JP2005265621A - 磁気検出素子及び磁気方位測定装置 - Google Patents

磁気検出素子及び磁気方位測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 検出コイルよりも内側における内部磁界の強度を均一にする。
【解決手段】 軟磁性材料からなる磁気コア25と、磁気コア25に流れる磁界を検出する検出コイル23,27と、磁気コア25を励磁する励磁コイル21,29とからなり、検出コイル23,27は、磁気コア25の長手方向に巻回され、励磁コイル21,29は、検出コイル23,27が長手方向に巻回されている磁気コア25の長手方向に巻回されている磁気検出素子2aを用いることにより課題を解決する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、地磁気方位測定する磁気検出素子及び磁気方位測定装置に関する。
従来、地磁気等の外部磁界と、磁気センサ装置の間の方位角を得るものとして、フラックスゲート式磁気センサ等の種々のものがある。ここで、フラックスゲート式磁気センサの原理について説明する。
フラックスゲート式磁気センサは、図24に示すように、磁性体からなるコアに検出コイルと、検出コイルを挟んで励磁コイルを巻回した構造を持ち、励磁コイルを挟んでなる検出コイルは、相互に差動接続、つまり互いに逆向きに巻かれた状態でその一端どうしが接続される。
このようなフラックスゲート型磁気センサは、励振コイルに交流電流(励振電流)を流すことによってコアに沿って発生する交流磁束が、各検出コイルの内部を互いに逆向きに貫くことになる。この状態でセンサに外部磁気が作用すると、その磁気による磁束は、各検出コイルに対して同方向に作用するため、各検出コイルを貫いている交流磁束は、結局、外部磁気によって互いに逆向きにバイアスが掛った状態となり、その検出コイルの両端から、外部磁気に比例し、かつ、励振電流の2倍の周波数の交流電圧信号を取り出すことができる。この交流電圧信号を例えば交流増幅器で増幅し、整流した後に検波することによって、外部磁気に比例した電圧信号を得ることができ、感度が良好で温度に対して安定した磁気センサとなる。
また、このようなフラックスゲート式磁気センサを小型化するために、従来半導体等の製造で使われてきた薄膜プロセス等を用いて、超小型化が図られるようになった。
特開平11−23683号公報
ところで、薄膜プロセスにより形成される薄膜フラックスゲート式磁気センサは、図25に示すように、所定のパターンニングにより基板上にコアを巻回してなる検出コイルと励磁コイルが形成されている。なお、図25では、薄膜化のために、検出コイルと、励磁コイルを同一層上に形成し、コアの長手方向に交互(1対1)に巻回す構造(以下、「3層1対1構造」という。)となっている。
しかしながら、薄膜フラックスゲート型磁気センサは、3層1対1構造の場合には、励磁コイルの巻線の間に検出コイルが入り込む部分が存在することになるため、検出コイルが巻かれている領域においては、励磁コイルの巻線間隔が広くなってしまう。
また、励磁コイルに流す電流により発生する磁界の強度は、コイル導体からの距離に反比例するので、励磁コイルが巻かれている領域と比較して、検出コイルが巻かれている領域(励磁コイルの間隔が広い領域)においては、磁界強度は低下してしまう。また、薄膜フラックスゲート型磁気センサの構造を、コアの長手方向に検出コイルを2巻きし、励磁コイルを3巻きするパターンが複数形成されてなる構造(以下、「3層2対3構造」という。)のように励磁コイルを検出コイルよりも多くコアの周囲に巻き回した場合であっても、磁界強度は励磁コイルの箇所で低下してしまう。
したがって、同一の層に励磁コイルと検出コイルが混在している場合には、磁気センサ内の部位ごとの磁界強度分布の不均一性が大きくなってしまい、その結果、検出コイルの検出動作に不均一が生じてしまう。
さらに、コイル全体でみた場合、コイル同士の間隔が広い部位では、漏れ磁束が増加するため、励磁効率が低下してしまう。
また、薄膜フラックスゲート式磁気センサは、動作原理としてコアの飽和を必要とするため、励磁電流が大きくなる欠点がある。したがって、少ない電流でコアが飽和するように励磁効率を高めることが重要となる。
また、検出コイルは、ファラデーの法則に従い、コイル断面と鎖交する磁束の変化を最小とするような逆起電力を発生する。この信号が検出信号となるが、この信号に含まれている2次高調波成分により、センサ外部の被測定磁界強度を検出する。そのため、検出コイル断面と鎖交する磁束を増やすことにより、逆起電力を増し出力の感度及びSN比を向上させる必要がある。
これらの特性向上のためには、コイルの巻数を増やすことが有効な手段であるが、実際にはサイズ及び抵抗値等の制約から巻数は上限が決められてしまうので、限られた巻数の中で、コアの励磁及びコアに発生する磁束の検出の効率を最適化する必要がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、コアにかかる強度分布が一定となり、かつ、励磁効率が低下しない磁気検出素子及び磁気方位測定装置の提供を目的とする。
本発明に係る磁気検出素子は、上述の課題を解決するために、軟磁性材料からなる磁気コアと、外部磁界を検出する検出コイルと、磁気コアを励磁する励磁コイルとからなり、検出コイルは、磁気コアの長手方向に沿って巻回され、励磁コイルは、磁気コアの長手方向に沿って巻回されている検出コイルの外側に、長手方向に沿って巻回されている。
また、本発明に係る磁気方位測定装置は、上述の課題を解決するために、指向性を有する2個以上の磁気検出素子を、それらの指向性が異なるように一定規則で等間隔に配置してなる磁気検出手段と、上記磁気検出手段の各磁気検出素子からの電磁変換出力を順次スイッチングして取り出す取り出し手段と、上記取り出し手段により順次スイッチングされて取り出された上記電磁変換出力が所定の条件となったか否かを判断する条件判断手段と、上記条件判断手段の判断結果に基づいて磁気方位情報を出力する方位情報出力手段とを備え、上記磁気検出手段は、軟磁性材料からなる磁気コアと、外部磁界を検出する検出コイルと、上記磁気コアを励磁する励磁コイルとからなり、上記検出コイルは、上記磁気コアの長手方向に沿って巻回され、上記励磁コイルは、上記磁気コアの長手方向に沿って巻回されている上記検出コイルの外側に、長手方向に沿って巻回されている。
本発明に係る磁気検出素子は、磁気コアの長手方向に巻回されてなる内周側コイルを検出コイルとし、外周側コイルを励磁コイルとするので、コイル内部の磁界強度の不均一性を少なくすることが可能となり、磁界検出動作の安定性を向上することが可能となる。また、本発明に係る磁気検出素子は、磁界発生効率を高くすることができる。
また、本発明に係る磁気方位測定装置は、磁気検出素子群が磁気コアの内周側コイルを検出コイルとし、外周側コイルを励磁コイルとするので、磁気コアの長手方向における励磁コイルの導体の間隔が原理的には薄膜プロセスのパターンニングの分解能により決定される間隔まで狭めることができるので、コイル内部の磁界強度の不均一性を少なくすることが可能となり、磁界検出動作の安定性を向上することが可能となる。また、本発明に係る磁気方位測定装置は、磁気コアの長手方向における励磁コイルの導体の間隔を狭めることにより、漏れ磁束を減少させ、磁界発生効率を向上することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。この実施の形態は、図1に概略構成を示すように、本願発明に係る指向性を有する磁気検出素子複数個からなる磁気検出素子群2を備え、磁気検出素子群2の各磁気検出素子の電磁変換出力を、検出・増幅回路3により順次スイッチングして取り出し、取り出した電磁変換出力が所定の条件となったときに、外部磁界の方位情報を生成する磁気方位測定装置1である。
磁気検出素子群2としては、後述するようにフラックスゲート方式、磁気抵抗素子、ホール素子等を用いることができる。この磁気検出素子群2と検出・増幅回路3とが、磁気検出部4を構成している。
制御部5は、磁気検出素子群2の後述する励磁コイルを励磁するための励磁信号や、検出・増幅回路3にて各時期検出素子の電磁変換出力を取り出し、方位情報を出力するための制御信号を生成して、各部に供給する。
なお、本実施の形態では、説明の便宜上磁気検出素子の数を16個とするが、2個以上であれば、3,4,5,6,7,・・・15、さらには17,18,19,・・・24・・・30個でもよい。もちろん、31個以上でもよい。また、2個(nは1以上の整数)でもよい。具体的には、2,4,8,16,32,64,128,256個でもよい。磁気検出素子が多くなれば、磁気方位の測定を精細に行うことができる。
磁気検出素子群2内の例えば16個の磁気検出素子2a〜2pは、それらの指向性が異なるように、例えば、円周上に一定規則で等間隔に配置される。すなわち、磁気検出素子群2は、磁気検出素子2a〜2pの配置の仕方や、後述する励磁コイルや、検出コイルの巻き方などに特徴がある。
ここで、磁気検出素子2a〜2pの構造及び動作について説明する。なお、磁気検出素子2a〜2pは、すべて同一の構造であるため、以下では、磁気検出素子2aと総称する。磁気検出素子2aは、図2に示すように、軟磁性材料からなる磁気コア10と、それを励磁する励磁コイル11と、外部磁界を検出する検出コイル12から構成されており、フラックスゲート型のセンサである。
励磁コイル11に電流ieを流すと、磁気コア10内には図3に示すような励磁磁界(磁束)Hieが発生する。励磁電流ieを交流信号とすることにより、磁気コア10内磁束Hieも時間tに対して交流的に変化し、各々の検出コイル12には電磁誘導の法則により誘導電圧eが発生する。励磁電流の振幅を大きくし、磁化力をある程度以上に大きくしても磁気コア10の磁束密度Bは図4に示すように増加しなくなり飽和状態となって、検出コイル誘導電圧eが大きく歪むこととなる。ここで、磁気検出素子2aに外部から磁界Hが印加された場合、磁気コア10内磁束は励磁磁束Hieと外部磁界Hによる磁束が加算されたものとなる(Hie+H)。このため、外部磁界Hの強度に応じ、磁気コア10の飽和点が図5に示すように正または負側にシフトする。これにより、検出コイル誘導電圧eは、正負非対称な波形となる。これは誘導電圧の2次高調波成分が変化することと等価である。このため、誘導電圧信号を励磁信号の2倍の周波数で同期検波することにより、外部磁界強度Hに応じた電圧変化を取り出すことが可能となる。
また、磁気検出素子2aは、薄膜プロセスにより形成される薄膜素子であってもよい。ここで、薄膜プロセスについて図6を用いて以下に説明する。
先ず、Si等の非磁性材料よりなる基板20上に、絶縁層31を介して、Cuをメッキして第1の下層コイル21を形成する。この第1の下層コイル21は、後述の第1の上層コイル29と接続され、外周側コイルとして磁気コア25にスパイラル状に巻回しされることになる。第1の下層コイル21上と基板20上の一部には、第1の下層コイル21を保護すると共に、この第1の下層コイル21と第2の下層コイル23との絶縁を図るための第1のコイル絶縁層22を、例えばフォトレジストを熱硬化して形成する。
また、第1のコイル絶縁層22の上部に第2の下層コイル23を形成する。この第2の下層コイル23は、後述する第2の上層コイル27と接続され、内周側コイルとして磁気コア25にスパイラル状に巻回しされることになる。第2の下層コイル23上と第1のコイル絶縁層22上の一部には、第2の下層コイル23を保護すると共に、この第2の下層コイル23と磁気コア25の絶縁を図るための第2のコイル絶縁層24を、例えばフォトレジストを熱硬化して形成する。
第2のコイル絶縁層24の上には、例えばCo系アモルファス合金をリフトオフしてなる磁気コア25を形成する。このCo系アモルファス合金は、熱処理と磁場によって誘導磁気異方性を付与及び除去できる材料である。
さらに、磁気コア25の上には、磁気コア25と後述する第2の上層コイル27とを絶縁するための第3のコイル絶縁層26を、例えばフォトレジストを熱硬化して形成する。
第3のコイル絶縁層26上には、第2の上層コイル27を前記第2の下層コイル23と同様にCuをメッキして形成する。そして、第2の上層コイル27上と第3のコイル絶縁層26上の一部には、第2の上層コイル27を保護するための第4のコイル絶縁層28を、例えばフォトレジストを熱硬化して形成する。
また、第4のコイル絶縁層28上には、第1の上層コイル29を前記第1の下層コイル21と同様にCuをメッキして形成する。そして、第1の上層コイル29上と第4のコイル絶縁層28上の一部には、第1の上層コイル29を保護するための保護層30を、例えばフォトレジストを熱硬化して形成する。
このようにして磁気検出素子2aは、非磁性基板20上に薄膜プロセスにより、磁気コア25と、磁気コア25最近傍の第2の上層コイル27と第2の下層コイル23が接続されてなる内周側コイルと、第1の上層コイル29と第1の下層コイル21が接続されてなる外周側コイルとが形成される。
また、例えば、磁気コア25近傍の内周側コイルを励磁用のコイルとし、外周側コイルを検出用のコイルとした場合、図7に示すように、コイルに時計回りの電流が流れているときには、右ねじの法則にしたがって、内周側コイル(励磁コイル)の内側及び外側に磁束が発生する。このとき、内周側コイルの磁気コア25を含めた内側と、外側で発生する磁束の向きが異なる。なお、センサの感度に直接寄与するのは磁気コア25内部を通る磁束である。
検出コイルである外周側コイルは、励磁コイルの外側に配置されているため、励磁コイル内側及び外側の両方の磁束と鎖交することになる。検出コイルからみて、励磁コイルの内側及び外側の両方に生じている互いに異なる向きの磁束は、打ち消しあい(キャンセル)全体の磁束数は減少することになり、検出コイルの検出感度も悪化してしまう。
そこで、本願発明に係る磁気検出素子2aでは、図8に示すように、内周側コイルを検出用のコイルとし、外周側コイルを励磁用のコイルとして用いる。磁気検出素子2aは、励磁コイルに時計回りの電流が流れている場合、右ねじの法則にしたがって、外周側コイル(励磁コイル)の内側には、同一方向の磁束が発生する。したがって、内周側コイル(検出コイル)の内側はすべて同一方向に磁束が発生することになり、磁気コア25内を通る磁束を損なうことなく検出コイルと鎖交し、検出感度に寄与することになる。
このような特徴を有する磁気検出素子2aからなる磁気検出素子群2は、図9に示すように、16個の磁気検出素子2a〜2pを、それらの指向性が異なるように一定規則で等間隔で配置してなる。ここでは、特に円周上に等間隔で配置している。
上述したように、磁気検出素子2aは、磁気コアの長手方向に巻回されてなる内周側コイルを検出コイルとし、外周側コイルを励磁コイルとするので、図10から明らかなように、コイル内部の磁界強度の不均一性を少なくすることが可能となり、磁界検出動作の安定性を向上することが可能となる。なお、図10において、太実線は、本願発明に係る磁気検出素子(以下、「本願実施例1」という。)の磁界強度−磁気コア長さの特性を示しており、細実線は、磁気コアの長手方向に交互(1対1)に検出コイルと励磁コイルを巻回す従来の磁気検出素子(以下、「従来例1」という。)の磁界強度−磁気コア長さの特性を示しており、破線は、磁気コアの長手方向に所定比(2対3)で検出コイルと励磁コイルが巻回されてなる磁気検出素子(以下、「従来例2」という。)の磁界強度−磁気コア長さの特性を示す。
また、図11に、本願実施例1と、従来例1と、従来例2における磁界強度−起磁力の特性を示す。本願実施例1は、従来例1及び従来例2よりも低い起磁力で磁界強度が飽和することが分かる。この結果は、本願発明に係る磁気検出素子の磁界発生効率が高いことを示している。
次に、磁気方位測定装置の詳細な構成について図12を参照して説明する。特に図1の検出・増幅回路3に相当する部分や、制御部5に相当する部分の詳細な構成について説明する。なお、説明の便宜上、地磁気を電気信号に変換する方式として公知技術であるフラックスゲート方式を用い、検出素子数を16個とする。もちろん、磁電変換方式として他の方式(例えば磁気抵抗素子、ホール素子など)を用いることも可能であり、また、検出素子数を16個以外の数とすることも可能である。図1の検出・増幅回路3に相当する部分は、スイッチング回路40、同期検波回路41、増幅回路42、条件判断回路43、出力インターフェース回路44からなる。また、制御部5に相当する部分は、発振器45、分周回路46、ドライブ回路47からなる。
図12において、磁気検出素子群2の16個の磁気検出素子2aからの検出出力である誘導電圧信号は、スイッチング回路40の電子スイッチ部48に供給される。電子スイッチ部48は、16個の電子スイッチS1・・・,S15,S16からなり、16個の磁気検出素子2aからの検出出力を受け取る。電子スイッチ部48の16個の電子スイッチは、スイッチング回路内のエンコーダ49からのデジタル出力によって順次ある周期毎に切り換わり、切り換えた誘導電圧信号を同期検波回路41に供給する。
同期検波回路41は、誘導電圧信号を励磁信号の2倍の周波数で同期検波し、増幅回路42に供給する。増幅回路42は、同期検波された誘導電圧信号を後段回路で信号を処理するのに十分なレベルに増幅するとともに、高周波成分をLPF50により除去し、条件判断回路43に供給する。
スイッチング回路40と同期検波回路41とは、各磁気検出素子からの電磁変換出力をスイッチングし、さらにスイッチングされた信号を所定の周波数により同期検波して外部磁界強度に応じた電圧変化を取り出す取り出し手段である。
条件判断回路43は、増幅回路42からの出力波形が一定条件(例えば、最大)となった際に、トリガ信号trを発生し、出力インターフェース回路44へ供給する。なお、一定条件としては、上記出力波形が最小、又はゼロクロスとなったこととしてもよい。
出力インターフェース回路44は、条件判断回路43が発生したトリガ信号trにより、スイッチング信号(ディジタル)をホールドし、例えばピーク時を検出し、出力することで方位情報DIとする。また、外部機器に対し方位情報DI出力を行うためのタイミング調整などを行う。
発振器45は、磁気検出素子群2の励磁コイルにドライブ回路47を介して供給する信号、スイッチング回路40に供給されて電子スイッチ部48を切り換えるための信号、同期検波回路41に供給されて同期検波用の制御信号の基になる周波数fの信号を発振する。
分周回路46は、発振器45からの周波数fの信号を、f/2に分周してドライブ回路47に供給する。また、発振器45からの周波数fの信号を、f/2、f/2n+1・・・f/2n+mに分周することにより、例えば16進のカウンタを構成し、数列1,2・・・16をエンコーダ49を介して電子スイッチ部48の各電子スイッチS1〜S16へ供給する。
ドライブ回路47は、分周回路46からのf/2の信号を用いて磁気検出素子群2の励磁コイルを駆動する。励磁コイルは、後述するように、磁気検出素子毎に設けられたり、あるいは全ての磁気検出素子に共通に設けられている。
スイッチング回路40は、分周回路46を16進のカウンタとして構成した際に、f/2、f/2n+1・・・f/2n+mの信号に基づいた数列1,2・・・16を受け取り、エンコーダ49にて電子スイッチ部48の各電子スイッチを切り換えるためのディジタル出力に変換する。
前記数列1,2・・・16をエンコーダ49にて変換したデータは、各電子スイッチS1〜S16のセンサ出力に一対一で対応しているので、個々の検出コイルの位置(方向)に対応することになる。つまり、順次スイッチングされたセンサ出力信号が、条件判断回路43で判断されるある一定条件となったタイミングの、外部磁界の方位をディジタル的に表した値となる。このディジタル的な値を用いれば外部磁界の方位を知ることができる。
次に、スイッチング回路40の構成について詳細に説明する。前述のようにスイッチング回路40は、16個の磁気検出素子2a〜2pの電磁変換出力の読み出しを電気的に行う16個の電子スイッチS1〜S16を有する電子スイッチ部48と、電子スイッチ部48の16個の電子スイッチS1〜S16の切り換えを制御するディジタル出力を生成するエンコーダ49とを備えてなる。そして、スイッチング回路40は、16個の磁気検出素子の出力を分周回路46から供給されたf/2、f/2n+1・・・f/2n+mよりなる16進カウンタからの数列にしたがったディジタル値に基づいて順次切り換える。
次に、分周回路46の構成について詳細に説明する。分周回路46は、バイナリカウンタにより構成され、発振器45からの周波数fをクロックCLK端子から取り入れて、f/2、f/2、f/2n+1・・・f/2n+mを出力する。f/2の信号は、ドライブ回路47に供給される。また、f/2、f/2n+1・・・f/2n+mの信号に基づいた数列1,2・・・16をスイッチング回路40のエンコーダ49に供給する。また、この分周回路46は、出力インターフェース回路44にもf/2、f/2n+1・・・f/2n+mの信号に基づいた数列1,2・・・16を選択的に供給する。
次に、出力インターフェース回路44の詳細な構成について説明する。出力インターフェース回路44は、ラッチ51を有し、条件判断回路43からのトリガ信号trに基づいて、例えばピーク時のスイッチング信号をホールドし、方位情報DIを出力する。
次に、本実施の形態の磁気方位測定装置の動作の詳細を説明する。図13は、磁気検出素子群2の各磁気検出素子2a〜2pを模式的に示している。また、外部磁界Hが矢印の方向から印加されていることを示している。
図2に示したように、外部磁界Hに対する、軟磁性体コア40内の磁束は、コア接線と外部磁界方向の方位角に対し正弦波状の分布となる。つまり、コア接線が磁界と平行となる近傍で最大値MAX、反平行となる部分で最小値MINとなり、その間の部分では、正弦波状に連続的な変化をする。このような磁束の分布に対し、検出コイルをコアの局部にのみ巻回し、同様の検出コイルを等間隔で16個配置した場合、各検出コイルからの出力は、コイル近傍のコア内磁束分布に従い分布することとなる。
これらの検出コイルからの出力を、スイッチング回路により、時系列的に順次スイッチングすれば、前記コイル位置(方位)による出力分布に従い、図14に示すように、時間に対し段階的に変化する正弦波状の信号が得られる。
このため、スイッチング回路40は、検出コイルと同期検波回路41の間に配置され、検出コイルの出力を順次スイッチングする。電気信号によりon/off可能な、ある周期ごとに、切換を行っていく方法を採る。これら電子スイッチS1〜S16群は前述したようにエンコーダ49からのディジタル信号によって切り換えられる。
ここで、検出コイルの数を、2となるよう設定すれば(ディジタルで回路を組みやすくなる)、このスイッチング回路40を容易に形成できる。つまり、励磁信号をバイナリカウンタにより分周し(f/2、f/2n+1・・・f/2n+mに分周して)個々のスイッチのon/off信号とすることができる。
このスイッチング信号は、個々の検出スイッチ(センサ出力)に一対一で対応している。つまり、個々の検出コイルの位置(方向)に対応することとなる。その為、順次スイッチングされたセンサ出力信号が、ある一定条件となったタイミングの、スイッチング信号は、外部磁界の方位をディジタル的に表した値となる。
例えば、条件判断回路43は、スイッチングされた出力信号が最大(正のピーク)となった事を検出したら、トリガ信号trを発生し、このトリガ信号trにより、出力インターフェース回路44がスイッチング信号を保持する。この出力インターフェース回路44で、保持されたスイッチング信号は、外部磁界Hに平行な検出コイル位置をディジタル的に表したものである。したがって、センサ素子に対する外部磁界Hの方位を知ることができる。
例えば、図13においては、磁気検出素子2gの出力が最大MAXとなり、検出素子番号(方位)‘7’をダイレクトにディジタル値「0111」として出力する(図14)。
また、図13においては、磁気検出素子2oの出力が最小MINとなり、検出素子番号(方位)‘15’をダイレクトにディジタル値「1111」として出力する(図14)。
このように、本実施の形態の磁気方位測定装置1は、磁気検出素子群2の各磁気検出素子2a〜2pからの電磁変換出力を、取り出し手段となるスイッチング回路40と同期検波回路41が順次スイッチングして取り出し、条件判断回路43が取り出された電磁変換出力が所定の条件となったか否かを判断し、その判断結果に基づいて方位情報出力手段である出力インターフェース回路44が磁気方位情報DIを出力するので、演算手段や回転等のメカ的な動作を不要とし、また簡単な構成で量産性に影響を及ぼすことがなく、さらに高精度に方位を測定することができる。
なお、磁気方位測定装置1が用いる磁気検出素子群2は、図13に示した具体例(磁気検出素子群2)に限定されるものではなく、他の具体例を用いることもできる。以下には、磁気検出素子群2のいくつかの他の具体例について説明する。
第1の他の具体例は、ループ状の一つの磁気コアを16個の磁気検出素子2aで共通に用いてなる図15に示す磁気検出素子群60である。そして、各励磁コイル71と検出コイル72は等間隔に形成されている。磁気コア70は軟磁性材料からなる。
図15を用いて説明すると、各磁気検出素子60a〜60pは、共通のループ状磁気コア70を16等分割したそれぞれの部分に形成されている。磁気検出素子60a〜60pは、図6に示したように、励磁コイル71と検出コイル72が、各磁気検出素子毎に磁気コア70に巻回しされており、等価回路は、図16に示すようになる。
この磁気検出素子群60にあっても、図3〜図5に示したように磁化力をある程度以上に大きくすれば磁気コアの磁束密度Bは増加しなくなり飽和状態となって、検出コイル誘導電圧eが大きく歪むこととなる。そして、外部から磁界Hが印加された場合、磁気コア内磁束は励磁磁束Hieと外部磁界Hによる磁束が加算されたものとなる(Hie+H)。このため、外部磁界Hの強度に応じ、磁気コアの飽和点が正または負側にシフトし、検出コイル誘導電圧eは、正負非対称な波形となる。
このため、磁気検出素子群60を用いた磁気方位測定装置1にあっても、誘導電圧信号を励磁信号の2倍の周波数で同期検波することにより、外部磁界強度Hに応じた電圧変化を取り出すことが可能となる。
また、第2の他の具体例は、ループ状の一つの磁気コアを16個の磁気検出素子で共通に用いてなり、さらに一つの励磁コイルを16個の磁気検出素子で共通に用いてなる図17に外観を示す磁気検出素子群80である。検出コイルは、各磁気検出素子80a〜80p毎に磁気コア90に巻回しされている。
図17及び図18を用いて説明すると、各磁気検出素子80a〜80pは、共通のループ状磁気コア90を16等分割したそれぞれの部分に形成されている。また、励磁コイル91は全ての磁気検出素子で共通に用いられるように磁気コア部全体に連続して巻回しされている。等価回路は、図19に示すようになる。なお、この具体例は、非磁性基板上に、磁気コア、励磁コイル、検出コイルを薄膜形成することにより構成されている。
図18は、薄膜形成された素子の詳細を示す図である。図18(a)は、励磁コイル91の層と検出コイル92の層とからなり、磁気コア90の上側に巻回しされている上層コイルを示しており、図18(b)は、上層コイルと下層コイルが巻回される磁気コア90を示しており、図18(c)は、励磁コイル91の層と検出コイル92の層とからなり、磁気コア90の下側に巻き回しされている下層コイルを示している。
この磁気検出素子群80にあっても、磁化力をある程度以上に大きくすれば磁気コア90の磁束密度Bは増加しなくなり飽和状態となって、検出コイル誘導電圧eが大きく歪むこととなる。そして、外部から磁界Hが印加された場合、磁気コア内磁束は励磁磁束Hieと外部磁界Hによる磁束が加算されたものとなる(Hie+H)。このため、外部磁界Hの強度に応じ、磁気コアの飽和点が正または負側にシフトし、検出コイル誘導電圧eは、正負非対称な波形となる。
このため、磁気検出素子群80を用いた磁気方位測定装置1にあっても、誘導電圧信号を励磁信号の2倍の周波数で同期検波することにより、外部磁界強度Hに応じた電圧変化を取り出すことが可能となる。特に、この磁気センサ部は、励磁コイルを共通化することにより、シンプルな構成となる。
また、第3の他の具体例は、ループ状の一つの磁気コアを16個の磁気検出素子で共通に用い、また一つの励磁コイルを16個の磁気検出素子で共通に用いてなり、さらに16個の検出コイルの一端を共通とした図20に外観を示す磁気検出素子群100である。
図20及び図21を用いて説明すると、各磁気検出素子100a〜100pは、共通のループ状磁気コア101を16等分割したそれぞれの部分に形成されている。また、励磁コイル102は全ての磁気検出素子で共通に用いられるように磁気コア部全体に連続して巻回しされている。等価回路は、図22に示すようになる。なお、この具体例についても第2の他の実施例同様、非磁性基板上に、磁気コア、励磁コイル、検出コイルを薄膜形成することにより構成されてもよい。
図21は薄膜形成された素子の詳細を示している。図21(a)は、励磁コイル102の層と検出コイル103の層とからなり、磁気コア101の上側に巻回しされている上層コイルを示しており、図21(b)は、上層コイルと下層コイルが巻回される磁気コア101を示しており、図21(c)は、励磁コイル102の層からなり、磁気コア101の下側に巻回しされている下層コイルを示している。等価回路は、図22に示すようになる。
この磁気検出素子群100にあっても、磁化力をある程度以上に大きくすれば磁気コアの磁束密度Bは増加しなくなり飽和状態となって、検出コイル誘導電圧eが大きく歪むこととなる。そして、外部から磁界Hが印加された場合、磁気コア内磁束は励磁磁束Hieと外部磁界Hによる磁束が加算されたものとなる(Hie+H)。このため、外部磁界Hの強度に応じ、磁気コアの飽和点が正または負側にシフトし、検出コイル誘導電圧eは、正負非対称な波形となる。
このため、磁気検出素子群100を用いた磁気方位測定装置1にあっても、この磁気検出素子群100により得られる、誘導電圧信号を励磁信号の2倍の周波数で同期検波することにより、外部磁界強度Hに応じた電圧変化を取り出すことが可能となる。特に、この磁気センサ部は、励磁コイルを共通化し、検出コイルの一方の端子を共通化しているので、さらにシンプルな構成となる。
また、図13に示した磁気検出素子群2は、各磁気検出素子を、円周上に配置して構成したが、多角形の外周上に形成してよいのはもちろんである。例えば、8個の磁気検出素子を8角形の周上に配置したり、16個の磁気検出素子を16角形の周上に配置してもよい。
また、図23に示すように、放射状に8個の磁気検出素子を配置した構成の磁気検出素子群110を用いてもよい。なお、各磁気検出素子110a〜110hは、図2に示したように磁気コア上に励磁コイルと検出コイルを巻回ししている。
この磁気検出素子群110によっても、外部磁界と平行な磁気検出素子は、電磁変換出力を最大とするので、図1に示す磁気方位測定装置1において用いることができる。もちろん、16個の磁気検出素子を放射状に配置すれば、正確な磁気方位を測定することができる。
また、条件判断回路43における、一定条件としては、最大値を採る他に、例えば最小値(負のピーク)あるいは、一定電圧値(例えばゼロクロス点)等が使える。
したがって本願発明に係る磁気方位測定装置1は、磁気検出素子群2が磁気コアの内周側コイルを検出コイルとし、外周側コイルを励磁コイルとするので、磁気コアの長手方向における励磁コイルの導体の間隔が原理的には薄膜プロセスのパターンニングの分解能により決定される間隔まで狭めることができるので、コイル内部の磁界強度の不均一性を少なくすることが可能となり、磁界検出動作の安定性を向上することが可能となる。
また、本願発明に係る磁気方位測定装置1は、磁気コアの長手方向における励磁コイルの導体の間隔を狭めることにより、漏れ磁束を減少させ、磁界発生効率を向上することが可能となる。
また、図1における磁気検出素子群としては、フラックスゲートを用いる他に、例えば磁気抵抗素子、磁気インピーダンス素子、ホール素子等を用いる事が出来る。
また、本願発明に係る磁気検出素子群は、薄膜プロセスを用いたフラックスゲート型磁気センサのみならず、従来のようにバルク型センサであっても良く、この場合であっても、励磁コイルを磁気コアの長手方向に沿って、外周側から隙間なく巻回すことができるので、コイル内部の磁界強度を均一化することができ、また、漏れ磁束を減少させ、磁界発生効率を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態となる、磁気方位測定装置の概略構成を示すブロック図である。 磁気検出素子の詳細な構成を示す図である。 励磁磁界の変動を示す図である。 磁気コアのB−H特性図である。 外部磁界の影響を受けた磁気コアのB−H特性図である。 薄膜プロセスによる磁気検出素子の形成を説明するための図である。 内周側コイルを励磁コイルとし、外周側コイルを検出コイルとした場合における磁束の向きを示す図である。 内周側コイルを検出コイルとし、外周側コイルを励磁コイルとした場合における磁束の向きを示す図である。 磁気方位測定装置で用いる磁気検出素子群の配置図である。 磁気検出素子の構造の違いによる磁界強度とコア長さの特性を示す図である。 磁気検出素子の構造の違いによる起磁力と磁界強度の特性を示す図である。 磁気方位測定装置の詳細な構成を示す回路図である。 円周状に配置した磁気検出素子を示す図である。 磁気検出素子の出力をスキャンした波形図である。 磁気検出素子群の第1の他の具体例の外観図である。 第1の他の具体例の等価回路である。 磁気検出素子群の第2の他の具他例の外観図である。 第2の他の具体例の分解図である。 第2の他の具体例の等価回路である。 磁気検出素子群の第3の他の具他例の外観図である。 第3の他の具体例の分解図である。 第3の他の具体例の等価回路である。 磁気検出素子群のさらに他の具体例の模式図である。 フラックスゲート型磁気センサの構造を示すブロック図である。 薄膜フラックスゲート型磁気センサの構造を示す断面図である。
符号の説明
1 磁気方位測定装置、2,60,80,100,110 磁気検出素子群、2a〜2p,60a〜60p,80a〜80p,100a〜100p,110a〜110h 磁気検出素子、3 検出・増幅回路、4 磁気検出部、5 制御部、10,70,90,101 磁気コア、11 励磁コイル、12 検出コイル、20 基板、21 第1の下層コイル、22 第1のコイル絶縁層、23 第2の下層コイル、24 第2のコイル絶縁層、25 磁気コア、26 第3のコイル絶縁層、27 第2の上層コイル、28 第4のコイル絶縁層、29 第1の上層コイル、30 保護層、40 スイッチング回路、41 同期検波回路、42 増幅回路、43 条件判断回路、44 出力インターフェース回路、45 発振器、46 分周回路、47 ドライブ回路、48 電子スイッチ部、49 エンコーダ、50 LPF、51 ラッチ

Claims (4)

  1. 軟磁性材料からなる磁気コアと、
    外部磁界を検出する検出コイルと、
    上記磁気コアを励磁する励磁コイルとからなり、
    上記検出コイルは、上記磁気コアの長手方向に沿って巻回され、
    上記励磁コイルは、上記検出コイルの外側に、上記磁気コアの長手方向に沿って巻回されていることを特徴とする磁気検出素子。
  2. 上記励磁コイルは、上記磁気コアの長手方向に沿って巻回されている上記検出コイルの外側に、n層(n>1)に渡って上記長手方向に巻回されていることを特徴とする請求項1記載の磁気検出素子。
  3. 上記磁気コア、上記検出コイル及び上記励磁コイルは、非磁性基板上に薄膜プロセスにより形成されることを特徴とする請求項1記載の磁気検出素子。
  4. 指向性を有する2個以上の磁気検出素子を、それらの指向性が異なるように一定規則で等間隔に配置してなる磁気検出手段と、
    上記磁気検出手段の各磁気検出素子からの電磁変換出力を順次スイッチングして取り出す取り出し手段と、
    上記取り出し手段により順次スイッチングされて取り出された上記電磁変換出力が所定の条件となったか否かを判断する条件判断手段と、
    上記条件判断手段の判断結果に基づいて磁気方位情報を出力する方位情報出力手段とを備え、
    上記磁気検出手段は、軟磁性材料からなる磁気コアと、外部磁界を検出する検出コイルと、上記磁気コアを励磁する励磁コイルとからなり、
    上記検出コイルは、上記磁気コアの長手方向に沿って巻回され、
    上記励磁コイルは、上記磁気コアの長手方向に沿って巻回されている上記検出コイルの外側に、長手方向に沿って巻回されていることを特徴とする磁気方位測定装置。
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