JP2005271929A - 薄板物収納容器 - Google Patents

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JP2005271929A JP2004084130A JP2004084130A JP2005271929A JP 2005271929 A JP2005271929 A JP 2005271929A JP 2004084130 A JP2004084130 A JP 2004084130A JP 2004084130 A JP2004084130 A JP 2004084130A JP 2005271929 A JP2005271929 A JP 2005271929A
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Kiyoshi Wada
潔 和田
Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
Masayoshi Suzuta
昌由 鈴田
Masanobu Yoshinaga
雅信 吉永
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Abstract

【課題】防湿性に優れ、かつ、片手で開閉操作が可能なワンタッチオープン性を有する薄板物収納容器を提供すること。
【解決手段】中容器10は底面12が内容物取り出し側Aが徐々に高くなるよう形成され、底面の周縁には側壁13が立設され、側壁の内容物取り出し側は前側壁14として形成され、中容器の取り出し側の左右の側壁の外側には上下方向に嵌合溝15が設けられ、嵌合溝から適宜の間隔で嵌合溝と平行に第2嵌合溝16が設けられた構造からなり、中容器が挿入される外容器30は薄型で一方の側面が開放面31として開放され、対向する後側壁32は中央33が内方に曲がって開放面より短く形成され、開放面と後側壁を結ぶ左右の側壁34は中央近傍より後側壁に向けて緩いくの字を描いて連設され,外容器の開放面近傍の側壁内側に中容器の嵌合溝と、第2嵌合溝とに可能な凸条35が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、薄板物を収納する容器に関するものであり、特には密封性とワンタッチオープン性を有する薄板物収納容器に関する。
従来、フィルム状の薄板物を収納する容器としては、例えば、ヒンジがオープンするタイプのフィルム容器(例えば、特許文献1参照)や、底部材と蓋部材に分かれた容器(例えば、特許文献2)が知られている。
上記先行技術文献を示す。
実開平3−69684号公報(請求項1) 特開平11−349068号公報(請求項1) ところが前者の考案は、防湿性に乏しく、また、片手で容器を開閉することが難しく両手でないと開閉できない.また、蓋を開けた後もフィルムを取り出すことが困難である.といった問題がある。
また後者の発明は、片手で容器を開閉することはできるのものの防湿性に乏しく、特に夏場のワイシャツの胸ポケット等高湿度の環境下では、内部のフィルムが粘着してしまうクレームが多発している。
本発明は、薄板物の収納容器に関する以上のような問題に鑑みてなされたもので、防湿性に優れ、かつ、片手で操作が可能なワンタッチオープン性を有する薄板物の収納容器を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、上面が開放された略方形の中容器が一方の側面のみが開放された略方形の外容器に引出し式に挿入される薄板物収納容器であって、引出しを構成する中容器は、底面が内容物取り出し側が徐々に高くなるように形成され、底面の周縁には側壁が立設され、側壁の内容物取り出し側は後記する外容器の開放面全体を覆う前側壁として形成され、中容器の取り出し側の左右の側壁の側壁の外側には上下方向に嵌合溝が設けられ、該嵌合溝から適宜の間隔を隔てて嵌合溝と平行に第2嵌合溝が設けられた構造からなり、中容器が引出し式に挿入される外容器は、薄型で一方の側面のみが開放面として開放され、開放面と対向する後側の後側壁は、中央が内方に緩く曲がって開放面より短く形成され、開放面と後側壁とを結ぶ左右の側壁は、中央近傍より後側壁に向けて緩いくの字状を描いて連設され、外容器の開放面近傍の側壁内側には中容器の嵌合溝と嵌合可能で、かつ、中容器の第2嵌合溝と嵌合可能な凸条が設けられた構造からなることを特徴とする、薄板物収納容器である。
このように請求項1記載の発明によれば、引出しを構成する中容器は、底面が内容物取り出し側が徐々に高くなるように形成され、底面の周縁には側壁が立設され、側壁の内容物取り出し側は後記する外容器の開放面全体を覆う前側壁として形成され、中容器の取り出し側の左右の側壁の側壁の外側には上下方向に嵌合溝が設けられ、該嵌合溝から適宜の間隔を隔てて嵌合溝と平行に第2嵌合溝が設けられた構造からなり、中容器が引出し式に
挿入される外容器は、薄型で一方の側面のみが開放面として開放され、開放面と対向する後側の後側壁は、中央が内方に緩く曲がって開放面より短く形成され、開放面と後側壁とを結ぶ左右の側壁は、中央近傍より後側壁に向けて緩いくの字状を描いて連設され、外容器の開放面近傍の側壁内側には中容器の嵌合溝と嵌合可能で、かつ、中容器の第2嵌合溝と嵌合可能な凸条が設けられた構造からなるので、片方の手で外容器の左右の側壁の下方部分を内方に押さえ、同時に外容器の後側壁の中央近傍を押し上げると、外容器の凸条と中容器の嵌合溝との嵌合が解け、外容器の後側壁は、左右の側壁の中央近傍より後側壁寄りを含めて横断面が略W字状に変形して、中容器が上方に迫り出し、中容器の開放面が露出して中容器から内容物を容易に取り出すことができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記外容器の開放面と対向する後側壁の中央は、上下方向に薄肉線が形成され、また、前記外容器の中容器の開放面があたる面とその下面には、両側縁から内方の中心部に向けて中央が内方に凹んだ側面側に弓状に下がる第2薄肉線が形成され、第2薄肉線の中央部から薄肉線を結ぶ第3薄肉線が形成され、第2薄肉線と第3薄肉線を結んでYの字状に薄肉バンド部が形成されていることを特徴とする薄板物収納容器である。
このように請求項2記載の発明によれば、外容器の開放面と対向する後側壁の中央は、上下方向に薄肉線が形成され、また、前記外容器の中容器の開放面があたる面とその下面には、両側縁から内方の中心部に向けて中央が内方に凹んだ側面側に弓状に下がる第2薄肉線が形成され、第2薄肉線の中央部から薄肉線を結ぶ第3薄肉線が形成され、第2薄肉線と第3薄肉線を結んでYの字状に薄肉バンド部が形成されているので、片方の手で外容器の左右の側壁の下方部分を内方に押さえ、同時に外容器の後側壁の中央近傍を押し上げると、外容器の中容器の開放面があたる面とその下面は、Yの字状に形成された薄肉バンド部に沿って綺麗に互いに外方に折れ曲がって、中容器が上方に迫り出す作用を補助する。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記外容器の左右の側壁の後側壁寄りには、複数本のリブが形成されていることを特徴とする、薄板物収納容器である。
このように請求項3記載の発明によれば、外容器の左右の側壁の後側壁寄りには、複数本のリブが形成されているので、中容器の開放面を外容器から迫り出すにあたり、片方の手で外容器の左右の側壁の下方部分を内方に押さえる際、指が滑ったりすることなく、左右の側壁を確実に押さえることができる。
また、請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記中容器が乾燥剤入りプラスチック樹脂から形成されていることを特徴とする、薄板物収納容器である。
このように請求項4記載の発明によれば、中容器が乾燥剤入りプラスチック樹脂から形成されているので、収納物の防湿性が長期間にわたって確保できる。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3又は4の発明において、前記外容器は曲げ弾性率が300MPa以下の熱可塑性樹脂からなり、中容器は曲げ弾性率が700MPa以上の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする、薄板物収納容器である。
このように請求項5記載の発明によれば、外容器は曲げ弾性率が300MPa以下の熱可塑性樹脂からなり、中容器は曲げ弾性率が700MPa以上の熱可塑性樹脂からなるので、片方の手で外容器の左右の側壁の下方部分を内方に抑える際、つぶれずにスムーズに中容器を上方に上げることができる。
このように本発明の薄板物収納容器は、つぎに述べるような効果を奏する。
すなわち、片手でオープンすることができる(ワンタッチオープン)。中容器と外容器の嵌合性が良いので防湿性が高い。中容器の乾燥剤を混練した熱可塑性樹脂を使用することで乾燥能力を付与することができる。収納物であるフィルム状物質が高湿度状態でも粘着することがない。収納物が取り出し易い。
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の薄板物収納容器は、例えば、図1〜図4に示すように、上面(11)が開放された略方形の中容器(10)が一方の側面のみが開放された略方形の外容器(30)に引出し式に挿入される薄板物収納容器(1)である。そして、通常では、中容器(1)、外容器(30)ともに、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの剛性のある熱可塑性樹脂を射出成形して作製される。
引出しを構成する中容器(10)は、底面(12)が内容物取り出し側(A)が徐々に高くなるように形成され、底面の周縁には側壁(13)が立設され、側壁の内容物取り出し側は後記する外容器の開放面全体を覆う前側壁(14)として形成されている。
中容器の取り出し側(A)の左右の側壁の側壁の外側には上下方向に嵌合溝(15)が設けられ、該嵌合溝から適宜の間隔を隔てて嵌合溝と平行に第2嵌合溝(16)が設けられた構造からなる。なお、嵌合溝(15)と第2嵌合溝(16)は、どちらも側壁のみならず、底面(12)にも設けた方が良い。開放面(11)を除く三面に嵌合溝、第2嵌合溝を設けることにより、中容器(10)に外容器(30)を引出し式に挿入した際、両者の嵌合性が増し、防湿性がより向上する。
中容器が引出し式に挿入される外容器(30)は、薄型で一方の側面のみが開放面(31)として開放され、開放面と対向する後側の後側壁(32)は、中央(33)が内方に緩く曲がって開放面より短く形成されている。
開放面(31)と後側壁(32)とを結ぶ左右の側壁(34)は、中央近傍より後側壁に向けて緩いくの字状を描いて連設されている。外容器の開放面近傍の側壁内側には中容器の嵌合溝(15)と嵌合可能で、かつ、中容器の第2嵌合溝(16)と嵌合可能な凸条(35)が設けられた構造からなる。凸条(35)は、前述のような理由から中容器(10)の開放面(11)に対応する面を除く三面に設けた方が良い。
そして、外容器(30)の後側壁(32)の中央には、上下方向に薄肉線(a)が形成されており、また、外容器の中容器の開放面(11)があたる面、すなわち、前面(36)と、その下面である後面(37)には、両端縁から内方の中心部に向けて中央が内方に凹んだ側面側に弓状に下がる第2薄肉線(b)が形成され、第2薄肉線(b)の中央部から薄肉線(a)を結ぶ第3薄肉線(c)が形成され、第2薄肉線(b)と第3薄肉線(c)を結んでYの字状に薄肉バンド部(38)が形成されている。
さらに、外容器(30)の左右の側壁の後側壁(32)寄りには、複数本のリブ(39)が形成されている。
本発明の薄板物収納容器(1)はこのような構造からなるので、外容器(30)の左右の側壁の下方部分を内方に押さえ、同時に外容器の後側壁の中央近傍を押し上げる(図5
(a)参照)と、外容器の凸条(35)と中容器の嵌合溝(15)との嵌合が解け、外容器の後側壁(32)は、左右の側壁(34)の中央近傍より後側壁寄りを含めて横断面が略W字状に変形して、中容器が上方に迫り出し中容器の開放面が露出して収納物を取り出すことができる(図5(b)参照)。迫り出した中容器(10)の内容物取り出し側(A)を外容器に押し込むことで外容器のW字状の折れ曲がりは矯正され、中容器は外容器に納まる(図5(c)参照)。
なお、後側壁(32)の中央(33)近傍は薄肉に、また、左右の側壁(34)の隅角寄りは厚肉になるように外容器を成形することで、外容器の後側壁がわをW字状に曲げた時、その形状を保持させることができる。
中容器(10)を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などが好適に使用できる。外容器(30)よりも軟らかい樹脂で曲げ弾性率が700MPa以上の樹脂であることが望ましい。曲げ弾性率が700MPa未満の樹脂を使用した場合には、中容器が変形して上方に迫り出せないという不都合が発生するおそれがある。
なお、酸化カルシウム、焼きみょうばん等の乾燥性に富んだ物質を熱可塑性樹脂と混練して乾燥剤入りの熱可塑性樹脂を使用して中容器(10)を成形することもできる。この場合、中容器自体がさらに強力な乾燥性を有するので、防湿性に富んだ薄板物収納容器を作製することができる。
外容器(30)は、軟質の熱可塑性樹脂で構成することが好ましく、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、スチレン系エラストマーなどが好適に使用できる。曲げ弾性率が300MPa以下であることが望ましい。曲げ弾性率が300MPa以上の樹脂を使用した場合には、外容器に柔軟性がなくなり内容器を迫り出せないという不都合が発生するおそれがある。
本発明の薄板物収納容器の一実施例を示す、(a)は正面説明図であり、(b)は左側面図であり、(c)は下面説明図である。 図1の薄板物収納容器の一実施例を示す、(a)は正面から見た断面説明図であり、(b)は側面から見た断面説明図である。 本発明の薄板物収納容器を構成する中容器の一実施例を示す、(a)は正面から見た断面説明図であり、(b)は側面から見た断面説明図である。 本発明の薄板物収納容器を構成する外容器の一実施例を示す、(a)は正面から見た断面説明図であり、(b)は側面から見た断面説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の薄板物収納容器の中容器を外容器から迫り出す動作を示す、説明図である。
符号の説明
1‥‥薄板物収納容器
10‥‥中容器
11‥‥上面、開放面
12‥‥底面
13‥‥側壁
14‥‥前側壁
15‥‥嵌合溝
16‥‥第2嵌合溝
17‥‥後側壁
30‥‥外容器
31‥‥開放面、一方の側面
32‥‥後側壁
33‥‥後側壁の中央
34‥‥側壁
35‥‥凸条
36‥‥前面
37‥‥後面
38‥‥薄肉バンド部
39‥‥リブ
a‥‥薄肉線
b‥‥第2薄肉線
c‥‥第3薄肉線
A‥‥内容物取り出し側

Claims (5)

  1. 上面が開放された略方形の中容器が一方の側面のみが開放された略方形の外容器に引出し式に挿入される薄板物収納容器であって、
    引出しを構成する中容器は、底面が内容物取り出し側が徐々に高くなるように形成され、底面の周縁には側壁が立設され、側壁の内容物取り出し側は後記する外容器の開放面全体を覆う前側壁として形成され、中容器の取り出し側の左右の側壁の外側には上下方向に嵌合溝が設けられ、該嵌合溝から適宜の間隔を隔てて嵌合溝と平行に第2嵌合溝が設けられた構造からなり、
    中容器が引出し式に挿入される外容器は、薄型で一方の側面のみが開放面として開放され、開放面と対向する後側の後側壁は、中央が内方に緩く曲がって開放面より短く形成され、開放面と後側壁とを結ぶ左右の側壁は、中央近傍より後側壁に向けて緩いくの字状を描いて連設され、外容器の開放面近傍の側壁内側には中容器の嵌合溝と嵌合可能で、かつ、中容器の第2嵌合溝と嵌合可能な凸条が設けられた構造からなることを特徴とする、薄板物収納容器。
  2. 前記外容器の開放面と対向する後側壁の中央は、上下方向に薄肉線が形成され、
    また、前記外容器の中容器の開放面があたる面とその下面には、両端縁から内方の中心部に向けて中央が内方に凹んだ側面側に弓状に下がる第2薄肉線が形成され、第2薄肉線の中央部から薄肉線を結ぶ第3薄肉線が形成され、第2薄肉線と第3薄肉線を結んでYの字状に薄肉バンド部が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の薄板物収納容器。
  3. 前記外容器の左右の側壁の後側壁寄りには、複数本のリブが形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の薄板物収納容器。
  4. 前記中容器が乾燥剤入りプラッスチック樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の薄板物収納容器。
  5. 前記外容器は曲げ弾性率が300MPa以下の熱可塑性樹脂からなり、中容器は曲げ弾性率が700MPa以上の熱可塑性樹脂からなることを特徴とする、請求項1、2、3又は4記載の薄板物収納容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007291258A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Toppan Printing Co Ltd 瞬発性と持続性を有する乾燥剤含有樹脂成形体
JP2008061787A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 洗眼用容器

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