JP2005274114A - 壁埋め込み型エアコンディショナ室内機の洗浄方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 壁埋め込み型エアコンの室内機を設置した状態で洗浄する新規な手段を提供する。
【解決手段】 室内機の前面の位置に壁からの距離が室内機の厚さ程度の距離位置に天井まで届く大きさの長方形型枠を設置、該長方形型枠に室内機を吊り下げて透明性のビニールシートで室内機全体を養生することを特徴とした洗浄方法の提供である。
【選択図】 図１

Description

本発明は室内機と室外機とに分離した壁埋め込み型エアコン室内機の熱交換器アルミフィンと送風ファンとを洗浄する方法に関する。

発明者等は、壁掛け型エアコンコンディショナ（以下、エアコンと略す）の熱交換アルミフィンや送風ファンの洗浄を前面パネルを取り外して専用の洗浄カバーで密封して洗浄する方法の特許を登録（特許文献１）している。
特許第３４０６０３８号公報

上記特許以外のエアコン洗浄の方法に関するものは、次の特許が出願されている。
特開平０９−１１９７９７号公報 特許第２６７３６８１号公報 特許第３１７６８９６号公報

特許文献２では、壁掛け型エアコンに対して漏斗状の捕捉部をエアコンの下部に取り付けて、洗浄排液を該捕捉部で受け止め排水ホースを介して排水収納容器に回収していることを特徴にしている。

特許文献３では、天埋め型エアコンに対して、回転させながら上下動作をする洗浄ノズルを熱交換機内に設置、漏斗状のホッパーでハウジング全体を養生して、人間に代わって機械が自動的に熱交換器アルミフィンを洗浄することを特徴とする洗浄方法である。

特許文献４では、室内機前面パネルを外すのみで養生をせず、ファイバースコープで汚れを観測しながら、特殊なノズルで天埋め型エアコンの熱交換器アルミフィンを洗浄することを特徴にしている。

従来の洗浄方法（特許文献１、２，３，４）は、壁掛け型エアコン、天埋め型エアコン及び天吊り型エアコンの室内機を対象にしたものである。壁埋め込み型に対しては、室内機を取り外して屋外に運び洗浄する以外に方法はなかった。本発明では、壁埋め込み型エアコンに対して、室内に設置した状態で室内機を洗浄する新規な洗浄方法を提供するにある。

上記目的を達成するため本発明による洗浄方法は、壁埋め込み型エアコン室内機前面パネルからの位置を室内機の厚さ程度の距離で長方形型枠を設置、該長方形型枠に室内機を壁面から引き出して吊すことにより、室内機全体を軟質透明性のビニールシートで包み込み、養生作業が容易に出来る状態にしたことを特徴にしている。

上記したように本発明では、壁埋め込みエアコン室内機を壁内から引き出して吊り下げられる長方形型枠を室内機前面パネルからの位置を室内機の奥行き寸法の位置に設置することにより、養生作業が簡便に確実にできる効果がある。すなわち、従来は取外して屋外に運んで洗浄作業を行っていた問題を解決することができる効果がある。

以下、本発明の実施の形態を図１〜図４で説明する。

図１は室内機を壁に埋め込まれていた状態から引き出して本発明の洗浄作業ができる状態にした概略構成図である。図１においては、１は室内機、２は熱交換器アルミフィン、３は送風ファン、４はドレンホース、５は電源コード、６は冷媒管、７は長方形型枠、８支持棒、９は室内機を吊り下げる支持クサリ、１０、１１は透明性ビニールシート、１２は前面用のビニーシート１１に設けたノズル挿入孔、１３は廃液収納容器、１４は室内機設置穴である。長方形型枠７は壁からの距離を室内機の厚さ程度の距離位置で設置する。室内機１は固定クサリ９で長方形型枠７に前面パネル取付けネジの孔などを利用して吊るすことができる。ドレンパンから取外したドレンホース４と電源コード５は室内機１の裏側のビニールシート１０の外側に配置、その際ドレンホース４はドレンパンから外した後室内機の後部の壁に埋設されているドレン用の配管に落とし込まないようにする注意が必要である。支持棒８は長方形型枠７と壁面との距離を室内機の厚さに保つために設けたものである。

図２に本発明の請求項１による洗浄方法の作業工程を示す。本洗浄作業の準備作業として予め図１に示した長方形型枠７は前もって組み立てておく必要がある。

まず、室内機の前面パネルを外す、ドレンパンに接続されているドレンホース４を外す、同時に電源コード５を外す。長方形型枠７を設置する。次に室内機１を引き出して支持クサリ９で長方形型枠７に室内機１を吊り下げる。透明性ビニールシート１０で室内機の裏側を養生する。透明性ビニールシート１１で室内機の表側を養生する。透明性ビニールシート１１にノズル挿入孔１２をナイフで切り欠き加工する。続いてノズル挿入孔１２に洗浄ポンプからのノズルを挿入して室内機１を洗浄する。なお、長方形型枠７と壁の距離は室内機の厚さ寸法、２００〜４００ｍｍ位が作業性から好適である。

請求項２の実施例を図３，図４で説明する。長方形型枠７の材質は、木製あるいはＬ型アングル、コ型アングルの鉄製が好適である。組み合わせ位置が容易に調節出来る多数の定型の孔がついている汎用部材を型枠材に選定し、組み合わせ部材を調節後ネジ、ナットで締め付け固定すれば、請求項２の機構を容易に実現することができる。図３はＬアングルの鉄製汎用部材である。図４はその断面図である。Ｌアングル７はネジ２１、ナット２２とで締め付け固定できる。長さの調節はＬアングルの孔の組み合わせを変えることで可能となる。

本発明第１の実施形態を示す概略構成図 本発明第１の実施形態の作業工程図 本発明第２の実施形態を説明する図 図３の断面図

符号の説明

１ 室内機
２ 熱交換器アルミフィン
３ 送風ファン
４ ドレンホース
５ 電源コード
６ 冷媒管
７ 長方形型枠
８ 支持棒
９ 支持クサリ
１０，１１ 透明性ビニールシート
１２ ノズル挿入孔
１３ 廃液収納容器
１４ 室内機設置穴
２１ ネジ
２２ ナット
２３ Ｌアングルの孔

Claims (2)

1. 室内機と室外機を分離して設置する壁埋め込み型エアコンディショナ（以下、エアコンと略す）室内機の熱交換器アルミフィンと送風ファンとを室内機に設置した状態で洗浄する方法において、まず該室内機の前面パネルを外す、続いてドレンパンに接続してあるドレンホースを外す、同時に電源コードを外す該室内機の前面に室内機の高さ以上の長さを有する長方形型枠を垂方向に設置し該長方形型枠に室内機を引き出して吊り下げ軟質透明性のビニールシートで室内機全体を包み床面に近いビニールシートの端部を絞り廃液回収容器に挿入し該ビニールシートの室内機の前面パネルの位置に設けたノズル挿入孔に洗浄ポンプからのノズルを挿入して前記の室内機の熱交換器アルミフィンと送風ファンを洗浄することを特徴とする壁埋め込み型エアコン室内機の洗浄方法。
2. 前記した請求項１における壁埋め込み型エアコン室内機の洗浄方法において、該長方形型枠に天井の高さに合わせて高さ調整ができる機構を設けことを特徴とする壁埋め込み型エアコン室内機の洗浄方法。

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