JP2005270415A - 遠心式血液ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インペラの外からの加振による半径方向への動きに対する復元力を有する遠心式血液ポンプ装置を提供するものである。
【解決手段】 遠心式血液ポンプ装置1は、磁性体25を備え、ハウジング20内で回転し液体を送液するインペラ21と、インペラ21の磁性体25を吸引しかつ回転させるためのインペラ回転トルク発生部3と、インペラ回転トルク発生部側のハウジング20の内面に設けられた動圧溝38と、インペラをインペラ回転トルク発生部2による吸引方向と反対方向に吸引する永久磁石41と、永久磁石41側のハウジング20の内面に設けられた第2の動圧溝71を備える。動圧溝38は、動圧溝を横切るように設けられた段差部を備え、第1の動圧溝38における段差部46の形態と第2の動圧溝71における段差部47の形態は、異なるものとなっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、血液を送液するための遠心式血液ポンプ装置に関する。
最近では、人工心肺装置における体外血液循環に遠心式血液ポンプを使用する例が増加している。遠心ポンプとしては、外部とポンプ内の血液室との物理的な連通を完全に排除し、細菌等の侵入を防止できることにより、外部モータからの駆動トルクを磁気結合を用いて伝達する方式のものが用いられている。
そして、このような遠心式血液ポンプとして、特開平4−91396号公報(特許文献1)に示されるターボ形ポンプがある。この特許文献1に開示されるものでは、インペラの一方面に設けられた第1の永久磁石とハウジングを介して対向する第2の永久磁石とで磁気カップリングを形成し、この第2の永久磁石を取り付けたロータを回転することにより、インペラが回転駆動する。そして、インペラは、ロータ側に吸引されるが、動圧溝を有するため、動圧溝とハウジング内面間に形成される動圧軸受効果により、若干であるが、ハウジング内面より離れ、非接触状態にて回転する。
そして、このような動圧軸受ポンプの場合、動圧溝が発生する負荷容量(負荷容量とは軸受の用語であり力の次元を持つ)と、それに対抗する力、例えば、磁力によって送液用のインペラを周囲の面と非接触に保って、溶血や血栓の発生を防いでいる。
特開平4−91396号公報
動圧軸受の遠心ポンプでは、インペラが血液中で非接触の状態を保っているので、アキシャル方向(インペラの回転軸方向)とラジアル方向(インペラの半径方向。アキシャル方向と直交関係にある)について、十分な剛性(単位長さ、動かすために必要な力)を持つことが必要である。十分な剛性を持っていないと、使用者の動作に伴う加振(加速度運動)によってインペラが血液室の内壁に接触するからである。
従来の動圧軸受では、剛性は、インペラのロータ側での磁気カップリングまたはインペラの流入ポート側での磁気カップリングによって与えられる。剛性を大きくするには磁気カップリング力を大きくすればよい。しかし、簡単に大きくすることができない。動圧軸受式の血液ポンプでは、はじめに流量、揚程(圧力)、血液室とインペラ間の距離の最小値、が仕様として与えられる。すると、インペラの直径によって、回転数、動圧溝の寸法が決まる。動圧溝の寸法、インペラの直径、回転数、血液室とインペラ間の距離が決まれば、負荷容量が決まるので、それとつりあうための磁気カップリング力が決まる。磁気カップリング力が決まると剛性も決まることになる。したがって、剛性を増やすためには負荷容量を増やさなければならないが、負荷容量は、血液の粘度、インペラの回転数、動圧溝の寸法、血液室とインペラ間の距離に依存するので、その増加には限界がある。
そこで、本発明の目的は、磁気浮上タイプの遠心式血液ポンプではなく、いわゆる動圧溝を利用して実質的にハウジングにインペラを非接触状態にて回転させる遠心式血液ポンプ装置であって、インペラの外からの加振による半径方向への動きに対する復元力を有する遠心式血液ポンプ装置を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 液体流入ポートと液体流出ポートとを有するハウジングと、磁性体を備え、前記ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって液体を送液するインペラを有する遠心ポンプ部と、前記遠心ポンプ部の前記インペラを吸引しかつ回転させるためのインペラ回転トルク発生部とを有し、さらに、前記遠心ポンプ部は、前記インペラ回転トルク発生部側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記インペラ回転トルク発生部側の面に設けられた第1の動圧溝と、前記インペラの前記磁性体または該磁性体と別に設けられた第2の磁性体を前記インペラ回転トルク発生部による吸引方向と反対方向に吸引する永久磁石と、前記永久磁石側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記永久磁石側の面に設けられた第2の動圧溝を備え、前記ハウジングに対して前記インペラが非接触状態にて回転する遠心式血液ポンプ装置であって、
前記第1および前記第2の動圧溝は、動圧溝形成部の周縁から中央側に延びるとともに向かい合う第1および第2の辺と、該第1の辺および第2の辺の一端間を結ぶ第3の辺と、前記第1の辺および第2の辺の他端間を結ぶ第4の辺とを備える孤立した多数の動圧溝が、前記動圧溝形成部の中心を取り巻くように配置された動圧溝群からなり、さらに、前記多数の動圧溝の全てもしくは一部の動圧溝は、前記第1の辺の一端と他端間と前記第2の辺の一端と他端間とを結ぶ段差部を備え、該段差部を備える動圧溝は、該段差部において溝深さが異なるものとなっているとともに、前記第1の動圧溝における前記段差部の形態と前記第2の動圧溝における前記段差部の形態は、異なるものとなっている遠心式血液ポンプ装置。
(2) 前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、インペラの回転方向に対する動圧溝群の渦巻き方向が異なるものである上記(1)に記載の遠心式血液ポンプ装置。
(3) 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝とを備えるものである上記(1)または(2)に記載の遠心式血液ポンプ装置。
(4) 前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、前記第1の動圧溝における前記第1形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第2形態動圧溝とが立体的に交差するとともに、前記第1の動圧溝における前記第2形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第1形態動圧溝とが立体的に交差する状態となっている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(5) 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝と、前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(6) 前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、前記第1の動圧溝における前記第1形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第2形態動圧溝とが立体的に交差し、前記第1の動圧溝における前記第2形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第1形態動圧溝とが立体的に交差し、前記第1の動圧溝における前記第3形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第3形態動圧溝とが立体的に交差する状態となっている上記(5)に記載の遠心式血液ポンプ装置。
(7) 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝が複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝が複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、前記第1形態動圧溝連続部分と前記第2形態動圧溝連続部分間に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(8) 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝が複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝が複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、前記第1形態動圧溝連続部分と前記第2形態動圧溝連続部分間に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝と、前記第1形態動圧溝連続部分内に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝と、前記第2形態動圧溝連続部分内に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(9) 前記第1の辺および前記第2の辺は、円弧である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(10) 前記第1の辺と前記第2の辺は、中心の異なる円弧により形成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(11) 前記第3の辺および前記第4の辺は、円弧である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(12) 前記第3の辺と前記第4の辺は、同じ中心を有し、半径が異なる円弧により形成されているものである上記(11)に記載の遠心式血液ポンプ装置。
(13) 前記段差部は、同一中心円状に配置されている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(14) 前記4つの辺からなる前記動圧溝の4つの角部は、丸められているものである上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(15) 前記インペラ回転トルク発生部は、前記インペラの前記磁性体を吸引するための磁石を備えるロータと、該ロータを回転させるモータを備え、前記動圧溝は、前記ロータ側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記ロータ側の面に設けられている上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
(16) 前記インペラ回転トルク発生部は、前記インペラの前記磁性体を吸引するとともに該インペラを回転させるために、円周上に配置された複数のステーターコイルを備えるものであり、前記動圧溝は、前記ステーターコイル側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記ステーターコイル側の面に設けられている上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
本発明の遠心式血液ポンプ装置は、液体流入ポートと液体流出ポートとを有するハウジングと、磁性体を備え、前記ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって液体を送液するインペラを有する遠心ポンプ部と、前記遠心ポンプ部の前記インペラを吸引しかつ回転させるためのインペラ回転トルク発生部とを有し、さらに、前記遠心ポンプ部は、前記インペラ回転トルク発生部側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記インペラ回転トルク発生部側の面に設けられた第1の動圧溝と、前記インペラの前記磁性体または該磁性体と別に設けられた第2の磁性体を前記インペラ回転トルク発生部による吸引方向と反対方向に吸引する永久磁石と、前記永久磁石側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記永久磁石側の面に設けられた第2の動圧溝を備え、前記ハウジングに対して前記インペラが非接触状態にて回転する遠心式血液ポンプ装置であって、前記第1および前記第2の動圧溝は、動圧溝形成部の周縁から中央側に延びるとともに向かい合う第1および第2の辺と、該第1の辺および第2の辺の一端間を結ぶ第3の辺と、前記第1の辺および第2の辺の他端間を結ぶ第4の辺とを備える孤立した多数の動圧溝が、前記動圧溝形成部の中心を取り巻くように配置された動圧溝群からなり、さらに、前記多数の動圧溝の全てもしくは一部の動圧溝は、前記第1の辺の一端と他端間と前記第2の辺の一端と他端間とを結ぶ段差部を備え、該段差部を備える動圧溝は、該段差部において溝深さが異なるものとなっているとともに、前記第1の動圧溝における前記段差部の形態と前記第2の動圧溝における前記段差部の形態は、異なるものとなっている。
特に、第1の動圧溝における段差部の配置形態と第2の動圧溝における段差部の配置形態が異なるものとなっているため、インペラが外からの加振によって水平方向の所定の方向に動いたとき、例えば、第1の動圧溝に設けられた段差部に起因する動圧力が発生し、インペラがアキシャル方向に動くため、これにより、永久磁石の吸引力が高くなりインペラは永久磁石の吸引力により中心方向に復元される。同様に、上記の所定方向と反対方向にインペラが移動した場合、第2の動圧溝に設けられた段差部に起因する動圧力が発生し、インペラがアキシャル方向に動くため、これにより、インペラ回転トルク発生部側の吸引力が高くなりインペラはインペラ回転トルク発生部の吸引力により中心方向に復元される。このため、インペラの外からの加振による半径方向への動きに対する復元力を有するものとなる。
また、前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝とを備えるものであるものであれば、インペラの半径方向への移動に対する復元力がより良好に発揮される。
また、前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、前記第1の動圧溝における前記第1形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第2形態動圧溝とが立体的に交差するとともに、前記第1の動圧溝における前記第2形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第1形態動圧溝とが立体的に交差する状態となっているものであれば、インペラの半径方向への移動に対する復元力がより良好に発揮される。
また、前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝と、前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものであれば、インペラの半径方向への移動に対する復元力がより良好に発揮される。
また、前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、前記第1の動圧溝における前記第1形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第2形態動圧溝とが立体的に交差し、前記第1の動圧溝における前記第2形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第1形態動圧溝とが立体的に交差し、前記第1の動圧溝における前記第3形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第3形態動圧溝とが立体的に交差する状態となっているものであれば、インペラの半径方向への移動に対する復元力がより良好に発揮される。
また、前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝が複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝が複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、前記第1形態動圧溝連続部分と前記第2形態動圧溝連続部分間に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものであれば、異なる形態の段差部を有する動圧溝からなる動圧溝群であっても、段差部の形態の変化点における発生動圧力の変化を緩やかなものとすることができる。
前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝が複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝が複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、前記第1形態動圧溝連続部分と前記第2形態動圧溝連続部分間に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝と、前記第1形態動圧溝連続部分内に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝と、前記第2形態動圧溝連続部分内に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものであれば、段差部を有する動圧溝からなる動圧溝群であっても、段差部の形態の変化点における発生動圧力の変化を緩やかなものとすることができる。また、第3形態動圧溝が等角度に4カ所配置されている場合には、動圧力が対称に発生する。
また、前記4つの辺からなる前記動圧溝の4つの角部は、丸められているものであれば、丸めない場合に比べて溝面積が減少するため、負荷容量は若干低下するが、過度に圧力が高い部分がなくなり、血液にあたえるダメージをより軽減できる。また、血液の停滞も生じにくい。したがって、溶血の発生がより少なく、さらに、血液停滞に起因する血栓の発生も減少する。
図1は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の実施例の正面図である。図2は、図1に示した遠心式血液ポンプ装置の平面図である。図3は、図2のA−A線断面図である。図4は、図3のB−B線断面図である。図5は、図3のB−B線断面図よりインペラを取り外した状態を示す断面図である。図6は、図3のC−C線断面図よりインペラを取り外した状態を示す断面図である。図7は、図3の遠心式血液ポンプ装置の動圧溝付近の拡大断面図である。図8および図9は、動圧溝の形態を説明するための説明図である。図10は、第1の動圧溝と第2の動圧溝の配置関係を説明するための説明図である。
本発明の遠心式血液ポンプ装置1は、液体流入ポート22と液体流出ポート23とを有するハウジング20と、磁性体25を備え、ハウジング20内で回転し、回転時の遠心力によって液体を送液するインペラ21を有する遠心ポンプ部2と、遠心ポンプ部2のインペラ21を吸引しかつ回転させるためのインペラ回転トルク発生部3とを有する。さらに、遠心ポンプ部2は、インペラ回転トルク発生部3側のハウジング内面もしくはインペラ21のインペラ回転トルク発生部3側の面に設けられた第1の動圧溝38と、インペラ21の磁性体25または磁性体と別に設けられた第2の磁性体29をインペラ回転トルク発生部2による吸引方向と反対方向に吸引する永久磁石41と、永久磁石41側のハウジング20の内面もしくはインペラ21の永久磁石41側の面に設けられた第2の動圧溝71を備える。そして、ハウジング20に対して、インペラ21は非接触状態にて回転する。
そして、第1の動圧溝38および第2の動圧溝71は、動圧溝形成部39の周縁から中央側に延びるとともに向かい合う第1の辺38aおよび第2の辺38bと、第1の辺37aおよび第2の辺38bの一端間を結ぶ第3の辺38cと、第1の辺38aおよび第2の辺38bの他端間を結ぶ第4の辺38dとを備える孤立した多数の動圧溝が、動圧溝形成部39の中心を取り巻くように配置された動圧溝群からなる。さらに、多数の動圧溝の全てもしくは一部の動圧溝は、第1の辺38aの一端と他端間と第2の辺38bの一端と他端間とを結ぶ段差部46を備え、段差部を備える動圧溝38は、段差部46、47において溝深さが異なるものとなっている。そして、第1の動圧溝38における段差部46の形態と第2の動圧溝71における段差部47の形態は、異なるものとなっている。
この遠心式血液ポンプ装置1は、磁気浮上ではなく、動圧溝によりインペラを実質的にハウジングに対して非接触状態にて回転させるものであり、磁気浮上のための部品で大きな体積を有する電磁石が不要であり、装置の小型化が可能となる。
図1ないし図5に示すように、この実施例の遠心式血液ポンプ装置1は、血液流入ポート22と血液流出ポート23を有するハウジング20と、ハウジング20内で回転し、回転時の遠心力によって血液を送液するインペラ21を有する遠心式血液ポンプ部2と、インペラ21のためのインペラ回転トルク発生部3とを備える。
そして、この実施例の遠心式血液ポンプ装置1では、インペラ回転トルク発生部3は、インペラ21の磁性体25を吸引するための磁石33を備えるロータ31と、ロータ31を回転させるモータ34を備えるものとなっている。
インペラ21は、図3に示すように、回転時に動圧溝により発生する圧力により、ハウジング内面に接触することなく回転する。
ハウジング20は、血液流入ポート22と血液流出ポート23とを備え、非磁性材料により形成されている。ハウジング20内には、血液流入ポート22および血液流出ポート23と連通する血液室24が形成されている。このハウジング20内には、インペラ21が収納されている。血液流入ポート22は、ハウジング20の上面の中央付近よりほぼ垂直に突出するように設けられている。なお、血液流入ポートは、このようなストレート管に限定されるものではなく、湾曲管もしくは屈曲管であってもよい。血液流出ポート23は、図2および図4に示すように、ほぼ円筒状に形成されたハウジング20の側面より接線方向に突出するように設けられている。
図3に示すように、ハウジング20内に形成された血液室24内には、中央に貫通口を有する円板状のインペラ21が収納されている。インペラ21は、図3および図4に示すように、下面を形成するドーナツ板状部材(下部シュラウド)27と、上面を形成する中央が開口したドーナツ板状部材(上部シュラウド)28と、両者間に形成された複数(例えば、7つ)のベーン18を有する。そして、下部シュラウドと上部シュラウドの間には、隣り合うベーン18で仕切られた複数(7つ)の血液通路26が形成されている。血液通路26は、図4に示すように、インペラ21の中央開口と連通し、インペラ21の中央開口を始端とし、外周縁まで徐々に幅が広がるように延びている。言い換えれば、隣り合う血液通路26間にベーン18が形成されている。なお、この実施例では、それぞれの血液通路26およびそれぞれのベーン18は、等角度間隔にかつほぼ同じ形状に設けられている。
そして、図3および図4に示すように、インペラ21には、複数(例えば、10〜40個)の磁性体25(永久磁石、従動マグネット)が埋設されている。この実施例では、磁性体25は、下部シュラウド27内に埋設されている。埋設された磁性体25(永久磁石)は、後述するインペラ回転トルク発生部3のロータ31に設けられた永久磁石33によりインペラ21を血液流入ポート22と反対側に吸引し、ロータとのカップリングおよび回転トルクをインペラ回転トルク発生部より伝達する。
また、この実施例のようにある程度の個数の磁性体25を埋設することにより、後述するロータ31との磁気的結合も十分に確保できる。磁性体25(永久磁石)の形状としては、円形であることが好ましい。
インペラ回転トルク発生部3は、図3に示すように、ハウジング20内に収納されたロータ31とロータ31を回転させるためのモータ34を備える。ロータ31は、血液ポンプ部2側の面に設けられた複数の永久磁石33を備える。ロータ31の中心は、モータ34の回転軸に固定されている。永久磁石33は、インペラ21の永久磁石25の配置形態(数および配置位置)に対応するように、複数かつ等角度ごとに設けられている。
また、インペラとモータ間の永久磁石のカップリングにおいて、外力によりカップリングが外れ、インペラとモータ間が脱調しても必ず両者間に吸引力が発生するように永久磁石を配置することが好ましい。このようにすることにより、カップリングが外れ、インペラとモータ間が脱調しても、両者間に吸引力が発生しているため、カップリングが容易に復帰する。
そして、図2,図3および図5に示すように、この実施例では、インペラ21には、複数(例えば、10〜40個)の第2の磁性体29(磁性体または永久磁石)を備えている。この実施例では、第2の磁性体29は、上部シュラウド28内に埋設されている。埋設された磁性体29は、永久磁石41により、インペラ21をインペラ回転トルク発生部(具体的には、ロータ)と反対側に吸引される。磁性体29として永久磁石を用いる場合には、永久磁石41との間に吸引力が生じる極性となるように配置される。また、第2の磁性体は、リング状のものであってもよい。
そして、この実施例の遠心式血液ポンプ装置1では、ハウジング20は、図6に示すように、インペラ21を収納するとともに血液室24を形成するハウジング内面を備え、ロータ31側のハウジング内面20aに設けられた第1の動圧溝38を備えている。そして、インペラ21は、所定以上の回転数により回転することにより発生する動圧溝38とインペラ21間に形成される動圧軸受効果により、非接触状態にて回転する。
また、遠心ポンプ部2は、図3に示すように、磁性体25とは別に設けられたインペラの磁性体29(上部シュラウド28内に埋設された)を吸引するための固定された少なくとも1つの永久磁石41を備えている。具体的には、図2に波線で示すように、永久磁石41としては、リング状のものが用いられている。インペラ21は、ロータの永久磁石33と永久磁石41の両者により、相反する方向に吸引される。
第1の動圧溝38は、図5に示すように、インペラ21の底面(ロータ側面)に対応する大きさに形成されている。さらに、動圧溝38は、図8に示すように、ハウジング内面20aの中心より若干離間した円形部分の周縁(円周)上に一端を有し、渦状に(言い換えれば、湾曲して)ハウジング内面20aの外縁付近(動圧溝形成部39)まで、幅が徐々に広がるように延びている。また、動圧溝38は、孤立した多数の動圧溝からなる動圧溝群により構成されている。そして、それぞれの動圧溝38はほぼ同じ形状であり、かつほぼ同じ角度間隔に配置されている。動圧溝38は、凹部であり、深さとしては、0.05〜0.4mm程度が好適である。動圧溝としては、6〜36個程度設けることが好ましい。この実施例では、16個の動圧溝がインペラの中心軸に対して等角度に配置されている。
なお、動圧溝は、ハウジング側ではなくインペラ21のロータ側の面に設けてもよい。この場合も上述した動圧溝と同様の構成とすることが好ましい。
インペラ回転トルク発生部3側に吸引されるが、上述のように動圧溝を有するため、ハウジングの動圧溝38とインペラ21の底面間(もしくはインペラの動圧溝とハウジング内面間)に形成される動圧軸受効果により、若干であるが、ハウジング内面より離れ、非接触状態にて回転し、インペラの下面とハウジング内面間に血液流路を確保するため、両者間での血液滞留およびそれに起因する血栓の発生を防止する。
そして、このポンプ装置では、動圧溝38は、図5および図8に示すように、動圧溝形成部39の周縁から中央側に延びるとともに向かい合う第1の辺38aおよび第2の辺38bと、第1の辺38aおよび第2の辺38bの一端間を結ぶ第3の辺38cと、第1の辺38aおよび第2の辺38bの他端間を結ぶ第4の辺38dとを備えている、そして、第1の辺38aと第2の辺38bは、中心の異なる円弧により形成されている。特に、この実施例では、第1の辺38aと第2の辺38bは、中心が異なるとともに半径も異なる円弧により形成されている。なお、同じ中心において半径の異なる円弧により動圧溝を形成したもの、また、異なる中心で同じ半径の円弧により動厚溝を形成したものであってもい。しかし、上記のように中心および半径が異なる円弧により動圧溝を形成することにより、同じ中心において半径の異なる円弧により動圧溝を形成した場合および異なる中心で同じ半径の円弧により動厚溝を形成した場合に比べて、動圧溝の動圧溝形成部の周縁部における幅を広いものとできる。
また、この実施例では、第3の辺38cと第4の辺38dは、同じ中心を有し、半径が異なる円弧により形成されている。
図8を用いて説明すると、この実施例の1つの動圧溝は、第1の辺38aは、溝部形成部39外の点P2を中心とし、半径Ra円弧により形成されている。第2の辺38bは、溝部形成部39外の点P3を中心とし、半径Rbの円弧により形成されている。Raは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、30〜70mmが好ましい。Rbは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、30〜70mmが好ましい。また、P2とP3間の距離は、3〜10mmが好ましい。第3の辺38cは、溝部形成部39の中心P1を中心とし、半径Rcの円弧により形成されている。第4の辺38dは、溝部形成部39の中心P1を中心とし、半径Rdの円弧により形成されている。Rcは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、6〜18mmが好ましい。Rdは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、15〜30mmが好ましい。また、Rcは、Rdの0.3〜0.8であることが好ましい。
また、動圧溝38は、図8に示す、周縁部の幅Boと、隣り合う動圧溝38の周縁間の動圧溝非存在部幅B1と上記幅Boの和B(B=Bo+B1)より算出される溝幅関連値s(s=Bo/B)が、0.6〜0.8となるように形成されている。
さらに、この実施例のポンプ装置では、動圧溝38の4つの辺38a,38b,38c,38dからなる4つの角部38e,38f,38g,38hは、丸められている。そして、4つの角部は、少なくとも0.1mm以上のRを持つように丸められていることが好ましい。
また、本発明のポンプ装置では、図12に示す、インペラ回転時の動圧溝形成部の動圧溝部38におけるインペラとハウジング間距離h1とインペラ回転時の動圧溝形成部の動圧溝非存在部におけるインペラとハウジング間距離h2より算出される溝深さ関連値a(a=h1/h2)が、1.5〜2.5となるように形成されている。
そして、動圧溝38が、上述した溝幅関連値s(s=Bo/B)が、0.6〜0.8であって、かつ、溝深さ関連値a(a=h1/h2)が、1.5〜2.5となるように形成されていることにより、同じ個数の動圧溝を備える対数動圧溝に比べて溝幅が大きく、また、溝深さも浅いため、溶血の発生が少ないものとなる。
そして、多数の動圧溝38のうちの一部もしくはすべての動圧溝は、図3、図5、図7ないし図9に示すように、第1の辺38aの一端と他端間と第2の辺38bの一端と他端間とを結ぶ段差部46を備え、段差部を備える動圧溝38は、段差部46、47において溝深さが異なるものとなっている。
具体的に説明すると、図7に示すように、動圧溝38は、段差部46を備え、段差部により、深部44と浅部45に区分されている。また、段差部46は、第1の辺38aの一端と他端間と第2の辺38bの一端と他端間とを結ぶように形成されており、言い換えれば、動圧溝38を横切るように設けられている。特に、この実施例では、段差部46は、第1の辺38aの中央部と第2の辺38bの中央部とを結ぶように、言い換えれば、動圧溝38をほぼ二分するように設けられている。また、段差部46は、第3の辺38c、第4の辺38dと同様に、溝部形成部39の中心P1を中心とする円弧となっている。特に、この実施例では、すべての段差部46は、同一中心円状に配置されている。
そして、動圧溝群は、図5に示すように、段差部46において動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝138aと、段差部47において動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝138bとを備える。第1形態動圧溝138aにおける段差部46の段差面は、図8に示すように、動圧溝形成部39の外側を向いており、第2形態動圧溝138bにおける段差部47の段差面は、動圧溝形成部39の内側を向いている。そして、図示する実施例では、段差部を備えない第3形態動圧溝138cを備えている。なお、図5における動圧溝38中において、多数の点が記入されている部分が深部44であり、空白部分が浅部45である。動圧溝38における深部44の深さとしては、0.01〜0.8mm程度が好適であり、浅部45の深さとしては、0.03〜0.6mm程度が好適である。また、浅部45の深さは、深部44の深さの0.3〜0.7程度が好適である。また、段差部は、図7に示すように、動圧溝形成部(言い換えれば動圧溝形成面)に対して、垂直となる面を有することが好ましい。このように垂直面を備えることにより、動圧力の発現が確実となる。また、段差部を備えない第3形態動圧溝138cの深さとしては、0.05〜0.4mm程度が好適である。さらに、第3形態動圧溝138cの深さとしては、浅部45の深さと深部44の深さの中間的な深さであることが好ましく、具体的には、浅部45の深さと深部44の深さの和の2/10〜8/10程度が好適である。
さらに、図5に示すものでは、上述した第1形態動圧溝138aが複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、上述した第2形態動圧溝138bが複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、第1形態動圧溝連続部分と第2形態動圧溝連続部分間に配置された段差部を備えない第3形態動圧溝138cとを有するものとなっている。このようにすることにより、段差部を有する動圧溝からなる動圧溝群であっても、段差部の形態の変化点における発生動圧力の変化を緩やかなものとすることができる。また、第3形態動圧溝138cが等角度に4カ所配置されている場合には、動圧力が対称に発生する。
なお、図示する実施例では、一部の動圧溝を除く多数の動圧溝が段差部を備えている。なお、このようなものに限定されものではなく、全ての動圧溝が段差部を有するものであってもよい。段差部を有する動圧溝の全動圧溝に対する割合は、50〜100%であることが好ましい。
そして、ポンプ装置1は、永久磁石41側のハウジング20の内面もしくはインペラ21の永久磁石41側の面に設けられた第2の動圧溝71を備える。
第2の動圧溝71は、図6に示すように、外縁形状は、上述した動圧溝38とほぼ同様に形成することが好ましい。なお、図5および図6にインペラの回転方向を矢印で示してある。これからわかるように、インペラは、図5および図6の動圧溝の表面上に位置する。第1の動圧溝38と第2の動圧溝37とは、インペラの回転方向に対する動圧溝群の渦巻き方向が異なるものである。この実施例では、動圧溝38側について、渦巻き方向にインペラは回転し、動圧溝71については、渦巻き方向と逆行するようにインペラが回転する。
第2の動圧溝71は、図6に示すように、インペラ21の上面(永久磁石側面)に対応する大きさに形成されている。さらに、動圧溝71は、図8に示したものと同様に、ハウジング内面20aの中心より若干離間した円形部分の周縁(円周)上に一端を有し、渦状に(言い換えれば、湾曲して)ハウジング内面20aの外縁付近(動圧溝形成部)まで、幅が徐々に広がるように延びている。また、動圧溝71は、孤立した多数の動圧溝からなる動圧溝群により構成されている。そして、それぞれの動圧溝71はほぼ同じ形状であり、かつほぼ同じ角度間隔に配置されている。動圧溝71は、凹部であり、深さとしては、0.05〜0.4mm程度が好適である。動圧溝としては、6〜36個程度設けることが好ましい。この実施例では、16個の動圧溝がインペラの中心軸に対して等角度に配置されている。
なお、動圧溝は、ハウジング側ではなくインペラ21の永久磁石側の面に設けてもよい。この場合も上述した動圧溝と同様の構成とすることが好ましい。
そして、第2の動圧溝71を有するため、外乱また第1の動圧溝による動圧力が過剰となった時等に、インペラが第2の動圧溝側ハウジングに近接することがあっても、第2の動圧溝に起因する動圧力が発生するため、インペラの第2の動圧溝側ハウジングへの接触を防止できる。
そして、図示する実施例では、この動圧溝71も動圧溝38と同様に、図6および参照する図8に示すように、動圧溝形成部39の周縁から中央側に延びるとともに向かい合う第1の辺38aおよび第2の辺38bと、第1の辺38aおよび第2の辺38bの一端間を結ぶ第3の辺38cと、第1の辺38aおよび第2の辺38bの他端間を結ぶ第4の辺38dとを備えている、そして、第1の辺38aと第2の辺38bは、中心の異なる円弧により形成されている。特に、この実施例では、第1の辺38aと第2の辺38bは、中心が異なるとともに半径も異なる円弧により形成されている。また、この実施例では、第3の辺38cと第4の辺38dは、同じ中心を有し、半径が異なる円弧により形成されている。
また、参照する図8を用いて説明すると、この実施例の1つの動圧溝は、第1の辺38aは、溝部形成部39外の点P2を中心とし、半径Ra円弧により形成されている。第2の辺38bは、溝部形成部39外の点P3を中心とし、半径Rbの円弧により形成されている。Raは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、30〜70mmが好ましい。Rbは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、30〜70mmが好ましい。また、P2とP3間の距離は、3〜10mmが好ましい。第3の辺38cは、溝部形成部39の中心P1を中心とし、半径Rcの円弧により形成されている。第4の辺38dは、溝部形成部39の中心P1を中心とし、半径Rdの円弧により形成されている。Rcは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、6〜18mmが好ましい。Rdは、ポンプ装置の大きさにより相違するが、15〜30mmが好ましい。また、Rcは、Rdの0.3〜0.8であることが好ましい。
また、動圧溝71は、参照する図8に示す、周縁部の幅Boと、隣り合う動圧溝38の周縁間の動圧溝非存在部幅B1と上記幅Boの和B(B=Bo+B1)より算出される溝幅関連値s(s=Bo/B)が、0.6〜0.8となるように形成されている。
さらに、この実施例のポンプ装置では、動圧溝38の4つの辺38a,38b,38c,38dからなる4つの角部38e,38f,38g,38hは、丸められている。そして、4つの角部は、少なくとも0.1mm以上のRを持つように丸められていることが好ましい。
また、本発明のポンプ装置では、図12に示す、インペラ回転時の動圧溝形成部の動圧溝部38におけるインペラとハウジング間距離h1とインペラ回転時の動圧溝形成部の動圧溝非存在部におけるインペラとハウジング間距離h2より算出される溝深さ関連値a(a=h1/h2)が、1.5〜2.5となるように形成されている。
そして、動圧溝71が、上述した溝幅関連値s(s=Bo/B)が、0.6〜0.8であって、かつ、溝深さ関連値a(a=h1/h2)が、1.5〜2.5となるように形成されていることにより、対数動圧溝に比べて溝幅が大きく、また、溝深さも浅いため、溶血の発生が少ないものとなる。
そして、多数の動圧溝71のうちの一部もしくはすべての動圧溝は、図3、図6、図7ないし図9に示すように、第1の辺38aの一端と他端間と第2の辺38bの一端と他端間とを結ぶ段差部46、47を備え、段差部を備える動圧溝71は、段差部46、47において溝深さが異なるものとなっている。
具体的に説明すると、図7に示すように、動圧溝71は、段差部47を備え、段差部47により、深部44と浅部45に区分されている。また、段差部は、図9に示すように、第1の辺38aの一端と他端間と第2の辺38bの一端と他端間とを結ぶように形成されており、言い換えれば、動圧溝71を横切るように設けられている。特に、この実施例では、段差部は、第1の辺38aの中央部と第2の辺38bの中央部とを結ぶように、言い換えれば、動圧溝38をほぼ二分するように設けられている。また、段差部は、第3の辺38c、第4の辺38dと同様に、溝部形成部39の中心P1を中心とする円弧となっている。特に、この実施例では、図6に示すように、すべての段差部46,47は、同一中心円状に配置されている。
そして、動圧溝群は、図6に示すように、段差部46において動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝171aと、段差部47において動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝171bとを備える。図6に示すように、第1形態動圧溝171aにおける段差部46の段差面は、動圧溝形成部39の外側を向くものであり、第2形態動圧溝171bにおける段差部47の段差面は、動圧溝形成部39の中心側を向いている。そして、図示する実施例では、段差部を備えない第3形態動圧溝171cを備えている。なお、図6における動圧溝71中において、多数の点が記入されている部分が深部44であり、空白部分が浅部45である。動圧溝71における深部44の深さとしては、0.05〜0.8mm程度が好適であり、浅部45の深さとしては、0.03〜0.6mm程度が好適である。また、浅部45の深さは、深部44の深さの0.3〜0.7程度が好適である。また、段差部は、図7に示すように、動圧溝形成部(言い換えれば動圧溝形成面)に対して、垂直となる面を有することが好ましい。このように垂直面を備えることにより、動圧力の発現が確実となる。さらに、第3形態動圧溝171cの深さとしては、浅部45の深さと深部44の深さの中間的な深さであることが好ましく、具体的には、浅部45の深さと深部44の深さの和の2/10〜8/10程度が好適である。
さらに、図6に示すものでは、上述した第1形態動圧溝171aが複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、上述した第2形態動圧溝171bが複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、第1形態動圧溝連続部分と第2形態動圧溝連続部分間に配置された段差部を備えない第3形態動圧溝171cとを有するものとなっている。このようにすることにより、段差部を有する動圧溝からなる動圧溝群であっても、段差部の形態の変化点における発生動圧力の変化を緩やかなものとすることができる。また、第3形態動圧溝171cが等角度に4カ所配置されている場合には、動圧力が対称に発生する。
なお、図示する実施例では、一部の動圧溝を除く多数の動圧溝が段差部を備えている。なお、このようなものに限定されものではなく、全ての動圧溝が段差部を有するものであってもよい。段差部を有する動圧溝の全動圧溝に対する割合は、50〜100%であることが好ましい。
そして、図5、図6および図10に示すように、第1の動圧溝38における段差部の形態と第2の動圧溝71における段差部の形態は、異なるものとなっている。具体的には、重なり合う第1の動圧溝38と第2の動圧溝71における段差部の向きが異なるものとなっている。つまり、重なり合う第1の動圧溝38と第2の動圧溝71では、一方が動圧溝形成部39の周縁方向を向く段差部46であれば、他方は動圧溝形成部39の中心方向を向く段差部47となっている。
より、具体的には、第1の動圧溝38と第2の動圧溝71とは、第1の動圧溝38における第1形態動圧溝138aと第2の動圧溝71における第2形態動圧溝171bとが立体的に交差するとともに、第1の動圧溝38における第2形態動圧溝138bと第2の動圧溝71における第1形態動圧溝171aとが立体的に交差する状態となっていることが好ましい。
この実施例のポンプ装置1では、第1の動圧溝38と第2の動圧溝71を重ね合わせた図である図10に示すように、第1の動圧溝38と第2の動圧溝71とは、第1の動圧溝38における第1形態動圧溝138aと第2の動圧溝71における第2形態動圧溝171bとが立体的に交差した領域S1,S3、第1の動圧溝138aにおける第2形態動圧溝138bと第2の動圧溝71における第1形態動圧溝171aとが立体的に交差した領域S5,S7、第1の動圧溝38における第3形態動圧溝138cと第2の動圧溝71における第3形態動圧溝171cとが立体的に交差する部分S2,S4,S6,S8を有するものとなっている。なお、S2はS1とS3間に位置し、S4はS3とS5間に位置し、S6はS5とS7間に位置し、S8はS7とS1間に位置している。この実施例の動圧溝38、71では、向きが異なる段差部相互が重なり合うもしくは近接する状態となっている。また、この実施例の動圧溝38、71では、深部相互および浅部相互が重なり合うことが無く、また、同じ向きの段差部が重なり合うこともしくは近接することもない形態となっている。
次に、動圧溝の具体的な設計手法について説明する。
以下の説明では、図8および9に示すように、動圧溝の四辺を円弧で設計し四隅を丸めた形態の動圧溝を用いて説明する。なお、動圧溝の形態としては、一般的な対数螺旋溝であってもよい。図8および図9に示すような溝の場合、流体の流れを2次元問題(動圧溝の断面形状のみを考慮し、その断面と直交する長さ方向は断面の幅に十分長いとして考えることができる問題)に簡略化して理論解析した結果を用いることができる。
最初に、インペラとロータ間でのみ磁気カップリングがされていて、動圧溝もロータ側ハウジングにのみある場合の説明をする。次に、インペラとロータ間、インペラと流入ポート側ハウジング間の2つで磁気カップリングがされていて、動圧溝もロータ側ハウジングと流入ポート側ハウジングの2つにある場合を説明する。その後、本発明である動圧溝の半径方向に段をつけた場合について説明する。
図3に示すような遠心ポンプでは、
A)インペラとロータ間の磁気カップリングによってインペラをロータ側に引く力が働く。
B)動圧溝が発生する負荷容量によってインペラをロータ側と逆方向に動かす力が働く。
Aの力とBの力が釣り合って、インペラはハウジング内で周囲と非接触に位置を保つ。なお、ここでの磁気カップリングは、インペラとロータのそれぞれの円周上に複数個(例えば20個)の小型円形マグネットを配置して実現される。
図11のモデル化した形状[溝の断面方向の長さはLとする。なお、Lは、図11のxy平面と直交する方向の長さである。]の動圧溝の場合を考えると、圧力pは、
領域1(0<x<Bo)の場合: p=(Pm/Bo)x
領域2(Bo<x<B)の場合: p=[Pm/(B−Bo)](B−x)
となる(pのy方向の変化は十分小さく、無視できる)。ここで、
Pm=6μU(h−h)/[h /Bo+h /(B−Bo)]
である。式中のμ,Uはそれぞれ、流体の粘度、インペラの半径方向速度(回転数に比例)である。
したがって、1個の溝が発生する負荷容量Wは、
W=L∫ pdx
=LBPm/2
である。このWをμULBで除して無次元化したWd-lessは、
Wd-less=Wh /(μULB
=3s(1−s)(a−1)/[a(1−s)+s]
である。ここで、a,sは、
a=h/h,s=Bo/B
である。
すると、a,sについてのWd-lessの変化は、図12のようになり、所望のh1,h2に対して最大の負荷容量が得られる(効率の良い)s(BoとBの比)が存在することがわかる。したがって動圧溝の形状パラメータである(h1−h2),B,Bo,Lを適値に設定することで、十分な負荷容量を得ることができる。
図12から、
a=1.5〜2.5、s=0.6〜0.8
が実用的な範囲であることがわかる(最大値の約0.8倍以上の値)。
遠心ポンプの場合、インペラの外径と内径が指定されるので、それによって溝外径と溝内径が指定される。ここでは、インペラ直径50mmを想定して、
溝外径D2=50mm、溝内径Db>20mmの場合について考える。
動圧溝の数は15個以上が適当であり、21個以上に増やしても、性能に大差はないので加工の手間が少なくなることを考慮して15〜20個にすることが妥当と考える。ここでは16個にする。このようにして、一例として、図5の動圧溝(段差部はない)が考えられる。なお、インペラの回転方向は、反時計方向(図5中の矢印方向)である。
以上がインペラとロータ間でのみ磁気カップリングがされていて動圧溝もロータ側ハウジングにのみある場合である。この場合、回転数が一定以上になると、磁気カップリング力よりも負荷容量が高くなり、インペラが流入ポート側に移動しすぎて磁気カップリングが外れる可能性がある。また、溶血と血栓の防止の観点からは、インペラと流入ポート側ハウジング面との距離、インペラとロータ側ハウジング面との距離は同程度になることが有利である(距離が小さい方で溶血・血栓が起きやすいため)。しかし、広い回転数範囲でそれを実現するのが難しい。
そこで、インペラとロータ間、インペラと流入ポート側ハウジング間の2つで磁気カップリングがされていて、動圧溝もハウジングの両側に設けることが考えられる。そして、このようなポンプ装置の構成は、図3に示すようなものとなる。なお、インペラとロータ間の磁気カップリングは、上述したものと同様であり、インペラとロータのそれぞれの円周上に複数個(例えば20個)の小型円形マグネットを配置して実現される。一方、インペラと流入ポート側ハウジング間の磁気カップリングはリングマグネットを用いるものとする。また、動圧溝は一例としては、例えば、図22の動圧溝が考えられる。このような構造によって、以下のことが実現できる。この方式を以後、両側カップリング方式と言う。このような構成のポンプ装置では、回転数が高くなり、インペラが流入ポート側に移動し始めても、ある距離以上は流入ポート側の動圧溝が発生する力によって、流入ポート側ハウジング面に近づかない。したがって磁気カップリングがはずれない。また、2つの磁気カップリング力を等しくすることによって、広い回転数範囲で、インペラを中央位置にもってくることができ、インペラと流入ポート側ハウジング面との距離、インペラとロータ側ハウジング面との距離を同程度にできる可能性がある。
さらに、本発明では、上記のような両側カップリング方式の動圧溝に半径方向の段を設けている。
図13に示すように、外からの加振でインペラがx軸プラス方向に動くと、動圧溝(流入ポート側ハウジング面)の半径方向の段差部によってインペラをz軸マイナス方向に動かす力が発生する。このため、インペラとロータ間での磁気カップリング力が大きくなるので、そのx軸マイナス方向成分も大きくなりインペラは元の位置に戻ろうとする。また、図14に示すように、外からの加振でインペラがx軸マイナス方向に動くと、動圧溝(ロータ側ハウジング面)の半径方向の段差部によってインペラをz軸プラス方向に動かす力が発生する。すると、インペラとリングマグネット間での磁気カップリング力が大きくなるので、そのx軸プラス方向成分も大きくなりインペラは元の位置に戻ろうとする。
図5および図6のように各動圧溝に段をつけるとx方向、y方向への加振に対して上記の復元効果が期待できる。その深さは、s=0.7の場合、
a=1.5 のときWd-less=0.18
a=2.0 のときWd-less=0.20 (最大値は0.206なので、ほぼ等しい)
a=2.5 のときWd-less=0.18
ので、溶血を起こさない間隔としてh2=0.1[mm]とすると、
a=1.5 のときh1=0.15[mm]
a=2.0 のときh1=0.20[mm]
a=2.5 のときh1=0.25[mm]
であるから、h1=0.15と0.25を選択、すなわち、ランド部からの深さを、
浅部:0.05[mm]
深部:0.15[mm]
にすれば、最大値のほぼ90%の負荷容量が得られ、実用上、支障はない。
なお、図5および図6において、半径方向の溝を持たない動圧溝が4個ある。これは、半径方向の段差部を持つ12個の動圧溝には、内側(回転軸に近い側)が深い溝と、外側が深い溝が各6個あり、これがいれかわる箇所が2箇所あり、ここでの変化を緩やかにするため、および、この部分の深さをa=2.0、すなわち、0.1mm深さにして全体の負荷容量を増やすためである。段差部を備えない動圧溝の深さは、上述した深部および浅部の中間であることが好ましい。
また、この実施例のポンプ装置では、x、y軸方向だけではなく、それ以外の方向、例えば±45度方向への加振にも効果がある。例えば45度方向への加振の場合、22.5度方向、67.5度方向に、半径方向に段差部を有する動圧溝があるため、その場合にも復元力が発現する。
なお、図5および図6の溝形状に比べて、x方向、y方向へのインペラ移動に対する負荷容量が増加されたタイプのものを、図19、図20に示す。この形状であればx方向、y方向にインペラが移動した場合、負荷容量を発生する溝は、各々10個となる。なお、溶血の点においては、図5および図6に示す方が好ましい。
次に、本発明の他の実施例の遠心式血液ポンプ装置について説明する。
図15は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の正面図である。図16は、図15に示した実施例の遠心式血液ポンプ装置の縦断面図である。図17は、図15の遠心式血液ポンプ装置のD−D線断面図である。図18は、図15の遠心式血液ポンプ装置の底面図である。なお、図15に示した実施例の遠心式血液ポンプ装置の平面図は、図2と同じである。
この実施例のポンプ装置50と上述した実施例のポンプ装置1との実質的な相違は、インペラ回転トルク発生部3の機構のみである。この実施例のポンプ装置50におけるインペラ回転トルク発生部3では、いわゆるロータを備えず、直接インペラを駆動するタイプとなっている。この実施例のポンプ装置50においても、インペラ21は、回転時に動圧溝により発生する圧力により、ハウジング内面に接触することなく回転する。以下の説明では、相違点のみ説明する。なお、動圧溝38、71の形態としては、上述した実施例と同じである。
この実施例のポンプ装置50では、インペラ回転トルク発生部3は、図16および図18に示すように、ハウジング20内に収納された複数のステーターコイル61を備える。ステーターコイル61は、円周上にほぼその円周の中心軸に対して等角度となるように複数配置されている。具体的には、6個のステーターコイルが用いられている。また、ステーターコイルとしては、多層巻きのステーターコイルが用いられる。各ステーターコイル61に流れる電流の方向を切り換えることにより、回転磁界が発生し、この回転磁界により、インペラは吸引されるとともに回転する。
そして、図17に示すように、インペラ21には、複数(例えば、6〜12個)の磁性体25(永久磁石、従動マグネット)が埋設されている。この実施例では、磁性体25は、下部シュラウド27内に埋設されている。埋設された磁性体25(永久磁石)は、後述するインペラ回転トルク発生部3のステーターコイル61によりインペラ21を血液流入ポート22と反対側に吸引され、ステーターコイル61の作動とカップリングするとともに回転トルクを伝達するために設けられている。
また、この実施例のようにある程度の個数の磁性体25を埋設することにより、後述するステーターコイル61との磁気的結合も十分に確保できる。磁性体25(永久磁石)の形状としては、略台形状であることが好ましい。磁性体25は、リング状、板状のいずれでもよい。また、磁性体25の数および配置形態は、ステーターコイルの数および配置形態に対応していることが好ましい。複数の磁性体25は、磁極が交互に異なるように、かつ、インペラの中心軸に対してほぼ等角度となるように円周上に配置されている。
なお、上述したすべての実施例において、永久磁石41は、上述した実施例のリング状のものに限定されるものではなく、例えば、図21に波線で示すように、複数の永久磁石からなるものであってもよい。また、複数の永久磁石41は、それぞれ等角度間隔にて設けることが好ましい。永久磁石41は、この実施例では、12個設けられており、2〜12個が好ましく、特に、3〜8個が好ましい。
なお、上述したすべての実施例において、第2の磁性体29は、リング状のものであってもよい。
また、動圧溝の形状は、上述したものに限定されるものではなく、図19および図20に示すような形状のものであってもよい。この実施例のポンプ装置70における動圧溝と上述した実施例の動圧溝との相違は、動圧溝群を構成する孤立動圧溝の数およびその幅である。この実施例の動圧溝では、32個の動圧溝を備えている。
さらに、この実施例のポンプ装置70では、動圧溝群は、段差部46において動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝138aが複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、段差部47において動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝138bが複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、第1形態動圧溝連続部分と第2形態動圧溝連続部分間に配置された段差部を備えない第3形態動圧溝138cと、第1形態動圧溝連続部分内に配置された段差部を備えない第3形態動圧溝138cと、第2形態動圧溝連続部分内に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝138cとを備えている。
このようにすることにより、段差部を有する動圧溝からなる動圧溝群であっても、段差部の形態の変化点における発生動圧力の変化を緩やかなものとすることができる。また、第3形態動圧溝138cが等角度に4カ所配置されている場合には、動圧力が対称に発生する。
また、上述したすべての実施例において、動圧溝の外縁形状は、上述したものが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、図22に示すような、いわゆる対数螺旋溝であってもよい。
図1は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の実施例の正面図である。 図2は、図1に示した遠心式血液ポンプ装置の平面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、図3のB−B線断面図である。 図5は、図3のB−B線断面図よりインペラを取り外した状態を示す断面図である。 図6は、図3のC−C線断面図よりインペラを取り外した状態を示す断面図である。 図7は、図3の遠心式血液ポンプ装置の動圧溝付近の拡大断面図である。 図8は、動圧溝の形態を説明するための説明図である。 図9は、動圧溝の形態を説明するための説明図である。 図10は、第1の動圧溝と第2の動圧溝の配置関係を説明するための説明図である。 図11は、動圧溝に関する二次元の理論解析過程を説明するための説明図である。 図12は、動圧溝に関する二次元の理論解析結果を説明するための説明図である。 図13は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。 図14は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の作用を説明するための説明図である。 図15は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の正面図である。 図16は、図15に示した実施例の遠心式血液ポンプ装置の縦断面図である。 図17は、図15の遠心式血液ポンプ装置のB−B線断面図である。 図18は、図15の遠心式血液ポンプ装置の底面図である。 図19は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例における第1の動圧溝を説明するための説明図である。 図20は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例における第2の動圧溝を説明するための説明図である。 図21は、本発明の遠心式血液ポンプ装置の他の実施例の正面図である。 図22は、対数螺旋タイプの動圧溝の形態を説明するための説明図である。
符号の説明
1 遠心式血液ポンプ装置
2 遠心ポンプ部
3 インペラ回転トルク発生部
20 ハウジング
21 インペラ
25 磁性体
31 ロータ
33 磁石
34 モータ
38,71 動圧溝
46,47 段差部

Claims (16)

  1. 液体流入ポートと液体流出ポートとを有するハウジングと、磁性体を備え、前記ハウジング内で回転し、回転時の遠心力によって液体を送液するインペラを有する遠心ポンプ部と、前記遠心ポンプ部の前記インペラを吸引しかつ回転させるためのインペラ回転トルク発生部とを有し、さらに、前記遠心ポンプ部は、前記インペラ回転トルク発生部側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記インペラ回転トルク発生部側の面に設けられた第1の動圧溝と、前記インペラの前記磁性体または該磁性体と別に設けられた第2の磁性体を前記インペラ回転トルク発生部による吸引方向と反対方向に吸引する永久磁石と、前記永久磁石側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記永久磁石側の面に設けられた第2の動圧溝を備え、前記ハウジングに対して前記インペラが非接触状態にて回転する遠心式血液ポンプ装置であって、
    前記第1および前記第2の動圧溝は、動圧溝形成部の周縁から中央側に延びるとともに向かい合う第1および第2の辺と、該第1の辺および第2の辺の一端間を結ぶ第3の辺と、前記第1の辺および第2の辺の他端間を結ぶ第4の辺とを備える孤立した多数の動圧溝が、前記動圧溝形成部の中心を取り巻くように配置された動圧溝群からなり、さらに、前記多数の動圧溝の全てもしくは一部の動圧溝は、前記第1の辺の一端と他端間と前記第2の辺の一端と他端間とを結ぶ段差部を備え、該段差部を備える動圧溝は、該段差部において溝深さが異なるものとなっているとともに、前記第1の動圧溝における前記段差部の形態と前記第2の動圧溝における前記段差部の形態は、異なるものとなっていることを特徴とする遠心式血液ポンプ装置。
  2. 前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、インペラの回転方向に対する動圧溝群の渦巻き方向が異なるものである請求項1に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  3. 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝とを備えるものである請求項1または2に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  4. 前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、前記第1の動圧溝における前記第1形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第2形態動圧溝とが立体的に交差するとともに、前記第1の動圧溝における前記第2形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第1形態動圧溝とが立体的に交差する状態となっている請求項1ないし3のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  5. 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝と、前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものである請求項1ないし3のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  6. 前記第1の動圧溝と前記第2の動圧溝とは、前記第1の動圧溝における前記第1形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第2形態動圧溝とが立体的に交差し、前記第1の動圧溝における前記第2形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第1形態動圧溝とが立体的に交差し、前記第1の動圧溝における前記第3形態動圧溝と前記第2の動圧溝における前記第3形態動圧溝とが立体的に交差する状態となっている請求項5に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  7. 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝が複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝が複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、前記第1形態動圧溝連続部分と前記第2形態動圧溝連続部分間に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものである請求項1ないし6のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  8. 前記動圧溝群は、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が深く、中心側が浅い第1形態動圧溝が複数連続する第1形態動圧溝連続部分と、前記段差部において前記動圧溝形成部の周縁側が浅く、中心側が深い第2形態動圧溝が複数連続する第2形態動圧溝連続部分と、前記第1形態動圧溝連続部分と前記第2形態動圧溝連続部分間に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝と、前記第1形態動圧溝連続部分内に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝と、前記第2形態動圧溝連続部分内に配置された前記段差部を備えない第3形態動圧溝とを有するものである請求項1ないし6のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  9. 前記第1の辺および前記第2の辺は、円弧である請求項1ないし8のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  10. 前記第1の辺と前記第2の辺は、中心の異なる円弧により形成されている請求項1ないし8のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  11. 前記第3の辺および前記第4の辺は、円弧である請求項1ないし10のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  12. 前記第3の辺と前記第4の辺は、同じ中心を有し、半径が異なる円弧により形成されているものである請求項11に記載の遠心式血液ポンプ装置。
  13. 前記段差部は、同一中心円状に配置されている請求項1ないし12のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  14. 前記4つの辺からなる前記動圧溝の4つの角部は、丸められているものである請求項1ないし13のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  15. 前記インペラ回転トルク発生部は、前記インペラの前記磁性体を吸引するための磁石を備えるロータと、該ロータを回転させるモータを備え、前記動圧溝は、前記ロータ側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記ロータ側の面に設けられている請求項1ないし14のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
  16. 前記インペラ回転トルク発生部は、前記インペラの前記磁性体を吸引するとともに該インペラを回転させるために、円周上に配置された複数のステーターコイルを備えるものであり、前記動圧溝は、前記ステーターコイル側のハウジング内面もしくは前記インペラの前記ステーターコイル側の面に設けられている請求項1ないし14のいずれかに記載の遠心式血液ポンプ装置。
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