JP2005265645A - 電磁弁特性試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オイルへの気泡の混入を防止することができる電磁弁特性試験装置を提供する。
【解決手段】 オイル3を貯留したタンク11の底部中央に吐出口13を設け、吐出口13より供給路14へ通流するオイル3を電磁弁2に供給する。タンク11内に供給パイプ21を設け、供給パイプ21を、タンク11のオイル3内に挿入する。空気供給源からの加圧空気23をレギュレータ22で一定圧に制御し、供給パイプ21を介してタンク11内へ供給する。供給パイプ21の外周部に、供給パイプ21を包囲する円筒状の仕切筒41を設け、仕切筒41の上端42を、オイル3の液面43より上方へ突出し、かつ仕切筒41の下端44を供給パイプ21下端の噴出口31より下方へ延出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁弁の特性試験を行う際に用いられる電磁弁特性試験装置に関する。
従来、油圧電磁弁の特性を検査する際には、オイルを一定の圧力で供給する装置が必要となり、その装置としては、図3に示すような圧送装置101が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この圧送装置101は、オイル111を貯留するタンク112を備えており、レギュレータ113からの加圧空気を噴出する噴出パイプ114が油中に挿入されている。これにより、噴出パイプ114の噴出口115高さでの圧力を一定に保持することで、水頭圧による変化をキャンセルして、一定圧のオイル111を供給できるように構成されている。
特開平9−202397号公報
しかしながら、このような圧送装置にあっては、加圧空気が油中に噴出されるため、オイル111に気泡が混入してしまう。
この気泡を含有したオイル111を用いて油圧電磁弁の特性試験を行うと、気泡の体積変化などによって、本来の特性と異なる結果が得られる恐れがあった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、オイルへの気泡の混入を防止することができる電磁弁特性試験装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1の電磁弁特性試験装置にあっては、タンクに貯留されたオイル内にパイプが挿入され、該パイプの噴出口より噴出される空気の供給によって、当該タンクから試験対象となる電磁弁へ供給されるオイルの圧力を一定に保持する電磁弁特性試験装置であって、前記パイプの外周部に当該パイプを包囲する筒状の仕切を設け、該仕切の上端を前記オイルの液面より上方へ突出するとともに、当該仕切の下端を前記噴出口より下方へ延出した。
すなわち、供給圧を一定に保つ為に油中に挿入されたパイプより空気が供給された際には、前記パイプの噴出口から噴出された空気が気泡となってオイル内に混入される。
このとき、前記パイプの外周部には、当該パイプを包囲する筒状の仕切が設けられており、この仕切の下端は、前記噴出口より下方に達している。このため、前記パイプから噴出した気泡は、前記パイプと前記仕切との間に形成された通流経路を通って上昇する。
そして、前記仕切は、その上端がオイルの液面より上方へ突出している。このため、前記通流経路を上昇する気泡は、前記パイプと仕切間の通流経路を逸脱すること無く、液面上方へ放出される。
また、請求項2の電磁弁特性試験装置においては、前記仕切の下端部に、当該仕切下端から下方へ向けた流れを阻止するとともに、この流れを上方へ向けて方向転換するガイドを設けた。
すなわち、パイプの噴出口から噴出する気泡の勢いが強い場合には、気泡が仕切の下端より流出する恐れがある。
しかし、前記仕切の下端部には、当該仕切下端から下方へ向けた流れを阻止するとともに、この流れを上方へ向けて方向転換するガイドが設けられている。このため、前記気泡が前記仕切の下端より流出した場合には、この気泡は、前記ガイドによって上方へ向けて折り返され、上昇方向へ方向転換される。
以上説明したように本発明の請求項1の電磁弁特性試験装置にあっては、油中に挿入されたパイプより噴出した空気が気泡となってオイル内に混入した場合であっても、この気泡を、パイプと該パイプの外周部に設けられた仕切との間に形成された通流経路を介して上昇させ、その上方の液面から放出させることができる。
これにより、試験対象となる電磁弁に供給されるオイルへの気泡の混入を防止することができる。よって、気泡混入に起因する影響を排除した特性試験を行うことができる。
また、請求項2の電磁弁特性試験装置においては、パイプから噴出する気泡の勢いが強い場合であっても、この気泡を、仕切下端部のガイドによって上方へ向けて折り返し、上昇方向へ方向転換することができる。これにより、オイル内に混入した気泡を上昇させ、その上方の液面から放出させることができる。
したがって、パイプから噴出した気泡が仕切下端より流出し、オイル内に滞留する恐れのある場合と比較して、気泡混入による特性試験への影響を防止することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる電磁弁特性試験装置1を示す図であり、該電磁弁特性試験装置1は、特性試験を行う電磁弁2に一定圧のオイル3を供給する装置である。
すなわち、この電磁弁特性試験装置1は、オイル3を貯留するタンク11を備えてなり、油面より上方に形成された上部空間12は、密閉されている。また、このタンク11の底部中央には、吐出口13が設けられており、この吐出口13より供給路14へ通流するオイル3は、ブロック15に設けられた試験対象となる電磁弁2に供給されるように構成されている。
前記タンク11内には、供給パイプ21が設けられており、該供給パイプ21は、前記タンク11に貯留されたオイル3内に挿入されている。この供給パイプ21は、レギュレータ22を介して図外の空気供給源に接続されており、該空気供給源からの加圧空気23を前記レギュレータ22で一定圧に制御し、前記供給パイプ21を介してタンク11内へ供給できるように構成されている。
これにより、前記供給パイプ21の噴出口31高さでの圧力が低下した際には、タンク11内へ加圧空気23を供給することで、前記噴出口31高さでの圧力が一定となるように構成されており、オイル3の減少に伴った水頭圧の変化をキャンセルして、一定圧のオイル3を電磁弁2に供給できるように構成されている。
前記供給パイプ21の外周部には、当該供給パイプ21を包囲する円筒状の仕切筒41が設けられている。該仕切筒41は、その上端42が前記オイル3の液面43より上方へ突出するとともに、当該仕切筒41の下端44が前記供給パイプ21下端の噴出口31より下方へ延出する長さ寸法に設定されている。これにより、前記供給パイプ21と前記仕切筒41との間には、前記供給パイプ21の噴出口31より供給された加圧空気23による気泡45,・・・が通流する通流経路46が前記供給パイプ21の外周部に形成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、電磁弁2への供給圧を一定に保つ為に油中に挿入された供給パイプ21より圧縮空気23が供給された際には、前記供給パイプ21の噴出口31から噴出された圧縮空気23が気泡45,・・・となってオイル3内に混入される。
このとき、前記供給パイプ21の外周部には、当該供給パイプ21を包囲する仕切筒41が設けられており、この仕切筒41の下端44は、前記供給パイプ21の噴出口31より下方に達している。このため、前記供給パイプ21から噴出した気泡45,・・・は、前記供給パイプ21と前記仕切筒41との間に形成された通流経路46を通って上昇する。
そして、この仕切筒41は、その上端42がオイル3の液面43より上方へ突出している。このため、前記通流経路46を上昇する気泡45,・・・は、前記供給パイプ21と前記仕切筒41間の通流経路46を逸脱すること無く、液面43より上方の上部空間12へ放出される。
このように、油中に挿入された供給パイプ21より噴出した圧縮空気23が気泡45,・・・となってオイル3内に混入した場合であっても、この気泡45,・・・を、供給パイプ21と該供給パイプ21の外周部に設けられた仕切筒41との間に形成された通流経路46を介して上昇させ、その上方の液面43から放出させることができる。
これにより、試験対象となる電磁弁2に供給されるオイル3への気泡45,・・・の混入を防止することができる。よって、気泡混入に起因する影響を排除した特性試験を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と異なる部分に付いてのみ説明する。
すなわち、前記仕切筒41の下端部には、気泡流出防止ガイド51が設けられている。該気泡流出防止ガイド51は、前記仕切筒41の下端開口部52に対向する円板状の底面部53と、該底面部53の周縁より起立した円筒状の側壁部54とによって容器状に形成されており、前記仕切筒54下端と前記底面部53との間には、間隙が確保されている。これにより、前記供給パイプ21より噴出した気泡45,・・・が前記仕切筒41の下端開口部52より流出しようとする下方へ向けた流れ55を前記底面部53によって阻止するとともに、この流れ55を前記側壁部54によって上方へ向けて方向転換できるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記供給パイプ21の噴出口31から噴出する気泡45,・・・の勢いが強い場合には、気泡45,・・・が仕切筒41の下端より流出する恐れがある。
しかし、前記仕切筒41の下端部には、当該仕切筒41の下端開口部52から下方へ向けた流れ55を阻止するとともに、この流れ55を上方へ向けて方向転換する気泡流出防止ガイド51が設けられている。このため、前記気泡45,・・・が前記仕切筒41の下端開口部52より流出した場合には、この気泡45,・・・は、前記気泡流出防止ガイド51によって上方へ向けて折り返され、上昇方向へ方向転換される。
このように、供給パイプ21から噴出する気泡45,・・・の勢いが強い場合であっても、この気泡45,・・・を、仕切筒41下端部に設けられた気泡流出防止ガイド51によって上方へ向けて折り返し、上昇方向へ方向転換することができる。これにより、オイル3内に混入した気泡45,・・・を上昇させ、その上方の液面43から放出することができる。
したがって、供給パイプ21から噴出した気泡45,・・・が仕切筒41下端開口部52から流出し、オイル3内に滞留する恐れのある場合と比較して、気泡45,・・・混入による特性試験への影響を防止することができる。
そして、前記気泡45,・・・を、タンク11底部の吐出口13から遠ざける効果も合わせて得ることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態を示す模式図である。 従来の圧送装置を示す模式図である。
符号の説明
1 電磁弁特性試験装置
2 電磁弁
3 オイル
11 タンク
21 供給パイプ
31 噴出口
41 仕切筒
43 液面
45 気泡
51 気泡流出防止ガイド

Claims (2)

  1. タンクに貯留されたオイル内にパイプが挿入され、該パイプの噴出口より噴出される空気の供給によって、当該タンクから試験対象となる電磁弁へ供給されるオイルの圧力を一定に保持する電磁弁特性試験装置であって、
    前記パイプの外周部に当該パイプを包囲する筒状の仕切を設け、該仕切の上端を前記オイルの液面より上方へ突出するとともに、当該仕切の下端を前記噴出口より下方へ延出したことを特徴とする電磁弁特性試験装置。
  2. 前記仕切の下端部に、当該仕切下端から下方へ向けた流れを阻止するとともに、この流れを上方へ向けて方向転換するガイドを設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁弁特性試験装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105606355A (zh) * 2016-02-26 2016-05-25 余姚市三力信电磁阀有限公司 一种大型综合水气电磁阀检测系统
CN110514421A (zh) * 2019-08-23 2019-11-29 安徽天豪制冷设备有限公司 一种适用于电磁阀生产质量的综合在线评估系统

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