JP2005269809A - 液体ehdポンプ - Google Patents

液体ehdポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2005269809A
JP2005269809A JP2004080401A JP2004080401A JP2005269809A JP 2005269809 A JP2005269809 A JP 2005269809A JP 2004080401 A JP2004080401 A JP 2004080401A JP 2004080401 A JP2004080401 A JP 2004080401A JP 2005269809 A JP2005269809 A JP 2005269809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
electrode
ehd
ions
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004080401A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4523307B2 (ja
Inventor
Ryoichi Hanaoka
良一 花岡
Shinzo Takada
新三 高田
Tadashi Fukami
正 深見
Hidenobu Koide
英延 小出
Yasunori Hatta
恭典 八田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Japan AE Power Systems Corp
Original Assignee
Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Japan AE Power Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanazawa Institute of Technology (KIT), Japan AE Power Systems Corp filed Critical Kanazawa Institute of Technology (KIT)
Priority to JP2004080401A priority Critical patent/JP4523307B2/ja
Publication of JP2005269809A publication Critical patent/JP2005269809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4523307B2 publication Critical patent/JP4523307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

【課題】絶縁性液体の絶縁性を維持しながら高い流動速度が得られる液体EHDポンプ(例えば、変圧器用のポンプとして使用可能な液体EHDポンプ)を提供する。
【解決手段】所定間隔を開けて対向配置された電極1,2を浸漬する液体として、菜種エステル油とハイドロフルオロカーボンHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )とを、ハイドロフルオロカーボンHFC−4310の含有率が10質量%となるように添加した混合液を用いる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、液体EHDポンプ、すなわち、液体中で発生するEHD(Electrohydrodynamic :電気流体力学)ポンピング現象を利用したポンプに関する。
「液体中で発生するEHDポンピング現象」およびこれを利用した「液体EHDポンプ」に関しては、下記の非特許文献1に詳述されている。そして、この文献には、液体中で発生するEHDポンピング現象には、メカニズムの異なる3種類(イオンドラッグポンピング、誘導ポンピング、純伝導ポンピング)があると記載されている。
イオンドラッグポンピングでは、針または刃型の電極(鋭利電極)と平板電極を対向させて液体中に配置し、両電極間に、例えば100kV/cmを超える高い電界強度が得られる電圧を付与し、鋭利電極の先端から平板電極に向けて液体中にイオンを注入する。この注入イオンがクーロン力で鋭利電極から平板電極に向かうことに伴って、液体が流動する。このメカニズムでは、イオン注入を行うことから、長期間の使用によって液体が変質する可能性がある。
誘導ポンピングでは、液体の導電率の不均一性に伴って生じる誘導電荷と電界との相互作用によって、液体が流動する。液体の導電率の不均一性は、不平等な温度分布や液体の異質性により生じるため、一定温度の単一液体中で誘導ポンピングは生じない。
純伝導ポンピングでは、第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬され、前記両電極間に所定の電界強度(例えば、1kV/cm以上100kV/cm未満)が得られる電圧を付与する。これにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって(例えば、逆反応の速度の方が遅くなって)、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる。
純伝導ポンピングを利用した液体EHDポンプについては、下記の特許文献1〜5に開示されている。また、下記の特許文献6には、放熱器を別に備えた変圧器にEHDポンプを設け、変圧器から放熱器に向かう絶縁油をEHDポンプで上昇させることにより、配管を断熱材で覆わなくても絶縁油が変圧器に逆流しないようにすることが記載されている。このような変圧器用のポンプとして液体EHDポンプを使用する場合、絶縁性液体を使用する必要があるが、絶縁性液体中ではEHDポンピング現象が生じ難い。そのため、EHDポンピング現象が生じ易い絶縁性液体が求められている。
そして、特許文献1には、疑似ドーナツ電極(円筒体の両端面が滑らかな凸状になっている形状の円筒体からなる電極)と平板電極を、疑似ドーナツ電極の前記凸状端面と、平板電極の平板面とが対向するように配置し、絶縁性液体中に浸漬させることが記載されている。使用する絶縁性液体の具体例としては、ドデカン2酸−nブチル(示性式:(C4 9 COO)2 (CH2 10)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(示性式:C4 9 (OCH2 CH2 2 OCOCH3 )が記載されている。
非特許文献1には、EHDポンプに使用する絶縁性液体として、ドデカン2酸−nブチル(示性式:(C4 9 COO)2 (CH2 10)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(示性式:C4 9 (OCH2 CH2 2 OCOCH3 )が記載されている。また、フッ素変性シリコーン油(ジメチルシリコーンのメチル基の45%がトリフルオロプロピル基で置換されたもの)および変圧器油(JIS−C2320)ではあまり高いポンプ圧力が得られないことが記載されている。
特許文献2には、EHDポンプ用の液体として、電気伝導度の高いフロン系溶媒R113(製品名:CFC113、示性式:CF3 CCl3 )を使用すること、また、この液体の電気伝導度をさらに高めるために、前記溶媒にエタノールを混合することが記載されている。
特許文献3には、EHDポンプ用の液体として、ドデカン2酸−nブチル(示性式:(C4 9 COO)2 (CH2 10)、セバチン酸ジブチル(示性式:(C4 9 COO)2 (CH2 8 )、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(示性式:C4 9 (OCH2 CH2 2 OCOCH3 )が記載されている。
特許文献4には、EHDポンプ用の液体として、冷却剤R123(製品名:HCFC123、示性式:CHCl2 CF3 )が記載されている。
特許文献5には、EHDポンプ用の液体として、ドデカン2酸−nブチル(示性式:(C4 9 COO)2 (CH2 10)、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(示性式:C4 9 (OCH2 CH2 2 OCOCH3 )が記載されている。また、フッ素変性シリコーン油および変圧器油ではあまり高いポンプ圧力が得られないことが記載されている。また、絶縁性の流体にアルコールを添加させたものを使用すること、具体的には、絶縁油に1%程度のアルコールを添加することにより、絶縁油だけとした場合よりもイオン解離が生じ易くなるため、流速を大きくできると記載されている。
特開2002−81400号公報 特願平6−165542号公報 特開2002−21814号公報 特表2004−504797号公報 特開2003−284316号公報 特開2002−184624号公報 花岡等、「液体誘電体中のEHDポンピングによる液体ジェットの特性」、平成12年電気学会基礎・材料・共通部門大会論文集、(社)電気学会、200年9月、p.77−82
しかしながら、上記特許文献1〜5および非特許文献1に記載の絶縁性液体を用いた液体EHDは、変圧器用のポンプとして使用可能なものではない。
本発明の課題は、純伝導ポンピングまたはイオンドラッグポンピングをメカニズムとする(特に、純伝導ポンピングをメカニズムとする)液体EHDポンプとして、特定の絶縁性液体を用いることで、液体の絶縁性と高い流動速度が得られる液体EHDポンプ(例えば、変圧器用のポンプとして使用可能な液体EHDポンプ)を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の液体EHDポンプは、第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に直流電圧を付与することによりEHDポンピング現象が生じる液体EHDポンプにおいて、前記液体として、ハイドロフルオロカーボンおよびハイドロフルオロエーテルの少なくともいずれか一つを使用することを特徴とする。
本発明の第2の液体EHDポンプは、第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に直流電圧を付与することによりEHDポンピング現象が生じる液体EHDポンプにおいて、前記液体として、絶縁性液体に、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、およびハイドロフルオロエーテルの少なくともいずれか一つを添加した混合液を使用することを特徴とする。
ここで、ハイドロフルオロカーボンとしては、HFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )、HFC−23(示性式:CHF3 )、HFC−32(示性式:CH2 2 )、HFC−125(示性式:CHF2 CF3 )、HFC−134a(示性式:CH2 FCF3 )、HFC−143a(示性式:CH3 CHF2 )、HFC−152a(示性式:CH3 CHF2 )、HFC−227ea(示性式:CF3 CHFCF3 )、HFC−236fa(示性式:CF3 CH2 CF3 )、HFC−245ca(示性式:CH2 FCF2 CHF2 )が挙げられる。
ハイドロクロロフルオロカーボンとしては、HCFC−123(示性式:CHCl2 CF3 )、HCFC−22(示性式:CHClCF2 )、HCFC−124(示性式:CHClFCF3 )、HCFC−141b(示性式:CH3 CCl2 F)、HCFC−142b(示性式:CH3 CClCF2 )、HCFC−225ca(示性式:CH3 CF2 CHCl2 )、HCFC−225cb(示性式:CClF2 CF2 CHClF)、HCFC−132b(示性式:CClF2 CH2 Cl)、HCFC−133a(示性式:CH2 ClCF3 )が挙げられる。
ハイドロフルオロエーテルとしては、HFE−7100(示性式:C4 9 OCH3 ),HFE−7200(示性式:C4 9 OC2 5 )、HFE−71DE(HFE−7100とtrans-1,2-ジクロロエチレンとを質量比で1:1に混合した液体)、HFE−71DA(質量比で、HFE−7100を52.7%、trans-1,2-ジクロロエチレンを44.6%、エタノールを2.7%となるように混合した液体)、HFE−71IPA(質量比で、HFE−7100を95%、イソプロピルアルコールを5%となるように混合した液体)が挙げられる。
これらの各物質は、地球温暖化の原因となるオゾン層の破壊をし難い、環境にやさしい物質である。
前記絶縁性液体としては、シリコーン油、植物油、鉱油、植物油をエステル交換反応させたエステル油等が挙げられる。
本発明の第1および第2の液体EHDポンプは、両電極間に付与する電圧(その結果として生じる電界の強度)に応じて、純伝導ポンピングまたはイオンドラッグポンピングをメカニズムとしたEHDポンピング現象が生じる。
純伝導ポンピングをメカニズムとしたEHDポンピング現象の場合には、前記両電極間に所定の電界強度(使用する液体によって異なるが、例えば、1kV/cm以上100kV/cm未満)が得られる電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる。
本発明の第1の液体EHDポンプの実施態様として、前記EHDポンピング現象は、前記両電極間に所定強度の電圧(所定の電界強度が得られる電圧)を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる現象であり、前記ハイドロフルオロカーボンはHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )からなる態様が挙げられる。
本発明の第2の液体EHDポンプの実施態様として、前記EHDポンピング現象は、前記両電極間に所定強度の電圧(所定の電界強度が得られる電圧)を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる現象であり、前記ハイドロフルオロカーボンはHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )であり、前記ハイドロクロロフルオロカーボンはHCFC−123(示性式:CHCl2 CF3 )であり、前記ハイドロフルオロエーテルはHFE−7100(示性式:C4 9 OCH3 )またはHFE−7200(示性式:C4 9 OC2 5 )からなる態様が挙げられる。
本発明の第3の液体EHDポンプは、第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる「EHDポンピング現象」が生じる液体EHDポンプにおいて、前記第1の電極は、円筒体の両端面が滑らかな凸状になっている形状の疑似ドーナツ電極であり、第2の電極は平板電極であり、疑似ドーナツ電極の前記凸状端面と、平板電極の平板面とを対向させ、前記液体として、菜種エステル油とハイドロフルオロカーボンHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )とを、ハイドロフルオロカーボンHFC−4310の含有率が1質量%以上50質量%以下となるように混合した液体を用いることを特徴とする。
前記菜種エステル油は、菜種油をイソブタノールでエステル交換して得られたものであり、例えば、質量比で、62.0%のオレイン酸エステル、20.9%のリノール酸エステル、11.0%のリノレン酸エステル、4.6%のパルミチン酸エステル、1.5%のステアリン酸エステルの各成分からなる。
本発明の第4の液体EHDポンプは、第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる「EHDポンピング現象」が生じる液体EHDポンプにおいて、前記第1の電極は、円筒体の両端面が滑らかな凸状になっている形状の疑似ドーナツ電極であり、第2の電極は平板電極であり、疑似ドーナツ電極の前記凸状端面と、平板電極の平板面とを対向させ、前記液体として、菜種エステル油とハイドロフルオロカーボンHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )とを、ハイドロフルオロカーボンHFC−4310の含有率が10質量%となるように混合した液体を用いることを特徴とする。
前記菜種エステル油は、菜種油をイソブタノールでエステル交換して得られたものであり、例えば、質量比で、62.0%のオレイン酸エステル、20.9%のリノール酸エステル、11.0%のリノレン酸エステル、4.6%のパルミチン酸エステル、1.5%のステアリン酸エステルの各成分からなる。
本発明の第1液体EHDポンプによれば、「ハイドロフルオロカーボンおよびハイドロフルオロエーテルの少なくともいずれか一つ」を使用することにより、絶縁性液体を用いながら高い流動速度が得られるようになる。
本発明の第2の液体EHDポンプによれば、「絶縁性液体に、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、およびハイドロフルオロエーテルの少なくともいずれか一つを添加した混合液」を使用することにより、絶縁性液体の絶縁性を維持しながら高い流動速度が得られるようになる。
本発明の第3および第4の液体EHDポンプによれば、純伝導ポンピングをメカニズムとする液体EHDポンプとして、菜種エステル油とハイドロフルオロカーボンHFC−4310との混合液を用いることで、菜種エステル油の絶縁性を維持しながら高い流動速度が得られるため、例えば、変圧器用のポンプとしての使用可能性が高くなる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態に相当する液体EHDポンプは、図1に示すように、円筒体の両端面が滑らかな凸状となっている形状の疑似ドーナツ電極(第1の電極)1と、平板電極(第2の電極)2とが、疑似ドーナツ電極の前記凸状端面と、平板電極の平板面とを所定の隙間dを開けて対向させて配置された状態で、図示されない容器または配管内に収められた構造である。その容器または配管内に液体を入れて、この液体中に両電極が浸漬された状態となっている。
そして、疑似ドーナツ電極1と平板電極2にそれぞれ導線の一端を固定し、各導線の他端を直流電源の各端子に接続して、両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、純伝導ポンピングをメカニズムとしたEHDポンピング現象が生じて、液体が、例えば平板電極2から疑似ドーナツ電極1の穴11に向かって流動する。この液体EHDポンプの液体として、菜種エステル油とHFC−4310との混合液を用いる。
菜種エステル油としては、菜種油をイソブタノールでエステル交換して得られ、質量比で、62.0%のオレイン酸エステル、20.9%のリノール酸エステル、11.0%のリノレン酸エステル、4.6%のパルミチン酸エステル、1.5%のステアリン酸エステルの各成分からなるものを用意する。
この菜種エステル油にHFC−4310を質量比で10%となるように添加して混合した液体を用いることにより、この実施形態の液体EHDポンプは、菜種エステル油の絶縁性を維持しながら高い流動速度が得られるようになる。
上記実施形態の液体EHDポンプの流速を測定するために、図2に示す実験装置を組み立てた。
この実験装置は、液体EHDポンプに相当する本体3と、直流高圧電源(DCHV)4と、レーザドップラ流速計5とからなる。
本体3は、透明なガラス製の容器31内に、液体33と、疑似ドーナツ状電極1および平板電極2を入れたものである。使用した疑似ドーナツ状電極1の寸法は、長さ(軸方向の寸法)Lが10mm、外径aが13mm、内径(穴11の直径)bが3mm、両端面の凸部の曲率半径Rが2.5mmである。使用した平板電極2の寸法は、厚さDが5mm、直径Aが90mmである。各寸法を示す符号は図1に記載されている。
疑似ドーナツ状電極1および平板電極2は、容器31内で図1の配置となるように、それぞれ支持部材によって支持されている。疑似ドーナツ状電極1の支持部材は、枠体12と、その下端に配置された2本の棒材13からなる。両棒材13により、疑似ドーナツ状電極1の周面が、180°離れた位置で挟持されている。
平板電極2の支持部材は、平板電極2を載せるベーク板(ベークライト製の平板)21と、ベーク板21から垂直に立ち上がる2本の腕材22からなる。2本の腕材22は平板電極2を挟んで対向配置されるように、下端がベーク板21に固定されている。ベーク板21上の両腕材22の間に、平板電極2が載せられてねじ止めされている。腕材22の上端は容器31の蓋32に固定されている。
容器31の蓋32は、中央に穴32aを有し、直流高圧電源4からの導線41は、この穴32aを通って容器31内に入っている。そして、図2では省略されているが、この導線41の先端が疑似ドーナツ状電極1の周面に接続されている。また、平板電極2にはアース用の導線が取り付けられて、この導線の先端が接地されている。
レーザドップラ流速計5は、レーザの焦点が、疑似ドーナツ状電極1の中心軸に沿った上部の、疑似ドーナツ状電極1から1mm離れた位置になるように設置してある。
実施形態に記載した菜種エステル油にHFC−4310を、質量比で、1%、5%、7%、10%、20%、50%となるように添加して混合することにより、混合率の異なる混合液を調製した。各混合液を容器3内の液体33として用い、疑似ドーナツ状電極1に直流高圧電源4から、6kV、8kV、10kV、12kV、14kV、16kVの電圧をそれぞれ付与して、レーザドップラ流速計5により前記焦点位置での液体33の流速を測定した。この測定結果を図3および4にグラフで示す。
図3は、流速と印加電圧との関係を示すグラフである。図4は、HFC−4310の混合率と、印加電圧16kVでの液体33の流速との関係を示すグラフである。
図3から、印加電圧およびHFC−4310混合率の増加に伴って、流速が速くなることが分かる。図4から、印加電圧が16kVの場合には、HFC−4310混合率が1〜10%の範囲では、混合率の増加に伴って流速が急激に速くなるが、10%を超える範囲では流速の増加率が飽和することが分かる。
一方、前記各混合液の電流密度の測定を、ガード電極付き平行平板電極と微小電流測定用増幅器を備えた測定装置を用い、直流高電圧を、電界強度が5kV/mmとなるように付与して測定した。その結果を、HFC−4310の混合率と電流密度との関係を示すグラフにまとめた。このグラフを図5に示す。
図5から、HFC−4310混合率の増加に伴って電流密度は指数関数的に増加し、混合率10質量%の場合には0.01μA/cm2 程度の電流密度になることが分かる。そのため、菜種エステル油にHFC−4310を10質量%程度の混合率で添加した液体を用いることにより、実施形態の液体EHDポンプは変圧器用のポンプとしても使用可能となる。
また、菜種エステル油にエタノールを1〜11質量%となるように添加して混合することにより、混合率の異なる混合液を調製し、この混合液についても電流密度の測定を同様に行った。その結果を、HFC−4310を添加した場合のデータと合わせて、図6のグラフに示す。なお、このグラフの縦軸は対数表示となっている。
図6から、菜種エステル油に添加する液体がエタノールの場合とHFC−4310の場合を比較すると、同じ混合率で、HFC−4310の場合の方がエタノールの場合よりも電流密度が著しく低い(すなわち、絶縁性が著しく高い)ことが分かる。
そして、HFC−4310を添加した場合は、混合率が50質量%でも0.1μA/cm2 以下の電流密度になっている。そのため、菜種エステル油にHFC−4310を10〜50質量%の混合率(あるいは10質量%以上の混合率)で添加した液体を用いることにより、実施形態の液体EHDポンプは、HFC−4310の混合率が高い場合(例えば20質量%以上の場合)には容器の構造を工夫することを前提として、変圧器用のポンプとしても使用可能となる。
本発明の実施形態に相当する液体EHDポンプを構成する、疑似ドーナツ電極(第1の電極)と平板電極(第2の電極)、およびこれらの配置を示す断面図である。 実施形態の液体EHDポンプの流速を測定するために組み立てた実験装置を示す斜視図である。 実施例の測定により得られた、流速と印加電圧との関係を示すグラフである。 実施例の測定により得られた、HFC−4310の混合率と、印加電圧16kVでの液体の流速との関係を示すグラフである。 実施例の測定により得られた、HFC−4310の混合率と電流密度との関係を示すグラフである。 実施例の測定により得られた、HFC−4310およびエタノールの混合率と電流密度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 疑似ドーナツ電極(第1の電極)
2 平板電極(第2の電極)
3 本体(液体EHDポンプ)
31 容器
33 液体
4 直流高圧電源
5 レーザドップラ流速計

Claims (7)

  1. 第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に直流電圧を付与することによりEHDポンピング現象が生じる液体EHDポンプにおいて、
    前記液体として、ハイドロフルオロカーボンおよびハイドロフルオロエーテルの少なくともいずれか一つを使用することを特徴とする液体EHDポンプ。
  2. 第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に直流電圧を付与することによりEHDポンピング現象が生じる液体EHDポンプにおいて、
    前記液体として、絶縁性液体に、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、およびハイドロフルオロエーテルの少なくともいずれか一つを添加した混合液を使用することを特徴とする液体EHDポンプ。
  3. 前記EHDポンピング現象は、前記両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる現象である請求項1または2記載の液体EHDポンプ。
  4. 前記EHDポンピング現象は、前記両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる現象であり、
    前記ハイドロフルオロカーボンはHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )からなる請求項1記載の液体EHDポンプ。
  5. 前記EHDポンピング現象は、前記両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる現象であり、
    前記ハイドロフルオロカーボンはHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )であり、前記ハイドロクロロフルオロカーボンはHCFC−123(示性式:CHCl2 CF3 )であり、前記ハイドロフルオロエーテルはHFE−7100(示性式:C4 9 OCH3 )またはHFE−7200(示性式:C4 9 OC2 5 )からなる請求項2記載の液体EHDポンプ。
  6. 第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる「EHDポンピング現象」が生じる液体EHDポンプにおいて、
    前記第1の電極は、円筒体の両端面が滑らかな凸状になっている形状の疑似ドーナツ電極であり、第2の電極は平板電極であり、疑似ドーナツ電極の前記凸状端面と、平板電極の平板面とを対向させ、
    前記液体として、菜種エステル油とハイドロフルオロカーボンHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )とを、ハイドロフルオロカーボンHFC−4310の含有率が1質量%以上50質量%以下となるように混合した液体を用いることを特徴とする液体EHDポンプ。
  7. 第1の電極および第2の電極が、所定の隙間を開けて対向配置された状態で、液体中に浸漬されており、前記両電極間に所定強度の電圧を付与することにより、「前記液体中の分子がイオンに解離する反応」の速度と、その逆反応である「イオンが結合して分子になる反応」の速度が異なる状態になって、前記第1または第2の電極の対向面付近に、当該電極と異なる極性のイオンからなるヘテロチャージ層が形成され、当該電極とヘテロチャージ層との間に生じる引力の総合バランスによって前記液体が流動し、その方向が決まる「EHDポンピング現象」が生じる液体EHDポンプにおいて、
    前記第1の電極は、円筒体の両端面が滑らかな凸状になっている形状の疑似ドーナツ電極であり、第2の電極は平板電極であり、疑似ドーナツ電極の前記凸状端面と、平板電極の平板面とを対向させ、
    前記液体として、菜種エステル油とハイドロフルオロカーボンHFC−4310(示性式:CF3 (CHF)2 2 5 )とを、ハイドロフルオロカーボンHFC−4310の含有率が10質量%となるように混合した液体を用いることを特徴とする液体EHDポンプ。
JP2004080401A 2004-03-19 2004-03-19 液体ehdポンプ Expired - Lifetime JP4523307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004080401A JP4523307B2 (ja) 2004-03-19 2004-03-19 液体ehdポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004080401A JP4523307B2 (ja) 2004-03-19 2004-03-19 液体ehdポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005269809A true JP2005269809A (ja) 2005-09-29
JP4523307B2 JP4523307B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=35093761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004080401A Expired - Lifetime JP4523307B2 (ja) 2004-03-19 2004-03-19 液体ehdポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4523307B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7914262B2 (en) * 2006-12-01 2011-03-29 Kanazawa Institute Of Technology Electrohydrodynamic pump (EHD pump) with electrode arrangement
JP2013118075A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Canon Inc 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影システム
JP2014033150A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Kanazawa Inst Of Technology 磁気レオロジー流体
JP2014512793A (ja) * 2011-04-06 2014-05-22 ポステック アカデミー−インダストリー ファウンデーション マイクロポンプ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04320498A (ja) * 1991-04-19 1992-11-11 Kao Corp 冷凍機作動流体用組成物
JP2002184624A (ja) * 2000-12-18 2002-06-28 Fuji Electric Co Ltd 自然冷却式変圧器
JP2003284316A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Ryoichi Hanaoka 電気流体力学ポンプ
JP2004068898A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Kazuyuki Mitsui 電気応答流体及び流体装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04320498A (ja) * 1991-04-19 1992-11-11 Kao Corp 冷凍機作動流体用組成物
JP2002184624A (ja) * 2000-12-18 2002-06-28 Fuji Electric Co Ltd 自然冷却式変圧器
JP2003284316A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Ryoichi Hanaoka 電気流体力学ポンプ
JP2004068898A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Kazuyuki Mitsui 電気応答流体及び流体装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7914262B2 (en) * 2006-12-01 2011-03-29 Kanazawa Institute Of Technology Electrohydrodynamic pump (EHD pump) with electrode arrangement
JP2014512793A (ja) * 2011-04-06 2014-05-22 ポステック アカデミー−インダストリー ファウンデーション マイクロポンプ
US9726161B2 (en) 2011-04-06 2017-08-08 Postech Academy-Industry Foundation Micropump
JP2013118075A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Canon Inc 放射線発生装置及びそれを用いた放射線撮影システム
JP2014033150A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Kanazawa Inst Of Technology 磁気レオロジー流体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4523307B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chiesa et al. Experimental investigation of the dielectric and cooling performance of colloidal suspensions in insulating media
Jeong et al. Experimental study of electrohydrodynamic pumping through conduction phenomenon
Abdelmalik et al. Electrical conduction and dielectric breakdown characteristics of alkyl ester dielectric fluids obtained from palm kernel oil
Moazami et al. Electronic simulation of the supported liquid membrane in electromembrane extraction systems: Improvement of the extraction by precise periodical reversing of the field polarity
JP4523307B2 (ja) 液体ehdポンプ
Chakraborty et al. Investigation of dielectric properties of TiO2 and Al2O3 nanofluids by frequency domain spectroscopy at different temperatures
JP5083751B2 (ja) 電気流体力学ポンプ
Amizhtan et al. Impact of surfactants on the electrical and rheological aspects of silica based synthetic ester nanofluids
JP2017095640A (ja) フッ素化炭化水素流体
JP2004504797A (ja) 電気流体力学的伝導ポンプ
Mohamed et al. Deformation of bulk dielectric fluids under corona-initiated charge injection
Amalanathan et al. Modeling of Spinning disk system for charging tendency of ester-based TiO 2 nanofluids along with its interfacial zone
Grav et al. Currents in AC stressed liquid insulated needle plane gap
CN109541408B (zh) 一种低沸点绝缘液体绝缘特性测试腔
Klas et al. Electrical breakdown and volt-ampere characteristics in water vapor in microgaps
Das et al. Impulse performance of synthetic esters based-nanofluid for power transformer
Grassi et al. Heat transfer enhancement in a vertical annulus by electrophoretic forces acting on a dielectric liquid
Murugesan et al. Experimental Investigation of Electrical and Rheological Properties of Modified Punga Oil
Abdul Halim et al. Understanding electrohydrodynamic (EHD) performance of corona discharge via particle image velocimetry (PIV)
Zhakin et al. High voltage degradation of electrodes caused by electrochemical injection in liquid dielectrics
Mas et al. Flow electrification in power transformers: temperature influence on space charge distribution and charge accumulation in pressboard
KR101866638B1 (ko) 수중 플라즈마 방전을 이용한 그래핀 플레이크의 제조 및 입자 표면의 그래핀 코팅 방법 및 장치
Parlia et al. Ion-pair conductivity theory: mixtures of non-polar media with non-ionic surfactant
Testi Heat transfer enhancement in a dielectric coolant by electroconvection in point-plane geometry
Ghunem et al. Dynamics of dry-band arcing on silicone rubber in the inclined plane test under AC,+ DC and− DC voltages

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100114

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4523307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term