JP2005274110A - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱交換器コアの外周部に通路を有する積層型熱交換器において、外周部の通路を流れる第1の流体の流量が増大しすぎないようにして、熱交換効率を向上する。
【解決手段】 チューブシート6,7が外周通路25を構成する部分の内壁に凸部23または凹部24を形成する。凸部23または凹部24が無く外周通路25をストレートに形成した場合に比べて、外周通路25の流通抵抗が増大し、主として熱交換が行われる外周通路25内側の領域で第1の流体の流量を増大させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、高温排気ガス等の冷却に好適な積層型熱交換器に関する。
従来の積層型熱交換器として、2枚のチューブプレートの外周部を接合してなる熱交換器コアを複数積層し、熱交換器コア内を流れる第1の流体と、相互に隣接する熱交換器コア間の空隙を流れる第2の流体との間で熱交換させるものが知られている。
さらに、この種の積層型熱交換器において、熱交換器コアの内部の外周部に環状に第1の流体の通路を設けたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2000−310497号公報(段落[0008]、図2)
しかしながら、熱交換器コアの外周部では熱交換量が少ないから、この外周部の通路において第1の流体の流量が増大しすぎると、主として熱交換が行われる熱交換器コアの中心側の領域において流量が低下し、熱交換が十分に行われなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、熱交換器コアの外周部に通路を有する積層型熱交換器において、当該外周部の通路を流れる第1の流体の流量を適切に調整し、熱交換効率を向上することを目的とする。
請求項1の発明にあっては、外周部同士が接合された二つのチューブシート6,6b,6d,7,7b,7dによって形成され、その内部を第1の流体の通路とし、外周部を膨出させて外周通路25を形成した扁平状の熱交換器コア2,2b,2dを複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア2,2b,2d間の空隙に第2の流体を導入して、第1の流体と第2の流体との間で熱交換させる積層型熱交換器1において、上記チューブシート6,6b,6d,7,7b,7dが上記外周通路25を構成する部分の内壁に凸部23,23a,23bまたは凹部24,24a,24bを形成して、上記外周通路25の流通抵抗を増大させたことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、上記請求項1の発明において、熱交換器コア2,2b,2dを積層したときに、相互に隣接する熱交換器コア2,2b,2d間で、上記凸部23,23a,23bに対応したチューブシート6,6b,6d,7,7b,7d外壁の陥没部分と、上記凹部24,24a,24bに対応したチューブシート6,6b,6d,7,7b,7d外壁の突出部分とが嵌合するように構成されることを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、外周部同士が接合された二つのチューブシート6,6a〜6d,7,7a〜7dによって形成され、その内部を第1の流体の通路とし、外周部を膨出させて外周通路25を形成した熱交換器コア2,2a〜2dを複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア2,2a〜2d間の空隙に第2の流体を導入して、第1の流体と第2の流体との間で熱交換させる積層型熱交換器1において、上記熱交換器コア2,2a〜2d内に、外周通路25に対して熱交換器コア2,2a〜2dの中心側に位置する領域で熱交換を促進させる扁平状のインナーフィン22を設け、上記インナーフィン22の周縁部が外周通路25に進出するようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、上記請求項3の発明において、外周通路25は、インナーフィン22の表面側に膨出した表面側通路25uと、裏面側に膨出した裏面側通路25dとを含み、表面側通路25uと裏面側通路25dとの間で第1の流体が流通するようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明にあっては、上記請求項4の発明において、上記表面側通路25uと裏面側通路25dとが熱交換器コア2dの周縁に沿って交互に配置されたことを特徴とする。
請求項6の発明にあっては、上記請求項3〜5のうちいずれかの発明において、上記表面側通路25uと裏面側通路25dとが面方向にずれた位置に形成され、熱交換器コア2cを積層したときに、相互に隣接する熱交換器コア2c間で、表面側通路25uに対応したチューブシート6c外壁の突出部分と、裏面側通路25dに対応したチューブシート7c外壁の突出部分とが係合するように構成されることを特徴とする。
請求項7の発明にあっては、上記請求項3〜6のうちいずれかの発明において、インナーフィン22の上記表面側通路25uまたは裏面側通路25dに対して反対側となる領域とチューブシート6a〜6d,7a〜7dとが当接することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、チューブシート6,6b,6d,7,7b,7dが外周通路25を構成する部分の内壁に凸部23,23a,23bまたは凹部24,24a,24bを形成したため、外周通路25の流通抵抗が増大し、当該外周通路25における第1の流体の流量が増大しすぎることがなくなる。
請求項2の発明によれば、凸部23,23a,23bに対応したチューブシート6,6b,6d,7,7b,7d外壁の陥没部分と、凹部24,24a,24bに対応したチューブシート6,6b,6d,7,7b,7d外壁の突出部分とを用いて、熱交換器コア2,2bを積層するときの位置決めをより容易にかつより確実に行うことができる。
請求項3の発明によれば、インナーフィン22の周縁部が外周通路25に進出しているため、外周通路25の流通抵抗が増大し、当該外周通路25における第1の流体の流量が増大しすぎることがなくなる。
請求項4の発明によれば、第1の流体が表面側通路25uと裏面側通路25dとの間で流通するため、外周通路25の流通抵抗が増大し、当該外周通路25における第1の流体の流量が増大しすぎることがなくなる。
請求項5の発明によれば、表面側通路25uと裏面側通路25dとが熱交換器コア2dの周縁に沿って交互に配置され、第1の流体が表面側通路25uと裏面側通路25dとの間で流通するため、外周通路25の流通抵抗が増大し、当該外周通路25における第1の流体の流量が増大しすぎることがなくなる。
請求項6の発明によれば、表面側通路25uに対応したチューブシート6c外壁の突出部分と、裏面側通路25dに対応したチューブシート7c外壁の突出部分とを用いて、熱交換器コア2cを積層するときの位置決めをより容易にかつより確実に行うことができる。
請求項7の発明によれば、表面側通路25uまたは裏面側通路25dに対してインナーフィン22の反対側となる領域とチューブシート6a〜6d,7a〜7dとを当接させたため、インナーフィン22をより確実に固定することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
まずは、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる積層型熱交換器の斜視図、図2は、積層型熱交換器の分解斜視図、図3は、積層型熱交換器に含まれる熱交換器コアの分解斜視図、図4は、積層型熱交換器の断面A(図1)における断面図、図5は、積層型熱交換器の断面B(図1)における断面図、また図6は、熱交換器コアの第1の流体の出口付近を拡大して示す斜視図である。
本実施形態にかかる積層型熱交換器1は、第1の流体(例えば液体状の冷媒等)と第2の流体(例えば高温の気体)との間で熱交換を行わせるものである。図1の例では、積層型熱交換器1の本体1aの上面の四隅に、第1の流体の入口パイプ14、第1の流体の出口パイプ15、第2の流体の入口パイプ18、および第2の流体の出口パイプ19が突設されている。
図2に示すように、積層型熱交換器1の本体1aは、熱交換器コア2とアウターフィン3とを交互に積層し、その上下端をサイドプレート20,21で挟んで構成されている。
各熱交換器コア2は、二つのチューブシート6,7の外周部同士を接合して扁平状に形成されており、その内部空間が第1の流体の通路となる。
最上段に位置する熱交換器コア2の上側のチューブシート6に形成された貫通孔26は入口パイプ14に接続され、そのチューブシート6に設けられた貫通孔27は出口パイプ15に接続されている。また、各熱交換器コア2の対角線の端部となる位置には、二つのチューブシート6,7のうち少なくともいずれか一方を膨出させて、入口ヘッダ部8および出口ヘッダ部9が形成されている。そして、複数の熱交換器コア2の入口ヘッダ部8同士が上側のチューブシート6に形成された貫通孔26と下側のチューブシート7に形成された貫通孔28(図3)とを介して互いに連通され、一方、出口ヘッダ部9同士が、上側のチューブシート6に形成された貫通孔27と下側のチューブシート7に形成された貫通孔29(図3)とを介して互いに連通されている。こうして、入口パイプ14から流入した第1の流体は、相互に連通された入口ヘッダ部8を経由して各熱交換器コア2の内部空間(内部通路)に分配され、相互に連通された出口ヘッダ部9を経由して集約されて出口パイプ15から吐出される。
各熱交換器コア2は、外周部において上下方向(積層方向)に膨出する領域を有しており、熱交換器コア2を複数積層すると、相互に隣接する熱交換器コア2間の当該外周部の内側となる位置に空隙が形成される。本実施形態にかかる積層型熱交換器1は、この空隙に第2の流体を導入し、熱交換器コア2内を流通する第1の流体との間で熱交換を行わせる。
この空隙に第2の流体を導入すべく、各熱交換器コア2には、二つの貫通孔30,31が設けられている。貫通孔30は第2の流体の入口パイプ18の直下方となる位置に設けられており、各空隙は貫通孔30によって入口パイプ18側で連通している。一方、貫通孔31は第2の流体の出口パイプ19の直下方となる位置に設けられており、各空隙は貫通孔31によって出口パイプ19側で連通している。こうして、入口パイプ18から流入した第2の流体は、上から順に各熱交換器コア2の入口パイプ18側の貫通孔30を経由して各空隙に分配されて導入され、出口パイプ19側の貫通孔31を経由して集約され出口パイプ19から吐出される。
各空隙には、アウターフィン3が配置されている。このアウターフィン3は、例えば熱伝導性の高い金属板をコルゲート状に形成してなり、第2の流体との接触面積を増大して熱交換を促進させるものである。また、圧力損失を増大させて熱交換を促進させるという効果もある。
貫通孔30,31は、チューブシート6,7の対応する位置に形成された二つの貫通孔(32,34)、(33,35)によって形成される(図3参照)。貫通孔30,31の周縁部において、二つのチューブシート6,7は密着しており、第2の流体が流通する貫通孔30,31内と、第1の流体が流通する熱交換器コア2内とがシールされる。
さて、図3に示すように、熱交換器コア2を構成する二つのチューブシート6,7のうち少なくともいずれか一方(図3の例では上側のチューブシート6のみ)には、その外周部全域に亘って上下方向に膨出する部分が形成されている。この部分における熱交換器コア2の内部が外周通路25(図4〜図6;入口ヘッダ部8,出口ヘッダ部9を含む)となる。ここで、外周通路25の高さは、その内側(熱交換器コア2の中心側)の領域に比べて高いから、流通抵抗が少なく、外周通路25における第1の流体の流速は当該内側の領域に比べて速くなる。この外周通路25は、隣接する外周通路25に接触しているが、温度差の無い流体間(すなわち第1の流体同士)では熱交換は行われないため、外周通路25同士が接触している部分では熱交換は行われない。よって、外周通路25では、その内側の領域に比べて熱交換が行われにくい。本実施形態にかかる積層型熱交換器1では、このような構成を採用することにより、熱交換器コア2の外壁、すなわち積層型熱交換器1の本体1aの外壁の温度を低くし、隣接する他の部品等に対する熱害を軽減している。
また、本実施形態では、当該内側の領域に熱交換を促進するためのインナーフィン22を配している。インナーフィン22は、例えば熱伝導性の高い金属板をコルゲート状に形成してなり、第1の流体との接触面積を増大して熱交換を促進させるものである。ただし、このインナーフィン22により内側の領域における流通抵抗が増大すると、その分、当該内側の領域の流量が減少することになる。
熱交換量は、流量が減ると低下する。ここで、本実施形態にかかる積層型熱交換器1では、上述したように、熱交換は主として内側の領域で行われ、外側通路25ではあまり行われない。すなわち、内側の領域の流量が減少して、外側通路25の流量が増大すると、トータルの熱交換量が低下してしまうから、本実施形態の場合、内側の領域の流量が少なくなりすぎるのは望ましくない。
そこで、本実施形態では、チューブシート6,7が外周通路25を構成する部分の内壁に凸部(外周通路25内から見て凸形状となっている部分)23または凹部(外周通路25内から見て凹形状となっている部分)24を形成し、外周通路25における流通抵抗を増大させて流量を減らし、主として熱交換を行わせる内側の領域において適切な流量が確保されるようにしている。
図3,図4に示すように、本実施形態では、一例として、上側のチューブシート6の周縁の長辺のほぼ中央となる位置に凸部23を形成するとともに、下側のチューブシート7の周縁の長辺のほぼ中央となる位置に凹部24を形成している。こうすることで、凹凸が無くストレートに外周通路が形成された場合に比べて流通抵抗が増大し、外周通路25の流量を低減することができる。このとき、図4に示すように、外周通路25において、第1の流体は、主としてインナーフィン22(あるいは熱交換器コア2)の表面側(上側)に膨出して形成された表面側通路25uから、一旦、主としてインナーフィン22(あるいは熱交換器コア2)の裏面側(下側)に膨出して形成された裏面側通路25dを経由して、再び前記表面側通路25uに戻っている。本実施形態では、このように流通経路が曲げられることによって流通抵抗が増大している。また、凹部24および凸部23の段差部において流体が壁面から剥離し渦等が生じることによっても流通抵抗が増大している。
さらに、図5,図6に示すように、本実施形態では、インナーフィン22の周縁部を外周通路25内に進出させ、インナーフィン22を外周通路25の流通抵抗としても利用している。また、このようにインナーフィン22の周縁部を外周通路25内に進出させたことで、表面側通路25uと裏面側通路25dとの間で、第1の流体はインナーフィン22の周縁部の外側を迂曲して流れるようになる。本実施形態では、この流れの迂曲によっても流通抵抗が増大している。
なお、凸部23および凹部24は、互いに対向する位置で、積層方向(上下方向)に整列するように設けられており、図4に示すように、熱交換器コア2を積層したときに、凹部24に対応した下側のチューブシート7外壁の突出部分と、凸部23に対応した上側のチューブシート6外壁の陥没部分とが嵌合するようになっている。このような構成により、熱交換器コア2を複数積層する際の位置決めをより容易にかつより確実に行うことができるという利点がある。
次に、図7を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、本実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図(図1の断面Bと同じ位置における断面図)である。なお、本実施形態では、熱交換器コア2に代えて熱交換器コア2aを用いる点以外、上記第1の実施形態とほぼ同様の構成を備える。よって、ここでは、同様の構成要素に同じ符号を付すとともに、同様構成部分の詳細な説明を省略する。
本実施形態では、外周通路25は、入口ヘッダ部8および出口ヘッダ部9の形成される領域では表面側通路(図示せず)として形成され、それ以外の領域に裏面側通路25dとして形成される部分を有する。こうすることで、入口ヘッダ部8に流入した第1の流体は、表面側通路から裏面側通路25dに流れることになる。図5に示すように、上記第1の実施形態では、表面側通路25uと裏面側通路25dとがインナーフィン22の周縁部の側方領域で連通していたが、本実施形態ではインナーフィン22による通路の狭窄により上記第1の実施形態に比べて外周通路25の通流抵抗が増大することになる。したがって、より一層外周通路25における第1の流体の流量を低減することができる。
次に、図8を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。図8は、本実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図(図1の断面Bと同じ位置における断面図)である。なお、本実施形態でも、熱交換器コア2に代えて熱交換器コア2bを用いる点以外、上記第1の実施形態とほぼ同様の構成を備える。よって、ここでは、同様の構成要素に同じ符号を付すとともに、同様構成部分の詳細な説明を省略する。
本実施形態では、上側のチューブシート6が表面側通路25uを構成する部分には凸部23aを設け、下側のチューブシート7が裏面側通路25dを構成する部分には凹部24aを設けたものである。本実施形態では、上記第1の実施形態のように外周通路25の幅方向全域に亘る凹部24および凸部23を形成するのではなく、図8に示すように、凸部23aあるいは凹部24aの幅を外周通路25の幅より狭くしている。
そして、凹部24aおよび凸部23aは、互いに対向する位置に、積層方向(上下方向)に整列するように設けられており、図8に示すように、熱交換器コア2を積層したときに、凹部24aに対応した下側のチューブシート7外壁の突出部分と、凸部23aに対応した上側のチューブシート6外壁の陥没部分とが嵌合するようになっている。このような構成により、熱交換器コア2を複数積層する際の面方向の位置決めを容易に行うことができるという利点がある。
次に、図9を参照して本発明の第4の実施形態について説明する。図9は、本実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図(図1の断面Bと同じ位置における断面図)である。なお、本実施形態でも、熱交換器コア2に代えて熱交換器コア2cを用いる点以外、上記第1の実施形態とほぼ同様の構成を備える。よって、ここでは、同様の構成要素に同じ符号を付すとともに、同様構成部分の詳細な説明を省略する。
本実施形態では、表面側通路25uおよび裏面側通路25dが面方向にずれて配置されている。図9の例では、表面側通路25uは熱交換器コア2cの中心側に配置され、裏面側通路25dは熱交換器コア2cの周縁側に配置されている。そして、熱交換器コア2aを積層したときに、裏面側通路25dに対応した下側のチューブシート7外壁の突出部分36dと、表面側通路25uに対応した上側のチューブシート6外壁の突出部分36uとが嵌合し、面方向に係合するようになっている。このような構成によっても、熱交換器コア2を複数積層する際の面方向の位置決めを容易に行うことができるという利点がある。
次に、図10を参照して本発明の第5の実施形態について説明する。図10は、本実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図(図1の断面Aと同じ位置における断面図)である。なお、本実施形態でも、熱交換器コア2に代えて熱交換器コア2dを用いる点以外、上記第1の実施形態とほぼ同様の構成を備える。よって、ここでは、同様の構成要素に同じ符号を付すとともに、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態では、表面側通路25uと、裏面側通路25dとが、熱交換器コア2dの周縁、すなわち外周通路25の延伸方向に沿って交互に配置されている。これは、上側のチューブシート6の周縁に沿って比較的短い距離の凸部23bを断続的に複数設けるとともに、下側のチューブシート7の周縁に沿って前記凸部23bに対応する位置および長さの凹部24bを設けることで形成することができる。そして、熱交換器コア2dを積層したときに、凹部24bに対応した下側のチューブシート7外壁の突出部分と、凸部23bに対応した上側のチューブシート6外壁の陥没部分とが嵌合するようになっている。このような構成により、熱交換器コア2を複数積層する際の面方向の位置決めを容易に行うことができるという利点がある。
さらに、本実施形態では、図10に示すように、インナーフィン22の、表面側通路25uまたは裏面側通路25dに対して反対側となる領域に、各凸部23bおよび凹部24bの内壁を当接(押圧)している。このような構成により、インナーフィン22をより確実に保持することができるという利点がある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。例えば、積層型熱交換器や熱交換器コアの外形、各流体の出入口の配置等は適宜変更することができるし、凹部や凸部の大きさ、形状、位置、数等も適宜変更することができる。また、上述した外周通路の抵抗を増大する手段を適宜組み合わせたり省略したりして、外周通路の流量を適切な値に調整することができる。
本発明の実施形態にかかる積層型熱交換器の斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器の分解斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器に含まれる熱交換器コアの分解斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面A(図1)における断面図。 本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面B(図1)における断面図。 本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器に含まれる熱交換器コアの一部を拡大した斜視図。 本発明の第2の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第3の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第4の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第5の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。
符号の説明
1 積層型熱交換器
2,2a〜2d 熱交換器コア
6,6a〜6d (上側の)チューブシート
7,7a〜7d (下側の)チューブシート
22 インナーフィン
23,23a,23b 凸部
24,24a,24b 凹部
25 外周通路
25u 表面側通路
25d 裏面側通路

Claims (7)

  1. 外周部同士が接合された二つのチューブシート(6,6b,6d,7,7b,7d)によって形成され、その内部を第1の流体の通路とし、外周部を膨出させて外周通路(25)を形成した扁平状の熱交換器コア(2,2b,2d)を複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア(2,2b,2d)間の空隙に第2の流体を導入して、第1の流体と第2の流体との間で熱交換させる積層型熱交換器(1)において、
    前記チューブシート(6,6b,6d,7,7b,7d)が前記外周通路(25)を構成する部分の内壁に凸部(23,23a,23b)または凹部(24,24a,24b)を形成して、前記外周通路(25)の流通抵抗を増大させたことを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 熱交換器コア(2,2b,2d)を積層したときに、相互に隣接する熱交換器コア(2,2b,2d)間で、前記凸部(23,23a,23b)に対応したチューブシート(6,6b,6d,7,7b,7d)外壁の陥没部分と、前記凹部(24,24a,24b)に対応したチューブシート(6,6b,6d,7,7b,7d)外壁の突出部分とが嵌合するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の積層型熱交換器。
  3. 外周部同士が接合された二つのチューブシート(6,6a〜6d,7,7a〜7d)によって形成され、その内部を第1の流体の通路とし、外周部を膨出させて外周通路(25)を形成した扁平状の熱交換器コア(2,2a〜2d)を複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア(2,2a〜2d)間の空隙に第2の流体を導入して、第1の流体と第2の流体との間で熱交換させる積層型熱交換器(1)において、
    前記熱交換器コア(2,2a〜2d)内に、外周通路(25)に対して熱交換器コア(2,2a〜2d)の中心側に位置する領域で熱交換を促進させる扁平状のインナーフィン(22)を設け、
    前記インナーフィン(22)の周縁部が外周通路(25)に進出するようにしたことを特徴とする積層型熱交換器。
  4. 外周通路(25)は、インナーフィン(22)の表面側に膨出した表面側通路(25u)と、裏面側に膨出した裏面側通路(25d)とを含み、
    表面側通路(25u)と裏面側通路(25d)との間で第1の流体が流通するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の積層型熱交換器。
  5. 前記表面側通路(25u)と裏面側通路(25d)とが熱交換器コア(2d)の周縁に沿って交互に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の積層型熱交換器。
  6. 前記表面側通路(25u)と裏面側通路(25d)とが面方向にずれた位置に形成され、
    熱交換器コア(2c)を積層したときに、相互に隣接する熱交換器コア(2c)間で、表面側通路(25u)に対応したチューブシート(6c)外壁の突出部分と、裏面側通路(25d)に対応したチューブシート(7c)外壁の突出部分とが係合するように構成されることを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか一つに記載の積層型熱交換器。
  7. インナーフィン(22)の前記表面側通路(25u)または裏面側通路(25d)に対して反対側となる領域とチューブシート(6a〜6d,7a〜7d)とが当接することを特徴とする請求項3〜6のうちいずれか一つに記載の積層型熱交換器。

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