JP2005265481A - マーカ、モーションキャプチャ、及びモーションキャプチャの設定方法 - Google Patents

マーカ、モーションキャプチャ、及びモーションキャプチャの設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像カメラにおいてマーカから十分な光量を得ること。撮像カメラによるマーカの検出漏れを防ぐこと。また、撮像カメラの受光光量とモーションキャプチャの領域の大きさの両者を満足すること。
【解決手段】 マーカ1は発光素子2と、所定の散乱角を有するレンズ7とを備えた構成とし、レンズ7は発光素子の放射面に着脱自在とし、レンズの装着により所定の散乱角の散乱光を発光する。マーカが発光する散乱光の散乱角を設定自在とすることによって、マーカの検出に要する撮像カメラの受光光量を確保すると共に、モーションキャプチャを行う領域内のマーカを検出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、モーションキャプチャに関し、特にモーションキャプチャに用いるマーカ及びマーカの撮像に関する。
工業、医学の他、スポーツなど種々の分野において、現実の世界にある物体を計算機上に取り込み、計算機上で種々の処理を行うことが試みられている。例えば、人や物の移動あるいは物体の形状の情報を取得して、人や物の移動解析や、仮想空間の形成等に利用される。
しかし、実際に評価したい人や物体は様々な環境下で作業を行うため、必ずしもこれら情報を取得するに適した場所ではない。また、現実世界を行われている事象をそのまま計算機上に取り込むには、人や物体等の対象物やその周辺環境に時間をとらせず、作業に支障が生じないことが必要である。
従来、このような現実の世界にある物体を計算機上に取り込む手法として、モーションキャプチャと呼ばれるものが知られている。このモーションキャプチャは、人などの動体の動きをシミュレートするものである。
モーションキャプチャとして、例えば光学式のモーションキャプチャが知られている。光学式のモーションキャプチャでは、演技者の体の動きを計測したい場所にマーカを取り付け、このマーカをカメラで撮像することにより、マーカの位置から各部の動きを計測する。
高精度が得られる光学式のモーションキャプチャでは、人体全体の動きを取得するために人体の各部の位置を撮像カメラ等によって検出する。この人体各部の位置検出を、撮像カメラが撮像した画像データの画像処理で行うには、膨大なデータ量をデータ処理する必要があり、処理時間を要する。
モーションキャプチャでは、人体の様々な動きを高速で処理する必要がある。そのため、撮像カメラの画像データをデータ処理することによって人体各部の位置を検出することは、モーションキャプチャ装置のシステム規模が大きくなるという問題や、処理速度が遅くリアルタイムでの処理に適さないという問題がある。特に、モーションキャプチャにより取得した情報に基づいて、撮像カメラを人体に追尾させる場合には、高速処理が求められる。
このような観点から、反射率の高い素材を使ったマーカを人体に取り付け、複数台のカメラでマーカからの反射光を撮像して、その3次元位置を測定する光学式モーションキャプチャが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
なお、出願人は、モーションキャプチャシステムに関して先に特許出願を行っている(特許文献2,3参照)
特開2003−106812号公報(段落0006,0008) 特願2002−379536 特願2003−116631
モーションキャプチャの精度を高めるには、マーカの位置検出の精度を高める必要がある。マーカとして反射率の高い素材を用いる場合には、マーカを照射する光源が必要である。光源は、人体が様々な位置や姿勢をとった場合にも常にマーカを照射する必要がある。そのため、設置位置や光量の設定が容易ではないという問題がある。
この問題を解決するために、マーカを発光型とすることが考えられる。自発光型のマーカとしてLEDを用いたものが考えられる。しかしながら、通常のLEDは光が発散するため、マーカから離れた位置に設置する撮像カメラには十分な光量が届かず、マーカの検出が困難となるという問題がある。特に、広域モーションキャプチャの場合には、撮像カメラとマーカとの距離は長くなるため、この問題は顕著なものとなる。
また、平行光線を発するLEDも開発されており、このようなLEDを用いれば、マーカから遠い位置に設置された撮像カメラであってもマーカから十分な光量が得ることができる。しかしながら、モーションキャプチャでは一つのマーカを複数のカメラで同時に撮像することが必要であるのに対して、平行光線を発するLEDの光線を受光できる撮像カメラは1台にとどまるため、平行光線を発するLEDを用いたマーカをモーションキャプチャに適用することはできない。
このように、自発光型マーカの発光光線は、散乱角の大きな光線あるいは平行光線であるため、モーションキャプチャに不適であるという問題がある。
なお、LED等の発光素子の発光は3次元方向であり、散乱の広がりの程度は立体角で表されるが、散乱に偏りがないとした場合にはいずれの断面においても散乱角は等しくなるため、ここでは、散乱の広がりの程度を断面での散乱角で表すものとする。
また、所定の散乱角を有する自発光型マーカが得られたとしても、撮像カメラが受光する光量を増やすには、マーカと撮像カメラとの距離を短くしなければならず狭域のモーションキャプチャに限定されるという問題があり、マーカと撮像カメラとの距離を長くして広域のモーションキャプチャを実現させようとすると、撮像カメラの受光量が減少するためマーカの検出が難しくなるという問題がある。このように、モーションキャプチャでは、撮像カメラの受光光量とモーションキャプチャの領域の大きさの両者を満足することはできない。
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、撮像カメラにおいてマーカから十分な光量を得ることを目的とし、また、撮像カメラによるマーカの検出漏れを防ぐことを目的とし、また、撮像カメラの受光光量とモーションキャプチャの領域の大きさの両者を満足することを目的とする。
本発明は、マーカが発光する散乱光の散乱角を設定自在とすることによって、マーカの検出に要する撮像カメラの受光光量を確保すると共に、モーションキャプチャを行う領域内のマーカを検出することができる。また、撮像カメラの受光光量とモーションキャプチャの領域の大きさの両者を満足するに要する最小の撮像カメラの設置台数を設定することができる。
なお、前記したように、LED等の発光素子の発光は3次元方向であって散乱の広がりの程度は立体角で表されるが、散乱に偏りがないとした場合にはいずれの断面においても散乱角は等しくなるため、ここでは、散乱の広がりの程度を断面での散乱角で表すものとする。
本発明は、マーカの形態及びモーションキャプチャの形態を含むほかに、モーションキャプチャにおけるマーカの選択方法の形態、モーションキャプチャの撮像カメラの配置方法の形態を含むものである。
本発明のマーカの第1の態様は、発光素子と、所定の散乱角を有するレンズとを備えた構成であり、レンズは発光素子の放射面に着脱自在とし、レンズの装着により所定の散乱角の散乱光を発光するものである。
発光素子に取り付けるレンズによって散乱角を設定することができるため、撮像カメラにおける受光光量や、モーションキャプチャの領域の大きさの等の条件を満たす散乱角を有するレンズを選択することによって、撮像カメラにおいてマーカから十分な光量を得ることができ、また、撮像カメラによるマーカの検出漏れを防ぐことができる。
また、本発明のマーカの第2の態様は、発光素子と、散乱角を異にする複数のレンズを有するレンズ群とを備えた構成であり、レンズ群から選択されたレンズを発光素子の放射面に装着し、このレンズの装着により所定の散乱角の散乱光を発光する。
レンズ群は散乱角を異にする複数のレンズを備えており、このレンズ群の中から所定の散乱角を持つレンズを選択して発光素子に装着する。これによって、発光素子は所定の散乱角の散乱光を発光することができる。レンズの選択において、所定の散乱角がモーションキャプチャの領域に適したものとすることにより、撮像カメラにおいてマーカからの受光光量を十分なものとすることができる。
本発明のマーカの第1,2の態様において、発光素子は平行光を発光するものとすることができる。また、発光素子は、大きな散乱角を持つLEDとすることもできる。このとき得られるマーカの散乱角は、選択されるレンズの散乱角と発光素子自体が持つ散乱角との組み合わせで定まる。
本発明のモーションキャプチャは、撮像カメラに写し込まれたマーカの画像データからマーカの位置を解析して、マーカ及び/又はマーカを装着した対象物の動きを解析するモーションキャプチャであって、散乱光を発光するマーカと、対象物の閉じた移動領域を内側に囲んで配置すると共に、マーカの散乱光を撮像する複数の撮像カメラとを備えた構成とし、マーカの散乱光の散乱角は、移動領域の外縁上の任意の点において、複数の撮像カメラの内で隣接する任意の3台の撮像カメラの両端の撮像カメラを望む角度の内の最大角度を最小角度とする。
マーカの散乱光の散乱角を上記のように設定することによって、モーションキャプチャが備える撮像カメラの少なくとも2台は移動領域内にあるマーカを撮像することができ、この少なくとも2台の撮像カメラによる画像データからマーカの3次元位置を検出することができる。
また、マーカの散乱光の散乱角は、予め設定された複数の散乱角の中において、最大角度よりも大きな角度の内で最小の散乱角に設定する。これにより、移動領域内のマーカを少なくとも2台の撮像カメラで撮像するという条件を満たす中で、マーカの散乱角を最小とすることができる。撮像カメラでの受光光量ができるだけ多いことが望ましいことを考慮すると、マーカの散乱角はできるだけ小さい角であることが望ましく、上記したマーカの散乱角の設定により、マーカの3次元位置が検出できる条件の中で最も多くの受光光量を得ることができる。
本発明のモーションキャプチャのマーカの選択方法は、モーションキャプチャを行う移動領域である対象物が移動する範囲が定まっている場合に、この移動領域内に存在するマーカを少なくとも2台の撮像カメラが撮像できるように、予め用意しておいたマーカから適当なマーカを選択する方法である。
当該モーションキャプチャのマーカの選択方法は、撮像カメラに写し込まれたマーカの画像データからマーカの位置を解析して、マーカ及び/又はマーカを装着した対象物の動きを解析するモーションキャプチャにおいて、散乱光の散乱角が異なる複数のマーカから一つのマーカを選択する方法であり、対象物の閉じた移動領域を内側に囲んで配置される複数の撮像カメラに対し、移動領域の外縁上の任意の点において、複数の撮像カメラの内で隣接する任意の3台の撮像カメラの両端の撮像カメラを望む角度の最大角に対して、複数のマーカから散乱角が最大角よりも大きなマーカの内で最小の角度を持つマーカを選択する。
この選択方法によってマーカを選択することにより、移動領域内に存在するマーカを少なくとも異なる角度から撮像した画像データが得られるため、マーカの3次元位置を取得することができる。
また、本発明のモーションキャプチャの撮像カメラの配置方法は、モーションキャプチャを行う移動領域である対象物が移動する範囲が定まり、また、この移動領域内に存在するマーカが定まっている場合に、この移動領域内に存在するマーカを少なくとも2台の撮像カメラが撮像できるように撮像カメラを適当な位置に配置する方法である。
当該モーションキャプチャの撮像カメラの配置方法は、撮像カメラに写し込まれたマーカの画像データからマーカの位置を解析して、マーカ及び/又はマーカを装着した対象物の動きを解析するモーションキャプチャにおいて、閉じた移動領域内の対象物を撮像する撮像カメラの配置方法であり、マーカの散乱光を撮像する複数の撮像カメラを、移動領域を内側に囲んで配置し、移動領域の外縁上の任意の点において複数の撮像カメラの内で隣接する任意の3台の撮像カメラの両端の撮像カメラを望む角度の最小角を、マーカの散乱光の散乱角よりも大きく設定する。
この配置方法による撮像カメラの配置は、撮像カメラと移動領域との角度により定めることができ、この配置方法によって撮像カメラを配置することにより、移動領域内に存在するマーカを少なくとも異なる角度から撮像した画像データが得られるため、マーカの3次元位置を取得することができる。
また、この配置方法によれば、マーカの3次元位置を取得するに要する撮像カメラの台数を低減させることができる。
本発明によれば、撮像カメラにおいてマーカから十分な光量を得ることができる。また、撮像カメラによるマーカの検出漏れを防ぐことができる。
また、撮像カメラの受光光量とモーションキャプチャの領域の大きさの両者を満足することができる。
以下、本発明の実施の形態について参照しながら説明する。
図1はモーションキャプチャの概略を説明するための図である。広域モーションキャプチャでは、2段階の手順により被写体の動作を取得する。
図1(a)は第1段階を示し、初期フレームにおいて、世界座標系などの統一座標系において各カメラ101A〜101Dの位置姿勢を、キャリブレーションボードやチェックパターン等の基準物体110を用いて初期状態を求める。
図1(b)は第2段階を示し、次フレームにおいて、ビデオカメラ映像と同期して取得し記録するデータ処理装置100を用いて、各カメラ101A〜101Dの各時点の振る舞いを、各時点のパン、チルト、ズーム、フォーカスの位置を記録し、初期状態からの状態変位を取得してキャリブレーションを動的に変化させる。これによって、広域空間を移動する被写体を、カメラの首を振りながら撮像し、モデル解析等によって被写体111の動作を取得する。
この基準物体や被写体等の対象物の位置検出を、対象物に取り付けたマーカを検出することで行う。
以下、図2〜図4を用いて本発明のマーカの構成例について説明する。本発明のマーカは発光型マーカであって、発光素子とレンズとを含み、発光素子の放射面上にレンズを着脱自在に取り付けられ、同一の発光素子に対して異なる散乱角を持つレンズを交換自在としている。
図2は、本発明のマーカの第1の構成例である。第1の構成例のマーカ1は、発光素子2を有する発光部と、この発光部に対して着脱自在のレンズ7とを備える。図2(a)は発光部の概略断面を示している。発光部は、発光素子2と、この発光素子2に接続されるリード3と、発光素子2で発光した光を反射させる反射面4と、反射面4で反射された光を外部に放射する放射面6を形成する前面樹脂部5を備え、発光素子2はリード3を介して接続されるバッテリー9によって駆動することができる。放射面6から放射される光10は、反射面4によって平行光線あるいは平行光線に近い散乱角が小さな光線に形成される。なお、以下、光の散乱の程度を立体角に代えて散乱角で説明するものとする。
図2(b)は、この発光部に対して着脱自在で交換自在なレンズ7の一例を示している。レンズ7A,7Bは、入射面7a及び放射面7bを有しており、入射面7aを発光部の放射面6に取り付けることによって、発光部から放射された光の散乱角を変更する。レンズ7A,7Bは散乱角が異なり、入射面7aから入射した光を所定の散乱角に散乱させて放射面7bから放射させる。レンズの散乱角は、例えば放射面の曲率によって調整することができる。
レンズ7と発光部との着脱は、例えば、レンズ7の入射面7aと発光部の放射面6との間に透光性の接着剤を塗布することで行うほか、入射面7aと放射面6とを密着させ、図示しない保持部材で保持固定することで行うことができる。図2(c),(d)は、それぞれ散乱角が異なるレンズ7A,7Bを取り付けた状態を示している。
この構成により、マーカ1から放射される光の散乱角は、発光部に取り付けるレンズ7を交換することにより定めることができる。
図3は、本発明のマーカの第2の構成例である。第2の構成例のマーカ11は、前記した第1の構成例と同様の、発光素子12を有する発光部と発光部に対して着脱自在のレンズ17とを備える構成において、レンズ17をケース18と一体に形成するものである。図3(a)は発光部の概略断面を示し、前記図2(a)で示した構成と同様に、発光部は、発光素子12と、この発光素子12に接続されるリード13と、発光素子12で発光した光を反射させる反射面14と、反射面14で反射された光を外部に放射する放射面16を形成する前面樹脂部15を備え、発光素子12はリード13を介して接続されるバッテリー19により駆動される。放射面16から放射される光20は、反射面14によって平行光線あるいは平行光線に近い散乱角が小さな光線に形成される。
図3(b)は、この発光部に対して着脱自在で交換自在なレンズ17の一例を示している。レンズ17A,17Bは、ケース18A,18Bと一体に形成され、発光部の放射面16と対向する側には入射面17aが形成され、光を放射する側には放射面17bが形成される。
レンズ17A,17Bはケース18A,18Bと一体に形成されているため、ケース18A,18Bを発光部に取り付けることによって、レンズを装着することができる。このとき、入射面17aを発光部の放射面16に密着さえることによって、発光部から放射された光の散乱角を変更する。レンズ17A,17Bは散乱角が異なり、入射面17aから入射した光を所定の散乱角に散乱させて放射面17bから放射させる。レンズの散乱角は、例えば放射面の曲率によって調整することができる。
レンズ17の着脱はケース18を着脱することにより行うことができ、レンズ交換を容易とすることができる。ケース18と発光部との着脱は、ケース18自体が持つ弾性を利用して行うほか、図示しない保持部材で保持固定するようにしてもよい。
図3(c),(d)は、それぞれ散乱角が異なるレンズ17A,17Bを取り付けた状態を示している。
この構成により、マーカ11から放射される光の散乱角は、発光部に取り付けるレンズ17を交換することにより定めることができる。
図4は、本発明のマーカの第3の構成例である。前記した第1,2の構成例が反射型であるのに対して、第3の構成例のマーカ21は透過型であるが、発光素子22を有する発光部と発光部に対して着脱自在のレンズ27とを備える構成の点では同様である。
図4(a)は発光部の概略断面を示し、発光部は、発光素子22と、この発光素子22に接続されるリード23と、発光素子22で発光した光を外部に放射する放射面26を形成する前面樹脂部25を備え、発光素子22はリード23を介して接続されるバッテリー(図示していない)により駆動される。放射面26から放射される光30は、放射面26によって所定の散乱角となる。
図4(b)は、この発光部に対して着脱自在で交換自在なレンズ27の一例を示している。レンズ27A,27Bは、入射面27a及び放射面27bを有しており、入射面27aを発光部の放射面26に取り付けることによって、発光部から放射された光の散乱角を変更する。レンズ27A,27Bは散乱角が異なり、入射面27aから入射した光を所定の散乱角に散乱させて放射面27bから放射させる。レンズの散乱角は、例えば放射面の曲率によって調整することができる。
レンズ27と発光部との着脱は、例えば、レンズ7の入射面27aと発光部の放射面36との間に透光性の接着剤を塗布することで行うほか、入射面27aと放射面26とを密着させ、図示しない保持部材で保持固定することで行うことができる。図4(c),(d)は、それぞれ散乱角が異なるレンズ27A,27Bを取り付けた状態を示している。
この構成により、マーカ21から放射される光の散乱角は、発光部に取り付けるレンズ27を交換することにより定めることができる。
次に、本発明のマーカの散乱角の設定について、図5,6を用いて説明する。図5はマーカと撮像カメラと位置関係、及びこのときのマーカの散乱角を説明するための図である。図5において、撮像カメラ60が撮像する対象物40は移動領域50内を移動するものとし、対象物40にはマーカ41が取り付けられているものとする。マーカ41は発光型マーカであって所定の散乱角の散乱光を発光し、撮像カメラ60はこのマーカ41が発光する光を撮像することによってマーカ41の3次元位置を求めろ。モーションキャプチャはこの3次元位置を用いて対象物40の移動を取得する。
撮像カメラ60が受光するマーカの受光光量ができるだけ多いことが望ましいことから、マーカ41が発光する光の散乱角は小さい角度であることが求められる。一方、マーカ41が発光する光の散乱角が小さい角度である場合には、撮像カメラがマーカ41を捕らえる角度範囲が狭まるため、移動領域50内の任意の位置に存在するマーカ41を検出するには多数の撮像カメラ60を移動領域50の外周に配置する必要がある。
移動領域50を囲むように配置した撮像カメラ60(60A〜60H)によって、移動領域50内の任意の位置に存在するマーカ41を検出するには、少なくとも2台の撮像カメラによってマーカ41が捕らえられる必要がある。
この条件を満たすマーカの散乱角は、移動領域50の外縁51上の任意の位置にあるマーカについて、マーカから撮像カメラ60をみたとき、散乱角の範囲内に隣接する3つの撮像カメラが存在する角度である。
例えば、図5において、移動領域50の外縁51上にあるマーカ41について、隣接する3台の撮像カメラ60A,60B,60Cをその散乱角内とするには、マーカ41はその散乱角として少なくとも、3台の撮像カメラ60A,60B,60Cの内で、その両端の撮像カメラ60Aと60Cとマーカ41とで形成される角度θ1の角度を備える必要がある。
また、同様に、隣接する3台の撮像カメラ60B,60C,60Dをその散乱角内とするには、マーカ41はその散乱角として少なくとも、3台の撮像カメラ60B,60C,60Dの内でその両端の撮像カメラ60Bと60Dとマーカ41とで形成される角度θ2の角度を備える必要がある。
同様に、移動領域50を囲むように配置した撮像カメラ60A〜60Hについて同様して求めた角度θ3、…,θ8を備える必要があり、さらに、これらによって得られた角度(θ1〜θ8)の中で最大の散乱角を最小角度とする。
これによって設定された散乱角であれば、マーカ41が移動領域50内のどの位置に存在したとしても、移動領域50を囲んで配置した撮像カメラ60A〜60Hの少なくとも2台はこのマーカから発光される光を捕らえることができる。
図5は、移動領域50及び撮像カメラ60を配置する配置域61(破線で示している)を円形で示しているが、移動領域50及び配置域61は円形である必要はなく任意とすることができる。
図6は、移動領域50及び設定域61の他の例を示し、閉じた曲線で示される外縁51を有する移動領域50を矩形の配置域61で囲み、この配置域61上に撮像カメラ60A〜60Jが配置される。
この構成は、例えばスタジオ等において、対象物である被写体が移動する領域が移動領域により限定され、この移動領域内を移動する被写体を、スタジオの壁部側の設けた撮像カメラで撮像する際に適用することができる。
このとき、設定されるマーカの散乱角は、撮像カメラの設置台数や設置位置に依存して変わる。したがって、本発明によれば、このような撮像カメラの設置台数や設置位置などの撮像環境に適応したマーカの散乱角を設定することができる。
上記により定められた散乱角を満足するレンズを選択し、前記した本発明のマーカ構成によってマーカを形成することによって、撮像環境に適応したマーカを用いることができる。
図7は、本発明のマーカのレンズ選択を説明するための図である。図7において、マーカ71は、発光部72を複数の散乱角を異にするレンズ73a〜73dを有するレンズ群73を備える。レンズ群73が備えるレンズ73a〜73dは、それぞれ散乱角θ1〜θ4を備えている。使用するマーカは、前記したように撮像環境により散乱角を定め、この定められた散乱角を有するレンズをレンズ群73の中から選択し、発光部72に取り付けることによって構成することができる。なお、定められた散乱角と一致する散乱角を有するレンズがない場合には、この散乱角よりも大きな散乱角のレンズを選択する。
例えば、撮像環境により散乱角θ1が得られた場合には、レンズ群73から散乱角がθ1のレンズ73aを選択し、発光部71に選択したレンズ73aを取り付けることによってマーカ71aを構成し、対象物に取り付ける。また、撮像環境により散乱角θ2が得られた場合には、レンズ群73から散乱角がθ2のレンズ73bを選択し、発光部71に選択したレンズ73bを取り付けることによってマーカ71bを構成し、対象物に取り付ける。
また、本発明の他の形態は、モーションキャプチャの撮像カメラの配置方法に適用することもできる。この撮像カメラの設置方法は、モーションキャプチャを行う移動領域である対象物が移動する範囲が定まり、また、この移動領域内に存在するマーカが定まっている場合において、移動領域内に存在するマーカを少なくとも2台の撮像カメラが撮像できるように撮像カメラを適当な位置に配置する方法である。
図8は、モーションキャプチャの撮像カメラの配置方法を説明するための図である。図8(a)において、撮像カメラ60A,60B,60Cの内少なくとの2台の撮像カメラにより撮像することができる散乱角Θを持つマーカ41が設定されている状態を示している。この状態から次の撮像カメラを配置する場合、移動領域の外縁上の任意の点において複数の撮像カメラの内で隣接する任意の3台の撮像カメラの両端の撮像カメラを望む角度の最小角を、マーカの散乱光の散乱角よりも大きく設定する。
図8(b)は、撮像カメラ60Cに隣接する撮像カメラ60Dの設定状態を説明するものであり、配置する撮像カメラ60Dの配置位置を、マーカ41及び撮像カメラ60Bとなす角度が散乱角Θとなるように設定する。
この処理を、移動領域の周囲で順に繰り返すことによって、撮像カメラの配置位置を定めることができる。
図9は、撮像カメラの他の配置例を示し、閉じた曲線で示される外縁51を有する移動領域50を曲線で示される配置域61で囲み、この配置域61上に撮像カメラ60を配置する。
この構成は、例えばスタジオ等において、対象物である被写体が移動する領域が移動領域、及び撮像カメラが配置される配置が制限されている場合に適用することができる。
この形態によれば、このような対象物が移動する移動領域や、撮像カメラが配置される配置域が制限されている場合に、使用したマーカの散乱角に応じて撮像カメラの配置位置を定めることができる。
図10は、モーションキャプチャ装置のシステム構成例を説明するための図である。図10において、追尾カメラとなる撮像カメラ201A〜201Dは、外部の同期信号発生装置200からの同期信号によって同期がとられている。また、各撮像カメラ201A〜201Dのパン,チルト,ズーム,フォーカスのデータも同期をとってデータ収集機203に収集される。また、データ収集機203は、フレームカウンタ202からフレームカウントを入力してフレーム間のデータ同期もとられる。
データ制御装置204は、これらカメラパラメータのデータと撮像カメラ201A〜201Dからの画像データとを同期を合わせてまとめ、映像データ記憶装置205に蓄積する。ホスト制御装置206は、映像データ記憶装置205の蓄積するデータ、及びカメラパラメータ記憶装置のデータを入力し、シミュレーションを行うことができる。
本発明は、運動の解析やリハビリテーションへの適用、スポーツ中継への適用、人によるカメラ操作ができない環境への適用とう、様々な分野に適用することができる。
モーションキャプチャの概略を説明するための図である。 本発明のマーカの第1の構成例である。 本発明のマーカの第2の構成例である。 本発明のマーカの第3の構成例である。 マーカと撮像カメラと位置関係、及びこのときのマーカの散乱角を説明するための図である。 移動領域と設定域61の他の例を示す図である。 本発明のマーカのレンズ選択を説明するための図である。 本発明のモーションキャプチャの撮像カメラの配置方法を説明するための図である。 本発明の撮像カメラの他の配置例を示す図である。 モーションキャプチャ装置のシステム構成例を説明するための図である。
符号の説明
1,11,21…マーカ
2,12,22…発光素子
3,13,23…リード
4…反射面
5,15,25…前面樹脂部
6,16,26…放射面
7,7A,7B,17,17A,17B,27A,27B…レンズ
7a,17a,27a…入射面
7b,17b,27b…放射面
18,18A,8B…ケース
9,19…バッテリー
10,20,30…光
40…対象物
41…マーカ
50…移動領域
51…外縁
60,60A〜60H…撮像カメラ
61…設置域
71,71a,71b…マーカ
72…発光部
73…レンズ群
73a〜73d…レンズ
100…データ処理装置
110…基準物体
111…対象物
101A〜101D…撮像カメラ
200…同期信号発生装置
201A〜201D…撮像カメラ
202…フレームカウンタ
230…データ収集機
204…データ制御装置
205…映像データ記憶装置
206…ホスト制御装置

Claims (8)

  1. 発光素子と、
    所定の散乱角を有するレンズとを備え、
    前記レンズは前記発光素子の放射面に着脱自在とし、当該レンズの装着により所定の散乱角の散乱光を発光することを特徴とするマーカ。
  2. 発光素子と、
    散乱角を異にする複数のレンズを有するレンズ群とを備え、
    前記レンズ群から選択されたレンズを発光素子の放射面に装着し、当該レンズの装着により所定の散乱角の散乱光を発光することを特徴とするマーカ。
  3. 前記発光素子は、平行光を発光することを特徴とする請求項1又は2に記載のマーカ。
  4. 撮像カメラに写し込まれたマーカの画像データからマーカの位置を解析して、マーカ及び/又はマーカを装着した対象物の動きを解析するモーションキャプチャであって、
    散乱光を発光するマーカと、
    対象物の閉じた移動領域を内側に囲んで配置し、前記マーカの散乱光を撮像する複数の撮像カメラとを備え、
    前記マーカの散乱光の散乱角は、前記移動領域の外縁上の任意の点において、前記複数の撮像カメラの内で隣接する任意の3台の撮像カメラの両端の撮像カメラを望む角度の内の最大角度を最小角度とすることを特徴とするモーションキャプチャ。
  5. 前記マーカの散乱光の散乱角は、予め設定された複数の散乱角の中において、前記最大角度よりも大きな角度の内で最小の散乱角であることを特徴とする、請求項4に記載のモーションキャプチャ。
  6. 前記予め設定された複数の散乱角は、複数のレンズを有するレンズ群に設定される異なる複数の散乱角であり、
    前記マーカの散乱光の散乱角は、レンズ群に設定される複数の散乱角の内において、前記最大角度よりも大きな角度で最小の散乱角とすることを特徴とする、請求項5に記載のモーションキャプチャ。
  7. 撮像カメラに写し込まれたマーカの画像データからマーカの位置を解析して、マーカ及び/又はマーカを装着した対象物の動きを解析するモーションキャプチャにおいて、
    散乱光の散乱角が異なる複数のマーカから一つのマーカを選択する方法であって、
    対象物の閉じた移動領域を内側に囲んで配置される複数の撮像カメラに対し、
    前記移動領域の外縁上の任意の点において、前記複数の撮像カメラの内で隣接する任意の3台の撮像カメラの両端の撮像カメラを望む角度の最大角に対して、前記複数のマーカから前記散乱角が前記最大角よりも大きなマーカの内で最小の角度を持つマーカを選択することを特徴とする、モーションキャプチャのマーカの選択方法。
  8. 撮像カメラに写し込まれたマーカの画像データからマーカの位置を解析して、マーカ及び/又はマーカを装着した対象物の動きを解析するモーションキャプチャにおいて、
    閉じた移動領域内の対象物を撮像する撮像カメラの配置方法であって、
    前記マーカの散乱光を撮像する複数の撮像カメラを、
    前記移動領域を内側に囲み、
    前記移動領域の外縁上の任意の点において前記複数の撮像カメラの内で隣接する任意の3台の撮像カメラの両端の撮像カメラを望む角度の最小角を、マーカの散乱光の散乱角よりも大きく設定して、
    配置することを特徴とする、モーションキャプチャの撮像カメラの配置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008065416A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Shimadzu Corp ヘッドモーショントラッカ装置
KR100835186B1 (ko) 2007-01-29 2008-06-04 주식회사 프리진 액티브 마커를 이용한 모션 캡춰용 마커 구분 시스템
CN108431546A (zh) * 2015-12-22 2018-08-21 恩普乐股份有限公司 标志器

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