JP2005273605A - 燃料噴射エンジンの制御装置 - Google Patents

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裕史 井上
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Abstract

【課題】一個の燃料噴射装置で多気筒に燃料供給するエンジンにて、吸気系レイアウトの肥大化や部品点数の増大化を防止し、どの気筒においても最適な燃料噴射状態になるよう、改善された燃料噴射の制御装置を提供する。
【解決手段】単一の燃料噴射装置21と、これによる噴射燃料を三つの気筒Cyに導く吸気分配手段4と、エンジン運転状況検出手段kの情報によって燃料噴射装置21を動作制御する制御手段28とを備え、各気筒Cy毎に作成された燃料噴射量マップを記憶する記憶手段39と、各気筒Cyのうちのいずれの気筒に燃料供給すべきかを検出する気筒検出手段40とを設け、制御手段28は、燃料供給対象となる気筒が検出されると、その検出された気筒用として記憶されている燃料噴射量マップに基づいて燃料噴射動作が行われるように、気筒検出手段40と記憶手段39と燃料噴射装置21とを連係させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料噴射エンジンの制御装置に係り、詳しくは、吸気経路に噴射作用する単一の燃料噴射装置と、吸気経路からの吸気と噴射された燃料とを複数気筒の各吸気ポートへ導く吸気分配手段と、エンジン運転状況を検出する検出手段の検出情報に基づいて燃料噴射装置の駆動状態を制御する制御手段とを備えて成る燃料噴射エンジンの制御装置に関するものである。
燃料噴射を制御する制御装置を備えた燃料噴射エンジンは種々のものが知られており、予め設定されている特性条件のマップデータと検出データとに基づいて燃料噴射制御するものとしては、例えば特許文献1において開示された制御装置が知られている。
この種の制御装置Bは、図7に示すように、単一の吸気入口52から各気筒毎にシリンダヘッド20に形成された三つの吸気ポート53a〜53c毎に枝分かれする構造の吸気マニホルド51と、この吸気マニホルド51とエアクリーナ54からの吸気管55とを接続する状態で介装される燃料噴射装置(インジェクタ)56とを設けるとともに、エンジン回転数等のエンジン運転状況を検出する検出手段57の検出情報に基づいて燃料噴射装置56のポンプ56aの動作を制御する制御手段58を設けて構成されている。
この場合、エンジン運転状況の検出手段による検出情報に基づいて、予め記憶されている燃料噴射特性のマップデータから必要なデータを選び、燃料噴射装置を駆動制御することとなるが、従来では、マップデータを1種類として制御の簡略化を図るようにしていた。そのため、燃料噴射装置と各吸気ポートとの距離や経路面積等の条件を、構造上で一致させる必要がある。そこで、図7に示すように、吸気マニホルド51を構成する枝分かれ後の各分岐管51a〜51cを互いに同じ内径を有し、かつ、曲り形状を異ならせることにより、燃料噴射装置56と各吸気ポート53a〜53cとの距離、及び吸気面積等の条件を互いに等しいものとするように構成されていた。
具体例としては、図7に示すように、第1気筒用の吸気ポート53aと真ん中の第2気筒用の吸気ポート53bとの間に燃料噴射装置56が斜め姿勢で配置される場合には、各吸気ポート53a〜53cと燃料噴射装置56との吸気経路長さを、その長さが最も長くなる第3分岐管51cの長さに合わせるために、それよりも長さの短くなる第1及び第2分岐管51a,51bは、横や上下に屈曲させる等の形状変更が必要になる。また、図示は省略するが、第2気筒用の吸気ポートの延長線上に燃料噴射装置が配置される場合は、左右の第1,3分岐管は線対象の湾曲形状に形成されるとともに、中央の第2分岐管は、左右の分岐管と吸気経路長さを互いに等しくするために、平面視は直線で、かつ、側面視では上又は下方に屈曲させる、といった形状変更が余儀なくされる。
特開2003−106199号公報
このように、吸気マニホルドの形状工夫によって燃料噴射条件を各気筒において互いに等しくさせる従来手段では、分岐管の屈曲等によって吸気系のレイアウトが大きくなって場所を取るとともに、複数の分岐管が互いに異なる部品になり、専用部品が増える点でも不利があった。つまり、図7に示す従来構造のものでは、第1及び第2分岐管51a,51cを大きく湾曲させる等して距離を稼ぐ構造が採られるので、吸気マニホルド51が大きな部品になるとともに、それによってシリンダヘッド20と燃料噴射装置56との距離も離れ気味になり、エンジン全体としての大きさも大型化し易い傾向にあった。
また、各吸気経路長さの均一化により、燃料噴射制御を行う上でのマップデータは一つで済むものではあるが、各分岐管の長さは同じになっても、その曲り具合や各気筒の熱的条件等の微細な異なり等により、どの気筒においても全回転域で燃料噴射条件をベストマッチングとさせることまでは困難なものであった。
このような実情に鑑みることにより、本発明の目的は、単一の燃料噴射装置で複数の気筒に燃料供給する構造の燃料噴射エンジンにおいて、吸気系レイアウトの肥大化や部品点数の増大化を防止するとともに、どの気筒においてもその気筒に適合した燃料噴射状態が得られるよう、改善された燃料噴射の制御装置を提供する点にある。
請求項1の構成は、吸気経路(22)に噴射作用する単一の燃料噴射装置(21)と、前記吸気経路(22)からの空気と噴射された燃料とを複数気筒(Cy1〜Cy3)の各吸気ポート(3a〜3c)へ導く吸気分配手段(4)と、エンジン運転状況を検出する検出手段(k)の検出情報に基づいて前記燃料噴射装置(21)の動作を制御する制御手段(28)とを備えて成る燃料噴射エンジンの制御装置において、
複数の前記気筒(Cy1〜Cy3)毎に作成された燃料噴射動作の特性条件を記憶する記憶手段(39)と、複数の前記気筒(Cy1〜Cy3)のうちのいずれの気筒に燃料供給すべきかを検出する気筒検出手段(40)とを設け、前記制御手段(28)は、燃料供給すべき気筒が検出されると、その検出された気筒用として記憶されている特性条件に基づいて燃料噴射動作が行われるように、前記気筒検出手段(40)と前記記憶手段(39)と前記燃料噴射装置(21)とを連係させるものに構成されていることを特徴とする。
請求項2の構成は、請求項1に記載の燃料噴射エンジンの制御装置において、前記制御手段(28)は、複数の前記気筒(Cy1〜Cy3)のうちの吸気ポート(3a〜3c)と燃料噴射装置(21)との距離が遠いものほど燃料噴射量を多くする制御が行われるように設定されていることを特徴とする。
請求項3の構成は、請求項1又は2に記載の燃料噴射エンジンの制御装置において、前記検出手段(k)が、吸気の圧力を検出する吸気圧力センサ(33)と、エンジンの単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出センサ(31)とで構成されるとともに、前記特性条件が、吸気圧力と単位時間当たりのエンジン回転数との組合せによる燃料噴射量のマップデータとして前記記憶手段(39)に記憶されており、前記制御手段(28)は、前記マップデータのうちの前記両センサ(33),(31)の検出情報に最も近いデータに基づいて前記燃料噴射装置(21)を作動させるものであることを特徴とする。
請求項4の構成は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射エンジンの制御装置において、前記吸気経路(22)を開閉するスロットル弁(42)を設け、このスロットル弁(42)を開閉操作するメカニカルガバナ(12)が装備されていることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、制御手段の機能により、各気筒には予め設定されているその気筒用の燃料噴射の特性条件に応じた燃料噴射が行われるので、複数の各気筒の夫々において全回転域におけるベストマッチングな燃料噴射状態を得ることが可能になる。そして、制御上の変更、即ちソフトの対応によって各気筒への燃料噴射条件を調節設定するものであるから、従来のように吸気経路長さを互いに等しくする等の構造上の制限は無くなり、燃料噴射と各吸気ポートとを単純に繋ぐ吸気マニホルドが採用できる等、吸気系の小型化やレイアウトの自由度(融通)向上が可能になる。例えば、複数の吸気ポートと燃料噴射装置とを一つの吸気通路用空間で連通させる単一部品で成る吸気分配ケースが採用できるといった具合に、吸気系部品の数を削減させることも可能になる。
その結果、各気筒毎に燃料噴射制御を行うソフト上の工夫により、単一の燃料噴射装置で複数の気筒に燃料供給する構造を踏襲した燃料噴射エンジンとしながら、吸気系レイアウトの肥大化や部品点数の増大化が回避できるとともに、どの気筒においてもその気筒に適合した燃料噴射状態が得られて燃焼状態が向上するようになり、改善された燃料噴射の制御装置を提供することができる。
請求項2の構成は、燃料噴射装置と気筒との距離が長くなるに連れて、実際に気筒に吸入される燃料の量が少なくなることに対処する手段である。通常、気筒とその吸気ポートとの関係(構造や形状)は、互いに等しく設定されるので、燃料噴射装置と気筒との吸気経路の距離の差は、燃料噴射装置と吸気ポートとの距離の差と見て差し支えない。故に、本請求項2の構成によれば、複数の気筒に対する燃料供給条件を、いずれの気筒においても互いに等しくすることができ、より安定したエンジン性能を発揮できる制御装置が得られる。
請求項3の構成によれば、実際の燃料噴射の制御装置を規定するものであり、吸気圧力を検出することで気筒への燃料供給量として検出可能であり、そのときのエンジン回転数検出とによって、燃料噴射装置の噴射動作が制御される。この場合、検出された2種類の制御入力情報と、予め記憶されている気筒毎のマップデータとを照らし合わせて、最も近いデータに基づいて燃料噴射させるので、予め記憶させるマップデータの精度を高くすればする程、各気筒における燃料噴射条件も向上する利点がある。
請求項4の構成によれば、負荷の大小に拘わらずにエンジン回転数を所定の値に維持するためのメカニカルガバナと燃料噴射装置とを組合せるものであり、ガバナで操作されるスロットル弁による吸気状態が設定されると、その吸気状態に適合した燃料噴射が行われるように制御される。従って、比較的構造簡単で廉価なメカニカルガバナを採用しながらも、燃料噴射制御により、比較的安定したエンジンの定格回転数制御が行えるので、コストパフォーマンスに優れる燃料噴射エンジンを提供することができる。
以下に、本発明による多気筒エンジンの燃料噴射制御装置を、縦型3気筒ガソリンエンジンに適用される場合について、図面に基づいて説明する。尚、図2に示すように、シリンダ中心軸線5の方向が上下方向、ヘッドカバー6側が上、シリンダブロック7側が下、クランク軸30の架設方向が前後方向、冷却ファン15側が前、フライホイル16側が後、シリンダヘッド20の幅方向が左右横方向であると定義する。
エンジンEは、図1に示すように、シリンダブロック7の上部にシリンダヘッド20を組み付け、図2に示すように、シリンダヘッド20の上部にヘッドカバー6を組み付け、シリンダブロック7の前部にギヤケース23を組み付け、シリンダブロック7の後部にフライホイル16を組み付けている。図1及び図2に示すように、このエンジンは、燃料調量具1となるインジェクタ(燃料噴射装置の一例)21を備え、このインジェクタ21をメカニカルガバナ12で調量制御するようになっている。インジェクタ21は、吸気経路に燃料(ガソリン)を噴射するものであり、それによって空気と混合させて各吸気ポート3a〜3cに供給できるようになっている。
インジェクタ21の配置、及び概略の構成は、次の通りである。
図1に示すように、シリンダヘッド20の横面に吸気分配手段4となる吸気分配ケース24を取り付けている。この吸気分配ケース24は吸気を複数気筒のシリンダに分配するためのもので、吸気マニホルドのように親管から枝管を分岐させた構造ではなく、シリンダヘッド20の吸気ポート開口を臨ませた箱型の構造となっている。この吸気分配ケース24の後部に斜め横向きの取付座25を設け、この取付座25にインジェクタ21を取り付け、吸気分配ケース24の後部から斜め横向きにインジェクタ21を突出させている。このインジェクタ21は、スロットル入力アーム17を備えている。
メカニカルガバナ12の構成は、次の通りである。
図2に示すように、吸気分配ケース24よりも前寄りにメカニカルガバナ12のガバナレバー14を配置している。すなわち、ギヤケース23の横側にガバナレバー14を配置している。また、インジェクタ21の前方にメカニカルガバナ12の調速レバー18とガバナスプリング19とを配置し、調速レバー18は吸気分配ケース24の横壁に取り付けている。調速レバー18の高速設定の上限は高速制限ボルト26で制限され、低速設定の下限は低速制限ボルト27で制限されるようになっている。
調速レバー18にはガバナスプリング19を介してガバナレバー14を連動連結している。ガバナレバー14は、ギヤケース23内のガバナウェイトからガバナ力を受ける。ガバナレバー14は、ガバナ力とガバナスプリング19のバネ力との不釣合い力によって揺動する。そして、上方から見て、ガバナレバー14と、インジェクタ21のスロットル入力アーム17とを出力ロッド13で連動連結してある。これにより、吸気管(吸気経路)22を開閉すべくインジェクタ21に設けられたスロットル弁42が、メカニカルガバナ12によって操作されるようになっており、そのスロットル開度に応じて燃料噴射動作を行わせる燃料噴射制御装置Aが装備されている。
図1〜図3に示すように、エンジンEのシリンダヘッド20のヘッド横側面2には、第1〜第3シリンダ(気筒)Cy1〜Cy(図5参照)の各吸気ポート3a〜3cを互いに並列させて開口し、これら吸気ポート3a〜3cを覆う状態で、ヘッド横側面2に箱形の吸気分配ケース24が取付固定される。この箱形の吸気分配ケース24のシリンダヘッド2側の側面24aは大きく開放されており、吸気分配ケース24内の単一空間である吸気分流室8が開放側面24aから各吸気ポート3a〜3cに連通されている。吸気分配ケース24の後端側における第1シリンダ側に大きく偏った位置の壁には、インジェクタ21を取付けるための肉厚の厚い取付座25が平面視で斜め横外向きに形成されている。この取付座25には、吸気入口9が穿孔形成されている。
インジェクタ21は、一端が吸気分配ケース24の取付座25にインシュレータ(スペーサ)49を介してボルト連結される噴射ボディ10と、この噴射ボディ10内に形成された吸気通路10Aに燃料を噴射させる噴射ポンプ15とから構成されている。角ブロックから成る噴射ボディ10の上面には、噴射ポンプ15の取付座10aが形成されるとともに、この噴射ボディ10に装備されるスロットル弁42の入力アーム17が回動自在に枢支されている。この噴射ボディ10は、気化器仕様の場合における気化器(図示省略)と同じ取付寸法及び形状とされており、インジェクタ21と気化器とが互いに付け換え自在に構成されている。また、噴射ボディ10の他端とエアクリーナ11から伸びる吸気管22とが、還元ブロック43を介して連通接続されている。還元ブロック43には、ヘッドカバー6から伸びるブローバイガスの還元ホース44が接続されている。
このような構成により、図4に示すように、インジェクタ21から噴射された燃料及び吸気は、第1吸気ポート3aと第2吸気ポート3bとのほぼ中央位置に向く状態で吸気入口9から吸気分流室8に吐出され、その後に各吸気ポート3a〜3cに供給されるのであり、噴射燃料と吸気との混合ガスは各吸気ポート3a〜3cによって3種類のルートr1〜r3に分かれる。吸気分配ケース24は、その内部空間である吸気分流室8が単一の空間として形成してあり、各吸気ポート3a〜3c毎に独立した吸気経路を形成する構造に比べて、大きさが小さく、かつ、構造も簡単化される利点がある。尚、11aはエアクリーナ11の吸入部である。
燃料噴射制御装置Aは、図5,6に示すように、ECU(制御手段の一例)28に関連する信号回路a及び制御回路bと、燃料回路cとを備えて構成されている。信号回路aは、シリンダブロック7の冷却水通路7aに装備された水温センサ29、クランク軸30の単位時間当たりの回転数を検出する非接触型のクランクセンサ(回転数検出手段の一例)31、エアクリーナ11の内部温度を検出する給気温度センサ32、及び、エアクリーナ11とインジェクタ21とを連通する吸気管22の内部圧力を検出する吸気圧力センサ33の夫々をECU28に接続して構成されている。
制御回路bは、燃料タンク34に装備された燃料ポンプ35、インジェクタ21、及び、点火プラグ36に高電圧を付与するイグニッションコイル37の夫々をECU28に接続して構成されている。燃料回路cは、燃料ポンプ35によって燃料タンク34の燃料をインジェクタ21に供給するための燃料ホース38を設けて構成されている。燃料ポンプ35は、圧力調節器(プレッシャーレギュレータ)35aとフィルタ35bが一体的に装備された電磁駆動式のものに構成されている。
ECU20には、第1〜第3の各シリンダCy1〜Cy3の夫々毎に作成された噴射量制御マップが記憶されており、各シリンダCy1〜Cy3には、それらシリンダ毎に専用の噴射量制御マップによる量の燃料が噴射されるように制御される。制御入力としては吸気圧力とエンジン回転数、即ち、クランクセンサ31と吸気圧力センサ33とを用い、それによって燃料噴射量を制御する。より詳しくは、吸気圧力とエンジン回転数とをゲインとした第1〜第3シリンダCy1〜Cy3毎の燃料噴射量マップが予め作成されてECU28に記憶させてあり、エンジン運転中はクランクセンサ31と吸気圧力センサ33との検出情報に基づいて燃料噴射量が調節設定されるように、インジェクタ21を駆動させる制御が行われる。
つまり、複数のシリンダCy1〜Cy3毎に作成された燃料噴射動作の特性条件を記憶する記憶手段39と、複数のシリンダCy1〜Cy3のうちのいずれのシリンダに燃料供給すべきかを検出する気筒検出手段40とを設け、ECU28は、燃料供給すべきシリンダが検出されると、その検出されたシリンダに用意された特性条件に基づいて燃料噴射動作が行われるように、気筒検出手段40と記憶手段39と燃料噴射装置21とを連係させる。ECU28に装備された記憶手段39に記憶される特性条件は、吸気圧力と単位時間当たりのエンジン回転数との組合わせによる燃料噴射量のマップデータであり、このマップデータが各シリンダCy1〜Cy3毎に作成されて記憶されている。そして、ECU28は、吸気圧力センサ33とクランクセンサ31との双方の検出情報が出ると、マップデータのうちのそれら検出情報に最も近いデータが選択され、かつ、その選択されたデータに対応する量の燃料が噴射されるように燃料噴射装置21を作動させる。
尚、気筒検出手段40は次のように構成されている。図5に示すように、クランク軸30に一体回転状態に装備されたロータ41には、その外周に複数のセンシング用突起が形成されており、例えばクランク軸30の軸心を中心とした120度間隔毎に第1〜第3突起t1〜t3を形成し、第3突起t3のみを周長の長いものに設定する。第1突起t1は、これの通過に伴う磁力の変化を検知するクランクセンサ31のセンシング動作によって第1シリンダCy1の点火タイミングを取るものであり、同様に第2,3突起t2,3は、夫々第2,3シリンダCy2,3の点火タイミングを取るためのものである。
つまり、図5に示すように、ロータ41が矢印イ方向に回転する場合では、第1突起t1の通過からロータ41が約240度回転すると、クランクセンサ31に第2突起t2が遭遇し、さらに約240度回転すると第3突起t3が遭遇する。そして、第3突起t3の長さが長いことから、クランクセンサ31との反応時間が長くなり、それによって第3突起t3を検出したことがECU28において認識できるとともに、この第3突起t3の通過検出によってクランク軸30が一回転したことが認識でき、次の通過検出までの時間を計測することにより、単位時間当たりのエンジン回転数を認識することもできる。
さらに、第3突起t3通過後における、クランクセンサ31の第1及び第2突起t1、t2との反応順序を記憶させておくことにより、第1突起t1と第2突起t2とを互いに同じものとしても、これら第1及び第2突起t1、t2の個別検出が行えるものとなる。従って、これら三つの突起t1〜t3を有したロータ41、及びクランクセンサ31によって気筒検出手段40が構成されている。
尚、気筒検出手段40の別構成として、三つの突起t1〜t3を全て互いに異なる周長のものに形成するとか、周長は同じで軸方向長さを変化させる、或いは、異なる金属材料を設ける等、ロータ41側の工夫は種々のものが考えられる。また、クランクセンサ31を、クランク軸の回転を1/2に減速して伝達されるカム軸との協働によって作用するカム軸センサとして用いる構造も可能である。
また、第1〜第3シリンダCy1〜Cy3のうち、インジェクタ21に最も近い第1シリンダCy1、次に近い第2シリンダCy2、そして最も遠い第3シリンダCy3の順で噴射量が多くなるように、即ち、吸気ポート3a〜3cのインジェクタ21からの距離が遠くなるに従って噴射量が多くなるように設定されている。これにより、いずれのシリンダCy1〜Cy3においても互いに等しい量の燃料が供給されるようになり、極力、互いに等しい燃焼状態が得られるように制御される。その噴射量の差は、予めエンジンEの運転テストを行う等して最適な条件を求め、マップデータに加味されるように記憶装置39に記憶させておくと良い。尚、この噴射量を異ならせる処理に、インジェクタ21から遠いシリンダ程、噴射タイミングを早くする処理を加えても良い。
ところで、水温センサ29は、エンジン始動時におけるインジェクタ21の燃料噴射量を一時的に増加する始動制御を行うための入力情報源であり、暖機後においては、オーバーヒート等の過熱状態の検出手段として使用可能なセンサである。また、夏と冬等の季節や使用場所(低地、高知)によって環境温度が異なると、それによって空気密度が異なり、燃料との混合比も変化するので、それを補正制御するための検出手段として吸気温度センサ32が装備されている。
燃料噴射エンジンの平面図 図1のエンジンの上部を示す側面図 吸気分配ケースの平面図 吸気分配ケース内での吸気の進み具合を示す概略図 燃料噴射制御装置の構成を示す制御系統図 ECUによる制御内容を示すブロック図 従来の吸気マニホルドを示す平面図
符号の説明
3a〜3c 吸気ポート
4 吸気分配手段
12 メカニカルガバナ
21 燃料噴射装置
22 吸気経路
28 制御手段
31 回転数検出センサ
33 吸気圧力センサ
39 記憶手段
40 気筒検出手段
42 スロットル弁
k 検出手段
CY1〜Cy3 複数の気筒
A 燃料噴射制御装置

Claims (4)

  1. 吸気経路(22)に噴射作用する単一の燃料噴射装置(21)と、前記吸気経路(22)からの空気と噴射された燃料とを複数気筒(Cy1〜Cy3)の各吸気ポート(3a〜3c)へ導く吸気分配手段(4)と、エンジン運転状況を検出する検出手段(k)の検出情報に基づいて前記燃料噴射装置(21)の動作を制御する制御手段(28)とを備えて成る燃料噴射エンジンの制御装置であって、
    複数の前記気筒(Cy1〜Cy3)毎に作成された燃料噴射動作の特性条件を記憶する記憶手段(39)と、複数の前記気筒(Cy1〜Cy3)のうちのいずれの気筒に燃料供給すべきかを検出する気筒検出手段(40)とを設け、前記制御手段(28)は、燃料供給すべき気筒が検出されると、その検出された気筒用として記憶されている特性条件に基づいて燃料噴射動作が行われるように、前記気筒検出手段(40)と前記記憶手段(39)と前記燃料噴射装置(21)とを連係させるものに構成されている燃料噴射エンジンの制御装置。
  2. 前記制御手段(28)は、複数の前記気筒(Cy1〜Cy3)のうちの吸気ポート(3a〜3c)と燃料噴射装置(21)との距離が遠いものほど燃料噴射量を多くする制御が行われるように設定されている請求項1に記載の燃料噴射エンジンの制御装置。
  3. 前記検出手段(k)が、吸気の圧力を検出する吸気圧力センサ(33)と、エンジンの単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出センサ(31)とで構成されるとともに、前記特性条件が、吸気圧力と単位時間当たりのエンジン回転数との組合せによる燃料噴射量のマップデータとして前記記憶手段(39)に記憶されており、前記制御手段(28)は、前記マップデータのうちの前記両センサ(33),(31)の検出情報に最も近いデータに基づいて前記燃料噴射装置(21)を作動させるものである請求項1又は2に記載の燃料噴射エンジンの制御装置。
  4. 前記吸気経路(22)を開閉するスロットル弁(42)を設け、このスロットル弁(42)を開閉操作するメカニカルガバナ(12)が装備されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射エンジンの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7438047B2 (en) 2007-03-09 2008-10-21 Kubota Corporation Multi-cylinder engine

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