JP2005265298A - ボイラ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のボイラ装置1は、固体燃料を燃焼させる燃焼領域10aを有する火炉10と、該火炉から燃焼排気ガスの一部を抽気し、該ガスにより燃焼用空気を固体燃料の着火温度以上の温度に加熱して高温燃焼用空気を生成する熱交換手段26と、高温燃焼用空気より低い温度に予熱された燃焼用二次空気を生成する空気予熱手段21と、燃焼領域に固体燃料を噴出させて火炎を形成させる燃料ノズル41と、火炎近傍の燃焼領域に還元雰囲気を形成させるように高温燃焼用空気を噴出させる高温空気供給手段36と、火炎の後方の燃焼領域に前記燃焼用二次空気を噴出させる二次空気供給手段31とを備える。
【選択図】 図1
Description
従来技術においては、着火性の確保とフューエルNOの減少手段として、着火点近傍の微粉炭濃度を調整して着火性を確保するとともに、燃焼用空気量を調節して着火点近傍を還元性雰囲気にし、フューエルNの酸化を抑止してフューエルNOの発生を抑止することが行われている。例えば、微粉炭を噴出させて燃焼させるバーナの構造により微粉炭流を濃淡流としたり、燃焼用空気を供給するノズルを前述のバーナのノズルと同軸とするとともにその噴出方向を制御して、微粉炭の燃焼火炎近傍の燃焼用空気の流れを調節し前段燃焼域を還元性雰囲気に保つことなどである。さらに、着火点近傍では、供給する燃焼用空気を制限して還元雰囲気中で燃焼を行わせるとともに、燃焼の後段側にさらに空気を供給して、前段燃焼域の燃焼で燃え残った未燃焼燃料を完全に燃焼させる2段燃焼等も実施されている。
近年においては、高温空気燃焼技術を微粉炭燃焼に適用して、着火性の向上の向上を図る発明が行われている(例えば、特許文献1参照)。
(1)揮発性の低い炭種も含めた種々の炭種を燃料として、低負荷から高負荷まで広い作動範囲で低NOx、安定燃焼が可能であること。
(2)また、低負荷時の効率向上、特に所内率を低下させるとともに蒸気条件を向上(高温水蒸気量の確保)させること。
(3)装置のコンパクト化によるコストダウンができること。
(4)汚泥やバイオマス等の低質燃料にも適用可能で、安定燃焼ができること。
(5)従来の微粉炭燃焼ボイラを高温燃焼技術ボイラへ改造する場合も想定されるので該改造工事が極力小規模なものとできること。
微粉炭は、ボイラ内で加熱されガス化して燃焼するが、かかるガスの発生のしやすさ(揮発性)は炭種により異なり、例えば、炭化度が進み煙の少ない無煙炭の揮発性は低く着火性が極端に悪い。無煙炭を含む種々の炭種を燃料として、低負荷から定格運転までの広い作動範囲で安定して燃焼させることは殆ど不可能である。
さらに、一般には、燃料の揮発性が低いほど揮発性の燃焼ガスが発生しにくいので着火性が低下し、また、運転出力(負荷)が低いほど燃焼が不安定となりやすい。運転出力が低いと、火炉全体の発熱量が小となって炉内温度が低下し燃焼領域の温度を着火温度以上に維持することができず、着火性が低下して、還元性雰囲気においては燃焼を安定させることができなくなるのである。このため、燃料の揮発性が低いほど、又は定格出力に比較して、運転負荷が低いほど、定格出力運転時に比較すれば、同じ量の微粉炭を安定に燃焼させるために必要な空気量(空気比)が増加し、供給空気量の増加によりバーナ近傍の雰囲気が酸化性雰囲気になり、結果として発生NOx量の増加を招いてしまう。加えて、この空気量の増加により、該空気を送風するための排風器動力が増加し(所内率増加)、該空気(燃焼用空気)に保持されたまま大気中へ放出されて無駄になる熱量も増加し、高温水蒸気を効率的に確保することができず、ボイラ効率の低下を招く。このため、低負荷運転時においては、ボイラ装置の総合的なエネルギー効率が低下することになる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、炭種の異なる種々の微粉炭や、汚泥、バイオマス燃料等の低質燃料を使用することができ、低負荷運転状態を含む広い作動範囲に亘ってNOxの発生量が少なく、安定燃焼が可能であり、総合的なエネルギー効率に優れるシステム構成を備えたボイラ装置を提供することにある。
前記燃料ノズルや前記高温空気供給手段の配設位置は、前述した高温の還元性雰囲気が火炎近傍に形成されれば、特に限定されず、該燃料ノズルの燃料噴出位置と該高温空気供給手段の空気噴出位置とを互いに離間させて配置してもよく(請求項3)、該燃料ノズルの燃料噴出中心と該高温空気供給手段の空気噴出中心とを互いに同軸に配置してもよい(請求項4)。
さらに、前記高温空気供給手段の配設位置より後流の前記燃焼領域に前記固体燃料の一部を噴出させ、前記二次空気供給手段からの前記燃焼用二次空気と混合して燃焼させる後段燃料ノズルと、該後段燃料ノズルの配設位置より後流の前記燃焼領域に前記燃焼用二次空気を噴出させる後段二次空気供給手段の空気噴出口とを備えてもよい(請求項9)。
燃焼用二次空気を生成する前記空気予熱手段としては特に限定されないが、前記火炉からの排気ガスにより燃焼用空気を予熱するタイプのものであってもよい(請求項18)。
必要に応じて、前記火炉からの排気ガスを搬送ガスとし、該搬送ガスにより固体燃料を燃料ノズルに搬送することとしてもよく(請求項19)、それに加えて、石炭を微粉炭に粉砕するミル装置を備え、前記火炉からの排気ガスを雰囲気ガスとし、当該排気ガスをミル装置に供給して微粉炭を製造することとしてもよく(請求項20)、該排気ガス中の灰儘を除去する粉塵除去手段を備えていてもよい(請求項21)。
前述のように、低揮発性の炭種を燃料として使用した場合や、低負荷運転時においては、通常では、着火性の低下や炉内温度の低下による燃焼の不安定化を補うため燃焼用空気量の増加が必要となる。しかし本発明によっては、低揮発性の炭種を燃料として使用した場合、或いは低負荷運転時においては、それに応じて、燃焼用二次空気の供給割合を適宜低減させるとともに高温燃焼用空気の供給割合を適宜増加させて、容易に着火点近傍の雰囲気を着火温度以上に保持して安定燃焼を維持してすることができ、燃料と燃焼用二次空気及び高温燃焼用空気の合計(全燃焼用空気量)との比率(空気比)を、炭種や運転出力に関わらず一定に保持することができる。このため、排気ガスに同伴して大気中に散逸する熱量の増加をなくすることができる。すなわち、如何なる燃料を使用しても、或いは低負荷運転時においても総合的なエネルギー効率の低下を防止できる。
また、燃料ノズルと高温空気供給手段のそれぞれの噴出口位置は、互いに離間させて配置させてもよいし(請求項3)、或いは同軸に配置することもでき(請求項4)、前段燃焼領域に燃料の着火温度以上の高温燃焼用空気を供給するようにしたことにより、ボイラ設計上の自由度が向上し、配置スペースや燃料や高温空気を供給する機構との位置関係などを考慮して最適な配置が可能となる。
請求項18の発明は、好ましくは、空気予熱手段として火炉からの排気ガスにより燃焼用空気を予熱することとしたので、排気ガスの熱量を有効に利用して大気中に放散される熱量を減少させ、エネルギー効率を高めるとともに、予熱のためのバーナ等の設備や燃料等のコストの発生を防止することができる。
まず、本発明の第1の実施例を、図1及び図2を参照して説明する。図1に示すように第1実施例に係るボイラ装置1は、微粉炭(固体燃料)を燃焼させる火炉10と、火炉10から燃焼排気ガスEGの一部を抽気し、抽気した燃焼排気ガスにより燃焼用空気BAを微粉炭の着火温度以上の温度に加熱して高温燃焼用空気BA2を生成する多管式熱交換器(熱交換手段)26と、火炉10内において熱回収され、例えば400℃程度まで温度の低下した排気ガスEG1を熱源として、給気ブロワ32により給気した燃焼用空気BAを、高温燃焼用空気BA2より低い温度に予熱して燃焼用二次空気BA1とする空気予熱器21と、火炉10内の燃焼領域10aに微粉炭を噴出させて火炎Fを形成させる燃料ノズル41と、該燃料ノズル41近傍に配設され、火炎F近傍の燃焼領域10aに還元雰囲気を形成させるように高温燃焼用空気BA2を噴出させる高温空気ノズル(高温空気供給手段)36と、火炎Fの後方に燃焼用二次空気BA1を噴出させる二次空気ノズル(二次空気供給手段)31等を備えている。
熱交換器26は、サイクロン19を通過して熱交換器26に流入する高温燃焼排気ガスEG2を熱源として、給気ブロワ37から供給される燃焼用空気BAを、例えば、800℃まで加熱して高温空気BA2を生成する機能を有する。熱交換により温度の低下した高温燃焼排気ガスEG2は、排気ブロワ27及び図示しない脱硝装置等の燃焼排気ガス処理装置を介して排気筒(図示せず)から放出される構造となっている。
高温空気ノズル36は、高温燃焼用空気BA2を燃焼領域10aに噴出できる様々の形式が採用できる。
また、運転状態情報に基づき搬送用空気ブロワ43の吐出圧力、流量等或いはミル42において粉砕処理する石炭量等を設定、制御する機能も併せて備える。
本ボイラ装置1によっては、以下に説明するように高温空気燃焼に必要な最小量の高温燃焼用空気を供給し、残余は予熱された燃焼用二次空気を供給することで安定な低NOx燃焼が達成されるので熱交換器26等の小型化/最適化が達成される。
本ボイラ装置1の燃料ノズル41から噴出する微粉炭の燃焼により高温(例えば1,300℃)の燃焼排気ガスが発生する。該燃焼排気ガスの一部は、過熱器14、水管13A及び13Bとの間で熱の授受を行った後、排気ブロワ27の吸引作用により抽気管18を介して抽気され、さらにサイクロン19により粉塵が除去されて熱交換器26に流入する高温(例えば、900℃)の燃焼排気ガスEG2となる。熱交換器26においては、該燃焼排気ガスEG2を熱源として、給気ブロワ37により供給される燃焼用空気BAを加熱して高温燃焼用空気BA2とする。高温燃焼用空気BA2の量を適宜調整しつつ高温空気ノズル36から燃料ノズル41近傍に形成される火炎F近傍に該空気BA2を噴出させることにより、該空気BA2と燃料ノズル41から噴出する微粉炭の燃焼による協働作用として、火炎F近傍に高温の還元性雰囲気が形成される。
この結果、火炎F近傍では、NOxの発生が抑制されるとともに、低揮発炭種が燃料の場合にも、消炎することなく安定な燃焼が継続する。
この二次燃焼用空気BA1は、給気ブロワ32から供給される燃焼用空気BAを、空気予熱器21において排気ガスEG1を熱源として300〜350℃程度まで予熱することにより生成されるものであり、排気ガスEG1は、火炉10内での燃焼により発生する高温の燃焼排気ガスEGのうち、前述の高温燃焼排気ガスEG2として抽気されなかった残余の燃焼排気ガスが、火炉10内の輻射伝熱領域10b、対流伝熱部12において熱交換により水蒸気を発生、過熱させて、自らは、例えば、400℃程度まで温度が低下し、排気口16から火炉外へ排出され、脱硝装置17を介して空気予熱器21に流入したものである。
なお、熱交換が終了してその熱量を失った燃焼排気ガスEG2,排気ガスEG1は、それぞれ、図示しない排気ガス処理設備を介して大気中に放出される。
本ボイラ装置1においては、燃焼の高温化により燃焼反応時間が短縮されるので、火炉10における微粉炭の滞留時間を短くすることが可能であり、その間に微粉炭が燃焼排気ガスとともに移動する距離も短くなるので、火炉10を含むボイラ装置1全体をコンパクトにすることが可能となる。
第1実施例においては、燃料を固体燃料である微粉炭としたが、例えば、細かく砕いた木材チップなどのバイオマス燃料を用いてもよい。さらに多量の水分を含む汚泥等も搬送用空気による搬送の代わりにポンプにより火炉内に噴出させ、高温燃焼用空気及び燃焼火炎からの輻射熱により水分を蒸発させ、乾燥した汚泥をさらに加熱して汚泥に含まれる可燃性成分を揮発させて燃焼することとしてもよい。高温空気燃焼技術を使用しない従来技術によっては、例えば含水率60%程度以上の汚泥を燃焼させる場合には、予め汚泥を予熱して乾燥させておくか、オイル混焼等の手段を講ずる必要があったが、本発明によってはそのような必要はなくより含水率の高い、例えば80%程度の汚泥を燃焼させることが可能である。
本ボイラ装置60は、燃料ノズル63、二次空気ノズル64及び高温空気ノズル65を図5(a)、図5(b)に示すように複数(図5では4個ずつ)備え、それぞれの噴出方向を、噴流が火炉本体62内において旋回流を形成するように微粉炭等を噴出させるものである。従って、上記3種類のノズル配置以外のシステム全体構成、機器の機能、形状、配置などは第1実施例と同様であり、ここでは記載を説明する。
次に本発明に係る第4の実施例にかかるボイラ装置80を図7を参照して説明する。
第1実施例においては、微粉炭の搬送ガスとして搬送用空気A1を使用することとしたが、本ボイラ装置80は、空気予熱器81において燃焼用空気を予熱した後の排気ガスEG1を搬送用ガス及びミル84における微粉炭製造時の雰囲気ガスとして使用する。
本ボイラ装置80の作用を以下に説明する。
すなわち、排気ガスEG1の一部を集塵器82の出口から抽気して搬送用空気A1の代替及び微粉炭製造時の雰囲気ガスとしてミル84に搬送空気ブロワ83により供給する。排気ガスEG1は、酸素濃度が低下しているので、微粉炭製造時に予期しない微粉炭燃焼を生じる虞が少なく、該予期しない微粉炭燃焼を防止するための温度制御等の条件を緩和することができ、また火炎の着火点近傍の酸素不足による還元性雰囲気を維持するのに好適に使用できる。このとき、火炎の着火点近傍の温度が、高温燃焼用空気の存在により高温に維持されていることから、搬送ガス中の酸素濃度が減少しても安定な燃焼が維持されることは言うまでもない。
次に本発明にかかる第5の実施例について図8を参照して説明する。
本ボイラ装置90の作用を説明する。図8に示す四方切換弁95の切換え状態では、ポート95dより供給される燃焼用空気が、四方切換弁95を介して、熱交換器93Aに導入される。熱交換器93Aの蓄熱体には既に熱が貯えられており高温となっているため、燃焼用空気が加熱され、高温(例えば、800℃以上)の高温燃焼用空気BA2として、高温空気ノズル94Aから火炉本体92内に噴出される。燃焼により発生した高温の燃焼排気ガスEG2は、高温空気ノズル94Bを介して熱交換器93Bに流入し、蓄熱材を加熱し、自らは冷却される。該燃焼排気ガスは四方切換弁95によりポート95cに導出され、図示しない排ガス処理装置により処理され、大気中に放出される。一定時間の運転により、熱交換器93Aの蓄熱材が熱量を失い、逆に熱交換器93Bの蓄熱材に十分熱が貯えられると、四方切換弁95が切り換えられ、ポート95aと95cが、ポート95bと95dとがそれぞれ連通される。上記とは逆に熱交換器93Bにおいて燃焼用空気の加熱及び火炉本体92への供給、熱交換器93Aにおいて蓄熱材の加熱が行われる。上記の操作の繰り返しにより、微粉炭燃料を火炉本体92内において、継続的に高温燃焼させることができる。
なお、ここで説明した実施形態は一つの例であって、本発明はこれのみに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において変更を加えうることはいうまでもない。
10 火炉
10a 燃焼領域
18 抽気管
19 サイクロン
21、81 空気予熱器
26 多管式熱交換器
26a 高温燃焼用空気出口
27 排気ブロワ
31、64、76 二次空気ノズル
32、37 給気ブロワ
36、65、74、94A、94B、 高温空気ノズル
41、53、63、73、86、96 燃料ノズル
42、84 ミル
43、83 搬送用空気ブロワ
45,85 制御装置
54 前段側ノズル
55 後段側ノズル
56A、56B、93A,93B 交番型蓄熱式熱交換器
57、58、95 4方切換弁
66 水平円
75 後段燃料ノズル
77 後段二次空気ノズル
Claims (21)
- 固体燃料を燃焼させる燃焼領域を有する火炉と、
該火炉から燃焼排気ガスの一部を抽気し、抽気した燃焼排気ガスにより燃焼用空気を固体燃料の着火温度以上の温度に加熱して高温燃焼用空気を生成する熱交換手段と、
燃焼用空気を高温燃焼用空気より低い温度に予熱して燃焼用二次空気を生成する空気予熱手段と、
前記燃焼領域に前記固体燃料を噴出させて火炎を形成させる燃料ノズルと、
該燃料ノズル近傍に配設され、前記火炎近傍の燃焼領域に還元雰囲気を形成させるように前記高温燃焼用空気を噴出させる高温空気供給手段と、
前記火炎の後方の燃焼領域に前記燃焼用二次空気を噴出させる二次空気供給手段と
を備えることを特徴とするボイラ装置。 - 前記固体燃料は微粉炭であり、前記高温燃焼用空気を800℃以上に加熱することを特徴とする、請求項1に記載のボイラ装置。
- 前記燃料ノズルおよび前記高温空気供給手段を、該燃料ノズルの燃料噴出位置と該高温空気供給手段の空気噴出位置とを互いに離間させて配置することを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記燃料ノズルおよび前記高温空気供給手段を、該燃料ノズルの燃料噴出中心と該高温空気供給手段の空気噴出中心とを互いに同軸に配置することを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記二次空気供給手段の空気噴出位置を燃料ノズルの燃料噴出位置に対し、前記高温空気供給手段の空気噴出位置より遠くに離間させて配置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記燃料ノズル、前記高温空気供給手段および前記二次空気供給手段を、該燃料ノズルの燃料噴出中心と、該高温空気供給手段および該二次空気供給手段の各空気噴出中心とを互いに同軸に、且つ、燃料ノズルの外周に、高温空気供給手段、二次空気供給手段の順に、環状に配置することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記高温空気供給手段の配設位置より後流の前記燃焼領域に、前記高温燃焼用空気の一部を噴出させる後段高温空気供給手段を備えることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記高温空気供給手段の配設位置より後流の前記燃焼領域に、前記二次空気供給手段からの燃焼用二次空気を噴出させることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記高温空気供給手段の配設位置より後流の前記燃焼領域に前記固体燃料の一部を噴出させ、前記二次空気供給手段からの燃焼用二次空気と混合して燃焼させる後段燃料ノズルと、
該後段燃料ノズルの配設位置より後流の前記燃焼領域に前記燃焼用二次空気を噴出させる後段二次空気供給手段の空気噴出口と
を更に備えることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載のボイラ装置。 - 互いに対向する前記火炉の各壁面に、前記燃料ノズルと前記二次空気供給手段の空気噴出ノズル及び前記高温空気供給手段の空気噴出ノズルとをそれぞれ対向して配置することを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記燃料ノズル手段及び燃焼用空気供給手段は、前記火炉内の水平な仮想円の接線方向に、前記燃料及び燃焼用空気をそれぞれ噴出させ、前記火炉内に旋回流を発生させつつ前記固体燃料を燃焼させることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記熱交換手段は、多管式熱交換器であることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記熱交換手段は、蓄熱式熱交換器であることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記熱交換手段は、内部に蓄熱材を充填した交番型蓄熱式熱交換器であり、前記火炉からの燃焼排気ガスの一部を抽気して前記熱交換器に供給し、抽気した燃焼排気ガスにより前記蓄熱材を加熱して蓄熱し、蓄熱後に燃焼用空気を前記固体燃料の着火温度以上の温度に加熱して前記高温空気供給手段に供給し、蓄熱と高温燃焼用空気の生成を交互に繰り返すことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記熱交換手段は、前記火炉上部から抽気した前記燃焼排気ガスにより高温燃焼用空気を生成することを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のボイラ装置。
- 2個の前記交番型蓄熱式熱交換器と、各該熱交換器の一端がそれぞれ接続される前記高温燃焼用空気供給手段とを一組として備え、
前記各熱交換器へ燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給手段と、
前記各熱交換器から燃焼排気ガスを排出する排気ガス排出手段と、
前記各熱交換器の各他端を、前記燃焼用空気供給手段又は排気ガス排出手段に、それぞれ、交互に切換可能に接続する切換手段と
を備えることを特徴とする、請求項14に記載のボイラ装置。 - 抽気した燃焼排気ガス中の粉塵を除去して当該燃焼排気ガスを前記熱交換手段に供給する脱塵手段を備えることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記空気予熱手段は、前記火炉からの排気ガスにより燃焼用空気を予熱することを特徴とする、請求項1乃至17のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記火炉からの排気ガスを搬送ガスとし、該搬送ガスにより前記固体燃料を前記燃料ノズルに搬送することを特徴とする、請求項1乃至18のいずれかに記載のボイラ装置。
- 石炭を微粉炭に粉砕するミル装置を備え、前記火炉からの排気ガスを雰囲気ガスとし、該排気ガスをミル装置に供給して微粉炭を製造すると共に、該排気ガスを搬送ガスとして微粉炭をミル装置から燃料ノズルに搬送することを特徴とする、請求項1乃至19のいずれかに記載のボイラ装置。
- 前記火炉からの排気ガス中の灰儘を除去する粉塵除去手段を備えることを特徴とする、請求項19または20のいずれかに記載のボイラ装置。
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