JP2005269965A - 施肥器 - Google Patents

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Abstract

【課題】根切りと施肥とを同時に効率よく実施することができる施肥器を提供する。
【解決手段】ガイド筒主部及び挿入筒主部からなる主要部が筒状であり、該ガイド筒主部は筒状であって、かつ、該ガイド筒主部下端にはガイド筒主部下端が土壌内に入り込むのを防ぐ鍔状部、及び、該ガイド筒主部下方側面に肥料ホッパに接続可能な施肥分岐筒部がそれぞれ設けられ、挿入筒主部は前記ガイド筒主部の長さより長い筒形であって、挿入筒主部下部は該ガイド筒主部内部に摺動可能に収納され、かつ、挿入筒主部上端部には挿入筒主部が施肥位置に引き上げられるための挿入筒操作部が設けられ、挿入筒主部内部に上下方向に摺動するピストンを備え、施肥分岐筒部は挿入筒主部が施肥位置に引き上げられたときにガイド筒主部下端に連通する施肥器。
【選択図】図1

Description

本発明は、芝生や混み合った花壇の施肥、根切りおよびエアレーションを、一つの器具で、かつ、一連の動作で行える施肥器に関する。
芝生や花壇の植被に対して、化学肥料を散布したり、あるいは、植被周囲に溝を掘って施肥する方法では、雨などにより吸収されなかった余分な肥料が流亡しやすく、ゴルフ場などでは、周囲に深刻な水脈汚染を引き起こしており、社会間題となっている。
このような環境への配慮から流亡しにくく、かつ、緩効性の肥料効果が期待できる堆肥や土壌改良材を、芝などの植被に施肥することは、環境保護の観点から強く求められている。
花壇などすでに植被された部分へ追肥を施すには、通常、スコップ等により所定の深さまで土を掘り、施肥後に埋め戻す作業が必要になる。しかし、植被が混みあっているところにスコップで穴を掘ると、根を傷めたり、植物そのものに大きなダメージを与えかねない。
芝生の場合は、根が混みあうと、地表と根の間に隙間ができ、ここに水が溜まると根腐れが発生するので、定期的に混みあった根を切り、新群な水と空気を入れるため、エアレーションを行う必要がある。エアレーションには、芝面を垂直に切り込んで根を切るバーチカルカット(根切リ)、刃の付いた円筒を差し込んで、芝と土を円筒状に切り取るコアエアレーション(コアリング)、タガネ状の金属などを突き刺して穴をあけるスパイキングがある。これらは芝の生育に必要な作業であるが、施肥とは別な目的で行われるもので、芝生への施肥は液肥や化成肥料に頼らざるを得ない。
芝生や混みあった花壇への施肥を行うものとしては、土壌面に穴を開け、その中に肥料を施す施肥器として、特開平7−213127号公報(特許文献1)あるいは、特開平9−28138号公報(特許文献2)で提案されたものが知られていた。これらは、竹槍状の先端部を土中に差し込み、土を押しのけて穴を開け、その穴の中に肥料を落とし込んで施肥を行うものであるが、これらの施肥器では、形成される穴の周辺の土を圧縮してしまい、周囲の植被を傷める結果となる.また、この様な構造で施肥と同時に根切りなどのエアレーションを同時に行うことは、非常に非効率的か、あるいは不可能であった.
特開平7−213127号公報 特開平9−28138号公報
本発明は、上記した従来の問題点を改善する、すなわち、根切りと施肥とを同時に効率よく実施することができる施肥器を提供することを目的とする。
本発明の施肥器は上記課題を解決するため、請求項1に記載の通り、ガイド筒主部及び挿入筒主部からなる主要部が筒状であり、該ガイド筒主部下端が土壌表面に接するようにして、かつ、該主要部の筒の軸が鉛直ないし略鉛直になるように使用される施肥器であって、ガイド筒主部は筒状であって、かつ、該ガイド筒主部下端にはガイド筒主部下端が土壌内に入り込むのを防ぐ鍔状部、及び、該ガイド筒主部下方側面に肥料ホッパに接続可能な施肥分岐筒部がそれぞれ設けられ、
挿入筒主部は前記ガイド筒主部の長さより長い筒形であって、挿入筒主部下部は該ガイド筒主部内部に摺動可能に収納され、かつ、挿入筒主部上端部には挿入筒主部に対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部下端がガイド筒主部下端を超えて土壌内に挿入されるように荷重を加え、あるいは、挿入筒主部が使用状態での上方の施肥位置に引き上げられるための挿入筒操作部が設けられ、該挿入筒主部内部に使用状態での上下方向に摺動するピストンを備え、該ピストンと、施肥器上部にあって挿入筒主部内部のピストンを駆動して、挿入筒主部内部下端に土壌が保持されていた場合に該土壌を挿入筒主部内部から使用状態の下方に排出するようピストンを操作するためのピストン操作部とがシャフトにより連結されており、前記施肥分岐筒部の肥料ホッパに接続可能な端部が、該施肥分岐筒部がガイド筒主部から分岐する前記施肥分岐筒部の基部より使用状態での高い位置に設けられ、かつ、該施肥分岐筒部は挿入筒主部が使用状態での上方の施肥位置に引き上げられたときにガイド筒主部下端に連通する施肥器である。
本発明のコアエアレーション装置は請求項8に記載のようにガイド筒主部及び挿入筒主部からなる主要部が筒状であり、該ガイド筒主部下端が土壌表面に接するようにして、かつ、該主要部の筒の軸が鉛直ないし略鉛直になるように使用されるコアエアレーション装置であって、ガイド筒主部は筒状であって、かつ、該ガイド筒主部下端にはガイド筒主部下端が土壌内に入り込むのを防ぐ鍔状部、及び、該ガイド筒主部下方側面に目土ホッパに接続可能な目土供給分岐筒部がそれぞれ設けられ、挿入筒主部は前記ガイド筒主部の長さより長い筒形であって、挿入筒主部下部は該ガイド筒主部内部に摺動可能に収納され、かつ、挿入筒主部上端部には挿入筒主部に対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部下端がガイド筒主部下端を超えて土壌内に挿入されるように荷重を加え、あるいは、挿入筒主部が使用状態での上方の目土供給位置に引き上げられるための挿入筒操作部が設けられ、該挿入筒主部内部に使用状態での上下方向に摺動するピストンを備え、該ピストンと、コアエアレーション装置上部にあって挿入筒主部内部のピストンを駆動して、挿入筒主部内部下端に土壌が保持されていた場合に該土壌を挿入筒主部内部から使用状態の下方に排出するようピストンを操作するためのピストン操作部とがシャフトにより連結されており、前記目土供給分岐筒部の目土ホッパに接続可能な端部が、該目土供給分岐筒部がガイド筒主部から分岐する前記目土供給分岐筒部の基部より使用状態での高い位置に設けられ、かつ、該目土供給分岐筒部は挿入筒主部が使用状態での上方の目土供給位置に引き上げられたときにガイド筒主部下端に連通するコアエアレーション装置である。
本発明の施肥器によれば、施肥と同時に根切りが可能となり、さらに、施肥箇所付近の土壌を硬くすることがないので、芝生面や花壇などの施肥に用いることにより新しい根の発根を効果的に促すことができる。
本発明の実施例について以下、図を用いて説明する。図1に本発明に係る施肥器の側面図を示す。また、図2(a)、図2(b)及び図2(c)にはガイド筒部1のそれぞれ異なった角度から見た側面図(図2(a)は図1と同じ方向から見た側面図、図2(b)は図2(a)の右方から見た側面図、図2(c)は図2(a)の左方から見た側面図)、図(3)は挿入筒部2のそれぞれ異なった角度から見た側面図(図3(a)は図1と同じ方向から見た側面図、図3(b)は図3(a)の左方から見た側面図)、図4は、ピストン部3のそれぞれ異なった角度から見た側面図(図4(a)は図1と同じ方向から見た側面図、図3(b)は図4(a)の左方から見た側面図)をそれぞれ示す。また図5は図1の状態で一部内部構造が理解できるように部分断面図(ホッパ4をセットした状態)を示した。
この施肥器はガイド筒部1のガイド筒主部1a及び挿入筒部2の挿入筒主部2aからなる主要部が筒状である。
なお、以下に説明する施肥器において筒状の箇所はすべて円筒状であるが、本発明は円筒状には限定されない。
この施肥器は該ガイド筒主部1aの下端1bが土壌表面に接するようにして、かつ、該主要部Aの筒の軸が鉛直ないし略鉛直になるように使用される施肥器である。
ガイド筒主部1aは筒状であって、かつ、該ガイド筒主部1aの下端1bにはガイド筒主部1aの下端1bが土壌内に入り込むのを防ぐ鍔状部1c、及び、該ガイド筒主部1a下方側面に肥料ホッパ4(本例では漏斗状、図5にのみ図示)に接続可能な施肥分岐筒部1dがそれぞれ設けられ、挿入筒主部2aは前記ガイド筒主部1aの長さより長い筒形であって、挿入筒主部2aの下端2bは該ガイド筒主部1aの内部に摺動可能に収納され、かつ、挿入筒主部2a上端部には挿入筒主部2aに対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部2aの下端2bがガイド筒主部1aの下端1bを超えて土壌内に挿入されるように荷重を加え、あるいは、挿入筒主部2aがガイド筒主部1aに対して相対的に使用状態での上方の施肥位置に引き上げられるための挿入筒操作部2cが設けられ、該挿入筒主部2a内部に使用状態での上下方向に摺動するピストン3aを備え、該ピストン3aと、施肥器上部にあって挿入筒主部2a内部のピストン3aを駆動して、挿入筒主部2a内部下端に土壌が保持されていた場合に該土壌を挿入筒主部2a内部から使用状態の下方に排出するようピストン3aを操作するためのピストン操作部3bとがシャフト3cにより連結されており、前記施肥分岐筒部1dの肥料ホッパ4に接続可能な上端部1d1が、該施肥分岐筒部1dがガイド筒主部1aから分岐する前記施肥分岐筒部の基部1d2より使用状態での高い位置に設けられ、かつ、該施肥分岐筒部1dは挿入筒主部2aがガイド筒主部1aに対して相対的に使用状態での上方の施肥位置に引き上げられ挿入筒主部2aがガイド筒主部1aに対して相対的に使用状態での上方の施肥位置に引き上げられたときにガイド筒主部1aの下端1bに連通する。
なお、ピストン操作部3bの大きさは挿入筒主部2aの内径に比して充分大きいのでピストン3a、ピストン操作部3b及びシャフト3cから形成されるピストン部3が挿入筒主部2aの内部に落ちることはない。
上記挿入筒主部2a側面に、挿入筒主部2aに対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部2a下端2bがガイド筒主部1a下端1bを超えて土壌内に挿入されるように操作者が荷重を加えるためのステップ2dが設けられ、かつ、該ステップ2dの挿入筒主部側基部2d1の上下の動きに対応し、ガイド筒主部1aを貫通するガイド筒溝部1eによって該ステップ2dがガイド筒主部1aの外側から操作可能となっている。
上記挿入筒主部2aの側面に、挿入筒主部2aに対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部2aの下端2bがガイド筒主部1aの下端1bを超えて土壌内に挿入されるように操作者が荷重を加えるためのステップ2dが設けられ、かつ、該ステップ2dの挿入筒主部2a側の基部2dの上下の動きに対応し、ガイド筒主部1aの側面を貫通するガイド筒溝部1eによって該ステップ2dがガイド筒主部1aの外側から操作可能となっているので、例えば使用状態でステップ2dを操作者が足で踏みつけることにより操作者自身の体重を利用して、挿入筒操作部2cを用いた手による操作よりもより容易に、挿入筒主部下端2bがガイド筒主部下端1bを超えて土壌内に挿入され、このとき土壌内の根切りが可能となる。
ここで上記挿入筒主部2aが使用状態での上方の施肥位置に引き上げられた状態で保持される挿入筒主部施肥位置保持手段と、挿入筒主部下端がガイド筒主部1aの下端1bを超えて土壌内に刺さる深さを所定の値に規制する根切り深さ規制手段とを有すると、前者により施肥時に挿入筒主部2aの位置を操作者が保つ必要がないので施肥作業が楽になり、後者により挿入筒主部下端2bを土壌内の必要な深さにだけに挿すことができるので、その後挿入筒主部下端2bを土壌から抜く際の操作が容易になり、また常に過不足なく、効率の良い、施肥に最も適した深さに施肥することができる。
このとき、上記ガイド筒溝部1eが筒状の主要部Aの軸に対して平行ないし略平行な挿入筒ストローク規制溝1e1と、該挿入筒ストローク規制溝1e1に接続する、筒状の主要部Aの軸に対して垂直ないし略垂直な挿入筒主部施肥位置保持溝1e2とを備え、該挿入筒主部施肥位置保持溝1e2と上記ステップ2dの挿入筒主部側基部2d1とにより上記挿入筒主部施肥位置保持手段を構成し、該挿入筒ストローク規制溝1e1の使用状態での下端1e3と上記ステップ2dの挿入筒主部側基部2d1とにより上記根切り深さ規制手段を構成することにより、極めて簡単な構造で挿入筒主部施肥位置保持手段と根切り深さ規制手段を設けることができる。
さらに、本例では挿入筒主部施肥位置保持溝1e2の挿入筒ストローク規制溝1e1に接続された端とは異なる端には、ガイド筒主部1aの使用状態での上端に達する挿入筒取り外し溝1e4が接続している。ステップ2dの挿入筒主部側基部2dがこの挿入筒取り外し溝1e4に位置するようにすると、ガイド筒主部1aから挿入筒主部2aを完全に離脱・分離させることができるので、このため、全ての部品をばらばらにできるため、掃除が容易に行え、長期間に渡って性能を発揮させることができる。
なお、この施肥器を持ち運ぶときには通常、挿入筒主部2aの挿入筒操作部2cを掴んで運搬、あるいは、次の根切り・施肥処理を行う場所まで移動するが、挿入筒ストローク規制溝1e1の上端1e5は挿入筒主部施肥位置保持溝1e2よりも使用状態での上方に位置しているので、この挿入筒ストローク規制溝1e1の上端1e5にステップ2dの挿入筒主部側基部2d1が位置するようにしてから挿入筒主部2aの挿入筒操作部2cを掴んで運搬すれば、ガイド筒主部1aから挿入筒主部2aが抜けることがないので、片手で運ぶことができる。
また、この例では挿入筒主部下端2bに土壌内の植物の根の切断に適した刃状部が形成されているので、周囲の土壌を突き固めることもなく、かつ、比較的小さい力で根切りができる。なお、刃状部は使用状態での高さが一定ではなく、例えば波状、あるいは、半円形状(図示した例はこの形状である)に形成されていると、土中への挿入が容易で、かつ、根切りをスムーズに行うことができる。
さらに、この例では、上記鍔状部1cに、使用状態で土壌内部に刺さって施肥器周囲の土壌内の植物の根を切断するための補助根切り部1c1(本例では2つ設けているが、1つでもよく、また必要に応じてさらに多数設けて良い)が設けられているので施肥を行うたびに根切りを行うと同時に、補助根切り部1c1が土壌に刺さることにより、その後の操作時に施肥器自体の倒れ・ぐらつきを防ぎ、操作を容易かつ確実なものとすることができる。
ここで、根切りを必要としない混み合った花壇などへの施肥用のためには補助根切り部1c1の形状を釘状のスパイク体としても良く、また、さらに、補助根切り部1c1を、様々な形状が選択できる(例えば補助根切り部1c1が釘状のとき、様々な太さ・長さのスパイク体を準備する)ように交換可能なものとしてもよい。
なお、本発明に係る施肥器では肥料は施肥分岐筒部1dに肥料を供給するための肥料ホッパを取り付ける。肥料ホッパの形状は太径部と細径部とを有する漏斗状であることが望ましいが、このような漏斗状の肥料ホッパの作製には高価な金型が必要となったり、あるいは製作の工数が増えるため、コスト高となる。
しかしながら、図6に示すように市販の清涼飲料水の使用済みペットボトル(例えば内容量が1リットルの容器)5の底部を切断して作製した肥料ホッパ4を用いることが可能とするように、施肥分岐筒部の肥料ホッパに接続する上端部1d1の形状がペットボトル5の注ぎ口に適合する形に設定することにより、ホッパ作製コストを極めて低く抑えることができる。
また、本例ではピストン部3のシャフト3cのピストン3aとピストン操作部3bとの間には、挿入筒主部2a内径より若干小さい径の円柱状のシャフト支持部3dが設けられ、このシャフト支持部3dによりシャフト3cが挿入筒主部2aの軸にほぼ一致するように保持されるため、ピストン操作部3bによるピストン3aの操作が容易となっている。
なお、この例ではシャフト3cが挿入筒主部2aの軸にほぼ一致するように保つためにシャフト3cにシャフト支持部3dを設けたが、例えば挿入筒主部2a内部の、ピストン3aの必要な上下運動を妨げない位置に、シャフト3cが摺動するに充分な内径を有する細径部を設け、その細径部によりシャフト3cが挿入筒主部2aの軸にほぼ一致するように保つようにしても良い。
上述のような本発明に係る施肥器を用いた施肥・根切り作業について図7(a)〜図7(d)、図8(a)及び図8(b)を用いて説明する。
本発明に係る施肥器は図7(a)に示すように、根切り、及び、施肥が必要な箇所に置き、ガイド筒主部1a下端1bが土壌表面に接するようにして、かつ、該筒状の主要部Aの筒の軸が鉛直ないし略鉛直になるように使用される。
また、鍔状部1cに設けられた補助根切り部1c1は土壌内に挿入されるので周囲の土壌内の根の根切りが実施される。なお、この図の場合では芝生地での例であり、そのシバの葉がピストン3aに当接して、これによりピストン操作部3bが若干上に押し上げられている。
操作者は、次いで実施される根切り工程で、ステップ2dを足で踏みつけて荷重を加えるか、挿入筒操作部2cを下方に押し下げることにより荷重を加えるか、あるいは両操作を同時に行って、挿入筒主部2aを押し下げる。この操作により挿入筒主部2a下端2bに形成された土壌内の植物の根の切断に適した刃状部により容易に挿入筒主部2a下端2bはガイド筒主部1a下端1bを超えて土壌内に刺さり、挿入筒主部2a内部下端には土壌が入り込むと同時に土壌中の植物の根の根切りが実施される(図7(b))。このとき、ガイド筒溝部1eの、筒状の主要部Aの軸に対して平行ないし略平行な挿入筒ストローク規制溝1e1の下端1e3と上記ステップ2dの挿入筒主部側基部2d1とにより構成された上記根切り深さ規制手段により不必要に深くならないように規制される(図8(a))。なお、この根切り工程ではピストン部3は挿入筒主部2aの動きに追従しない。
この根切り工程では、挿入筒主部2aの下端2bの土壌内への挿入深さはピストン操作部3bと挿入筒操作部2cとの高低差によってある程度正確に(図に示したようにシバの葉によって、ピストン部3が若干押し上げられているために多少の誤差は生じる)知ることができるので、根切り深さ規制手段による深さより浅い範囲で調整が可能である。
次の施肥工程では操作者は図7(c)に示すように施肥位置まで挿入筒操作部2cを引き上げる操作を行う。このとき、挿入筒主部2aの上昇に伴い前工程で挿入筒主部2a内部下端に入り込んだ土壌も植物の根によって「繊維強化」された状態であるため崩れることなくそのままの状態で引き上げられ、土壌に穴が形成される。
このとき、この施肥器では、施肥状態で挿入筒部2をその軸に対してわずかに回転させることにより、図8(b)に示すようにガイド筒溝部1eの、筒状の主要部Aの軸に対して垂直な挿入筒主部施肥位置保持溝1e2とステップ2dの挿入筒主部側基部2d1とにより構成される挿入筒主部施肥位置保持手段を利用することができ、このとき、操作者が挿入筒操作部2cから手を離しても、挿入筒主部2aを施肥位置に保つことができるので次に行うホッパ4への肥料の供給を容易に行うことができる。
挿入筒主部2aが施肥位置に引き上げられると、施肥分岐筒部1dはガイド筒主部1a下端1bに連通する。そのため施肥分岐筒部1dの上端部1d1に接続された肥料ホッパ4に所定量の肥料をスコップ等で入れると、その肥料は施肥分岐筒部1dおよびガイド筒主部1a下端を通過して上記で形成された土壌の穴に到達する。
次の鎮圧工程では図7(d)に示すように挿入筒主部2aは図7(a)に示す位置に戻され、挿入筒主部2aの下端2bはガイド筒主部1aの下端1bとほぼ一致する高さに位置するようになる。その後さらに操作者はピストン操作部3bを操作してピストン部3を押し下げ、そのピストン3aによって挿入筒主部2a内部下端にあった土壌を土壌に形成された穴に戻し、一連の操作は終了する。
なお、上記施肥器において、肥料の代わりに目土を用いることで、全く同じ構成(ただし、このとき、上記構成で「肥料」とする箇所を「目土」、「施肥」とする箇所を「目土供給」、「施肥器」を「コアエアレーション装置」とそれぞれ読み替える)で、混みあった根を切り、新群な水と空気を入れるためのコアエアレーションを行うためのコアエアレーション装置としても、あるいは両者を兼用するコアエアレーション兼施肥器(コアエアレーション・施肥器)として用いることができる。
このとき、用いる目土としては、川砂の洗い砂を用いることが、水はけを良くし、雑草の発芽を抑えるために好ましい。
本発明の施肥器は芝などの根切りを行うことが求められる植物への施肥に好適に用いることができ、また混み合った花壇への追肥を容易に行うことができる。
本発明に係る施肥器の側面図である。 ガイド筒部1の側面図である。(a)図1の側面図と同方向の側面図である。(b)図2(a)の右方向から見た側面図である。(c)図2(a)の左方向から見た側面図である。 挿入筒部2の側面図である。(a)図1の側面図と同方向の側面図である。(b)図3(a)の左方向から見た側面図である。 ピストン部3の側面図である(a)図1の側面図と同方向の側面図である。(b)図4(a)の左方向から見た側面図である。 本発明に係る施肥器の部分断面側面図(ホッパ4を取り付けた状態)である。 ホッパの作製方法の例を示す図である。 本発明に係る施肥器の使用方法を示す説明図である。(a)施肥器を土壌に対して設置した状態(使用状態)を示す図である。(b)挿入筒2を操作して挿入筒主部下端2bを土壌内に挿入した状態(根切り工程)を示す図である。(c)挿入筒2を操作して施肥状態に保ち、ホッパ4から施肥を行っている状態(施肥工程)を示す図である。(d)切り取った土壌を元に戻し(鎮圧工程)操作が完了した状態を示す図である。 (a)ガイド筒溝部1eの、筒状の主要部Aの軸に対して平行な挿入筒ストローク規制溝1e1の下端1e3にステップ2dの挿入筒主部側基部2d1が達し、これら下端1e3と挿入筒主部側基部2d1挿入筒とにより構成される挿入筒ストローク規制手段により、挿入筒主部1aの下端1bがそれ以上土壌内に深く挿入されないように規制された状態を示す図である。(b)ガイド筒溝部1eの、筒状の主要部Aの軸に対して垂直な挿入筒主部施肥位置保持溝1e2とステップ2dの挿入筒主部側基部2d1とにより構成される挿入筒主部施肥位置保持手段により挿入筒主部2aが施肥位置に保持された状態を示す図である。
符号の説明
1 ガイド筒部
1a ガイド筒主部
1b ガイド筒主部下端
1c 鍔状部
1c1 補助根切り部
1d 施肥分岐筒部
1d1 施肥分岐筒部1dの上端部
1d2 施肥分岐筒部基部
1e ガイド筒溝部
1e1 挿入筒ストローク規制溝
1e2 挿入筒主部施肥位置保持溝
1e3 挿入筒ストローク規制溝1e1の下端
1e4 挿入筒取り外し溝
1e5 挿入筒ストローク規制溝1e1の上端
2 挿入筒部
2a 挿入筒主部
2b 挿入筒主部下端
2c 挿入筒操作部
2d ステップ
2d1 ステップ2dの挿入筒主部側基部
3 ピストン部
3a ピストン
3b ピストン操作部
3c シャフト
3d シャフト支持部
4 肥料ホッパ
5 清涼飲料のペットボトル

Claims (8)

  1. ガイド筒主部及び挿入筒主部からなる主要部が筒状であり、該ガイド筒主部下端が土壌表面に接するようにして、かつ、該主要部の筒の軸が鉛直ないし略鉛直になるように使用される施肥器であって、
    ガイド筒主部は筒状であって、かつ、該ガイド筒主部下端にはガイド筒主部下端が土壌内に入り込むのを防ぐ鍔状部、及び、該ガイド筒主部下方側面に肥料ホッパに接続可能な施肥分岐筒部がそれぞれ設けられ、
    挿入筒主部は前記ガイド筒主部の長さより長い筒形であって、挿入筒主部下部は該ガイド筒主部内部に摺動可能に収納され、かつ、挿入筒主部上端部には挿入筒主部に対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部下端がガイド筒主部下端を超えて土壌内に挿入されるように荷重を加え、あるいは、挿入筒主部が使用状態での上方の施肥位置に引き上げられるための挿入筒操作部が設けられ、
    該挿入筒主部内部に使用状態での上下方向に摺動するピストンを備え、該ピストンと、施肥器上部にあって挿入筒主部内部のピストンを駆動して、挿入筒主部内部下端に土壌が保持されていた場合に該土壌を挿入筒主部内部から使用状態の下方に排出するようピストンを操作するためのピストン操作部とがシャフトにより連結されており、
    前記施肥分岐筒部の肥料ホッパに接続可能な端部が、該施肥分岐筒部がガイド筒主部から分岐する前記施肥分岐筒部の基部より使用状態での高い位置に設けられ、かつ、該施肥分岐筒部は挿入筒主部が使用状態での上方の施肥位置に引き上げられたときにガイド筒主部下端に連通することを特徴とする施肥器。
  2. 上記挿入筒主部側面に、挿入筒主部に対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部下端がガイド筒主部下端を超えて土壌内に挿入されるように操作者が荷重を加えるためのステップが設けられ、かつ、該ステップの挿入筒主部側基部の上下の動きに対応し、ガイド筒主部側面を貫通するガイド筒溝部によって該ステップがガイド筒主部の外側から操作可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の施肥器。
  3. 上記挿入筒主部が使用状態での上方の施肥位置に引き上げられた状態で保持される挿入筒主部施肥位置保持手段と、挿入筒主部下端がガイド筒主部下端を超えて土壌内に刺さる深さを所定の値に規制する根切り深さ規制手段とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の施肥器。
  4. 上記ガイド筒溝部が筒状の主要部の軸に対して平行ないし略平行な挿入筒ストローク規制溝と、該挿入筒ストローク規制溝に接続する、筒状の主要部の軸に対して垂直ないし略垂直な挿入筒主部施肥位置保持溝とを備え、該挿入筒主部施肥位置保持溝と上記ステップの挿入筒主部側基部とにより上記根切り深さ規制手段が構成され、該挿入筒ストローク規制溝の使用状態での下端と上記ステップの挿入筒主部側基部とにより上記挿入筒主部施肥位置保持手段が構成されていることを特徴とする請求項3に記載の施肥器。
  5. 上記挿入筒主部の使用状態での下端に土壌内の植物の根の切断に適した刃状部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4にいずれかに記載の施肥器。
  6. 上記鍔状部に、使用状態で土壌内部に刺さって施肥器周囲の土壌内の植物の根を切断するための補助根切り部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5にいずれかに記載の施肥器。
  7. 上記施肥分岐筒部の肥料ホッパに接続可能な端部が市販の清涼飲料水のペットボトルの底部を切断して形成された肥料ホッパに接続可能なことを特徴とする請求項1ないし請求項6にいずれかに記載の施肥器。
  8. ガイド筒主部及び挿入筒主部からなる主要部が筒状であり、該ガイド筒主部下端が土壌表面に接するようにして、かつ、該主要部の筒の軸が鉛直ないし略鉛直になるように使用されるコアエアレーション装置であって、
    ガイド筒主部は筒状であって、かつ、該ガイド筒主部下端にはガイド筒主部下端が土壌内に入り込むのを防ぐ鍔状部、及び、該ガイド筒主部下方側面に目土ホッパに接続可能な目土供給分岐筒部がそれぞれ設けられ、
    挿入筒主部は前記ガイド筒主部の長さより長い筒形であって、挿入筒主部下部は該ガイド筒主部内部に摺動可能に収納され、かつ、挿入筒主部上端部には挿入筒主部に対して使用状態の下方に向けて挿入筒主部下端がガイド筒主部下端を超えて土壌内に挿入されるように荷重を加え、あるいは、挿入筒主部が使用状態での上方の目土供給位置に引き上げられるための挿入筒操作部が設けられ、
    該挿入筒主部内部に使用状態での上下方向に摺動するピストンを備え、該ピストンと、コアエアレーション装置上部にあって挿入筒主部内部のピストンを駆動して、挿入筒主部内部下端に土壌が保持されていた場合に該土壌を挿入筒主部内部から使用状態の下方に排出するようピストンを操作するためのピストン操作部とがシャフトにより連結されており、
    前記目土供給分岐筒部の目土ホッパに接続可能な端部が、該目土供給分岐筒部がガイド筒主部から分岐する前記目土供給分岐筒部の基部より使用状態での高い位置に設けられ、かつ、該目土供給分岐筒部は挿入筒主部が使用状態での上方の目土供給位置に引き上げられたときにガイド筒主部下端に連通することを特徴とするコアエアレーション装置。
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