JP2005270804A - フラーレン浄化剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 人体に有害なフリーラジカルに優れた除去効果を有し、更にそれ以外の有害物に対しても高い除去能力があり、かつ安全性が高く取扱も容易で長期間、除去・解毒能力持続する流動体及び固体及び固体物質の浄化剤及びそれを用いた流動体及び固体物質の浄化手段を提供する。
【解決手段】 下記一般式(1)で表されるフラーレン類及びその誘導体のうちの少くとも1種を含有する浄化剤として、これを装置、機器、部材へと利用する。
F−Rm(1)
(式中、FはCn(Cは炭素原子、nは60以上の整数)で示されるフラーレン、カー
ンナノチューブもしくはその混合物であり、Rmは、Cnに結合するm個数の置換基であり、それぞれ独立して、同一または別異に、水酸基、その水酸基無機酸もしくは有機酸とのエステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基とケトンとのケタール基またはその水酸基とアルデヒドとのアセタール基を示す。)

Description

この出願の発明は空気、排ガス等の気体や水、排水、溶剤等の液体を含む流動体、そして固体や固体物質のフリーラジカル浄化剤とその利用に関するものである。更に詳しくは、この出願の発明は、人体に有害とされている気相中の活性酸素及びフリーラジカル(以下「ラジカル」という。)の吸着性に優れている他、それ以外の粉塵、ミスト、各種の有害ガスなど有害物質の吸着性、浄水性にも優れた吸着剤及びそれを使用した流動体及び固体及び固体物質浄化用の器具、装置に関するものである。
近年、化石燃料の大量消費、産業廃棄物や家庭ごみの大量廃棄などによる生活環境の近代化に伴い、生活空間に存在する微量な硫化水素、亜硫酸ガス、ニコチン、タール、活性酸素、ラジカル、ダイオキシン、花粉や粉塵等の有害物質に対する関心が高まっている。生活空間から、これらの微量の有害物質を除去して快適な生活環境を維持するために、流動体及び固体及び固体物質清浄器などの流動体及び固体及び固体物質の浄化装置や吸着剤、脱臭剤などが要求され、一般の家庭生活にも様々な有害物質吸着剤や分解除去剤等の浄化剤が使用されるようになってきている。これらの有害物質吸着剤、脱臭剤などは日常生活で使用されるものであるから次のような条件を満たすものであることが要求される。
(1)日常の生清空間に存在する微量な硫化水素、亜硫酸ガス、ニコチン、タール、活性酸素、ラジカル等の各種有害物質に対して優れた吸着性や解毒性能を有するものであること。
(2)安全性が高いものであること。
(3)取扱が容易なものであること。
生活環境における有害物質の種類はかなり多いが、その大きな割合を占めるものの一つはタバコの煙等に多量に含まれているラジカル類、特にヒドロキシラジカル等の有害な活性酸素種である。一般的に、浄化剤としては活性炭がよく利用されている。活性炭は無極性吸着剤として極めて優れた吸着性を有する特異な材質で、殆どすべての微量のガス状物質に対して高い吸着性を示す。しかしながら、通常の活性炭では上記有害物質の中で活性酸素種、ラジカル類を十分に除去、解毒化することは困難である。
また、浄化脱臭剤の一種として、硫酸鉄にアスコルビン酸を加えた製品も市販されている。この種のものは初期の有害ガス除去、脱臭性能は良好であるが持続的な能力はなく、直ぐにその能力が失われでしまうという欠点がる。その他にも化学脱臭剤として多数の提案や市販品もあるが、酸性やアルカリ性の強いものが多く、またラジカルに対してはほとんど除去・解毒作用はなく、更に吸湿または乾燥の影響を受け易い欠点を有するものが多い。たとえば、ベントナイトに無機の多塩基酸を吸着したもの(特許文献1)、ビタミンB12の触媒作用によるもの(特許文献2)、金属フタロシアニンを使用するもの(特許文献3)等の他、有機系脱臭剤もあるが、いずれも耐熱性が低かったり、加工が困難で高価であったりして性能、コスト、生産の容易性などを勘案すると有効なものはほとんど見当たらないのが現状である。
特開昭60−43373号公報 特開昭61−164556号公報 特開昭62−131514号公報
そこで、この出願の発明は、以上のような背景から、日常の生活空間に存在する人体に有害なラジカルの除去、特に健康上問題となるヒドロキシラジカルに対して優れた除去効果を有し、更にラジカル類以外の有害物質に対しても高い除去・解毒等の浄化能力があり、かつ安全性が高く取扱も容易で、何よりも長期間、除去・解毒等の浄化能力を持続することのできる、新しい浄化剤とそれを用いた浄化装置や機器、それらの部材を提供することを課題としている。
この出願の発明者は、上記の課題を解決すべく検討を進めた。そして、従来公知のアスコルビン酸は酸化性物質、ラジカル、活性酸素を還元・無害化するが、それ自身は流動体や固体及び固体物質中などにおいても速やかに酸化分解してしまい、長期間の浄化能力を保持していないが、安定性の高いフラーレン及びその誘導体を浄化剤として評価したところ極めて良好な結果を得ることができた。この全く新しい知見に基づいてこの出願の発明は完成されている。
すなわち、この出願は、上記の課題を解決するものとして、以下の発明を提供する。
[1]
下記一般式(1)で表されるフラーレン類及びその誘導体剤のうちの少くとも1種を含有することを特徴とする浄化剤。
F−Rm (1)
(式中、FはCn(Cは炭素原子、nは60以上の整数)で示されるフラーレン、カーボンナノチューブもしくはその混合物であり、Rmは、Cnに結合するm個の置換基であり、それぞれ独立して、水酸基、その水酸基と無機酸もしくは有機酸とのエステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基とケトンとのケタール基またはその水酸基とアルデヒドとのアセタール基を示す。mは0、または1以上の整数である。)
[2]フラーレンの誘導体はフラーレン類の有機ポリマーまたは包接性化合物との複合体である上記の浄化剤。
[3]フラーレン類及びその誘導体とともにそれ以外のラジカルスカベンジング剤を担持もしくは吸着した多孔性物質を含有する浄化剤。
[4]フラーレン類及びその誘導体を担持もしくは吸着した多孔性物質は、フラーレン類及びその誘導体とそれ以外のラジカルスカベンジング剤の合計として0.001〜50重量%の範囲で担持もしくは吸着している浄化剤。
[5]多孔性物質が繊維、紙、活性炭、ゼオライト、珪藻土、多孔質樹脂、多孔質ゴム及び多孔質セラミックスの少なくとも一種である浄化剤。
[6]多孔質物質は、水ガラス、多糖類、水溶性高分子、およびポリオール類のうちの少くとも1種により表面処理されている浄化剤。
[7]上記いずれかの浄化剤を含有する浄化用フィルター。
[8]上記浄化用フィルターを備えた浄化装置。
[9]上記浄化剤を含有する浄化パネル。
[10]上記浄化剤を含有する配送用の装置、機器またはそれらの部材。
この出願の発明の浄化剤は、製造することも容易であり、また安定性に優れているためその寿命も十分にあり、有害ガス類の吸着性、無害化能力も優れている。このため、オフィス、車内、家庭等の生活空間に含まれでいる殆ど全ての有害物質の除去・吸着性にに加えて吸着速度も早いため、フィルター、微小なセル、邪魔板などの流動体及び固体物質浄化用フィルターとして、種々な形態で流動体及び固体物質浄化装置に組み込み、流動体及び固体物質浄化に使用することができる。
以下この出願の発明について詳しく説明する。
まず、この出願の発明のフラーレン類及びその誘導体は上記のとおりの一般式(1)で表される構造を有する少なくとも1種のフラーレン類、あるいはその誘導体(その塩を含む)であればよい。
この出願の発明に使用できるフラーレンの具体例としては、たとえばフラーレンC60、フラーレンC70、カーボンナノチューブの単体やこれらの混合物が例示される。
そして、これらのフラーレンやカーボンナノチューブについてはこれまでに公知とされたものを含めて各種の炭素構造をもつものが考慮されてよい。
また、一般式(1)で示されたフラーレン類は置換基Rmを有していてもよい。置換基としては、水酸基、その水酸基と無機酸もしくは有機酸とのエステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基とケトンもしくはアルデヒドとのケタール基またはアセタール基であってよい。置換数mについては、0または1以上の整数であって、一般的には20以下であることが考慮される。
この出願の発明では、以上のようなフラーレンの誘導体の使用も可能とされる。この誘導体は、各種の塩であってもよい。また、誘導体としては、上記の各種フラーレンとPVP(ポリビニルピロリドン)、PEG(ポリエチレングリコール)、ポリアクリルアミド等の有機ポリマーやCD(シクロデキストリン)等の包接性化合物との複合体も考慮される。
この出願の発明においては、一般式(1)で表される構造を有するフラーレン類及びその誘導体(その塩を含む)を担持もしくは吸着(多孔性物質に対し、担持でも吸着でも良いので、この出願の発明では「担持・吸着」とした。)させる多孔性物質としては、たとえば活性炭、活性アルミナ、シリカゲル、ゼオライト等の無機多孔性物質、繊維、スポンジ、発泡樹脂などの有機多孔性物質が使用できる。この出願の発明において、浄化剤のための担体として使用される多孔性物質は、通常1gあたり10m2あるいはそれ以上の大きな表面積を有する材料が好ましく使用できる。たとえばその一例としては、活性炭があるが、該活性炭の原料としてヤシ穀、木材等の炭化物あるいは石炭からの活性炭などが使用されるが何れでもよい。また賦活法も水蒸気あるいは二酸化炭素により高温で賦活する方法、あるいは塩化亜鉛、リン酸、濃硫酸等の化学薬品で処理する方法等、多くの方法があるが、この出願の発明の担体としてはそのいづれの方法によって得られたものであってもよい。
また活性炭としての形状は、破砕炭、造粒炭あるいは顆粒炭の何れでも効果は認められるが、圧損失や浄化剤の入替等、取扱いのし易さを考慮すると造粒炭または活性炭を多孔性物質担体に担持もしくは吸着したシート状吸着層が便利である。造粒炭は常法に従って、活性炭材料100部に30〜60部の石油ピッチあるいはコールタール等をバインダーとして加え、混和し、成型後賦活して調製される。なお、活性炭以外の多孔性物質としては、たとえばゼオライト、アルミナ、シリカゲル、軽石、ウレタンフォーム、繊維、紙、布など、多孔質のものであれば広範囲に使用できる。これらの多孔性物質の形状は特に限定しないが、たとえば、粒状、粉末状の他に、繊維状、ハニカム状、シート状、布状、フェルト状あるいは粉末状多孔性物質をウレタンフォーム等に担持・吸着したもの、粉末状多孔性物質をコーティングした紙をコルゲート状にしてハニカム構造として取扱性を改善した流動体及び固体物質浄化用フィルターあるいはカートリッジ(この出願の発明においてはこれらフラーレン及びその誘導体を多孔性物質に担持し、これを成型したものを一括して「流動体及び固体物質浄化用フィルター」という。)が使用できる。
これらの多孔性物質の表面には水ガラス、ヒアルロン酸、澱粉、セルロース等の多糖類、カーボポール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリアクリル酸等の水溶性高分子等やグリセリンから選択される単体またはその複合物のポリオール類を表面処理しこれらの物質中にこの出願の発明のフラーレン類やその誘導体を含有するとラジカルの反応性が高まりより効率的にラジカル類を消去できる。
多孔性物質に対するフラーレン類及びその誘導体の担持・吸着量は、好ましくは各々0.001〜50.0重量%、より好ましくは0.1〜30重量%てある。担持・吸着量が0.1重量%より少ないとフラーレン類及びその誘導体の有害性物質の吸着・解毒性能が乏しく、また担持・吸着量が50.0重量%を越えると多孔性物質の吸着性が阻害されるためである。
また、この出願のこの出願の発明において使用可能なフラーレン類及びその誘導体以外のラジカルスカベンジング剤としては、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル亜鉛塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカルシウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカリウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカリウムカルシウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウムカリウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルアルミニウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルチタン塩、L‐アスコルビン酸−2−ジリン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸−2−トリリン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル−6−パルミテートマグネシウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル−6−パルミテートナトリウム塩、L−アスコルビン酸−2−グルコシド−6−パルミテート、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウムマグネシウム塩、L‐アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルマグネシウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステル亜鉛塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルカルシウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルカリウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルカリウムカルシウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルマグネシヴムカリウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルアルミニウム塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エステルチタン塩、L−アスコルビン酸−3−ジリン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸−3−トリリン酸エステルナトリウム塩、L−アスコルビン酸−3−グルコシド、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステル−6−パルミテートマグネシウム塩、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステル−6−パルミテートナトリウム塩、L−アスコルビン酸−3−グルコシド−6−パルミテート、L−アスコルビン酸−3−リン酸エステルナトリウムマグネシウム塩、L‐アスコルビン酸−2,3,5,6−テトライソパルイトイル、L−アスコルビン酸−2,3,5,6−テトラパルイトイル、L‐アスコルビン酸−3−硫酸エステルナトリウム塩、dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール酢酸エステル、dl−α−トコフェロールリン酸ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などの金属塩、dl−α−トコフェロール酢酸エステル、ビタミンEニコチネート等のビタミンE及びその誘導体、ユビキノン、エリソルビン酸、茶抽出物、ポリフェノール類、エトキシキンなどの酸化防止剤、アスタキサンチン等のカロチノイド類、カテキン等のポリフェノール等から選択されるが、中でもカロチン、アスタキサンチン、ルテイン、dl−α−トコフニロール酢酸エステル、α−トコフェロール、SOD、αリポ酸、システイン、グルタチオン、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、キカテキン類またはこれら全てのナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属塩から選択される一種以上の物質と併用する時に吸着・解毒等の浄化能力が強い。この出願の発明に使用可能なラジカルスカベンジング剤としては上記記載の物質の他に水に溶解した10ppmのヒドロキシラジカルを10分以内に1/10以下の濃度に低下することのできるラジカルスカベンジャーであればよい。
一般にラジカル物質が、生体や細胞に接触すると細胞膜や細胞質中の脂質が過酸化を受け、過酸化脂質が生成・増加するといわれている。この過酸化脂質は不安定であり、過酸化脂質ラジカルに変化しやすくこの過酸化脂質ラジカルや他のラジカルが新たな過酸化脂質を作り出すという悪循環が繰り返される。ここで生み出された過酸化脂質ラジカルやその他のラジカルは、最終的には遺伝子に障害を与えることがあり、その結果として細胞をガン化させることがある。このラジカルが生体にとって危険である理由の一つである。生体の過酸化脂質の増加、TBARSの測定法、TBARSの量と発ガンとの関係については以下のような多くの公知文献がある。すなわち、Kobayashi,Ito, Ogata et al.,Photochemistry and Photobioloy, 64(1), pp224-228,1996及びKobayashi,Ito,Ogata etal Photochemistry and Photobioloy,67(6)pp669-675,1998及び青柳他、日本家禽会誌34巻1号p63−66.1997などである。
したがって流動体及び固体物質中のラジカルの影響を調べるためには、生物体内の過酸化物の量を測定することにより調べることができ、一般的には流動体及び固体物質の影響を最も受けやすい肺の組織中の過酸化物の量をTBARSの測定によって追跡することができると考えられる。つまり、環境流動体及び固体物質中のラジカルの量が増えれば肺呼吸を行っている生物の肺組織中のTBARSの量を追跡することにより、環境流動体及び固体物質中のラジカルの量を追跡できると考えられる。
多孔質物質に対するこの出願の発明のフラーレン類及びその誘導体以外のラジカルスカベンジング剤の担持・吸着量は、好ましくは各々0.001〜50.0重量%、より好ましくは0.1〜30重量%である。担持・吸着量が0.1重量%より少ないとその効果が乏しく、また担持・吸着量が50.0重量%を越えると多孔性物質の吸着性が阻害されるため流動体及び固体物質の浄化剤としての有害物質の除去・吸着性能が落ちる。この出願の発明の流動体及び固体物質の浄化剤には、流動体及び固体物質の浄化剤に通常添加される副剤を同時に一つまたは複数添加することもできる。この出願の発明に添加できる副剤とは以下の物があげられるが、通常多孔質材料に対し0.0001〜50重量%の割合で添加することができる。
この出願の発明で使用できる副剤としては、たとえば、のり、メチルセルロース、接着樹脂などの接着剤、エリソルビンサンなどの安定剤、バラベン、イソフタロニトリル誘導体などの抗菌剤、水ガラス、ポリアクリル酸ソーダなどのバインダー、シリカ、珪藻土などの増量剤、青色6号などの着色剤、次亜塩素酸ソーダなどの脱色剤、SDSなどの界面活性剤、グリセリンなどの保湿剤などである。
この出願の発明の流動体及び固体物質の浄化剤を調製するには、フラーレン類及びその誘導体とそれ以外のラジカルスカベンジング剤を予め多孔性物質に所定量担持もしくは吸着しておき、その後所定量の副剤を担持・吸着するのがよい。具体的にはフラーレン類及びその誘導体を吸着法や振りかけ法で多孔体に担持・吸着させ、その後これに副剤を振りかけて所定量担持・吸着した後、これを100℃以上の温度で乾燥して調製できる。これらの流動体及び固体物質の浄化剤単独でまたはこれに新しい活性炭を混合することにより、この出願の発明の流動体及び固体物質の浄化剤が得られる。いずれの方法によってフラーレン類及びその誘導体(その塩を含む)を多孔性物質に担持・吸着した流動体及び固体物質の浄化剤も、ラジカル物質に対して充分な除去・吸着性能を示す。この流動体及び固体物質の浄化剤を120℃にまで加熱しても、一般式(1)で表される構造を有するフラーレン類やその誘導体類(その塩を含む)の分解はみられず、ラジカルの除去・吸着性能の低下も認められなかった。
更に、一般式(1)で表される構造を有するフラーレン類やその誘導体とそれ以外のラジカルスカベンジング剤のコンプレックスは、有害物質の除去活性の経時的低下が少なく炭化水素の吸着性も比較的に優れている。このコンプンックスの合計の担持・吸着量が50重量%を越えるとラジカルの吸着速度が徐々に低下し、0.001%を下回ると除去・吸着性能が低下する。従って、ラジカルの除去・吸着能力を更に高めるためにはコンプレックスの担持・吸着量を増加するか、もしくは活性炭を新たに加える必要がある。一方、ラジカルの分解性や炭化水素の吸着性を更に高める時は、新しい無吸着活性炭の混合比率を高めた混合物とすることもできる。
オフィス、家庭等生活空間の室内では、タバコを吸う人がいる時にはラジカルが多い傾向にあるが、それ以外にも室内の流動体及び固体物質中に含まれている有害物質としてはラジカルの他、アンモニア、ホルマリン等がある。この出願の発明の流動体及び固体物質の浄化剤には一般式(1)で表される構造を有するフラーレン及びその誘導体やラジカルスカベンジング剤を担持・吸着した多孔性物質の他に、これに活性炭を混合した流動体及び固体物質の浄化剤とすることもできるため、有害成分のアンモニア、ホルマリン、炭化水素、硫化水素等の成分に対する吸着・除去も可能であり、流動体及び固体物質の浄化剤として優れた機能を持っている。この出願の発明の流動体及び固体物質の浄化剤はオフィス、車内、家庭等の生活空間に含まれでいる殆ど全ての有害物質の除去・吸着性に優れ、また吸着速度も早いため、フィルター、微小なセル、邪魔板などの流動体及び固体物質浄化用フィルターとして、種々な形態で流動体及び固体物質浄化装置に組み込み、流動体及び固体物質浄化に使用することができる。また、これらの流動体及び固体物質浄化用フィルターは、当然据え置きタイプ、カートリッジ式等あらゆる流動体及び固体物質浄化用フィルターに応用可能であり、これらの流動体及び固体物質浄化用フィルターを内蔵したエアコン、流動体及び固体物質浄化機、ドラフト、換気扇等に応用することができる。
この出願の発明では、以上のことから、上記の浄化剤、これを用いた浄化フィルター、そして浄化パネル等を用いての配送用の装置、機器またはそれらの部材が提供されることになる。たとえば、これらの装置、機器、部材としては、プロペラ、扇風機、送風機、ドライヤー、配送ダクト、パイプ、煙突、ノズル、蛇口、サイクロン、エアコン、ダンパー、バルブ、ポンプ等が例示される。
そこで以下に実施例を示し、さらに詳しく説明する。もちろん以下の例によって発明が限定されることはない。
(流動体及び固体物質浄化用フィルターAの製造)50ccの精製水に、ミックスフラーレン(C60を60%重量以上、C70を10%以上含有する混合物)をPVP(ポリビニルピロリドン)99%重量に対して1%重量の割合で分散させたもの(以下MFという)3%を溶解する。次に40cmx40cmの不織布にMFの3%溶液50ccを均一に噴霧し、同様にして同じ物を3枚作り、これを乾燥後、三枚重ねにする。市販エアコンの交換用フィルターを取り出し既についている不織布をはずし、上記で作成したMF含有不織布を均一に貼りつけ、これをフラーレン類及びその誘導体含有ラジカルトラッピング用フイルターとした。これをエアコンに取り付け、この出願の発明のラジカルトラッピング用フイルター付エアコンとした。
(流動体及び固体物質浄化用フィルターBの製造)50ccの精製水に、MF3%及びラジカルスカベンジング剤としてdl−α−トコフェロールリン酸ナトリウム1%とエピガロカテキンガレート0.01%及び副剤の保湿剤としてグリセリン1%を溶解する。次に40cmx40cmの不織布にMFなどの溶液50ccを均一に噴霧し、同様にして同じ物を3枚作り、これを乾燥後、三枚重ねにする。市販エアコンの交換用フィルターを取り出し既についている不織布をはずし、上記で作成したMF含有不織布を均一に貼りつけ、これをフラーレン類及びその誘導体含有ラジカルトラッピング用フイルターとした。これをエアコンに取り付け、この出願の発明のラジカルトラッピング用フイルター付エアコンとした。
(実施例1)ウェスター系ラット雄30匹を10匹ずつ2対照区(1区及び2区)と2試験区(3区及び4区)の4群に分け、そのゲージはそれぞれ別々に三菱電機(株)製エアコン(商品名:「霧が峰」)が設置された縦3.5m×横2.8m×高さ3.1mの室内に置かれた。エアコンのフィルターとして、試験区3区には上記のように製造されたフィルターAを取り付け、試験区4区には上記のように製造されたフィルターBを取りつけた。2つの対照区(1区及び2区)にはMFが担持・吸着されていない同型のフィルターを取り付けた。このエアコンで送風のみを行い、1週間に亙って連続運転した。この間対照区1区、試験区3区及び試験区4区には一日当たり20本の喫煙を成人男性がこの室内に入って行った。対照区2区のみ契煙を行わなかった。毎日1回エアコンフィルターを同じ物と交換し、ラットの餌、水は自由給餌させた。1週間後ラットの肺を取り出しMasugi and Nakamuraの方法により肺のTBARS(過酸化物価)を測定しその平均値を求めた。その結果を以下の表1に示す。
Figure 2005270804
表1の結果からもわかるように、対照区1区のラットの肺の発ガン促進物質の一つであるといわれるTBARSは喫煙処理(対照区1区)により喫煙処理無しの対照区2に比較し有意に上昇した。しかしこの出願の発明のMFを担持・吸着処理をした流動体及び固体物質浄化用フィルターを取り付けた試験区3区及びMFとそれ以外のラジカルスカベンジング剤を担持・吸着処理をしたフィルターを使用した試験区4区では、MFを噴霧したフィルターを取り付けなかった対照区1区に比べ喫煙処理を行ったにもかかわらず肺のTBRSは有意に減少し、対照区2区と有意な差が認められないレベルまで低下した。以上の結果よりこの出願の発明のフラーレン類やその誘導体を担持・吸着した流動体及び固体物質の浄化剤付き流動体及び固体物質浄化用フィルターは、喫煙により発生したラジカルを吸着・無害化し、流動体及び固体物質中のラジカルが低下することにより発ガン促進物質の一つであるラットの肺のTBARS(過酸化脂質)が低下することが確認された。
(実施例2)
実施例1のMF3%水溶液をチューブの内面に1g/10平方センチの密度でスプレー、乾燥させラジカルスカベンジング用流動体及び固体チューブとした。
(実施例3)
実施例1のMF3%水溶液をダクトの内面に1g/10平方センチの密度でスプレー、乾燥させラジカルスカベンジング用流動体及び固体ダクトとした。
(実施例4)
実施例1のMF3%水溶液をプロペラの両面に1g/10平方センチの密度でスプレして乾燥させラジカルスカベンジング用流動体及び固体プロペラとした。
(実施例5)
実施例1のMFを水ガラスに3%重量濃度で均一に分散させこれを焼却炉煙突の内側に1g/10平方センチの密度でコーティングしてラジカルスカベンジング用排煙煙突とした。
(実施例6)
実施例1のMFを水ガラスに3%重量濃度で均一に分散させこれを直径5mm、長さ20cmのステンレス製細間パイプの内側に0.1g/10平方センチの密度でコーティングしこれを50本束ねてステンレスパイプに納めラジカルスカベンジング用水道管用フィルターとした。
(実施例7)
実施例1のMFを水ガラスに3%重量濃度で均一に分散させこれを流動体及び固体噴出ノズルの内側に1g/10平方センチの密度でコーティングしてラジカルスカベンジング用流動体及び固体噴出ノズルとした。
(実施例8)
実施例1のMFを水ガラスに3%重量濃度で均一に分散させこれを熱交換パネルの表面に1g/10平方センチの密度でコーティングしてラジカルスカベンジング用熱交換パネルとした。
(実施例9)
実施例1のMFを水ガラスに3%重量濃度で均一に分散させこれをシャワーノズルの内側に1g/10平方センチの密度でコーティングしてラジカルスカベンジング用シャワーノズルとした。
(実施例10)
実施例9において、MFに代えて、水酸化フラーレンC60(平均分子量958.7/粉体(水溶性固体)、水酸化率14 OH基/molecule)を用いてコーティングしてラジカルスカンベンジング用シャワーノズルとした。
(実施例11)
実施例6において、実施例9で用いた水酸化フラーレンでコーティングし、水道管用フィルターとした。

Claims (10)

  1. 下記一般式(1)で表されるフラーレン類及びその誘導体のうちの少くとも1種を含有することを特徴とする浄化剤。
    F−Rm(1)
    (式中、FはCn(Cは炭素原子、nは60以上の整数)で示されるフラーレン、カーボンナノチューブもしくはその混合物であり、Rmは、Cnに結合するm個の置換基であり、それぞれ独立して、同一または別異に、水酸基、その水酸基と無機酸もしくは有機酸とのエステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基とケトンとのケタール基またはその水酸基とアルデヒドとのアセタール基を示す。mは0または1以上の整数を示す。)
  2. フラーレンの誘導体は、フラーレン類の有機ポリマーまたは包接性化合物との複合体である請求項1の浄化剤。
  3. フラーレン類及びその誘導体のうちの少なくとも1種とともにそれ以外のラジカルスカベンジング剤を担持もしくは吸着した多孔性物質を含有する請求項1または2に記載の浄化剤。
  4. 多孔性物質に対しフラーレン類及びその誘導体のうちの少なくとも1種、もしくはこのものとそれ以外のラジカルスカベンジング剤とを合計で0.001〜50重量%の範囲で担持もしくは吸着した請求項3に記載の浄化剤。
  5. 多孔性物質が繊維、紙、活性炭、ゼオライト、珪藻土、多孔質樹脂、多孔質ゴム及び多孔質セラミックスのうちの少なくとも1種である請求項3または4に記載の浄化剤。
  6. 多孔質物質は、水ガラス、多糖類、水溶性高分子、およびポリオール類のうちの少くとも1種により表面処理されている請求項3から5のうちのいずれかに記載の浄化剤。
  7. 請求項1から6のうちのいずれかに記載の浄化剤を含有する浄化用フィルター。
  8. 請求項7に記載の浄化用フィルターを備えた浄化装置。
  9. 請求項1から6のうちのいずれかに記載の浄化剤を含有する浄化パネル。
  10. 請求項1から6のうちのいずれかに記載の浄化剤を含有する配送用の装置、機器またはそれらの部材。

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