JP2005272281A - 多孔質セラミックスの製造方法および多孔質セラミックスの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 気孔率60%以上の軽量化が可能で、また、焼成時に大きな変形を起こすことなく、さらに、意匠性にも優れ、且つ、比較的安価に多孔質窯業建材を製造し得る方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物を発泡槽に送るスクリュー式フィーダと、上記発泡槽に気体を供給する気体配管を有し、また、上記発泡槽には、上記混合物と上記気体を撹拌混合し泡立てるミキサーを有し、上記ミキサーで泡立てた混合物を、直接、上記スクリュー式フィーダの圧力で押出して成形する。
【選択図】 図1
【解決手段】 セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物を発泡槽に送るスクリュー式フィーダと、上記発泡槽に気体を供給する気体配管を有し、また、上記発泡槽には、上記混合物と上記気体を撹拌混合し泡立てるミキサーを有し、上記ミキサーで泡立てた混合物を、直接、上記スクリュー式フィーダの圧力で押出して成形する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、多孔質セラミックスの製造方法及びその装置、特に、タイルや瓦などの窯業建材の軽量化に適した製造方法及びその装置に関するものである。
窯業建材は、耐久性に優れ、且つ、高い質感、多様な意匠性等も発揮できるため、広く利用されている。
近年、躯体への負荷低減、施工の容易性、または、断熱性、防音性等を図るため、窯業建材の軽量化が望まれている。
多孔質窯業建材の製造方法としては、例えば、ガラス粉や炭化珪素等を原料中に混合して成形し、それらが焼結時に発泡させることにより、多孔体を得る方法や、パーライトなどの軽量中空バルーンを原料に混合し、これを成形し焼成して軽量建材を得る方法などが知られている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2001−302369号公報
近年、躯体への負荷低減、施工の容易性、または、断熱性、防音性等を図るため、窯業建材の軽量化が望まれている。
多孔質窯業建材の製造方法としては、例えば、ガラス粉や炭化珪素等を原料中に混合して成形し、それらが焼結時に発泡させることにより、多孔体を得る方法や、パーライトなどの軽量中空バルーンを原料に混合し、これを成形し焼成して軽量建材を得る方法などが知られている。(例えば、特許文献1参照。)
ところが、焼結時の発泡を利用した方法は、高気孔率にすると、発泡による焼成時の変形が大きく、また、中空バルーンを利用したものは気孔率を60%以上にすることが困難で、狙いとする軽量化や防音、断熱などの効果が十分得られなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、気孔率60%以上の軽量化が可能で、また、焼成時に大きな変形を起こすことなく、さらに、意匠性にも優れ、且つ、比較的安価に多孔質窯業建材を製造し得る方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物を発泡槽に送るスクリュー式フィーダと、上記発泡槽に気体を供給する気体配管を有し、また、上記発泡槽には、上記混合物と上記気体を撹拌混合し泡立てるミキサーを有し、上記ミキサーで泡立てた混合物を、直接、上記スクリュー式フィーダの圧力で押出して成形することを特徴とする。
発泡槽で泡立てたセラミック原料と水と界面活性剤の混合物を、スクリュー式フィーダの圧力で直接押出して成形することにより、均質な成形体が得られるようになる。
発泡槽で泡立てた混合物を、いったん排出して押出成形機で成形するなど、泡立てから成形までの間にエアを巻き込む場所があると、押出成形体断面の中央付近にエアだまりができ、均質な成形体にならない。
また、泡立てた混合物を、泡立て後に真空土練押出成形機などで真空引きすると、気泡が消滅する。
また、発泡槽で泡立てた混合物を、押出成形機のスクリュー等で、低速の強いせん断力が加わると、泡同士が結合し、気泡が粗大化または減少することがある。
さらに、気泡の量は時間の経過と共に減少するため、泡立てた混合物をいったん排出して長時間放置すると、狙った気孔率の成形体にならなくなる。
また、泡立てた混合物を、泡立て後に真空土練押出成形機などで真空引きすると、気泡が消滅する。
また、発泡槽で泡立てた混合物を、押出成形機のスクリュー等で、低速の強いせん断力が加わると、泡同士が結合し、気泡が粗大化または減少することがある。
さらに、気泡の量は時間の経過と共に減少するため、泡立てた混合物をいったん排出して長時間放置すると、狙った気孔率の成形体にならなくなる。
また、本発明の請求項2に示すように、押出した成形体を受けるベルトコンベアを有し、上記ベルトコンベアの上または上記ベルトコンベアの手前または後方上下に、1本または2本以上のローラーを設け、上記ローラーで押し広げる方法をとることにより、タイルなど押出成形体の厚みの精度を上げることができる。
発泡槽で泡立てた混合物は、あまり高粘性であると泡立てできなくなるため、通常のセラミックスの押出成形で使用する練土よりも軟らかい。そこで、通常の押出成形よりと比べると、押出された成形体も軟らかく変形し易くなる。
そこで、寸法精度が要求されるタイルなどについては、図1及び図2に示すような、押出した成形体を受けるベルトコンベアを有し、上記ベルトコンベアの上または上記ベルトコンベアの手前または後方上下に、1本または2本以上のローラー、を設けて、上記ローラーで押出成形体の厚みの精度を上げることが良い。
そこで、寸法精度が要求されるタイルなどについては、図1及び図2に示すような、押出した成形体を受けるベルトコンベアを有し、上記ベルトコンベアの上または上記ベルトコンベアの手前または後方上下に、1本または2本以上のローラー、を設けて、上記ローラーで押出成形体の厚みの精度を上げることが良い。
また、本発明の請求項3に示すように、押出した成形体を受けるベルトコンベアを有し、上記ベルトコンベアの上または上記ベルトコンベアの手前または後方上下に、1本または2本以上のローラーを設け、また、上記ローラーの少なくとも1本は凹凸をつけ、上記ローラーで厚みを揃えると共に、押出成形体に凹凸の模様を付けることにより、タイルなど押出成形体の意匠性を上げることや、裏足を付けることもできる。
また、本発明の請求項4に示すように、上記ローラーに加え、上記ベルトコンベアの上に先端をシャープエッジにしたガイドを設け、上記ローラーで厚みを揃えると共に、上記先端をシャープエッジにしたガイドで横幅を揃えることにより、タイルなど押出成形体の幅寸法や厚みの精度を上げることもできる。
本発明によれば、気孔率60%以上の軽量化が可能で、また、焼成時に大きな変形を起こすことなく、さらに、意匠性にも優れ、且つ、比較的安価に多孔質窯業建材を製造し得る方法を提供できるようになる。
以下に本発明の製造方法及び装置について、より詳しく説明する。
本発明における、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物のうち、セラミック原料の種類には限定無く、粘土、長石、珪砂等の陶磁器原料の他、アルミナ、ジルコニア、窒化珪素、炭化珪素等も利用できる。
また、界面活性剤も特にその種類を限定されるものではない。起泡性、安定性の高いものが好ましく、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、脂肪酸塩等を例示することができる。
本発明における、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、他に、バインダ等の添加剤を必要に応じて混合しても良い。
本発明における、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物のうち、セラミック原料の種類には限定無く、粘土、長石、珪砂等の陶磁器原料の他、アルミナ、ジルコニア、窒化珪素、炭化珪素等も利用できる。
また、界面活性剤も特にその種類を限定されるものではない。起泡性、安定性の高いものが好ましく、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、脂肪酸塩等を例示することができる。
本発明における、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、他に、バインダ等の添加剤を必要に応じて混合しても良い。
セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、アイリッヒミキサー等によって混合するが、セラミック原料の粒度が粗い場合には、あらかじめボールミル等によって狙いの粒度になるまで粉砕しておく。
セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、粘性が高すぎると泡立ち難くなり、また、粘性が低すぎると成形体の保形性が劣ることに合わせ、スクリュー式フィーダの押出し圧が弱く成形体が押出せなくなる。
そこで、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物の粘度は、B型粘度計、No.4ローター、3rpmで測定した場合で30〜400Pas程度が適当である。
なお、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、アイリッヒミキサー等での混合によっても多少泡立つが、粘度が30〜400Pasの範囲では気泡の大きさは微細であり、このような泡は多少あっても特に問題にはならない。
セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、粘性が高すぎると泡立ち難くなり、また、粘性が低すぎると成形体の保形性が劣ることに合わせ、スクリュー式フィーダの押出し圧が弱く成形体が押出せなくなる。
そこで、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物の粘度は、B型粘度計、No.4ローター、3rpmで測定した場合で30〜400Pas程度が適当である。
なお、セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、アイリッヒミキサー等での混合によっても多少泡立つが、粘度が30〜400Pasの範囲では気泡の大きさは微細であり、このような泡は多少あっても特に問題にはならない。
アイリッヒミキサー等で混合した混合物は、スクリュー式フィーダ1に供給し発泡槽2に送る。ここで、スクリュー式フィーダ1は、可変速モータやインバータ等によっての回転速度が可変できるようにし、気泡量や押出速度、押出圧力等を制御するために回転速度を調節する。
押出圧力は0.05MPa以下では成形体の詰りが悪く、押出圧力が高いとミキサー2aの負荷が大きくなるため、0.05〜8MPa、さらに好ましくは0.1〜5MPaが良い。
押出圧力は0.05MPa以下では成形体の詰りが悪く、押出圧力が高いとミキサー2aの負荷が大きくなるため、0.05〜8MPa、さらに好ましくは0.1〜5MPaが良い。
発泡槽2の中のミキサー2aは、特にその形状・回転数等を限定するものではないが、高粘度のセラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物を泡立てられるよう、混合物に高いせん断力を与える撹拌機が必要となる。例えば、ピン状等の突起物を付けたローターを、周速1〜5m/s程度で高速回転し、混合物を高いせん断力で撹拌することにより、泡立てる方法が取られる。
また、気体の種類には限定無いが、特に原材料に影響がなければエアを使用する。
また、気体の種類には限定無いが、特に原材料に影響がなければエアを使用する。
発泡槽2で泡立てたセラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物は、スクリュー式フィーダ1の圧力で、発泡槽2の出口側に連結した口金3から押出して成形される。
押出される成形体の形状は、板状の他、円柱状や半円柱状等、また、中空形状やハニカム形状等、成形用口金の交換により簡単に成形できる。
押出される成形体の形状は、板状の他、円柱状や半円柱状等、また、中空形状やハニカム形状等、成形用口金の交換により簡単に成形できる。
押出された成形体を受けるベルトコンベア4は、特にその種類を限定するものではないが、図1に示すような乾燥炉7を通し、成形体がハンドリングできるまで乾燥することが良い。
ベルトコンベア4は1台でも良いし、2台以上にして、ローラー5・ガイド6等を設置したコンベアと、乾燥コンベア等を分けて連動させる方法でも良い。
本発明におけるローラー5は、図1に示すように、ベルトコンベア4の上でも良いし、あるいは、図3に示すように、ベルトコンベア4の手前または後方の上下に設け、ローラー5で上下から押しつぶしても良い。また、ローラー5をベルトコンベア4の上に設けた場合にはベルトからの高さ、あるいは、ローラー5をベルトコンベア4の手前または後方の上下に設けた場合には上下のローラー5の間隔が換えられるようにし、成形体の厚みが調節できるようにするのが良い。
また、ベルトコンベア4の上に設けるローラー5の位置は、乾燥炉の手前でも良いし、あるいは、多少乾燥した後でも良い。また、ベルトコンベア4の上に設けるローラー5の数は1本でも良いし、2本以上で段階的に厚みを揃えても良い。
また、ベルトコンベア4の上に設けるローラー5の位置は、乾燥炉の手前でも良いし、あるいは、多少乾燥した後でも良い。また、ベルトコンベア4の上に設けるローラー5の数は1本でも良いし、2本以上で段階的に厚みを揃えても良い。
また、本発明における凹凸を付けたローラー5は、前述したように、ベルトコンベア4の上でも良いし、あるいは、ベルトコンベア4の手前または後方の上下に設けても良い。ローラー5を上下に設ける場合には、上下共に凹凸を付け、例えば、タイルのレリーフ模様と裏足等のように、成形体の上下に凹凸を付けても良い。但し、成形体の下面に凹凸をつける場合には、自重で変形することのない程度の保形性を有することが必要となる。
また、先端をシャープエッジにしたガイド6はベルトよりも0〜0.5mmの高さに浮かせて設置する。また、設置位置は、ローラー5で厚みを揃えた後にするが、ローラー5の直後でも良いし、ローラー5から離れていても良い。
窯業原料として使用されている蝋石45重量%、粘土35重量%、及び、タイル屑15重量%、釉薬汚泥5重量%に対して、水を外比で50重量%加えポットミルで粉砕し、平均粒径8μmのスラリーを調製した。次に、このスラリーを水分が外比で約30重量%になるまで乾燥脱水しケーキ状にした。このケーキに、界面活性剤を1.2%、バインダを1.0%、及び、粘性調整用の水を加え、アイリッヒミキサーにて混練し、混合物を調製した。
アイリッヒミキサーにて混練した混合物は、すでに多少の気泡が混合している。そこで、気泡を含んだ同混練後の混合物の密度と、また、これを真空脱機した時の混合物の密度を測定、比較し、アイリッヒミキサー混練後の気泡量が約20%であることを計算した。
この混合物を、図1に示したスクリュー式フィーダ1に投入して、1.35L/minで発泡槽2に送った。合わせて、エアを気体配管2bから1.0L/minで発泡槽2に供給した。発泡槽2にはピン状の突起物を配列したミキシングローターを設置して、ミキシングローターを周速3m/sで高速回転させて泡立てた。泡立てた混合物は、発泡槽2の出口側に連結した板状成形体成形用の口金3から約0.5MPaの圧力で板状成形体を押出した。
口金3から押出された混合物の密度を測定し、気泡の量が約60%あることを確認した。
同押出成形体を乾燥した後、1150℃で焼成した。
同焼成体の嵩比重、気孔率を測定したところ、嵩比重は約1.0、気孔率は約60%と、極めて軽量な多孔体であった。また、同多孔体の気孔は、微細で均一に分散していた。
アイリッヒミキサーにて混練した混合物は、すでに多少の気泡が混合している。そこで、気泡を含んだ同混練後の混合物の密度と、また、これを真空脱機した時の混合物の密度を測定、比較し、アイリッヒミキサー混練後の気泡量が約20%であることを計算した。
この混合物を、図1に示したスクリュー式フィーダ1に投入して、1.35L/minで発泡槽2に送った。合わせて、エアを気体配管2bから1.0L/minで発泡槽2に供給した。発泡槽2にはピン状の突起物を配列したミキシングローターを設置して、ミキシングローターを周速3m/sで高速回転させて泡立てた。泡立てた混合物は、発泡槽2の出口側に連結した板状成形体成形用の口金3から約0.5MPaの圧力で板状成形体を押出した。
口金3から押出された混合物の密度を測定し、気泡の量が約60%あることを確認した。
同押出成形体を乾燥した後、1150℃で焼成した。
同焼成体の嵩比重、気孔率を測定したところ、嵩比重は約1.0、気孔率は約60%と、極めて軽量な多孔体であった。また、同多孔体の気孔は、微細で均一に分散していた。
実施例1と同様の方法で調製し、発泡槽2で泡立て、気泡量が約60%になった混合物を、発泡槽2の出口側から取り出した。
これを、窯業原料用のオーガー押出成形機に投入し、真空脱気しないで成形した。
その後、実施例1と同様の方法で乾燥、焼成して多孔体を得た。
このように発泡槽2と押出成形機を分離して得た多孔体は、押出成形機の供給口でエアを巻き込むため、図4に示すように、押出成形体断面の中央付近にエアだまりを生じていた。
これを、窯業原料用のオーガー押出成形機に投入し、真空脱気しないで成形した。
その後、実施例1と同様の方法で乾燥、焼成して多孔体を得た。
このように発泡槽2と押出成形機を分離して得た多孔体は、押出成形機の供給口でエアを巻き込むため、図4に示すように、押出成形体断面の中央付近にエアだまりを生じていた。
実施例1と同様の方法で調製した混合物を、スクリュー式フィーダ1の送り速度、エアの供給量を振って試験した。
スクリュー式フィーダ1の送り速度を1.35L/min、エアの供給量を1.5L/minにした時の多孔体は、嵩比重が約0.8、気孔率が約68%であった。
また、スクリュー式フィーダ1の送り速度を0.9L/min、エアの供給量を1.0L/minにした時の多孔体も、嵩比重が約0.8、気孔率が約68%であった。
以上のように、スクリュー式フィーダ1の送り速度とエアの供給量で、容易に多孔体の気孔率を調節できた。
スクリュー式フィーダ1の送り速度を1.35L/min、エアの供給量を1.5L/minにした時の多孔体は、嵩比重が約0.8、気孔率が約68%であった。
また、スクリュー式フィーダ1の送り速度を0.9L/min、エアの供給量を1.0L/minにした時の多孔体も、嵩比重が約0.8、気孔率が約68%であった。
以上のように、スクリュー式フィーダ1の送り速度とエアの供給量で、容易に多孔体の気孔率を調節できた。
廃ガラス55重量%、粘土35重量%、アルミナを主成分とする廃棄物10重量%に対して、水を外比で50重量%加え、ポットミルで粉砕し、平均粒径10μmのスラリーを調製した。次に、このスラリーを水分が外比で約30重量%になるまで乾燥脱水しケーキ状にした。このケーキに、界面活性剤を1.2%、バインダを2.0%、及び、粘性調整用の水を加え、アイリッヒミキサーにて混練し、混合物を調製した。
アイリッヒミキサーにて混練した混合物は、すでに多少の気泡が混合しており、同混合物の密度を測定し、アイリッヒミキサー混練後の気泡量が約8%であることを計算した。
この混合物を、図1に示したスクリュー式フィーダ1に投入して、1.35L/minで発泡槽2に送った。合わせて、エアを気体配管2bから1.5L/minで発泡槽に供給した。発泡槽2にはピン状の突起物を配列したミキシングローターを設置して、ミキシングローターを周速3m/sで高速回転させて泡立てた。
泡立てた混合物は、発泡槽2の出口側に連結した板状成形体成形用の口金3から約1MPaの圧力で板状成形体を押出し、ベルトコンベア4に受けた。
ベルトコンベア4の上には図5に示す凹凸を付けたローラー5を設け、成形体の厚みを揃えると共に、レリーフ模様を付けた。
その後、120℃の乾燥コンベアを4分間通しハンドリングできる状態になった後、適当な長さに切断した。その後、乾燥機で完全乾燥をした後、1030℃で焼成した。
焼成体は、気孔率が約64%と極めて軽量な多孔体で、且つ、微細な気泡が均一に分散していた。また、タイルの意匠性としても優れたものになった。
アイリッヒミキサーにて混練した混合物は、すでに多少の気泡が混合しており、同混合物の密度を測定し、アイリッヒミキサー混練後の気泡量が約8%であることを計算した。
この混合物を、図1に示したスクリュー式フィーダ1に投入して、1.35L/minで発泡槽2に送った。合わせて、エアを気体配管2bから1.5L/minで発泡槽に供給した。発泡槽2にはピン状の突起物を配列したミキシングローターを設置して、ミキシングローターを周速3m/sで高速回転させて泡立てた。
泡立てた混合物は、発泡槽2の出口側に連結した板状成形体成形用の口金3から約1MPaの圧力で板状成形体を押出し、ベルトコンベア4に受けた。
ベルトコンベア4の上には図5に示す凹凸を付けたローラー5を設け、成形体の厚みを揃えると共に、レリーフ模様を付けた。
その後、120℃の乾燥コンベアを4分間通しハンドリングできる状態になった後、適当な長さに切断した。その後、乾燥機で完全乾燥をした後、1030℃で焼成した。
焼成体は、気孔率が約64%と極めて軽量な多孔体で、且つ、微細な気泡が均一に分散していた。また、タイルの意匠性としても優れたものになった。
1…スクリュー式フィーダ
2…発泡槽
2a…ミキサー
2b…気体配管
3…口金
4…ベルトコンベア
5、5b…ローラー
6…ガイド
7…乾燥炉
8…成形体
2…発泡槽
2a…ミキサー
2b…気体配管
3…口金
4…ベルトコンベア
5、5b…ローラー
6…ガイド
7…乾燥炉
8…成形体
Claims (5)
- セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物を発泡槽に送るスクリュー式フィーダと、前記発泡槽に気体を供給する気体配管と、前記発泡槽には、前記混合物と前記気体とを撹拌混合し泡立てるミキサーを有し、上記ミキサーで泡立てた混合物は、上記発泡槽の出口側に連結した口金から直接、上記スクリュー式フィーダの圧力で押出して成形体を得ることを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記成形体を受けるベルトコンベアを有し、前記ベルトコンベアの上または前記ベルトコンベアの手前または後方上下に、1本または2本以上のローラーを設け、前記ローラーで厚みを揃えることを特徴とする請求項1に記載の多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記ローラーの少なくとも1本は表面に凹凸を付け、前記ローラーで厚みを揃えると共に、押出成形体に凹凸の模様を付けることを特徴とする請求項2に記載の多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記ベルトコンベアの上に先端をシャープエッジにしたガイドをさらに設け、前記ローラーで厚みを揃えると共に、上記先端をシャープエッジにしたガイドで横幅を揃えることを特徴とする請求項2または3に記載の多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミック原料と水と界面活性剤を含む混合物を発泡槽に送るスクリュー式フィーダと、前記発泡槽に気体を供給する気体配管と、さらに、前記混合物と前記気体を撹拌混合し泡立てるミキサーを有する前記発泡槽と、前記発泡槽の出口側に直接連結した口金とを備え、上記スクリュー式フィーダの圧力で押出して成形するようにしたことを特徴とする多孔質セラミックスの製造装置。
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---|---|---|---|---|
WO2014122461A1 (en) * | 2013-02-08 | 2014-08-14 | Mantec Technical Ceramics Limited | Method and apparatus for forming a ceramic product |
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-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004092427A patent/JP2005272281A/ja active Pending
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