JP2005270440A - ブラシ形箒 - Google Patents
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Abstract
【課題】 長い掃き幅を有することによってごみを効率よく掃き集めることができ、しかも掃き集めたごみを塵取りに掃き込む作業も行い易い、機能性に勝れたブラシ形箒を提供する。
【解決手段】 細長い基台10の下面に払掃用の繊維11を植設することにより形成されたヘッド2と、このヘッド2に連結された柄3とを有するブラシ形箒において、上記ヘッドの基台10を、中央の主台部13と、この主台部13の両端部に折曲自在に連結された補助台部14,14とにより形成し、この補助台部14,14を屈伸させて基台10の長さを調節することによって箒の掃き幅L1,L2を調節自在とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、床や階段等を掃き掃除するのに適したブラシ形箒に関するものである。
細長い基台の下面に払掃用の繊維を植設したヘッドと、このヘッドに連結された柄とからなるブラシ形の箒は、従来より公知である。このようなブラシ形箒は、基台の長さを自由に設計することができるため、様々なヘッド長即ち掃き幅を有する箒を簡単に製造することができ、掃き幅の長い箒であっても容易に得ることができる。そして、このように掃き幅の長い箒は、広い床面を清掃する場合に、ごみを効率よく掃き集めることができるので非常に便利である。
ところが、このように掃き幅の大きいブラシ形箒は、それを塵取りとセットで使用する場合に、その掃き幅が塵取りの掃込口の幅より大きいと、掃き集めたごみをこの掃込口から塵取り内にうまく掃き込むことができないため、却って使いにくい。また、上述のように広い床面を掃除するときは効率が良いが、階段などの狭い部分を掃除するときは、ヘッドがつかえて使いにくいという問題もある。
本発明の課題は、広い床面を掃除するときは長い掃き幅で効率よくごみを掃き集めることができ、また、掃き集めたごみを塵取りに掃き込む作業も行い易く、さらに、狭い場所でも使用することができる、機能性に勝れたブラシ形箒を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のブラシ形箒は、細長い基台の下面に払掃用の繊維を植設することにより形成されたヘッドと、このヘッドに連結された柄とを有し、上記ヘッドが、基台の長さを調節することによって清掃時の掃き幅を調節自在なるように構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明においては、上記基台が、上記柄に連結された主台部と、この主台部の長手方向両端のうち少なくとも一端側に折曲自在に連結された補助台部とを有していて、この補助台部を屈伸させることによって基台の長さが調節自在となっている。
この場合、上記基台の補助台部を、上記主台部の一方の側面側に向けて折曲自在とするか、あるいは、上記主台部の上面側に向けて折曲自在とすることができる。
また、本発明においては、上記基台の主台部が、長さ方向の両端部に他の部分より台幅が広い広幅部を有し、この広幅部における繊維幅も他の部分よりも広くなっている。
本発明のブラシ形箒は、ヘッドにおける基台の長さを調節することによって清掃時の掃き幅を調節自在としているため、広い床面上のごみを掃き集めるときには、掃き幅を長くして使用することにより効率よくごみを掃き集めることができ、掃き集めたごみを塵取りに掃き込むときや、階段のような狭い場所を掃除するときには、掃き幅を短くして使用することにより、上記掃き込み作業や狭い場所での清掃作業が行い易く、箒としての機能性に勝れる。
図1〜図4は本発明に係るブラシ形箒の第1実施形態を示すもので、この箒1Aは、細長い基台10の下面に払掃用の多数の繊維11を植設することにより形成されたヘッド2と、このヘッド2に該ヘッドの軸線を含む鉛直面内で起倒自在に連結された柄3とで構成されている。
上記ヘッド2の基台10は、合成樹脂からなっていて、上記柄3を連結するための連結部13aを有する中央の主台部13と、この主台部13の長手方向の両側に位置する2つの補助台部14,14とに分かれており、これらの補助台部14,14が、上記主台部13の両端に、縦向きの連結軸15を有するヒンジ手段によって折曲自在なるように連結され、図3及び図4に示すように、該主台部13の一方の側面側(背面側)に向けて折り畳むことができるようになっている。そして、これらの補助台部14,14を屈伸させて基台10の長さを調節することにより、清掃時におけるヘッド2の長さ即ち箒の掃き幅L1及びL2を、長短に調節できるようになっている。
上記掃き幅は、上記繊維11の毛先の広がり領域によって規定されるもので、厳密に言えば主台部13及び補助台部14の長さと若干異なるが、それらの間に極端な差はないため、実質的にこれらの主台部13及び補助台部14の長さと近似させて考えることができる。そして、図1及び図2のように主台部13と補助台部14,14を一直線状に伸長したときの掃き幅L1は、これらの主台部13と補助台部14,14とにおける繊維11の毛先の広がり領域を加えた長さになり、図3及び図4のように上記補助台部14,14を折り畳んだときの掃き幅L2は、主台部13のみにおける繊維11の毛先の広がり領域と同じ長さになる。
ここで、上記主台部13の長さは、補助台部14,14の長さより長く、その長さは一般的な塵取りの間口と同程度かそれより若干小さい程度である。これに対して上記補助台部14の長さは、主台部13の長さの略半分程度であって、2つの補助台部14,14同士は互いに同じ長さである。従って、図1及び図2のように補助台部14,14を伸長したときの掃き幅L1は、図3及び図4のように補助台部14,14を折り畳んだときの掃き幅L2の約2倍かそれより若干短くなる。しかし、上記主台部13と補助台部14,14との長さの関係はこのようなものに限定されず、主台部13の長さが塵取りの間口と同程度かそれより若干小さく形成されていれば、補助台部14,14の長さはこの主台部13の長さの1/2以下であっても構わない。
上記主台部13と各補助台部14とを上述したように折曲自在に連結するため、この主台部13の長手方向の両端面には凹溝16が形成され、これに対して補助台部14には、この凹溝16に嵌合する凸壁17が形成され、この凸壁17が上記連結軸15によって主台部13に回動自在に連結されている。このとき上記連結軸15を設ける位置は、上記凸壁17の先端の基台背面側に偏寄した位置であり、これにより、上記補助台部14,14を主台部13の背面側に向けて折り畳むことができる。
上記補助台部14,14を折り畳み位置に保持するため、各補助台部14の側面には係合突子18aが形成され、この係合突子18aが主台部13の側面に形成された係合孔18b内に嵌合、係止するようになっている。この場合、上記係合突子18aと係合孔18bとは、弾力的に係脱するようになっていることが望ましい。
一方、上記各補助台部14を主台部13と一直線をなすように伸長したときには、上記凸壁17の先端面17aが凹溝16の奥壁16aに当接して基台10の前面側に向けてそれ以上回動するのが規制され、逆向きには折れ曲がらないようになっている。この場合、補助台部14,14が伸長状態を維持して不必要に折り畳まれないようにするため、各補助台部14と主台部13とに、弾力的に係止し合う突起と窪みとからなる係合手段を設けておくことが望ましい。
一方、上記各補助台部14を主台部13と一直線をなすように伸長したときには、上記凸壁17の先端面17aが凹溝16の奥壁16aに当接して基台10の前面側に向けてそれ以上回動するのが規制され、逆向きには折れ曲がらないようになっている。この場合、補助台部14,14が伸長状態を維持して不必要に折り畳まれないようにするため、各補助台部14と主台部13とに、弾力的に係止し合う突起と窪みとからなる係合手段を設けておくことが望ましい。
上記主台部13の長さ方向の両端部には、他の部分より台幅が広い広幅部13b,13bが形成されていて、この広幅部13b,13bにおいては、繊維幅Wも他の部分よりも広くなっている。このように主台部13の両端に広幅部13b,13bを形成して繊維幅Wを広げておくことにより、図4のように基台10を折曲して箒の掃き幅L2を狭くした状態で階段等を清掃する場合に、この繊維幅Wの広い部分で角隅部にあるごみを確実に掃き出すことができるので、作業性が向上する。
上記繊維11は、複数本が柱状に束ねられて繊維束ユニットの形にまとめられ、この繊維束ユニットが、上記基台10の下面、即ち、主台部13の下面と補助台部14,14の下面とに、所定の間隔をおいて列状に植設されている。この繊維束ユニットの列は、上記主台部13の広幅部13b,13b以外の部分と補助台部14,14とにおいては2列設けられているが、上記広幅部13b,13bでは3列設けられている。しかし、この繊維束ユニットの列の数はこのようなものに限定されない。
また、上記繊維11としては、例えば、馬毛や、ポロプロピレンあるいはポリエチレン等の化学繊維が好適に使用され、それらは、単独で使用することも、適当な割合で混合して使用することもできる。
また、上記繊維11としては、例えば、馬毛や、ポロプロピレンあるいはポリエチレン等の化学繊維が好適に使用され、それらは、単独で使用することも、適当な割合で混合して使用することもできる。
上記構成を有するブラシ形箒1Aを使用して床面を清掃するに際し、該床面上のごみを掃き集めときは、図1及び図2に示すように、基台10の主台部13と補助台部14,14とを一直線状に伸長させることによって箒としての掃き幅L1を広くし、その状態でごみを掃き集める。そして、掃き集めたごみを塵取りに掃き込む際には、図3及び図4に示すように、上記補助台部14を主台部13の背面側に折り畳むことによって掃き幅L2を狭くし、その状態でごみを塵取り内に掃き込むようにする。このときの掃き幅L2は、基台10の主台部13の長さとほぼ同程度かそれよりやや長めになるが、この主台部13の長さが一般的な塵取りの間口と同程度かそれより若干小さい程度に形成されているため、このように掃き幅を狭めた状態で使用することによって塵取り内へのごみの掃き込み作業を容易に行うことができる。
また、階段のような狭い場所を清掃するような場合にも、上述したように箒の掃き幅を狭めた状態で使用することにより、ヘッドが壁等にぶつかることがないため、作業を行い易い。
また、階段のような狭い場所を清掃するような場合にも、上述したように箒の掃き幅を狭めた状態で使用することにより、ヘッドが壁等にぶつかることがないため、作業を行い易い。
図5は、本発明に係るブラシ形箒の第2実施形態を、柄を省略してヘッド2のみについて示すもので、この箒1Bのヘッド2は、基台10の補助台部14,14を主台部13の上面側に向けて折曲自在としている点で、上記第1実施形態の箒1Aと相違している。すなわち、上記主台部13と補助台部14,14とが、水平な連結軸20の回りに回動自在なるように連結されている。その他の構成は実質的に上記第1実施形態の箒1Aと同じである。
なお、この箒1Bにおいても、上記各補助台部14,14は、例えば弾力的に係止し合う突起と窪みとからなる係止手段や、係脱操作が可能なフック等からなる係止手段等により、伸長位置と折畳位置とに係止可能とすることが望ましい。
なお、この箒1Bにおいても、上記各補助台部14,14は、例えば弾力的に係止し合う突起と窪みとからなる係止手段や、係脱操作が可能なフック等からなる係止手段等により、伸長位置と折畳位置とに係止可能とすることが望ましい。
なお、上記各実施形態においては、上記基台10が、中央の主台部13と、その両側に位置する互いに同じ長さの2つの補助台部14,14とで形成されているが、これら2つの補助台部14,14の長さは互いに異なっていても良い。あるいは、主台部13の何れか一側だけに1つの補助台部を折曲自在に連結しても良い。
1A,1B 箒
2 ヘッド
3 柄
10 基台
11 繊維
13 主台部
13b 広幅部
L1,L2 掃き幅
W 繊維幅
2 ヘッド
3 柄
10 基台
11 繊維
13 主台部
13b 広幅部
L1,L2 掃き幅
W 繊維幅
Claims (5)
- 細長い基台の下面に払掃用の繊維を植設することにより形成されたヘッドと、このヘッドに連結された柄とを有し、上記ヘッドが、基台の長さを調節することによって清掃時の掃き幅を調節自在なるように構成されていることを特徴とするブラシ形箒。
- 上記基台が、上記柄に連結された主台部と、該主台部の長手方向両端のうち少なくとも一端側に折曲自在に連結された補助台部とを有していて、この補助台部を屈伸させることによって基台の長さが調節自在であることを特徴とする請求項1に記載のブラシ形箒。
- 上記補助台部が、上記主台部の一方の側面側に向けて折曲自在であることを特徴とする請求項2に記載のブラシ形箒。
- 上記補助台部が、上記主台部の上面側に向けて折曲自在であることを特徴とする請求項2に記載のブラシ形箒。
- 上記基台の主台部が、長さ方向の両端部に他の部分より台幅が広い広幅部を有し、この広幅部における繊維幅が他の部分よりも広いことを特徴とする請求項2,3,4の何れかに記載のブラシ形箒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004090382A JP2005270440A (ja) | 2004-03-25 | 2004-03-25 | ブラシ形箒 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008295545A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Takako Takahashi | モップの拭布取付台 |
KR200453208Y1 (ko) | 2008-05-26 | 2011-04-15 | 이주영 | 솔부의 폭을 조절할 수 있는 빗자루 |
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-
2004
- 2004-03-25 JP JP2004090382A patent/JP2005270440A/ja active Pending
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