあたる2箇所が除かれるので、30箇所となる。
画面外側の縁の制御であり、図3で示す様に2×3の6画素を選択する。2×3の6画素のうち、1段目左隅から1エリア、2エリア、3エリアとなり、2段目左隅から、4エリア、5エリア、6エリアとなる。エリア情報を修正するターゲットは、2エリアであり、2エリアのエリア情報を、1エリア、3エリア、4エリア、5エリア、6エリアのエリア情報を基に、補正を行う。
1エリアから6エリアまでのエリア毎の温度を示す電圧データを大きい順に並べて、大きさの中央値を求める。
画面外側の縁の制御も同様も、エリア情報は偶数であり、ちょうど中央値は存在しない。中央付近という事で、3番目、4番目の値が中央値となる。中央値が2つある場合には、小さい値を選択する方が望ましいことから、大きさが3番目の値を、2エリアのエリア情報に補正する。図3からも分かる様に、2エリアに混入した90というノイズを除去することが出来る。
S400の動作について、詳細に説明する。対象となるエリア情報は、図2の画面、外側の縁(左端)の1箇所である。
外側の縁の制御は、上端では、図3に図示された様に2(縦)×3(横)の6画素になる。左端では3(縦)×2(横)の6画素になる。左端、右端の3×2の6画素の制御は、上端の場合と等しく、選択される6画素の縦と横のサイズが異なるだけである。
S500とS600の動作について、詳細に図4を用いて説明する。
32×32のエリア情報(1フレーム)から、先頭の3×3の9画素を選択する。
32×32のエリア情報(1フレーム)から、先頭の3×3の9画素を選択する。
3×3の9画素のうち、1段目左隅から1エリア、2エリア、3エリアとなり、2段目左隅から、4エリア、5エリア、6エリアとなり、3段目左隅から、7エリア、8エリア、9エリアとなる。
従って、真中は5エリアとなる。5エリアのエリア情報は、1エリアから4エリア及び、6エリアから9エリアのエリア情報を基に補正されることになる。図3の例では、エリア情報は、エリア毎の温度を示す電圧データであり、5エリアのエリア情報は、80と他のエリアのエリア情報と比較して、ずば抜けて高いことが分かる。
温度の変化を測定する今回の熱線探知器の場合は、隣り合う周囲のエリアと、極端に異なる値を取ることは考え難い。従って、隣り合うエリア毎の温度を示す電圧データが極端に異なる場合は、ノイズが混入としたと考えるのが一般的である。
5エリアの情報を中央値に変更することで、5エリアに混入した80というノイズを除去することが出来る。
9個の数値から、中央値を求める方法は、先ず、9個の中から1番小さい値を求め、1番小さい値を除く。次に、8個の中から1番小さい値を求め、1番小さい値を除く。この動作を繰り返すことで、5個の中から1番小さい値を求めることが出来る。9個中の5番目に小さい値は、中央値となる。
図5のフローチャートは、詳細に9個の数値から中央値を求める方法を示す。
n個のデータを配列にまとめる。この場合のnは整数を表し、最初9で始まる。(S10)
n個のデータを小さい順に並べる。(S20)
n個のデータのうち、一番小さいデータを取り除く。(S30)
データの数を5と比較する。(S40)
5より大きい場合(S40:NO)、S10に戻る。
n個のデータを小さい順に並べる。(S20)
n個のデータのうち、一番小さいデータを取り除く。(S30)
データの数を5と比較する。(S40)
5より大きい場合(S40:NO)、S10に戻る。
5と等しい場合(S400:YES)、5個のデータを配列にまとめる。(S50)。
5個のデータを小さい順に並べる。(S60)
一番小さいデータを中央値とする。(S70)、処理は終了する。
一番小さいデータを中央値とする。(S70)、処理は終了する。
図5の処理では、先ず、1エリアから9エリアまでのエリア毎の温度から、大きさの中央値を求める。
また、図2に示されるS600での動作は、図6に示される様に、A面(3×3の9画素)で補正されたエリア情報は、次のB面(3×3の9画素)に用いられることになる。
図6に示されるA面の中央の補正は、A面(3×3の9画素)のうち、補正される中央の画面を除く8画面に関して、4面は補正が処理済であり、残り4面は補正が未処理という事になる。
図6の3×3の9画素による補正では、補正に影響を与える周囲の8画面のうち、半分は補正処理済とし、残り半分は補正未処理となる。
上記の処理が可能にするためには、図2におけるS200、S300、S400により、画面の4隅及び、外側の縁の制御を、3×3の9画素の補正の前に行う必要がある。
図2のS200、S300、S400により、画面の4隅及び、外側の縁の制御を先に行うフローチャートを遵守することで、画面の4隅及び、外側の縁の制御を除く、30×30の900画素のエリア情報の補正は、補正に影響を与える周囲の8画面のうち、半分は補正処理済とし、残り半分は補正未処理となる。
画面の4隅及び、外側の縁を除く、30×30の900画素のエリア情報の補正は、全て補正処理済と補正未処理の比が一定ということになる。
仮に、画面の場所に応じて、補正処理済と補正未処理の比率が違う場合には、情報自体に偏った歪みを与えかねない恐れがある。
SRAM19に記憶されたデータを、USB16、UART17を用いて、マイコン9から出力することが出来る。USBやUARTは、一般的なインターフェイスであり、パソコン18において、SRAM19に記憶されたデータを入手することが出来、得られたデータをパソコン画面に表示することにより、火災や人を検知することが出来る。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1 サーモパイルアレイ、2 2次元サーモパイルアレイ、3 スキャン回路、4 温度センサデバイス。
Claims (14)
- 行方向と列方向に配置された複数の受光ユニットを備える受光部と、
前記複数の受光ユニットから検出される検出信号を記憶する記憶手段とを有し、
前記複数の受光ユニット中の第1ユニットから検出される第1の検出信号と、前記第1ユニットに隣接する複数の受光ユニットから検出される複数の検出信号とから中央値を求め、前記記憶手段に記憶された前記第1の検出信号に置き換えて前記中央値を記憶することを特徴とする表示信号処理装置。 - 前記複数の受光ユニット中の第1ユニットから検出される第1の検出信号と、前記第1ユニットに隣接する複数の受光ユニットから検出される複数の検出信号と、前記第1の検出信号及び前記複数の検出信号から中央値を求める中央値検出回路と、該中央値を前記第1ユニットの検出信号に置き換える制御を行う置き換え制御回路とを備え、
前記中央値検出回路は、前記第1の検出信号と前記複数の検出信号の中からレベルが最も小さい検出信号を求め、前記最も小さい検出信号を前記第1の検出信号と前記複数の検出信号とから除く最小値削除動作を行なうことにより、前記中央値を求め、該中央値を前記第1の検出信号に置き換えることを特徴とする表示信号処理装置。 - 前記最小値削除動作を繰り返すことで、前記中央値を求めることを特徴とする請求項2記載の表示信号処理装置。
- 熱線探知器に用いたことを特徴する請求項1記載の表示信号処理装置。
- 行方向と列方向に配置された複数の受光ユニットを備える受光部と、
前記複数の受光ユニット中の第1ユニットから検出される第1の検出信号と前記第1ユニットに隣接する複数の受光ユニットから検出される複数の検出信号とを記憶するメモリと、
該メモリから得られる前記第1検出信号と前記複数の検出信号から中央値を求める中央値検出回路と、前記メモリに記憶された前記第1の検出信号に置き換えて、前記中央値検出回路の出力中央値を記憶する置き換え制御回路とを備えることを特徴とする表示信号処理装置。 - 前記中央値検出回路は、前記第1の検出信号と前記複数の検出信号の中からレベルが最も小さい検出信号を求め、前記最も小さい検出信号を前記第1の検出信号と前記複数の検出信号とから除く最小値削除動作を行わせることにより、前記中央値を求めることを特徴とする請求項5記載の表示信号処理装置。
- 前記最小値削除動作を繰り返すことで、前記中央値を求めることを特徴とする請求項6記載の表示信号処理装置。
- 熱線探知器に用いたことを特徴する請求項5記載の表示信号処理装置。
- 前記中央値検出回路は、前記第1ユニットから検出される検出信号と前記第1ユニットを中心に、右上、右横、右下、真上、真下、左上、左横、左下に隣接する8ユニットとから検出される9個の検出信号の中から大きさが5番目となる値を求めることを特徴とする請求項2又は請求項5記載の表示信号処理装置。
- 前記中央値検出回路は、前記第1ユニットから検出される検出信号と前記第1ユニットを中心に、右上、右横、右下、真上、真下、左上、左横、左下に隣接する8ユニットとから検出される9個の検出信号の中から大きさが5番目となる値を求め、
前記置き換え制御回路は、前記第1ユニットから検出される検出信号を前記中央値検出回路からの前記5番目の値に置き換えることを特徴とする請求項2記載の表示信号処理装置。 - 前記中央値検出回路は、前記4隅のユニットから検出される検出信号と、前記4隅のユニットに隣接する3つのユニットから検出される検出信号に応じて置き換えることを特徴とする請求項2又は請求項5記載の表示信号処理装置。
- 前記中央値検出回路は、前記4隅のユニットから検出される検出信号と前記4隅のユニットを中心に隣接する上下、又は左右、又は斜め上、斜め下のいずれ3ユニットとから検出される4個の検出信号の中から大きさが2番目となる値を求め、
前記置き換え制御回路は、前記4隅のユニットに検出される検出信号を前記中央値検出回路からの前記2番目の値に置き換えることを特徴とする請求項2記載の表示信号処理装置。 - 前記中央値検出回路は、4隅以外の最も外側の縁に存在するユニットから検出される検出信号は、前記4隅以外の最も外側の縁に存在するユニットから検出される検出信号と、前記4隅以外の最も外側の縁に存在するユニットに隣接する5つのユニットから検出される検出信号に応じて置き換えられることを特徴とする請求項2又は請求項5記載の表示信号処理装置。
- 前記中央値検出回路は、前記4隅以外の最も外側の縁に存在するユニットから検出される検出信号と前記4隅以外の最も外側の縁に存在するユニットを中心に隣接する上下、又は左右、又は斜め上、斜め下のいずれ5ユニットとから検出される6個の検出信号の中から大きさが3番目となる値を求め、
前記置き換え制御回路は、前記4隅以外の最も外側の縁に存在するユニットに測定された値を前記中央値検出回路からの前記3番目の値に置き換えることを特徴とする請求項2記載の表示信号処理装置。
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