JP2005270618A - リテーナワイヤ及び歯列保定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
優れた外観上の審美性を備えると共に、機械的強度及び挟持押圧力を損なわず且つ従来と同様の変形加工の簡便性及び利便性を損なうこともないリテーナワイヤ及び歯列保定装置を提供する。
【解決手段】
可撓性を有する合成樹脂又は合成繊維からなるチューブと、該チューブに嵌入された金属製ワイヤとからなり、該チューブが金属製ワイヤの少なくとも唇側部に配設され、且つ、該チューブを所望の色調に着色してなるようにした。前記色調は、患者の天然歯の色調に略近似した色調とすることが好ましく、該色調は、所定のシェードガイドから患者の天然歯の色調に略近似した色番を選択して定めることが望ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、矯正歯科用のリテーナワイヤ及びこれを用いた歯列保定装置(リテーナ)に関し、詳しくは、口腔の上顎表面又は下顎表面及び上顎歯列又は下顎歯列の裏側の各歯の根元部(歯冠が歯肉から露出する始端部分)に密着するプレート部材(床部材)と、該プレート部材に両端部が固着され該歯列の表側(頬側及び唇側)に当接するリテーナワイヤとからなり、矯正後の歯列を該プレート部材とリテーナワイヤとの間で挟持押圧して、その歯並びを維持する(矯正後の歯が矯正前の元の位置に戻ろうと後戻りするのを防ぐ)ための歯列保定装置に関するものである。
従来より、歯列の矯正治療において、矯正後の歯列の歯並びを矯正前の状態に戻らないようにするために、所定期間(数十月〜数年程度)保持し、矯正した歯の位置を固定する歯列保定装置(リテーナ)が知られている。図10は、従来の歯列保定装置を示す斜視説明図であり、図11は、図10の歯列保定装置を上顎の歯型模型に取り付けた状態で示す斜視説明図であり、図12は、図11の平面説明図である。図13は、従来のリテーナワイヤを変形加工前の状態で示す斜視説明図である。図中、符号52はリテーナワイヤであり、符号54はプレート部材であり、符号60は従来の歯列保定装置(リテーナ)である。
従来の歯列保定装置60は、アクリル樹脂等からなるプレート部材54と、ステンレス等の金属製ワイヤであるリテーナワイヤ52とから構成されている。プレート部材54は、口腔の上顎側表面又は下顎側表面に密着し且つ上顎歯列又は下顎歯列の裏側の各歯の根元部にも密着して、歯列を歯の裏側から支持する部材である。リテーナワイヤ52は、歯列を表側(頬側及び唇側)から支持する線材であり、プレート部材54にその両端部52cが固着され、一方の第二大臼歯T1の頬側から中切歯T2の唇側を経て他方の第二大臼歯T3の頬側まで係回される〔なお、第三大臼歯(親不知)がある場合は、第二大臼歯ではなく、一方の第三大臼歯から他方の第三大臼歯まで係回される。以下同じ。〕。これにより、プレート部材54とリテーナワイヤ52との間で矯正後の歯列を挟持押圧して、その歯並びを維持し、矯正後の歯が矯正前の元の位置に戻ろうと後戻りするのを防ぐようになっている。
リテーナワイヤ52の唇側〔前歯(中切歯・側切歯・犬歯)の唇に面した側〕に当接する部分を唇側部2bといい、その両端側方(通例、犬歯の唇側に当接する部分あたり)には、押圧力調整のためのループ部(バネ部)52aが形成されている。リテーナワイヤ52は上記のようにステンレス等の金属製ワイヤであるため、口元を開いた場合に唇側部52bが他人に見えてしまい、外観上の審美性に問題がある。ましてや歯列保定装置60は数十月〜数年程度の長期間に亘り継続して装着している必要があり、近年では子供だけでなく大人が歯列の矯正治療を行うことも増加傾向にあるため問題は大きい。
そのため、(i)リテーナワイヤ52全体を透明性を有する熱可塑性の合成樹脂としたものや、(ii)リテーナワイヤ52の唇側部52bに相当する部分だけを透明性を有する熱可塑性の合成樹脂で構成して、これを金属製ワイヤとジョイントしたもの、等が提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
しかし、(i)リテーナワイヤ52全体を透明性を有する熱可塑性の合成樹脂とした場合は、合成樹脂部分自体の機械的強度が弱く、歯列保定のための挟持押圧力も十分でないし、(ii)リテーナワイヤ52の唇側部52bに相当する部分だけを透明性を有する熱可塑性の合成樹脂で構成して、これを金属製ワイヤとジョイントした場合は、合成樹脂部分自体の機械的強度の問題もさることながら、合成樹脂部分と金属製ワイヤとのジョイント部の引き抜き強度に問題があり、合成樹脂部分に金属製のワイヤーの端部を埋没させて一体的に成形することにより固着することも提案されているが(特許文献2参照)、物性的に異なる二種の部材であるため、引き抜き強度の向上にも限界があるし、製造工程が複雑になって製造コストの面で不利であり、販売単価がステンレス等の金属製ワイヤからなる従来のリテーナワイヤ52よりも割高なものとなる。
また、上記のようにリテーナワイヤ52の唇側部52bに相当する部分を透明性を有する合成樹脂で構成した場合でも、実際の長期使用では透明性を維持するのが難しいという難点もある。更に、歯列保定装置60は、歯科医からの依頼を受けて歯科技工士が患者の歯型模型に合わせて個別具体的にリテーナワイヤ52を加工して作製するものであるが、上記のようにリテーナワイヤ52を熱可塑性の合成樹脂で構成した場合、患者の歯型模型に合わせるためには熱湯やドライヤ等で高熱を加えて変形させる必要があるため、簡便性に欠けるし、従来のステンレス等の金属製ワイヤからなるリテーナワイヤ52のようにペンチ等の工具による変形加工はできないため、既に習熟した技能を生かせず、利便性にも問題がある。
特開平7−213538号公報 実用新案登録第3062290号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、優れた外観上の審美性を備えると共に、機械的強度及び挟持押圧力を損なわず且つ従来と同様の変形加工の簡便性及び利便性を損なうこともないリテーナワイヤ及び歯列保定装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のリテーナワイヤは、可撓性を有する合成樹脂又は合成繊維からなるチューブと、該チューブに嵌入された金属製ワイヤとからなり、該チューブが金属製ワイヤの少なくとも唇側部に配設され、且つ、該チューブを所望の色調に着色してなることを特徴とする。
前記色調は、患者の天然歯の色調に略近似した色調とすることが好適であり、該色調は、所定のシェードガイドから患者の天然歯の色調に略近似した色番を選択して定めることが好ましい。また、該色調は金属製ワイヤを隠蔽する目的から非透明性の色調とすることが望ましい。
前記金属製ワイヤの少なくとも唇側部は、取替自在とされてなることが好ましい。金属製ワイヤの唇側部にはチューブが配設されており、これを長期間口腔内に取り付けて放置しておくと、金属製ワイヤとチューブの間に種々の細菌が繁殖し易いため、適宜乃至定期的に新品に取り替えたり、除菌又は殺菌等の処理を行う必要が生じる。この場合、リテーナワイヤ全体又は歯列保定装置自体を取り替えてしまうこともできるが、時間と手間が掛かるので、チューブが配設された金属製ワイヤの唇側部のみを容易に取り替えることができれば効率的であり、有利な態様となる。
また、本発明の歯列保定装置は、口腔の上顎側表面又は下顎側表面及び上顎歯列又は下顎歯列の裏側の各歯の根元部に密着するプレート部材(床部材)と、該プレート部材に両端部が固着され該歯列の表側に当接するリテーナワイヤとからなり、該リテーナワイヤとして上記本発明のリテーナワイヤを用いたことを特徴とする。
本発明によれば、優れた外観上の審美性を備えると共に、機械的強度及び挟持押圧力を損なわず且つ従来と同様の変形加工の簡便性及び利便性を損なうこともないリテーナワイヤ及び歯列保定装置を提供することができるという大きな効果を奏する。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されたもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことは言うまでもない。
図1は、本発明の歯列保定装置の一例を示す斜視説明図であり、図2は、図1の歯列保定装置を上顎の歯型模型に取り付けた状態で示す斜視説明図であり、図3は、図2の平面説明図である。図4は、本発明のリテーナワイヤの各部材を分離して変形加工前の状態で示す斜視説明図であり、図5は、本発明のリテーナワイヤの各部材を結合して変形加工前の状態で示す斜視説明図であり、図6は、本発明の歯列保定装置の他の例を示す斜視説明図である。符号2は本発明のリテーナワイヤであり、符号4はプレート部材であり、符号10は本発明の歯列保定装置(リテーナ)である。
まず、本発明の歯列保定装置10乃至リテーナワイヤ2の製作に先立って、患者の口腔内の上顎歯列又は下顎歯列の歯型模型を石膏により作製する。石膏による歯型模型は、夫々左右に中央から中切歯T2、側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯T1,T3が並んでいるものであり、第三大臼歯(親不知)はある場合とない場合がある。図示例では、上顎歯列の歯型模型であって、第三大臼歯はない場合を示している。このような歯型模型に対し、本発明のリテーナワイヤ2とプレート部材4とを取り付けて、本発明の歯列保定装置10を製作する。
本発明のリテーナワイヤ2は、金属製ワイヤ3と可撓性を有するチューブ6とからなるものである(図4)。金属製ワイヤ3は従来のリテーナワイヤ52(図13)と同じものを用いることができ、耐腐食性と塑性加工の容易性を備えるものであればよい。例えば、ステンレスワイヤ、ニッケルコバルト合金ワイヤ、ニッケルクロム合金ワイヤ、チタン合金ワイヤ等である。金属製ワイヤ3のサイズは歯型模型のサイズ等により適宜選択されるものであるが、例えば、直径0.3〜2mm程度で長さ20〜30cm程度の針金状部材である。金属製ワイヤ3は従来と同様のものであり、従来と同様にペンチ等の工具によって変形加工を行うことができるので、簡便性及び利便性が高い。
チューブ6は、金属製ワイヤ3が嵌挿されるものであり、可撓性を有し、一端から他端に連通する貫通孔7が穿孔されているものである。チューブ6は金属製ワイヤ3が嵌挿され得るように、外径が1〜5mm程度、内径(貫通孔7の直径)が0.3〜2mm程度のものである。チューブ6の長さは、適宜必要な長さであればよいが、例えば、金属製ワイヤ3の唇側部2bに必要であれば、チューブ6の長さを3〜7cm程度とすればよい。
また、チューブ6の材質は、可撓性を有するものであれば特に限定されないが、合成樹脂チューブ又は合成繊維チューブを用いること好適である。合成樹脂チューブとしては、例えば、塩化ビニルチューブ、ポリ塩化ビニルチューブ、ポリエチレンチューブ、ポリオレフィンチューブ、ウレタンチューブ、フッ素チューブ、ポリブデンチューブ、ポリエステルチューブ、ポリプロピレンチューブ、マープレンチューブ、ポリイミドチューブ等を利用できる。合成繊維チューブとしては、ナイロンチューブ等を利用できる。但し、本発明は口腔内に装着されるものであるので、チューブ6の材質も毒性等の無いものか又は極力少ないものが望ましい。
チューブ6は所望の色調に着色してなるものであり、特には患者の天然歯に略近似した色調に着色してなることが好ましく、この色調は金属製ワイヤ3を隠蔽する目的から非透明性の色調とすることが望ましい。これによって、患者が口元を開いた場合にも金属製ワイヤ3は殆ど目立たなくなるからである。その色調は所定のシェードガイドから患者の天然歯の色調に略近似した色番を選択し、この色番の色調に合わせて着色剤を選定し、患者の天然歯の色調に略近似した色調を有するチューブ6とする。シェードガイドとしては、例えば「ヴィンテージ・ハローNCCシェードガイド」(製造販売:株式会社松風)等がある。なお、上記のように目立たなくするのとは逆に、チューブ6の色調を赤色、黄色、ピンク、青色、緑色、虹色等の目立つ色調に着色し、ファッション性を持たせてアクセサリ的な用途に用いることも可能である。
また、チューブ6の着色に用いる着色剤としては特に限定されず、有機顔料、無機顔料、染料のいずれでもよい。有機顔料としては、例えば、フタロシアニン系顔料、縮合アゾ系顔料、アンスラキノン系顔料、ペリレン系顔料、アゾレーキ系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、複素環系顔料等がある。無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、リトポン、硫化亜鉛、鉛白等の白色顔料、チタンイエロー、酸化鉄、鉄黒、群青、パールマイカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、モリブデンレッド、黄鉛、亜鉛黄、アルミナ、ジンクロメート、酸化クロム、酸化クロムグリーン、スピネルグリーン、銅フタロシアニン、カドニウムイエロー、カドニウムオレンジ、カドニウムレッド、クロムバーミリオン、ミネラルバイオレット、コバルトブルー、コバルトバイオレット、金属紛等がある。染料としては、例えば、ペリレン系染料、クマリン系染料、チオインジゴ系染料、アンスラキノン系染料、チオキサントン系染料、紺青等のフェロシアン化物、ペリノン系染料、キノリン系染料、キナクリドン系染料、ジオキサジン系染料、イソインドリノン系染料、フタロシアニン系染料等がある。但し、本発明は口腔内に装着されるものであるので、着色剤も毒性等の無いものか又は極力少ないものが望ましい。
なお、シェードガイドの全ての色調(一般的なシェードガイドでは50色)に合わせて、全ての色調毎にチューブ6を予め用意することが最も好ましい態様であると言えるが、チューブ6の製造コスト等からみて不利となる場合には、最も利用頻度の高い5〜10色程度のみを予め用意しておくようにして、この中から患者の天然歯に最も近い色調を選ぶようにしてもよい。チューブ6が患者の天然歯の略近似色であれば然程目立つことはないからである。
このようなチューブ6に金属製ワイヤ3を嵌入して、チューブ6が金属製ワイヤ3の唇側部2bに位置するように配設し、リテーナワイヤ2を構成する(図5)。このリテーナワイヤ2を歯型模型の歯列の表側(頬側及び唇側)に沿うように変形加工する(図2及び図3)。この際、適宜必要に応じてループ部2aを形成する。なお、このループ部2aは不要であれば形成しなくともよい。
リテーナワイヤ2の両端部2cは、プレート部材4に固着される。プレート部材4は、従来のプレート部材54と同様のものである。プレート部材4は、床部材ともいい、口腔の上顎側表面及び上顎歯列の裏側の各歯の根元部に密着するように、又は、口腔の下顎側表面及び下顎歯列の裏側の各歯の根元部に密着するように形成され、矯正後の歯列を歯の裏側から支持するものである。プレート部材4は患者の歯型模型に溶融したアクリル樹脂等を流し込んで固化させたものであり、この際、リテーナワイヤ2の両端部2cをプレート部材4内に埋め込んだ状態で固化することにより、リテーナワイヤ2の両端部2cがプレート部材4に固着される。プレート部材4の厚みは0.5〜3mm程度とすればよい。
上記説明では、リテーナワイヤ2の唇側部2b(ループ部2a,2aの間)にチューブ6を配置する場合を説明したが、必要に応じて、リテーナワイヤ2の他の部分、例えば頬側部2dにも配置するようにしてもよい。図6は、リテーナワイヤ2の頬側部2dにもチューブ6を配置するようにした例である。金属製ワイヤ3が露出する部分が少ないので、患者に金属アレルギーがある場合等に有効である。
なお、図6では、ループ部2aにはチューブ6を配置していないが、リテーナワイヤ2の略全長に亘ってチューブ6を配置してもよく、患者に重度の金属アレルギーがある場合等には、プレート部材4に固着されているリテーナワイヤ2の一方の端部2cから他方の端部2cまでチューブ6を配設し、金属製ワイヤ3の口腔内への露出が全くないようにしてもよい。
次に、図7〜図9に基づき、本発明のリテーナワイヤの別例及び本発明の歯列保定装置の別例について説明する。図7は、本発明のリテーナワイヤの別例を示す斜視説明図である。図8は、本発明の歯列保定装置の別例を示す斜視説明図である。図9は、ジョイント部材の要部拡大断面を示す要部拡大説明図である。図中、符号12は、本発明のリテーナワイヤの別例であり、符号30は、本発明の歯列保定装置の別例である。なお、チューブ6、プレート部材4については前述した通りのものであるので重複した説明は省略する。また、ループ部12a、唇側部12b等は、夫々、ループ部2a、唇側部2b等に対応している。
本発明のリテーナワイヤ12及び歯列保定装置30は、金属製ワイヤの唇側部を取替自在する場合の構成例を示すものであり、前述した本発明のリテーナワイヤ2及び歯列保定装置10における金属製ワイヤ3と異なり、長尺の金属製ワイヤ3により1本でリテーナワイヤ2を構成するのではなく、短尺の金属製ワイヤ13a,13b,13cに分割して3本でリテーナワイヤ12を構成し、金属製ワイヤ13a,13bの間と、金属製ワイヤ13a,13cの間をジョイント部材20で接合した構造となっているものである(図7及び図8)。
ジョイント部材20a,20bは、金属製ワイヤ13a,13b,13cを相互に接合でき、金属製ワイヤの唇側部12bを容易に取り替え得る構造のものであれば、特には限定されないが、例えば、図9に示した如くの構造を有するものとすればよい。ジョイント部材20a,20bは同様の構造を有するものであるので、ジョイント部材20aを例にとって説明すると、ジョイント部材20aは金属製ワイヤ13bの端部に設けられた突片14を回動自在に軸受けする軸承部22と、金属製ワイヤ13aの端部に螺刻された雄ネジ部15と螺合する雌ネジが螺刻されてなるネジ孔24とからなるものである。ジョイント部材20a,20bの材質も特には限定されず、金属や硬質合成樹脂等を用いればよい。
このようなジョイント部材20a,20bを用いて、金属製ワイヤ13a,13b,13cを相互に接合することにより、細菌が繁殖し易いチューブ6や唇側部12bを含む金属製ワイヤ13bの部分だけを取り外すことができ、これを新品に取り替えたり、除菌又は殺菌の処理を行うことが容易となる。
本発明の歯列保定装置の一例を示す斜視説明図である。 図1の歯列保定装置を上顎の歯型模型に取り付けた状態で示す斜視説明図である。 図2の平面説明図である。 本発明のリテーナワイヤの各部材を分離して変形加工前の状態で示す斜視説明図である。 本発明のリテーナワイヤの各部材を結合して変形加工前の状態で示す斜視説明図である。 本発明の歯列保定装置の他例を示す斜視説明図である。 本発明のリテーナワイヤの別例を示す斜視説明図である。 本発明の歯列保定装置の別例を示す斜視説明図である。 ジョイント部材の要部拡大断面を示す要部拡大説明図である。 従来の歯列保定装置を示す斜視説明図である。 図10の歯列保定装置を上顎の歯型模型に取り付けた状態で示す斜視説明図である。 図11の平面説明図である。 従来のリテーナワイヤを変形加工前の状態で示す斜視説明図である。
符号の説明
2,12:リテーナワイヤ、2a,12a:ループ部、2b,12b:唇側部、2c,12c:端部、2d,12d:頬側部、3,13a,13b,13c:金属製ワイヤ、4:プレート部材、6:チューブ、7:貫通孔、10,30:歯列保定装置、52:従来のリテーナワイヤ、52a:ループ部、52b:唇側部、52c:端部、54:プレート部材、60:従来の歯列保定装置、T1:一方の第二大臼歯、T2:中切歯、T3:他方の第二大臼歯。

Claims (5)

  1. 可撓性を有する合成樹脂又は合成繊維からなるチューブと、該チューブに嵌入された金属製ワイヤとからなり、該チューブが金属製ワイヤの少なくとも唇側部に配設され、且つ、該チューブを所望の色調に着色してなることを特徴とするリテーナワイヤ。
  2. 前記色調は、患者の天然歯の色調に略近似した色調とすることを特徴とする請求項1記載のリテーナワイヤ。
  3. 前記色調は、所定のシェードガイドから患者の天然歯の色調に略近似した色番を選択して定めることを特徴とする請求項2記載のリテーナワイヤ。
  4. 前記金属製ワイヤの少なくとも唇側部は、取替自在とされてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のリテーナワイヤ。
  5. 口腔の上顎側表面又は下顎側表面及び上顎歯列又は下顎歯列の裏側の各歯の根元部に密着するプレート部材と、該プレート部材に両端部が固着され該上顎歯列又は下顎歯列の表側に当接するリテーナワイヤとからなり、該リテーナワイヤとして請求項1〜4のいずれか1項記載のリテーナワイヤを用いたことを特徴とする歯列保定装置。
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