JP2000288387A - 空気浄化剤及び空気浄化具 - Google Patents

空気浄化剤及び空気浄化具

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JP2000288387A
JP2000288387A JP11098143A JP9814399A JP2000288387A JP 2000288387 A JP2000288387 A JP 2000288387A JP 11098143 A JP11098143 A JP 11098143A JP 9814399 A JP9814399 A JP 9814399A JP 2000288387 A JP2000288387 A JP 2000288387A
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salt
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air
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JP11098143A
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English (en)
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Shinobu Ito
忍 伊東
Makoto Yamazaki
誠 山崎
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に有害なフリーラジカルに優れた除去効
果を有し、更にそれ以外の有害物質に対しても高い除去
能力があり、かつ安全性が高く取扱も容易で長期間、除
去・解毒能力を持続する空気浄化剤及びそれを用いた空
気浄化具の提供。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される構造を有す
る少なくとも1種のアスコルビン酸誘導体(その塩を含
む)を含有する空気浄化剤。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、それぞれ独立し
て、水酸基、その水酸基と無機酸もしくは有機酸とのエ
ステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基と
ケトンとのケタール基またはその水酸基とアルデヒドと
のアセタール基を表す。ただし、R1 及びR2 が同時に
水酸基であることはない。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気浄化剤及び空気浄化
具に関する。更に詳しくは、人体に有害とされている気
相中の活性酸素及びフリーラジカル(以下「ラジカル」
という。)の吸着性に優れている他、それ以外の粉塵、
ミスト、各種の有害ガスなど有害物質の吸着性にも優れ
た吸着剤及びそれを使用した空気浄化用の器具、装置に
関する。これらはタバコの煙や室内空気の浄化にも使用
できる。
【0002】
【従来の技術】近年、化石燃料の大量消費、産業廃棄物
や家庭ごみの大量廃棄などによる生活環境の近代化に伴
い、生活空間に存在する微量な硫化水素、亜硫酸ガス、
ニコチン、タール、活性酸素、ラジカル、ダイオキシ
ン、花粉や粉塵等の有害物質に対する関心が高まってい
る。生活空間から、これらの微量の有害物質を除去して
快適な生活環境を維持するために、空気清浄器などの空
気浄化装置や吸着剤、脱臭剤などが要求され、一般の家
庭生活にも様々な有害物質吸着剤が使用されるようにな
ってきた。これらの有害物質吸着剤、脱臭剤などは日常
生活で使用されるものであるから次のような条件を満た
すものであることが要求される。 (1)日常の生清空間に存在する微量な硫化水素、亜硫
酸ガス、ニコチン、タール、活性酸素、ラジカル等の各
種有害物質に対して優れた吸着性や解毒性能を有するも
のであること。 (2)安全性が高いものであること。 (3)取扱が容易なものであること。
【0003】室内または車内等一般の生活空間の空気中
に含まれでいる有害物質の種類はかなり多いが、大きな
原因の一つはタバコの煙等に多量に含まれているラジカ
ル類、特にヒドロキシラジカル等の有害な活性酸素種で
ある。一般的に、空気浄化剤としては活性炭がよく利用
される。活性炭は無極性吸着剤として極めて優れた吸着
性を有する特異な材質で、殆どすべての微量のガス状物
質に対して高い吸着性を示す。しかし通常の活性炭では
上記有害物質の中で活性酸素種、ラジカル類を十分に除
去、解毒化することは困難である。
【0004】空気浄化脱臭剤の一種として、硫酸鉄にア
スコルビン酸を加えた製品も市販されている。この種の
ものは初期の有害ガス除去、脱臭性能は良好であるが持
続的な能力はなく、直ぐにその能力が失われでしまうと
いう欠点があった。その他にも化学脱臭剤として多数の
提案や市販品もあるが、酸性やアルカリ性の強いものが
多く、またラジカルに対してはほとんど除去・解毒作用
はなく、更に吸湿または乾燥の影響を受け易い欠点を有
するものが多い。例えば、ベントナイトに無機の多塩基
酸を吸着したもの(特開昭60−43373号公報)、
ビタミンB12の触媒作用によるもの(特開昭61−1
64556号公報)、金属フタロシアニンを使用するも
の(特開昭62−131514号公報)等の他、有機系
脱臭剤もあるがいずれも耐熱性が低かったり、加工が困
難で高価であったりして性能、コスト、生産の容易性な
どを勘案すると有効なものはほとんど見当たらないのが
現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、日常の生活
空間に存在する人体に有害なラジカルの除去、特に健康
上問題となるヒドロキシラジカルに対して優れた除去効
果を有し、更にラジカル類以外の有害物質に対しても高
い除去・解毒能力があり、かつ安全性が高く取扱も容易
で何よりも長期間、除去・解毒能力を持続する空気浄化
剤及びそれを用いた空気浄化具の開発を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、アスコルビ
ン酸は酸化性物質、ラジカル、活性酸素を還元・無害化
するが、それ自身は空気中などにおいても速やかに酸化
分解してしまい、長期間の空気浄化能力を保持していな
いが、安定性の高いアスコルビン酸誘導体を空気浄化剤
として評価したところ極めて良好な結果を得ることがで
き本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、[1] 下記一般式
(1)で表される構造を有する少なくとも1種のアスコ
ルビン酸誘導体(その塩を含む)を含有する空気浄化
剤、
【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、それぞれ独立し
て、水酸基、その水酸基と無機酸もしくは有機酸とのエ
ステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基と
ケトンとのケタール基またはその水酸基とアルデヒドと
のアセタール基を表す。ただし、R1 及びR2 が同時に
水酸基であることはない。)
【0008】[2] 一般式(1)で表される構造を有
する少なくとも1種のアスコルビン酸誘導体(その塩を
含む)とそれ以外のラジカルスカベンジング剤を担持・
吸着した多孔性物質からなる上記[1]に記載の空気浄
化剤、[3] 一般式(1)で表される構造を有する少
なくとも1種のアスコルビン酸誘導体(その塩を含む)
を担持・吸着した多孔性物質が、多孔性物質に対しアス
コルビン酸誘導体(その塩を含む)とそれ以外のラジカ
ルスカベンジング剤の合計を0.001〜50重量%の
範囲、担持・吸着せしめたものである上記[1]または
[2]に記載の空気浄化剤、[4] 多孔性物質が繊
維、紙、活性炭、ゼオライト、珪藻土、多孔質樹脂、多
孔質ゴム及び多孔質セラミックスの少なくとも一種であ
る上記[1]〜[3]のいずれかに記載の空気浄化剤、
[5] 空気浄化の有効成分として、上記[1]〜
[4]のいずれかに記載の空気浄化剤を含有する空気浄
化用フィルター、及び[6] 上記[5]に記載の空気
浄化用フィルターを備えた空気浄化装置、を開発するこ
とにより上記の課題を解決した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳しく説明す
る。本発明のアスコルビン酸誘導体は一般式(1)で表
される構造を持つアスコルビン酸誘導体(その塩を含
む)であればよい。
【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、それぞれ独立し
て、水酸基、その水酸基と無機酸もしくは有機酸とのエ
ステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基と
ケトンとのケタール基またはその水酸基とアルデヒドと
のアセタール基を表す。ただし、R1 及びR2 が同時に
水酸基であることはない。)
【0010】本発明に使用できるアスコルビン酸誘導体
またはその塩の具体例としては、L‐アスコルビン酸−
2−リン酸エステルマグネシウム塩、L‐アスコルビン
酸−2−リン酸エステルナトリウム塩、L‐アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステル亜鉛塩、L‐アスコルビン酸
−2−リン酸エステルカルシウム塩、L‐アスコルビン
酸−2−リン酸エステルカリウム塩、L‐アスコルビン
酸−2−リン酸エステルカリウムカルシウム塩、L‐ア
スコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウムカリウ
ム塩、L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステルアルミ
ニウム塩、L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステルチ
タン塩、L‐アスコルビン酸−2−ジリン酸エステルナ
トリウム塩、L‐アスコルビン酸−2−トリリン酸エス
テルナトリウム塩、L‐アスコルビン酸−2−グルコシ
ド、L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステル−6−パ
ルミテートマグネシウム塩、L‐アスコルビン酸−2−
リン酸エステル−6−パルミテートナトリウム塩、L‐
アスコルビン酸−2−グルコシド−6−パルミテート、
L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウムマ
グネシウム塩、L‐アスコルビン酸−2−硫酸エステル
ナトリウム塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エステ
ルマグネシウム塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エ
ステルナトリウム塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸
エステル亜鉛塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エス
テルカルシウム塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エ
ステルカリウム塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エ
ステルカリウムカルシウム塩、L‐アスコルビン酸−3
−リン酸エステルマグネシヴムカリウム塩、L‐アスコ
ルビン酸−3−リン酸エステルアルミニウム塩、L‐ア
スコルビン酸−3−リン酸エステルチタン塩、L‐アス
コルビン酸−3−ジリン酸エステルナトリウム塩、L‐
アスコルビン酸−3−トリリン酸エステルナトリウム
塩、L‐アスコルビン酸−3−グルコシド、L‐アスコ
ルビン酸−3−リン酸エステル−6−パルミテートマグ
ネシウム塩、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エステル
−6−パルミテートナトリウム塩、L‐アスコルビン酸
−3−グルコシド−6−パルミテート、L‐アスコルビ
ン酸−3−リン酸エステルナトリウムマグネシウム塩、
L‐アスコルビン酸−2,3,5,6−テトライソパル
イトイル、L‐アスコルビン酸−2,3,5,6−テト
ラパルイトイル、L‐アスコルビン酸−3−硫酸エステ
ルナトリウム塩等があるが、これらに限定されるもので
はない。
【0011】本発明において、一般式(1)で表される
構造を有するアスコルビン酸誘導体(その塩を含む)を
担持・吸着(多孔性物質に対し、担持でも吸着でも良い
ので、本発明では「担持・吸着」とした。)させる多孔
性物質としては、例えば活性炭、活性アルミナ、シリカ
ゲル、ゼオライト等の無機多孔性物質、繊維、スポン
ジ、発泡樹脂などの有機多孔性物質が使用できる。本発
明において、空気浄化剤のための担体として使用される
多孔性物質は、通常1gあたり10m2 或いはそれ以上
の大きな表面積を有する材料が好ましく使用できる。例
えばその一例としては活性炭があるが、該活性炭の原料
としてヤシ穀、木材等の炭化物或いは石炭からの活性炭
などが使用されるが何れでもよい。また賦活法も水蒸気
或いは二酸化炭素により高温で賦活する方法、或いは塩
化亜鉛、リン酸、濃硫酸等の化学薬品で処理する方法
等、多くの方法があるが、本発明の担体としてはそのい
づれの方法によって得られたものであってもよい。
【0012】また活性炭としての形状は、破砕炭、造粒
炭或いは顆粒炭の何れでも効果は認められるが、圧損失
及び空気浄化剤の入替等、取扱いのし易さを考慮すると
造粒炭または活性炭を多孔性物質担体に担持・吸着した
シート状吸着層が便利である。造粒炭は常法に従って、
活性炭材料100部に30〜60部の石油ピッチ或いは
コールタール等をバインダーとして加え、混和し、成型
後賦活して調製される。尚、活性炭以外の多孔性物質と
しては、例えばゼオライト、アルミナ、シリカゲル、軽
石、ウレタンフォーム、繊維、紙、布など、多孔質のも
のであれば広範囲に使用できる。これらの多孔性物質の
形状は特に限定しないが、例えば、粒状、粉末状の他
に、繊維状、ハニカム状、シート状、布状、フェルト状
或いは粉末状多孔性物質をウレタンフォーム等に担持・
吸着したもの、粉末状多孔性物質をコーティングした紙
をコルゲート状にしてハニカム構造として取扱性を改善
した空気浄化用フィルターあるいはカートリッジ(本発
明においてはこれらアスコルビン酸誘導体を多孔性物質
に担持し、これを成型したものを一括して「空気浄化用
フィルター」という。)が使用できる。
【0013】多孔性物質に対するアスコルビン酸誘導体
の担持・吸着量は、好ましくは各々0.001〜50.
0重量%、より好ましくは0.1〜30重量%てある。
担持・吸着量が0.1重量%より少ないとアスコルビン
酸誘導体の有害性物質の吸着・解毒性能が乏しく、また
担持・吸着量が50.0重量%を越えると多孔性物質の
吸着性が阻害されるためである。
【0014】本発明において使用可能なアスコルビン酸
誘導体以外のラジカルスカベンジング剤としては、dl
−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール酢酸
エステル、、dl−α−トコフェロールリン酸ナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩など
の金属塩、dl−α−トコフェロール酢酸エステル、ビ
タミンEニコチネート等のビタミンE及びその誘導体、
ユビキノン、エリソルビン酸、茶抽出物、ポリフェノー
ル類、エトキシキンなどの酸化防止剤、アスタキサンチ
ン等のカロチノイド類、カテキン等のポリフェノール等
から選択されるが、中でもカロチン、アスタキサンチ
ン、ルテイン、dl−α−トコフニロール酢酸エステ
ル、α−トコフェロール、SOD、グルタチオン、ジブ
チルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソー
ル、没食子酸プロピル、キカテキン類又はこれら全ての
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の
アルカリ金属、アルカリ土類金属塩から選択される一種
以上の物質と併用する時に吸着・解毒能力が強い。
【0015】一般にラジカル物質が、生体や細胞に接触
すると細胞膜や細胞質中の脂質が過酸化を受け、過酸化
脂質が生成・増加するといわれている。この過酸化脂質
は不安定であり、過酸化脂質ラジカルに変化しやすくこ
の過酸化脂質ラジカルや他のラジカルが新たな過酸化脂
質を作り出すという悪循環が繰り返される。ここで生み
出された過酸化脂質ラジカルやその他のラジカルは、最
終的には遺伝子に障害を与えることがあり、その結果と
して細胞をガン化させることがある。このラジカルが生
体にとって危険である理由の一つである。生体の過酸化
脂質の増加、TBARSの測定法、TBARSの量と発
ガンとの関係については以下のような多くの公知文献が
ある。すなわち、Kobayashi,Ito,Oga
ta et al.,Photochemistry
and Photobioloy,64(1),pp2
24−228,1996及びKobayashi,It
o,Ogata etal Photochemist
ry and Photobioloy,67(6)p
p669−675,1998及び青柳他、 日本家禽会
誌34巻1号p63−66.1997などである。
【0016】したがって空気中のラジカルの影響を調べ
るためには、生物体内の過酸化物の量を測定することに
より調べることができ、一般的には空気の影響を最も受
けやすい肺の組織中の過酸化物の量をTBARSの測定
によって追跡することができると考えられる。つまり、
環境空気中のラジカルの量が増えれば肺呼吸を行ってい
る生物の肺組織中のTBARSの量を追跡することによ
り、環境空気中のラジカルの量を追跡できると考えられ
る。
【0017】多孔質物質に対する本発明のアスコルビン
酸誘導体以外のラジカルスカベンジング剤の担持・吸着
量は、好ましくは各々0.001〜50.0重量%、よ
り好ましくは0.1〜30重量%である。担持・吸着量
が0.1重量%より少ないとその効果が乏しく、また担
持・吸着量が50.0重量%を越えると多孔性物質の吸
着性が阻害されるため空気浄化剤としての有害物質の除
去・吸着性能が落ちる。本発明の空気浄化剤には、空気
浄化剤に通常添加される副剤を同時に一つ又は複数添加
することもできる。本発明に添加できる副剤とは以下の
物があげられるが、通常多孔質材料に対し0.0001
〜50重量%の割合で添加することができる。
【0018】本発明で使用できる副剤としてはのり、メ
チルセルロース、接着樹脂などの接着剤、エリソルビン
サンなどの安定剤、バラベン、イソフタロニトリル誘導
体などの抗菌剤、ポリアクリル酸ソーダなどのバインダ
ー、シリカ、珪藻土などの増量剤、青色6号などの着色
剤、次亜塩素酸ソーダなどの脱色剤、SDSなどの界面
活性剤、グリセリンなどの保湿剤などである。
【0019】本発明の空気浄化剤を調製するには、アス
コルビン酸誘導体(その塩を含む)とアスコルビン酸誘
導体以外のラジカルスカベンジング剤を予め多孔性物質
に所定量担持・吸着しておき、その後所定量の副剤を担
持・吸着するのがよい。具体的にはアスコルビン酸誘導
体を吸着法や振りかけ法で多孔体に担持・吸着させ、そ
の後これに副剤を振りかけて所定量担持・吸着した後、
これを100℃以上の温度で乾燥して調製できる。これ
らの空気浄化剤単独でまたはこれに新しい活性炭を混合
することにより、本発明の空気浄化剤が得られる。いづ
れの方法によってアスコルビン酸誘導体(その塩を含
む)を多孔性物質に担持・吸着した空気浄化剤も、ラジ
カル物質に対して充分な除去・吸着性能を示す。この空
気浄化剤を120℃にまで加熱しても、一般式(1)で
表される構造を有するアスコルビン酸誘導体類(その塩
を含む)の分解はみられず、ラジカルの除去・吸着性能
の低下も認められなかった。
【0020】更に、一般式(1)で表される構造を有す
るアスコルビン酸誘導体(その塩を含む)−アスコルビ
ン酸誘導体以外のラジカルスカベンジング剤のコンプレ
ックスは、有害物質の除去活性の経時的低下が少なく炭
化水素の吸着性も比較的に優れている。このコンプンッ
クスの合計の担持・吸着量が50重量%を越えるとラジ
カルの吸着速度が徐々に低下し、0.001%を下回る
と除去・吸着性能が低下する。従って、ラジカルの除去
・吸着能力を更に高めるためにはコンプレックスの担持
・吸着量を増加するか、もしくは活性炭を新たに加える
必要がある。一方、ラジカルの分解性や炭化水素の吸着
性を更に高める時は、新しい無吸着活性炭の混合比率を
高めた混合物とすることもできる。
【0021】オフィス、家庭等生活空間の室内では、タ
バコを吸う人がいる時にはラジカルが多い傾向にある
が、それ以外にも室内の空気中に含まれている有害物質
としてはラジカルの他、アンモニア、ホルマリン等があ
る。本発明の空気浄化剤には一般式(1)で表される構
造を有するアスコルビン酸誘導体やラジカルスカベンジ
ング剤を担持・吸着した多孔性物質の他に、これに活性
炭を混合した空気浄化剤とすることもできるため、有害
成分のアンモニア、ホルマリン、炭化水素、硫化水素等
の成分に対する吸着・除去も可能であり、空気浄化剤と
して優れた機能を持っている。本発明の空気浄化剤はオ
フィス、車内、家庭等の生活空間に含まれでいる殆ど全
ての有害物質の除去・吸着性に優れ、また吸着速度も早
いため、フィルター、微小なセル、邪魔板などの空気浄
化用フィルターとして、種々な形態で空気浄化装置に組
み込み、空気浄化に使用することができる。また、これ
らの空気浄化用フィルターは、当然据え置きタイプ、カ
ートリッジ式等あらゆる空気浄化用フィルターに応用可
能であり、これらの空気浄化用フィルターを内蔵したエ
アコン、空気浄化機、ドラフト、換気扇等に応用するこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に其体的に説
明する。 (空気浄化用フィルターAの製造)50ccの精製水
に、昭和電工(株)製アスコルビン酸−2−リン酸エス
テルナトリウム(以下APSという)3%を溶解する。
次に40cmx40cmの不織布にAPSの3%溶液5
0ccを均一に噴霧し、同様にして同じ物を3枚作り、
これを乾燥後、三枚重ねにする。市販エアコンの交換用
フィルターを取り出し既についている不織布をはずし、
上記で作成したAPS含有不織布を均一に貼りつけ、こ
れをアスコルビン酸誘導体含有ラジカルトラッピング用
フイルターとした。これをエアコンに取り付け、本発明
のアスコルビン酸誘導体含有ラジカルトラッピング用フ
イルター付エアコンとした。
【0023】(空気浄化用フィルターBの製造)50c
cの精製水に、APS3%及びラジカルスカベンジング
剤としてdl−α−トコフェロールリン酸ナトリウム1
%とエピガロカテキンガレート0.01%及び副剤の保
湿剤としてグリセリン1%を溶解する。次に40cmx
40cmの不織布にAPSなどの溶液50ccを均一に
噴霧し、同様にして同じ物を3枚作り、これを乾燥後、
三枚重ねにする。市販エアコンの交換用フィルターを取
り出し既についている不織布をはずし、上記で作成した
APS含有不織布を均一に貼りつけ、これをアスコルビ
ン酸誘導体含有ラジカルトラッピング用フイルターとし
た。これをエアコンに取り付け、本発明のアスコルビン
酸誘導体含有ラジカルトラッピング用フイルター付エア
コンとした。
【0024】(実施例1)ウェスター系ラット雄30匹
を10匹ずつ2対照区(1区及び2区)と2試験区(3
区及び4区)の4群に分け、そのゲージはそれぞれ別々
に三菱電機(株)製エアコン(商品名:「霧が峰」)が
設置された縦3.5m×横2.8m×高さ3.1mの室
内に置かれた。エアコンのフィルターには試験区3区に
は上記に製造されたフィルターAで作成した本発明の空
気浄化剤付き空気浄化用フィルターAを取り付け、試験
区4区上記に製造されたフィルターBで作成した空気浄
化用フィルターBを取りつけた。2つの対照区(1区及
び2区)にはAPSが担持・吸着されていない同型のフ
ィルターを取り付けた。このエアコンで送風のみを行
い、1週間に亙って連続運転した。この間対照区1区、
試験区3区及び試験区4区には一日当たり20本の喫煙
を成人男性がこの室内に入って行った。対照区2区のみ
契煙を行わなかった。毎日1回エアコンフィルターを同
じ物と交換し、ラットの餌、水は自由給餌させた。1週
間後ラットの肺を取り出しMasugi and Na
kamuraの方法により肺のTBARS(過酸化物
価)を測定しその平均値を求めた。その結果を以下に示
す。
【0025】
【表1】
【0026】対照区1区のラットの肺の発ガン促進物質
の一つであるといわれるTBARSは喫煙処理(対照区
1区)により喫煙処理無しの対照区2に比較し有意に上
昇した。しかし本発明のAPSを担持・吸着処理をした
空気浄化用フィルターを取り付けた試験区3区及びAP
Sとアスコルビン酸誘導体以外のラジカルスカベンジン
グ剤を担持・吸着処理をしたフィルターを使用した試験
区4区は、APSを噴霧したフィルターを取り付けなか
った対照区1区に比べ喫煙処理を行ったにもかかわらず
肺のTBRSは有意に減少し、対照区2区と有意な差が
認められないレベルまで低下した。本結果より本発明の
アスコルビン酸誘導体を担持・吸着した空気浄化剤付き
空気浄化用フィルターは、喫煙により発生したラジカル
を吸着・無害化し、空気中のラジカルが低下することに
より発ガン促進物質の一つであるラットの肺のTBAR
S(過酸化脂質)が低下することが確認された。
【0027】(実施例2)50ccの精製水に、下記に
示す多数のアスコルビン酸誘導体3%を溶解または分散
する。水に不溶なアスコルビン酸誘導体は100メッシ
ュ以下に粉砕し、接着剤である水溶性メチルセルロース
を塗布した不織布に担持し乾燥した。次に40cmx4
0cmの不織布にAPSの3%溶液50ccを均一に噴
霧し、同様にして同じ物を3枚作り、これを乾燥後、三
枚重ねにする。各アスコルビン酸誘導体ごとについて同
じものを3枚作り、三枚重ねにする。市販エアコンの交
換用フィルターを取り出し、上記で作成したアスコルビ
ン酸誘導体含有不織布を均一に貼りつけ、これをアスコ
ルビン酸誘導体含有ラジカルトラッピング用フイルター
とした。これをエアコンに取り付け、本発明のアスコル
ビン酸誘導体含有ラジカルトラッピング用フイルター付
エアコンとした。
【0028】上記実施例1に示されたと同様な実験を上
記のアスコルビン酸誘導体含有ラジカルトラッピング用
フィルターについても実施し、対照区1区に比較し有意
な低下が認められた誘導体と有意な効果が認められなか
ったアスコルビン酸誘導体を以下に示した。
【0029】[有意な効果が認められた物質]本発明に
使用できるアスコルビン酸誘導体の具体例としてはL‐
アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム塩、
L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム
塩、L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステル亜鉛塩、
L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステルカリウムカル
シウム塩、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルカ
リウム塩、L‐アスコルビン酸−2−リン酸エステルマ
グネシウムカリウム塩、L‐アスコルビン酸−2−ジリ
ン酸エステルナトリウム塩、L‐アスコルビン酸−2−
トリリン酸エステルナトリウム塩、L‐アスコルビン酸
−2−グルコシド、L‐アスコルビン酸−2−リン酸エ
ステル−6−パルミテートマグネシウム塩、L‐アスコ
ルビン酸−2−リン酸エステル−6−パルミテートナト
リウム塩、L‐アスコルビン酸−2−グルルコシド−6
−パルミテート,L‐アスコルビン酸−2−リン酸エス
テルナトリウムマグネシウム塩、L‐アスコルビン酸−
2,3,5,6−テトライソパルイトイル、L‐アスコ
ルビン酸−2,3,5,6−テトラパルイトイル。
【0030】[緩慢な効果が認められた物質]L‐アス
コルビン酸−2−リン酸エステルカルシウム塩、L‐ア
スコルビン酸−3−リン酸エステルアルミニウム塩、L
‐アスコルビン酸−3−リン酸エステルチタン塩、L‐
アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム塩、L‐
アスコルビン酸−3硫酸エステルナトリウム塩、L‐ア
スコルビン酸−3−リン酸エステル亜鉛塩、L‐アスコ
ルビン酸−3−リン酸エステルカリウムカルシウム塩、
L‐アスコルビン酸−3−リン酸エステルマグネシウム
カリウム塩、L‐アスコルビン酸−3−ジリン酸エステ
ルナトリウム塩、L‐アスコルビン酸−3−トリリン酸
エステルナトリウム塩、L‐アスコルビン酸−3−グル
コシド、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エステル−6
−パルミテートマグネシウム塩、L‐アスコルビン酸−
3−リン酸エステル−6−パルミテートナトリウム塩、
L‐アスコルビン酸−3−グルコシド−6−パルミテー
ト、L‐アスコルビン酸−3−リン酸エステルナトリウ
ムマグネシウム塩、
【0031】[有意な効果が認められなかった物質]L
‐アスコルビン酸、L−ソルビン酸、L−アスコルビン
酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カルシウム。
【0032】
【発明の効果】本発明の空気浄化剤は、製造することも
容易であり、また安定性に優れているためシェルフライ
フも十分にあり、有害ガス類の吸着性、無害化能力も優
れている。このため、オフィス、車内、家庭等の生活空
間に含まれでいる殆ど全ての有害物質の除去・吸着性に
に加えて吸着速度も早いため、フィルター、微小なセ
ル、邪魔板などの空気浄化用フィルターとして、種々な
形態で空気浄化装置に組み込み、空気浄化に使用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 20/02 B01J 20/02 C Fターム(参考) 4C080 AA07 BB10 CC01 HH05 JJ04 JJ05 JJ06 KK08 LL10 MM12 NN04 NN05 NN06 NN22 4D012 CA10 CB01 CE03 CF06 CF10 CG01 CG03 4D019 AA01 AA10 BA03 BA05 BA07 BA12 BA13 BB03 BB05 BB07 BC05 BD01 4D020 AA08 AA10 BA08 BA19 BA21 BA30 CA02 CD03 4G066 AA05B AA20B AA47B AA50B AA61B AA70B AA72B AB05B AB06B AB07B AB23B AC02D AC10B BA22 CA01 CA37 DA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される構造を有す
    る少なくとも1種のアスコルビン酸誘導体(その塩を含
    む)を含有する空気浄化剤。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、それぞれ独立し
    て、水酸基、その水酸基と無機酸もしくは有機酸とのエ
    ステル基、その水酸基と糖との配糖体基、その水酸基と
    ケトンとのケタール基またはその水酸基とアルデヒドと
    のアセタール基を表す。ただし、R1 及びR2 が同時に
    水酸基であることはない。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表される構造を有する少
    なくとも1種のアスコルビン酸誘導体(その塩を含む)
    とそれ以外のラジカルスカベンジング剤を担持・吸着し
    た多孔性物質からなる請求項1に記載の空気浄化剤。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表される構造を有する少
    なくとも1種のアスコルビン酸誘導体(その塩を含む)
    を担持・吸着した多孔性物質が、多孔性物質に対しアス
    コルビン酸誘導体(その塩を含む)及びそれ以外のラジ
    カルスカベンジング剤の合計を0.001〜50重量%
    の範囲、担持・吸着せしめたものである請求項1または
    2に記載の空気浄化剤。
  4. 【請求項4】 多孔性物質が繊維、紙、活性炭、ゼオラ
    イト、珪藻土、多孔質樹脂、多孔質ゴム及び多孔質セラ
    ミックスの少なくとも一種である請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の空気浄化剤。
  5. 【請求項5】 空気浄化の有効成分として、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の空気浄化剤を含有する空気浄
    化用フィルター。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空気浄化用フィルター
    を備えた空気浄化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102457A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Sunnyhealth Co Ltd タバコ用フィルタ
JP2005270804A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Vitamin C60 Bioresearch Kk フラーレン浄化剤
EP3970800A4 (en) * 2019-05-13 2023-08-16 Resonac Corporation PROTECTIVE AGENT AGAINST ATMOSPHERIC POLLUTANTS AND COMPOSITION FOR PROTECTION AGAINST ATMOSPHERIC POLLUTANTS

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